PETER THE GREAT (BETHLEHEM)

PETE BROWN (1955)

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【パーソネル】

JOE WILDER (tp) PETE BROWN (as) WALLIE RICHARDSON (g)
WADE LEGGE (p) GENE RAMEY (b) RUDY COLLINS (ds)
【収録曲】

(01-02) THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU / I CAN'T BELIEVE THAT YOU'RE IN LOVE WITH ME
(03-04) USED BLUES / MOONLIGHT IN VERMONT
(05-07) THE WORLD IS WAITING FOR THE SUNRISE / TEA FOR TWO / DELTA BLUES
【解説】 ( 2021年05月16日更新 / 連載 1,443回 )

 ( 前回 の粗筋) 脳ドックを受診した。 再検査も受けた。 が、肺と腎臓のほうで、また検査を受けなければならなくて、クソ面倒…。 あ、この回は別にいいっす。 引き延ばし戦略の一環として書いてみただけで、他意はありません。 で、( 前々回 までの粗筋) 由布院を散策した。 この話の続きになるんっすが、で、1日目にお泊まりしたのが、 ここ 。 いやあ、いい宿でした。 温泉、料理、接客、どれも申し分なし。 特に、お世話をしてくれた仲居さん (←若いギャル) が、桑名にほど近い大垣の出身というので、それなりに会話も成立して、何よりだったんっすが、「明日はどちらに行かれる予定ですかぁ?」 「ま、別府にでも…。」 「やっぱり、地獄巡りとか、されるんですかぁ?」 「・・・。」 ここで少し、答えに窮しました。 ぶっちゃけ、地獄巡りって、ダサいっすよね。 特に若いギャルのウケは、よく無さそう。 ここはひとつ、地元民も知らないようなマイナーなスポットを揚げて、旅のプロだと思わせて、尊敬を勝ち得るのが得策ではなかろうか? そんな邪心が沸き起こったりしたんっすが、特にそんなスポットも思い付かなくて、「ええ、まあ…。」 「バスだと、すぐ目の前に止まって、便利ですよぉ。 ゆふりん号。」 そうなんっすよね。 宿レポのところにも書いたんっすが、そういう名前のバスが走っているんっすよね。 そんなの、言われなくても知ってるし! て言うか、最初から、それに乗るつもりだし! “旅のプロ” なら当然、男の威信を賭けて、そう、強く主張すべきなんでしょうが、そんなことを言ったところで、場の空気が悪くなるだけなので、「あ、そうなんっすね!」 さらっと言ってのける僕って、我ながら、めっちゃオトナでありますな。 自分でも惚れ惚れしてしまいます。 「バス、景色いいですよぉ! 途中、由布岳の登山口にも止まるので、そこで降りて写真を撮ったりしても、いいかも?」 あ、それ、いいかも? 「あ、でも、1時間に1本しかないんですけど…。」 あ、それ、駄目かも! 由布岳を愛でて、写真を撮る。 んなもん、5分もあれば終わってしまいますからね。 「私も先週、地獄巡りに行ったんですよ! 海地獄だけですけど。」 「あ、そうなんっすか!」 いや、余計なことを言わなくて、正解でありましたな。 もし僕が、「地獄巡りとか、またまたご冗談を。 あんなもの、行くわけないじゃないっすか! あんなのに行く人の気が知れないっすよね!」 そんな発言をしていたら、その場の空気が、かなり気まずいものになっていたに違いありません。 「海地獄だけなら、それ、“地獄巡り” とは、言わんがな!」 それくらいのツッコミは入れてもよかったかも知れませんが、そんな軽口が言えるなら、極度のコミュ障なんか、やってないって! ま、それはそうと、全部で7つか、8つか、9つくらいある地獄の中で、海地獄をチョイスしたというのは、賢明ですよね。 いちばんイケてますからね、アレ。 ま、最初に海地獄に行ってしまうと、残りの地獄が微妙に思えてしまうので、諸刃の剣ではあるんっすが、とまあ、そんなこんなで、由布院に別れを告げて、 「ゆふりん号」 で、鉄輪 (かんなわ) に、GO!

 お姉さんが言ってた通り、道中はなかなかの絶景でありました。 詳しくは、 ここ 参照。 往路は大分駅から由布院駅まで、JR久大本線の普通列車に乗ったんっすが、車窓の眺めもつまらなくて、苦痛。 ポクくんが 「別府・由布院間の移動は路線バス一択!」 と力説するのも、納得。 晴れることを願おう。 そんなことも書かれておりますが、この日、めっちゃ快晴だったし。 とまあ、そんなことで、鉄輪に到着〜。 本日の最初の目的地は ここ なので、ひとつ手前の “本坊主” というバス停で降りてもよかったんっすが、荷物を預けたかったので、鉄輪まで行くことにしました。 鉄輪のバスセンターなら、コインロッカーがあるんじゃね? そういう予測だったんっすが、大丈夫でした。 ありました。 が、600円の大きなコインロッカーしかなくて、スカスカで何か、勿体ねぇ…。 めっちゃ嵩張るお土産とかを買って、それを入れて、元を取ろうか? そんなふうに思ったりもしたんっすが、それをすると、後から泣きを見るのは自分なので、考え直して、自重しました。 ちゃんと冷静に損得勘定が出来るサバくん、我ながら惚れ惚れしてしまうんっすが、重いリュックを預けて、身軽になったところで、天然坊主地獄 へ GO!


< 天然坊主地獄 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 今回、どうしてここを最初に選んだのかというと、来たことがなかったから。 他の地獄 は何年か前に回ったことがあるんっすよね。 気付いた人もいるかと思うんっすが、この天然坊主地獄 は、別府地獄組合のサイトには掲載されておりません。 何故かと言うと、地獄組合に加入していないから。 加入地獄の中に “鬼石坊主地獄” というのがあるんっすが、それとは別。 アッチとは違って、こっちのほうが本物だから! アッチと違って、こっちは大分県の天然記念物だから! そんな自尊心から 「天然坊主地獄」 を自称し、別名 「本坊主」 とも呼ばれているんっすが、他の地獄からは少し離れたところにあるし、 「え? 地獄巡りの共通券で入れないの? 別料金? じゃ、いいや…。」 と、避けられてしまう、そんな悲運の地獄でありますな。 ま、自分の意思で組合に加入しなかったんだから、寂れても自業自得なんっすが、お陰で、めっちゃ空いていて、ゆっくり回れて、よかったっす。 わりと綺麗に庭園のように整備されていて、ところどころに “地獄” が散見される。 そんなスポットなんっすが、ぼこっ! ばこっ! …と、熱泥が湧き上がるのが、最大の呼び物かと。 あとはまあ、 (写真・下から2枚目) のような、 “小銭の亡者” のようなスポットとか。 入場料を取っておいて、さらに小銭を巻き上げようとは、まさに地獄の所業。 そんな悪事を働いていると、死後、地獄に落ちるに違いありませんが、 ここ を見ると、ご利益スポット?! …となっておりますな。 が、硬貨を入れると変形してしまうので、手を合わせるだけにしましょう! あ、小銭を巻き上げる意図はなかったんっすな。 むしろ、その行為を諫めていたりして、ちょっとだけ見直しました。 で、 (写真・いちばん下) の “延内寺爆発跡” 。 ここ で、ちょっとコミカルな感じに語られておりますが、いや、笑い事ちゃうやろ? その大地震により、地が裂け、熱泥が噴出し、境内が大爆発! 円内坊 (住職) も吹き飛ばされてしまい、延内寺と共に沈んでいったそうです。 マジもんの地獄やんけ! 本坊主の本気を見た気がしますが、僕の写真だと木が写っているだけで、何がなんだか、よく分かりませんな。 オフィシャルサイトの写真だと、小さな池みたいになってるっぽい? この底に円内坊 (住職) が沈んでいるんっすかねぇ…。 だとすれば、何とも浮かばれない話でありますが、浮いた話を聞いたことがない。 そういう、清廉潔白な坊主だったのかも知れません。

 で、この地獄には 鉱泥温泉 という日帰り入浴施設が併設されているんっすが、何か、“入浴の掟” みたいなのがあるみたいで、ハードルが高そうだし、昼の12:00までしかやってないみたいだし、言うほどドロドロではないみたいだし、うーん…。 個人的には、 「でも一番有名な保養ランドニガテなんよね。」 と言われちゃってる 保養ランド のほうが、いいかな? …と。 あ、いちばん上に出てくる絵がエロいので、会社の勤務時間中とか、電車の中とかで、こっそりこれを読んでいる人は、クリックしないほうが賢明かと思いますが、で、保養ランドでカラダを休ませて、健康を養う前に、昼飯を摂取することにして。 極度のコミュ障で、人見知りで、無口で、ビビりで、その癖、自尊心だけは高い僕は、一人で食べ物屋とかに入るのが大の苦手だったりして、店の入口の前を行ったり来たりして、入ろうか、やめておこうか、10分ほど逡巡して、結局は諦めて、コンビニで 「まるごとソーセージ」 とかを買って、公園のベンチとかで寂しく食べる。 そんな結果に終わることが多いんっすが、自尊心。 それがどう関係するのかというと、常連の溜まり場みたいになっている店に入ってしまって、「何しに来た?」 そんな目で見られたりすると、プライドがズタズタになっちゃいますからね。 そういう事態を避ける為に、ネットで予約を入れることにしているんっすが、それだと、少なくとも店の人に 「何しに来た?」 と思われることはないだろうし、店の中に足を踏み入れる覚悟も決まるし。 が、今回、これといった店が見つからなかったんっすよね。 食べたいものは決まっていたんっすけどね。 とり天 。 これ、一択。 飛び込みでどこかの店に突入しなければならなくて、ハードルが高過ぎて、めっちゃ気が思いんっすが、めっちゃ混んでいて、待たされたりするのも嫌だし。 で、一応、当たりは付けておきました。 ここ 。 温泉には入らず、レストランだけ利用出来るのかどうかは分かりませんが、ま、アカンかったら、温泉にも入るかぁ…と。 明礬温泉では 岡本屋売店 が有名なんっすが、ここは前に別府に来た時に入ったことがあるし (←うどんと地獄蒸しプリンを食った。とり天は夜、駅の近くのトキハの中の店で食った) 、有名だから混んでいそうだし、ま、別に岡本屋でアカンということはないんっすが、ま、とりあえず明礬温泉まで、行ってみよう…と。 本坊主からバスに乗って、地蔵湯前というところで下車。 やっぱ、岡本屋は、けっこう混んでそうっすなぁ。 初志貫徹で、「湯の里」 のほうにしよう。 そう、心に決めたんっすが、この温泉施設は山の上のほうに建っていて、何となく人を寄せ付けない空気が漂っていたりするんっすよね。 階段を上がっていくことになるんっすが、入口が2つに別れていて、ん? そのうち、1つのほうには 「こちらは温泉の入口ではありません」 みたいな注意書きがあって、間違いなく、間違っているような気がしたんっすが、温泉と食堂とは、また別なのかも知れないし、とりあえず、受付のオッサンに聞いてみるかぁ…と。

 「ここ、食堂の入口ではないですよね?」 「食堂?」 「(上のほうを指さしながら) 上の食堂。」 「ん? 上には食堂、ないですよ? 食堂なら、下に (←下のほうを指さしながら)。」 岡本屋っすよね。 それは知ってます。 が、今回は違うほうに行きたくて…。 そんな話をするのも面倒なので、もう、いっかぁ…と。 「あ、じゃ、まあ、とりあえず、大人1人。」 そこは 明礬地獄 という出し物の入口でありました。


< 明礬地獄 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 今、このサイトを見て気付いたんっすが、ここ、岡本屋がやってる地獄だったんっすな。 それで、商売敵の “上の食堂” は、 「ない!」 と、とぼけた…と。 いや、本当に知らなかったのかも知れませんが、「食堂なら、下にある」 …と。 で、 (写真・いちばん上) 。 明礬温泉は別府の市街地から遠く離れた山奥というイメージなんっすが、意外と別府湾が近くに見えたりします。 ちなみにこれは、岡本屋売店の駐車場の端っこのほうから撮ったもので、なかなかの絶景だったりするんっすが、目の前の電柱と電線が目障りやな…と。 そんな不満を解消してくれるのが、明礬地獄。 地獄そのものは (写真・上から2枚目) のように、変色した岩の隙間から水蒸気が地味に立ち上っているだけで、極めて地味なんっすが、山の斜面に位置しているので、眺めが抜群。 (写真・ちょうど真ん中) 参照なんっすが、明礬大橋と別府湾、最高っ♪ で、他にはまあ、明礬小屋の内部を見学出来るようになっていたり。 ま、中を見てみたところで、何があるワケでもなく、出し物としては極めて地味だったりするんっすが、で、他にはまあ、ちょっとした足湯なんかもあったり。 ぶっちゃけ、ぜんぜん興味はなかったりするんっすけどね、足湯。 が、ある日、足湯というのが、幼女のパンツが見えるかも知れないスポットであることが判明して、いや、違います。 幼女がパンツ丸出しで足を湯に浸けていたりして、見たくもない僕としては、何とも迷惑千万な話であるんっすが、足湯はただ足を温めるための湯ではない。正しい方法で入浴すれば、自律神経を整えたり入眠を促進したり、多くの効果効能が期待できる優れものである。 そういったものであることが発覚して、悪くはないな…と。 多少のパンツには目を瞑って、いや、目を瞑ったら見えなくなってしまうのでアカンのっすが、とにかくまあ、積極的に利用するにヤブサカではないな…と。 が、今回、先客のペヤングがずーっと足湯を占拠していたので、堪能することが出来ず、でもまあ、入場料は200円だし、こんなものかぁ…と。 悪くはなかったんっすが、受付のオッサンに「上のほうに食堂など、ない!」 そう断言されて、すっかり気勢を削がれたので、昼飯は他のところで食べることにして。 じゃ、 明礬うどん にでも、行ってみるかぁ。 この店、何かトラブルに巻き込まれているようで、ググろうとすると、サジェスト機能で 「嫌がらせ」 というのが出て来たりするんっすが、別に客が店員から嫌がらせされるワケではなく、 これ 。 被害者なんっすな。 ちなみに、場所は保養ランドのすぐ手前。 明礬地獄から700mくらいの距離なんっすが、ずーっと下り坂なので、余裕で歩いて行けます。 んなことで、明礬大橋の下を潜って、海を眺めながら、GO!

 で、店に入ろうとして、んー。 やっぱ、やめておこうか? ふと、弱気になってしまったんっすが、30秒ほど逡巡して、ヨシ! ここはひとつ、勇気を振り絞って。 ここがアカンかったら、この先、どんな店にも一人では入れなくなってしまうに違いない。 そんな気がするくらい、入りやすそうな雰囲気でしたからね。 ということで、えーい! で、入ってみたら、「何しに来た?」 みたいな目で見られることもなく、お姉さんが愛想よく迎え入れてくれました。 窓際には “ぼっち席” が設えてあるし、お一人様に優しいお店でありますな。

カウンターからの絶景♪

 前の道路と、その向こうの工事現場が見えて、 「別府に来たなぁ。」 という感慨は、まったく湧き上がってこなかったりするんっすが、で、メニューに関しては、誰かの Twitter にあった これ が分かりやすいかと。 うどん屋だけあって、うどん (もしくは、そば) の品揃えが豊富なんっすが、名物は恐らく、店の名前を冠した 「明礬うどん」 。 名前だけ見ると、何だか薬臭そうで、あまりソソられるものがありませんな。 ちなみに僕は “明礬” というのがどういうものなのか、あまりよく分かってなかったりするんっすが、お掃除とか、お料理とかに、何かと重宝するらしい。 そんな薄っぺらい知識しか。 そもそも “明礬” という漢字が難し過ぎるので、もっと分かりやすい片仮名の名前にして欲しいところなんっすが、んーと、 ここ 参照。 おお、なるほど、さっぱり分からん…。 この明礬うどんの “明礬うどん” は、別にウドンにミョウバンが練り込まれていたりするワケではなく、山菜・むきえび・コーンをトッピングしたうどんみたいなんっすが、“むきえび” っすかぁ。 個人的には、まったくソソられるものがないトッピングでありますな。 安藤百福はカップヌードルの具材としてエビを入れるのに、めっちゃ苦労したそうなんっすが、僕はあのエビが嫌いなので、ノーマル味は選びません。 カレーの一択なんっすが、じゃ、今回も「かれーうどん」を選んだのかというと、うーん。 それもなかなか捨てがたいんっすが、あ、「とり天うどん」、あるやん! が、それもちょっと違うんっすよね。 僕は別に “とり天” を、うどんのトッピングとして食べたいワケではなくて、ということで、

ざるうどん(冷)+とり天セット♪

 ざるうどん(冷)+とり天セット♪ そうそう、これこれ。 “とり天” は、このタレみたいなヤツにつけて食べるスタイルじゃないとアカンっすよね。 で、うどんのほうはシンプルに、ざるにしておきました。 ぶっちゃけ、とり天さえ食べられれば、うどんのほうは別に何でもよかったんっすが、このうどんが意外にも、めっちゃ美味しかったっす。 腰が強くて、本格的。 もしかしてこの店、うどんが本業だったりするんじゃね? そんな気がする出来だったりしたんっすが、で、 “とり天” のほうもアツアツ、サクサクで、美味ちい♪ ま、ぶっちゃけ、ジョイフル三重員弁店で食べた 「とり天定食」 と、大差ない気もするんっすが、こういうのは気分の問題っすからね。 で、すっかり満足したところで、いよいよ別府観光の本命、保養ランドへ GO! ここ、前回の別府旅行の際にも行ったんっすが、混浴なのが、何よりの楽しみなんっすよね。 いや、違います。 混浴というのはどうかと思うし、変態の巣窟と化しているみたいだし、そんな奴らの同類だと思われたりするのは、何とも迷惑な話だし、下手に若いギャルがいたりしたら、こっちとしても変に気を遣うし、現状の営業形態を継続するのは、変態以外、誰も得をしないと思うんっすが、他に類を見ないドロドロの湯は、せっかく別府まで来た以上、きっちり押さえておきたいな…と。 この際、混浴という点には目を瞑って、いや、目を瞑ったら見えなくなってしまうのでアカンのっすが、とにかくまあ、再訪を決意した次第でありまして。 行ったことのないサルの高崎山と、どっちを優先するか、最後まで迷ったんっすが、結局のところ、誘惑に負けてしまいました。 で、この温泉の実態に関しては、先ほどのちょっとエロい絵のサイトに詳しく書かれていたので、特に書き加える点は何もなかったりするんっすが、念のため、もう一度、リンクを貼っておきましょう。 ほれ 。 もう、このまんま。 混浴と言っても一応、男湯と女湯は、きっちり別れているんっすよね。 が、その境には細い板のようなものが渡してあるだけなので、モロ見えになっちゃうという。 お湯のほうはドロドロで、透明度はゼロなので、立ち上がらずにズルズルと移動する分には、見られずに済むんっすが、何てオープンな…。 で、肝心のドロドロ具合なんっすが、ん? 手前にあるほうの露天風呂、前に来た時よりも、底に沈殿している泥が少なくなっているような? 何か、普通の白濁した温泉みたいな感じになっちゃってました。 手前にある、誰も入ってない内湯の泥湯のほうは、普通にドロドロだったんっすが、露天風呂のほうは、ちょっと拍子抜け。 うーん。 で、どうでもいいことなんっすが、女湯のほうはというと、・・・。 誰も入ってませんな。 ま、そうっすよね。 普通に考えれば、こんなところ、絶対に無理! …だと思います。 混浴うんぬんは置いておくとしても、底の泥の部分には木の葉っぱだとか、何か得体の知れないものだとか、いろんなものが沈んでいて、清潔感が皆無だったりするし。

 で、ここ、このメインの露天風呂のほかに、もうひとつ 「自律神経の湯」 というのがあったりします。 こちらも混浴ながら、男湯と女湯は別れていて、女湯の入口のほうには小屋みたいなものもあったりするんっすが、そこまで移動するには、男湯の横の何の目隠しもないところを歩いて移動しなければならず、えーと、 ここ 参照。 おお、なかなかのチャレンジャーでありますな。 先ほど泥湯とは全然違う、モチモチした粘土のような泥で、葉っぱなど多少のゴミもありましたが、手や足にもったりと絡みつく泥が気持ち良かったです。 そうそう。 こっちのほうの底のドロドロ具合は、健在でした。 女湯のほうはというと、・・・。 さすがに誰も入っていなかったんっすが、ドロドロ感は存分に堪能出来たので、満足。 最後は内湯のコロイド湯に浸かって、ドロドロを落として、さっぱりして、満足して、さあ、帰ろう。 …と思ったら、・・・。 コロイド湯の女湯のほうから、何やら若いギャル達 (?) がキャッキャしている声が。 ・・・。 せっかく、ここまで来たんだし、もう一度、露天風呂に行ってみようかな? …と。 コロイド湯に入ったせいでドロドロが流れてしまったので、もう一度、しっかり体に付着させたほうがいいっすよね? じっくりと時間を掛けて、泥をしっかり体に浸透させる覚悟を決めた次第でありますが、結果、・・・。 無駄に時間を浪費しただけだったな …と。 いや、違います。 しっかりと温泉の成分を皮膚から吸収することが出来て、とっても有意義な小一時間であったな♪ …と。 別府から帰って一週間くらいは、自分のカラダから、独特の硫化水素臭さが漂っていましたからね。 んなことで、別府の話、あと1回か2回か3回は引っ張る覚悟が出来ているので、ヨロシク☆

 んなことで、今日はピート・ブラウンっす。 最初に断っておきますが、今日はハズレです。 僕の場合、何となく気にくわない。 そんな真っ当な理由で、演奏を一度も聞いたことがないのに、毛嫌いする。 そんな “聞かず嫌い” が少なくないんっすが、この人の場合は違います。 じっくりと演奏に耳を傾けた上で、何か、今ひとつやな…と。 過去にも一度だけ取り上げたことがあるんっすけどね。 んーと、 ここ 。 前半は、もの凄くどうでもいいネタなので読み飛ばして貰うとして、携帯音楽プレーヤーとか、ほんの数年で陳腐化しちゃいますもんね。 当時の僕は、安物で何ら問題ない。 そんなスタンスだったんっすが、ある日、何となくソニーの “WALKMAN” を買ってみたら、音のよさが段違いだったりして、腐ってもソニーやな…と。 ハイレゾとかは、ぜんぜん違いが分からなかったんっすが、今回のこの 『ピーター・ザ・グレイト』 というアルバムも、 ここ で仕入れて、“WALKMAN” に入れて、聞いてます。 こんな糞マイナーなものまで、ちゃんと用意されているんっすな。 こんなの買う人、いるんっすかね? 前回の 『フロム・ザ・ハート』 というアルバムは、4,800円返せ〜! そんな結果に終わった模様でありますが、今回は 1,048円の出費なので、被害が少なく済んだのが、唯一の救いかと。 PETER THE GREAT。 このキーワードで画像検索すると、ロシアの軍人っぽい肖像画で埋め尽くされることになるんっすが、ピョートル大帝っすかね? いいっすよね、大帝。 大帝なら、大抵の無茶は押し通せる気がするんっすが、で、このピート・ブラウンとやらのアルバム、元々は10インチ盤のレコードだったようで、全部で7曲入っているんっすが、トータルで24分15秒と、かなり短め。 で、何がアカンのかというと、とにかく演奏が古臭くて、ダサダサ。 調べてみたらどうやら、スイングジャズで活躍したオッサンのようで、中間派っぽいのも、仕方ないところなんっすけど。 完全、人選ミスっすな。 サイドマンとして、トランペットのジョー・ワイルダーが入っていたりするんっすが、この人も言うほどワイルドではなかったりして、ノスタルジックな爺臭い雰囲気に、拍車を掛けてくれていたりします。 ウィリー・リチャードソンとかいう人のギターが入っているのもよくないし、リズム・セクションも、わざわざ名前を書く気がしない、寡聞にして、よく分からん人達ばかりだし。 前向きになれる要素がひとつもなかったりするんっすが、んなことで、後ろ向きな姿勢で、適当に片付けるとして。

 で、まずは1曲目、 「ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー」 。 有名な歌物スタンダードっすよね。 タイトルの意味は今まで、あまり深く考えてみたことがなかったんっすが、 「決して別のYOUがいないでしょう」 。 “YOU” は訳さないのかよ? 歌詞の日本語訳を見たほうが、話が早そうなんっすが、んーと、 これ「君なしでは」。 また、ずいぶん大胆に意訳しちゃいましたな。 ま、意訳でも別に、約束を破ったワケではないので、違約金を払わされる心配はないんっすが、ヴァースから歌うと別れの曲、ヴァースなしで歌うと愛の歌に解釈できる曲。 ほぉ、面白いっすな。 ここでのピートの一味はヴァースカら演奏している気がするので、別れの曲という解釈になるのかも知れませんが、ミディアム・テンポのほのぼのとした仕上がりで、そんな気配はみじんも感じられません。 ヴァースではなくて、イントロ? その部分は2管のユニゾンで、テーマ部に入ると、ラッパが主導、そこにアルトが絡む。 そんな感じになるんっすが、その後、ギター、ピアノと、フィーチャーされる楽器が変わったりして、なかなか凝ったアレンジであるな…と。 で、このピアノの人がブルージーで、悪くなかったりするんっすが、んーと、WADE LEGGE っすか。 ワデ・レッゲ? ウェイド・レッジ? あ、 ウェイド・レグ なんっすな。 で、リーダー作も見付けました。 ほれ 。 1950年代のジャズ界に彗星のごとく登場し、ディジー・ガレスピー、ソニー・ロリンズ、チャールズ・ミンガスらと共演したウェイド・レギー(1934-63)。 読み方、変わってるやないけ! で、MP3なら300円なので、思わずポチってしまったんっすが、夭折の天才ピアニストって、日本人にめっちゃウケるやつっすよね。 で、その後、ピートくんの中間派っぽいアルト・ソロが出て来て、ベースのピチカート・ソロがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 うーん、まぁ…。

 で、次。 「アイ・キャント・ビリーブ・ザット・ユー・アー・イン・ラブ・ウィズ・ミー」 。 意訳すれば 「あなたに不信感」 。 そんな感じでしょうか? 翻訳ソフトが真面目に訳した結果は 「私は、あなたが私を愛していると信じることができません」 だったんっすが、ま、だいたい合ってますよね。 が、演奏のほうは、不信感など、みじんも感じさせない能天気な仕上がりだったりして、いい感じのピアノによるイントロ → アルトが主導する主旋律に、ラッパが茶々を入れる感じのテーマ → ギター 〜 ラッパ 〜 アルトの順でソロ回し → 2管の絡み → そこにピアノも少し絡んで → リフっぽい合奏があって → テーマには戻らずに、おしまい。 ちょっぴり古臭い感は否めませんが、ま、意外と悪くはなかったな…と。 で、次。 「ユーズド・ブルース」 。 恐らくピートの自作ではないかと思われるんっすが、 「使い古されたブルース」 って感じ? アーシーな泥臭さが前面に押し出されていて、無理っ! 生理的に、無理っ! 唯一の救いはウェイド・レグだか、ウェイド・レギーだかのブルージーなピアノ・ソロなんっすが、いや、この人はマジでいいっすな。 リーダーの座を譲るべきじゃね? そんな気すらしてしまうんっすが、となると、アルト編では取り上げられなくなってしまうので、痛し痒しであるな…と。 もし、僕が将来、誰かと漫才をやることになったら、コンビ名は 「いたし・かゆし」 にしよう。 そう、心に決めているんっすが、フルネームは、頭 (あたま) いたし & 頭 (あたま) かゆし。 ま、超コミュ障で、人見知りで、無口で、陰の極みである僕が、誰かと漫才をやる将来など、まったく考えられないので、コンビ名を考えるだけ無駄なんっすが、で、次。 「ムーンライト・イン・ヴァーモント」 。 ヴァーモントと言えば、日本人なら十中八九、カレーを連想するに違いありませんが、「ヴァーモントの月」 。 アメリカ人って、意外とロマンティスト。 しみじみとしたバラードに仕上がっていて、ちょっぴり古臭い感は否めないんっすが、こういうノスタルジーな路線も悪くはないな…と。

 で、次。 「ザ・ワールド・イズ・ウェイティング・フォー・ザ・サンライズ」 。 既に確定された邦題を持っている有名曲なんっすが、敢えて翻訳ソフトの実力を試してみると 「世界は日の出を待っています」 。 おお! 正解は 「世界は日の出を待っている」 なんっすが、いい線、いきましたな。 で、 「日の出」 と言えば、桑名の ここ 。 美味しんぼでも紹介された。 果たしてそれは、誇っていいことなのか、ちょっぴり疑問だったりするんっすが、松任谷由実が絶賛したという噂も。 ほれ 。 これは素直に誇っていいと思うんっすが、山岡士郎よりも松任谷のほうが、真っ当やろ? …と。 で、これ、確かにどこかで聞いたことがある曲っすな。 有名なんっすかね? のほほんとした雰囲気がピートの持ち味とマッチしていて、悪くないな…と。 テーマに続いて登場するピアノのソロが絶品だし、それに続くジョー・ワイルダーのラッパも、それなりにワイルドだじょー。 ピートのアルト・ソロも意外と骨太だったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 本アルバムのベスト・トラックでありますな。 ま、いすゞのトラックには、ちょっと負けちゃうんっすけど。 で、次。 「ティー・フォー・トゥ」 。 これを 「二人でお茶を」 と訳すことが出来れば、翻訳ソフトとしては完成形なんっすが、 「2のためのお茶」 。 ま、そうなりますよね。 日本人ウケのいい歌物スタンダードなんっすが、スイング系キャラとの相性も良好で、何とも小粋な小唄に仕上がっていて、いいな♪ …と。 で、ラストっす。 恐らく自作と思われる 「デルタ・ブルース」 。 ディープで、アーシーで、泥臭さ全開で、あ、もう結構っす。 大丈夫っす。 ということで、今日は以上っす。

【総合評価】 このアルバムを取り上げると決めた以上、何とかして、好きになれる要素を見出そう。 そんな前向きな気持ちで、何度も繰り返して聞いた結果、ん? 意外と悪くないかも? そんな気がしてきました。 スイングジャズ時代の名アルト・サックス奏者、ピート・ブラウンがジョー・ワイルダーを迎え制作したベツレヘム作品。歌心溢れるピートの名演に酔いしれる傑作。 言われてみれば、確かにそうかも? 2つのブルースが群を抜いて抜群にアカンだけで、それ以外の曲は、別にそんなに悪くないかも? んなことで 1,048円、返してくれなくても、大丈夫っす!


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