LIVE IN BOLOGNA (TIMELESS)

LOU DONALDSON (1984/1)

LIVE IN BOLOGNA ←click!!


【パーソネル】

LOU DONALDSON (as) HERMAN FOSTER (p) JEFF FULLER (b) VICTOR JONES (ds)
【収録曲】

(01-03) STELLA BY STARLIGHT / GROOVIN' HIGH / SUMMERTIME
(04-06) LOU'S BLUES / ST. THOMAS / STAR EYES
【解説】 ( 2021年01月03日更新 / 連載 1,425回 )

 将棋です。 年が明けても、このネタを引っ張る気、満々だったりするんっすが、いや、本当はやめようと思っていたんっすけどね。 が、特に他に書くことを思いつかないし、新年早々、何か怪しいメールが届いたし、ま、しょうがないかな? …と。 どういうメールなのかと言うと、これ。

  新年明けましておめでとうございます。ホテルニューアワジです。
  12/31午前中に山岡裕明を名乗る者からホテルニューアワジ公式サイトが攻撃を受け、全会員様の個人情報が流出した恐れがあります。
  ご迷惑をお懸けしてしまい誠に申し訳ありません。現在総力を上げて原因解明、被害範囲の特定に急いでおります。
  ご不明な点がございましたら、対応窓口へお問い合わせください。

    ( 中 略 )

  以下、第一東京弁護士会所属山岡 裕明 (差出人ママ) からの犯行声明です

  ----------------------------------------
  弁護士の山岡です。
  ホテルニューアワジのサーバーをハッキングして個人情報を入手しました
  御社は情報保護サービスの代金として現金2783万円を八雲法律事務所 (※住所の記載あり) へ支払う社会的責任がある
  期限は1月4日午後3時34分ナリ
  要求を無視されると有形無形の損害が発生します

え? 何この、頭、悪そうな文面? 山岡裕明 (差出人ママ) ということは、文面を考えたのは裕明クンで、それを母親が代理で差し出してくれたんっすかね? (原文ママ) というのはよく見るんっすが、 (差出人ママ) というのは、初めて見たような? ちなみに、(中略) のところには、対応窓口として、 “唐澤貴洋” という名前と、電話番号とファックス番号が明記されていたんんっすが、それはそうと、現金2783万円。 数字を書くとき、全角にしようか、半角にしようか、いつも迷うんっすが、全角で2783万円。 何で、こんな半端な数字なんっすかね? 何かの語呂合わせ? だとすれば、「になばさん (2783)?」 くらいしか、思いつかなかったりするんっすが、いやあ、危なかったっす。 僕の本名は 「いなばさん(1783)」 なので、あと1000万円、請求金額が安かったら、僕に嫌疑が及ぶところでありました。 嫌疑が及ぶも何も、犯人は八雲法律事務所の山岡裕明だと分かっているんだから、さっさと警察に言って、逮捕して貰えばいいと思うんっすが、ママの山岡裕子、もしくは山岡明子ちゃんも、恐喝の共犯ということで。 山岡裕明 。 ググったら普通に出てくるやん! NHKのアナウンサーもヒットするんっすが、そちらは恐らく、同姓同名。 とんだ、とばっちりっすよね。 海老っチリくらいは奢って貰わないと、わりに合わないくらいの、とばっちりなんっすが、弁護士のほうの山岡裕明クンは、細マッチョな体格とアゴヒゲを生やしたワイルドな風貌が特徴的。嫌いな食べ物はしいたけ。 そういったキャラみたいっすな。 もし、この 「しいたけ」 というのが、干し椎茸のことであるなら、僕は断然、裕明クンを支持したいと思うんっすが、この紹介文の中には唐澤貴洋という名前も出て来ますよね。 ググってみたら、こっちのオッサンも、普通に出て来ました。 ほれ 。 うわ、めっちゃ胡散くさいラーメン屋の親父みたいなオッサンやん! これを見て、僕はますます、裕明クンのほうに肩入れしたくなっちゃったんっすが、ま、裕明クンの側からしてみると、脱臼したワケでもないのに、肩入れなんかされて、ウゼぇ…。 そんな気分だったりするのかも知れませんけど。 いずれにしろ、この2人、元々は仲間だったのが、内輪もめして、その争いに、ホテル・ニューアワジが巻き込まれちゃった感じっすかね?

 ホテル、ニュ〜、あ〜わ〜じ〜♪ これ、関西では有名らしいっすよね。 名古屋の周辺では流れてなかったような気がするので、ホテル紅葉 に比べると、まったく馴染みがなかったりするんっすが、あと、 オリエント急行のヤツ とか。 夕方の 『トムとジェリー』 の時間帯に、よく流れていた記憶があるんっすが、俺、大きくなったら “はだか天国” に行くんだ! そんな夢を抱いた少年は少なくなかったと思いますが、僕もそのひとりだったり。 結局、その夢が叶えられないまま、紅葉パラダイスは潰れてしまったんっすが、ホテル・ニューアワジのほうは、まだまだ現役バリバリだったりして、僕も何度か予約を入れたことがあるんっすよね。 結局、気が変わったりして、まだ一度も泊まったことはないんっすが、会員登録しているのは間違いなく、で、今回、その個人情報が弁護士の山岡にハッカーされて、流出しちゃった…と。 ハッカーとか、許せん! ま、僕も過去には 「ハッカー入門」 という記事を書いたりしたことがあるんっすが、サクマ式ドロップスの 「ハッカ」 だけは、許せん。 そういう人は少なくないみたいっすよね。 個人的にハッカは大当たりだったりするんっすが、少なくともサクマ式ドロップスの 「大アサリ味」 よりは、大当たり。 ま、実際にそんな味はないんっすが、大アサリって大きいだけで、美味くはないっすよね。 というか、大アサリって大きいだけで、アサリでもないんっすよね? んーと、 これ 。 やっぱ、マルスダレガイ科やんけ! で、普通のアサリは これ 。 マルスダレガイ科やんけ! アサリ科とか、ちゃうんけ? ハマグリやホンビノス貝もマルスダレガイ科なんだそうで、意外と有能な貝の科っぽいんっすが、そうこうしているうちに、こんなメールが届きました。

  日頃はホテルニューアワジグループをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
  1月1日未明に 「news@newawaji.com」 より 「不正アクセスのお詫びとご報告」 というタイトルで、
  ホテルニューアワジ公式サイトが攻撃を受けたという内容のメールが送られている事を確認
  しましたが、こちらは弊社が公式に送信したメールではなく原因を調査中です。
  この度はご不安を与え、ご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。

  ご心配のところ誠に恐縮ではございますが、未明に配信されたメール記載の電話番号
  ならびにFAXには絶対に電話しないようお願い申し上げます。

  なお、個人情報流出の心配はございません。

  調査が進み次第、追ってご連絡したいと存じます。
  新年早々お騒がせしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。

え? こうなってくると、何が本当なんだか、ワケが分からなくなっちゃいますなぁ…。 ま、少なくとも、僕のメールアドレスが唐澤貴洋クンに漏れたという事実は確かみたいなんっすが、とりあえず、ゾクゾクするような続報が来ることに期待して。 で、ホテル・ニューアワジと言えば、将棋の何かのタイトル戦の会場として使われることで有名っすよね。 僕は将棋にはあまり詳しくないし、さほど興味もなかったりするんっすが、自分が泊まった旅館が将棋の何かのタイトル戦の会場だったりすると、ちょっとテンションが上がります。 この前の竜王戦の第何局かだかは、指宿の何とかという旅館でやってたような気がするんっすが、んーと、 これ っすか。 この 白水館 というところ、何年か前に会社の旅行で九州に行った時に、泊まったところだったような気が? 名物の砂蒸し風呂に入りたかったんっすが、何となく行動を共にしていたワイルドヒップくん (仮名) が、 「別にいいやぁ…」 とか、気のないことを言っていて、何となく僕もそれに引きずられて、「別にいいかぁ…」 と。 わざわざ指宿くんだりまで行って、砂に蒸されなかったことを、今ではめっちゃ後悔しているんっすが、まじで 「くんだり」 だったんっすよね。 前日、ハウステンボスの中のホテルに泊まって、朝、早い時間にバスに乗って、途中、熊本城の近くで昼飯を食って、お城を散策する余裕がないレベルの自由時間があって、またバスに乗って、指宿の旅館についたのが夕方の遅い時間だったんっすよね。 で、翌日は「 “せごどん”ドラマ館 」とかいう、糞つまらん所に立ち寄って、そのまま帰途につく…という。 わざわざ宿泊先として指宿を選んだのは、企画立案者の 「砂に蒸されたい」 という、個人的な趣好だったとしか思えないんっすが、で、ハウステンボスと言えば、その日の夕食はミールクーポンを支給された上での “自由行動” だったんっすよね。 僕は絶対、レモンステーキっ! …という気分だったんっすが、何となく行動を共にすることになったワイルドヒップくん、改め、与乳くん (仮名) が、海鮮丼屋の前で、 「ここにしましょうかぁ。」 みたいなことを言い出して、それに引きずられて、「そうしますかぁ。」…と、答えてしまったという。 与乳 (仮名)、許すまじ! 本名のほうは、与党と野党の立場を入れ替えて、後はまあ、何となく察して貰うとして、で、将棋の何かのタイトル戦の会場となった旅館と言えば、 ここ 。 ちなみに、僕が押さえたのはいくつかある露天風呂付き客室のうち、和室タイプの 「梅」 という部屋なんですが、ここで将棋の王将戦が行われたりする模様。 将棋好きにとっては、プライスレスでありますな、こりゃ。 個人的には将棋、生姜、小五の女児、この3択なら間違いなく小五を選ぶし、もしかしたら生姜にも負けるかも知れないくらい、将棋にはあまり興味がなかったりするので、ふーん。 そんな感慨を持っただけなんですが、うんぬん。 いつも同じようなことを書いてますよね、僕。 この前は小五の女児の替わりに、生姜、将棋、将軍、ショウゲンジ、聖護院ダイコン。 そんなラインアップだったんっすが、 「どれも同じくらい、低いレベルでソソられるものがない」 という話の流れだったので、小五の女児を、敢えて聖護院ダイコンに変えてみたんっすけど。

 で、この 「さぎの湯荘」 の王将戦というのが、んーと、 これ ? 渡辺明クンと、郷田真隆クンっすかぁ…。 ぶっちゃけ、どちらもあまり僕の趣好には合致しないんっすが、 翌年 は郷田クンと羽生クンだったんっすな。 おお! 僕は羽生クンが好きなので、めっちゃテンションが上がるんっすが、ただ、この年も僕が泊まった “梅の間” で開催されたのかどうかは、不明。 ま、 「渡辺明が王将戦を戦った部屋に泊まったことがあるんやで!」 というのでも、将棋ファン相手なら、十分にマウントを取れるのではないかと思うんっすが、で、ホテル・ニューアワジのほうは、んーと、 これ とか。 またしても、羽生クン。 ま、一時期、7冠を独占していたことがあるので、タイトル戦の話になると、必ず名前が出てくるのは仕方のないことなんっすが、前世紀、 「羽生に勝てるのは、マングースだけ」 とか、言われてましたからなぁ。 マングースって、いつもコブラと決闘しているイメージしかないんっすが、ハブにも勝てるんっすかね? んーと、 これ っすか。 うわぁぁぁぁ…。 最近、あまり勝てなくなってしまった羽生クンの姿と重なって、何だか切ない気持ちになってしまいましたが、マングースちゃんも、せっかく仕留めた餌を理不尽に取り上げられて、可哀想…。 誰も得をしない残酷な見世物でありますなぁ…。 マングースもマングースで、わざわざ危険を冒してまでコブラやハブを食べようとしないで、アオダイショウとかで妥協すればいいと思うんっすが、ま、人間が喜んでフグを食うのと、同じようなものなんっすかね? 「ちょっと唇が痺れるところが、たまんねぇ!」 とか。 個人的には、ハブも、コブラも、アオダイショウも、あまり食べたいとは思えないんっすが、羽生のうな重弁当 (玉峰山荘、2010年棋聖戦第1局) 、めっちゃ美味そう♪ 長くてウネウネ系なら、ウナギで十分っすよね。 玉峰山荘って、どこにあるのかと思ったら、 ここ 。 奥出雲っすかぁ。 この 「うな重弁当」 が、いくらするのか知りませんが、メイン以外にも、いろいろ付いていて、めっちゃ豪華。 個人的に、将棋そのものにはあまり興味がないので、こういう “将棋メシ” の話題が好きだったりするんっすが、それに比べて、深浦のうな重 (ホテルニューアワジ、2010年棋聖戦第2局) は、うーん…。 いや、これはこれで、昼飯なら十分だと思うんっすが、上と比べられちゃうと、うーん…。 余所 (よそ) は余所、ウチはウチ。 ニューアワジくんの毅然とした態度は、好感が持てるんっすが、で、これはまだ、ぜんぜんマシなほう。 深浦クンは自分の置かれた立場を弁えず、 「うな重」 などという贅沢品を頼んじゃってますが、記事を読み進むと、で、出たぁぁぁぁ。 羽生棋聖の昼食は きつねうどんおにぎり付 。 羽生クン、いつもニューアワジでは、これを頼むみたいなんっすよね。 で、一方、渡辺竜王の昼食は 牛丼 (←淡路牛が使われている)。 おお、明クン、贅沢っ! 写真を見る限り、とても淡路牛が使わた高級な牛丼には見えなかったりするんっすが、将棋のタイトル戦の会場として使われて、こうして “昼食” がメディアに取り上げられるのは、半端ない広告効果があると思われるんっすが、ホテル・ニューアワジの場合、完全に逆効果なような? で、 こんな写真 もあったんっすが、あ、これを見ると、渡辺明クンも、決して悪いヤツではなさそう。 て言うか、ちょっと可愛い♪ この人、何か、漫画になってましたよね? 『りゅうおうのおしごと』 ? いや、違いますな。 明クン、ちょっと可愛いと思ってしまったんっすが、さすがにここまでは可愛くないような? 『将棋の渡辺くん』 。 あ、こっちっすか。 おお、可愛くねぇ…。 奥さんが書いてるんっすよね? ちょっと面白そうなので、試しにポチってみますかね?

 で、ついでと言っては何なんっすが、一応、参考用に『りゅうおうのおしごと!』のほうも、ポチってみました。 べっ…別に、JSに惹かれて買ったワケじゃないんだからねっ! 将棋の漫画と言えば、かなり前に 『3月のライオン』 も買ってしまったんっすが、べっ…別に、巨乳な長女と、JCな次女と、幼女な3女の3姉妹にソソられて買ったんじゃないんだからねっ! ちょっと将棋に興味を持っただけだからね! その証拠に 『うつ病九段』 というのも買ってみたんっすが、原作・先崎 学。 あ、この人、 『3月のライオン』 の将棋監修をしている人っすよね。 いつの間にか、うつ病になっちゃってたとは…。 将棋ソフト不正使用疑惑騒動 なんかが引き金になったみたいなんっすが、この事件で、 “将棋の渡辺くん” のイメージが悪化しちゃったんすよねぇ…。 漫画でその辺りの事情が明らかにされることはないと思うんっすが、さ、とりあえず、『りゅうおうのおしごと!』 を、読もうっと♪

 ということで、今日はルー・ドナルドソンっす。 日本での知名度や人気は、わりと上位に位置していますよね。 根はパーカー直系なんっすが、そこからハード・バップやファンキー路線に向かったところが、一般市民に受け入れられた要因ではなかろうかと。 更にソウル路線に走っちゃったのは、賛否が分かれるところなんっすが、『ブルース・ウォーク』 までは許せるんだけど、 『アリゲーター・ブーガルー』 は、ちょっと…。 そういう人は、少なくないと思います。 ドリフには、ありがてぇ、ブーがいる。 個人的には、わりと気に入ってる曲名俳句なんっすが、まさか、高木ブーよりも志村けんのほうが、先に逝っちゃうとは…。 2020年他界 。 最近では、羽田雄一郎(政治家・53歳)、今井ゆうぞう ( 「おかあさんといっしょ」の歌のおにいさん・43歳) あたりが。 “長男” の 「雄一郎」 と、 “三男” の 「ゆうぞう」 が逝ってしまって、 “次男” の本名・ゆうじくん (52歳) の僕だけ、取り残された感じなんっすが、このリストに書かれてない (微妙な) 有名人だと、轟二郎だとか、松本ちえこだとか。 あ、松本ちえこは 2019年11月17日でしたか。 もう、あれから1年以上も経ったんっすな。 とりあえず追悼の意を込めて、 「クラスの渡辺くん」 の歌詞を紹介しておきますが、ぶっちゃけ、かなり微妙でありましたな。 いや、この歌もそうなんっすが、『りゅうおうのおしごと!』。 所詮は、ラノベ原作やなぁ…と。 いや、一概にライトノベルを否定する気はないんっすが、ノリがあまりにもライト過ぎて、僕の趣好には、ちょっと…。 で、一方、 『将棋の渡辺くん』 のほうは、なかなかイケますな。 渡辺クン、漫画家と結婚したのかぁ。 …と思ったら、そうではなく、 伊奈めぐみ 。 元々は普通の専業主婦だったんっすな。 漫画をぜんぜん書いたことがなかったとか、凄ぇぇぇ! センスが皆無な僕でさえ、高校生の頃、マグマ大使が登場する4コマ漫画のようなものを書いていたのに。 いずれにしろ、本名・いなばくんである僕は、伊奈ちゃんにちょっぴり親近感を覚えるので、これからも頑張って頂きたいと思いますが、で、ルーさん。 個人的に、ソウル路線は、ちょっと。 そんな気がしないでもないので、わりと初期のアルバムを取り上げようかと思ったんっすが、手持ちのストックを確認したところ、 『ライブ・イン・ボローニャ』 というのがあったので、今回はちょっと、変化球で勝負してみようかと。  “Bologna” と書いて、ボローニャ。 何か、ボロい商売をしてそうニャ。 そんな気がするんっすが、1984年のライブ盤って、どうよ? 正直、中身がまったく読めなかったり。 選曲のほうは、お馴染みのスタンダードと、ジャズ・オリジナルが中心で、安心モードであると当時に、新鮮味に欠ける嫌いがありそうなんっすが、とりあえず、ピアノは、あのハーマン・フォスターだったりするし、モノは試しに、聞いてみようかな…と。 果たして、吉と出るか、凶と出るか、今年最初の運試しでありますな。

 んなことで、1曲目。 「ステラ・バイ・スターライト」 。 日本ではもっぱら、 「星影のステラ」 という名前で知られているんっすが、今年最初の実力チェック。 翻訳ソフトに掛けてみましょうかぁ。 んーと、 「星明りによるステラ」。 ・ ・ ・ 。 微妙っすなぁ。 どうせなら 「星影のどてら」 みたいなのを期待していたんっすが、ステラに “どてら” という意味はないので、仕方のないところではあるんっすけど。 “ボケAI” とか、そういう機能がないと、難しいっすよね。 で、演奏のほうは、アレっす。 ソウル色は希薄で、普通にハード・バピッシュ。 スローなテンポで始まり、テーマの途中からスインギー路線に転じる。 わりと “お馴染み” の手法なんっすが、ルーさんのケレン味のない吹きっぷりが心地よいっすな。 あれこれと模索した結果、やっぱ 「与作」 やな、北島三郎は。 そんな、原点復帰したような感じ。 個人的に 「風雪流れ旅」 は、あまり好きではなかったりするんっすよね。 『クラウンレコード1万円クイズ』 で、嫌というほど聞かされて、それですっかり、嫌になっちゃいました。 過ぎたるは、杉田かおる。 そんな諺がありますもんね。 鳥の詩 〜2020ver.〜 おお、いきなりトランペットの独奏。 で、続いて、生ピアノ。 で、満を持して、かおるちゃん登場。 おお、ぜんぜんイケるやん! ぜんぜん、過ぎてなんかなかったんっすが、しみじみモードから一転、ルーさんに話を戻しましょう。 テーマの後、極めて快調なアルト・ソロが繰り広げられて、で、その後、ピアノのソロが登場。 え? これ、ハーマン・フォスターっすか? あの、下劣なまでの泥臭さがすっかり影を潜めて、すっかり優等生キャラになってもうとるやん。 …とか、思っていたら、次第に本性を現して、どんどんと下品になっていくところが、いかにもライブっぽい醍醐味で、イケるやん♪ ソロの終盤、クリスマス・ソングっぽいのを引用したりして、大いに盛り上げて、ベースのソロにスイッチ。 ジェフ・フラーとかいう、寡聞にしてよく知らん人なんっすが、コンピングでもけっこう目立っていて、ソロでもかなり達者なところを聞かせてくれております。 その後、ルーさんが再び登場して、ベースとドラムスだけをバックにソロを繰り広げて、最後のところでハーマンが入って来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 聞き飽きたような選曲で、果たして、どうかと思ったんっすが、いかにもライブらしく生き生きとしていて、いやぁ、よかったなぁ♪ …と。

 で、メンバー紹介を挟んで、次。 「グルーヴィン・ハイ」 。 ディジー・ガレスピーのオリジナルなんっすが、アップ・テンポの調子のいいナンバーなので、ライブで、盛り上がること、間違いなし。 で、あっ。 今更なんっすが、 「ステラ・バイ・スターライト」 = 「星影のステラ」 。 よくよく考えたら、スターライトなのに “星影” と訳されているんっすな。 アメリカ人と日本人の感性の違いを如実に現していると言えるかも知れませんが、基本、アメリカ人は、イケイケが好きっ♪ で、この 「グルーヴィン・ハイ」 は、最高にグルーヴィで、ハイなんっすが、陽性なルーさんのキャラには、ぴったり。 元はラッパ吹きの持ち歌なんっすが、アルトで吹くのがいちばん似合ってるような? ルーさんは、途中、何とかというスタンダードのフレーズを引用したりして、絶好調。 迷いがないっすな。 吹っ切れてますな。 何にも考えてないだけなのかも知れませんが、で、続くハーマン・フォスターは、今度は最初から普通に飛ばしてます。 で、またしてもクリスマス・ソングを引用。 クリスマスなんか? …と思ったら、1月のライブみたいなんっすが、ま、クリスマス・ムード、まだ冷めやらず。 そんな雰囲気なんっすかね? ソロの終盤は、完全に逝っちゃってる風だったりして、で、精魂尽き果てたところで、ドラムのソロにスイッチ。 ヴィクター・ジョーンズとかいう、寡聞にしてよく知らん人なんっすが、パワフルに頑張ってくれております。 その直後に再登場するルーさん、ちょっと出だしをハズした感じなんすが、そこから立ち直って、そこからテーマまで勢いで吹ききって、でもって、おしまい。 いかにもライブらしく生き生きとしていて、いやぁ、よかったなぁ♪ …と。 で、次。 「サマータイム」 。 日本でも人気のミュージカル・ナンバーなんっすが、やりようによっては、ネチこくなってしまったりするので、諸刃の剣。 ここ で僕は、 「鬼滅の刃」 をずっと 「きめつの、ハッ!」 と読んでいた。 そんな話を書いたんっすが、 「きめつのやいば」 が正解なら、諸刃の剣は「もろやいばのつるぎ」になるやん! 言いにくいやん! ちょっとモロヘイヤみたいやん! そう、思わずにはいられなくて、で、この刃はどっちのほうに刺さっちゃったのかと言うと、んーと、引き分け? そこそこネチこくなってはいるんっすが、ネチネチとまでは言えなくて、ネチ。 その程度で踏みとどまっているし、そもそも、ルーさんとハーマン・フォスターのコンビに爽やかさは求めていないし、持ち味が存分に発揮されているな…と。 ハーマン・フォスターを大きくフィーチャーしたナンバーで、彼の癖の強い、臭みたっぷりのピアノが好きな人なら、たまらんっ♪ それ以外の人なら、たまらん…。 昔のIOCは、たまらん (ち会長とか、言わない。) いやあ懐かしいっすなぁ、サマランチ会長。 サマランチが好きなのは、お子様ランチ。 そんなのもありましたよね。 で、続いてベースの、半端なくディープなソロが登場。 これ、元は子守歌らしいんっすが、子供、魘されますな。 ウナギに襲われる夢とか見て、魘されそう。 せっかくのライブだから、サイドマンも前面に出してやりたい。 そんな親心は理解出来るんっすが、ベース・ソロは “誰得” なので、別に割愛してもいいのではなかろうかと。 自分が好きで地味な楽器を選んだんだから、日の目を見なくても、自業自得やんけ! そう、突き放してもいい時期だと思うんっすが、甘やかすと、つけ上がるばかりだし。 …とか逝ってるうちに終わってしまったので、ま、いっかぁ…と。 終わったことを、いつまでもブチブチ文句を言ったところで、始まらないし。 で、その後、ルーさんが再登場して、臭いソロをカマしてくれて、でもって、テーマに戻って、最後は思いっきり、じらすパートがあったりして、おしまい。

 で、次。 「ルーズ・ブルース」 。 そんな適当な名前になっているんっすが、これはアレっす。 まごうことなく、「ブルース・ウォーク」 。 例のアレっす。 これがもし日本でのライブなら、テーマを吹いた瞬間、 「待ってました!」 とばかりに拍手喝采。 わーわー、ピューピュー♪ めっちゃ盛り上がるに違いないんっすが、アメリカでは、そうでもないっすかね? というか、これ、アメリカじゃないっすよね。 イタリアっすか。 そういえば、ボローニャって、どこかで聞いたことがあるような名前だと思ったら、もしかして、ボロニアソーセージの故郷? めっちゃ美味しいっすよね、ボロニアソーセージ。 たまらんっ♪ …と、絶賛するほどは美味しくないんっすが、普通に美味しいっすよね。 ソーセージがボロニアを名乗るには、何か明確な基準があったと思うんっすが、ハム・ソーセージに関しては、またネタに困った時のために取っておくことにして、こうして改めて聞いてみると、シンプルながら、ファンキーな名曲でありますなぁ、「ブルース・ウォーク」。 このライブ版は、スタジオ版に比べると、荒削りでラフな感じなんっすが、ボンゴだか、コンゴだかが入ってない分、シンプルでスッキリしていて、ルーさんのアルトがストレートに耳に入ってくるんっすが、で、続いて登場するハーマン・フォスターも、相変わらずっすなぁ。 出だしこそ、わりと控え目で、ちょっぴりボビー・ティモンズっぽい知性を感じさせたりもしたんっすが、興が乗ってくるにつれて、次第にアホ丸だしになってきて、いいぞぉ♪ で、続いて、ベースのピチカート・ソロが登場。 いくらライブだからって、ちょっと前に出て来過ぎな気もするんっすが、ま、アルコ・ソロじゃないだけマシだと思って、諦めて貰うしか。 で、再びアルトが登場するんっすが、最初のフレーズは、んーと、「イット・エイント・ネセサリリー・ソー」、そう、 「なんでもそうとは限らない」 の引用っすよね、多分。 ドラムスとベースだけをバックに。 何曲目かと同じパターンなんっすが、そこにピアノが加わって、テーマに戻って、おいまい。 わーわー、ピューピュー♪ 言うほど、観客は騒いでなくて、もうちょっと盛り上がれよ、ボローニャ人。 そう、言いたくなっちゃうんっすが、ここで改めてメンバー紹介があって、パチパチパチパチという拍手の音が。

 んなことで、次。 「セント・トーマス」 。 言わずと知れたロリンズの人気曲なんっすが、ルーさんが取り上げるのは、ちょっと珍しいかも? ライブならではの選曲と言えるかも知れませんが、イタリアだから、ちょっとラテンっぽいのをひとつ。 そんな思惑もあったりしたのかも知れません。 脳天気な曲調はルー・ドナルドソンのキャラともマッチしていて、伸びやかなアルト・ソロを堪能することが出来るな…と。 で、ここまで書いて気が付いたんすが、そう言えば、このCDのライナーノート、まだ読んでなかったな…と。 田中英俊クンが書いているんっすな。 漆黒のピアニスト、ハーマン・フォスターが荒れ狂うファンキー・ピアノでルー・ドナルドソンを煽り立てる! 熱狂のライヴ・イン・ボローニャ! そんな、煽り文句が書かれているんっすが、その他、1月録音の筈なのに、何故だかクリスマス・ソングが頻発…みたいな話も。 で、 「セント・トーマス」 はというと、あまり決め事もないセッションなのだろう。 リラックスしてテーマをブロウするルーさんとフラーのベース・ラインもイージー・ゴーイングだ。 ユニゾンでグルーヴするフォスターだが、この曲はおそらくその場でやろうと決まった曲ではないだろうか。 エンディングも結構グダグダで、全員ノリ切れてない印象だ。 そんなことが書かれておりますな。 たまにありますよね。 こういう 、ノリ切れてないタイプの味付け海苔。 切り取り線があって、簡単に切れるようになっているので、特に問題はないんっすが、田中クンが言うほど、ノリ切れてない印象ではなかったりして、ま、グダグダなのは、おっしゃる通りだったりするんっすけど。 んなことで、ラストっす。 「スター・アイズ」 。 「スターライト」 で始まり、 「スター・アイズ」 で終わる。 完璧なプログラムっすな。 どうせなら、真ん中あたりに 「スターにしきの」 も入れて欲しかったんっすが、何せ、相手はスターっすからね。 そう簡単には召喚できないのも、やむを得ないかな…と。 で、アイズのほうのスターも、ちょっぴりラテンな仕上がりだったりするんっすが、難解なコード・チェンジゆえに学校でも上級者向けのスタンダードとして教えられることが多いぞ…っと。 ほぉ、そうなんっすか。 聞いてる分には、まったく難解さを感じさせないんっすが、本作前半の演奏とはガラリとバンドが変わってしまったかのように不完全燃焼の感じがしてしまう。 おそらく別日の演奏、もしくはセットをまたいだ演奏を収録した物と思われるが、いずれにしても全く違う演奏コンディションなのががっかりだ。 田中クンはそんな事をかいておりますが、え、そっかぁ? 僕には大差ないように聞こえてしまうんっすが、言われてみれば確かに、ハーマン・フォスターのソロにあまり覇気がないような? 何か、否定的なことを言われると、こっちのテンションも下がってしまうんっすが、やっぱ、田中クンはアカンっすな。 これからは、渡辺クンに付いていくことにしよう! そう、心の中で誓っておいて、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 後半に関して、田中クンはあんなことを言っておりましたが、英語版の Wikipedia 。 あ、ジャケットが僕の持ってる物とは違うんっすが、こっちのほうは面倒臭そうなので、見なかったことにして。 Reception のところの日本語訳、アルバムは、「セットは全体として、軽いにしても楽しい聞く経験を提供するべきであるうれしく、伝染性でさえある横溢を持っています」 、と論述したスティーブン・ローウィによって3人のスターを Allmusicレビューの中で授与されました。 そうい評価でいいのではなかろうかと。
★★★☆☆ という事みたいなんっすが、今年最初の運試しとしては、 「中吉」 くらいはあげてもいい。 そんな1枚でありました。


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