IN THE VERNACULAR (ROULETTE)

JOHN HANDY (1958)

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【パーソネル】

JOHN HANDY (as) RICHARD WILLIAMS (tp)
ROLAND HANNA (p) GEORGE TUCKER (b) ROY HAYNES (ds) <#1,3-8> BOBBY FUHLRODT (ds) <#2>

【収録曲】

(01-03) I'LL CLOSE MY EYES / FIRST TIME / SUGGESTED LINE
(04-06) PROBLEM TOO / QUOTE, UNQUOTE / BLUES IN THE VERNACULAR
(07-09) DANCE TO THE LADY / I'LL NEVER SMILE AGAIN
【解説】 ( 2021年04月04日更新 / 連載 1,438回 )

 うわぁぁぁぁぁぁ、貴重な 田中邦衛 がぁぁぁぁぁ。 あああぁぁぁぁぁ…。 ま、個人的には、何の思い入れもなかったりするんっすけどね。 『北の宿から』 とか、ぜんぜん見てなかったし。 いや、それは 都はるみ っすか。 ミヤコ蝶々、都こんぶと並ぶ、 “世界3大・みやこ” のひとりなんっすが、この中で、いちばん漫才がうまいのが “蝶々” で、いちばん歌がうまいのが “はるみ” で、いちばん味がうまいのが “こんぶ” っすよね。 子供の頃は都こんぶが大好きで、遠足には必ず持って行ったものでありますが、大人になってよくよく考えてみると、あまり子供向けの食い物ではないような? 同様に、昆布飴なんかも食っていたんっすが、アレもあまり子供向けの食い物ではないっすよね。 「大して美味くないなぁ…。」とか思いながら食べていた記憶があるんっすが、一方、都こんぶのほうは、普通に美味しく頂いておりました。 あの、甘酸っぱい白い粉が、たまらんっ♪ 逆に言えば、あの甘酸っぱい白い粉が美味しいのであって、それがまぶされているのが昆布である必然性がない気がしないでもないんっすが、ハッピーターン (都こんぶの甘酸っぱい白い粉味) とかがあったら、至高のような? んーと、 魔法の粉 。 砂糖は昆布の中に浸透しないために甘味料として使用することができず、初期の都こんぶにはチクロが甘味料として添加されていた。 え、マジっすか? 確か、毒なんっすよね、チクロ。 チクロが入っているお菓子を、チクろう。 そんな動きが広がって、チクられて、滅亡の道を歩むことになるんっすが、ま、毒なものほど美味しい。 それもひとつの真理だったりしますからね。 んーと、 チクロ騒動 。 昭和32年から食品添加物としてチクロが使用され、サッカリンやズルチンとともに貴重な甘味源とされてきた。 ああ、ありましたなぁ、サッカリンとか、ズルチンとか。 個人的にはズルチンが、ちょっぴり放送禁止用語っぽくて好きだったりするんっすが、んーと、 これ 。 え、尿素の誘導体なん? 飲尿は、いいんにょう。 この意見に、まったくもって賛同出来ない僕は、それを知って、ズルチン愛が一気に冷めてしまったんっすが、尿素クリームとか、喜んで縫ってるヤツの気が知れねぇ…。 ま、尿素って言うほど、尿 (にょう) の素 (もと) ではなかったりするのかも知れませんが、で、尿素と尿酸って、違うんっすよね? 尿素の酸っぱいバージョンが、尿酸? つまり、尿素に甘酸っぱい白い “魔法の粉” をまぶせば、尿酸になる?

 どうせなら、あの白い粉は、もっと他の美味しそうなものにまぶして欲しいところなんっすが、 コラボレート商品 。 カルビー - 2004年にかっぱえびせんとのコラボレート商品である 「かっぱえびせん 都こんぶ味」 が発売された。 え、マジっすか? 栗山米菓 - 「都こんぶあられ」 を発売している。 え、マジっすか? ジャパンフリトレー - 2010年にコラボレート商品である 「都こんぶコーンチップス」 を発売した。 え、マジっすか? どれもめっちゃ美味しそうやん! この書き方を見ると、この中で現在まで生き残っているのは 「都こんぶあられ」 だけっぽいっすが、んーと、 栗山製菓 。 おお、 「ばかうけ」 の会社なんっすな。 美味しいっすよね、あれ。 ただ、 「ばかうけ」 というネーミングと、あの変なキャラは、ちょっとどうか? そんな気がしないでもないんっすが、んーと、 これ 。 出身 : ばかうけ星 (という設定。本当は新潟県新発田市) ってか。 何か、出身 : こりん星 (という設定。本当は千葉県茂原市) の、小倉優子に通じるものがありますが、茂原市の出身だったんっすな。 もばらしい。 そんな立派な経歴を隠して、何故、こりん星の出身などという嘘を付いたのか? その真意を測りかねるんっすが、アホだから。 その一言で片付く気がしないでもありません。 で、 「星たべよ」 も、ここの製品なんっすな。 美味しいっすよね。 特に 「よしお味」 がイケるんっすが、で、えーと、 『北の宿から』 。 僕が子供の頃に大ヒットしたんっすが、子供心にも、 「オバサン臭い歌やな」 …と。 都はるみ本人も、何か、オバサン臭いキャラでしたよね。 僕はまだ子供だったので、 「女心の未練でしょう〜♪」 という歌詞がよく分からなくて、みれん? 何か、 「のれん」 みたいなもん? …とか思いながら聞いていたんっすが、着ては貰えぬセーターを、涙こらえて、編んでます〜♪ セーターを着て貰えないから、暖簾(のれん)の制作に切り替えたんか? …みたいな。

 で、えーと、田中邦衛。 代表作は 『北の国から』 。 一度も見たことがないので、まったく何の思い入れもないんっすが、会社の旅行で北海道に行った時も、ロケ地だか何かに連れていかれて、何にも面白くなかった思い出しかありませんな。 「なんとかの家」 みたいなところ。 家を見て、 「イエェェェェ!」 と盛り上がれるような陽キャじゃないっすからね、僕。 よって、僕の中の田中邦衛は、 食べる前に、のむ! この印象しかなかったりするんっすが、飲酒を伴う会食、マスク無し、超過密、大声でわめく。 こんなことしてるから、新型コロナウィルスが減らんのや! 今なら文句を言われちゃいそうなんっすが、とまあそんなこんなで、謹んで、お悔やみ申し上げておいて、で、春のセンバツ高校野球の決勝、明豊、負けちゃいましたなぁ…。 東日本より、西日本の学校のほうが好き。 強そうなところより、弱そうなほうを応援したい (←超判官贔屓)。 明宝 (めいほう) ハム、大好きっ♪ そんな僕の趣好からすると、明豊 (めいほう) を応援するしかなかったんっすが、来週、大分県に遊びに行く予定だったりするので、余計に肩入れしたくなりますよね。 自分が行ったことのある or 行く予定があるところって、何となく親近感が湧いてしまいます。 北海道の 「なんとかの家」 は、大して面白くもなかったので、富良野には、あまりいい印象がなかったりするんっすが、大分県には特にマイナスのイメージはなかったりするし。 今まで、2回ほど行ったことがあるんっすよね。 1回目は高校の修学旅行。 大阪からフェリーに乗って別府まで行ったんっすが、そこで目にした広島カープの北別府がモデルのポスター、「別府に来た、北別府」。 これが強く印象に残っております。 で、2回目は何年前になりますか。 築城基地の航空祭と絡めて。 築城基地って、どこにあるんや? …と思ったら、 ここ 参照。 JR日豊本線 「築城」 駅より徒歩10分。 駅から歩いていける、とっても便利な基地だったりするんっすが、んーと、日豊本線。 日ナントカと、豊ナントカをつなぐ路線だと思われるんっすが、んーと、 これ 。 福岡県北九州市小倉北区の小倉駅から大分駅、延岡駅、宮崎駅および都城駅を経由して、鹿児島県鹿児島市の鹿児島駅までを結ぶ九州旅客鉄道 (JR九州) の鉄道路線 (幹線) である。 おお、鹿児島まで行ってるんっすかぁ。 凄ぇぇぇ! が、小倉駅と鹿児島駅なら、小鹿線 (通称:バンビ線) とかになりそうなんっすが、日豊本線。  宮崎県の旧国名 「日向」 と福岡県東部の旧国名 「豊前」 を合わせて日豊。 おお、なるほど。 鹿児島県がハブられいるんっすが、そういえば、大分と熊本を結ぶ豊肥本線なんてのもありますよね。 これは豊後と肥後ということになりますか。 地元のガキとか、間違いなく 「放屁本線」 と言ってるに違いありませんが、で、調べてみたら、小倉から別府まで、特急で1時間くらい。 意外と近いじゃん! …ということが判明して、じゃ、せっかくだから、別府まで遊びに行ってみようかと。 初日、昼過ぎくらいに別府に着いて、バスで 岡本屋売店 に行って、地獄蒸しプリンを食べて、 保養ランド に行って、ドロドロの泥湯に浸かって、鉄輪 (かんなわ) にある 地獄 を巡って、 ひょうたん温泉 に浸かって、そこの食堂で晩飯に地獄蒸しを食べて、そこから小倉別までホテルに泊まって、翌日、築城基地に行って航空祭を見て、その後、また別府に移動して、 超高級な宿 に宿泊。 当時、まだそこまで金持ちではなかったので、素泊まりプランだったんっすが、夜はトキハという百貨店の中にある店で、とり天を食べて。

 超高級な宿は素泊まりだったんっすが、夜食だけは付いていて、それが “やせうま” だったので、嬉しいな♪ …っと。 地元の名物と言われるものは、確実に押さえておきたいタイプだったりしますからね。 ちなみに、 “やせうま” というのは、 これ 。 ま、要は、きな粉味のウドンというか、安倍川ウドンというか。 話のタネに一度だけ食べておけば、いいやぁ。 そういうアレだったんっすが、で、翌日は地獄巡りのうち、場所が離れているので残ってしまった “血の池” と “竜巻” を片付けて、そこからまた鉄輪に行って、旅館の日帰り温泉に浸かって、その辺の食堂で だんご汁 を食べて、お土産に “謎のとり天せんべい” を買って、おしまい。 そんな、かなり変則的なプランでありました。 変則的ではありますが、完璧に 「別府した」 とは言えるかと。 で、この春、何となく、また別府にでも行ってみるかぁ。 そんな気分なったりしたんっすが、で、別府に行って、何を見て、何を食べて、どこの温泉に浸かるのかというと、とりあえず、地獄は見ておきたいな…と。 別府地獄組合に加盟している7箇所すべてを巡る必要性はまったく感じられないんっすが、とりあえず場所が離れている “血の池” と “竜巻” は、今回はパス。 残る “鉄輪五地獄” のうち、 海地獄 は外せないな…と。 コバルトブルーで、綺麗っすからね。 とりあえず、 「おお!」 というくらいは感動します。 残りの四地獄は 「ああ…」 という感じなので、別に外したところで、後悔はしないと思いますが、その中で、敢えてひとつ残すとするなら、 かまど地獄 。 1丁目〜6丁目まであるんっすが、その中には “ミニ血の池地獄” や、 “プチ坊主地獄” みたいなのが含まれていて、お得感があります。 で、地獄の中には組合に属していない “はぐれ地獄” や、 “一匹地獄” みたいなのもあったりするんっすが、例えば、 山地獄 。 以前、僕が行った時は、共通券で入れたと記憶しているんっすが、いつの間にか地獄組合から脱退した模様。 銭金 (ゼニカネ) で揉めたんでしょうな。 「地獄の沙汰も金次第」 って言うし。 お前のとこ、ぜんぜん人気ないのに、共通券の取り分、均等に寄こせって言うんかよ? そんな感じで、揉めたのではなかろうかと。 ただのミニ動物園っすからね。 地獄というには、今ひとつインパクトが。 で、もうひとつ。 天然坊主地獄 。 ここも組合には属していないので、共通券では入れません。 組合員に 鬼石坊主地獄 というヤツがいるんっすが、そいつとは別。 噂によると、鬼石坊主よりも、天然坊主 (もしくは本坊主) のほうはイケてるらしいんっすが、 坊主もビックリ大爆発事件 。 ちょっとコミカルな感じに語られておりますが、その大地震により、地が裂け、熱泥が噴出し、境内が大爆発!円内坊 (住職) も吹き飛ばされてしまい、延内寺と共に沈んでいったそうです。 マジ、大事件やんけ! ホンマモンの地獄やんけ! いくら修行を積んでも、いざとなったら、仏様は何も助けてくれない。 ああ、諸行無常…。 この坊主だけは行ったことがないので、押さえておこうかな? …と。

 あと、ドロドロの温泉は、入っておきたいな…と。 混浴だから…というワケでもないんっすが、ま、混浴だからというのも、95%くらいはあるんっすが、あのドロドロの温泉は、他ではなかなか体験出来ませんからね。 で、食べ物のほうでいうと、とり天だけは、押さえておきたいな…と。 僕が前に行った頃は、まだそうでもなかったんっすが、今ではすっかり全国区。 どこでも食べられるようになってしまったんっすが、やはり “本場の味” は、押さえておきたいな…と。 “やせうま” と “だんご汁” は、ま、いっかぁ…と。 その替わり、 りゅうきゅう というのを食べてみたいと思うんっすが、で、1日目は別府ではなく、由布院に泊まることにしました。 会社の永年勤続表彰でJTBの旅行券をたくさん貰ったので、そいつの消費を兼ねて、 ここ を押さえました。 で、2日目の夜は何となく、夕食だけ先に博多駅前の店を予約してしまったんっすが、呼子のイカの活き作り & ゲソの天麩羅 & ノドグロ炙りの寿司。 そんなプランに、ついつい惹かれて。 それに合わせて、博多駅で宿を探してみたんっすが、どこも、何か今ひとつピンと来なくて、うーん…。 やっぱ、別府に泊まったほうがいいっすかね? 1日目の昼は何となく、門司港の店をネットで予約してしまったんっすが、キャンセルは電話じゃないと駄目みたいで、うーん…。 シャイで、無口で、人見知りで、極度のコミュ障で、陰の極みのサバくん。 電話でキャンセルの申し出をするとか、無理っ! そんなことするくらいなら、諦めて門司港で昼飯を食う! そんなことで、その日の午後は、由布院に移動するだけで終わりということになるんっすが、で、翌日。 いくら、由布院には見所がないとは言え、高い宿に泊まるんだから、10時くらいまでは滞在しないと、何か勿体ないし、で、その日の夜までに博多に移動しなければならないとなると、地獄2つ、ドロドロ温泉、とり天。 そのうち、どれかひとつは諦めなければならなくなるかと。 うーん…。 で、悩みに悩んだ結果、博多の店はキャンセルすることにしました。 勇気を振り絞って、電話をしてみました。 「すいません、ネットで予約をしたんっすが、キャンセルさせて貰おうかと…」 そう告げると、電話の向こうのお兄さん、 「ああ…」 と、ガッカリした様子。 新型コロナウィルスの関係で、キャンセルする人が多いんっすかね? で、 「予約を確認する」 と言って、電話が保留になって、しばらくしたら、今度は別のオッサンが出たんっすが、 「Web予約ですよね?」 なら、Webからキャンセルしろよ。 言外に、そう言いたげな雰囲気が感じられたんっすが、いや、それが出来ないから1週間、ずーっと悩んでたんだって。 で、こうして勇気を振り絞って、電話をしたんだって…。 にも関わらず、この仕打ち。 酷い…。 だから、電話するのは嫌やったんや…。

 ま、とりあえずキャンセルが受け入れられて、ようやく “博多の縛り” から逃れることが出来たんっすが、だからと言って、別府にこれといった泊まりたい宿があるワケでもなくて、うーん…。 土曜日のお一人様で、二食付きで大浴場付き。 かなり、候補が限定されちゃうんっすよね。 お値段、立地、風呂、部屋、メシ。 そのすべての要素を満足させる宿が見つからなくて、今日 (4月3日) は朝からずっと、楽天トラベル、じゃらん、一休とかをチェックして、うーん、ここにするかぁ…。 予約、ポチッ。 数分後。 うーん、やっぱ、何か気が進まん。 キャンセル、ポチッ。 そんな迷惑行為を繰り返して、原稿にまったく手を付けないまま、無駄に半日以上が過ぎてしまいました。 金はある。 金はあるから、値段に見合うだけの価値があると判断されれば、多少の出費は厭わないんっすが、つい先日、予期せぬ臨時収入があったし、3月分の給料+決算ボーナスも出たし、今日、お金を下ろしにいって、貯金の残高を見たら、何か、めっちゃ金持ちになっていたんっすよね。 1泊目は旅行券を使ったからタダみたいなもんだし、いっそのこと、由布院の高級な宿、もう1泊、いっちゃう? 原稿がまったく進んでいない焦りもあって、ええい、ここで決めたれ〜! いってもたれ〜! で、いってしまいました。 山荘 わらび野 。 1泊2食付・スタイリッシュスイート 51,425円、ええいっ! うわぁぁぁぁぁ…。 やっちまったぁ…。 自腹でお泊まりの最高記録、更新しちまったぁぁぁぁ…。 檀香梅 (サロン) coffee & wine JBLスピーカーから流れるJAZZを楽しみながら、ワインと静けさの中で癒される空間。 そんなことが書いてあって、思いっきり惹かれてしまったんっすよね。 ワインとか、赤玉くらいしか飲んだことがないんっすが、そんなワイでも、浮かないっすかね? ま、隅っこのほうで、ズズンと沈み込んでいれば、誰からも気付かれずに、浮かずに済むかと思うんっすが、で、由布院。 あまり見るものは無さそうなんっすが、1日目の宿から近いので、 ここ だけは押さえておこうかと。 ベタなんっすが、暇潰しにはなるだろうし、駄菓子屋でモロッコヨーグルを買いたいし。 で、後は 金鱗湖 くらいっすか。 湖とは名ばかりの、小さな池みたいなんっすが、ま、小さな池でも、小池百合子くらいは期待が持てるのではなかろうかと。 “世界3大・きんりんこ” の中では、いちばんマシだと思うし。 僕の使っているカーナビは目的地を設定するのに 「施設名で探す」 というのがあるんすが、 「き・ん・り」 …と、一文字ずつ入力すると、次第に候補が絞られていって、 「きんりんこ」 の時点で、3つになるんっすよね。 金鱗湖の他、京都市立錦林小学校。 どうしてこれが 「きんりんこ」 で出るのか謎なんっすが、で、残りのひとつが 「近隣公園便所」 。 ちょうどこれを試している時、漏れそうでヤバかったんっすが、まさに地獄に仏。 神様の御加護としか思えなかったりするんっすが、で、その便所、どこにあるのかと思ったら、広島県。 直線距離で380.3km。 アカンやん! ぜんぜん、 “近隣” ちゃうやん! 漏れるやん! 何でもいいけど、 「漏れるやん」 と 「トレビアン」 って、ちょっと似てますよね。 …とか、言うてる場合ちゃうやん! 世の中には神も仏もいないことを知らされたところで、おしまい。

 で、今日はジョン・ハンディっす。 謎キャラっすよね。 何となく名前だけは聞いたことがあるような気がしないでもないんっすが、過去にも一度、ここで取り上げたことがある模様っす。 ほれ 。 『ノー・コースト・ジャズ』 っすかぁ。 ウエストコースト派だとか、イーストコースト派だとか、人はとかくレッテルを貼りたがるんだけど、ジャズに “コースト” なんか無いんだ。 そんな主張が垣間見られて、 カッコええ! ま、それを言ってる 本人 は、白目を剥いててアレなんっすが、で、前半のネタはアレっす。 栂池とか、飛騨高山に遊びに行こうという話。 で、飛騨高山はヤメて、下呂に泊まろうか。 そんな流れになっていたりするんですが、僕が事前に書いている、どこそこに行こうと思う。 この宿に泊まろうと思う。 そういう話は大抵、その後、気が変わって、実際には行ったり泊まったりしないのが通例なんっすが、この時も結局、下呂はヤメにしちゃいました。 で、大分に行った時は 「謎のとり天せんべい」 というのを買ったんですが。 そんな話も出ておりますな。 おお、めっちゃ偶然。 今日、何となく、この人を取り上げる気になったのは、神様の思し召し (おぼしめし) かも知れませんな。 つい最近、無神論者になったばかりでアレなんっすが、ミスタートンカチで目の前に止まった軽トラの4桁のナンバーが、僕の車とまったく同じだったり、最近、そういうのが多いっすからね。 で、ジョン・ハンディの人となりに関しては、過去の僕が何らかの言及をしていると思うので、そっちを参照して貰うとして、今回は 『イン・ザ・バーナキュラー』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 VERNACULAR。 難しい英単語っすな。 バナメイエビとクロキュラーがコラボしたような感じ? ありましたよね、 これ 。 ミドルエッジ。 いかにも中年が喜びそうなサイトで、ネタに困った時に活用させて頂こうかと思うんっすが、VERNACULAR : 〔言語が〕その土地特有の、お国言葉の 〔建築様式などが〕 その土地固有の。 そんな意味があるんっすな。 何か、お国言葉っぽい演奏がされているものと推定されるんっすが、1958年録音のルーレット盤。 ジャケットのジョン・ハンディは白目こそ剥いてないものの、がに股気味にアルトを吹いております。 基本、笑いに持っていきたいタイプなんっすかね? 本人は至って真面目な気もするんっすが、で、これ、サイドマンがなかなか渋かったり。 リチャード・ウィリアムスのラッパが入った2管編成で、ピアノがローランド・ハナ。 ローランドゴリラか、ハナ肇の顔しか浮かんでこなくて、日本では基本、不人気なキャラなんっすが、顔に似合わず綺麗な感じのピアノを弾くので、ま、いっかぁ…と。 ベースがジョージ・タッカーで、ドラムスがロイ・ヘインズ。 1曲だけボビーなんとかという人に変わるみたいなんっすが、ま、大勢に影響はないのではなかろうかと。 あまり多くは期待出来ないかも知れないけど、意外と悪くないかも知れない。 そんな気がしないでもないんっすが、んなことで、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「アイル・クローズ・マイ・アイズ」 。 ブルー・ミッチェルの 『ブルース・ムーズ』 のバージョンがあまりにも有名なんっすが、で、ここジョン・ハンディのバージョンは、それに肉薄している…とまでは言いませんが、あん薄している。 そのように評価していいのではなかろうかと。 肉まんと、あんまんの違いは大きいんっすが、それなりに健闘しているとは思います。 甘い物が食べたい時もあったりするし。 ここでのハンディの吹きっぷりは、言うほど甘くはなくて、あんまんか? …と言われると、それほどでもなかったりするんっすが、ミディアム・テンポで、わりと力強くブロウしております。 アルトなのに、ちょっぴりソニー・ロリンズっぽかったり。 このパワフルな演奏をするには、あのガニ股が必要だったんっすな。 納得。 ブルー・ミッチェルのバージョンは、ウイントン・ケリーのピアノも絶品だったんっすが、ここではハナのソロが全面に出されることはなく、アルト・ソロのあと、そのままテーマに戻って、おしまい。 3分ちょっとの、ほんの小さなプチ小品で、やや物足りない感はあるんっすが、ま、オープニングとしては、無難だったな…と。 んなことで、次。 ここからしばらく、ハンディくんのオリジナルが続くことになるんっすが、まずは 「ファースト・タイム」 。 ここからリチャ・ウィくんが加わって2管編成になるんっすが、ミディアム・テンポのハードバピッシュな佳曲でありますな。 この人、ガニ股の癖に、意外と作曲のセンスもありそうなんっすが、2管のユニゾンでAABA形式のテーマが演奏されて、で、続いてハンディくんのソロ。 アルト・サックスという、テナーに比べると、力強さという点でハンディのある楽器なんっすが、そのハンディをモロともしないハンディのパワーに、乾杯♪ やっぱ、ロリンズっぽく聞こえる瞬間があったりするんっすよね。 同じアルトでもポール・デスモンドとは対極なんっすが、で、短い合奏パートを挟んで、リチャード・ウィリアムスのソロが登場。 ちょっぴりブルー・ミッチェルっぽい、みっちりとしたブルーが感じられて、悪くないな…と。 で、続いてローランド・ハナのソロが登場するんっすが、クールで、知的で、イケるやん! ローランドゴリラとか、ハナ肇とか言って、正直、すまんかった。 そう、素直に謝らなければなりませんが、ま、 こんな顔 をしてるほうが悪いんっすけどね。 つくづく、ピアノは顔じゃねぇなぁ…と。 で、その後、ベースのソロに2管が絡むようなパートがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 とてもよかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「サジェステット・ライン」 「提案された線」 っすか。 大分から熊本に向かうなら豊肥本線を提案しますが、 「あそぼーい!」 という、ふざけた名前の1日1往復しかない特急で3時間くらい。 一度、小倉にでて、そこから九州新幹線に乗り換えたほうが早いみたいっすが、使えないっすな、豊肥本線。 あ、よく見たら 「九州横断特急」 という、ふざけてない名前のヤツも1日1往復くらいあるみたいっすが、大分から熊本ではなく、久留米のほうに向かう路線もありますよね。 久留米と大分で、久大本線。 由布院もこの経路にあるんっすが、こちらには有名な 「ゆふいんの森」 という列車が走っていたりします。 今回、これに乗るプランも考えたんっすが、博多を捨てちゃったので、今回はパス。 で、ハンディくんは一体、どんな線を提案してくれたのかと思ったら、実験路線。 いや、言うほど実験的ではない気もするんっすが、スローなテンポのアルトの無伴奏ソロに始まり、そこにベースが加わり、更にはドラムスが入って。 そんな感じで次第に楽器が増えていって、それに連れて、テンポも速くなって、いつの間にやら、何かえらく盛り上がっているな…と。 そうこうするうちに、ラッパとピアノのソロが出てくるんっすが、やんちゃなノリのリチャード・ウィリアムスと、ハナ肇なハナとの対比がいいっすな。 やっぱ、堆肥よりも、対比やな…と。 いや、堆肥も大切な財産なんっすが、いかんせん、ウンコ臭いっすからね。 で、演奏のほうは、出だしとは逆に、次第に参加者が減っていって、テンポもスローになって、おしまい。 いや、ガニ股の癖に、意外と知的でありましたな。 で、次。 「プロブレム・トゥ」 。 雰囲気は一転、アップ・テンポで調子のいいナンバーで、憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれるんっすが、ハンディ、ウィリアムスとも、魂の叫びのような熱いフレーズを連発。 続くハナも、知的ながら華のあるプレイが、せんだ、みつお、ナハナハ。 そういうアレだったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 とてもよかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「クォーテ、アンクォーテ」 。 これまた、元気のいいナンバーっすな。 ハンディくんが、わりとアルトらしいトーンで吹いていたりするんっすが、2管の掛け合いによるテーマに続いて、テンションの高いトランペットのソロがフィーチャーされて、その後、ハナが出て…、って、それだと、風か花粉症みたいなんっすが、で、その後、アルトらしいトーンのアルトのソロがあって、最後は as→ds→as→ds の4バースで盛り上がって、テーマに戻って、おしまい。 3分ちょっという短い演奏なんっすが、中身はギュッと詰まっていたな…と。 で、次。 「ブルース・イン・ザ・バーナキュラー」 。 これがアルバム・タイトル曲ということになると思うんっすが、ちょっとディープなブルースだったりして、個人的には、ちょっと…。 で、演奏のほうはアレです。 ブルージーなピアノのイントロに続いて、2管とピアノのコール&レスポンスみたいな感じでテーマが演奏されて、以下、アルト、トランペット、ピアノの順で各自のソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 そんな王道の流れなんっすが、中ではハナのソロがよかったな…と。 レーズンパンと同じくらい、見た目で損してますよね、この人。 で、次。 「ダンス・トゥ・ザ・レディ」 。 ワルツ・タイムの、貞淑なレディを彷彿させるようなナンバーで、この人、作曲の才能もなかなかのものでありますな。 で、各自のソロも、なかなかよかったな…と。 そろそろ、真面目にレビューするのが面倒になってきたんっすが、でも大丈夫。 次がラストっす。  「アイル・ネバー・スマイル・アゲイン」 。 中島みゆきの 「時代」 にも似たような歌詞が登場しますが、「時代」。 今ひとつっすよね。 僕は断然、 「中一時代」 よりも 「中一コース」 派だったし。 「中一時代」 とか、名前からして森昌子っぽくて、ダサいんっすよね。 やっぱ、ピンクレディの「中一コース」やろ? …と。 これ を見ると、 「中一時代」 も、ぜんぜん悪くなかったりするんっすが、おお、河合奈保子、可愛いな、お、こ♪ これはもう、ハイトップでいいスタートをきるしかないな! そんな意欲を掻き立てられるんっすが、薬師丸ひろ子も、松本伊代も、可愛いい♪ で、寺尾聰、渋すぎ。 いいっすよね、 「ルビーの指輪」 。 ルビー繋がりで、 「怪盗ルビィ」 も、なかなかイケるんっすが、小泉今日子、可愛ぇぇ♪ で、曲が思いっきり大瀧詠一。 この頃のアイドルの歌は無駄にレベルが高いんっすが、それはそうと、 「アイル・ネバー・スマイル・アゲイン」 。 アルバムの最初と最後にスタンダードを持ってくるというのは、なかなかいい演出だと思うんっすが、で、最後をバラードで締めるというのも、いいっすな。 伸びやかなアルトの音色が心に染みるぞ…っと。 ということで、今日のところは、おしまい。 来週はお休みさせて頂きますので、ヨロシク!

【総合評価】 よく分からんキャラの、よく分からんアルバムだったんっすが、意外とよかったな…と。 奇を衒うことのないオーソドックスな作風で、歌物とオリジナルとのバランスもよく、で、その自作曲の出来もよく、ガニ股でもいい。たくましく育って欲しい。 そんなエールを送りたくなる一枚でありました。 で、たくましく育った結果が、 こちら 。 …って、それ、宅麻伸やがな!


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