RIGHTS OF SWING (CANDID)

PHIL WOODS (1961/1/26,2/10)

RIGHTS OF SWING ←click!!


【パーソネル】

BENNY BAILEY (tp) CURTIS FULLER (tb) <#1-4> WILLIE DENNIS (tb) <#5>
JULIUS WATKINS (frh) PHIL WOODS (as) SAHIB SHIHAB (bs)
TOMMY FLANAGAN (p) BUDDY CATLETT (b) OSIE JOHNSON (ds) <#1-4> MICKEY ROKER (ds) <#5>
【収録曲】

(01-02) PRELUDE AND PART I / PART II (BALLAD)
(03-05) PART III (WALTZ) / PART IV (SCHERZO) / PART V (PRESTO)
【解説】 ( 2021年01月31日更新 / 連載 1,429回 )

 うわぁぁぁぁぁぁ…。 貴重な “志摩マリンランド” がぁぁぁぁぁ…。 あああぁぁぁぁぁ…。 この週末、衝撃的なニュースが飛び込んできたんっすが、んーと、 これ 。 何でもいいけど、志摩マリンランドと入力しようとすると、勝手に “志摩真凜” に変換されそうになって、本田真凜の影響力が半端なかったりするんっすが、真凜、望結、紗来の三姉妹でしたっけ? 「まりん」 以外は読み方がよく分からなくて、ネット上でも望結ちゃんは 「ぼうけつ」 などと呼ばれていたりするんっすが、 何故、本田望結さんは 「ぼうけつ」 と呼ばれているのですか? 即時に疑問が解決しておりますな。 読みにくい名前を付けるな! そう、思わずにはいられませんが、その点、スノーボードの成田三兄妹弟は、大丈夫っすよね。 成田童夢 (なりた・どうむ) 、成田夢露 (なりた・めろ) 、成田緑夢 (なりた・ぐりむ) 。  “夢” シリーズで固めた一体感、 “緑” を英語でグリーンと読ませる知性 (インテリジェンス) 。 “ぐり” なら普通、 “愚離” みたいな漢字を当てると思うんっすが、ひとりだけ “愚離夢(ぐりむ)” で、名前が3文字だと、疎外感を覚えて、グレちゃうかも知れない。 そんな事態を懸念しての、親心でありましょう。 賢い親ですなぁ。 で、こう言っちゃなんっすが、童夢 (どうむ) と、緑夢 (ぐりむ) はともかく、成田夢露 (なりた・めろ)って、ぶっちゃけ、語呂が悪いっすよね。 “夢” を “め” と読ませるのも、無理があり過ぎ。 “緑” を “ぐり” と読ませるのは、エエんか? …と言われると、そこまで突き抜けると、いっそ、アリかな? そんなふうに思ってしまうんっすが、夢露 (めろ) は、何とも中途半端なんっすよね。 その後、2005年9月にスポンサー契約、指導方法の違いなどから成田隆史 (←おやぢ) 代表の「夢くらぶ」から離脱。 本名も 「成田夢露」 から親権を持つ母親の多美江 (隆史とは離婚) の苗字である今井姓とし 「今井夢露」 に改名。 全日本スキー連盟への登録名をカタカナ表記の 「今井メロ」 とする。 そんな経緯をたどることになるんっすが、 “今井メロ” の語呂のよさ、半端ねぇぇぇぇぇ! 何かこう、ラップを歌うために生まれてきたオンナ。 そんな風格すら感じてしまうんっすが、んなことで、おまたせ! いつもの これ を。 これを見て、メロちゃんのことを馬鹿にする人は少なくないんっすが、なんのなんの。 兄貴 だって、ぜんぜん負けてないっすぜ。 「国民的行事〜♪」 何、言ってんだ、コイツ? それが、ずーっと疑問だったんすが、尚トリノオリンピックでは、ヒップホップアーティストであるKREVAの曲 「国民的行事」 で出走し、競技中にはアニメ「美少女戦士セーラームーン」のOP曲 『ムーンライト伝説』 で滑走していた。 あ、そういう事だったんっすな。 で、これだけ、本人も手応えのある会心の滑り。 さぞや、好成績だったに違いありませんが、ん? 予選敗退。 マジで? んーと、 これ 。 おお、マジやんけ。 あ、でも、予選1本目は國母和宏よりも上だから!

 思い出したんっすが、トリノ・オリンピックって、再終盤まで、完全@お通夜状態だったんっすよね。 日本人が誰もメダルを取れなくて。 最後の最後で、荒川静香が金メダルを取って、それで何とか面目を保ったんっすが、 こんな感じ 。 4位はたくさんいるのに、惜しいぃぃぃぃ…。 スピードスケートの及川佑とか、いましたよね。 びっくりドンキー所属っすよね。 ググったら 「バンクーバーオリンピック2010 及川 佑」 というのがあって、一瞬、 「ハンバーグオリンピック」 に、空目してしまったんっすが、バンクーバーオリンピック。 そういえば、そんなのもありましたっけ? まったく記憶になかったりするんっすが、結果は これ 。 金メダル、なし…。 あ、これ、浅田真央が出ていたオリンピックなんっすな。 何となく思い出しました。 で、スキー・フリースタイル・女子モーグル・上村愛子、惜しいぃぃぃぃ…。

 長野 : 7位 → ソルトレイクシティ : 6位 → トリノ : 5位 → バンクーバー : 4位 → 引退。 惜しいぃぃぃぃ…。

で、一方、里谷多英ちゃん。

 長野 : 金メダル → ソルトレイクシティ : 銅メダル → 2005年2月 : 淫獣騒動 → トリノ : 15位 → バンクーバー大会 : 19位。

 バンクーバーの動画、 どこの言葉だかよく分からないバージョン なら、ありました。 イチかバチかの勝負を賭けて、玉砕覚悟の鬼気迫る滑り。 凄ぇぇぇぇぇ! 最後は見事に玉砕しちゃいましたが、姐さん、カッコええ♪ トリノの今井メロも、同じような 玉砕ぶり だったりするんっすが、最後のズルズルズルズルが、ちょっと…。 怪我をして苦しんでいるのに、メロリンQを馬鹿にするようなことを言って、許せない! そう、憤慨する人もいるかも知れませんが、スノーボードの佐々木監督は現地時間午後7時に 「ドクターから報告があったが何ともなかった。転んだ時のいつもの手。全然大丈夫だよ」 と、実は“演技”だったことを指摘。 スタンドで観戦した兄・成田童夢も 「失敗したのをケガのせいにするひとだから」 とバッサリ。 兄貴、冷たい…。 成田家を捨てた “他人” なので、こういう態度になっちゃうのかも知れませんが、 おれも一言物言うぞヽ(*`Д´)ノ 。 國母和宏クンに対しても、一言、二言、三言、四言くらい、何か言ってますな。 『俺の妹がこんなにメロなわけがない』 ブログのタイトルで、ちょっと笑ってしまったんっすが、妹との縁を切ったワケではなかったんっすな。 で、一方、弟の緑夢 (ぐりむ) クンはというと、トランポリンの練習中に着地に失敗、左足に腓骨神経麻痺の重傷を負い、身体障害者手帳6級相当と認定される。 医師からは 「最悪の場合は切断。歩けるようになる確率は20%」 と言われたという。 その後、ケガを克服してハーフパイプ競技に復帰を果たし、うんぬん。 おお…。 ぐりりん、そんなことになっちゃってたんっすかぁ…。

 が、平昌パラリンピック・スノーボードバンクドスラローム 金メダル、スノーボードクロス 銅メダル。 2018年 - ジャパンパラ陸上競技大会 走り高跳び (T44《下肢障がい》) 1位。 2018年春の褒章で紫綬褒章を受章。 めっちゃ凄ぇじゃん! よく、この名前でグレもせず、兄と姉に恵まれなくても、真っ直ぐに育ち、大怪我をも克服して、立派に成長したものでありますなぁ。 成田家としては、ナリタブライアンに並ぶ、育成の成功例と言えそうなんっすが、で、こんな 無駄にカッコいい記事 まで。 たまに、いい仕事をしたりするんっすよね、朝日新聞。 で、幼少期の成田三きょうだい、可愛ぇぇ♪ 兄と姉は、よく似てますな。 弟は、ちょっとだけ系統が違うような気がするんっすが、で、兄の童夢くんは、この度、無事に YouTuberデビューを果たした模様。 ほれ 。 これを書いている今の時点で、うわぁ、再生数、伸びてねぇ…。 【日本一早くオープン】 静岡・イエティで初滑り!  おお、ここ、行ったことありますぜ! (←スキーでコケて、左下腿骨を折る前。) 軽井沢プリンスホテルスキー場 。 おお、ここでも滑ったこと、ありますぜ! (←スキーでコケて、以下略。) 童夢くん、声とテンションは、若干高めなんっすが、一時期の痛いキャラからすると、ずいぶんと大人になりましたな。 で、しーたん、可愛ぇぇ♪ で、このガキ、バランス感覚、凄ぇぇぇぇ! このバランスなら、大人になっても バラン を作る工場で立派に働けそうなんっすが、地に足がついた、堅実な将来の “夢” でありますな。 いや、地ではなく、雪に足っすか。 ところで、しーたん、本名は何て言うんっすかね? 椎夢 (しいむ) とか? 敢えて、二文字の夢シリーズから外して、 「死忌夢(しいむ)」 みたいな名前を付けてないことを祈りますが、大丈夫だって! お兄ちゃん、そんなヒトじゃないから! …と、妹のメロの思いを代弁しておいて。

 で、一方、 本田三姉妹 。 個人的には、真凜ちゃんが、いちばん好きかな…と。 この系統の顔って、けっこうタイプなんっすよね。 欲を言うと、もうちょっとだけ不細工になって、 ヒラメちゃん に寄せていただけると最高なんっすが、まりんだけに、魚顔。 エエやん♪ ちなみに僕は 「さば」 という名前を名乗っているんっすが、言うほど、サバ顔ではなかったりして、そのことに人知れずコンプレックスを抱いていたりするんっすが、ついでに言うと、魚って、食べるのはあまり好きではないし、見るのも、さほどソソられるものがなかったりするし。 よって、志摩マリンランドの閉鎖も、そんなにショックではなかったりするんっすが、三重県にはまだ、 鳥羽水族館 と、 伊勢シーパラダイス があるし。 お隣の岐阜県には アクア・トトぎふ があるし、桑名からほど近い名古屋には、 名古屋港水族館 と、 シーライフ名古屋 があるし! レゴランドの隣の水族館だと悟られないように、こんな名前になっちゃってるんっすな。 知らずに、間違えて行っちゃう人がいるかも知れなくて、なかなかの策士だったりするんっすが、 クチコミ を見たら、意外と高評価だったり。 馬鹿にしてやろうと思っていたのに、当てが外れて、何だかガッカリなんっすが、もっと、ちゃんとした “がっかりスポット” に、しておかんかい! 高知の 「はりまや橋」 とか、行ってみたら本当にガッカリなので、みんな満足して帰るらしいっすよね。 そういうのを目指さんかい! レゴランドも、実際に行ってみたら、けっこう楽しかったりするのかも知れず、 “夢” が壊れるのが怖くて、未だに足を踏み入れたことがないんっすが、で、 名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク は、どうなんっすかね? 僕はアンパンマンがわりと好きで、高校生の頃にパルの中の本屋で絵本を買って楽しんだりしていたんっすが、桑名にあるのに名古屋を名乗っているのが気に入らなくて、今まで、一度も足を踏み入れたことはありません。 もし、極めて評判が芳しくないようなら、そのまま “名古屋” を名乗って頂くことにしようと思うんっすが、んーと、 これ 。 うーん、まあまあ? ぼったくり。 そんな意見が多く見られますな。 ま、“名古屋” っすからね。 桑名なら、そんなことはないんっすが、超高級な名古屋ブランドを冠してしまった以上、ま、しょうがねぇな…と。 長島とか、今は合併して桑名市になっているんっすが、元々、名古屋弁を喋る “異国の民” が棲んでるようなエリアっすからね。 そりゃあもう、ぼったくるっしょ?

 で、ここが桑名市の観光スポット93軒中で、7位。 1位が 「ナガシマスパーランド」 、2位が 「なばなの里」 、3位が 「ジャズドリーム長島」 (←旧・長島町ばっかり…) だとして、4〜6位が、ちょっと思い浮かびませんな。 多度大社とか、六華苑あたりがランクインしてる? ということで、 桑名市の観光スポット93軒 。 これだと、名古パン (← “名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク” の略) は、8位になってる気がするんっすが、ま、ぼったくりっすからね。 ちょっと目を離した隙に、また評判が悪化してしまっったのではなかろうかと。

 こども (1歳以上) 2,000円(税込) *記念品つき* おとな (中学生以上) 2,000円 (税込)

この料金設定、マジかよ? この記念品というのが、どれくらい記念になるものかによって、評価も変わってくるかと思うんっすが、んーと、 ここ 参照。 現在の入場記念品は 「10周年特製タンバリンリン」 らしく、ま、悪くはないな…と。 が、これ、小学生の中学年・高学年、ませたガキだと、低学年でも喜ばないかも知れなくて、で、10周年が終了したら、特製でもなんでもない 「ヤマザキのバターロール」 とかに格下げになっちゃうかも知れず、ああ、やっぱ、 “名古屋” で、いいっすわー。 桑名には他にも、92軒くらいの観光スポットがあったりするし。 で、上位は概ね、予想通りの結果でしたな。 旧・長島町と、旧・多度町が多数を占める中、 六華苑 が、旧市民の心の拠り所だったりするんっすが、あとは花井大会と石取祭り、夏の2大イベントくらいっすかぁ。 去年は新型コロナで中止になって、今年もどうなるのか、不透明な情勢だったりするんっすけど。 それにしても、桑名の観光スポットって、93軒もあるんけ? …と思ったら、これ、かなり細分化されているんっすな。 本多忠勝像 とか、んなもん、九華公園の一部分やんけ…。 六華苑、七里の渡跡、八間通り、九華公園の “下位打線カルテット” をまとめて、1箇所の 「その辺」 という観光スポットと考えてもいいくらいなんっすが、その他、桑名市博物館だとか、春日神社だとか、石取会館だとか、地味なスポットもこの地点に集中しております。 この、桑名城跡周辺エリアと桑名駅とを結ぶ道路が八間通りで、幅が八間あったことから、この名があるんっすが、1間 = 1.81mなので、八間 = 14.48m。 全然、大したことないっすな。 100メートル道路の7分の1くらい。 忠犬ハチケンとかが棲息しているワケでもないし、中堅とも言えないような、ただの零細な通りであるな…と。 で、このエリアは、グルメ関係もわりと充実していて、柿安、日の出、魚重楼といった重鎮クラスから、歌行燈、川市といった中堅クラス、あるいは、かき氷の白酒屋とか、アイス饅頭のマルマンとか。 和菓子も充実していて、とらや饅頭とか、都饅頭の花乃舎とか。 最近は らぁめん登里勝 なんかも、人気があるみたいっすな。 寿司職人が作る、旨いらぁめん。 それって、どうなん? そんな気がしないでもないんっすが、忠勝を見て、登里勝でラーメン。 そういうのも、いいかも知れませんな。 その他、 桑名七里の渡し公園 という、クチコミがめっちゃ微妙なスポットもあったりするんっすが、ま、確かに、これといった見所は感じられない、何を表現したいかわからない。 そういうアレなんっすけどね。 でもまあ、かつてはここに 「リバーサイドボウル」 という、川沿いなボーリング場の廃墟があって、周囲を景観を著しく阻害していたので、それがなくなっただけでも、ヨシとしておかないと。

 しぐれ城がなくなり、パルがなくなり、リバーサイドボウルがなくなり、古い桑名駅がなくなり、そしてもうすぐ、桑栄メイトまでも…。 “昭和の桑名” は姿を消しつつありますが、揖斐・長良川の悠然とした流れは、昔も今も変わらず。 温かくなって、新型コロナが収束したら、みんな、桑名に遊びに来てね! ついでに、レゴランドにも、寄ってあげてね!(←慈悲。) ということで、おしまい。

 ということで、今日はフィル・ウッズっす。 日本での知名度や人気は、うーん、まあまあ? ヨーロピアン・リズム・マシーンなんかが、そこそこアレだったりするみたいなんっすが、個人的には、さほど積極的に聞いてみたいとは思わなかったり。 が、試しに初期の演奏を聞いてみたら、めっちゃエエやん! ウッズ、イケるやん! そんなふうに認識が変わった次第でありますが、この人はチャーリー・パーカーの熱烈な信奉者として知られてますよね。 南伸坊の信奉者としては知られていないんっすが、「あんなの、ただの “おにぎり” じゃん。」 みたいに小馬鹿にしたり。 その一方、パーカーのことは、神のように崇め奉ってたりするんっすが、パーカーに心酔する余り、パーカー亡き後、未亡人のチャン・パーカーと結婚しちゃったり。 それって、ただの未亡人フェチなんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、パーカーの遺児二人の継父にもなってるみたいなので、あるいは、マジなのかも? で、 Wikipedia には、ジャズではないが、彼を有名にしたポップ・ミュージックの録音としてビリー・ジョエルの 「素顔のままで(Just the Way You Are)」 でのアルトサクソフォーン・ソロがあげられる。 そんな記載があったりするんっすが、え、マジかよ? これ っすよね? おお、言われてみれば確かに、ウッズっぽいような? ウッズ、イケるやん! そんな思いが、更に強まった次第でありますが、今日はそんなウッズの 『ライツ・オブ・スイング』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 手持ちのネタがなかったので、探してみたところ、 こんなの を発見。 アルバム4枚分が、ダウンロード版なら900円で手に入って、めっちゃお得。 上のほうの2枚は持ってたりするんっすが、左下の 『スガン』 ってやつ、レッド・ガーランドが入っているみたいで、よさげじゃね? …と。 んなことで、ポチってみた次第でありますが、うわー。 これ 、既出じゃん…。 未亡人ネタも、既に使われているじゃん…。 ま、この人に関しては、この件に触れないワケにはいかなかったりするんっすが、 『スガン』 がアカンとなると、残された道は、あと1枚。 いや、『ウッドロア』 も、ここで取り上げたことはないんっすが、チラッと聞いてみた結果、今ひとつピンとくるものがなかったので、他に何か、いいのはないかと思って、探していたんっすよね。 んなことで、 『ライツ・オブ・スイング』 。 もし、これがアカンかったら、僕の900円は無駄な出費になってしまうんっすが、大丈夫でした。 1961年録音のキャンディド盤。 詳しくは 英語版 Wikipedia を参照。 翻訳ソフトに掛けてみたところ、スイングの権利の範囲内は、1961年の初頭に記録されて、元来率直なレーベルの上でリリースされたパフォーマンスを特徴として、サクソフォーン奏者フィル・ウッズによって導かれたアルバムです。 そんな訳語が出て来たんっすが、元来率直なレーベルの上で。 “CANDID” って、そんな意味があったんっすな。 まったく率直ではない、癖の強いアルバムを作るレーベル。 そんな印象があったりするんっすが、このウッズのアルバムも、率直ではありません。 ウッズ以下、ベニー・ベイリーのトランペット、ジュリアス・ワトキンスのフレンチホルン、カーティス・フラー、もしくはウィリー・デニスのトロンボーン、更にはサヒブ・シハブのバリトン・サックス。 かなり分厚く、変則的な編成でありますな。 リズム隊のほうは、トミー・フラナガンバディ・カトレットオジー・ジョンソン、もしくはミッキー・ローカーと、わりと率直そうな面子が揃っているんっすけど。 こういう実験的なサウンドは、概して、失敗に終わるのが通例だったりするんっすが、果たして、どうなることやら…。 んなことで、では、1曲目から聞いてみることにしましょうかぁ。

 ここで取り上げられている楽曲は、すべてウッズの作編曲によるものなんっすが、まずは 「プレリュード・アンド・パート1」 。 適当な曲名に、期待感が薄まってしまいますが、さすが、5管編成ともなると、テーマ部のアンサンブルが分厚いっすな。 ケント・デリカットの眼鏡のレンズと同じくらい。 倭健クンの眼鏡のレンズとも同じくらい。 海星高校の同級生にいたんっすよね、倭健(やまと・たけし)くん。 ザ・日本人という名前なのに、何故か、あだ名は 「ちょう○ん人」 。 見た目がちょっと、そっち系だったんっすよね。 海星高校の教室の机は、かなり傾斜のついた特殊なモノだったんっすが、倭健クンの眼鏡はレンズが分厚すぎて、机の上に置くと、前転するという芸が有名でありました。 ま、芸というか、みんなが面白がってやっていただけなんっすが、で、テーマ部こそ分厚いものの、アドリブ・パートに入ると、わりと普通。 先陣を切るウッズのソロが、なかなかイケてます。 いかにもパーカー直系の直情的な吹きっぷりが、いいっすよね。 雰囲気で言うと、キャノンボール・アダレイと、ジャッキー・マクリーンの中間っぽい感じ? 日本人にはウケると思います。 もっと評価されてもいいんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ま、僕が今まで、個人的にあまり評価してなかっただけの話なんっすけど。 …と、ここまでは、めっちゃいい感じなんっすが、続く、サヒブ・シハブのソロ。 これはちょっと微妙かな? …と。 バリトン・サックスなのに、あまりバリバリ、サクサクな感じでなく、ちょっと、もっさりしてるんっすよね。 ま、それがサヒ・シハの持ち味だったりするんっすが、ウッズの流麗なソロとの対比で、ちょっぴち堆肥臭く思えてしまったり。 以下、カーティス・フラー、ベニー・ベイリーと、楽器と音域が高くなるにつれて、もっさり感も次第に解消されているんっすが、その後、フレンチホルンが出て来て、また息苦しくなっちゃうと。 最後、トミ/フラのピアノで必至でそれを挽回して、最後はみんな一緒に並んでゴールして、おしまい。 テーマ部のハモリ具合は分厚かったんっすが、ま、それ以外は、わりとオーソドックスなハード・バップであったな…と。 で、次。 「パート2 (バラード)」 。 適当な曲名が続くんっすが、括弧書きで特徴を書いてくれているので、予め、心づもりが出来るのは、親切やな…と。 何でもいいけど親切って、どうして 「親を切る」 なんっすかね? んーと、 「親切」 はどうして“親を切る”と書くの? 僕の疑問にズバリ、切り込んでくれそうなんっすが、何でもいいけど 「切り込んで」 と 「アナコンダ」 って、ほんのちょっとだけ似てますよね。 で、回答のほうはというと、『親切』 の “切” は、 “心から” 、 “ひたすら強く” といった意味があります。 “切に願う”といったように使いますよネ。 ほうほう。 鈴木杏樹ちゃんの説明、分かりやすい! 最後の 「ネ」 が、ちょっとムカつくんっすが、それくらいは大目に見るとして、で、演奏のほうはというと、バラードっすな、こりゃ。 分厚いハモリのイントロに続いて、ゆったりとしたテーマが演奏されるんっすが、ベニー・ベイリーのラッパを前面に押し出した感じ。 ハート・ウォーミングっすなぁ。 で、その後、ウッズが前面に出てきて、いい感じのソロを吹いて、続いてトミ・フラが出て来て、半端なくいい感じのピアノを披露してくれて、で、続いて、息苦しいフレンチホルンが登場。 バラードだと、この楽器も決して悪くはなかったりして、でもって、分厚いハモリのテーマに戻って、おしまい。 このアルバムに関しては、 この人 が終始、辛口なレビューをしているんっすが、トミフラのピアノは、いつもの優雅さを見せてくれます。しかしフロント陣のソロに魅力が乏しく、もう一息で再び聴いてもいいレベルなのだが、の84点です。 うーん、ウッズのソロも、なかなかいい線、いってると思うんっすけどね…。

 で、次。 「パート3 (ワルツ)」 。 いいっすよね、ワルツ。 ワルツは悪くないっツ。 最後の 「ツ」 が、ちょっとムカつくんっすが、それくらいは大目に見て貰うとして、トミフラのピアノは引き締まって端整です。ワルツですがスウィングする分聴き易いです。再聴下限の85点です。 札幌は手稲のジャズ喫茶 『ワイズ・ワン』 のマスターも、わりと高評価。 84点と85点、何が違うんや? …というのが、ちょっと疑問だったりするんっすが、ま、85点以上が合格の資格試験だったりすると、84点と85点では、天国と地獄の差なんっすけど。 で、これ、ワルツですがスウィングしておりますな、確かに。 曲もアレンジも、なかなか秀逸だったりして、短いテーマに続いて飛び出してくるウッズのソロは、熱い血潮のようなものを感じさせます。 ちょっぴり、ソニー・クリスを彷彿させるものがあったりするんっすが、で、以下、トロンボーン、フレンチホルン、バリトン・サックスと、次第に息苦しさが増す方向でソロ廻しが行われて、で、その後、ベニー・ベイリーのトランペットが登場。 その背後では息苦しい連中がハモっていたりして、で、最後は、引き締まって端整なトミフラのピアノで締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、悪くなかったっす。 これで85点って、ちょっと評価が辛イーカではないか? 87点くらいは、あげてもいい。 個人的には、そう思います。 で、次。 「パート4 (スケルツォ)」 。 “Scherzo” って、何なんっすかね? 黒のレースのぱんつ(透け透け)は、透けるっツォ。 そんな感じ? 最後の 「ツォ」 が、ちょっとムカつくし、個人的には “イチゴ模様のぱんつ” とかのほうが好きだったりするんっすが、スケルツォ (scherzo) は、楽曲の区分に用いられる名前のひとつ。 イタリア語で 「冗談」を意味し、語源的にはふざけた音楽を指すが、その意味あいは形骸化していった。諧謔曲 (かいぎゃくきょく)。 ほぉ。 で、聞いてみたら、ふざけてなんかいない、真面目な作りの曲だったりしたんっすが、聴いて楽しくなく、もう一息で再聴下限の84点です。但しトミフラのソロは実力通りです。 うわぁぁぁ…。 というか、この人、トミフラのピアノしか、聞いてないんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ウッズくんとか、かなり頑張って吹いているのに…。 愛のない辛口は、出汁のきいてない “辛ラーメン” みたいなものだと思うんっすが、聞いて楽しくない…なんてことは、まったくない、普通に楽しめる仕上がりであったな…と。

 んなことで、ラスト。 「パート5 (プレスト)」 。 また、よく分からんのが…。 プレステッジの、テッジ無しバージョンとか、そんな感じのアレではないかと思うんっすが、クラシック音楽などで使われる 「Presto(プレスト)」 は、速度記号の中の1つです。イタリア語で急速にという意味の言葉になります。 おお、なるほど。 で、実際、急速調のナンバーだったりするんっすが、はえ〜、速ぇ〜。 ということで、おしまい。

【総合評価】 Allmusic のスコット Yanowは、「カラフルな手配は創意に富んだスタイルで際立った警笛を使い、音楽 (多くの簡潔なソロのための場所を残します) は最後まで興味を保持します」 と言います。 フィル・ウッズの最も素晴らしいレコーディングの1つ、それは真実の宝石です。 そう、英語版Wikipediaの日本語訳で、絶賛されておりますが、いや、そこまでベタ褒めするほどのモノでは…。 そんな気がしないでもないんっすが、聞いて楽しくない…なんてことは、まったくなくて、脳筋フィル・ウッズの、意外と知的 (インテリジェンス) な一面を捉えた意欲作で、松本伊代くさくもなくて、まあまあ、オススメ☆


INDEX
BACK NEXT