( 前回 までの粗筋) 天然坊主地獄と明礬地獄を散策して、明礬うどんで 「ざるうどん & とり天のセット」 を食べて、別府保養ランドで泥湯の露天を堪能した。 ということで、この時点でとりあえず “地獄” を2つクリアしたことになるんっすが、実を言うと、保養ランドも紺屋地獄という名前の地獄の一部らしい。 そんな噂を小耳に挟んだことがあります。 確かに最寄りバス亭は 「紺屋地獄前」 という名前だったりするんっすよね。 紺屋地獄前というバス亭の前に建っている別府保養ランドは、紺屋地獄である。 そういうロジックは普通に成立すると思うし、というか、 じゃらん にも普通に書いてあるし。 保養ランドの温泉 「紺屋地獄」 は湯池の全面が紺色に沸き返っていたところからその名が付いた。 え、マジっすか? 紺色って、めっちゃ濃い色っすぜ? ブルマの色っすぜ? ま、世の中には “えんじ色” のブルマというのも存在するんっすが、えんじ色って、何だかめっちゃオバサン臭いイメージがあって、JCやJKには似つかわしくないので、僕は断然、紺ブルマ派だったりします。 そもそも “えんじ色” って、オバサン臭いだけでなく、漢字で書くと臙脂色。 めっちゃ、脂 (あぶら) 臭そうだったりもするんっすが、んーと、 こんな色 。 おお、めっちゃブルマの色っすな。 「えんじ色 ブルマ」 で画像検索した結果、まったく何の問題もなく、普通にソソられるものであることが判明したんっすが、どうして今まで、毛嫌いしていたんっすかね? 「紺色 ブルマ」 で画像検索しても、同じくらい喜ばしい成果が得られたので、 “紺ブルマ派” だった過去を恥じる必要はないかと思うんっすが、それはそうと、湯池の全面が紺色に沸き返っていた。 この一文、にわかには信じがたいものがありますな。 で、実際、今の保養ランドの湯は紺色でも何でもない、普通に白濁した感じの湯だったりするんっすが、もしかしてこれはアレっすかね? 「紺屋の白袴」 。 あの諺 (ことわざ) を具象化したものだったりするとか? えーと、 これ 。 え? 紺屋 (こうや) なん? 紺屋 (こんや) ちゃうん? 「こうや」 は 「こんや」、「しろばかま」 は 「しらばかま」 とも読む。 あ、紺屋 (こんや) でも別に、間違いではないんっすな。 が、白袴 (しらばかま) は、ないやろ? …と。 白袴 (しらばかま)だと何だか、馬鹿みたいっすよね。 白袴 (しろばかま) だと何故か、馬鹿っぽさが薄れる気がするんっすが、で、一説によると、紺屋は仕事中に染める液を自分の白袴には一滴もつけないという、職人の誇りを表しているともいわれている。 いや、これは無いな…と。 この説を唱えた人は、おめぇ、紺屋の仕事、やったことないやろ? …と。 いや、僕もやったことはないんっすが、白袴を穿いて染め物の仕事をするのがアカンというのは、容易に想像が付きます。
例えば僕の場合、マンホールポンプの点検とか修理の業務に従事する機会があるんっすが、その際、どうしても服に汚水 = ウンコ水が付着しちゃう場合があります。 服に汚水が付着すると、服はウンコ色に染まり、心はブルーになります。 その日は一日、憂鬱な気分のまま、過ごさなければなりません。 もし、その日が月曜日だったりすると、嫌な気持ちを週末まで引きずることになります。 そんな現場に、スーツ姿で行くか? …という話っすよね。 いや、行っちゃうみたいなんっすけどね、昔、ウチの会社にいた千石イエスさん (仮名) の場合。 お客さん = お役所の人に 「マンポンの調子が悪いから、ちょっと見て。」 と言われたりすると、スーツ姿で颯爽と現場に赴き、上着を脱ぎ捨て、真っ白なワイシャツ姿のまま、汚水が充満しているマンホールの中に入っちゃうんだそうで。 「うちのために、そこまでして…。」 お客さん = お役所の人が感動して、感激して、「次の工事は是非、塩サバ物産 (仮名) にお願いすることにしよう!」 そう、心に決めるに違いない。 そんな思いから、そんなアホなことをやってるみたいなんっすが、で、お役所の人が感動の涙 = 感涙を流しながら帰っていくのを見届けると、ウンコ色に染まったワイシャツを脱ぎ捨てて、おもむろに作業服に着替える…と。 「これが僕の営業戦略や!」 そう、若手社員にドヤ顔で言い切ったみたいなんっすが、ああ、純真無垢な若手社員が、変な色 = ウンコ色に染められていくぅ…。 ま、誰もこの “千石イズム” は継承しなかったみたいなんっすが、すなわち、 「紺屋の白袴」 というのは、うちの会社で言う 「マンポンの千石さん」 に匹敵する愚行であるな…と。
ま、そんなことで、紺屋地獄なのに白い泥湯を堪能したところで、次。 いよいよ、地獄の本丸にせまります。 今までの雑魚キャラとはワケが違う、7つもの関門が待ち受けているんっすが、んーと、 これ 。 当初、由布院の ここ に行ってから別府に移動する予定で、地獄のほうは7個あるうち、主要な4箇所くらい巡っておけばいいかぁ…と。 前にも一度、行ったことがあるんっすが、半分くらいは、しょうもない地獄だったりしますからね。 が、昭和のアレが人を寄せ付けない雰囲気を醸し出していたので、ビビって入るのを諦めた結果、思ったよりも早く別府に着いてしまったので、しょうがないけど、しょうもない地獄も見ることにするかぁ…と。 んなことで、血の池&龍巻地獄。 7つの組合加盟地獄のうち、5つは鉄輪地区の狭いエリアに密集しているので、歩いて回ることが出来るんっすが、残りの2つはちょっと離れているので、バスに乗って移動しなければならんのっすよね。 そこまでして見る価値はあるのか? …と言われると、微妙。 過度に期待しすぎると、 「こんなもんかぁ…。」 と落胆することになるんっすが、和菓子で言うと、落雁のレベルだと分かった上で行くのであれば、さほど落胆せずにすむのではなかろうかと。 ということで、バスに乗って、血の池地獄前で下車。 龍巻地獄はすぐ隣なので、どちらから行ってもいいんっすが、まず、血の池から攻めることを推奨します。 というのも、龍巻地獄は間欠泉なので、間欠しているタイミングで行っちゃうと、かなり待たされることになるんっすよね。 どの時間に行けばいいのか、素人には判断が付きかねるんっすが、先に血の池地獄に行くと、受付のお姉さん = 地獄のプロが、「あと5分くらいで始まるから、先に龍巻に行ったほうがいいよ。」 と、的確なアドバイスを授けて下さいます。 何でも、龍巻地獄の入口のランプが点灯していると、もうすぐ龍巻な合図らしいんっすが、なるほど、それさえ覚えておけば、いちいち地獄のプロに聞かなくても、何とかなりそうっすな。 で、とりあえず血の池のほうでチケットだけ買って、先に龍巻のほうを見に行くことにしました。 入場料は1地獄あたり400円。 すべての地獄を見て回れる共通観覧券が大人2,000円。 地獄5つ分で、トントンの収支なんっすが、いちいち金を払ってチケットを買うのは面倒なので、5つしか回る予定がない人でも、買っておいたほうが無難かと。 すべての地獄をいつでも好きな時に、何度でも見られるのかと思ったらそうではなく、有効期限は購入から2日間。 表紙のところに日付のスタンプを押されます。 で、中には7つの地獄のチケットが綴じられていて、それをちぎって、各地獄の窓口で渡すシステムになっています。 よって、同じ地獄に2回入りたいと思っても、駄目。 何か、微妙にケチ臭いっすよね。 見て、減るものでもなし…。 ま、短期間に2回も3回も見たくなるようなものではないので、とりたてて実害があるワケではないんっすが、で、各地獄の窓口はかなり適当で、入口のところにゴミ箱のようなものがおいてあって、そこに各自でちぎったチケットを投入するたけでオーケー。 期限切れでも、バレへんのとちゃうか? …と、思ってしまうんっすが、たまに 「表紙のスタンプ、見せて下さい。」 と言ってくる、疑り深い地獄の番人もいたりするので、油断なりません。 とまあそんなことで、
で、続いて 血の池地獄 。 ここも微妙っす。 湯の色が赤いんじゃなくて、底に溜まった泥が赤いだけやんけ! …というのがバレて、評価が著しく下落する。 そんな地獄だったりしますよね。 そもそも僕は赤緑色弱だったりするので、人並みに赤色が鮮やかに見えているのかどうか、甚だしく疑問だったりするんっすが、これが 赤 で、こっちが緑 っすか。 いや、こういう黄緑っぽい緑なら、ぜんぜん大丈夫なんっすが、充電中は赤色のランプが点灯し、充電が完了すると緑色に変わります。 こいつが分からん。 マジで分からん…。 これを考えたヤツは地獄に落ちろ! そう、言いたくなるくらい判別不明なんっすが、充電中はランプが点灯し、充電が完了すると消灯します。 もしくは、充電中はランプが点滅し、充電が完了すると点灯に変わります。 そういう方式にしろって! ユニバーサルデザインにしろって! …と、そんな僕でも、この日の血の池地獄は、綺麗な血の池に見えました。 前に来た時は、ちょっと微妙な緑っぽい色だった記憶があるんっすが、心を入れ替えたんっすかね? もしくは、僕の赤緑色弱が、ちょっぴり改善したとか? いずれにしろ、当初は行く予定ではなかった “離れ2 地獄” なんっすが、行っておいて、よかったな♪ …と。 で、バスに乗って鉄輪に戻って、
んなことで、今日はハル・マクージックっす。 白池地獄と同じくらい地味っすな。 過去にも一度だけ取り上げたことがあるんっすが、んーと、 これ 。 何じゃこの、オッサン丸出しのクソ恥ずかしい文体…。 真面目に読み返す気がしなくてアレなんっすが、アルト編を無理矢理にでも表面上、充実しているように見せかけたい。 そんな思いから今回、新たな1枚を仕入れてみることにしました。 『ハル・マクージック・クインテット・フィーチャリング・アート・ファーマー』 。 んーと、 これ っすか。 おお、のすたるジジイ、いつぞやに続いて、再び登場。 大相撲も終盤になってきた。 そんな、ジャズとは何の関係もない話が書かれていて、ちょっとアレなんっすが、これを書いている令和3年5月23日 13:48分現在、大相撲はいよいよ、大詰めでありますな。 個人的には遠藤が逆転優勝してくれれば最高なんっすが、ま、普通に照ノ富士が勝つと思うんっすけど。 で、大相撲と言えば、ネット・ニュースに 「アミメニシキヘビ発見に元安美錦ホッ」 というニュースがあって、ん? 何で、安美錦? …と思ったら、アミメニシキヘビ → アミニシキ。 おお、なるほど! 安美錦関だと、余計に似てますよね。 蛇の逃亡と言えば、僕が子供の頃、長島のサニーワルドの熱帯植物園から毒蛇が逃げたことがありました。 僕の住んでる桑名とは、揖斐・長良川という大きな川を挟んだ対岸なので、事態を楽観していたんっすが、まさか川を泳いで、こっち側まで逃げてくるとは思えないし。 で、結局、この毒蛇は見つからなかったんっすが、そのうちに寒くなるから、凍死するやろ …と。 が、もしかしたら、まだ生きているかも知れないし、川を泳いで渡っちゃったかも知れないし、僕の家の屋根裏に浸入しているかも知れないし、ま、それはそうと、のすたるジジイ。 ハル・マクージック・クインテットの57年録音。 オリジナルはコーラル。 ほぉ。 よく分からんマイナー・レーベルで、いかにも “幻の名盤” っぽい感じ? こういうの、日本のマニアは大好きっすよね。 ちなみに僕は、ただの通りすがりのブルマ・マニアだったりするんっすが、紺色でも、えんじ色でも、どっちでもオーケー。 で、幻の名盤にも、ちょっと興味があったりするんっすが、なんと言っても、フィーチャーされているのがアート・ファーマーというのが、いいっすよね。 リーダーこそ謎キャラなんっすが、リズム隊はエディ・コスタ、ミルト・ヒントン、ガス・ジョンソンと、なかなかに強力。 ジャケ絵で2人分の顔を書かなければならないのは、ちょっとアレなんっすが、その苦労が報われるだけの仕上がりになってるるんじゃね? そんな期待が高まります。 のすたるジジイも絶賛しているし、今日こそ、真面目に語りたいところでありますが、残念ながら、今日の僕には時間がありません。 昨日の土曜日、地味に仕事が入っちゃったんっすよね。 連休前から現実逃避して、ずーっと先延ばしにしていた工事物件がいよいよ、のっぴきならない状況まで追い詰められました。 思いも寄らない早い梅雨入りで、来週は思うように仕事が出来ない恐れもあるし、でもって、今、これを書いているパソコンを、新しい中古のヤツに変えたんっすよね。 さすがに、未だに Windows7 では、ちょっとマズいかな? …と。 フリーズが目立つようになってきたし、僕はブリーフよりもトランクス派だし、あ、ブルマじゃなくて、トランクスを穿いてるギャルというのも、ちょっとイイっすよね。 で、昨日はアプリを移設したり、ブルマ画像を見たりしているうちに夜になってしまい、で、今日も残された時間は、あとわずか。 大相撲も気になるし、あ、その前に競馬のオークスもありますな。 白馬のソダシちゃんが人気みたいですが、アカイトリノムスメも捨てがたいし、個人的には “ククナ” というウマも、一瞬 “クワナ” に見えたりするので、桑名人としては、応援したいな…と。 んなことで、今週も後半は、適当に片付けることにして。
ということで、1曲目。 「ダウン・アンド・ダーティ」 。 「倒れる、そして、腹黒い」っすかね? 翻訳ソフトも新しい中古のノートパソコンに移設したんっすが、 「下と汚い」 。 何か、身も蓋もない感じでありますが、作曲者として、アル・コーンの名前がクレジットされています。 きっとある、こんな僕にも、夏の恋。 関サバ師匠がそんな一句を捧げておりましたな。 検便に、混ざってることもある、コーン。 僕が作ったのは、これなんっすけど。 で、曲のほうはというと、いかにもアル・コーンらしい軽妙洒脱な仕上がり。 ラッパとアルトのコール&レスポンスでテーマが演奏され、で。ソロ先発はマクージック。 いかにも白人らしいソフトな吹きっぷりで、ちょっぴり中間派っぽい古臭さが無いワケではないんっすが、悪くはないな…と。 以下、ファーマー、コスタの順に趣味のいいソロが披露されて、2管の絡み、ドラムスのプチ・ソロを挟んで、でもって、テーマに戻って、おしまい。 3分25秒の短い演奏なんっすが、きっちり、ツボは押さえていたな…と。 で、次。 「アローン・トゥゲザー」 。 「孤独を共に」 。 そんな感じっすかね? 翻訳ソフトだと 「自分たちだけ」 。 そんなのが出てきたんっすが、深い知性を感じさせる、そんなバラードに仕上がっております。 2管の絡み具合が絶妙で、とっても知的で、素敵で、豚テキ。 あ、韻を踏むことを優先するあまり、四日市のB級グルメの名前を出してしまいましたが、先日、某排水機場での仕事を頼むのに、松上くん (仮名) にスマホで現場の地図を送ろうとしたら、何故か豚テキの画像が添付されてしまったんっすが、いいっすよね、豚テキ。 少なくとも点滴よりはソソられるものがあるんっすが、針を刺されて、チクッとして、痛いだけっすからね、点滴。 で、しばらく、テーマなのか、フェイクによるソロなのか、判然としない感じのパートが続いて、ファーマーとマクージックが前面に出てきたり、後面に下がったりしながら、2人で絡み合って、でもって、何となくテーマに戻って、おしまい。 何だか妙に凝った構成だったんっすが、なかなかよかったな♪ …と。
で、次。 「クリス・クロス」 。 作曲者としてマニー・アルバムの名前がクレジットされておりますが、日本でアルバムと言えば、フエルアルバム。 パチモンの 「増やせるアルバム」 なんてのもありましたが、エディ・コスタのピアノによるイントロに続いて、明るく楽しいウエストコースト風のテーマが演奏されます。 ここでも2管が綿密に絡み合って、ファーマーとマクージックの濃厚な接触が見られるんっすが、あ、オークスはよく分からん馬が勝っちゃいましたな。 アカイトリノムスメは2着に入った模様っすが、アカイトリノムスメの母って、アパパネなんかよ? アカイトリの娘、ちゃうんか? …と思ったら、アパパネというのは アカハワイミツスイ という赤い鳥のハワイ名なんっすな。 おお、めっちゃ可愛いやんけ、この赤い鳥。 そう言えば、中森明菜の 「ミ・アモーレ」 と同じ曲で、歌詞が違う 「赤い鳥逃げた」 という歌があるんっすが、今なら 「アミメニシキヘビ逃げた」 とか、イケそうっすよね。 アミメニシキヘビが Fly Away♪ いや、さすがに空は飛ばないと思うんっすが、で、この演奏の聞き所はずばり、エディ・コスタの斬新なピアノ・ソロなんっすが、こっちのほうは山口百恵の 「プレイバック Part2」 で使えそうっすよね。 交差点では隣の車がエディ・コスッタとぉぉぉぉ♪ どういう状況なのか、よく分かりませんが、パーカッシブな弾きっぷりが独特っすよね。 で、終盤はベースのピチカート・ソロと、それに続くラッパとアルトの4バースで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったな♪ …と。
で、次。 「ゴーン・ウィズ・ザ・ウインド」 。 「風と共にカルロス・ゴーン」 っすな。 ゴーンはレバノンに逃亡しちゃいましたが、レバーが嫌いで、レバー、ノン (←フランス語) な僕としては、ま、いっかぁ…と。 で、演奏のほうは、溌剌としたピアノのイントロに続いて、ちょっとテンポを落としたテーマが出てきて、アレンジがいちいち、洒落てるな…っと。 で、続く各自のソロも、普通にいいな…っと。 で、次。 「吠えん・結愛・ラバー・筈・ゴーン」。 パソコンを変えたばかりで、ぜんぜん学習していないので、変な漢字に変換されちゃいますな。 「ホエン・ユア・ラバー・ハズ・ゴーン」 が正解。 めっちゃいい感じのバラードに仕上がっているんっすが、マクージックはアルトではなく、クラリネットを吹いてるっぽい? 個人的にこの楽器、スイング・ジャズのイメージが強すぎて、あまり好きではなかったりするんっすが、ここでのソロは、なかなかいい感じだったりして、悪くないな…っと。 えんじ色のブルマと同じく、イメージだけで毛嫌いするのは、よくないな…っと。 で、次。 「ポン・スー」 。 気の抜けたタイトルなんっすが、アート・ファーマーの手による、明るく正しい系のハード・バップな佳曲に仕上がっております。 ポン酢好きの日本人には、きっと気に入って頂けるのではなかろうかと。 ソロ先発はマクージックのアルトなんっすが、ちょっぴり50年代のアート・ペッパーを感じさせたりして、で、続くファーマーも安定した実力を聞かせてくれて、で、続くエディ・コスタのピアノ・ソロもオーソドックスで味わい深く、で、テーマに戻って、おしまい。
で、次。 「メイキン・フーピー」 。 このタイトルを見ると、何となくウーパールーパーを思い出してしまうんっすが、よくよく考えたら、後半、伸ばしているところしか一致してませんよね。 ほのぼのとした曲調がファーマー&マクージックのコンビの持ち味によくマッチしていて、いいな♪ …と。 エディ・コスタのピアノ・ソロもオーソドックスで味わい深く、で、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「イズント・イット・ロマンティック」 。 イズントと言えば、伊豆にある “ iZoo (イズー) ” の園長の白輪剛史クン。 凄いっすよね。 “ iZoo (イズー) ” という、ふざけた名前の施設の知名度が一気に上がったんっすが、伊豆の河津にはカエル専門の “KawaZoo (カワズー)” なんてのもあったり。 カエル = かわず なので、 ダブルで洒落てます。 僕は “かわず” があまり好きではなかったりするんっすが、かわずを飼わずに毛嫌いする、そんな “かわず嫌い” は、ヤメたほうがいいかな? …と。 実際に飼ってみたら、情が移ったりするかも知れないし。 で、演奏のほうはというと、ほのぼのとした曲調がファーマー&マクージックのコンビの持ち味によくマッチしていて、いいな♪ …と。 で、次。 「フォー・アーツ・セイク」 。 アル・コーンの曲みたいなんっすが、エキゾチックで妖しげな雰囲気が、エエやん♪ で、演奏のほうはというと、ミュート・トランペットとバス・クラリネットという、異色の組み合わせが、エエやん♪ バスクラというと、ドルフィーの “ウマのいななき” なイメージなんっすが、こういう食用ガエルみたいな吹き方も悪くないっすな。 で、エディ・コスタのソロも、妖しげな谷繁。 そんな感じで、悪くないな…と。
んなことで、ラストっす。 「オールド・デビル・ムーン」 。 「古い悪魔の月」 って、何なんっすかね? 「古い狐憑き」 なら何となく、古典的な憑依で、ヒョーイ♪ そんな感じなんっすが、えーと、 ここ 参照。 ブードゥー教の魔術のイメージっすか。 いいっすよね、ブードゥー教。 仏前にブドウをお供えしたりするんっすかね? いや、そんな穏健な宗派ではなく、もっと陰険な黒魔術とかを駆使しているに違いありませんが、演奏の ほうは別段、悪魔崇拝な雰囲気はなく、のほほんとしていて、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。
【総合評価】 フィーチャーされているアート・ファーマーは期待通りの活躍ぶり。 で、謎キャラのリーダーに関しては、あまり多くは望まなくて、和菓子で言うところの落雁。 その程度のものだと認識していたんっすが、いい意味で裏切られました。 “すあま” くらいの実力はありますな。 のすたるジジイが絶賛しているだけのことはあり、オススメ☆