MIXOLYDIS (MARGE)

SONNY SIMMONS (2001/7/27,28)

MIXOLYDIS ←click!!


【パーソネル】

EDDIE HENDERSON (tp) SONNY SIMMONS (as,english horn)
JOHN HICKS (p) CURTIS LUNDY (b) VICTOR LEWIS (ds)
【収録曲】

(01-03) ECHOES OF ERIC DOLPHY / MIXOLYDIS / THE LADY FROM TRINIDAD
(04-06) BENEDICTINA / REVEREND CHURCH / BLUES IN THE POCKET
(07-08) THE VOODOO STOMP / THE PROMISE
【解説】 ( 2021年09月12日更新 / 連載 1,457回 )

 チョーイ! という事で、今日は “潮位” について考えてみたいと思います。 潮位というのはアレっす。 満潮とか、干潮とか、そんなの。 院長とか、延長とか、浣腸とか、村長とか、緞帳(どんちょう)とか、ビンチョウマグロとか、そういうのではありません。 そういうのではないんっすが、満潮と干潮だけでは間が持たないに違いないので、他の “○んちょう” の力を借りて、横道に逸れて、何とかして話を引き伸ばさなければなりません。 が、ぶっちゃけ、他の “○んちょう” の奴らって、どうにもキャラが弱いっすよね。 院長とか、 「早崎よ歯科」 という、謎の歯医者の院長の名前が、早崎嘉一(はやさきよしかず)だった。 それくらいしか書くことがなかったりするし、延長とか、緊急事態宣言が延長になって、何かなぁ。 それくらいしか書くことがなかったりするし、で、浣腸。 小学生なら喜ぶかも知れませんが、大人が書くようなものではないし。 ということで、とりあえず “浣腸” から話を進めていこうと思います。 大人としての矜持より、小学生のウケを選ぶことにしたんっすが、君は浣腸した事があるかな? 僕はありません。 浣腸した事はないんっすが、された事ならあります。 あれはもう、今から10年以上も前の事になりますか。 スキーでコケて、脚の骨を折って、入院した事があるんっすよね。 え? アレって、今から10年以上も前になるん? 俄には信じがたいんっすが、入院中、看護師のお姉さんが、本名がイナバくんな僕のことを 「イナバウアー」 と言ってたし、DJオズマとかが流行っていたような気がするし。  荒川静香 2006年トリオ 金 。 ならびに、 『DJ OZMA オズマ 第57回紅白歌合戦 FAXサイン 美品』  うわー、2006年やん! 今から15年くらい前やん! 月日が経つの、早過ぎぃ! そういえば今日(9月11日)は、同時多発テロの発生から20年でありますな。 あの日の僕は穴守稲荷駅の近くのショぼい宿に泊まっていたんっすが、夜は一度もテレビをみなかったので、何が起きたのか、朝になるまでまったく知らなかったという。 その時に書かれたのが こちら 。 あれから20年も経ったんすかぁ…。 穴守稲荷駅の近くの沖縄料理の店で、沖縄料理コースみたいなのを食ったんっすよね。 豆腐の上に変な小魚が乗ったヤツがめっちゃ嫌だったんっすが、小魚、嫌いなっすよね。 ある程度の大魚なら、身の部分だけ食べることが出来るんっすが、小魚だと頭とか、しっぽとか、内臓とかも食べなければならなくて、うーん…。 何でもいいけど、大魚と書こうとしたら、勝手に 「大坂なおみ」 に変換されそうになっちゃったんっすが、 「おおさかな」 と入力したのが敗因でありますな。 「おおざかな」 なら、大座かな。 ま、こっちのほうもアレなんっすが、同時多発テロが20年前、左下腿骨骨折が15年前。 で、手術の前日の夜にやられちゃったんすよね、浣腸。 看護師のお姉さんにいきなり、 「今から浣腸をします!」 と言われて、ブスッと。 個人の尊厳はないのか? そう、思わずにはいられませんでしたが、入院患者には基本、そんなものはありません。 あんなことやら、こんなこと。 ああん、そんなことまで…。 ありとあらゆる恥辱を味わされることになります。

 で、続いては “村長” 。 これもあまり書くことはありません。 ソーダ村の村長さんが、ソーダ飲んで死んだそうだ。 そんな噂話を淡々と述べるくらいしか…。 ちなみにこれ、子供なら誰しも、疑問に思いましたよね。 ソーダ飲んで、死ぬか? …と。 僕が子供の頃、 「シトロンソーダ」 という、水に溶かすとパチモンのメロンソーダもどきのようなものになる粉があって、決して誉められたものではなかったんっすが、死ぬほどの事ではないやろ? …と。 が、この 「ソーダ飲んで、死ぬか?」 という疑問は、瞬時にして解決することになります。 ソーダは青酸ソーダだそうだ。 そんな、新しい情報が入ってきて、あ、そりゃ、死ぬわ…と。 青酸なんか飲んだら、凄惨な死を迎えるに違いありません。 これで問題は解決。 が、世の中には、あまり頭がよくない子供というのが一定数いたりして、そんな子供が新たな疑問を問い掛けてきたりします。  「青酸って、青酸カリちゃうん? 青酸ソーダって、何それ?」  ああ、もう、これだから、あまり頭がよくない子供は…。 “ 天才ニワくん” みたいな、頭はめっちゃいいんだけど、性格はめっちゃ悪いヤツが、嫌みったらしく教えてくれることになるんっすが、 「青酸カリが有名やけど、青酸ソーダっていうのもあるの! シアン化カリウムの別名が青酸カリで、青酸ソーダはシアン化ナトリウムの別名で、つまり、ソーダって言うのはナトリウムのことなんだけど、ナトリウムというのは…」 「 “チーズたら” け?」 「そりゃ、 “なとり” やがな! ウム、付いてへんがな!」 「うむ。」 「そもそも、ナトリウムというのはドイツ語で、それが英語だとソディウムになって、単体のナトリウムが何かと結合して “ナトリウム化合物” になると、英語ではソーダと言って…」 「ソーダガツオの、ソーダやな!」 あまり頭がよくない子供なのに、何故だかカツオにだけはちょっと詳しかったりするんっすが、 「そうだけど、そうじゃなくて! ソーダガツオというのはナトリウム・カツオじゃなくて、漢字では宗太鰹とか、騒多鰹とか、宗田鰹と書いて、ヒラソウダとマルソウダの2種類があって…」 「マルソウダって、まるそうだ。」 「確かに平ぺったいのがヒラソウダで、丸っこいのがマルソウダなんだけど、名前の由来は “鰹に似たれば〈鰹だそうだ〉といいしを、倒置したる魚名(=カツオに似た魚)” で…」 「ワケわかんねぇよ!」 「確かに…。 でも、Wikipediaを見たら、そんなことが書いてあって…。」 「Wikipedia参照かよ! ちゃんと寄付したんかよ?」 「いや、それは…。」 「アカンやん! 俺なんか、ちゃんと “平和の鐘” の鉛筆、買ったで。」 「関係ないやん! というか、あの “平和の鐘” のお金、イナバくんが集める係なんやけど、集めたお金をちゃんとフジタ先生に渡してなかったらしいで。」 「マジかよ? 最低やな!」 いや、あの、別に着服しようと思ったワケじゃなくて、面倒だったというか、忘れていたというか、ていうか、今からフジタ先生に渡せばエエだけの話やん! 思わぬところで、過去の悪事がバレそうになってしまったので、天才ニワくん達には、ここでお引き取り願うとして。

 で、この 「ソーダ村の村長さん」 って、そのへんのガキが適当に作ったものなのかと思ったら、ちゃんと作詞した人がいるんっすな。 ほれ 。 童謡 「サッちゃん」 の人が作ったって、マジかよ? 意外な展開に動揺を隠せませんが、人の死をちゃかすとか、詩人の阪田寛夫(敬称略)、最低やん! ま、寛夫クンも、 “平和の鐘” のお金をちょろまかそうとしたヤツには言われたくないかも知れませんが、しかも、元ネタでは、死んでなかったんっすな、ソーダ村の村長。

  そうだむらの そんちょうさんが
  ソーダのんで しんだそうだと
  みんながいうのは ウッソーだって
  そんちょうさんが のんだソーダは
  クリームソーダの ソーダだそうだ


 ちなみに、このフォントの色は、おおまかなメロンソーダ色だったりするんっすが、で、僕は今、この原稿を “快活CLUB” で書いていたりします。 先週の土曜日と今週と、半日くらいで終わる地味な仕事が入ってしまったので、それが終わったら “快活” に寄って、昼飯を食って、ダラっとして、ゴロゴロして、ウダウダして、たまーに原稿を書いたりして、で、帰るかぁ…と。 んなことで、クリームソーダを作ってみました。 ほれ 。 部屋の中が暗いので、あまりうまく撮れませんでしたが、飲み放題のドリンクバーのファンタ・メロンソーダに、食べ放題のソフトクリームを投入すれば、完成。 ま、そこそこ、おおまかなメロンソーダ色をしておりますな。 ジュース+ソフトクリームの組み合わせを、いろいろ試してみたんっすが、メロンソーダとかコーラーは、定番中の定番。 甘くない炭酸水でやってみたら、どうか? …と思ってやってみたら、今ひとつだったりしたんっすが、100%のオレンジジュースは、まあまあ。 で、いちばん相性がよかったのは、カルピスソーダ。 そーだろうなぁ。 …としか、言いようがない結果に終わってしまいましたが、で、クリームソーダと言えば、 スマック 。 これ、うちのほうでは普通に見掛けるんっすが、桑名と、広島県の三原市と、佐賀県の唐津市でしか売られてないって、マジっすか? 中でも、桑名の鈴木鉱泉が元祖って、マジっすか? 桑名には鈴木鉱泉のほかに伊藤鉱泉というローカルなジュース屋があって、どっちが作っていたのか、よく分からんのっすが、銀矢サイダーという、三ツ矢サイダーのパチモンだとか、 「みかん水」 だとかが、駄菓子屋で売られていたんっすよね。 銀矢サイダーは、本家の三ツ矢サイダーと比べると、あまり美味しくなくて、「桑名のジュース屋は、アカンなぁ。」 …と、子供たちの間では不評でありました。 「みかん水」 も、ただミカンの色をしているだけの水やな。 そんな感じで、ほとんど味がしなくて不評だったんっすが、 “快活CLUB” のドリンクバーでもたまに、100%オレンジジュースを飲もうとしたら、水ばかり出て来て、濃縮されたオレンジ果汁がほとんど出てこなくて、みかん水みたいになっちゃったり。 で、スマックゴールドは最近、 「桑名のソウルドリンク」 として再評価の機運が高まっているようで、鈴木クンは失地を回復することが出来て、よかったじゃん…と。 このブログにも登場するんっすが、ん? 元夫の転勤で東京から三重県桑名市へお引越し。 夫と別れたんっすかね? にも関わらず、元夫の地元の桑名に留まってくれて、嬉しい限りなんっすが、で、あ! このブログを見て思い出しました。 伊藤鉱泉が作っているのが 「銀矢サイダー」 で、鈴木鉱泉は 「コトブキサイダー」 や! ま、どちらもあまり美味しくなかったので、別にどっちがどっちでもいいんっすが、で、 「レモンレスカ」 というのもあった気がするんっすが、これはわりと美味しかったような? ま、いずれにしろ、そんちょうさんが のんだソーダは クリームソーダの ソーダだそうだ。 「ソーダは青酸ソーダだそうだ。」 …って、あれ、完全なデマだったんっすな。 誰かが悪質なデマを流したせいで、 “平和の鐘” のお金をちょろまかそうとした昔の僕の悪事がバレそうになって、何とも迷惑な話であります。

 死人を冒涜した、けしからん歌だと思ったら、寛夫クンの元ネタは、ほんわかとした、なかなかの名作であることが判明したんっすが、ということで、 “村長” は、おしまい。 いやあ、よく頑張りましたなぁ。 “院長” の30倍くらいは働いてくれた気がするんっすが、で、そろそろ、本題の “満潮と干潮” に入りますかね? いや、今からそれを始めると、中途半端な結果に終わる気がするので、今日は “脇道” で推し進めるのが得策かと思うんっすが、 緞帳(どんちょう) 。 うーん…。 これで何を書けと? 学校の体育館の舞台のところに上から降りてくるヤツ。 それが緞帳(どんちょう)なんっすが、緞帳(どんちょう)を今回の話のオチに持ってくるのは、慎重にならざるを得ません。 学校の体育館の舞台とか、表彰式にしろ、何らかの寸劇の披露にしろ、合唱大会にしろ、楽器の演奏にしろ、緊張の場でしかなくて、何とかそれが無事に終わって緞帳が下りると、ホッと胸をなで下ろしたものでありますが、僕にとって緞帳とは、緊張をほぐすものであったな…と。 えーと、そんだけ。 ま、一応、それなりに韻を踏んではいたんっすが、オチとしてはちょっと弱くて、となると、今日の原稿の成否は、最後の “ビンチョウマグロ” に委ねられることになりますな。 うわぁ、荷が重ぇぇぇ…。 とりあえず、 スーパーで販売されている びん長マグロは、 「ビンナガ」 か 「ビンチョウ」 のどちらが正しい名称ですか?  え? 「ビンナガ」 が正解なん? なら、 “○んちょう” のトリを任せるのは不適ということになってしまいますが、となれば、早急に新たな候補を探し出さないと。 んーと、 “文鳥” とか、どうっすかね?手に乗るくらい軽いので、そんなに重荷にはならないと思うし。 

 ということで、文鳥。 鳥綱スズメ目カエデチョウ科キンパラ属に分類される鳥類。 ほぉ、スズメ目なんっすな。 「すずめめ」 って、言いにくいので、略して 「すずめ」 でいいんじゃね? そんな気がするんっすが、あ、 「すずめめ」 じゃなくて、 「すずめもく」 っすか。 で、カエデチョウ科。 楓町とか、どっかの市町村にありそうなんっすが、 宮城県塩竈市楓町。 あ、塩竃にありましたか。 なんでもいいけど塩竃の “竃” って、めっちゃ難しい漢字っすよね。 塩竈市の住民は住所を書くとき、毎回、このクソ面倒な漢字を書いているんっすかね? うちのサイトは 『塩サバ通信』 という名前なんっすが、 『塩竃通信』 にしなくて、本当によかったな…と。 あ、今、後ろに 「市」 を付けずに塩竃と書いてみたんっすが、よく見たらこの漢字、ちょっと違うような? 塩竈市、塩竃通信。 あ、やっぱり、ちょっと簡略化されておりますな。  。 21画と17画。 この4画の差は大きいっす。 四角い仁鶴、2人分っすもんね。 いや、四角いから、4画で、1人分? ま、そんなことは別にどうでもよくて、キンパラ属。 そんな、キング・オブ・パラダイスっぽい属に属していたんっすな、文鳥。 哺乳類で言うと、インパラとかがキンパラ属に属していそうな感じなんっすが、インパラは、ウシ科に分類される偶蹄類。本種のみでインパラ属を構成する。 あ、属してませんな。 よくよく考えたら 「イ」 と 「キ」 では、違いますからね。  「イ」 と 「キ」 が同じなら、インキンはインインか、キンキンになってしまうし、インインとか、陰々滅々としてそうだし、キンキンは愛川欽也だし、インキンとしては、どちらにもなりたくないだろうし。 で、 日本の野鳥識別図鑑 - キンパラ属 。 他にどんなトリが属しているのかと思ったら、シマキンパラとか、キンパラとか、ギンパラとか。 ブンチョウとヘキチョウの写真はないんっすが、んーと、 ヘキチョウ 。 おお、可愛ぇぇ♪ 碧鳥って、こんな碧山(ブルガリア出身、春日野部屋) みたいな字を書くんっすな。 赤い鳥なのに、碧山。 いや、僕が赤緑色弱だから赤く見えているだけで、実は青い鳥だったりするのかも知れませんが、カエデチョウ科というのは、赤い葉っぱの楓 (カエデ) から来ているみたいだし、もしかしたら、碧山のほうが赤かったりするとか? 謎は深まるばかりでありますが、で、一方、お仲間の “文鳥” 。 とっても和風なネーミングで、いかにも日本の鳥という感じなんっすが、原産はインドネシア (ジャワ島、バリ島) 。 アメリカ合衆国 (ハワイ州およびプエルトリコ) 、スリランカ、フィジー、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、メキシコなどの世界各地に移入・定着。 日本では大阪府、東京都、兵庫県、福岡県で定着した例がある。 え? 日本の鳥、ちゃうん? じゃ、どうして “文鳥” という名前になったのかと思ったら、江戸時代の前期、1697年 (元禄10年) に刊行された本草学者・人見必大 (ひとみ ひつだい) の書物 『本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)』 には、 「以形麗号文鳥(形の麗しきをもって文鳥と号す)」 と記されている。 え?  “文” という字に、形が麗しいという意味があるん? “文” の字が付いて可愛いのって、金沢文子 (かなざわぶんこ) くらいちゃう? 桂文珍とか、あまり可愛くないし、文在寅 (ムン・ジェイン) 大統領とか、ぜんぜん可愛くないし。 金沢文子 (かなざわぶんこ) にしたところで、指で自分の口の端をイーッと引っ張って発音しようとすると 「からさわうんこ」 みたいになっちゃうし。 じゃ、同じように指で口の端を引っ張って、 「萬古焼き(ばんこやき)」 (←四日市の特産品) って、言うと? 大丈夫っす。 「あんこやき」 にしかなりません。 イナバくん、 “平和の鐘” のお金をちょろまかそうとしただけでなく、卑猥な言葉を口走って、女子生徒から軽蔑されるという “ご褒美” をギリギリ回避したところで、今日の話はおしまい。

 んなことで、今日はソニー・シモンズっす。 前回が プリンス・ラシャ だったので、その相方ということで。 えーと、ソニー シモンズ Sonny Simmons 1933.8.4 - 米国のジャズ演奏家。 ルイジアナ州シシリー・アイランド生まれ。 (中略) 8歳の時カリフォルニアに移住し、16歳でプロとなり、チャーリー・パーカーやオーネット・コールマンの影響を受ける。 1954年フルート兼アルト奏者のプリンス・ラシャと「ファイアバード」を結成し、’70年モンタレー・ジャズ・フェスティバルで注目を浴びる。 (以下略) オーネット・コールマンの影響を受け。 ここのところで、あっ (察し) となって、敬遠する人が続出するのではないかと思われるんっすが、でも大丈夫。 プリンス・ラシャとの共演を聞いた限りでは、オーネットと言うよりも、エリック・ドルフィーに影響を受けているな…と。 それで安心出来るかどうかの判断は個人に委ねたいと思いますが、で、今回、ネタとして取り上げるにあたって、 Amazon で探してみました。 意外とたくさん出て来たりするので、 ジャケットの見た目がよさそうなのを適当に見繕って、聞いてみたんっすが、うーん、何か微妙…。 悪くはないんだけど、特段、よくもない。 そんな感じだったりするんっすよね。 仕方がないので、ジャケットの見た目がよくないものにも対象を広げることにしたんっすが、ということで、 『ミクソリディス』 。 読み方がこれで合っているのかどうか定かではないし、見た目的にはまったくソソられるものがないし、録音年は2001年だし、うーん…。 同時多発テロが発生した年っすよね。 今から20年前って、ずいぶんと昔に思えるかも知れませんが、ジャズの世界では、ほぼ “新作” と言ってよくて、1933年8月生まれのシモンズくんは、68歳の誕生日を迎える直前。 ジャケットの写真を見ても、オッサンを通り越して、爺ィの領域だし、こりゃ、まったくもって期待が持てそうにないな…と。 が、これ、トランペットのエディ・ヘンダーソンが入っているんっすよね。 ワンホーンのやつよりは、書くことがありそうかな? …と。 で、ピアノがジョン・ヒックスなのも、引っ越し好きの人にはポイントが高いだろうし、んなことでまあ、今回はこれでいくかぁ…と。

 んなことで1曲目、 「エコーズ・オブ・エリック・ドルフィー」 。 オーネットよりもドルフィーの影響を受けている説を裏付けるタイトルとなっておりますが、エコーと言えば、琴恵光 (宮崎県出身・佐渡ヶ嶽) 。 「ことえいこう」 ではなく 「ことえこう」 なのが、 「ジブラルタル生命」 ではなく 「ジブラルタ生命」 なのと同じくらい、何か嫌なんっすが、そんな名前では、琴恵光に栄光は訪れないぞ? …と。 ま、他人事だから、別にどうでもいいんっすが、この 「エリック・ドルフィーの残響(?)」 は、 確かにちょっぴりドルフィーっぽい曲に仕上がっているな…と。  ま、決して褒められたものではないんっすけどね。 変則ビ・バップの、 一般受けしないバージョンみたいな。 で、テーマの後に出てくるシモンズのソロは、それないりにフリーで、フリーキー。 フリーと、フリーキーって、違うんか? そう、思われるかもしれませんが、自由なのがフリーで、風変わりなのがフリーキー。 で、モンプチなのが、フリスキー。 フリスキー・モンプチ♪ 何ともゴージャスな “もふもふ猫” でありますが、カリカリとか、フンと鼻で笑って、食べてくれなさそう。 で、ソロの終盤では、ちょっぴりドルフィーっぽいフレーズも聞かれたりして、で、エディ・ヘンダーソンへとスイッチ。 この人のスタイルは、ほぼフレディ・ハバードであると考えていいかと思うんっすが、中盤以降はハバードよりも更にフリーでフリーキーになって、で、続いてジョン・ヒックスのピアノ・ソロが登場。 この人のプレイも、決して耳当たりいいものではなかったりするんっすが、ま、これが新しい時代の息吹なのか。 そう考えて素直に受け入れるか、あるいは、拒絶するか。 その判断は各自に委ねるとして、で、あまりキャッチーではないメロディーのテーマに戻って、おしまい。 うーん、まあまあ? そんな出だしでありましたな。

 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「ミクソリディス」 。 意味がよく分からんのっすが、 「耳クソです。」 とか、そういった感じのアレなんっすかね? ちょっぴりエキゾチックで、微妙に変な楽曲だったりするんっすが、テーマに続いて登場するシモンズのアルト・ソロは、モーダルで、エモーショナルで、スピリチュアル。 で、たまにフリーキー。 悪くはないと思います。 で、続いて出てくるエディ・ヘンダーソンのソロ。 悪くないと思います。 少なくともアンパンマンとナンカヘンダーほど変ではないし、ヘンゼルとグレーテルのようにグレてるわけでもないし、で、続いて出てくるジョン・ヒックスのピアノ・ソロ。 いいっすなぁ。 基本、ハービー・ハンコックなんっすが、言うほど反抗期ではないし、でもって、微妙に変なテーマに戻って、おしまい。 で、次。 「ザ・レディ・フロム・トリニダード」 。 「トリニダードから来た女」 っすか。 いいっすよね、トリニダード。 何か、そんな名前の国がありましたよね。 トリニダード・バタコ? いや、そんなアンパンマンの登場人物みたいなのじゃなくて、トバコ。 あ、トバコじゃなくて、トバゴっすか。 濁点(テンテン)、付くんっすな。 トリニダード・トバゴ共和国、通称トリニダード・トバゴは、カリブ海の小アンティル諸島南部に位置するトリニダード島とトバゴ島の2島と属領からなる共和制国家で、うんぬん。 あ、2つの島の名前なんっすな。 日本で言うと、四国・九州みたいな。 で、曲のほうはというと、ちょっぴりカリブ海のカリプソを思わせるアレだったりして、いいっすよね、これ。 日本人、こういうの好きっすよね。 演奏のほうも基本、脳天気で、小難しいところがなく、むかつく小室圭なところもなく、あ、 「海の王子」 に向かって、何て失礼なことを! 小室圭さんの代名詞 「海の王子」 コンテストは今年も開催…婚約準備報道で「予期せぬ影響アリ」 。 4月8日に28枚6万字超の文書で 「母親の元婚約者に返金する義務はない」 旨をマスコミに発表し、うんぬん。 おお、28枚6万字超の文書を書いたんっすか。 やるじゃん、コムケイ。 僕がほぼ毎週書いているこの原稿、概ね28KBくらいを目安にしているんっすが、1KBで全角文字が512字。 それの28倍で、14336文字。 え? たったの 0.239コムケイ? 自分の小ささが骨身に沁みて、何か、急にヤル気がなくなってしまいましたが、ん? 28枚6万字超? 400字詰めの原稿用紙×28枚 = 11200字。 6万字って、どこから出て来たんっすか? 2500字詰めの原稿用紙か何かを使っているんっすか? んーと、 これ 。 あ、原稿用紙に書いたワケではないんっすな。 A4の用紙なら50文字×50列で、2500字くらいはイケるかも知れなくて、ということは、やっぱ、僕の仕事量って、0.239コムケイじゃん…。

 空しくなったところで、次。 「ベネディクティナ」 。  ベネディクト16世。 何か、そんな名前のローマ教皇がいた気がするんっすが、エッグ・ベネディクト。 何か、そんな名前の卵料理もありますよね。 で、「ベネディクティナ」 はというと、しみじみとしたバラードでありますな。 アルトとラッパのハモリで、敬虔な雰囲気のテーマが演奏され、で、ソロ先発はエディ・ヘンダーソン。 いいっすな、これ。 続くシモンズもいいっす。 子門真人と同じくらい、いいっす。 終盤はこの2人が絡み合って、スピリチュアルな雰囲気が高まったりして、で、おしまい。 で、次。 「レバーエンド・チャージ」 。 レバーとエンドウ豆の教会? 個人的にレバーが好きではないので、 こんな教会で、 “平和の鐘” のお金をちょろまかそうとした罪を懺悔する気には、まったくなれなかったりするんっすが、「尊い教会」。 あ、そういう意味なんっすな。 教会なんっすが、ゴスペルではなくて、モーダルな新主流派風のサウンド。 なかなかいい感じだったりします。 シンプルな短いテーマに続いて、まず最初にジョン・ヒックスのピアノ・ソロが登場。 タイコの人がエルビン・ジョーンズっぽいのもあって、マッコイ・タイナーっぽいエモーショナルの高まりを感じさせるな…と。 で、テーマの合奏パートを挟んで、エディ・ヘンダーソン、その後、ソニー・シモンズと、メインの2人の充実したソロがフィーチャーされて、で、その後、ベースのピチカート・ソロまで、堪能出来ちゃいます。 カーティス・ランディとかいう人らしいんっすが、いいっすな、これ。 独りよがりだったり、弓で弾いたりしない限り、人が言うほど、嫌いではなかったりするんっすよね、ベース・ソロ。 ブンブン響く低音が、たまらんっ♪ とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 ここのところ “当たり曲” が続いていて、何より。

 で、次。 「ブルース・イン・ザ・ポケット」 。 「ポケットの中のブルース」 っすか。 体育の授業中に、こっそり教室に忍び込んで、女子生徒のブルマーを失敬して、ポケットの中に隠して、 「ブルマー・イン・ザ・ポケット」 。 そんな経験、僕には無いんっすが、パンツならともかく、ブルマーなんかポケットに隠したら、不自然に膨らんで、すぐにバレますよね。 というか、体育の授業中なら女子生徒はブルマーを履いて走り回ったりしているから、教室にはないじゃん! そのことに気付いて、未遂で終わって、何よりでありましたが、で、これ、ジョン・ヒックスの曲なんっすな。 シモンズくんのほうはここまで、作曲の才能も、なかなかのものであることを示してくれたんっすが、ヒックスくんはというと、うーん、まあまあ? この1曲だけで判断することは出来ないんっすが、少なくとも、この1曲に関しては、まあまあ。 悪くはないんっすが、あまり印象的ではなく、印度象でもこれくらいなら書けそう。 いや、さすがに象には無理っすか。 ぱおーん、ぱおーん♪ そんなのよりは全然、ちゃんとした曲になっているんっすが、で、演奏のほうはというと、アルト、ピアノ、ベースの順で、参加者各位が遺憾なくその実力を発揮して、で、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ザ・ブードゥー・ストンプ」 。 シモンズのオリジナルなんっすが、いや、これ、いいっすな。 ブードゥーというのは生け贄を捧げたり、黒魔術を使ったりする宗教なんっすが、モーダル系エキゾチックな曲調が、たまらんっ♪ ラッパ、アルト、ピアノ、ドラムスと続く各自のソロも、妖しさと、明石家さんまさとのバランスが絶妙で、サマンサタバサ。 で、テーマに戻って、おしまい。 んなことで、ラストっす。 「ザ・プロミス」 。 どこかで聞いたことのある曲だと思ったら、コルトレーンのオリジナルなんっすな。 ドルフィーで始まり、トレーンで締める。 そんな構成だったりするんっすが、ここでのシモンズは何か、変な音色の楽器を吹いておりますな。 パーソネルを見ると、イングリッシュホルンという記載があるんっすが、んーと、 ここ の下のほう。 フレンチホルンの破廉恥ではないバージョンみたいなものかと思ったら、ぜんぜん違って、オーボエの仲間なんっすな。 言われてみれば確かに、 負け犬のオーボエ っぽい音がしています。 で、演奏のほうはスピリチュアル。 しっかりとコルトレーンの魂が受け継がれていて、よかったな…と。 んなことで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 2曲目くらいまで、ちょっと微妙だったんっすが、その先、化けました。 意外なほど健闘しました。 ソニー・シモンズ、68歳間近。 年寄りの冷水かと思ったら、温水洋一だった。 そんなアレだったりして、スピリチュアル・ジャズ好きの人には、オススメ☆


INDEX
BACK NEXT