THE HERB GELLER SEXTETTE (EMARCY)

HERB GELLER (1955/8/19,22)

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【パーソネル】

CONTE CANDOLI (tp) HERB GELLER (as) ZIGGY VINES (ts)
LORRAINE GELLER (p) LEROY VINNEGAR (b) <except #6> KEITH MITCHELL (b) <#6> ELDRIDGE FREEMAN (ds)
【収録曲】

(01-03) OUTPOST INCIDENT / CRAZY HE CALLS ME / GIN FOR FUGUELHORNS
(04-06) TARDI AT ZARDI'S / VONE MAE / ROCKIN' CHAIR
(07-08) OWL EYES / YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
【解説】 ( 2021年05月09日更新 / 連載 1,442回 )

 うわぁぁぁぁぁ…。 貴重なゴールデンウイークがぁぁぁぁぁ…。 ああぁぁぁぁぁ…。 と、それはそうと、脳ドック。 ある日、現場での仕事が終わって事務所に戻ったら、 「さばさん (仮名) 、4月14日 (水) 脳ドック」 というメモが置いてあって? なんじゃ、こりゃ? 頭がオカシイから、検査して貰えとでも言うんか? そう、憤りを覚えずにはいられませんでしたが、冷静になってよくよく考えてみると、何日か前、50歳以上の社員を対象に、脳ドックの受診を希望するものは “○” を付けろ。 そのような回覧が回っていたような、そこはかとない記憶が。 このところ、脳の働きがすっかり低下しているので、あまりはっきりとは覚えていないんっすが、それに “○” を付けちゃったような? 脳ドックとか、ホットドッグやアメリカンドッグに比べると、ぜんぜんホットでもアメリカンでもないので、まったくソソられるものがなかったんっすが、他の社員がみんな “○” を付けていたので、何となく同調してしまったような? うわぁぁぁぁ…。 自我を貫いて、 “×” にしておけばよかったぁぁぁ…。 悔やんでも、後の祭りっす。 何でもいいけど、 “後の祭り” って、何なんっすかね? “祭りの後” なら何となく、うら寂しい感じが伝わってくるんっすが、 後の祭りの意味!語源はあの有名な祭りが関係していた!  あの有名な祭りというと、金魚まつりっすかね? 桑名界隈で開催される祭りとしては、十念寺の七福神まつりと同じくらい、しょうもないイベントとして、近所でも有名なんっすが、記事を読んでみたら、京都の祇園まつり。 マジで有名やんけ! ここでボケなくて、どうする? そう、思わずにはいられませんが、ここで、誰も知らないマイナーな祭りの名前を出してみたところで、全然、有名ちゃうやんけ! それで話が終わってしまうので、噺家としては人間失格ですよね。 いや、職業の選択を間違っただけで、人間性まで否定するのは、ちょっとどうかと思いますが、そんなことで、脳ドック。 恐怖の 4月14日がやってきました。 まだ先のことだと油断していたら、あっという間でありましたな。 名古屋にある病院に行かされたんすが、受付で 「18,500円、必要になります。」 と言われて、めっちゃ焦りました。 え? お金、いるん? そう言えば、回覧に何か、そんなことが書いてあったような気が…。 とりあえず現地で払って、後から清算みたいな。 幸い、持ち合わせがあったからよかったんっすが、なかったら危ないところでした。 カラダで払わなければならなくなるところでした。 相手は病院なので、現金払い、カード払いの他、臓器払いとかも受け付けてくれる筈なんっすが、出来れば、血を売るくらいで、何とかして貰えませんかね?

 んなことで、検査開始。 いきなり、採血されました。 血を売って金を貰えるんじゃなく、金を払って、血を抜かれるんかいっ!  何とも理不尽な話でありますが、で、その次が心電図。 これはまあ、ドキドキして心臓によくないくらいで、さほど実害はないんっすが、 そこから先が問題です。 CTスキャン。 名前だけは聞いたことがあるんっすが、今まで一度も受けたことはなくて、何をされるのか分かったものではなくて、何か嫌…。 が、実際にやられてみたら、ぜんぜん大丈夫でした。 ベッドの上に仰向けに寝かされて、何か、機械がウィーンと動いてきて、おしまい。 何か、拍子抜けしちゃうほど、あっさりとしたイベントでありました。 で、続いてMRI。 これも初体験で、何をされるのか分かったものではなくて、嫌だったんすが、ドキドキしながら順番を待っていると、既に検査を済ませた同じ会社のオッサンと遭遇。  「MRI、やったことあります?」 「いや、初めて…。」 「めっちゃ、やかましいっすね!」 え? やかましい?  何だかよく分かりませんが、あれやこれや、生活習慣とかを聞かれるんすかね? で、 「そんな生活をしてると、脳に悪い!」 とか言われて、ネチネチと説教されるとか。 もし、そうだとしたら、やかましい…というか、ウゼぇ…。 あるいは、脳の働きを調べるため、脳を活性化させる目的で、暗算みたいなのをやらされるとか? 僕は数学が大の苦手で、2桁の計算ですら、おぼつかなかったりするんっすが、 「分かりません…」 を連発して、めっちゃアホである。 そんな検査結果が出されたら、嫌やなぁ…と。 で、そうこうしているうちに順番が回ってきました。 ベッドの上に仰向けに寝かされて、ここまではさっきと同じ。 事前に耳栓を渡されたのが、さっきとは違うんっすが、で、さっきよりもしっかりと頭の部分を固定されました。  「動いてはいかん」 と厳命されて、緊張で体が小童ります。 いや、こわっぱります。 …では、ないっすな。 こわばります…だから、強張りますが正解? それだと、 「つよはり」 とか 「きょうはり」 とか読まれそうで嫌なんっすが、その状態でベッドが移動して、狭いカプセルのようなものの中に入れられます。 目を開けると、すぐ目の前に天井が迫っていて、狭いよぉ、怖いよぉ…。 暗くはないんっすが、閉所恐怖症には耐え難い状況で、これは、目を瞑っていたほうが得策でありますな。 で、この状態でどんな酷い目に合わされるのかと思ったら、ただひたすら、音責め。 ビヨビヨビヨビヨビヨ、ガーガーガー、ウィンウィンウィン、パオパオパオパオ、カンカンカンカン、ウーウーウーウーウー、パラパラパラパラパラパラ、はぇ〜、ひょえ〜、うわぁぁぁぁ…。 ありとあらゆる電子音で責め続けられます。 なるほど、うるさいっすな、こりゃ。 オッサンの言ってたことが、ここでようやく合点がいったんっすが、この状態が恐らく、20分近く続いたのではなかろうかと。 で、急に音がしなくなって、シーンと静まり返って、それはそれで不気味だったりして、え? これで終わり? それともこの後、第2弾が待ち構えているとか? 不安で気が狂いそうになったところで、ようやく無罪放免。 怖かったぁ…。 これは間違いなく、洗脳するための機械であると確信した次第でありますが、オウム真理教の信者が装着していたヘッドギア。 あれからもきっと、あんな電子音が流れ続けていたに違いありません。

 ようやく、辛い検査から解放されて、後は脳神経外科の先生の問診を残すのみ。 何でも、めっちゃ有名な女医さんなんだそうで、頭の中に天海祐希の顔を思い描いていたら、ぜんぜん違ったキャラのオバサンだったんすが、その名医の見立てによると、脳にはまったく問題がない…と。 おお! よかったっす。 僕の頭は至極、マトモだったんすな。 が、肺に小さな影のようなものが見える。 ついでに、腎臓に水が溜まっている…と。 エエぇぇぇ…。 で、今から呼吸器科の先生の診断を受けろ…と。 エエぇぇぇ…。 もう帰れると思ったのにぃ。 で、泌尿器科のほうは、今日の診察は終わってしまったので、後日、診察を受けろ…と。 エエぇぇぇ…。 今日でこの病院とはオサラバだと思ったのにぃ。 で、仕方なく呼吸器科の先生の診断を受けた結果、3ヶ月後に再検査をしましょうと。 そんな話になったんっすが、で、泌尿器科のほうはというと、もっと早く診察を受けなければならん…と。 仕方がないので、次の次の土曜日に予約を入れることにしたんっすが、いやぁ、何だか面倒なことに巻き込まれてしまいましたなぁ。 あの回覧を見たとき、頑として “×” を付けておけば、こんなことにはならなかったのにぃ…。 と、ここまではまだよかったんっすが、翌日、病院から電話が掛かってきました。 よーく見てみたら脳に血栓のようなものがあったので、再検査に来い…と。 エエぇぇぇ…。 昨日は、脳のほうはまったく問題ないって言ってたじゃん! が、この名医であると巷では評判らしい女医のオバサン、めっちゃ押しが強くて、有無を言わせぬ感じで、 「すぐにでも、いらっしゃい!」 と。 いや、新婚さんでもないのに、そう簡単に 「いらっしゃーい!」と言われても…。 こっちにも仕事の都合とかあるし、何より、再検査とか、ぜんぜんソソられるものがないし。  「次の次の土曜日に泌尿器科の予約を入れているので、その日なら…」  おずおずと、そのように申し入れると、 「私、土曜日はいないから!」  何て勝手な! その昔、鈴鹿の23号線添いに “勝手な店主” という看板を掲げたラーメン屋があって、その店主が好き勝手に振る舞った結果、顧客の不興を買って、潰れてしまったんっすよね。 いや、その店には一度も行ったことがないので、本当に店主が勝手な振る舞いをしたのかどうかは、定かではないんっすが、いかにも勝手そうな店主のイラストが描かれていたので、恐らく本当に勝手だったんだろうな…と。 どれくらい勝手なのかというと、勝手口から勝手に出入りするくらい。 いや、自分の店なんだから、どこから出入りしようと、店主の勝手なんっすが、で、一方、気の弱い僕は勝手な女医に押し切られて、4月22日(木)に再検査をして貰うことになりました。 24日(土) に予定していた泌尿器科の診察も、その日に変更して貰うことにして、ま、休みの日が潰れなくて済むので、その意味ではよかったと言えるかも知れません。

 で、再検査を言い渡された旨、会社の経理のお姉さんに報告して、 「やっぱ、有給を取って行かな、アカンのっすかね?」 と、お伺いをたてたところ、 「そら、そうやろ!」 と。  「お金も自分持ちやで! 最初の検査の費用は会社でみるけど、病気を治すのは自分の責任やで!」  うわぁぁぁぁ、マジっすか? ま、有給休暇は腐るほど余っているから別にいいをっすが、自分の腹を見て貰うのに自腹を切らされるのは、ちょっと辛いっすなぁ…。 自分の腹だけでなく、頭のほうも見て貰わなければならなくて、考えただけでも頭が痛いんっすが、うっかり、そんなことを女医さんの前で漏らしたら、「頭が痛い? じゃ、すぐに精密検査をしないと!」 そう言われて、やぶ蛇なっちゃうのは必至なので、悟られないようにしなければなりません。 で、再検査の当日。 「朝ご飯は食べずに、いらっしゃいね!」 そう厳命されていたので、何か、嫌なことをされるのは確実なんっすが、具体的にどんな嫌がらせをされるのかは、当日になるまで、分からず。 で、受付を済ませたら 「造影剤を用いたCT検査を受ける患者さんへ」 。 そんな紙を渡されました。 ええ、造影剤を用いたCT検査っすかぁ? 何か、嫌な予感が半端ないんっすが、もしかして、バリウムを飲まされるとか? 今年の5月末には、例年、津の病院で受診している健康診断があって、そこで血を抜かれて、胸のレントゲンを撮られて、エコーの機械で下腹部をグリグリされて、最後のトドメにバリウムを飲まされるのが確定しているんっすが、まだ1ヶ月も先のことだと思って油断していたら、抜き打ちで、この仕打ち。 やってられません。 が、待ち時間にスマホで調べてみたら、どうやらバリウムを飲まされるのとは、違うっぽい? 点滴でクスリを入れられるっぽい? マジかよ? バリウムより、嫌やんけ! 針を刺されるのって、大の苦手なんっすよね。 針を刺されるくらいなら、快傑ハリマオにハリセンで張り倒されるほうが、よっぽどマシなんっすが、ちなみに、過去にはスキーでコケて左下腿骨を骨折して、手術を余儀なくされた際に、何度か点滴を刺されたことがあります。 一度、刺されてしまえば、点滴中は痛くもなんともなかったりするんすが、刺される瞬間は普通に痛くもなんともあったりするし、出来ることなら、刺して欲しくないところなんっすけどね。 が、許してくれそうにもなくて、で、実際、刺されました。 痛ぇぇぇぇぇ…。 「造影剤が入ると、全身が熱くなりますが、一瞬のことなので、大丈夫です。」 事前にそんなことを言われたんっすが、クスリを入れられたくらいで、体が熱くなるワケ、あるかい! また、大袈裟なことを言って、ビビらそうと思って。 話半分くらいに聞いていたんっすが、実際、針を刺されたとことで、何の変化もありませんでした。 刺された瞬間は痛いけど、刺されてしまえば、余裕やん! で、その状態で、CTの機械の中に入れられて、「じゃ、今から造影剤を入れますねー。」 え、まだやったん? 今から? ビクッと身構えた瞬間、一瞬にして、つま先から顔の辺りまで、カァ〜っと。 熱っ! マジで、熱っ! その症状はすぐに治まったんっすが、ほんの一瞬で全身に行き渡るものなんっすな。 造影剤をわざわざ湯煎して、60℃くらいまで熱してから注入されたような感覚だったんっすが、何故、わざわざそんなことをするのかというと、それはもう、嫌がられとしか。

 で、その後、最初に渡された紙には、「造影剤を用いたCT検査」 → 「泌尿器科」 → 「脳神経外科」。 そんな流れが書かれていたんっすが、泌尿器科に行く前に、脳神経外科の偉い女医のオバサン (←勝手) に呼ばれました。 「泌尿器科は、もう行った?」 「いや、まだです。」 「じゃ、今から行ってきて。」 「はぁ。」 診察を受ける際は、最初に渡された紙を渡す必要があるんっすが、それを渡してくれなかったので、 「あの、診察の紙は?」 と聞いてみたら、「いらないから!」 と。 で、泌尿器科に行ってみたら、まったく何の話も通ってなかったみたいで、そうこうしているうちに、脳神経外科の看護師さんが呼びに来て、「もう一度、戻ってください」と。 はぁ…。 で、そこでしばらく待たされて、再び、脳神経外科の偉い女医のオバサン (←勝手) に呼ばれました。 どうやら、造影剤を用いたCT検査の結果が出た模様っす。 「やっぱり、ここに血栓のようなものが…」 写真を見せられても、よく分からなかったんっすが、「はぁ…。」 「治してみてもいいし、このまま様子を見てもいいし。」 治してみる…というのは、具体的にどういうことをするのかと思ったら、 「頭、スコーンとかち割って…」 みたいな。 いや、さすがにそんな言い方はしなかったんっすが、似たようなニュアンスが感じて取れました。 「いや、大丈夫っす! 様子をみることにします!」 それで診察は終わったんっすが、そのまましばらく待たされて、で、そのうちに看護師さんがやってきて、「今から採血とレントゲンの検査をして貰います。」 はぁぁぁぁぁ? 聞いてないし! 針、刺されるの、嫌だし! 「この前、採血したのに、またやるんっすかぁ?」 あからさまに不機嫌さを前面に押し出して、問い詰めたんっすが、「入院と手術の前に必要な検査なので…」 はぁぁぁぁぁぁぁぁ? 何、勝手に手術を決めてくれてんねん? 「聞いてないんっすけど!」 看護師さん、困った感じで、「じゃ、先生に聞いてきます。」 で、再び、脳神経外科の偉い女医のオバサン (←めっちゃ勝手) に呼ばれて、話し合いが持たれることに。 「そもそも前の時、脳には何の異常もないって、言うたやないっすか?」 「いや、よく見てみたら…」 「・・・・・。」 「ま、別に、しばらく様子を見るというのでも、いいんだけど…。」 「そうします!」 交渉はまとまりました。 が、併せて、衝撃の事実も発覚。 「今日、泌尿器科は空きがないので、無理みたいです。」 はぁぁぁぁぁ? ま、この際、開頭手術を回避出来ただけでも、よかったんっすけどね。 下手にゴネて心証を悪くして、「じゃ、やっぱり頭の手術するぞ!」 とか脅されても嫌だし。 とまあそんなことで、ゴールデンウィーク。 4月の26〜28日まで、3日間だけ行けば、あとは連休っすな。 イヤッホォ〜〜♪ そんなふうに思っていたんっすが、よくよくみたら、30日は平日やんけ! 仕事に行かなアカンやんけ! その事実に気付いて、ドヨヨ〜ンと心が沈んでしまったんっすが、「じゃ、30日!その日に泌尿器科に来ます!」 えーい、有給を取ったれ! この日に休むと、仕事をする気がないように誤解されそうで、嫌だったんっすが、いや実際、仕事をする気はまったくなかったんっすが、病院に行くという大義名分があれば、堂々と休みを取ることが出来ますよね。 災い転じて、福となす。 で、 「今日はもう、帰っていいです。」  イヤッホォ〜〜。 開放されたぁぁぁぁぁ♪

 んなことで、今年のゴールデンウィークは7連休。 ゴロゴロして、ダラダラして、無為な日々を過ごしていたんっすが、ああ、そんな自堕落な日々も、遂に終わってしまったぁぁぁぁ。 うわぁぁぁぁぁ…。 貴重なゴールデンウイークがぁぁぁぁぁ…。 ああぁぁぁぁぁ…。 あ、でも、2日だけ仕事に行けば、また土日は休みだから! 来週から、本気を出す! そう、心に決めた次第でありますが、あ、そういえば、この土曜日は仕事が入っていたような? うわぁぁぁぁ、すっかり忘れてたぁ。 あああああ…。 んなことで、今日(5月8日)は、仕事に行ってました。 幸い、昼までに終わったので、こうして原稿を書いている次第でありますが、いよいよ、マジでのっぴきならない仕事が残っていて、来週早々には手を付けないと、ヤバいことになっちゃいそうなんっすが、とりあえずこの土日は、現実から逃避することにして。 で、今回、脳ドックの話を前振りにして、そこから別府の旅の話を書くつもりだったんっすが、今の時点で1回分の量は、十分に賄えました。 んなことで、別府の旅の話は、また次回。 「あれば」 の話なんっすけどね。 もし、急にこのコーナーの更新が滞ったりしたら、手遅れになって、脳の血栓が破裂したものと判断して、諦めてください。 みんな、今まで、ありがとう!

 んなことで、とりあえず後半を書く余力は、まだありそうなんっすが、で、今日はハーブ・ゲラーっす。 このコーナーはリーダーの持ち楽器別に進めていて、現在はアルトサックス編だったりするんっすが、その中では、古いスタイルから順に、新しいほうへ。 そんな流れが基準となっています。 ビ・バップからハード・バップ、もしくはクール・ジャズ。 で、ファンキー路線から、新主流派、あるいはソウル・ジャズ。 そして、行き着く先はフリージャズ。 で、ここ数回は、エリック・ドルフィーケン・マッキンタイヤーエリック・クロス。 ハード・バップから一歩先を行く、アバンギャルド系の流れだったんすが、今日からまた、逆行します。 よく分からんマイナー系。 そういった人々を、この時点で片付けておこうかと。 アルトサックスはピアノやテナーサックスに比べると、やや人材不足な印象だったんっすが、掘り起こしてみると、意外とまだまだ、よく分からんマイナー系が残されていたんっすよね。 あと12〜13回くらいは食いつなげる目処が立ったんっすが、そんな中、ハーブ・ゲラー。 まあまあ、知られてはいるんっすかね? このコーナーでも、既に3回取り上げられているし。 第1回目は これ 。 おお、エミール・ホルダー! で、次が これ 。 ザウルスっすかぁ。 遠い過去の遺物でありますなぁ。 で、3回目は こちら 。 金沢へ遊びに行くという話でありますな。 こうしてネタにした旅館とか、飲食店とか、書いた後で気が変わって、実際に行かなかったことが多いんっすが、で、ハーブ・ゲラーの人となりに関しては、この過去のレビューに何らかの言及があると思うので、今日は割愛するとして。 で、今回、ネタ用に これ を勝手みました。 いや、買ってみました。 学習機能で、意図せぬ漢字に勝手に変換されるのは良し悪しなんっすが、アルバム4枚分で、MP3 のダウンロードなら、600円。 安っ! 4枚中3枚が既出で、欲しいのは1枚だけだったんっすが、それでも十分、お値打ちかと。 んなことで、 『ザ・ハーブ・ゲラー・セ○ステット』 。 何か、名前がいやらしいので、ニコニコ健全サイトを自認するウチとしては、一部を伏せ字にせざるを得なかったんっすが、六重奏団は “SEXTET” で、このアルバムは “SEXTETTE” 。 もしかしたら 「セ○ステットテ」 と読むのが正解だったりするのかも知れませんが、ピアノがコンテ・神取、いや、コンテ・カンドリ。 これが勝手に漢字に変換されちゃうのは、やむを得ないところなんっすが、テナーがジギー・ヴィネスとかいう人で、ピアノがロレイン・ゲラー。 これはハーブ・ゲラーの嫁ではなかったかと記憶しているんっすが、脳の機能が著しく低下している昨今、真偽の程はサダカでありません。 で、ベースがリロイ・ヴィネガー、もしくはキース・ミッシェル。 この2者が同時に出没することはなく、で、ドラムスがエルドリッジ・フリーマン。 確かに3管セ○ステットテっすな。 トテ、可愛いっすよね。 トテ馬車 とか、ありますよね。 馬がトテトテ歩くのに合わせて、豆腐屋のラッパを吹いたのが由来なんだそうっすが、可愛い♪ ま、それはそうと、これ、個人的にはリーダーを含めて、参加者全員、まったくソソられるものがなかったり。 いや、リロイ・ヴィネガーは、わりと好きなタイプの酢だったりするんっすが、所詮はベース弾きなので、大勢に影響を与えるものではなかったりするし。 フロントとピアノが地味だと、如何ともしがたいんっすが、ま、適当に片付けて、さっさと終わらせることにしましょうかぁ。

 んなことで、まずは1曲目、ゲラーのオリジナルで、 「アウトポスト・インシデント」 。 インシデントって、何か、聞いたことがありますな。 重大な不具合や危険行為が発生した場合、インシデントが、どうのこうの。 ISOの関連で耳にした記憶があるんっすが、んーと、 これ っすか。 おお、だいたい合ってるやん。 僕の脳、ぜんぜん大丈夫じゃん。 で、アウトポストの事故などの危険がある状態のこと。 郵便物が大き過ぎて、郵便受けに入らない場合、アウトポストになるインシデントが考えられるんっすが、翻訳ソフトに掛けてみたところ、 「前哨基地出来事」 。 そんな訳語が出て来ました。 アウトポストって、そんな意味があったんっすな。 で、曲のほうはというと、意外にもハード・バピッシュな佳曲だったりして、ちょっと焦ってしまいました。 3管によるハモリも、なかなかいい感じ。 若干、ウエストコーストっぽい雰囲気もあるんっすが、んーと、 これ 。 ジャズのブログなのに、何の関係もない高校野球とか、大相撲とか、チコちゃんとかの話を書いてんじゃねーよ、のすたるジジイ。 そう、思わずにはいられませんが、で、 “モノーラルのVINYL” って、何や? ま、他人様のブログを無断で勝手に引っ張って、罵詈雑言を浴びせるというのは、人として、どうか? そんな気がしないでもないんっすが、ハーブ・ゲラーはアッチ海岸生まれのアッチ育ちである。 そんなことが書かれているんっすが、アッチって、どっちや? んーと、 Wikipedia によると、ハーバート・アーノルド・ゲラー (中略) はロサンゼルス、California.で生まれました。 やっぱ、そっちっすか。 若干、ウエストコーストっぽい雰囲気が感じられるのも、うべなるかな…なんっすが、決してアレンジ偏重なスタイルではなく、しっかりフロント3人+ピアノのソロ・スペースは確保されております。 うち、カンドリくんは、ちょっとダサくて、僕のタイプではないんっすが、先陣を切るゲラーは、ちょっぴりアート・ペッパーっぽくて、白人差別派の僕でも、その実力を評価せざるを得ない仕上がり。 カンドリくんも、ま、味はあるし、ロレインのピアノも適度にブルージーだし、続くテナーの何とかくんは、微妙にデクスター・ゴードンっぽかったりするし、で、最後、リロイ・ヴィネガーが、エロい酢っぽいベースのピチカートを聞かせてくれて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 意外にも悪くなかったので、思わず、真面目にレビューしてしまいましたが、ここから先は初心に返って、心を入れ替えて、適当に流すことにして。 で、次。 「クレイジー・ヒー・コールズ・ミー」 。 「気の触れた彼が私を呼ぶ」 。 ひぃぃぃぃ〜。 気の触れた彼、CRAZY HEぃぃぃぃぃ〜。 翻訳ソフトだと、もう少しソフトに訳してくれるかも知れませんが、「彼が私と呼ぶ変な人」 。 ん? 意味がわからん…。 ま、おそらく歌物スタンダードなんだと思うんっすが、 Jazzと読書の日々 。 ググると、よくヒットしますよね、ここ。 で、変に笑いに走らない姿勢に好感が持てるんっすが、 「彼は私をアンパンマンとナンカヘンダー」 。 それが正解っすかね? 原文にないアンパンマンを持ってくるところが、翻訳の妙味なんっすが、で、この歌詞、なかなか味わい深いっすな。 アメリカ人の作詞家も侮れませんが、で、曲のほうもムーディで、アメリカ人の作曲家も侮れないな…と。 バラード調のナンバーなんっすが、冒頭、3管のハモリが絶妙で、ウエストコースト派も、侮れません。 で、ソロ先発はハブ・ゲラ。 抑揚の美を感じさせて、イケてます。 続くカンドリも味があるし、忍んでいる感じが、神取忍。 で、続いては、ん? アルト? ということは、出だしはテナーだったんっすかね? ま、終わってしまったことなので、過去を振り返るのはやめておきますが、でもって、3管の絡みが小粋なテーマに戻って、おしまい。 ここまで2曲、当たりでありますな。

 で、次。 ハブ・ゲラのオリジナルで、 「ジン・フォー・フギュエルホーンズ」 。 “FUGUELHORNS” の発音が難しいんっすが、「FUGUELHORNSのためのジン」 。 意味もよく分かりません。 で、これ、冒頭のアレンジが典型的なウエストコースト派で、個人的には、あんまり…。 テナー、ラッパ、ピアノ、アルトと続くソロは、どれも悪くないんっすが、中でもロレインがイケてますな。 のすたるジジイはロレーヌ・ゲラ−と、何かムカつく表記をしておりますが、しかもロレーヌは30歳の若さで病没しちまった。 ハーブはロレーヌが死んじまってから心痛ですっかり抜け殻になってしまった。 え? マジっすか? 脳梗塞が、ブチッと破裂しちゃったとか? ロレインちゃん、可哀想…。 んーと、 これ っすか。 心不全もしくは気道感染によるものだった。 うわぁぁぁぁ…。 哀悼の意を込めて、 これ をポチってみたんっすが、何とも洒落たジャケットでありますな。 届くのが楽しみなんっすが、で、次。 これまたハブ・ゲラのオリジナルで、 「タージ・アット・ザージズ」 。 よく分からんタイトルを付けるのが好きなんっすかね? 「ZardiののTardi」 。 ま、そうなりますよね。 これまた、典型的に西海岸なアレンジが施されていて、個人的には、ちょっと…。 演奏そのものは、アドリブ命! …な、ビ・バップの魂が感じられて、めっちゃイケてるんっすけどね。 参加者各位、熱いプレイをカマしてくれているんっすが、この熱さ、もしかして、点滴で造影剤を入れられてるとか? アレはすぐに元に戻っちゃうんっすが、こっちは最後まで熱量が持続しているので、あるいは全員、普通に発熱しているだけかも知れませんけど。

 で、次。 「ヴォン・マエ」 。 作曲者として B. Freeman の名前がクレジットされているんっすが、チコ・フリーマンの親父の、ヴォン・フリーマンっすかね? もし違ったら、チコちゃんに叱られるんっすが、 「親父はこんな曲、書かねーよ!」 とか。 もしヴォン・フリで正解だとすれば、豪快で粗野で野卑なオッサンのイメージだったりするんっすが、これがまた、意外にもファンキーな哀愁味を帯びた佳曲だったりして、親父、やるやんけ! で、アルト、ラッパ、テナー、ピアノ、ベース、ドラムスの順で繰り広げられる各自のソロもイケていて、よかったな♪ …と。 で、次。 「ロッキン・チェアー」 。『天才クイズ』 の勝ち組賞の賞品は食パン10斤だったと思うんっすが、6斤でも、多過ぎやろ? そう、思わずにはいられない椅子っすよね、 「ロッキン・チェア」 。 恐らく、歌物ではないかと思われるんっすが、曲、演奏とも、まあまあかな? …と。 脳天気系なので、日本人のウケは、あまりよろしくないものと思われます。 で、次。 あ、そうそう。 4月30日の泌尿器科の診察の件。 脳神経外科のほうから電話をしておいたから、大丈夫。 そういう話だったんっすが、行ってみたら、予約も何も取ってくれてなくて、おかげで、めっちゃ待たされました。 僕より後、午前9時頃に、めっちゃ体調が悪くて、飛び込みでやって来たっぽい兄ちゃんがいたんっすが、「何時になるか分かりません。午後になるのは間違いなく、最悪、4時過ぎとか…」と言われて、絶望しておりました。 僕は8時くらいに受付を済ませたので、それよりはマシだと思うんっすが、結局、名前を呼ばれたのは午後1時過ぎ。 お見立ての結果、確かに腎臓だかに水が溜まっているが、そんなに大したことはない。 が、詳しくは、もっとよく検査しないと、分からん。 そんな結論が導き出されました。 エエぇぇぇ、また検査っすか? 勘弁してくれませんか? 検便くらいなら、協力してもいいんっすけど…。 で、再検査を避けたい一心で、「あ、今度の5月、会社の健康診断があって、そこでエコーを受けることになっているんっすけど?」 そんなことを言ってみたんっすが、「会社の健康診断とか、腎臓に水が溜まってますね! …で、終わりだと思います。」 で、結局、7月に肺のほうの再検査を受けるのと同時に、こっちのほうも見ておこう…と。 それだけの話ために、前回はすっぽかされて、今回は5時間も待たされて…。 で、その後、脳神経外科の偉い女医のオバサン (←勝手) に呼ばれて、「頭のほうは、どうする?」 と聞かれて、「様子を見ることにしようかと…」 と答えたら、「あ、そう。」と、簡単に引き下がったので、さほど、緊急を要するような事態ではないな…と。 いや、多分。 で、ハブ・ゲラのオリジナル、 「オウル・アイ」 「フクロウ目」 っすか。 桑名に 「ふくろうの杜」 というのがあって、ふくろうカフェか何かなのかと思ったら、 これ 。 葬儀ホールかい…。 一応、 ふくろう茶房 というのも併設されているみたいなんっすが、おお、フクロウ、可愛ぇぇ♪ が、目は怖いっすな。 となると、 「オウル・アイ」 には、あまり期待が持てそうにないんっすが、ラテン + 微妙にタッド・ダメロンなテイスト? 悪くはないっすな。 で、演奏のほうも、まあまあかな? …と。

 んなことで、ラストっす。 「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」 。 日本ではもっぱら、 「帰ってくれれば嬉しいわ」 。 そんなオカマ口調の放題で知られるんっすが、翻訳ソフトでは 「あなたは、そう、帰るニースであるでしょう」 。 “SO” を “そう” と訳すのは納得なんっすが、 “NICE” が “ニース” なのは、ちょっと…。 で、このハブ・ゲラ版、特に最初のテーマ部は、原曲の面影がない感じで、ん? 各自のソロ・パートはまずまずで、後テーマになって、ようやくお馴染みのメロディが聞こえてくるんっすが、ちょっと奇を衒って、失敗した感じ? ま、それもまた、人生。 ということで、おしまい。

【総合評価】 極めて期待薄だったんっすが、意外と大健闘しておりました。 特に出だしの2曲は完璧な仕上がり。 その後、僕の趣好に、ややそぐわないアレンジの曲も、いくつか散見されましたが、各自のソロに関しては概ね良好で、よかったな♪ …と。 ハブ・ゲラとロレ・ゲラ夫妻が頑張ってるし、何せ、アルバム4枚分で600円。 これは、買い! …っしょ?


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