CONSCIOUSNESS! (PRESTIGE)

ERIC KLOSS (1970/1/6)

CONSCIOUSNESS! ←click!!


【パーソネル】

ERIC KLOSS (as,ts) PAT MARTINO (g,12-string-g)
CHICK COREA (p,el-p) DAVE HOLLAND (b) JACK DEJOHNETTE (ds)
【収録曲】

(01-02) SUNSHINE SUPERMAN / KAY
(03-05) OUTWARD WISDOM / SONGS TO AGING CHILDREN / CONSCIOUSNESS
【解説】 ( 2021年05月02日更新 / 連載 1,441回 )

  『石丸謙二郎の山カフェ』 という番組があります。 毎週土曜日、朝8時05分から、NHKラジオ第1。 休みの日に仕事が入って、7時半に起きて、朝飯を食って、車に乗り込んでラジオを付けると、ちょうど始まるタイミングなので、わりとよく聞いているんっすが、いきなり、そのお馴染みの声が流れ始めました。 で、えーと、 ( 前回 までの粗筋) 門司港で昼飯を食って、九州鉄道記念館を覗いた。 で、この日のお泊まり先は由布院。 福岡県から由布院に向かうには、博多駅から “特急・ゆふいんの森” (←豪華) か、 “特急・ゆふ” (←ショボい) に乗るか、もしくは小倉駅から “特急ソニック” (←ショボくはないけど、豪華でもない) に乗って別府に出て、そこからバスで向かうか。 門司港からだと後者のルートが一般的かと思うんっすが、別府でのバスの乗り継ぎが微妙な感じだったので、ソニックで終点の大分駅まで行って、そこから久大本線の普通列車で由布院に向かう。 そんなルートを選択してみました。 で、小倉駅。 ソニックに乗り込んで座席に座ったら、乗客が一斉に座席の向きを変え始めました。 「ん?」 と思ったら、ソニック号、博多から小倉までは鹿児島本線、小倉から大分方面は日豊本線を走るので、ここで進行方向が変わるんっすな。 僕が押さえた指定席は、既にこれから正しく進む方向に向きが変えられていたのでよかったんっすが、でなければ、危ないところでした。 僕は極めて機械 (メカ) に弱いので、座席の向きの変え方が分からず、泣きながら反対向きのまま、大分まで連行されることになるところでした。 「べっ、別に、座席の向きの変え方が分からないんじゃなくて、後ろ向きが好きで、ワザとやってるんだから! 泣いてないから!」 そう、自分の心に嘘を付かなければならなくなるところでした。 向かいの座席に誰かいたら、気まずい思いをすることになるところでした。 新型コロナウイルス感染症対策の為、座席の対面でのご使用はご遠慮下さい。 そんなアナウンスが流れていたので、車掌に見つかったら、注意されちゃうところでした。 車掌が近付いてきたら、 「ウゥ〜〜!」 と唸って威嚇して、追い払わなければならなくなるところでした。 車掌に座席の向きの変え方を教えて貰えばいいじゃん。 そんなふうに思われるかも知れませんが、そんなことが出来るなら、最初からコミュ障なんか、やってないって! 予 (あらかじ) め予習さえしておけば、車掌の世話にならなくても、何とかなったのかも知れませんが、そんなことで、今さらながら、 これ 。 初めて、大分から熊本にソニックと新幹線を使って向かうことになった私は 《小倉駅では座席回転をする》 という事実を知った時、こう決意しました。 「よし!新幹線への乗り換えは小倉駅にしよう!」 おお、その気持ち、めっちゃ分かる! もし、僕が博多から大分まで行くことになったとしたら、小倉まで新幹線で行って、ソニックに乗り換える道を選んでいたと思います。 極度の方向音痴である僕は、小倉駅での乗り換えで戸惑うことになると思うんっすが、方向音痴と機械音痴を天秤に掛けた場合、まだ道に迷うほうがマシやな…と。 駅でウロウロしている分には、端からは道に迷っているようには見えないので、僕のプライドは傷付かずにすむんっすが、ソニックの車内で座席の向きの変え方が分からなくてオロオロしていると、その様子が衆目に晒されてしまって、僕のプライドは、ずたずた。 そんなの、耐えられねぇ…。

 で、ソニック。 白いのと青いのがあるんっすが、僕が乗ったのは、白いほう。 で、このブログで紹介されている、ミッキーマウスの耳みたいなヘッドレストが付いているソニックは青いほう。 駄目じゃん! ちなみに、僕が乗ったのは白いソニックのグリーン車の1人席のほうだったんっすが、隣の2人席の兄ちゃんが席の向きを変えている様子を窺ったところ、座席の横ではなく、前の真ん中あたりにあるペダルを踏んで、クルッと回転させていたっぽい? んなもん、電動の自動で、クルッと回るようにしろよ。 そう、思わずにはいられませんが、座席に人が座った状態でそれをやると、肘をぶつける。 手の指を挟む。 テーブルの上に置いたお茶やビールが倒れる。 折尾駅で買った 「かしわめし」 が床に落下する。 そういった、ありとあらゆる不測の事態…というか、予測できる事態が発生するに違いないので、ま、手動でやらされるのも、やむを得ないかな…と。 んなことで、ソニック27号は、小倉駅を出発。 行橋、宇島と地味な駅に止まって、その次が中津。 ここから大分県ということになります。 有名っすよね、中津。 “唐揚げの聖地” っすよね。 鶏の唐揚げとか、全国どこにでもあるような食い物に “聖地” とか、あるんか? そんな気がしないでもないんっすが、 聖地中津からあげの会 。 自分たちで、そう名乗っている以上、他人がとやかく言う筋合いはないな…と。 からあげ侍から兵衛 。 こんな、ゆるキャラもいるみたいだし。 この後、屠殺されて、肉を切り刻まれて、唐揚げられるとも知らず、何とも暢気なニワトリでありますが、それを考えると、唐揚げが美味しく食べられなくなってしまうので、その問題には目を瞑るとして。 で、中津。 唐揚げだけの田舎だと思っていたら、駅前が意外と栄えていたので、ちょっとビビったんっすが、で、次。 柳ヶ浦。 高校野球で聞いたことがありますな。 ググってみたら、 山口俊 が柳ヶ浦高校の出身でありました。 この bokete が、けっこう好きだったりするんっすが、で、柳ヶ浦。 駅前には何にもなさそうで、何じゃこりゃ? …な感じだったんっすが、で、続いて、宇佐。 英語で書くと “USA” なことで有名っすよね。 “MADE IN USA” とか。 宇佐には 宇佐神宮 という立派な神社があったりするんっすが、駅前には何にもなさそうで、何じゃこりゃ? 続く杵築も駅前には何にもなさそうで、3つ連続で、特急が止まる必要、あるんか? …という感じだったんっすが、実際、これらの駅を通過する速達型のソニックもあったりします。 で、この辺り、国東半島を突っ切る感じで、山奥っぽくて、車窓の眺めも今ひとつだったりするんっすが、日出駅 (通過) を過ぎた辺りから、海が見えてきて、うぉぉぉぉぉぉ! 一気にテンションが上がります。 日出。 “ひで” とか “ひので” ではなく、 “ひじ” 。 サンリオ好きの聖地 ハーモニーランド があるところっすよね。 幼女がたくさんいそうで、かなりソソられるものがあるんっすが、こんなところをオッサン1人でウロウロしていると変質者と間違えられる恐れがあるので、今回は自粛しました。 キャラクター に “はんぎょどん” も “伊集院パンダバ” も、いないみたいだし。 あ、ピューロランドには パンダバ 、おるやん! やっぱ、ピューロっすなぁ。 大分県日出町には、ちょっと荷が重すぎたのかも知れませんが、で、そうこうするうちに、別府駅に到着。 「べっぷぅぅぅ〜、べっぷぅぅぅ〜、べっぷぅぅぅ〜。」 アナウンスが独特っすよね。 これを聞くと、ああ、別府に来た、北別府。 そんな感慨が深まりますなぁ。

 で、今回、別府では降りずに、次の大分駅まで行くことになっているんっすが、そこでいきなり、聞き覚えのある声が聞こえて来ました。 これ 。 おお、この車窓の景色、この音楽、このナレーション。 旅情が高まること、この上なし。 ググってみたら、大分の出身なんっすな、石丸謙二郎。 で、長らく 『世界の車窓から』 のナレーションを務めている…と。 なるほど。 チョー適役っすな! これを聞くことが出来て、別府からバスで由布院…ではなく、大分からJRで由布院。 このルートを選んで、正解でありました。 ただ、大分駅から由布院まで、普通列車で約1時間。 この区間は車窓の景色もつまらんし、 「ゆふいんの森」 にでも乗らない限り、まったくオススメは致しません。 んなことで、由布院駅に到着〜。 由布院と湯布院。 どちらの漢字も使われるんっすが、温泉っぽいイメージを強調する為に、由布院から湯布院に改名した? …とか思ったら、そうではなく、由布院町と湯平村が合併して、湯布院町になったんっすな。 更に挾間町と庄内町が合併して、今は由布市になってるみたいっす。 普通に湯布院市でよかったような気もするんっすが、もしくは、伊集院パンダバ市とか。 “院” で思い出したんっすが、大分には “安心院” という地名もありますよね。 これで 安心院 (あじむ) と読むんっすが、安心院 (あじむ) パンダバ。 これはこれで、カッコいいかも? で、本日のお泊まりは こちら 。 場所は金鱗湖の近く。 駅から歩いて15〜20分くらいのようで、ぜんぜん歩ける距離ではあるんっすが、まあまあ、お高い旅館っすからね。 なるべく早くたどり着かないと、損。 そんな気がしたので、車で迎えに来て貰うことにしました。 メールで、 「由布院駅に16時44分到着予定ですが、送迎をお願い出来ますでしょうか?」 と、丁寧にお伺いを立てたところ、「ご到着時にお電話いただいてからのお迎えになります。 お手数おかけしますが当日お電話くださいませ。」 そんな返事が返って来て、エエぇぇぇぇ…。 電話がめっちゃ苦手なコミュ障なので、予めメールで申し出をしたのにぃ…。 で、勇気を振り絞って、ご到着時にお電話差し上げたところ、既に迎えの車が駅に迎えに走っているっぽい旨の返答が得られ、事前の時間通告は、それなりに有意義であった模様なんっすが、電話に出たお姉さんは丁寧で、愛想もよくて、この時点で 「当たり」 の予感が高まったんっすが、迎えに来てくれた運転手のお兄さんは、愛想もへったくれもなくて、うーん…。 極度のコミュ障なら、話しかけられないほうがエエんちゃう? そんなふうに思われるかも知れませんが、こちらから何の話題も提供出来ないだけで、向こうから話しかけてくれれば、 「うー」 とか 「あー」 くらいは、答えることが出来るんっすよね。 今回、それも叶わず、 「・・・・・」 と無言のまま、到着〜。 この宿に関しては、そのうち、 しかるべきコーナー に書くとして、で、翌朝、朝ご飯の前に、湯布院を散策してみることにしました。

 由布院は何も見るところがない。 そのように言われております。 どこにでもあるようなお土産屋さんと、由布院にある必然性が感じられない微妙な美術館くらいしかない。 唯一の観光スポットとされる金鱗湖も、 “湖” とは名ばかりの、小さな池だし。 総括して、劣化した軽井沢みたいな感じらしいんっすが、僕も多くを期待していたワケではなく、別府には泊まったことがあるので、今度は由布院にしてみようかぁ。 ちょっとお高い旅館で、のんびり温泉に浸かって、美味しい料理を食べられれば、いいやぁ…と。 が、せっかくなので、周囲の散策くらいはしておこうかと。 で、これ。

  (( 由布院おさんぽマップ ))   (( 由布院まち歩きマップ ))

 僕の泊まった 「田之倉」 は、2つめのマップを参照。 金鱗湖のすぐ手前でありますな。 事前の天気予報によると、この金土日は3日とも、文句なしの晴れっ♪ それだけで、心が晴れ晴れするんっすが、更に期待が持てそうな情報が。 土曜日の朝の由布院の最適音の予想が0℃って、マジかよ? その後、少し予想が上方修正されて、2℃ということになったんっすが、それでも4月としては、かなりの冷え込みっすよね。 となると、例のアレ、ちょっと期待出来るかも? 例のアレというのは、 コレ のことなんっすが、秋〜冬の冷え込んだ日の早朝には湖面から霧が立ち上る幻想的な光景をみることができます。 秋〜冬かぁ。 4月だと、無理っぽい? そう、諦めていたんっすが、最低気温が2℃なら、もしかして、イケるかも? ということで、行ってみました。


< 由布院温泉散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 うぉぉぉぉぉぉ! 最寒期の湯気の立ち上りかたが、如何ほどなのかは分かりませんが、靄ってるやん! オリックス・バッファローズにモヤという、モヤモヤした名前の外人がいるんっすが、そのモヤに負けず劣らず、靄。 イケるやん! 確かに小さな池ではあるんっすが、特に (写真・下から2番目) の、定番である鳥居のところとか、 “写真マジック” もあって、なかなか神秘的な雰囲気。 ちなみにこの鳥居、天祖神社という小さな神社のすぐ近くに立っているんっすが、この神社ではなく、少し離れた佛山寺という寺の鳥居なんっすな。 詳しくは ここ 参照。 この佛山寺という寺、知らなかったので行かなかったんっすが、なかなか、よさ気な寺でありますな。 しまったぁ…。 行けばよかったぁ…。 やっぱ、下調べって、大切っすよね。 由布院にも見るところ、あるやん! で、 (写真・いちばん下) 。 「下ん湯」 という公衆浴場。 何か、少し前に炎上しておりましたな。 いや、火事で燃えたワケではなく、Twitter か何かが炎上。 んーと、 これ っすか。 少し前って、今から2年以上も前の話でありましたが、 「下の湯」 に若い女性とか、マジかよ? うらやまけしからん! ちなみに僕は、この温泉には入っておりません。 朝10時からというので、まだやってませんでした。 ちなみに中は こんな感じ 。 内湯と露天風呂があるんっすな。 金鱗湖を散策している観光客から丸見え…という噂なんっすが、そこまでオープンではないような? が、脱衣所がなく、湯船のすぐ横でパンツを脱がなければならないというのは、かなりハードルが高いっすな。 入口から、ちょっと覗き込めば中が見えちゃいそうな構造だし、公開羞恥プレイやんけ…。 大分県にある変態が集う混浴温泉としは、別府の 保養ランド が有名なんっすが、逃げ場所がない分、こちらのほうが遥かに、無理っ! …なのではなかろうかと。


< 由布院温泉散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、この “下の湯” の横に、小さな川が流れているんっすが、どうやらこれが “温泉” っぽいっすな。 この写真からは分からないんっすが、湯気が立ち上っておりました。 ググってみたら 「ハエ川」 という冴えない名前の川みたいなんっすが、 ここ を見ると、(金鱗湖への) 水の流入は下ん湯の横、ハエ川温水(約30度以上)と天祖神社境内の湧水、それに湖底深部にある湧水の供給から成り立っており、一日約23,300立方メートルが流出して大分川の源流になっている…と。 ハエ川温水というと、頭にハエがとまった温水洋一の絵面が浮かんでしまうんっすが、一日約23,300立方メートルが流出。 これが一体、どれくらいの量なのか、まったくピンとこないんっすが、それだけ流れ出したら、あんな小さな池、すぐに干上がってしまいそうっすよね。 ハエ川も生ぬるいだけで、量的にはそんなに大したことなさそうだし、湧き水が相当な量だったりするんっすかね? 天祖神社境内の湧水というのは、よく見てこなかったんっすが、ま、そんなこんなで、金鱗湖は以上っす。 宿の近くまで戻って、そこから駅の方面に歩いてみることにしたんっすが、(写真・ちょうど真ん中)は、宿の近くにあった、何やらお洒落なスポット。 調べてみたら、 もくあみの杜 というものらしいっす。 ぶっちゃけ、マッキーこと牧たかひろが喜びそうなものは、あまり売ってないような気がするんっすが、建物自体はめっちゃ凝っていて、フォトジェニックっすよね。 おおいた 木の良さを生かした建築賞 2019 というので、特別賞を受賞したみたいなんっすが、その価値は十分にあると思います。 どれだけ権威のある賞なのかは不明なんっすが、少なくとも からあげグランプリ の金賞よりは、価値があるのではなかろうかと。 部門、多過ぎ、金賞、多過ぎぃ…。 で、 (写真・下から2枚目) 。 例年、由布院の桜は4月10日頃が見頃らしくて、楽しみにしていたんっすが、今年は1週間以上も早く咲き始めてしまって、がっかり。 そんな中、かろうじて散らずに残っているのもあって、よかったな♪ …と。 で、 (写真・いちばん下) 。 白滝川通り。 ここを更に下った辺りに、桜と菜の花と由布岳を眺めることの出来る、春の絶景スポットがあるらしいので、行ってみることにしました。 桜はアカンとしても、菜の花と由布岳は、何とかなるかな? …と。 この写真は由布岳とは反対の方角なんっすが、振り返って見ると、


< 由布院温泉散策 (その3) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 おお、由布岳ぇぇぇぇ! 桜は散ってしまったっぽいので、この先のところまでは行かなかったんっすが、川と由布岳だけでも十分っすな。 特に (写真・上から2枚目) 、白滝川と大分川の合流地点がいい感じ。 朝の光が眩しいっすなぁ。 白滝川の堤防を下がって、城橋 (じょうばし) というのを渡って、大分川の堤防を上って、元の地点に戻る。 そんなルートを歩いてみたんっすが、途中、ここでも桜の花を見ることが出来て、よかったな♪ …と。 で、 (写真・下から2番目) 、湯の坪街道 。 お土産屋さんと、食べ歩き系の店が連なる由布院のメインストリートで、 “劣化した軽井沢” と呼ばれるエリアなんっすが、土曜日の朝で、観光客の姿が見えなかったのもあってか、言うほど “俗化の極み” といった感じではなく、真正面にドドーンと由布岳も見えるし、ぜんぜん悪くないじゃん! …と。 で、 (写真・いちばん下)湯布院フローラルビレッジ 。 さすがにこれは、ちょっと…。 アルプスの少女ハイジの泉 。 こんなのもあるみたいなんっすが、由布院にはハイジよりも、廃寺のほうが似合いますよね。 で、暇潰しに行こうと思っていた ここ 。 朝の時点では、まだオープン前だったので、まるで人気 (ひとけ) がなかったんっすが、朝飯を食って、宿をチェックアウトして、既に営業を開始したものと思われる時間に、もう一度、前を通ってみたんっすが、やはり人気 (ひとけ) がまったくなくて、中に入るにはかなり勇気を有する雰囲気が漂っておりました。 1階のところは空き店舗になっていて、 「入居者募集」 の紙がベタベタと貼られているように見受けられたし、うーん…。 昭和レトロっぽいのは、前日、門司港の 「九州鉄道記念館」 で味わえたし、無理に入らなくても、いっかぁ…と。 ということで、由布院は以上っす。 ぶっちゃけ、微妙なスポットもいくつか散見されたんっすが、目を瞑って見なかったことにすれば、さほど目障りではないし、冷え込みによる金鱗湖の朝霧 + 文句なしの快晴。 そんなアドバンテージもあったし、泊まった宿もよかったし、若いギャルとの混浴…は、経験出来なかったんっすが、それはまた、保養ランドに期待を持ち越すとして、んなことで、また、次回☆

 んなことで、今日はエリック・クロスっす。 誰? …と聞かれても、僕もよく知らなかったりするんっすが、分かっていることと言えば、クロスの好きな酢は、黒酢。 そんな、どうでもいい情報だけだったり。 過去にこのコーナーで取り上げたこと、あるんっすかね? …と思って調べてみたら、ありました。 しかも2回。 これこれ 。 懐かしいっすなぁ、高富町。 今は美山町という、とっても山が美しそうな町と、伊自良 (いじら) 村という、とってもいじらしい村と合併して、山県 (やまがた) 市という、とっても山形市と紛らわしい名前の市になってしまったんっすが、 みのや 。 写真見ただけで、あの日の苦難が蘇ってきたんっすが、よく、推定800グラムのオムライスなんか、完食しましたなぁ、当時の僕。 で、大食いと言えば、はらぺこツインズ。 桑名の出身らしいので応援しているんっすが、コストコですぐ売り切れるヤンニョムポークを使って念願の丼に!!総重量10kg超え!! お一人様、5kg越えっすかぁ。 推定800gのオムライスを完食して、粋がっていた自分が可愛く思えてしまいますが、それはそうと、エリック・クロス。 この人のお人柄とかについて、何か書かれていますかね? 「好きな飲物は黒酢」ということ以外、詳しいことはよくわかりません。 この当時から、まったく何も進歩していないことが明らかになったんっすが、さすがに2回目の登場時には、もうちょっとマシなことを書いてますよね? んーと、好きな調味料は黒酢。…ということ以外、あまり詳しいことはよく分かっていないサックス奏者であります。 好きな飲み物 → 好きな調味料 → 好きな酢。 何故かジャンルが、次第に狭まって来ておりますな。 で、この後、まともなことも書かれているんっすが、えーと、1949年4月3日ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ。病院のミスによる保温器の酸素過多により視神経を破壊され、生後まもなく全盲となった。…と。 この続きは過去の原稿を読んで貰うとして、で、今日はそんなエリック・クロスの 「コンシャスネス!」 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 僕が持っているのは このCD なんっすが、後半がこのアルバムということになろうかと。 このCD、既に取り上げたことがある気になっていて、ネタ用にと思って 『トゥ・ヒア・イズ・トゥ・シー!』 というのを買ってみたんっすが、これがまるまる、既に持っている “2in1-CD” の前半だったことが判明。 何だか悔しいので、今回は 「じゃないほう」 を取り上げることにします。 チック・コリアデイブ・ホランドジャック・ディジョネットという強力無比なリズム・セクションにギターの鬼才、パット・マルティーノが加わるという編成。 半端なくカオスな世界が展開されるので、大いに期待して頂きたいんっすが、ということで、では1曲目から。

  「サンシャイン・スーパーマン」 。 作曲者として Donovan Leitch という名前がクレジットされておりますが、んーと、 これ ? おお、めっちゃロックっぽい。 Billboard Hot 100 で1位を獲得したみたいなんっすが、この手のヒット曲を取り上げるのは、日本のコアなジャズ・ファンがもっとも忌み嫌う、愚行っすよね。 ロックなんぞに魂を売りやがって。 …みたいな。 生きる為なら、魂でも玉虫でも、何でも売ればいいと思うんっすが、日本のコアなファンはジャズマンが金持ちになったり、健康になったり、麻薬から足を洗ったり、長生きしたりするのを頑として拒絶しますからね。 で、このクロス版の 「日光超人」 はというと、テーマ部こそジャズ・ロック調で、糞ダサく、エレピの音も何だか安っぽいんっすが、アドリブに入ると、ま、普通にジャズでありますな。 ソロ先発のクロスは意外とオーソドックスで、同じエリックでも、ドルフィーみたいなフリーキーなトーンとか、あまり使わなかったりするんっすが、それなりに個性的なアドリブだったりして、で、問題はソロ2番手のパット・マルティーノ。 パッとサイデリア、パッと青い花火と並び、賞される “世界3大・パッとするパット” のひとつなんっすが、浜田朱里という、今ひとつパッとしないアイドルの、そこそこのヒット曲っすよね、 これ 。 花火大会で、今ひとつ盛り上がりに欠ける展開になった場合、心の中で、「パッとしない花火〜♪」 と、替え歌を歌ったものでありますが、改めて聞いてみると、なかなかの名曲でありますな。 作詞:三浦徳子、作曲:馬飼野康二、イケるやん! ヤンキー兄ちゃんの歌う 「スーパーマン」 より、よっぽどいいような気がするんっすが、ジャズは “曲” ではなく、“演奏” ですからね。 で、ここでのパット・マルティーノのソロは、超絶的。 これ、12弦ギターっすかね? はだしのゲン・ギターと比べると、さほどでもないんっすが、普通のギターと比較すると、倍率ドン、更に倍。 んーと、 これ っすか。 ぱっと見、6弦しかないようにも見えるんっすが、2本でワンペアみたいになっているんっすかね? その音色は2本のギターで同じ演奏をしているような効果が得られるが、(中略) 通常の6弦ギターよりも豊かな響きが得られる。 なるほど。 鳥羽一郎が、山川豊になる感じなんっすな。 で、ここでのパットくん、とにかくフレージングが縦横無尽でめまぐるしく、ギターって、ジャズで使われると、何かダサいよね。 そんなイメージを完璧に払拭してくれます。 とにかく、半端ねぇな。 そう、呆れるしかないんっすが、で、続いてチック・コリアのエレピ・ソロでありますか。 僕はこの人、あまり好きではないんっすよね。 特に理由はないけど、何となく気にくわない。 そんな正当な理由で毛嫌いしているんっすが、今年の2月にお亡くなりになられたんでしたっけ? 人は死んだら、すべて仏。 過去の悪行は、もう許してやってもいいかな? …と。 そもそも生前、何か悪いことをしたワケではないし。 ここでも、なかなかいい感じのアドリブをカマしてくれているんっすが、で、終盤、アルトとギターとエレピが一体となって、半端ないグルーブを生み出して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 素材がロックのヒット曲だろうと何だろうと、関係ねぇ! そんな、力 (ちから) こそパワーな仕上がりでありました。

 で、次。 クロスのオリジナルで、 「カイ」 。 僕は貝類があまり好きではないので、あまり期待が持てそうにもないんっすが、聞いてみたら普通に 「カイ」 でした。 先ず隗より始めよ。 そんな諺が脳裏に浮かぶ、なかなかの佳曲でありまして、ちょっぴりモーダルで、新主流派っぽい雰囲気も感じ入られたりします。 アルトとギターのユニゾンに、ピアノが絡む。 そんな感じのテーマ部に続いて、ソロ先発はマルティーノ。 今度は普通の6弦っぽい? それでも十分にエキサイティングなんっすが、で、続いてクロスくん、登場。 クロスファイアー。 何となく、そんな言葉が浮かびました。 ま、言うほどファイアーではなく、どちらかというと、炭火でジリジリと内側から焼いていく感じなんっすが、併せて、デイブ・ホランドのベースが地味に効いていたり。 途中からチックが絡んで来て、ちっくしょう。 そんな気持ちになるんっすが、で、続いてそのチックくんのソロ。 エレキではない、生のピアノっすかね? やっぱ、個人的には “生” のほうがいいな。 そんな気がするんっすが、演奏そのものは極めて激しく、別段、この人のプレイに、毛嫌いすべき点は、ないな…と。 死んで初めて、それに気付かされたんっすが、というか、ここでのソロ、めっちゃイケてたりするんっすが、で、終盤、そこにクロスとパットが絡んで、次第にカオスな状況になって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、濃かったっす。 で、次。 パット・マルティーノのオリジナルで、 「アウトワード・ウィズダム」 。 作曲者に経緯を表してか、冒頭から12弦っぽいギターが大暴れなんっすが、狂気をはらんだプレイに、とにかく圧倒されてしまいます。 COMICアットーテキ。 そんな名前のスケベな漫画雑誌があったんっすが、コミックではなく、ギミックで圧倒する感じ? で、以下、クロスのアルト、チックのエレピと、各自が十分に持ち味を発揮したソロを披露して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 次第に書くことがなくなってきたんっすが、この調子で最後まで、サクッと片付けちゃいましょう。 で、次。 「ソングス・トゥ・エイジング・チルドレン」 。 エイジングというのはアレでしたっけ? 板東英二が 「んが、んぐ」 みたいな。 アンチ・エイジングというと、板東英二のアンチが 「んが、んぐ」 みたいな。 アンチ、多そうですもんね、板東英二。 そもそも、どうして板東英二が 「ゆでたまご」 なのか、僕はその由来を知らなかったりするんっすが、ググってみたら、ゆで卵が好き。 どうやら、それだけの話なんっすが、それだけで 「ゆでたまご伝説」 とか言われて、イキっていたんっすか? そりゃ、アンチも増える筈なんっすが、で、この 「板東英二、んがんぐ子供への歌」 、どこかで聞いたことがあるような気がするんっすが、作曲者として Joni Mitchell という名前がクレジットされておりますな。 最後に 「come」 が付いておりますが、 これ ? なかなかいい感じのフォーク・ソングなんっすが、クロスくんは原曲のイメージを損なうことなく、わりといい感じに料理してくれています。 リリカルっす。 テーマに続いて、アルト、ギター、ピアノの順で各自のソロがフィーチャーされるんっすが、パットくんも無駄に技巧に走ったりしないし、チックも意味なく電気に縋ったりしないし、そんなこんなで、よかったな…っと。

 んなことで、ラストっす。 アルバム・タイトル曲の 「コンシャスネス」 。 クロスの他に DePaolaという名前がクレジットされているんっすが、出っ歯のオラ? 田舎くさい容貌の爺ィの顔が浮かんだんっすが、で、タイトルは 「意識」 といった意味なんっすな。 いいっすよね、意識。 少なくとも、“ひじき” よりはソソられるものがあるんっすが、あまり好きではないんっすよね、ひじき。 餌食になる、ひじきになる、(ちびまる子ちゃんに出てくる) 藤木になる。 どれも明るい未来は期待出来そうにないんっすが、この 「意識」 は、いいっすな。 小難しくて素人を寄せ付けない、意識が高そうなところが、いいっす。 こういうのを褒めておくと、自分もちょっと偉くなったような気がするところが、いいっす。 ぶっちゃけ、超保守派の僕にはよく分からなかったりするんっすが、ま、しょうがいっすよね、意識高いんだし。 ということで、今日は以上っす。

【総合評価】 エリック・クロス、パット・パルティーノ、チック・コリア。 この3者が融合することによる意識の高まりが、半端ないっす。 適度にポップ曲を取り上げることによって、取っつきやすくなっている側面もあるんっすが、全般的にハイテンションで、有無を言わせぬパワーに満ちあふれていて、「うむー」とか言ってる場合じゃないくらい圧倒されて、何も考えられなくなって、オススメ☆


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