BIRD CALLS, VOLUME 2 (SAVOY)

FRANK MORGAN / GIGI GRYCE (1954/11/1,1955/3/7)

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【パーソネル】

FRANK MORGAN (as) <#1-5> WALTER BENTON (ts) <#1-5> MILT JACKSON (vib) <#1-5>
GERALD WIGGINS (p) <#1-5> PERCY HEATH (b) <#1-5>
GIGI GRYCE (as) <#6-9> DUKE JORDAN (p) <#6-9> OSCAR PETTIFORD (b) <#6-9>
KENNY CLARKE (ds)
【収録曲】

(01-03) STROLLIN' / SONOR (alt take) / BLUES MOOD
(04-05) SKOOT / SONOR (master take)
(06-09) SOMETIMES I'M HAPPY / EMBRACEABLE YOU / JORDU / OH YEAH!
【解説】 ( 2021年03月28日更新 / 連載 1,437回 )

 とりあえず、ひとつの山は越えました。 が、アレっす。 ひとつ山超しゃ、ホンダラダホイホイ、もうひとつ超しても、ホンダラダホイホイ、超しても超しても、ホンダラホダラダホイホイ、どうせこの世は、ホンダラダホイホイ、だからみんなで、ホンダラダホイホイ♪ ま、山を越えたいのはヤマヤマなんっすが、これほど山ばかり続くと、とりあえず、現実逃避するしかないな…と。 逃避と党費と頭皮。 使い込むなら党費だし、ブラシで刺激するなら頭皮だと思うんっすが、逃げて避けるなら、逃避やな…と。 まず、ひとつめの山。 さば君誕生日@3月19日が工期末だった物件が2つほど。 さばクン (ハンドル名) と梅下クン (仮名) が、共同で受け持つ形になっていたんっすが、本名のほうは松竹梅的、上中下的に、それぞれ1ランクずつアップさせることで、察して貰うとして。 で、完成時の提出書類を手分けして作成することになったんっすが、完成図書とか、工事写真帳とか、工事日報とか、安全・訓練等の実施報告書とか。 個人的には、前の2つを僕が担当して、後の2つは、出来れば他の誰かに押し付けたいところだったんっすが、 「さばさん、日報と安全、お願いします!」 押し付けられてしまいました。 エエぇぇぇぇ…。 が、梅下クン (仮名) には、工事とか、修理とかで、色々と助けて貰ったし、一緒にマンホールポンプ場に向かっていて、僕のクルマの左前の車輪が、ズボッ! ドゴッ! ゴゴゴゴゴ! …と、溝に落ちて、にっちもさっちも行かなくなってしまった時も、牽引して救出してくれたし、断るに断れなくて、泣く泣く、引き受けることにしました。 梅下クンのほうは完成図書とか、工事写真帳とかを作ってくれることになったんっすが、海上クン (仮名) と、下神社クン (仮名) に頼んで、手伝って貰ってましたな。 本名のほうは海山商事的、上下関係的に、それぞれ反転、および、上下関係的、寺社仏閣的に、それぞれ反転させることで、察して貰うとして、で、それはそうと、直接、その工事に関わっていない人に、書類作成の手伝いを頼めるって、凄いっすなぁ。 僕はどうしてもそれが出来なくて、自分で抱え込んでしまって、にっちもさっちも行かなくなって、とりあえず現実逃避する。 そんな道を選んでしまうタイプなので、 「だからみんなで、ホンダラダホイホイ♪」 と、互いに協力しながら、山を越えようとしている様子を、羨ましく思いつつ、ぼーっと眺めていたんっすが、僕にも協力者、欲しい…。 が、僕には 「強力わかもと」 しか、ねぇ…。 「強力わかもと」 って、消化・整腸・栄養補給には、それなりに効果があるみたいなんっすが、書類の作成には何の役にも立たないし、言うほど強力でもないし、毒にも薬にもならない。 その程度のものだとしか思えなかったりするし、同様に 「若元春 (わかもとはる) 」 という相撲取りも、さほど強力だとは思えなかったりするし。 で、何でもいいけど、相撲取りの高安 (たかやす) は、高いのか安いのか、はっきりしろ! …と。

 で、この案件に関しては、とりあえず片付きました。 で、次の山です。 某・揚水機場のストックマネジメント事業。 名前は大層なんっすが、仕事そのものは大したことなくて、集水井というところに付いている超音波水位計の取替。 超音波水位計って、名前は大層なんっすが、ちゃっちくて、オモチャみたいなヤツでありました。 機器とケーブルの取替作業が半日、メーカーによる現地調整が2時間。 それだけの作業量だったんっすが、腐ってもストックマネジメント事業。 発注元が三重県ということもあって、電子納品だったりするんっすよね。 マジか? 電子、玉子、雲子。 この3つの中なら、玉子がいちばんソソられるものがあるんっすが、いいっすよね、野比玉子。 メガネとるとかわいい♪ それに比べて、雲子。 これはアカンっすよね。 どうしても、雲子 (うんこ) と読んでしまいそうになっちゃうんっすが、正しくは雲子 (くもこ) 。 んーと、 これ 。 うわっ、キモっ! 肝ではなくて、鱈 (タラ) の白子 (精巣) なんだそうっすが、肝じゃなくても、キモいっすなぁ…。 僕は鱈 (タラ) の親も、鱈 (タラ) の子であるタラコもあまり好きではなくて、その流れで、フグ田タラオも忌み嫌っていたりするんっすが、そういえばタラちゃんって、フグ田なんっすよね。 フグなのか、タラなのか、はっきりしろ! そんなところでも、苛立ちが募ってしまうんっすが、フグの白子というのも、タラの白子と同様、キモいっすよね。 そもそも (精巣) というところからして、アカンっすよね。 珍味やん! ゲテモノやん! 僕はオッサンが嫌いなので、精巣にも嫌悪感を抱いてしまうんっすが、じゃ、卵巣ならいいのかというと、それもちょっと…。 ま、フグの卵巣は、好きとか嫌いとか、それ以前の問題のような気もするんっすが、2年くらい塩漬け&糠漬けしてやれば、毒が抜けて (←仕組みは不明)、食べられるようになるみたいなんっすけどね。 そうまでして、卵巣なんか食べたくねぇ…。 普通に卵でエエやん。 そんな気がしないでもないんっすが、あ、でも、フグの卵って、タラで言うところの、タラコみたいなものなんっすよね? フグコ? ちなみにタラコって、タラの卵なのかと思ったら、そうではなくて、タラの卵巣らしいんっすが、ま、卵の巣が卵巣なので、同じようなものだとは思うんっすけど。

 で、一方、白子。 鈴鹿市に 「白子」 という駅があって、近鉄特急も止まるので、三重県民にはお馴染みなんっすが、ちなみに駅のほうの読み方は 「しらこ」 ではなくて、 「しろこ」 。 どっかのB級グルメに “シロコロホルモン” というのがあった気がするんっすが、 B−1優勝・シロコロホルモン消滅か? あ、何か、銭金 (ゼニカネ) のことで、揉めてるっぽいっすな。 「ひこにゃん」 の生みの親の、んーと、誰でしたっけ? もろへん? いや、違いますな。 もへろん 。 コイツも銭金 (ゼニカネ) で揉めて、イメージがダークになっちゃいましたが、その点、やなせたかし先生は立派でしたよね。 自治体とかから依頼されたキャラデザインを無償で引き受けたりしてたみたいだし。 んーと、 やなせたかし 全国ご当地キャラクター 。 どこかで見たことのあるようなキャラが多い気がするんっすが、ま、しょうがないっすよね、ただ働きなら。 中では多治見の 「うながっぱ」 の完成度が高いんっすが、もし、これも無料 (ただ) だったとするなら、めっちゃ儲けものっすよね。 そもそも、多治見って、ウナギとか、カッパとか、何か、関係あるんか? …というのが、ちょっと疑問だったりするんっすが、んーと、 公式サイト 。 おお、可愛ぇぇ♪ 着ぐるみが可愛ぇぇ♪ 立体バージョンは若干、やなせたかし色が薄れてしまってる気がしないでもないんっすが、で、この 鍋敷き工作キット は、ちょっとどうか? …と。 鍋敷きと言えば 『KAGEROU』 なんっすが、この本が出た当時は、 「鍋敷きに最適」 みたいな “高評価” のレビューが頻発してましたよね。 で、すいません。 自分の誕生日プレゼントに、自分で買って読んでみたんっすが、 “バカボンのパパ” のくだりが出て来たところで満足して、その先、まだ読んでません。 アニヲタWiki(仮) にも書かれているんっすが、映画化ほぼ決定。 この話は、なくなっちゃったみたいっすな。 『100日後に死ぬワニ』 改め、 『100日間生きたワニ』 のほうは、マジでやる気みたいなんっすが、うわぁ…。 めっちゃ、金掛かってますな、このサイト。

 その一方、ぜんぜん金が掛かってなさそうなのが、やなせたかし先生作の 「ジャムおばさん」 。 先ほどの図表の右上のほうに生存が確認させるんっすが、実物は、ちゃんと顔がありました。 ほれ 。 うわ、めっちゃ普通のおばさんやん! おばさんが決して、そんなに嫌いではない僕なんっすが、ジャムコさんのほうが、いいな♪ …と。 あと、ミレーフライのキャラも、可愛いな♪ …と。 んーと、 これ 。 これって、正式には “ミレービスケット” という名前で、高知の銘菓だったんっすな。 桑名のスーパーにも似たようなのが “ミレーフライ” という名前で売られていたりするんっすが、んーと、 ここ 参照。 おお、なるほど。 そんな経緯があったんっすな。 高知の “ミレービスケット” は、フライビーンズ (そら豆) を揚げた油を使ってフライにしているので、独特の香ばしさがあるみたいなんっすが、そういえば、そんな食い物もありましたなぁ、フライビーンズ。 ここ30年くらい、食べてないような? いかり豆 。 そんな、ソソられない名前で呼ばれている地域もあるみたいなんっすが、で、これ、奈良県が発祥って、マジっすか? アメリカ人が考えたんちゃうんけ? 奈良なら、いかり豆でも、しょうがないかぁ。 そんな気がしてしまうんっすが、かつては油で揚げる前にソラマメの皮に十字の切り込みを入れており、揚げたときに皮が十字に広がって、船の錨の形に見えたことから名付けられた。 なるほど。 そういう由来だったんっすな。 皮は食物繊維が豊富で、むかずにそのまま食べることができる。 そんなふうに書かれているんっすが、川が “しかしか” して、ウザいんっすよね。 僕が30年もの長きに渡って、フライビーンズを食べてこなかった要因は、そこにあるんっすが、ソラマメ自体がそんなに好きではないというのもあるんっすけど。 ソラマメより断然、枝豆っすよね。

 で、えーと、雲子…ではなくて、電子。 工事の成果物を、そういった形で提出しなければならないんっすが、詳しくは ここ 参照。 事業執行の効率化、品質の向上、ペーパーレス、省スペース。 そんなことが書かれておりますが、結局は控えを紙にプリントアウトして出さなければならなかったりするし、余計な手間が掛かるだけで、何のメリットもねぇ…。 しかも、各省庁や都道府県で、基準や要綱がバラバラだったりして、もう、アホかと。 他の担当者はどうか知りませんが、僕は基本、県の仕事はあまり回ってこなかったりするので、数年に1回くらいのペースでしかやったことがなかったりするんっすよね。 専用のソフトを使うんっすが、使い方、ぜんぜん覚えてねぇ…。 とりあえず3月24日(水)が工期末で、まだ何にも手を付けてなかったので、先週の土日にでも頑張ってやらんとアカンかったんっすが、現実逃避して、このコーナーの原稿を書いたりして、ま、週明けに頑張れば、何とかなるかぁ…と。 で、頑張りました。 専用のソフトでは、まず最初に準拠する基準を選ぶところから始めるんっすが、選択肢に 「三重県・工事(機械)」 みたいなのがあったので、それを選んでおけば、ま、大きな間違いはないのではなかろうかと。 「三重県・工事(電気通信)」 みたいなのもあって、どちらにするのか、ちょっと悩んだんっすが、そっちのほうだと、操作が分からないところが出て来たので、 (機械) で、エエやろ…と。 基本的には国土交通省の基準と同じみたいなんっすが、三重県が出している電子納品のガイドラインを見ると、ただし、農村整備事業の場合は、農林水産省の基準を使うこと。 そんなことが書かれていて、今回の工事はどう考えても農村整備事業だと思われるので、そっちを使うのが正解なのかも知れませんが、ま、 「三重県・工事(機械)」 で、エエやろ…と。 三重県で、機械に関係する工事をやったんやから、アカンわけないやろ! …と。 んなことで、工期ギリギリで、何とか電子納品の成果品を作り上げて、それをCDに焼いて、営業のオッサンに持ってって貰うことにしたんっすが、いや、自分で持って行くことも出来たんっすが、県の担当者にチェックされて、駄目出しされたりすると嫌っすからね。 何も分かってない営業のオッサンなら、「いや、私はただ、頼まれて届けに来ただけで…。」 とか言って、うまく、はぐらかせてくれるのではなかろうかと。 で、実際、県の担当者は、何も言わずに受け取ってくれたみたいで、ヨシっ! これで、ひとつの山は、越えたぁぁぁぁぁ!

 が、次の日、別の営業担当者から、電話が掛かって来ました。 「県の○○さんから電話があって、電子納品? あれ、国交省の基準で作ったんっすか? 農水省の基準で作って貰わないと、読み込めないって言われて。」 エエぇぇぇぇぇ…。 マジかよ? 何がアカンかったんや? 農林水産省の基準を使えって書いてあるのに、それを無視して国交省の基準で作ったのがアカンかったんか? 省庁間の覇権争いに巻き込まれて、いつも泣きを見るのは、僕たち一般市民だったりするんっすが、やってられねぇ…。 が、やらないワケにはいかねぇ…。 完成検査が翌日に迫っているので、僕に与えられた時間は半日くらいしかありません。 ま、大した工事ではないので、最初に選ぶ基準さえ間違えなければ何とかならないこともないんっすが、基準を間違えると取り返しが付かなくなる気がしないでもありません。農林水産省にも (機械) と (電気通信) の区分があるみたいだし、ここはやはり、県の担当者に電話をして聞いみるのが得策っすかね? が、シャイで、無口で、人見知りで、コミュ障で、陰の極みで、電話が大の苦手なサバくん。 ここはやはり、とりあえず適当に (機械) のほうで作ってみて、後は、事情があまりよく分かってないオッサンのほうの営業担当者に、すべてを委ねる。 その方針のほうが、とりあえず問題の解決を先延ばしに出来そうで、いいかも? ということで、作ってみました。 専用ソフトにはエラーの有無をチェックする機能が付いているんっすが、それで出来映えのほどを精査してみたところ、いくつかエラーが検出されて、ああん…。 工事番号とか、発注者コードとかが、アカン。 そのように判断されて、はじかれちゃうんっすよね。 三重県版 (国交省準拠) で作った時は大丈夫だったのに! こうなってくると、コミュ障だとか、電話が苦手だとか、言っていられません。 今すぐ、県の担当者に聞いてみなければ! が、その前に、とりあえずメールで様子を窺ってみることにしたんっすが、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。 返答なし。 覚悟を決めて電話したところ、 「申し訳ございません。 昼から休みを頂いておりまして…。」 とか言われて、えっ? 施工業者がこんなに困っているのに、クソ忙しい年度末の時期だというのに、お休み? はぁ? 「電子納品について、ちょっと教えて欲しいんっすけどぉ!」と、ちょっぴりキレ気味に言ってみたところ、お姉さんが色々と調べてくれたんっすが、 「工事番号も、受注者コードも、それで合ってる。」 すなわち、使ってるソフトが悪い! そんな判定が下されました。 仕方が無いので、ソフトを作っている会社に電話して聞いてみたんっすが、「ソフトのほうは、それで合ってる。」 すなわち、変な基準を作ってる三重県が悪い! そんな判定が下されました。 とりあえず、エラーは出るけど、見なかったことにして、そのまま出すしかない。 そんな結論に至ったんっすが、物は試しに、三重県が独自に出している電子納品チェッカーに掛けてみたところ、ん? 工事番号と受注者コードのエラーは消えた? ひとつだけ、 維持管理に必要な台帳データを格納するための台帳フォルダ (REGISTER) が、どうのこうの。 そういうに引っ掛かっちゃったんっすが、その中身をばっさり削除してやったら、おお、そっちのエラーも消えたぁ♪ よく分からないけど、とりあえずエラーがゼロになったから、ヨシっ!

 んなことで、とりあえず、ひとつの山は越えました。 まだ、いくつかの山が控えている気がしないでもないんっすが、もう知らんっ! ということで、おしまい!

 で、今日はフランク・モーガンジジ・グライスっす。 後者に関して、手持ちのネタが尽きたので、色々と当たってみたところ、 こんなの がヒット。 フランク・モーガン? 何か、聞いたことがあるような、ないような…。 よく分からないけど、ま、これでいっかぁ…と。 調べてみたら、A面がフラ・モガ、B面がジジ・グラのセッションで、2人の共演ではなく、別物を寄せ集めた作りのようでありますな。 『バード・コールズ・VOL.2』 という名前からすると、恐らく、チャーリー・パーカーゆかりのアルト奏者を集めてみました。 そんなコンセプトなんでしょうな。 VOL.2もある筈なんっすが、んーと、 これ 。 フィル・ウッズと、ホール・オバートン? 後者のほうは寡聞にしてよく知らんのっすが、ググってみたら、American composer, jazz pianist and music teacher らしいっすな。 じゃ、関係ないっすな。 フィル・ウッズは既に取り上げたし、次回のネタとしては使えなくて、で、フランク・モーガン。 前回のフランク・ストロージャーに続く、フランク第2弾なんっすが、んーと、 ここ 参照。 西海岸における “第二のチャーリー・パーカー” という期待を一身に集めた。ところが直後に、麻薬常習のため収監。以後20年以上に渡る療養所生活でシーンを離れ、幻のアーティストという評価を余儀なくされる。 おお、日本人のマニアに、めっちゃウケがよさそう。 幻 (まぼろし) 系、大好きっすからね、日本人のマニア。 個人的には、幻 (まぼろし) よりも、 “モロ出し” のほうが好きだったりするんっすが、自分の好き嫌いを言ってる場合ではありません。 後者のジジ・グライスに関しては、また後から書くとして、とりあえずフラ・モガのほう、いっちゃいましょう。

 んなことで、1曲目、 「ストローリン」 。 1954年という、かなり古い録音なんっすが、サイドマンはなかなか豪華。 テナーのウォルター・ベントンという人は寡聞にしてよく知らんのですが、ミルト・ジャクソンが入っているんっすな。 で、ピアノはジェラルド・ウィギンス。 なかなか渋いところを持ってきました。 ベースがパーシー・ヒースで、ドラムスがケニー・クラーク。 初代モダン・ジャズ・カルテットの面子のうち、3人が顔を揃えていることになります。 で、 「ストローリン」 。 レジ袋、スプーンに続いて、今度はストローも有料化とか言い出すに違いありませんが、小泉環境相。 セクシー、あなたは、セクシー♪ もう、イチコロでダウンなんっすが、水着姿バージョン、 ここ で見れますぜ。 小泉環境相の水着姿ちゃうんけ! そう、落胆した人もいるかも知れませんが、で、演奏のほうはアレっすな。 純正ビ・バップ。 日本人のウケは、あまりよろしく無さそうなんっすが、アルトとヴァイブのユニゾンでリフ系のテーマが演奏された後、フランク・モーガンのソロが登場。 西海岸における “第二のチャーリー・パーカー” っすか。 ま、確かにパーカーっぽいんっすが、西海岸かと言われると、さほどでもなく、普通にバッパーっすな。 で、続くミルト・ジャクソンのソロが、なかなか秀逸だったりするんっすが、その後、ウォルター・ベントンとかいう人のテナー・ソロもフィーチャーされます。 悪くないと思います。 少なくとも、ベントマンよりはうまいと思います。 いや、ベントマンの弁当は美味しいんっすが、サックスとか、吹けなさそうっすもんね。 その点、ベントンは立派なんっすが、最後は p→ds→ts→ds→as→ds の4バースでそこそこ盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 短い時間に色々とぶっ込んできて、悪くはなかったな…と。 で、次。 「ソナー」 。 尺が足らなかったのか、2つのバージョンが収録されているんっすが、まずは別テイク。 ぶっちゃけ、余計っすよね。 蛇足はクソだ。 そう、昔の中国のエラい人もいっておりましたが、エラい人の割に、言葉遣いが下品っすな。 曲そのものは、のほほんとした雰囲気で、テーマ部のちょっと凝ったアレンジが、微妙に西海岸っぽいかな? …と。 ソロ・パートはアルト、ヴァイブ、テナー、ピアノの順。 各自の持ち味が十分に発揮されていて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 別テイクとは思えない仕上がりだったりして、よかったな…と。

 で、次。 「ブルース・ムード」 。 これはアレっす。 ちょっとブルーなムードのブルースっす。 息苦しくなるほどアーシーというワケではないし、適度にマイナー調で、悪くないな…と。 2管のユニゾンでテーマが演奏されて、でもって、ソロ先発はミルト・ジャクソン。 この流れが、めっちゃいい感じだったりするんっすが、で、以下、アルト、テナーの順で各自の堅実なソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 全般的に、やや地味ではありましたが、その分、派手さがなく、ま、いっかぁ…と。 で、次。 「スクート」 。 ミディアム・ファストのハード・バピッシュなナンバーで、2管のユニゾンでテーマが演奏されて、でもって、ソロ先発はミルト・ジャクソン。 この流れが、めっちゃいい感じ…とか褒めたら、調子に乗って、またしても同じパターンで攻めてきましたが、ま、イルカがせめてきたぞっ よりは、まだマシかな…と。 このイルカ、何故、背中に消火器を背負っているかが謎なんっすが、ま、恐らく、酸素ボンベと間違えただけだと思うんっすけど。 賢いと言われても、所詮はその程度。 ま、本人…というか、本イルカが間違いに気付かず、それで別に息苦しくないのなら、他人がとやかく言う筋合いはないんっすが、 「知らぬが仏」 という諺もありますしね。 で、その後、アルトのソロがフィーチャーされて、テーマに戻って、おしまい。 で、次、 「ソナー」 の本テイク。 先に別テイクのほうを聞いちゃうと、そっちがオリジナルのように思えて、後から聞いたほうがオマケになっちゃうんっすが、ま、どちらも甲乙付けがたい出来であるな…と。 しっかり聞き比べたワケではないので、何とも言えないんっすが、ということで、何とも言えません。

 で、次。 ここからジジ・グライスのセッションになるんっすが、日本での知名度は、まあまあ。 人気のほうは、今ひとつ。 そんな感じのキャラっすよね。 ドナルド・バードと組んだ “ジャズ・ラブ” というコンボがよく知られているんっすが、 “ジャズ・愛” ではなく、“ジャズ・ラボラトリー (実験室) ” 。 その名の通り、ちょっとだけ実験色が強くて、さほど愛が感じられないので、日本では今ひとつ人気がなかったりするんっすが、単独のリーダー作も、今ひとつ特徴が感じられなくて、地味だったりします。 まず、ジジ・グライスという名前がアカン。 そんな気がします。 爺臭いっすんよね、何か。 ジジ・グライス(Gigi Gryce, 1925年11月28日 フロリダ州 ペンサコラ 1983年3月14日 同地)はアメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン。本名はジョージ・ジェネラル・グライス・ジュニア(George General Grice, Jr.)。 George General Grice だから、自称、ジジ・グライスなんっすな。 昔、西武ライオンズにいた G.G.佐藤は、顔が爺臭いから “G.G.” なんだそうっすが、ジョージ・ジェネラル・グライスも、G.G.グライスにすれば、ちょっとカッコよかったのに。 ま、いずれにしろ、見た目がオタクっぽいので、ギャルからの人気は期待が持てそうにないんっすが、本作にはデューク・ジョーダンオスカー・ペティフォードケニー・クラークのトリオを従えたカルテットによる演奏が収められている模様。 で、まずは1曲目。 「サムタイム・アイム・ハッピー」 。 いいっすよね、これ。 タイムとアイムで、韻を踏んでるところは。たまらんっ♪ …のっすが、陰の極みであると同事に、極度の韻好きだったりしますからね、僕。 世の中、韻さえ踏んでいれば、いいん? …と聞かれたら、 「いいん!」 と、即答できるレベル。 「飲尿は、いいんにょう?」 と聞かれたら、そこは否定したいところなんっすが、で、演奏のほうはアレです。 極めて地味。 テナーとヴァイブが抜けた編成というのもあるんでしょうが、ジジ・グライスの存在自体が、地味。 デューク・ジョーダンのピアノも、繊細ではあるんっすが、パンチはないっすな。 ま、パンチがなくても、パンツさえあれば僕は生きていけるんっすが、で、終盤、地味にベースのソロがフィーチャーされたりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「エンブレイサブル・ユー」 。 チャーリー・パーカーがデューク・ジョーダンのトリオを従えて吹いたバージョンが有名だったりするんっすが、これは、それへのオマージュということになろうかと。 本編同様、ピアノによるイントロが絶品♪ …だったりするんっすが、ジジくんのバラード・プレイも悪くないと思います。 が、何か地味だと思います。 で、次。 「ジョードゥ」 。 デューク・ジョーダンの有名なオリジナルっすな。 日本人好みのマイナー調の佳曲なので、大いに期待が持たれるところなんっすが、ここでのジジの吹きっぷりは、アレっすな。 覇気とか、激しさとか、華やかさとか、白菜とか、頭に “は” の付くものが感じられませんな。 その替わり、地味さとか、爺臭さとか、人畜無害さとか、自然薯とか、頭に “じ” の付くものはたくさんあるので、そっちで勝負して貰うしかないんっすが、続くデューク・ジョーダンのソロも、この上なく控え目で、でもって、あまり盛り上がらないまま、テーマに戻って、おしまい。 ということで、ラストっす。 最後くらいは、ビシッと決めて欲しいところなんっすが、 「オー、ヤー!」  おお、いつになく、タイトルから気迫が感じられますな。 ミディアム・ファストの、まあまあ調子のいいナンバーなんっすが、ジジくんの吹きっぷりは、 「おお、ああ…」 みたいな感じで、期待した程では…。 続くジョーダンのピアノも至ってマイペースだし。 あ、でも、最後はドラムスとの掛け合いで、それなりに盛り上がっているし! とまあそんなこんなで、テーマに戻って、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 フランク・モーガンは悪くなかったな…と。 ジジ・グライスは地味だったな…と。 そんな1枚でありました。


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