CHARLIE MARIANO PLAYS (BETHLEHEM)

CHARLIE MARIANO (1953/12/21,1955/7/11)

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【パーソネル】

CHARLIE MARIANO (as,ts)
STU WILLIAMSON (tp) <#1-3,6-7,10> FRANK ROSOLINO (tb) <#1-3,6-7,10>
CLAUDE WILLIAMSON (p) <#1-3,6-7,10> JOHN WILLIAMS (p) <#4,5,8,9> MAX BENNETT (b)
STAN LEVEY (ds) <#1-3,6-7,10> MEL LEWIS (ds) <#4,5,8,9>
【収録曲】

(01-04) CHLOE / YOU GO TO MY HEAD / S'NICE / MANTECA
(05-07) IT'S YOU OR NO ONE / THREE LITTLE WORDS / GREEN WALLS
(08-10) GIVE A LITTLE WHISTLE / I SHOULD CARE / MY MELANCHOLY BABY
【解説】 ( 2021年02月28日更新 / 連載 1,433回 )

 ゴマ、ゴミ、ゴム、ゴメ、ゴモ。 今日は “ゴ” の五段活用について考えてみたいと思います。 五段といっても、ゴメとゴモは意味がよく分からないので、何も考えようがない気がしないでもないんっすが、ほんのちょっとだけ 「グリとグラ」 に似て無くもなかったりするんっすけどね、 「ゴメとゴモ」 。  「ごめん」 と、すぐに謝るのが癖のゴメと、五目ご飯が大好きなゴモ。 あまり、盛り上がるストーリー展開にはならないかも知れません。

  「ごめん。」
  「五目ご飯、美味ぇぇぇ!」
  「ごめん。」
  「五目ご飯、美味ぇぇぇ!」
  「ごめん。」
  「五目ご飯、美味ぇぇぇ!」

話が噛み合いませんな。 まず、ゴメに、すぐに謝る癖を何とかしてもらうところから始めなければならない気がするんっすが、

  「まず、すぐに謝る癖を何とかせなアカンのとちゃう?」
  「ごめん。」
  「五目ご飯、美味ぇぇぇ!」

作戦変更。 もしかしたら、ゴモが五目ご飯を嫌いになるような方向に持って行ったほうが得策かも? そんな気もしてきました。 問題は、どうやって五目ご飯を嫌いにさせるかなんっすが、例えば、んーと、五目ご飯の代わりに、炊いてから常温で五日間放置したゴハンを食べさせるとか?

  「五日(いつか)ご飯、固ぇぇぇ…」

おおっ♪ …と、ほんの一瞬だけ感心しそうになっちゃったんっすが、よくよく考えたらこれ、まったく意味がなかったっすな。 別に五目ご飯が嫌いになったワケではなく、五日(いつか)ご飯がアカンかっただけだし。 五目ご飯の5つの “目” を、何か不味そうなものにチェンジする。 そんな方法のほうがよかったかも知れません。 5つ、全部を替えなくても、何かひとつ、嫌いなものが入っていたら、すべてが台無しになる気がするんっすが、そもそも、ご飯ご飯の具って、何か明確な決まりがあるんっすかね? 例えば 「七草粥」 なんかだと、そこに投入する草は明確に指定されることになるんっすが、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ、これぞ七草…でしたっけ? ググらずにスラスラと言えたのが、自分でもちょっと意外なんっすが、これ、無駄に語呂がよかったりするので、覚えやすいっすよね。 食べて美味しいとか、栄養価が高いとか、入手しやすいとか、そういった要素は一切無視して、語呂のよさだけで7種類を選んだんじゃね? そんな気がしてしまうんっすが、例えば、ホトケノザ。 早春の今くらいの時期、オオイヌノフグリと並んで、そのへんの原っぱにたくさん咲いているので、入手性という点ではAランクなんっすが、食って美味そうかと言われると、かなり疑問。  こんなん ですぜ? まずは、色。 何か、アメリカ人が喜んで食いそうなケーキみたいで、駄目っす。 日本人には受け入れられません。 で、続いて、味。 これは、どうなんっすかね? 花の形がサルビアに似ているので、蜜をチューチューする分には、イケそう。 そんな気がしないでもありません。 ただアレ、かなりの頻度で蟻が潜んでいたりするので、それを受け入れられるかどうかが評価の分かれ目なんっすが、ちなみにサルビアって、猿が蜜を吸って、 「びあ〜♪」 ってなるから、サルビア。 それが名前の由来なんだそうっすな。 猿が蜜を吸って、 「美味ぇぇ♪」 ってなるから、サルウメェェじゃなくて、「びあ〜♪」  何か、ただ甘いだけではない、ヤバい成分が含まれていそうなんっすが、ま、この話、今、僕が適当に思い付いただけなので、信憑性はあまり高くはないんっすけど。 というか、まず間違いなく嘘なんっすが、んーと、 サルビア 。 ほれ、やっぱり猿、関係ないじゃん。  「無傷」 「安全」 っすか。 ヤバい薬効とは正反対なんっすが、ただ、蜜と一緒に蟻をチューチューして、それで心に傷を追わないかと言われると、決して 「無傷」 ではいられないかと。 ただ、それは蟻さんサイドの問題であって、サルビアには何の責任もない話っすからね。

 で、サルビアって、シソ科なんっすな。 確か、ホトケノザもそうっすよね? 見た目が似ていると思ったら、やはり同じ仲間だったみたいなんっすが、 ホトケノザって、どんな花?  ここに、衝撃的な事実が書かれておりました。 春の七草のホトケノザと、このホトケノザは別物って、マジっすか? 間違えて、このホトケノザを食べてしまうと、即座に仏様になってしまう。 そんな毒性はないみたいなんっすが、食べても美味しくない…と。 なるほど、道理で不味そうな見た目をしていたワケなんっすな。 で、一方、春の七草の、いわゆる “ホトケノザ” の正体は、コオニタビラコ。 せり・なずな・ごぎょう・はこべら・こおにたびらこ。 語呂、悪いやん! …というので、この正式名称は没になっちゃったんでしょうな。 大牟田タラコとかだったら、大牟田市の特産品になったかも知れませんが、コオニタビラコ。 コオニのタビラコなのか、コオニタのビラコなのか分からないし、場合によってはコオニタビラの子という可能性も考えられるっすが、 コオニタビラコ  小鬼田平子なんっすな。 何となく 『鬼滅の刃』 に出てきそうなんっすが、田平子の大きいバージョンが、鬼田平子。 それの小さいバージョンが、小鬼田平子。 大きいのか、小さいのか、はっきりしろ! そう、言いたくなっちゃいますよね。 ついでに、相撲取りの高安は、高いのか、安いのか、はっきりしろ! …と。 この手の話題になると、いつも名前を出されて、高安は、とばっちりなんっすが、あのホトケノザが、春の七草とは無関係であることが判明した以上、もう、こいつに要はありません。 次に進みましょう。  「せり」 。 これはイイっすよね。 何となく芹洋子っぽくて、 「おもいでのアルバム」 を歌ってくれそうで、これからの季節、何かと重宝しそうっす。 で、食って、美味いのか? …と聞かれると、食ったことがないので、何とも言えないんっすが、いや、もしかしたら、どこかで食ったことがあったりするのかも知れませんが、まったく記憶にないので、何とも言えないな…と。 「せり」 と 「セロリ」 は、別物っすよね? ロリ系好きの僕には、せりよりも、セロリのほうがよさそうに思えるんっすが、仙台の名物に 「せり鍋」 なんてのがあるみたいっすな。 そんなものを食うくらいなら、牛タン食うし。 …というので、仙台に遊びに行った時は、牛タンを食ってしまったんっすが、美味しいっすよね、牛タン。 それに比べてタンシチューは、個人的には今ひとつだったりするんっすが、何か、食感が同じ舌だとは思えなかったり。 もしかして、二枚舌を使ってるんじゃね? そんな疑念を持ったりもするんっすが、で、 せり鍋 。 おお、意外と美味そうじゃん♪ 鶏肉とかゴボウとか入れるんっすな。 それだけでイケそうで、せりは別に入れなくもいいような気もするんっすが、んなことで、続いては 「なずな」 。 これも、いいっすよね。 何がいいって、名前がいいです。 なずなは七草のホームラン王。 そんな感じは、まったくしないんっすが、 幼女キャラで擬人化すると、可愛いっ♪ 擬人化しても、坊主キャラにしかなりそうもない 「ごぎょう」 とは、大違い。 いや、坊主ではなくて、陰陽師 (おんみょうじ) っすかね? 陰陽五行とか、何かそんなのがあったような気がするんっすが、それと何か、関係があるとか?

 んーと、 これ 。 あ、陰陽五行とは関係なくて、「御形 (ごぎょう) 」 なんっすか。 陰陽五行なら、五行くらいは何か書くことがあるかと期待していたんっすが、うーん…。 でもまあ、関係ないことを書いてはいけないという決まりがあるワケではないし、 生年月日から、あなたの陰陽五行を調べてみませんか? そう誘われたら、断るワケにはいきませんよね。 んーと、1968年03月19日っと。 あ、もうすぐ、僕のお誕生日ですな。 贅沢はいいません。 掲示板 に 「おめでとぉ♪」 のメッセージでも書いて頂ければ。 ついでに、トップページ でキリ番を踏んだ人も、ここで報告して頂ければ。 相互リンクの依頼とかも、お気軽に書き込んでいただければ。 で、えーと、僕の陰陽五行。 あなたは 「土の陽(+)タイプ」 。 「土の」というのは、何となくワカランでもないんっすけどね。 今、これを書いているのは、土曜日だったりするし。 が、 「陽(+)タイプ」 だというのは、まったく納得がいきません。 紛れもなく 「陰(−)タイプ」 であるものと自覚しているんっすが、 「ウェーイwww」 みたいなノリは、めっちゃ苦手だし。 で、え? 相性の良い男性の五行タイプ? んなもん、まったく知りたくなかったりするんっすが、そういえば 「土タイプの女性」 とか、判定されておりますな。 根底から、間違ってるやん! でもまあ、五行くらいは稼ぐことが出来たので、これはこれでいいとして、で、「御形 (ごぎょう) 」。 別名・母子草 (ハハコグサ) 。 で、御形の由来は草餅から来ています。 ほぉ。 いいっすよね、草餅。 臭い草餅と、腐った草餅。 それは、どちらもよくないんっすが、臭くなくて、腐ってもない草餅なら、大歓迎。 海津市に有名な店がありますよね。 んーと、 これ っすか。 1日2万個。 凄ぇぇぇぇ! また別のご婦人2人連れのお客さんは 「三重県から来ました。あっちの桑名から買いに来たのよ、わざわざ」 。 いや、言うほど、遠くないから。 すぐ、隣だから。 で、えーと、草餅にヨモギが使われる以前はハハコグサが使われ、うんぬん。 昔は、変な草で草餅を作っていたんっすな。 ま、ヨモギも、草餅に入ってる草ということ以外、よく分からない草だったりするし、で、続いては 「はこべら」 。 これはちょっと微妙っすよね。 引っ越し屋のバイトで、ぜんぜん働かないヤツがいて、「ちゃんと運べら!」と、叱られてそうな草。 そんなイメージしかなかったりするんっすが、もしくは山崎ハコ + 妖怪人間ベラ。 かなり、マニアっぽい?

 実態は、 これ 。 別名・ヒヨコグサ。 ああ、 『ぴよちゃん』 っすな。 芝しってる先生の 『あおぞら家族』 に対抗出来る新聞漫画って、これくらいしかなかったりするんっすが、ぴよちゃんと、同級生・ひみこちゃんと、桜川よし子先生が、好きっ♪ で、これは内緒なんっすが、兄・椰子彦も、わりと好きっ♪ ヤッシーが、僕と相性の良い男性の五行タイプだったらいいな。 そんなふうに思ったりもするんっすが、で、次。 「すずな」 。 イイっすな。 これはもう、幼女でしょう。 なずな (姉) 、すずな (妹) という設定で、擬人化するしかないな…と。 ていうか、既に絶対、誰かがやってますよね、春の七草・擬人化プロジェクト。 ゴギョウ (陰陽師) と、ホトケノザ (坊主) はライバル関係にあって、涼やかで色白な、和服の似合う未亡人 「すずしろ」 を巡って、バトルを繰り広げる。 そういう展開も考えられますよね。 ちなみに、すずな = 蕪、すずしろ = 大根なんだそうっすが、大根足、いいっすよね。 ふっとい足の女の子は、強い母になれるって、私ってなれそう? ね、バスボン♪ そう、松本ちえこが歌っておりましたが、特に太股 (ふともも) は、太くないと意味がないっすよね。 太くない太股とか、細股 (ほそもも) やんけ! …とまあ、かように7つの構成要素のキャラ付けがしっかりしている 「七草がゆ」 なんっすが、対する 「五目ご飯」 はというと。 鶏肉、ゴボウ、ニンジン、油揚げ、椎茸。 そういったところっすかね? えーと、 これ 。 鶏肉を入れずに、コンニャクとか、正気っすか? ま、百歩譲って、コンニャクの投入は認めるとして、その場合、排除されるのは、椎茸やろ? …と。 椎茸を、虐げるな! そう、主張する人がいるかも知れませんが、椎茸なんか重用する必要ないっすよね。 干してやればエエねん。 いや、個人的に生椎茸は好きなんっすが、干し椎茸はどうにも好きになれないので、椎茸を干すという方針には同意しかねるんっすが、で、五目ご飯が大好きな、ゴモ (←ゴメの相方) 。 彼をして、「こんな五目、やだ…」 と、言わしめる、すべてを台無しにしちゃう “目” をチョイスするというのが今日の議題だったんっすが、とりあえず、よさげな食材が手に入ったので、皆さんにお披露目しておきます。 これが本当の “五目ご飯” 。 どや

 ということで、今日はチャーリー・マリアーノっす。 日本での人気は、うーん、微妙。 知名度は、まあまあ。 秋吉敏子の元旦那として知られているんっすが、1963年、最初の夫チャーリー・マリアーノとの間に娘のマンディ満ちるをもうける。1965年離婚。 あまり長続きはしなかった模様っすな。 で、1967年に現在の夫でありフルート、テナーサックス奏者のルー・タバキンと出会い、1969年結婚。 こっちのほうの印象が強かったり。 ルー・タ○キンという、インパクトのある名前に埋もれて、存在感が希薄になりつつあるチャーリー・マリアーノなんっすが、未だに 「マリアーノ」 なのか、 「アリマーノ」 なのか、分からなくなっちゃったりするし。 で、ご本人の Wikipediaは、 こちら 。 インド北部の堅い木でできた管楽器に類似した世界大音量でインドの伝統管楽器ナダスワラムを使用したことで知られる。 ほぉ、そんなことで知られていたんっすか。 ぜんぜん知りませんでした。 んーと、 これ っすか。 おお、めっちゃインドっぽいヤツやん! インドと言えば、カレー。 今まで、そのように認識していたんっすが、これからは、インドと言えば、ナダスワラム。 そのように覚えておこうかと。 いや、すぐに忘れちゃう気がするんっすが、で、これ、蛇使いの笛っすよね? …とか思っていたら、違いました。 蛇使いの笛は、 こっち 。 おお、めっちゃ安い。 思わず、ポチりそうになってしまったんっすが、で、今日は、そんなマリアーノだか、アリマーノだかが、インドの楽器…ではなく、サックスを吹いている、普通のアルバムを取り上げてみたいと思います。 題して、 『チャーリー・マリアーノ・プレイズ』 。 シンプルなタイトルっすな。 で、ジャケットのほうも、めっちゃシンプル。 ジャケ絵を書くのが楽そう。 その一点だけで選んだものなので、中身のほうは度外視。 ベツレヘム時代の1953年と1955年に行なったセッション音源で構成された作品。 3管におけるアルトやワン・ホーンでのテナーなど、聴き所満載。 チャーリーがスタン・ケントン楽団とツアーに出ていた頃の充実した演奏。 そういったアレである模様っす。 録音、古っ! 音質には期待が持てなさそうだし、温室育ちな雰囲気のキャラだったりするし、で、3管における…の、残りの2管はというと、スチュ・ウイリアムソンのラッパと、フランク・ロソリーノのボントロ。 うーん、微妙。 ロソリーノって未だに、 「ロソリーノ」 なのか、 「ソロリーノ」 なのか、分からなくなっちゃったりするし。 でもまあ、マリアーノと、ロソリーノで、いい感じに韻を踏んではいるし、なずな&すずな姉妹みたいに、幼女キャラにしちゃえば、イケるかも? そんな気がしないでもなくて、で、ワン・ホーンのほうのセッションでテナーを吹いているというのも興味深いし、とまあそんなこんなで、演奏を聞いてみることにしましょうか。

 まずは1曲目、3管のほうのセッションで、 「CHLOE」 。 何て読むんっすかね?  「クロエ」 ? 「CHLO-E」 という表記になっているのもあったりするんっすが、これだと 「チョロいー」 ? “E” を 「いー」 と読ませるのが、なかなかE感じなんっすが、“E電” というのも、いいでんなー。 で、ググってみたら、 英語版Wikipedia がありました。 何だか無駄に詳しいんっすが、 「Chlo-e (湿地の歌) 」 (1927年) はチャールズN.ダニエルズによる音楽を持つショー中の歌であり、 「ニール・モレ」 の偽名とガス・カーンによる歌詞で書きます。 それは現在ジャズ標準とみなされています。 そのようなことが書かれているみたいっす。 なるほど、 「湿地の歌」 なんっすな。 「失地回復の歌」 なら、湿っぽくなっちゃいそうなんっすが、湿地なら、大丈夫。 いや、湿地なら十分に湿っぽい気がするし、失地回復なら、ぜんぜん湿っぽくないと思うんっすが、ニール・モレの偽名とガス・カーンによる歌詞で書きます…っすか。 いいっすよね、モレ。 何か、漏れそうで。 何が漏れそうかなのというと、ガス管からガスが漏れそうなんっすが、アカンやん! ま、漏れちゃったら漏れちゃったで、ちゃんと漏れないように修復さえすれば、失地回復も夢ではないかと思うんっすが、ジャズ標準とみなされています。 つまり、スタンダードというワケでありますな。 3管のハモリによるイントロは、スローなテンポで、バラード? …と思わせておいて、そこから一転、スインギーなテーマが演奏されるという、そういう趣好なんっすが、思ったほどクールではなく、程度にハードだったりして、意外と悪くないじゃん…と。 で、ソロ先発はマリアーノ。 これがまた、意外とイケるやん♪ ちょっぴりフィル・ウッズっぽい熱さが感じられたりするんっすが、この人、こんなキャラでしたっけ? で、その後、スチュ・ウィリアムソンとフランク・ロソリーノのソロもフィーチャーされるんっすが、普通にハード・バピッシュだったりして、イケるやん! で、その後、ピアノのソロが登場。 ピアニストとして、2人の名前がクレジットされているんっすが、3管のほうのセッションはクロード・ウィリアムソンっすな。 エエやん♪ キビキビしたピアノのタッチは、きび団子好きの桃太郎をも納得させる出来だったりして、いや、別に桃太郎が、きび団子好きというワケではありませんか。 イヌ、サル、キジが、安っぽい団子に釣られて、安っぽい正義感に駆られただけの話なんっすが、とか言ってるうちに、テーマに戻って、おしまい。 1953年モノなんっすが、音質も悪くないし、意外とモダンだし、まったく期待していなかっただけに、思わぬ拾い物であったな…と。

 で、次。 「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」 。 YOU GO TO MY HEAD …って、中学1年生でも分かるような簡単な単語ばかりなのに、意味が分からん。 「あなたは私の頭に行く」 ? 頭にくる…なら分かるんっすが、頭に行く。 これはもう、優秀な翻訳ソフトに頼るしかありません。 「あなたは私の頭を酔わせます」 。 おお、 “GO TO” にそんな意味が。 「Go To トラベル」 も、早く復活して頂きたいものでありますが、「陰(−)タイプ」 の一人旅なら、他人と関わることもほとんどないし、もう、大丈夫だと思うんっすけどね。 で、 「あなたは私の頭を酔わせます」 。 これでもまだ、ちょっと分かりにくいんっすが、 歌詞の日本語訳 がありました。 You Go To My Head (ユー・ゴー・トゥー・マイ・ヘッド) の日本語訳、今年の正月に載せたのだが、アクセスが少ないようだ。見出しが悪かったせいか。残念なのでもう一度掲げることにした。 その結果、こうして僕の目にとまって、何よりでありますが、 「諦めきれないあなた」 。 え、そんな意味なん? 下のほうに 「翻訳に関する注記」 というのがあるんっすが、なるほど、翻訳というのは奥が深いものなんっすなぁ。 直訳すればエエちゅうもんちゃうねんな…と。 で、正月に載せたバージョンは これ っすか。 ああ、確かにこれは、見出しが悪いっすな。 というか、音楽の話なのに、政治を語るなビット。 そう、思ってしまうんっすが、あ、フィギュアスケートのカタリナ・ビットと掛けてみたんっすが、じゃ、音楽のサイトなのに、五目ご飯の話は、いいのか? …と言われると、それはま、あ、いっかぁ…と。 自分には甘いっすからね、僕。 もう、サルビアの蜜の如く。 で、代表的なジャズ・バージョンとして、リー・モーガンの 『ザ・ジゴロ』 が挙げられておりますが、いいねぇ。 で、アート・ペッパーのほうは、再生出来ませんでした。 マリアーノと聞き比べてをしてみたかったのに、ああん…。 で、そのマリアーノ版はというと、いい感じのバラードに仕上がっていたりします。 「諦めきれない、にしきのあきら」。 そんな切なさが、ひしひしと伝わってきます。 3管のほうのセッションの筈なんっすが、ワン・ホーンで演奏されてます。 シンプルなのが、いいっすな。 テンプルなのは、寺なんっすけど。

 で、次。 「ス・ナイス」 。 マリアーノのオリジナルっす。 アップ・テンポのスインギーなナンバーで、3管ハモリのテーマのアレンジが、ちょっぴりウエスト・コースト風。 で、マリアーノ、スチュ・ウィリアムソン、フランク・ロソリーノ、クロード・ウィリアムソンの順に、各自の充実したソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、そこそこ、ス・ナイスであったな…と。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。  「マンテカ」 。 ご存じ、ディジー・ガレスピー作の、ご陽気なラテン・ナンバーなんっすが、ここでのマリたんはテナーのワン・ホーンで料理しています。 この人の吹くテナーって、初めて聞いたような気がするんっすが、ま、そこそこ、マンテカであるな…と。 満点とまでは言えないまでも、テカテカ。 そんな感じ。 こういう軽やかな曲は、アルトで演ったほうが、よかったんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ま、本人が好きでやってることだし。 で、その後、ピアノのソロがフィーチャーされるんっすが、こっちはジョン・ウィリアムスでありますな。 クロード・ウィリアムソンと比べて、遜色はないと思います。 真木蔵人 (まき・くろうど) に比べると、ちょっとアレなんっすが、真木蔵人は、真の玄人(くろうと)っすからね。 ま、ジョン・ウィリアムスも普通にプロなんっすが、とまあそんなこんなで、次。 「イッツ・ユー・オア・ノー・ワン」 。 個人的には、さほど好きではなかったりする曲なんっすが、マリたんが好きで選んだ曲なので、ま、好きにして貰えれば…と。 で、演奏のほうはというと、前曲に引き続き、テナーのワン・ホーンであるな…と。 素人くさい…とまではいいませんが、特段、特徴があるワケではないので、敢えてテナーを吹く意図が見いだせないんっすが、ま、本人が好きでやってることなので。 好きこそものの上手なれ。 そんな言葉もあることだし、好きでやっていれば、そのうち、上手になるかも知れませんね。 ま、頑張って下さい。(←超・他人事。)

 ということで、次。 「スリー・リトル・ワーズ」 。 アルトのマリアーノが帰って来た〜! スチュとロソリーノも、やって来た〜♪ が、演奏のほうは、ウエスト・コースト風だったりして、個人的には、あんまり…。 が、颯爽としたアルトのソロそのものは、十分にイケてるものだったりして、で、その後、ここではフランク・ロソリーノの高速スライドワークが冴えたトロンボーンが強烈ですよ…っと。 あ、このフレーズは、 このブログ から、パクらせて頂きました。 「サイケおやじの生活と音楽」 っすか。 いいっすよね、サイケおやじ。 少なくとも、「クサイおやじ」 よりは臭くないので、人畜無害なんっすが、で、次。 「グリーン・ウォールズ」 。 チャーリー・マリアーノが書いた、ちょっと新主流派っぽい進歩的なオリジナル曲です…な。 いや、新主流派というより、普通にハード・バップじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、3管のアンサンブルやヘヴィなビートを叩き出すリズム隊を聴いていると、本当に1960年代のブルーノートを想起させられるんじゃないでしょうか…と。 ま、この一文に関しては、概ね同意っす。 が、曲調としてはウェイン・ショーターとかグラチャン・モンカーあたりが出てきそうな……。 この点に関しては、そっかぁ? …と。 あくまでも、新主流派を主張するサイケおやじには、不同意の姿勢を貫きたいと思いますが、スチュ・ウィリアムソンのソロは、ちょっぴりブルー・ミッチェルっぽかったりして、エエやん♪ そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。 「ギブ・ア・リトル・ホイッスル」 。 「口笛吹いて」 みたいな意味っすかね? 口笛吹いて〜、空き地へ行った〜、知らない子がやって来て、 「遊ばないか?」 と、笑って言った〜♪ いや、知らない子と遊んじゃいけないって、言われてるし〜。 で、お断りした結果、知らない子は空き地に来なくなってしまって、もういない…。 そんな、寂しい結末を迎えてしまった。 それが、 この歌 に関する僕の解釈だったんっすが、え、違うん? 仲良くなって、もう、 「知らない子」 ではなくなった。 そういう、前向きな意味なん? で、え? これ、三重県 鈴西小学校やったん? 最後のほうにそんなテロップが出て来たんっすが、どこ? 鈴鹿の西のほう? そこまで来たんなら、何で桑名の日進小学校に寄ってくれんかったんや…。 言うてくれたら、可愛い女児をたくさん用意しておいたのに…。 やっぱ、「パンチラ要員」とか、事前に仕込んでおくんっすかね? 「女だらけの水泳大会」 (ポロリもあるよ♪) みたいな。 今から思えば、よくあんなもの放送してましたな。「スターどっきりマル秘報告」の、寝起きのヤツとかも。 思わず動画を探して、見入ってしまったんっすが、え? 「ギブ・ア・リトル・ホイッスル」 っすか? 一転して、これは明るく楽しい演奏で、バンドメンバーの掛け声とか弾んだ4ビートが痛快ですから、溜飲が下がります…なぁ。 口笛なんかも入っていて、かなりアレなんっすが、ここでのマリアーノのテナーは、悪くないっすな。 またジョン・ウィリアムスがホレス・シルバー調のシンコペーションをモロ出しにした伴奏とアドリブで、本当にたまりませんよ♪♪〜♪ …っと。

 で、次。 「アイ・シュッド・ケア」 。 哀愁に、満ちた土建屋、哀愁土建屋。 自作のジャズ曲名俳句の中でも、お気に入りの一句なんっすが、切々とテーマを歌い上げるマリアーノ、そこに絡むピアノとベースとドラムス。 この導入部が素晴らしすぎて、もう、背筋ゾクゾク。 で、続くマリたんのソロは、アドリブというより、テーマを軽くフェイクする感じなんっすが、最後はちょっぴり 「マイウェイ」 だったりもして、なかなか聞かせてくれるなぁ…と。 んなことで、ラストっす。 「マイ・メランコリー・ベイビー」 。 いいっすよね、これも。 歌詞はよく知らなかったりするんっすが、めんこい女児が出てくるっぽい? もしかしたら、メランコリーというのは、めんこいとは違ったりするのかも知れませんが、んーと、 これ 。 ん? このページは以下のいずれかをご購入いただかないと、ご覧いただけないっすか? イカの姿フライの購入では、駄目なんっすか? じゃ、いいや。 歌詞なんか分からなくても、僕にはサイケおやじが付いているし。 で、えーと、オーラスも胸キュン系スタンダードの楽しい演奏で、ここではフランク・ロソリーノが参加していない所為か、かなりストレートな仕上がりです…っと。 胸キュン。 おやじらしい語彙っすなぁ。 ロソリーノが参加してないからストレートって、まるで、ロソリーノが曲がってるかのような言い草なんっすが、演奏のほうはアルトとベースのデュオで始まり、そこにドラムスが入ってきて、更にはピアノが。 なかなか洒落た演出っすな。 マリたんのアルトはめっちゃよく歌っていて、で、スチュ・ウィリアムソンのトランペットも同様に素直な歌心を追求していますし、リズム隊もストレートな4ビートに徹していますから、一足早いハードバップという雰囲気ですぞ…っと。 一足早いハードバップというのが、今ひとつよく分からんのっすが、ハード・バピッシュな快演であるのは確かでありまして、とまあそんなこんなで、今日のところは、閉演。

【総合評価】 まったく何も期待していなかったんっすが、いやあ、よかったっす。 めっちゃ、よかった。 そのように評価していいのではないかと思いますが、ということで、異なるセッションを強引に抱き合わせたわりには、違和感の無い名演集だと思いますぜ、僕も。


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