THE REAL LEE KONITZ (ATLANTIC)

LEE KONITZ (1957/2/15)

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【パーソネル】

LEE KONITZ (as) DON FERRARA (tp) <#5,6>
BILLY BAUER (g) PETER IND (b) DICK SCOTT (ds)
【収録曲】

(01-03) STRAIGHT AWAY / FOOLIN' MYSELF / YOU GO TO MY HEAD
(04-05) MY MELANCHOLY BABY / PENNIES IN MINOR
(06-08) SWEET AND LOVELY / EASY LIVING / MIDWAY
【解説】 ( 2020年12月20日更新 / 連載 1,423回 )

 このところ、将棋の世界が何かと話題なんっすが、君は将棋が好きかな? 僕はですね、さほどでもありません。 生姜、将棋、将軍、ショウゲンジ、聖護院ダイコン。 この5つの中なら、どれも同じくらい特にソソられるものがなくて、低いレベルで順位を付けるのが難しかったりするんっすが、うんぬん。 そんな話の流れの中で、前回は “生姜” について考えてみたんっすが、となると、今回は順序的に “将軍” ということになりますか。 何か、今ひとつ気が進みませんなぁ…。 個人的に、将軍には何の思い出もないし、これと言った思い入れもないんっすが、 思い出、思い入れ、違いはなんですか〜?? 初恋を満喫してるフツーのフツーの女の子 (選択なし・12さい) っすかぁ。 (選択なし) というのは恐らく、「せいべつ」 の欄を選択しなかったという意味なんだと思いますが、ペンネームが初恋を満喫してるフツーのフツーの女の子っすからね。 わざわざ 「せいべつ」 で “女” を選ばなくても、分かるやろ? そんな、合理的な思考に基づいたものなのではなかろうかと。 もしくは、おっさん (47さい) が、JSのフリをして書き込んだという可能性もありますよね。 ちょっとだけ良心が咎めて、 「せいべつ」 で “女” を選択するのを戸惑った。 そんな逡巡によるものと見ることも出来るんっすが、で、相葉くんloveさん (選択なし・12さい) の回答。 これは納得がいきますな。 思い出…過去にあった出来事を思い出すこと、思い入れ…そのことに込めた思いのこと。 それで概ね、合ってるような気がします。 それに比べて、うきまるさん(大阪・14さい)。 あ、 (選択なし) って性別ではなく、都道府県名が入る欄だったんっすかね? だとすれば、合理的な思考だとか、逡巡だとか、難しい言葉を使って深読みした僕が、まるでアホみたいなんっすが、それはそうと、うきまるさん(大阪・14さい)。 思い入れは、その名の通り思いの入った物。 よく “思い入れのある物” って言うでしょ? それだよ。 …って、そうか? 何か、違うような気がしないでもないんっすが、 “物” に限らず、人だったり、ウシだったり、ウマだったり、ウドンだったりに思い入れのある人もいるような気もしますよね。 14さいにもなって、ちょっぴり考え足らずな回答。 相手は年下の女だしぃ。 …というので、マウントを取っているかのような口ぶり。 実は、おっさん (47さい) だったりするかも知れない相談者としては、知った風な口をききやがる糞ガキやな! …と。 で、それはそうと、他にどんな相談があるのか、ちょっと気になりますよね。 ラジオでやってる 『テレフォン人生相談』 も、そうなんっすが、自分とはまったく関係のない悩みとかを無責任に聞いてる分には、わりとエンターテイメントだったりするんっすよね。 右側に色んなカテゴリーが書かれているんっすが、スマホ・携帯、友だち、学校、家族、勉強。 この辺りは、わりとどうでもいいんすが、 女の子の体のなやみ。 これ、めっちゃ気になるぅ。

 ・ ・ ・ ・ ・ 。 十分に堪能したので、話題を変えましょう。 んーと、何の話でしたか。 個人的に、将軍には何の思い出もないし、これと言った思い入れもない。 そういうアレでしたよね。 で、将軍だけで1回分の原稿を賄えるとは、とても思えなかったりするので、次の “ショウゲンジ” まで、話題を広げることも視野に入れておかなければなりませんが、そもそも、ショウゲンジって、何や? …と。 生姜、将棋、将軍、ショウゲンジ、聖護院ダイコン。 この5つの中では、群を抜いて抜群に知名度が低いっすよね。 聖護院ダイコンも大概なんっすが、ま、大根なんやろな。 そう、何となくではありますが、想像が付きますよね。 が、ショウゲンジ。 何となく、寺っぽい感じがするんっすが、答えを言いましょう。 茸 (きのこ) っす。 ショウゲンジキノコという茸。 きな粉、茸、キムコ。 この3つの中なら、僕は断然、きな粉が好き。 好き、好き、大好き♪ もう、砂糖を混ぜたきな粉を、白いゴハンにかけて食べちゃうレベル。 それ、変やろ? そう、思われるかも知れませんが、おはぎ (きな粉) というのがあるくらいだから、別に変、ちゃうやろ? …と。 きなこご飯 レシピ・作り方 。 レシピちゅうほどの物でもないやろ? そんな気がしないでもないんっすが、きな粉に砂糖、塩を加え、ご飯にかけるだけの超簡単レシピです。 そう、塩を少々、加えることによって、味に深みが増すんっすよね。 これ、お子様には分からんでしょうなぁ。 子供の大好きな味なので、離乳食にもどうぞ。 そんなふうに書かれているんっすが、で、キムコ。 冷蔵庫の臭いを取ってくれて、便利やなぁ。 …と、その功績は認めてあげていいかと思うんっすが、好きとか嫌いといった観点で、論じるような物ではないな…と。 寒天なら、好きとか嫌いの観点で論じてもいいと思うんっすけどね。 で、茸。 これに関しては、嫌い、普通、まあまあ好き。 この3つに分けて論じなければなりません。 干し椎茸。 これは、嫌いな茸。 エノキダケ。 これは、普通な茸。 で、それ以外の大多数、生椎茸とか、シメジとか、マイタケとか、エリンギとかは、まあまあ好きだったりします。 それって、ただ、干し椎茸が嫌いなだけなんじゃね? そう言われれば、確かにその通りなんっすが、茸の中で、干し椎茸だけがアカンのっすよね。 切り干し大根もそうなんっすが、干すことによって “うまみ” が凝縮されるって、アレ、絶対に嘘っすよね。  “まずみ” が凝縮されちゃってるとしか、思えなかったりします。 「過ぎたるは及ばざるが如し」 という格言の通り、 “うまみ” が凝縮され過ぎた結果、閾値 (しきいち) を超えて、 “まずみ” に転じた。 そういうことなのかも知れませんが、とにかく、干すのだけは許せんな…と。 海星高校にいたホセ・ルイス・イルズンという名前のスペイン人の神父に 「干せ、シイタケ!」 と言われても、僕は拒絶します。 ただが神父如きに、そんな命令を下す権限は、無いやろ? …と。

 で、ショウゲンジキノコ。 これが美味しいのかどうかは、食べたことがないので、よく分かりません。 少なくとも、干しショウゲンジキノコでない限り、大丈夫なのではないかと思うんっすが、そもそも、どうして僕がこんなマイナーな茸を知っているのかと言うと、ずーっと昔の 『探偵!ナイトスクープ』 。 ショウゲンジウキノコを食べたい。 そんな依頼があったんっすよね。 依頼者は 「しょうげんじ」 という名字の若いギャルで、「小枝さん、私と一緒にショウゲンジキノコを食べて下さい!」 みたいな。 冒頭、上岡龍太郎が、「コイツと茸を食べると、喧しいで〜」 みたいなことを言ってて、「キノコでも、食べよぉぉぉ〜っと!」 …と、ねちっこい小枝の真似をしておりましたが、残念ながらその動画を探し出すことは出来ませんでした。 DVDに収録されるほどの名作でもなかったのでアレなんっすが、 ショウゲンジ 。 おお、ご立派! 秋らしい落ち着いた色合いの ザ・きのこという形をした、きのこ界ではメジャーなきのこ 「ショウゲンジ」 。 おお、メジャーだったんっすな。 にも関わらず、マイナーな茸とか書いてしまった僕がアホみたいなんっすが、ここで注目していただきたいのが 「ショウゲンジ」 という名前。 きのこは日本名では 「○○タケ」 と語尾に 「タケ」 がつくものが多くありますが、ショウゲンジは 「タケ」 はつかず、さらに漢字では 「正源寺(または性賢寺)」 と書きます。 性賢寺という、ちょっぴりエロ賢い寺はともかく、正源寺なら、桑名にもあったような? 東海山 照源寺 。 あ、こっちの字でしたか。 桑名に正源寺 (または性賢寺) がないのが分かった時点で、ショウゲンジという茸も、どうでもよくなってしまったんすが、 きのこ川柳 。 こんな企画が…。 12月のノミネート作品に 「干し椎茸 戻す香りに 祖母想う」 というのがあるんっすが、うわー、この祖母、最悪や…。 こんな祖母と一緒に、そぼろご飯は食べたくないな。 そんな気がするんっすが、よくよく考えたら、この祖母は、ただ干し椎茸を戻してるだけっすよね。 椎茸を干したのは、別のどこかのアホっすよね。 この祖母には何の罪もないし、そぼろご飯は普通に美味しいし、椎茸を干したヤツと一緒に、干し椎茸ご飯は食べたくないな。 そんなふうに訂正しておきたいと思いますが、 干し椎茸の炊き込みご飯 。 うわぁ、あるんかぁ…。 ま、よくよく考えたら、干し椎茸は、五目ご飯の具のひとつの “一目” に入ってたりしますからね。 かと言って、それだけで “一目ご飯” にするかぁ? …と、思わなくもないんっすが、 「ブナピーを ホワイトシチューで 見失う」 。 そうそう。 このブナピーという茸、ちょっと気になっていたんっすよね。 ブナシメジの愛称なのかと思ったら、 ブナピー 。 ホクトオリジナルの 「ホワイトブナシメジ」 なんっすな。 で、これは確かに、ホワイトシチューで見失うな…と。 名前が可愛いので、人気が出そうなんっすが、さばぴょん (←僕のこと) も名前が可愛いので、人気が出ると、いいな♪ …と。

 んなことで、将軍。 いよいよ、将軍に切り込まざるを得なくなってきました。 さすがにショウゲンジだけで、1回分の原稿を賄うのは無理だったんっすが、これはもう、最後の切り札の “将軍” を投入して、逃げ切りを図るしか無いかな…と。 ということで、 歴代将軍 。 源頼朝、源実朝、足利尊氏、足利義満、徳川家康、徳川家光。 基本、初代と3代目がメジャーっすよね、2代目は何か、地味。 その他、ところどころに、ちょっと聞いたことがあるような気がする名前が、ちらほら。 足利義輝とか。 足利義輝の壮絶すぎる30年を約15000字で徹底解説 。 おー、15000字っすかぁ。 そのまま、まるっとコピペさせて頂ければ、今日の原稿は終わったも同然なんっすが、さすがに、他人の褌で相撲を取るような真似は、インキンが伝染 (うつ) りそうなので、やめておいて。 僕は、独自の視点で、 “かに将軍” について、語ってみようかと。 んーと、 これ 。 何じゃ、これ? 普通のバージョンで、よかったんじゃないカニ? そんな気がしないでもないんっすが、個人的には、千代の富士が最後に 「いいんでないカニ〜」 とか言ってるイメージだったんっすけど。 それにしても、じゃんけんでチョキしか出せないカニ相手に、グーを出して勝っちゃうとは、さすがは千代の富士。 血も涙もないっすよね。 寺尾を吊り落としたりとか。 んーと、 これ 。 おお、凄ぇぇぇぇ! 「カニカニ、グー♪」 とか、おちゃらけてるヤツと、同一千代の富士とは思えなかったりするんっすが、とまあそんなこんなで、将軍については、以上です。 ・ ・ ・ ・ ・ 。 いよいよ、最後の砦の “聖護院ダイコン” まで出さなければならなくなっちゃいましたな。 あまりにも脆い砦なので、速攻で攻め落とされるものと思われますが、 これ 。 え、これ、ダイコンなん? 蕪、ちゃうん? こういう、どう見ても蕪なやつをダイコンと言われると、大混乱のモトなので、厳に謹んで頂きたいと思いますが、そもそも、蕪と大根の違いって、何なんっすかね? んーと、 「大根」 と 「かぶ」 の違いは? 大根はダイコン属、蕪はアブラナ属。 属が違うんっすな。 属が違うと、ゾクゾクするほど、大違い…というワケではないんっすが、ま、違うな…と。 聖護院大根や桜島大根のように偏球形の 「大根」 や、日野菜かぶのように円筒形の 「かぶ」 もあり、形状や色など外観だけで 「大根」 と 「かぶ」 を分類することは難しいですが、うんぬん。 なるほど、何事も、見た目だけで判断してはいけない。 (←戒め。) そういう事っすよね。 で、蕪。 蕪と言えば、 「おおきなかぶ」 。 え、これ、トルストイの作なん? もしかしたら、あのトルストイとは違うトルストイだったりするのかも知れませんが、いずれにしろ、蕪というのは反則っすよね。 いわゆるダイコン型のダイコン。 アレなら、思いきり垂直方向に引っ張ってやれば、ズボッと抜けるんじゃね? そんな希望が持てるんっすが、蕪は無理っす。 どう考えても、引っこ抜かれることを拒絶している形状っすよね? 引っこ抜けなければ、周りの土を掘り下げて収穫してやればいいんっすが、んーと、 蕪の収穫 。 葉を手でまとめて、株元をつかんで引き抜きます。 え? 普通に引き抜いてるやん! というか、蕪、半分くらいしか土に埋まってないやん! 一体、何のために “引っこ抜かれることを拒絶している形状” をしてるんや、コイツ…。 アカンやん。 意味ないやん。 何か、落胆してしまいましたが、僕の心の中で、すっかり蕪の株が落ちてしまったところで、今日のお話はおしまい。

 ということで、今日はリー・コニッツっす。 いやあ、まったく気が進みませんな。 僕の中では将軍と同じレベルで、まったくソソられるものがないキャラだったりするんっすが、アルト・サックス奏者は、あまり数が多くないので、ま、 「枯れ木も山の賑わい」 ということで。 ちなみにコニッツくん、わりと最近まで、生き延びていたみたいなんっすが、わりと最近、お亡くなりになった模様っす。 リー・コニッツが死去 死因は新型コロナウイルスによる肺炎。 うわぁぁぁぁ…。 でもまあ、92歳なら、普通に寿命のような気もするんっすが、いわゆる “クール・ジャズ” の先駆者として知られてますよね。 僕の趣好にはまったく合致しないスタイルなんっすが、ま、何にしろ、先駆者というのは立派やな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 少なくとも 「ちんくしゃ」 よりは、先駆者のほうがイケてると思うんっすが、で、今日はそんなコニッツくんの 『ザ・リアル・リー・コニッツ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 『ザ・真実のリー・コニッツ』 。 まったくソソられるものがありませんな。 まず第一、ジャケットのコニッツが、ムカつきます。 何事も、見た目だけで判断してはいけない。 そんな教訓が得られたばかりなんっすが、このジャケットのコニッツと、清宮幸太郎の顔だけは、イケません。 見た目がムカついて、生理的に、無理。 カニカニ、グーで、グーパンチしたくなっちゃいます。 が、中身のほうはというと、レニー・トリスターノの門下生だったコニッツが、クールからウォームへ、神がかり的なプレイから人間的なプレイに変貌しつつあった頃に残されたアトランティック時代の傑作。 抽象的で閃光的だったアルトがより柔らかく具体的に、歌心溢れるものに変化。 コニッツ自身がテープ編集に携わったことで生まれた生涯屈指の名盤。 そういうアレだったりするみたいで、ちょっぴり期待が持てそう? クールなのが、アカンかったんっすからね。 クールからウォームへ。 千代の富士が 「カニカニ・グー」 で、キャラ・チェンジしちゃった感じ? それはそれで、賛否両論の論戦に発展しちゃいそうなんっすが、とりあえずまあ、聞いてみましょう。

 1曲目、コニッツのオリジナルで、 「ストレート・アウェイ」 。 ストレートwww あ、ウェイ、ウェーイwww ちょっと、キャラが変わり過ぎなんっすが、実際の演奏は、そこまでではないような? ま、確かにトーンが、ちょっと丸くなってる気はするんっすけどね。 ダイコンが蕪になったみたいな。 、「大根」 には辛味成分があり、「かぶ」 にはペクチンによる独特のぬめりがあります…みたいな。 ちなみに、ビリー・バウアーのギターが入ってます。 で、ピアノは入ってません。 個人的に、あまり好きではない編成なんっすが、コニッツのソロそのものは、わりと聞きやすいほうなのではなかろうかと。 もの凄く体調が悪いチャーリー・パーカーの、まったく覇気がないアドリブ…のように聴こえなくも無くて、ただ、問題なのは、コニッツ自身がテープ編集に携わったことで、うんぬん…という、この部分。 ソロの途中でフェイドアウトして、終わっちゃうんっすよね。 何故、そんなことをしたのか、理解に苦しむものがあるんっすが、その結果、生涯屈指の名盤が生まれたという論調も、個人的には、うーん…。 ま、プロデューサーが、勝手にちょん切ったのではなく、自分で好きにやった事なので、他人がとやかく言う筋合いはないんっすが、んなことで、次。 「フーリン・マイセルフ」 。 フーリンと言えば、 「パプリカ」 の “Foorin” 、すっかり見なくなっちゃいましたな。 いや、僕が見ないだけで、普通に生き延びているのかも知れませんが、よくよく考えたら 「パプリカ」 って、ただのピーマンの一種っすよね? 「蕪」 とか 「ダイコン」 と、さほど変わらないような? で、 「フーリン・マイセルフ」 はというと、ファッツ・ウォーラーの曲みたいなんっすが、で、演奏のほうはというと、冒頭からベースのピーター・インドが、かなり強力にインドメタシン配合。 テーマ部はアルトとベースのデュオみたいな感じなんっすが、あ、裏でディック・スコットとかいう人が、地味にタイコを叩いているっぽい? 個人的にはディック・スコットより、 「リップ・スティック・アドベンチャー」 のほうが好きなんっすが、専門学校生の頃に同じクラスのヤツから借りたエロゲーなんっすけど。 ググってみたら、 こんな動画 が。 おお、めっちゃ懐かしい♪ 肝心の場面は “18禁” で隠されちゃっているんっすが、1時間超えの動画が 「7/7」 まで、あるんかい…。 さすがに、最後までは付き合いきれないんっすが、で、テーマの後、コニッツ、インドの順で、わりとウォームなソロがリレーされて、その後、再びコニッツが登場して、かなりイケてるプレイを聞かせてくれたりするんっすが、そこそこ体調が悪いアート・ペッパーくらいの境地には達してる感じ? で、テーマに戻って、おしまい。 余計なテープ編集とかもなくて、よかったな…と。

 で、次。 歌物スタンダードの 「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」 。 ゴー・トゥと言えば、年末年始の “GoTo トラベル” 、全国的に一時停止になっちゃいましたなぁ。 僕はかなり前に諦めて、予約していた宿をキャンセルしちゃったんっすが、ま、来年の6月くらいまで延期して頂ければ、そのほうが嬉しいかも? そんな気がするんっすが、で、演奏のほうはアレっす。 ちょっぴりアート・ペッパーを思わせるような、ハート・ウォーミングなバラード。 ショウゲンジキノコと聖護院ダイコンの生姜鍋と同じくらい、温まります。 適当に思いついて書いてみたんっすが、マジで美味そうっすな、これ。 ま、普通のダイコンとブナピーとかでもいいと思うんっすが、ダイコンとブナピーの豆乳鍋とかも。 それこそ、具材を見失いそうなんっすが、ビリー・バウアーのギターもしみじみと地味で、ま、悪くはないな…と。 で、ここまで聞いて、初めて気が付いたんっすが、これ、ライブ盤だったんっすな。 演奏が終わった後、 「ぱちぱちぱち」 と、地味に拍手の音が入っていたんっすが、みんな、盛り上がってるかーい? そうでもないかーい? コニッツで盛り上がるのは、ちょっと難易度が高いかも知れませんが、次の曲なら大丈夫…かもしれない気がしないでもありません。  「マイ・メランコリー・ベイビー」 。 「私の憂鬱な赤ん坊」 っすか。 これで盛り上がるかも知れないと考えた、その根拠を示して欲しいところでありますが、いや、別にそんなに陰鬱な仕上がりというワケではないんっすけど。 そこそこテンポの速い軽快なアレだったりして、コニッツの歌心を存分に満喫することが出来るぞ…と。 いや、これ、マジで普通にイケるやん! …と、聞き入っていたら、ソロの途中でフェイドアウトして終わってしまうという “神編集” がなされていたんっすが、テープに鋏 (はさみ) を入れるとか、マジかよ? いらなくなった “すけべビデオ” を処分するのに、テープに鋏 (はさみ) を入れて、再生不能な状況にするのはよく分かるんっすが、CDだったら、わざと盤面に傷を付けたりとか。 ハードディスクなら、ドリルで破壊したりとか。 何かあった時の為に、 これ 、入れておいたほうがいいっすかね? 遺言も表示出来るみたいなので、念のため、「ハードディスクの中身を決して復元ソフトで復活させたりしないでね!」 と、メッセージを残しておこうと思うんっすが、とまあ、そんなこんなで、次。 「ペンニース・イン・マイナー」 。 師匠であるレニー・トリスターノの楽曲らしいので、決して盛り上がれる系のモノであることを期待してはいけませんが、 “Pennies in Minor” って、そっち方面で、何かエロい意味だったりしないっすよね? ドキドキしながら翻訳ソフトにかけたら 「未成年者の中のペニー」 と出て来て、エロいのか、そうでないのか、判断が難しかったりするんっすが、演奏のほうはというと、冒頭からギターの人が頑張っておりますな。 で、その後、コニッツが出て来ます。 別段、エロくはないんっすが、さほど面白くもないな…と。 で、途中から何やら、別の管楽器っぽい音が聞こえてくるような? DON FERRARA (tp) <#5,6> コレっすな。 ドンくんに触発されて…という程、前面には出てこないんっすが、コニッツのソロは、いつになく熱を帯びていて、入店時の体温測定で37.1℃を計測されて、入店をお断りされちゃうかも知れないレベルだったりして、で、その後、インドくんのベース・ソロがフィーチャーされて、深いところで地味に盛り上がったりして、その後、2管の絡みで普通に盛り上がって、最後はタイコとの掛け合いもあったりして、でもって、フェイドアウトして、おしまい。

 で、次。 これも2管によるものなんっすが、歌物スタンダードの 「スイート・アンド・ラブリー」 。 わりと速めのテンポで、 (リー・コニッツにしては) スインギーな演奏が展開されております。 ま、いいんじゃないっすかぁ? で、次。 これもスタンダードで、 「イージー・リビング」 。 イジイジ、グー、イージーリビングぅ♪ 「カニカニ・グー」 の節で歌うのは、ちょっと無理がありましたが、演奏のほうは、普通にいい感じのバラードであるな…と。 んなことで、ラスト。 コニッツのオリジナルで、 「ミッドウェイ」 。 ミッドwww、ウェーイwwww 最初と最後はノリノリなんっすが、アップ・テンポのバップっぽい楽曲だったりして、やや体調が復調しつつある頃のチャーリー・パーカーに肉薄…とまでは、いかないまでも、あん薄、ピザ薄、カレー薄くらいは、してるかな? …と。 微妙に 「ジャスト・フレンズ」 っぽいので、あるいはコード進行を流用してたりするのかも知れませんが、いい感じのソロが続いているにも変わらず、最後はフェイドアウトして終わってしまって、最後までモヤモヤが残ってしまったんっすが、とりあえずまあ、おしまい。

【総合評価】 クールからウォームへ、神がかり的なプレイから人間的なプレイに変貌しつつあった頃に残された1枚であるな…と。 抽象的で閃光的だったアルトがより柔らかく具体的に、歌心溢れるものに変化しているな…と。 コニッツが苦手な僕でも、わりと普通に楽しめる仕上がりだったんっすが、それだけに余計な “編集” が残念で仕方なくて、こういうのこそ、 「完全盤」 を出せよ! …と。 いずれにしろ、ジャケットのコニッツの顔とポーズを許容出来る度量さえあれば、そこそこオススメ☆


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