HINDSIGHT (STEEPLE CHASE)

KEN McINTYRE (1974/1/13)

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【パーソネル】

KEN McINTYRE (as,fl,b-cl,bassoon) KENNY DREW (p) BO STIEF (b) ALEX RIEL (ds)
【収録曲】

(01-03) BOOTSIE / LUSH LIFE / MERCEDES
(04-06) BODY AND SOUL / AIREBIL / NAIMA
(07-08) 'ROUND ABOUT MIDNIGHT / SUNNYMOON FOR TWO
【解説】 ( 2021年04月25日更新 / 連載 1,440回 )

 ( 前回 までの粗筋) 門司港を散策した。 ということで、続きっす。 あ、そうそう。 岐阜羽島駅 06時47分発の 「ひかり531号」 が小倉駅に到着するのが 09時54分。 大分行きの 「ソニック11号」 が発車するのが 10時09分。 この15分の間に、新幹線から降りて、ネット予約した特急券を自動券売機で受け取って、便所に行って、在来線のホームを移動して。 極度の方向音痴と機械音痴を兼ね備えている僕に、果たして、この激務をこなすことが可能であろうか? いや、無理っ! 自問自答の結果、そんな答えが出されたので、昼飯を兼ねて、門司港を散策する。 そんなプランが組まれた次第なんっすが、結果から言うと、普通に10時09分発の 「ソニック11号」 に乗れていたな…と。 小倉駅で門司港行きの普通列車を待っていたら、隣のホームに普通にソニック、来ましたからね。 下手に自問しないほうがよかったかな? 自問はやめて、寺門ジモンにしたほうがよかったかな? そんな気がしないでもないんっすが、あ、でも、それはあくまでも結果論だし、門司港にも行ってみたいと思っていたし、それに何より、僕はジモンよりも上島竜兵のほうが好きだし! 今になって思えば、門司港はまた別の機会にして、対岸の下関と絡めたほうがよかったかも? そんな気がしないでもないんっすが、今になって思えば…って、そんなの、今にならなければ、思えないし! ということで、小倉駅 13:54分発の 「ソニック27号」 を押さえた次第でありますが、で、昼飯。 門司港と言えば、焼きカレー。 果たして、それが本当に地元に根ざしたご当地グルメなのか、あるいは 桑名流!しぐれ肉巻きおにぎり みたいに、地元民が 「え、何それ?」 と言いたくなるような捏造グルメなのか、その実態は定かでないんっすが、どっちにしろ、焼きカレーって、何か微妙じゃね? …というのが僕の認識だったり。 僕は、焼きカレーにはちょっと煩かったりするんっすが、過去に2度ほど食べたことがあるんっすよね。 1度目はレトルトのやつをお土産に買って、家で作って食べました。 小倉駅で買ったので、ほぼ本場と言っていいかと思うんっすが、食べてみた結果、何か微妙やな…と。 で、2回目は快活クラブで食べました。 その結果、何か微妙やな…と。 決して不味くはないんっすが、何か、普通のカレーとあまり違いがないような? 焼かれていることのアドバンテージがあまり感じられないんっすよね。 例えば八ツ橋の場合、生八ツ橋を焼くと、パリパリの煎餅みたいな、若者の間では極めて不評な食い物に変貌するんっすが、焼きカレーって、そこまで劇的な変化はないっすよね? カレーくん、別に何か悪い事をしたワケではないので、焼きを入れる必要はないんじゃね? そんな気がしないでもないので、特に焼きカレーには拘らず、ネットで予約の出来る店を探してみることにしました。

 で、押さえたのが、 ここ 。 駅の構内なので、極度の方向音痴である僕でも、何とか無事に迷わずにたどり着けそうだし、めっちゃ高級っぽくて、非日常感が味わえそう。 で、メニューを見たら、おお、焼きカレーがあるやん♪ やっぱ、門司港と言えば、焼きカレーっすよね。 焼くことによって、ただのカレーとは一味も二味も三味も違うコクとうま味が出るんっすが、焼きカレーと季節のスイーツセット 3,080円。 ただ、焼いただけのカレーの分際で、結構なお値段だったりするんっすが、これだけ出せば、もしかして、快活クラブの焼きカレーよりも美味しかったりするとか? そんな期待が高まるんっすが、あ、でも、 ここ を見ると、海の街・門司港にふさわしい海の幸たっぷり…とか書いてありますな。 海鮮っすかぁ…。 魚介類の類いがあまり好きではない僕としては、海鮮、疥癬、廻船問屋。 “世界3大・かいせん” の中では、痒くないだけ、疥癬よりはマシ。 その程度の位置付けだったりして、まったくソソられるものがありません。 焼きカレーとか、所詮は、ただ焼いただけのカレーだし、そんな貧乏臭いのはヤメにして、ここはひとつ、思い切って ゼロマイルコース 、いっちゃいますかね? 門司港近海の白身魚のポワレ、九州産牛のビーフカツレツなど。 魚介類の類いがあまり好きではないんっすが、ポワレなら、イケるかも? そんな気がしないでもありません。 ポワレというのがどういう物なのか、よく分からなかったりするんっすが、おお、よう来たの、ポワレ、まあ、上がってかんかい、ビールでも飲んでかんかい、ポワレ♪ 「河内のオッサンの唄」 に出てきそうなので、ま、大丈夫かと。 で、世界のNARISAWA君の実力の程はと言うと? 勿体ぶって後から書くことにして、まずはこちらから。


< 九州鉄道記念館 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 昼飯を食った後、時間に余裕があったので、 ここ を覗いてみることにしました。 関門海峡ミュージアムと、どちらにするか、ちょっと迷ったんっすが、駅から歩いて5分と、微妙に遠かったりするし、映像とかをじっくり見ると1時間では足らなさそうだし、その点、鉄道記念館のほうは、さほど規模が大きくなさそうさので、適度な時間潰しになるかな…と。 で、まずは 車両展示場 。 駅のホームを思わせる車両展示場には、九州で活躍した歴代の9車両が並びます。 実物車両の大きさや迫力・造形美をあなたの目で確認して下さい…っと。 ぶっちゃけ、電車とか汽車とか、日常でごく普通に目にしているので、車両の大きさとか、わざわざ展示物を確認しなくても、だいたい想像がつくし、カメラが趣味な僕も “撮り鉄” だけは、まったく理解不能だったりするし、走っている車両ならまだしも、じっとしているのを撮ってみたところで、うーん…。 が、(写真・いちばん上)蒸気機関車 の車輪の部分。 メカメカしい造形美が、たまらんっ♪ メカ、大好きっすからね。 メカとカメ、好きなほうを選べ。 そう言われたら、迷わずメカを選びます。 生き物とか、そんなに好きじゃないし。 で、実際、小学校の頃、クリスマスプレゼントに “メカモ”を買って貰いました。 カモメより、メカモ。 鳥とか、そんなに好きじゃないし。 で、おお、 シャクトリムシ 、復刻してるやん! が、完売してるやん…。 子供の頃もこれが欲しかったんっすが、桑名のオモチャ屋には見当たらなかったんっすよね。 仕方なく ムカデ で妥協したんっすが、テレビで 『スターどっきりマル報告』 を見ながら組み立てました。 で、これ、組み立てるのは面白いんっすが、組み立てられてしまうと、後はムカデが前進したり後退したりするだけで、期待したほど面白くはなくて、即座に飽きました。 その次の年だかに買って貰った マイキット のほうが長続きしました。 本当は 電子ブロック が欲しかったんっすが、ちょっぴりお高かったので、安いほうで妥協したんっすよね。 我ながら、気遣いの出来るお子様だったんっすが、ま、その代わり、家の金をちょろまかしたりしていたので、収支としては、引き分けということになろうかと。

 で、(写真・上から2番目)クハ481-603号@にちりん。 うぉぉぉぉぉ、懐かしい〜。 僕が子供の頃、特急と言えば、この形だったんっすよね。 クハッ♪ 何でもいいけど、この鉄道車両の 「クハ」 とか 「モハ」 とかって、何なんっすかね? 子供の頃からずっと疑問だったんっすが、大人になるにつれて、別にどうでもよくなってしまったので、未だに分からず仕舞い。 せっかくなので、ちょっと調べてみようと思うんっすが、 「モハ」 とか 「クハ」 って何? おお、モーターの 「モ」 、駆動車の 「ク」 だったんっすか。 ダサっ! で、「ハ」のほうは、普通車。 は? 普通車なら普通、 「フ」 ちゃうん? で、グリーン車は 「グ」 。 それが普通の感覚だと思うんっすが、何故か 「ロ」 と 「ハ」 。  “イロハ” の 「ロ」 と 「ハ」 なんっすかね? で、ググってみたら、 これ 。 おお、やっぱり。 1等車、2等車、3等車の名残だったんっすな。 で、このほか、寝台車を表す 「ネ」 があります。由来はもちろん 「寝る」 。 わー、またしても、ダサっ! こんなセンスだから、これからは国電のことを 「E電」 と呼ぼう! そんなことを小林亜星が言い出しちゃうんっすな。 で、寝台車と言えば (写真・ちょうど真ん中)ブルートレイン。 ブルーだから、フォントの色を青にしてみたんっすが、子供の頃、憧れの的だったんっすよね。 大人になったらブルートレインよりも、ブルマとトレパンのほうが好きになってしまったんっすが、ブルマはともかく、トレパンに好きになるような要素、あるか? …と言われると、十分にあるんっすよね、これがまた。 「JK トレパン」 で画像検索すると、トレパンとは関係のないセーラー服のJKだとか、トレーニングとは関係ない普通のパンツとかの写真が出て来たりして、おおっ♪ うぉぉぉぉぉぉ!! それって、トレパンを好きになる要素とは、関係なくね? そう言われて、冷静になって考えてみると、確かにそうなんっすが、数少ないトレパン姿のJKの写真は、そんなに興奮しなかったりするし。 で、女子高生が穿くには、ちょっと幼すぎる気がするキティちゃんのパンツが何枚か挙がっていたんっすが、おむつから普通のパンツに移行する前の練習として使うトレーニングパンツのことも、トレパンというんっすな。 そんなパンツを穿いてるJKがいたりしたら、めっちゃ興奮しちゃうんっすが、ハァハァ♪ ハァハァ♪ ハァハァ♪ ハァハァ♪ んなことで、次。 (写真・下から2番目)本館 。 建物そのものが明治村にありそうなレトロな建造物だったりするんっすが、本館は1891年に建築された赤レンガ造りの初代九州鉄道本社社屋 (のち鉄道院、鉄道省、国鉄が使用) を転用しており、うんぬん。 中はそんなに広くはなくて、展示のほうも地味めだったりするんっすが、 (写真・いちばん下) の人形とか、こういうのを、あと1万体くらい増やしてやれば、それなりに充実した展示になると思うんっすけどね。 ま、1万体とまでは言わないまでも、修学旅行中の女子高生 (セーラー服・冬服編) (同・夏服編) (ブレザータイプ・冬服編) (同・夏服編) (体操服編) (スクール水着編)、同・女子中学生編、同・女子小学生編、遠足中の幼女編。 それらを各1体ずつ展示して頂けたらと。 その際、駅員と駅弁売りと母と息子はリストラして頂いて、一向に構いません。


< 九州鉄道記念館 (その2) & 門司港駅 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、続いて本館の2階。 (写真・いちばん上)硬券と切符切り。 おおっ♪ うぉぉぉぉぉぉ!! 子供の頃、これ、めっちゃ憧れだったんっすよね。 オモチャの切符切りとかも合ったんっすが、 「お医者さんごっこ」 に使う聴診器と同じくらい、男児にとっての必須アイテムでありました。 「お医者さんごっこ」 は、女児が相手をしてくれないと魅力半減…どころか、99.99%オフの大ダンピングなんっすが、 「電車ごっこ」 は、友達のいない僕でも遊べるところがよかったっすな。 むしろ、友達がいると、どっちが駅員さんの役をやるかで揉めることになるので、一人でニタニタしながら、切符を切って遊ぶのが一番なんっすが、ふへへへへへへ♪ で、これ、ただケースの中に入れて展示するのではなく、「体験コーナー」にすると、いいんじゃないっすかね。 硬券の切符を1枚100円くらいで販売して、それを買った人は1回だけ、パチン! …と、本物で鋏を入れることが出来るとか。 通常は、真四角に切れるだけのクソつまらん切符切りなんっすが、100枚に1枚くらいの確立で出るレア切符をゲットすれば、 “M字” に切れるスペシャルな鋏を使わせて貰えたり。 10,000枚に1枚くらいの確立で出る超レア切符をゲットすれば、キティちゃんのトレーニングパンツを貰えたり。 もはや鉄道には何の関係もない、僕の個人の趣味の領域だったりするんっすが、で、(写真・上から2枚目) 。 一体、僕が何を撮りたかったのか、ちょっと分かりにくいかとは思いますが、 これ 。 ずーっと下のほうまでスクロールすると、同じような構図の写真が出て来ます。 タブレット受? それが正式な名前なんっすかね? 輪っかみたいなのを投げて、ここに引っかける装置。 うまく説明出来ませんが、子供の頃、当時の近鉄北勢線 (現・三岐鉄道北勢線) で、これを見て、激しく、やってみたい! そんな衝動に駆られた記憶があります。 で、僕が撮ったほうの (写真・ちょうど真ん中) 。 正直、ざけんなよ! そう、思わずにはいられませんでした。 本場の桑名を差し置いて、千葉駅如きが 「はまぐり丼」 を名物にしてんじゃねーよ! で、その両隣のサカナみたいなヤツと、こけしの頭みたいなヤツも気になりますな。 特に、こけし。 これ、やっぱり、「頭、スコーンとカチ割って、ストローで脳みそ、ちゅーちゅー吸うたろけぇ!」 みたいな食べ方をするんっすかね? 中身はやっぱり、カニ味噌だったりするとか? だとすれば、個人的には、まったくいらない弁当だったりするんっすが、意外と中身は湖池屋のスコーンだったりするとか? 「頭、スコーンとカチ割って、スコーン、美味ちい♪」 やや、迫力に欠ける嫌いはありますが、個人的に、それなら嬉しいな♪ …っと。 で、次。 前頭部展示。 え、こんなコーナー、あったん? どの車両も中に入り運転機器を操作する事が出来ます …って、マジっすか? 切符にパチンと鋏を入れるよりも、断然、オモロそうやん! ここを見逃してしまったのは痛恨の極みなんっすが、あ、今は新型コロナウイルス感染症拡大防止対策で、中には入れないようになっているんっすな。 特急 「にちりん」 の車内とかもそうだったんっすが、そういうことなら、見逃してしまっても、無問題であったな…と。 車両の前頭部だけ見せられても、そんなに嬉しくはないっすからね。

  人妻のうなじ >> ウナギ >>>>>>>>>>>>>>> 鉄道車両の前頭部

 それくらい、ソソられ具合に差があるんっすが、で、写真、残りの2枚。 門司港駅はその建物がレトロなことで知られているんっすが、ホームもなかなかいい感じでありました。 いかにも終着駅な哀愁が漂っていて、たまらんっ♪

  哀愁 >>>>> 体臭 >>>>> 加勢大周 >>>>>>>>>> 二代目加勢大周

 それくらい、ソソられ具合に差があるんっすが、とまあそんなことで、門司港の散策は以上っす。 世界のNARISAWA君の実力の程に関しては、勿体ぶって後半に織り込むことにするので、ヨロシク☆

 ということで、今日はケン・マッキンタイヤーっす。 誰? …と思われるかも知れませんが、 このアルバム のドルフィーの片割れ。 ああ、こんなヤツ、いたなぁ。 何となく思い出した人もいるかと思いますが、中身のほうは黒歴史に近いものがあったりするので、あまり深入りしないで頂けると、助かるな…っと。 何や、 “痛風のフーコ” って…。 で、ケン・マッキンタイヤー。 志村けん 負けちゃいや〜んと 加藤茶言い。 そんな俳句が掲載されておりますが、新型コロナウイルスに負けちゃいましたなぁ…。 志村 けん (しむら けん、1950年2月20日 - 2020年3月29日)。 もう、あれから1年以上経つんっすなぁ。 で、志村ではないほうのケンちゃん。 ドルフィーと共演していた当時は、朴訥とした青年、ケンちゃん。 そんな風貌だったんっすが、その後、普通にオッサン臭くなっちゃいました。 んーと、 これ 。 もしかしたら、これ、違うマッキンタイアだったりするのかも知れませんが、ロリンズとの王座戦を要求? ソニー・ロリンズに喧嘩を売った? けんかをやめて〜、2人を止めて〜♪ いやあ、可愛いっすなぁ、河合奈保子。 可愛いな、保子。 そう、改名して貰っても、ぜんぜん許せる感じなんっすが、ま、喧嘩の原因は100%、河合奈保子に非があるんっすけどね。 ごめんなさいね、私のせいよ〜♪ そうや、お前のせいや! セイヤ、セイヤ! で、今日はそんなケンちゃんの 『ハインドサイト』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 とりあえずネタ用に amazon で買ってみたんっすが、マッキンタイヤーとか、需要あるんっすかね? もしかしたら 「マツケンサンバ」 と間違えて買っちゃう人がいるのかも知れませんが、1974年のステープルチェイス盤。 ピアノにケニー・ドリューが入っていたりするし、選曲もスタンダードが中心で、かなり日和ったものになってってる可能性も。 一般人にはウケがよさそうなんっすが、コアなファンからは、思いきり馬鹿にされそう。 ま、聞いてみないことには、実態が掴めないんっすが、んなことで、聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目はケンちゃんのオリジナルで、 「ブートシー」 。 読み方がこれで合ってるのかどうかは分かりませんが、高木ブーと、シーフード焼きカレーを食べる。 それを略すと 「ブートシー」 になるな…と。 焼きカレーではなく、 “焼き鰈” だったりすると、間違いなくシーフードなんっすが、ということで、いきなりなんっすが、世界のNARISAWA君のお店。

1階入口♪ 2階への階段♪ 関門橋が見える席♪

 駅の構内の改札を入る手前のところに階段があって、2階に上ると、そこが世界のNARISAWA君。 予約した者である旨を告げると、お姉さんが席に案内してくれました。 関門橋が見えて、なかなかいい感じでありますな。 で、お料理の一品目は、こちら。

スープ♪

 南瓜のポタージュスープっすか。 濃厚で、快活クラブのドリンクバーのコーンスープ風よりも、美味しいな…っと。 さすがは世界のNARISAWA君、半端ねぇ! で、続いては、お魚料理。

お魚料理♪

  “焼き鰈” ではなく、門司港近海の本日の鮮魚 アンチョビ、ケイパー トマトの焦がしバターソース。 ん? アンチョビって、カタクチイワシっすよね? 見当たらなくね? ま、個人的にイワシはあまり好きではなかったりするので、無くてラッキーなんっすけど。 子供の頃、よく飲んでいたジュースに 「高原の石清水&レモン」 というのがあるんっすが、アレがもし、 「高原の鰯水&レモン」 だったりしたら、かなり嫌っすよね。 生臭そう。 レモンでは誤魔化しきれなさそう。 で、アンチョビではなくて、何のお魚だったのかというと、ケイパー? んーと、 これ ? あ、これ、お魚の名前ではないっぽい? となると、このお皿の上のお魚は、恐らく “門司港近海の本日の鮮魚” ということになろうかと思うんっすが、こういう小洒落た調理法だと、お魚料理も悪くないな…っと。 で、 「ブートシー」 。 高木ブーと、シーフード。 かなり灰汁 (あく) の強い変則ブルースといった感じで、取っつきにくい感があるんっすが、前衛性を重んじるケンちゃんらしい作風であるな…と。 で、この人、アルト編で取り上げるのが正解だとは思えないマルチリード奏者だったりするんっすが、ここでは普通にアルトサックスを吹いているので、ま、いっかぁ…と。 どうしても、ドルフィーと比べたくなってしまうんっすが、ぜんぜん似てはいなくて、どちらかというと、激情派っぽいかな? …と。 フリーキーなトーンを駆使しったりして、感情の赴くまま、イキっているな…と。 で、続いてドリューのピアノ・ソロが登場するんっすが、これがめっちゃ、イケてるな♪ …っと。 知性を失わない熱さ。 そういったアレが感じられて、で、終盤はアルトとドラムスの4バースで盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、意外と悪くなかったな…と。

 で、次。  「ラッシュ・ライフ」 。 ケンちゃんがここで吹いているのは、バスーンっすかね? 無伴奏ソロで淡々とテーマが吹かれていて、で、途中からリズムが入って、カルテットっぽくなるんっすが、最後までアドリブらしきものは登場せずに、淡々と主旋律を演奏しただけで、おしまい。 ちょっと珍しい楽器を吹いてみたかった。 そういった趣旨なのかも知れませんが、ま、論評に値するようなものではないな…と。 ドリューのピアノは、それなりにいい感じだったりするんっすけどね。 で、次。 ケンちゃんのオリジナルで、 「メルセデス」 。 いいっすよね、ベンツ。 メルセデス・ベンツと、「目に優しい便器」なら、便器のほうがいいかな? そんな気がしないでもないんっすが、目に優しくない便器との比較なら、ベンツでいいかな…と。 で、演奏のほうはというと、冒頭からピアノとベースとドラムスの3人が躍動。 ベースとドラムスの人は、寡聞にしてよく知らん人達だったと思うんっすが、頑張ってますな。 んーと、ボー・スティーフ と、アレックス・リエル? ボーちゃん、がんばえー! あれっくすも、がんばえー! ケニー・ドリューも、ちょっぴりマッコイ・タイナーを彷彿させるモーダル戦士だったりするんっすが、で、脇役が場の空気を思いきり盛り上げてくれたところで、ケンちゃん登場。 フルートというのが、ちょっと意外だったんっすが、リリカルさよりも、パワフルさを訴求する、ドルフィーのフルートはまた違ったタイプ。 熱いフルート、萌えるフルート。 いや、いいっすな。 で、それを引き継ぐドリューのソロも、なかなかに力強いものがあったりして、で、その後、ドラムスの人が躍動して、でもって、モーダルなテーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。 で、次。 「ボディ・アンド・ソウル」 。 日本人に極めてウケのいい歌物ナンバーなんっすが、 「身も心も」 という邦題も、たまらんっ♪ 豚カツとか天麩羅の衣を剥がして食べるギャルがいるそうなんっすが、ちゃんと身も衣も、食えよ! そう、言いたくなっちゃいますよね。 と、そこで、お肉料理。

お肉料理♪

 九州産牛のビーフカツレツ、デミグラスソース 季節の野菜とともに。 お肉の序列は概ね、

  牛肉 > 豚肉 > 鶏肉 > その他の畜肉 > 魚肉

 そんな認識でよろしいかと思うんっすが、カツに限って言えば、本来なら豚カツよりも上位にくる筈の “牛カツ” が、ちょっと微妙だったりするんっすよね。 ま、個人の趣向の問題だとは思うんっすが、牛肉なら、カツじゃなくて、もっと他の調理法があるやろ? …と。 で、世界のNARISAWA君。 このお店のランチの最高ランクであるところの 「ゼロマイルコース」 。 門司港駅にある これ に因んだネーミングだと思うんっすが、あ、僕が撮ったいちばん下の写真の奥のほうに見えているヤツ。 あれがコレだったんっすな。 ちっとも気付きませんでしたが、このコースのメインが 「ビーフカツ」 というのが、ちょっと微妙かな? そんな気がしてたんっすよね。 でもまあ、実際に食べてみないと分からないし、せっかくなら、いちばん高いのを食べてみたいし、で、届けられた実物を目の当たりにして、おおっ♪ ほとんどステーキみたいな肉やんっ! で、別添えのデミグラスソースを掛けて、ワクワクしながら一切れ、口の中に入れてみたところ、ん? ぜんぜん噛み切れん…。 脂身ばかりの肉はアレなんっすが、こういう完璧な赤身というのも、個人的には、うーん…。 仕方がないので、ナイフで小さく切ってから食べることにしたんっすが、それだと衣が剥がれてしまうし、うーん…。 やっぱ、ビーフカツというのは微妙だったんっすが、福岡県産小麦100%の特製ミルクパン&バター 又は 長崎県産諫早米の炊きたてご飯。 僕はご飯のほうを選んだんっすが、で、えーと、 「身も心も」 。 バラードなのかと思ったら、ちょっぴりジャズ・ロックっぽいノリだったりして、意表を突かれて、うひょー♪ で、ケンちゃんはバスーンっすかね? この楽器のチョイスもぶっちゃけ、微妙な気がするんっすが、ま、今回はそれなりにアドリブ・パートもあったりするし、個性的な仕上がりではあるな…と。 ドリューのピアノは普通にいい出来だし。 で、終盤、ベースのソロがフィーチャーされるんっすが、アルコではなく、ピチカートなので許容の範囲内だったりして、というか、意外と盛り上がっていたりするんっすが、最後はバスーンとベースの絡みがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 かなり異色ではあるんっすが、ま、これもひとつの個性の発現であるな。 そう、好意的に捉えていいのではなかろうかと。

 で、次。 ケンちゃんオリジナルで、 「エアービル」 。 ちょっぴりカリプソっぽい雰囲気の、ご陽気なナンバー。 ケンちゃんはアルトを吹いているんっすが、これはアレっすな。 何と言う名前でしたっけ? ローランド・カークみたいに楽器を2本同事に吹いたりするんだけど、遥かにB級っぽくて、ダサいヤツ。 ジョージ・ブレイス。 そうそう。 アレに通じる 「いたなさ」 が感じられたりします。 ま、これはこれで、いいんじゃないっすかぁ? で、次。 ジョン・コルトレーンの 「ネイマ」 。 ケンちゃんが吹いているのはバスーンっすかね? 民族楽器っぽいエキゾティシズムを求めての起用なんでしょうが、器用貧乏。 そんな結果に終わってる気がしないでもありません。 で、次。  「ラウンド・ミッドナイト」 。 自作曲と、スタンダードと、ジャズ・オリジナルの3本立てでありますな。 この曲の場合、セロニアス・モンクのオリジナルというより、最早、スタンダードの域に達していたりするんっすが、マッキンタイヤーはアルト・サックスで、わりとストレートなプレイを展開しているな…っと。 で、次。 「ソニー・ムーン・フォー・トゥ」 。 これはロリンズのオリジナルっすよね? マッキンタイアから喧嘩を売られたんっすが、仲直りしたみたいで、何より。 シンプルなリフ・ブルースで、アドリブの出発点として最適なんっすが、ここでのマッキンタイヤーはアルト・サックスでストレートなブロウを披露していて、いいな♪ …と。 興が乗るにつれて次第にフリーキーになっていくのも、ご一興でありまして、ま、これくらい羽目をはずしたほうが、ストレスが溜まらなくて、いいんじゃね? そんな気がしないでもありません。 終盤はアルトとドラムスの掛け合いで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、デザートっす。

デザート♪

5種のデザート盛り合わせ。 おお、めっちゃ豪華♪ その内訳は、バスク風チーズケーキナッツが香ばしく香るガトープラリーヌイチゴとバニラのムース熊本県産和栗の小さなモンブラン八女抹茶のガトーなんだそうっすが、ナッツが香ばしく香るガトープラリーヌ。 アルゼンチン出身のテナーサックス奏者、ガトー・バルビエリなら知っているんっすが、ガトープラリーヌというのは初耳。 ガトーというのが洋菓子、ケーキといった意味らしいんっすが、で、プラリーヌは、ロースト処理をしたアーモンドに砂糖や糖液を加えて加熱することで砂糖を結晶化させ、アーモンドのまわりに厚くコーティングした砂糖菓子のこと。 ほぉ。 で、このナッツが香ばしく香るガトープラリーヌ、マジでめっちゃナッツが香ばしく香って、絶品だったんっすが、充実したデザートに免じて、ビーフカツレツが微妙だったのは、不問に付していいかな? …と。 で、みかど食堂オリジナルブレンドコーヒー 又は 鹿児島県産南薩摩紅茶。 紅茶って何だか、お作法が面倒そうなので、無難にコーヒーのほうを選んでおいて、で、残り1曲でありますか。 が、よく見たら 「ボディ・アンド・ソウル」 の別テイクだったりして、どうでもよかったりするので、んなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 色んな楽器をマルチに吹いているのもあって、やや全体としては散漫な印象だったんっすが、3曲目のフルートのヤツは、よかっかたな♪ …と。 最後のロリンズの曲もよかったし、送りバントや犠牲フライになりそうなのも2つくらいはあったし、7打数2安打2犠打。 ま、十分じゃないっすかね? で、世界のNARISAWA君の “ゼロマイルコース” なんっすが、メインの肉料理が 「とり天、かぼすポン酢 修学旅行の女子高生とともに」 だったら、完璧だったのにぃ。 ま、欲を言えば限 (きり) がないし、店内にはチェット・ベイカーの歌なんかが流れていて雰囲気はよかったので、次回は無難にハンバーグか何かを食べてみよう。 そのように思った次第でありますが、そういったシチュエーションには、あまり似合わないキャラであるのは確かでありますな、ケンちゃん。


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