DO YOUR DANCE! (MACK AVENUE)

KENNY GARRETT (2016)

DO YOUR DANCE! ←click!!


【パーソネル】

KENNY GARRETT (as,ss,vo,etc…)
DONALD ‘MISTA ENZ’ BROWN (rap) <#3,5> VERNELL BROWN JR (p) CORCORAN HOLT (b)
RONALD BRUNNER (ds) <#1,2,8,9> MCCLENTY HUNTER (ds) <#3-7> RUDY BIRD (perc) <#3-6>
【収録曲】

(01-03) PHILLY / BACKYARD GROOVE / WHEATGRASS SHOT (STRAIGHT TO THE HEAD)
(04-06) BOSSA / DO YOUR DANCE! / CALYPSO CHANT
(07-09) WALTZ (3 SISTERS) / PERSIAN STEPS / CHASING THE WIND

【解説】 ( 2021年10月03日更新 / 連載 1,460回 )

 「坂の上の雲」 ゆかりの地に行ってきました。 ついでに「崖の上のポニョ」 ゆかりの地も。 あと、坂上田村麻呂と、山上憶良ゆかりの地に行けば、 “世界4大・なんとかの上のなんとか” コンプリートなんっすが、いいっすよね、憶良。 切り口が星の形をしているネバネバ野菜みたいで。 で、歌のほうも、

 憶良らは 今は罷(ま)からむ 子泣くらむ それその母も 我(わ)を待つらむそ

 いい! 韻の踏みっぷりが、たまらんっ♪ 語尾の「らむ」の連発が、ラム肉好きには、たまらなかったりするんっすが、ま、僕はそんなに好きではないんっすけどね、ラム肉。  『うる星やつら』 のラムちゃんは可愛いと思うんっすけど。 で、誰もが抱く疑問。 後半、「それその母も わを待つらむ」 ではアカンかったんか? 何か、最後の 「そ」 が余計な気がするんっすよね。 せっかく「らむ」「らむ」と、いい調子で来てたのに、 「我(わ)を待つらむそ」 。 それ、その母も、私を待っているでしょうから。 断定ではなく推定なので、最後に 「そ」 を付けたんでしょうが、もしかしたら憶良くん嫁の山上なめ子 (やまのうえのなめこ) ちゃん。 あ、同じネバネバ系ということで、勝手に仮名を付けさせて貰ったんっすが、全然、憶良の帰りなんか待ってなかったかも知れないし。 せっかく今夜はゆっくり出来ると思ったのに、もう帰ってきたんかよ!? …みたいな。 何なら、酔い潰れて路上に寝込んで、そのまま凍死してくれてもよかったのにぃ…。 そんな “悪妻” に対する複雑な思いが、最後の 「そ」 に込められていて、秀逸なんっすが、「憶良、二次会、来ないって。」 「えー、付き合い悪いなぁ。 ま、別にいてもいなくても、どっちでもいいけど (笑) 」 同僚から、そんな陰口を叩かれているに違いなくて、会社にも家にも居場所がなくて、可哀想な憶良くん…。  とまあそれはそうと、「坂の上の雲」 ゆかりの地 = 松山。 まだ三重県の緊急事態宣言が解除されていないのに (←出発当時) 、不要不急の外出を控えなかったのかよ? そんなふうに非難されちゃうかも知れませんが、いや、別に不要不急ってワケではないし! 松山に遊びに行くという、ちゃんとした用事があるし、それに急を要する事情もあったし! 去年の7月、会社の永年勤続表彰で、JTBの旅行券を20万円分も貰っちゃったんっすよね。 うち、5万円分は ここ で消費し、5万円分はサバ兄に売りつけて、で、残り10万円分。 1年以内に使わないと、税金を分捕るぞ! そう脅されて、慌てて宿を押さえることにしたんっすが、10月以降は仕事が忙しくなりそうだから、9月の頭くらいにしておこうか。 その頃にはさすがに、新型コロナウイルスも何とかなっていると思うし。

 が、宿を押さえただけでは許されませんでした。 1年以内にちゃんと旅行に行ったという実績がないとアカン! …と。 税金を分捕るぞ! …と。 でもまあ、このご時世なので、書面を提出すれば、1年間は猶予してあげるよ♪ …っと。 何もわざわざ、慌てて宿を押さえる必要はなかったんっすが、でもまあ、押さえてしまった以上は、何としても行かなければなりません。 んなことで、9月10〜12日という日程で遊びに行くつもりだったんっすが、新型コロナウイルスのほうは、ぜんぜん何ともなってませんでした。 「まん延防止」 に愛媛を追加、9月12日まで。 エエぇぇぇぇぇ…。 旅館で酒が飲めなくなっちゃうし、松山城や道後温泉本館は臨時休業になるみたいだし、さすがにこれは、延期したほうがいいかぁ…。 んなことで、イオンモール東員の中にあるJTBに行って、日程変更の手続きをして来ました。 鈴鹿市に高潮注意報が出て、某・排水機場に呼び出される確率が低い日程を選ばなければならないんっすが、となると、9月24〜26日かぁ。 あ、よく見たら23日(水)が祝日じゃん。 なら9月23〜25日にしたほうが帰ってきてから1日休めて、 楽じゃん。 ということで、23日(祝)は道後温泉泊、翌24日(金)は 「崖の上のポニョ」 ゆかりの地 = 鞆の浦に泊まる。 そんなプランを立てました。 で、無事、 9月12日を持って、愛媛県に出されていた 「まん延防止」 は解除されたんっすが、松山市は独自のナンタラとかいうのを継続するみたいで、松山城や道後温泉本館の臨時休業は継続。 うーん…。 ま、夜の8時か9時くらいまでなら、宿で酒は飲めるようになるみたいだし、またイオンモール東員の中にあるJTBに行って、日程変更の手続きをするのはクソ面倒だし、 道後温泉本館 は営業を再開しても絶賛工事中で、全部の風呂には入れないみたいだし、 松山城 は…、ま、いっかぁ。 全部で12箇所くらいしかない、貴重な現存天守ではあるんっすが、國寶級的 「現存十二天守」 ! 日本全國12座必訪的歴史古城 。 天守内的保存資料多與松平氏有關,並可見到コ川家的三葵紋っすかぁ。 葵の御紋、めっちゃソソられるものがあるんっすが、ググってみたら 「あおい24歳看護師(肛○科)」 というスケベ動画が見つかったので、今回はそれで我慢するとして、とまあそんなことで、まだ三重県の緊急事態宣言が解除されていない状況ではありましたが、えーい、行ったれ! …と。 いや、ワクチンはちゃんと2回摂取したし、「ぼっち」 だから密にはならないし、無口だからぜんぜん喋らないし、別にいてもいなくても、どっちでもいいくらい存在感がないし、大目に見て頂ければと…。

 で、問題は、どこへ行くかでありますな。 ぶっちゃけ、松山市内は松山城以外、これといって見るものもなさそうだし。 あまり興味はないんっすが、時間潰しに行ってみるかぁ。 …と思っていた 「坂の上の雲ミュージアム」「子規記念博物館」 も臨時休館みたいだし。 で、あれこれ考えた結果、 内子大洲 に行ってみようかと。 “松山の向こう” とか、クソ遠くて、まったく眼中になかったんっすが、調べて見たら松山から電車(?)か、汽車(?)で、30〜40分くらいで行けそうなんっすよね。 岡山から松山までは 「特急しおかぜ」 というのを利用するんっすが、その先、 「特急宇和海」 というのが、 けっこうな頻度で走っている模様。 で、内子でも大洲でも、別にどっちでもよかったんっすが、カニの内子、外子って何? 内子は、簡単に言うとカニの卵巣のこと。 うわぁ、キモそう…。 肝はキモいから嫌いなんっすが、卵巣というのもキモそうっすよね。 で、珍味なので決して万人受けするような味ではありません。 そうなんっすよね。 間違いなく珍味・ノットイコール・美味っすよね。 珍しいだけで、美味くもなんともねぇ…。 そういう味だったりするに違いないんっすが、もし内子・イコール・カニの卵巣であるなら、こりゃ、パスやな…と。 そんなどうでもいい理由で敬遠されて、内子町もいい迷惑でありますが、それ以外の問題点も。 けっこうな頻度で走っている筈の特急宇和海なんっすが、コロナの影響で減便されていて、松山に戻るのにちょうどいい時間のヤツが運休になっているんっすよね。 普通だと55分くらい掛かってしまうし、そこから道後温泉までは、市電に乗り換えて25分くらい掛かるし、うーん…。 じゃ、大洲はどうなのかというと、同じ特急宇和海に依存することになるし、最寄りの伊予大洲駅は内子よりも更に先なので、余計にアカンな…。 とか思っていたら、こんな バス が。 大洲の観光スポットは、駅から少し離れた大洲本町の辺りに集中しているんすが、その大洲本町から道後温泉まで直通で行けるみたいで、めっちゃ好都合。 大洲本町14:34発、道後出張所15:49着なら、時間的にもぴったり。 これはもう、大洲に行くしかありませんな。

 ということで、出発! …しようと思った、まさにそのタイミングで、携帯電話が。 「鈴鹿市に高潮注意報が出ましたので、来て頂けますかぁ?」 は? いやいやいやいや。 こちらとしては、某・排水機場に呼び出される確率が低い日程をちゃんと選んだんっすけど。 ま、ぶっちゃけ、この日はちょっと微妙かな? そんな気はしていたんっすが、もう、気分はすっかり、大洲なんっすけど? とりあえず、勝田のオッサンに頼むしかないんっすが、前日の朝と夜も呼び出されて、行って貰っているんっすよね。 でもまあ、2度ある事は3度あるって言うし、覚悟は決まってますよね? 家から現場まで車で20分くらいなら、そんなに苦にはならないだろうし、ボタンを押して発電機や排水ポンプを運転したり停止したりするだけの簡単なお仕事だし、4時間くらい拘束されるのはちょっとアレなんっすが、基本、ボーッと座っているだけでいいし、「しゃあないなぁ。」と、ぶつくさ文句を言いながらも、引き受けて頂けるものと確信していたんっすが、朝の5時前。 熟睡しているところを電話で起こされたんでしょうな。 めっちゃ機嫌悪そうに、「今日はもう無理!」 と言われてしまったんっすが、いやいやいやいや。 僕の家からだと車で1時間近く掛かってしまうし、それになにより、気分はすっかり大洲だし。 今から旅館とか、電車とか、バスとか、昼飯を予約したメシ屋とか、お取り置きの駅弁とかをキャンセルするワケにはいかないし、「今日は自分も予定があるし!」 ということで、押し切りました。 これでもし、夕方にまた高潮注意報が出るようなことになれば、電話には出ないでおこう。 役所の人から直接、勝田のオッサンに依頼して貰うようにしよう。 そう、心に決めました。 恨むなら、こんな仕事を取ってきた営業担当者を恨んで下さい。 ぶっちゃけ僕も被害者だったりします。

 家から桑名駅まで、約2キロの距離を歩いて、JR関西線 5:36発、名古屋行き普通列車に乗車。 三重県で “電車” と言えば、近鉄一択。 JR(笑)とか、年寄り以外は利用しない乗り物だったりするんっすが、桑名−名古屋間だと近鉄が450円で、JRなら350円。 この区間に限って言えば、JRに乗る人もそれなりに増えて来ました。 特に名古屋で新幹線に乗り換える場合は、JRのほうが遙かに楽だったりするんっすが、関西線(笑)とか、あまりにもローカル過ぎて、在来線のホームのいちばん端っこに追いやられているので、それが幸いして、新幹線のホームにはいちばん近いという。 近鉄に乗り慣れていると、名古屋駅なのに地下に入らないのが、違和感バリバリだったりするんっすが、んなことで、 6:20発の 「のぞみ75号」 に乗車。 朝、めっちゃ早い時間の便なのに、どうしていきなり 75号なんっすかね? …と思って調べてみたら、 これ 。 おー、なるほど。 名古屋⇔博多、名古屋⇔東京、品川→博多の便は70番台なんっすな。 品川→博多とか、そんな変則的なヤツは、他にお仲間がいないので、とりあえず空きのある名古屋発着のグループに組み入れられた模様でありますが、 「のぞみ75号」 は名古屋が始発なので、僕がホームに着いた時には、既に止まっていたような? 座席に座って、ゆっくり出発を待つことが出来るので、いいっすよね。 朝、早かったし、前日はワクワクして、よく寝られなかったので、席に着くなり爆睡だったんっすが、朝から電話で無理やり起こされて、排水機場に走らされた勝田のオッサンに悪いと思わないのか? …と言われると、ああ、そういえば、そんなこともありましたなぁ。 お疲れ様っすなぁ。(←超他人事。) ということで、目が覚めたら、そこは岡山。 8:32発 「しおかぜ3号」 に乗り換えっす。


< 特急しおかぜ & 宇和海 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 君は新幹線とか、特急列車とかの指定席を押さえる時、窓側と通路側、どっちを選ぶかな? 僕は断然、通路派です。 窓側のほうが景色が見えて、いいに決まっているんっすが、乗り降りする時や便所に行く時、あるいは便所から帰ってくる時、いちいち隣の席の人に軽く頭を下げて、「うぅぅ…」と声を掛けて、どいて貰わなければならないのが億劫で、景色くらい、いいやぁ…と。 終点まで乗る場合で、尿意を我慢出来そうなシチュエーションなら窓際でもいいんっすが、新幹線の名古屋から博多方面とかは、別に見るほどの車窓風景でもないし、別に通路側で、いっかぁ…と。 が、浜名湖や富士山が見えたり、海が見えたり、2階建て車輌の1階部分で、ホームの最前列に立っているJCやJKのパンツが見えそうだったりするシチュエーションであれば、どんな犠牲を払っても窓側を確保したいところなんっすが、で、今回は 「海が見えたり」 。 これはもう、窓側を確保するしかありません。 「特急しおかぜ」 のグリーン車は2列+1列という構成で、いつもなら間違いなく1列のほうを選ぶんっすが、色々と調べた結果、どうやら海側は2列席のほうになるみたいなんっすよね。 今回、行きは岡山から松山まで、帰りは松山から今治まで、この特急を利用することにしたんっすが、途中、海が見えそうなのは、瀬戸大橋を覗けば、四国に上陸してからの多度津駅と詫間駅の間、並びに今治と松山の間くらいかな…と。 普段、車を運転している感覚からすると、行きに運転席側が海側だったとすれば、帰りは助手席のほうが海側になる筈で、つまり、松山行きで2列のほうが海側なら、帰りの今治方面行きは、反対の1列のほうが海側になるんじゃね? そんなふうに思ってしまうんっすが、違うんっすな。 例えば、8両編成で、行きに1両目を先頭にして走っていた列車は、帰りは8両目が先頭で走ることになるので、海側の座席は行きも帰りも一緒。 つまり、 「特急しおかぜ」 のグリーン車の場合、海側の座席を確保するには、隣の席にオッサンが座るリスクを甘受しなければなりません。 ま、今回、行きも帰りも空いていたので、胡散臭くて、オッサン臭いオッサンが隣にくるという最悪の事態は避けられたんっすが、で、車窓の風景。 やはり (写真・いちばん上) の “瀬戸大橋” は、別格でありますなぁ。 鉄道と道路の併用橋で、鉄道は下のほうなので、あまり開放感はないんっすが、それでも海はよく見えます。 んーと、 ここ 参照。 そうそう、快速マリンライナー。 何度かこれに乗ったことがあるんっすが、1号車にはマリン・パノラマ席があり、車窓からの眺めを最大限に満喫できる。 そうなんっすよね。 前も横も見ることが出来るので、マジ絶景。 で、もし、このパノラマ席を確保出来なかったとしても、悲観することはありません。 2階建て車輌の1階窓際をキープすることが出来れば、パンツには期待が持てます。 A・B・C・Dの4列あるうち、どれがパンツ座席なのか、僕はまったく興味がないので、検証していないんっすが、マリンライナーと比較すると、この 「しおかぜ号」 は、特急でありながらそういう楽しみがないので、ちょっとアレっすよね。 僕が乗ったのは旧型の 8000系 だったので、かなり年季が入っていたし。

 で、瀬戸大橋を渡り終えて、四国に上陸すると、まもなく宇多津駅に到着。 香川県綾歌郡宇多津町。 綾歌(あやか)郡って、可愛い♪ …と思ったら、「あやか」ではなく、 「あやうた」 と読むみたいなんっすが、宇多津町の人口は18,721人くらい。 にも関わらず駅前にはタワマンが建っていたりして、めっちゃ都会で、ちょっとビビるんっすが、あと ゴールドタワー なんかも。 あ、いつの間にやら、 「ソラキン」 なんてのが出来たんっすな。 松山市内の観光スポットが駄目っぽいので、隣接する 四国水族館 と合わせて、行ってみようか。 そんなプランも考えたんっすが、それはまた別の機会ということにして。 で、宇多津駅を過ぎると、次の停車駅が丸亀で、その次が多度津。 宇多津と多度津。 韻を踏んでいて、いいっすよね。 多度津のほうは、宇多津ほどには発展していなくて、ま、桑名の旧・多度町に比べれば、津やな。 そんな感じでありました。 で、その先、詫間駅までの間の、特急は止まらない海岸寺駅の辺りで、チラッと海が見えます。 (写真・上から2枚目) 参照。  近年、インスタ映えスポットとして人気が高まっている 父母ヶ浜 は、ここより少し西ということになるんっすが、予讃線は山のほうに入っていってしまうので、車窓からは見えません。 で、次の停車駅が観音寺駅。 その昔、春のセンバツ高校野球大会で観音寺中央という高校が初出場で初優勝したことがあって、馴染みのある地名だったりするんっすが、香川には善通寺という駅もあったりしますよね。 観音寺と善通寺。 韻を踏んでいて、いいっすよね。 で、善通寺のほうは、ジェンツーペンギン好きの僕には親近感が湧く地名だったりして、で、その次の停車駅、川之江駅から先が愛媛県ということになります。 その先、伊予三島、新居浜、伊予西条と、何となく名前だけは聞いたことがある駅に止まったりするんっすが、車窓の眺めは今ひとつ。 で、壬生川という地味な駅に止まって、その次が今治駅。 有名っすよね。 しまなみ海道 の四国側の玄関口として、観光でもイケるし、 「焼豚玉子飯」 というB級グルメもあるし、「バリィさん」 で、ゆるキャラもほうも大丈夫だし。 加計学園の獣医学部で、時事問題にも強いし。 で、ここから先、 (写真・ちょうど真ん中) のような感じで、チラチラと海の見えるスポットが散見されるようになって、次第にテンションも高まっていくんっすが、で、11時15分。 JR松山駅に到着〜。 桑名駅を出て、6時間弱。 長い道のりでありましたなぁ。

 が、今回の旅は、ここが目的地ではありません。 ここから更に、伊予大洲駅まで行かなければならないんっすが、 画期的! 同一ホームで乗り換える特急列車 。 同じホームで、後続の列車に乗り換えるというのは極めて普通なんっすが、松山駅の場合、岡山から走ってきた特急と、宇和島から走ってきた特急が、同じホームに入線するんっすよね。 で、それぞれ、また違う方向に向かって走り去っていく…と。 個人的には入線よりも乳腺のほうが好きなので、別にどうでもいい話ではあるんっすが、ちなみに僕は、カメラで写真を撮るのが好きで、電車だか汽車だかに乗るのも嫌いではなかったりするんっすが、鉄道写真にはあまり興味がありません。 人様から 「撮り鉄」 と思われたりするのも不本意なので、電車に向けて大々的にカメラを構えることはないんっすが、ま、せっかくだから、特急宇和海の写真でも撮ってやるかぁ…と。 一眼レフでないほうのカメラを構えて、何となく向こうからやってくるのを待っていたんっすが、ん? あ? うぉぉぉぉぉぉぉ、アンパンマン列車やんけ! 凄ぇぇぇぇぇぇぇ♪ これ を見ると、宇和海アンパンマン列車は、わりとレアっぽいっすよね。 で、この特急、糞ローカル線だから、ガラガラだろうと踏んでいたんっすが、何の何の。 2両編成というのもあるんでしょうが、ほぼ満席な盛況ぶりでありました。 で、これ、有名な 下灘駅 を通るものだと思って楽しみにしていたんっすが、 愛媛県鉄道路線図 。 予讃線ではなくて、内陸の内子線というのを走るんっすな。 海、ぜんぜん見えないし、トンネルばかりで車窓の眺めはクソつまらなかったんっすが、12時03分、伊予大洲駅に到着〜。 今回の旅はここから始まるんっすが、今日の話は、ここまで。 この続きは、また次回☆ …ということで、ヨロシク!

 んなことで、今日はケニー・ギャレットっす。 何となく、前回取り上げた ドナルド・ハリソン と “対(つい)” のイメージだったりするんっすが、で、 ケニーG とは別人です。 何でや? ケニーGの “” G = ギャレットなら、辻褄が合うやんけ! そう、思われるかも知れませんが、いや、別なもんは別だし。 で、今日はそんなケニーGではないほうのギャレットの 『ドゥ・ユア・ダンス!』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、1960年生まれ、現代屈指のサックス・プレイヤー/アーティストであるケニー・ギャレットのMack Avenue第4作! 18歳にしてデューク・エリントン・オーケストラに参加。80年代には、アート・ブレイキー、マイルス・デイヴィス、フレディ・ハバード、ウディ・ショウのバンドにほぼ同時進行で在籍。そんなケニー・ギャレットは近作で、自分を引き上げてきてくれた先達への感謝を表明、また新しいアーティストの抜擢、未来への道の開拓を見せてきましたが、本作では観客・リスナーが鍵になったようです。 現代において、ケニー・ギャレットほど、オーディエンスを巻き込んで会場を一体化させ、興奮させるジャズ・バンドもない、というものですが、ケニー自身は、そこで踊り楽しむオーディエンスにインスパイアされてきたのだとか。 また FaceTime を介して演奏をみせた時に、娘が微笑んだのを見て、コレだ! と確信したのだそうです。打ちだした本作のタイトルは、ずばり!? 「Do Your Dance!」 。 ケニー曰く、 (他人がどんなスタイルで踊っていても) "自分の思うように踊ろう!" というメッセージを込めた作品。その演奏は、リスナーの体を揺さぶり、突き動かします! しかし、決してコマーシャルでないのは言うまでもありません。まぎれもない "ケニー・ギャレットのケニー・ギャレット流儀による" スピリチュアル・ジャズ・ダンス・ナンバー集! に相成りました。 そう、発売・販売元 提供資料 (2016/05/31)に書かれているようなアレだったりします。 この発売・販売元 提供資料には後半もあって、そこには曲解説のようなものが書かれているので、今日は基本、それをコピペするだけの簡単なお仕事で済みそうなんっすが、んなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずは 「フィリー」 。 フィリーというと、フィリー・ジョー・ジョーンズのイメージなんっすが、あのフィリーって何なのかと思ったら、フィラデルフィア。 横浜を “ハマ” というような感じっすかね? で、この 「フィリー」 が、フィラデルフィアと関係があるのかどうかは知りませんが、オープニングは、とある日のテンプル大学の野外コンサートのこと、ハード・バップやファンキー・チューン、カリプソに踊るフィラデルフィアの年配の人たちを見て、人々がジャズを聴いてどのように踊り楽しんできたかという歴史的なものを感じ、インスパイアされたというスピリチュアルなナンバー。 あ、やっぱ、フィリーでありましたな。 ハード・バップなのか、ファンキーなのか、カリプソなのか、それともスピリチュアルなナンバーなのか、これを読んだだけでは分からないんっすが、聞いてみたら、これはアレっすな。 スピリチュアルなナンバー。 いや、そう書いてありますやん…。 特に出だしのピアノによるイントロは、リチャード・クレイダーマンっぽかったりするんっすが、そこから一転、リズムが入って、テンポが速くなって、ギャレットが出て来て、モーダルなテーマを演奏する。 そういった流れでありますな。 で、そこからアルトのソロに入っていくんっすが、エモーショナルでスピリチュアルな吹きっぷりは、60年代コルトレーンをアルトにした感じ? い精神性に圧倒される “COMICアットーテキ” 。 そんなアレなんっすが、圧倒的にエロい漫画雑誌でしたよね、アットーテキ。 で、その後、ピアノのソロがフィーチャーされるんっすが、ヴァーネル・ブラウン・ジュニアっすか。 んーと、 この人 ? おお、若ぇ! 僕よりも若ぇ! で、書いてあることは英語なのでよく分からんのっすが、冒頭のリチャード・クレイダーマンっぽかったりするところから一転、ちょっぴりマッコイ・タイナーっぽい熱いプレイを展開して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、熱かったっす。

 で、次。 「バックヤード・グルーヴ」 。 名前からして裏庭のうねりを感じさせてくれそうなんっすが、夏のバーベキューの楽しみを盛り込んだ、うんぬん。 例の発売・販売元 提供資料には、そのようなことが書かれておりますな。 どちらかというとハードバップ寄りな曲調で、あ、でも、微妙にモーダルだったりもするし、いずれにしろ、夏のバーベキューの主役はやっぱり、 「サッポロポテト バーベQあじ」 だねっ♪ スーパーに売ってる小袋で濃い味バージョンの奴が美味しいんっすが、テーマの後、テーマのイメージを踏襲したアルトのソロがフィーチャーされて、その後、やや平坦なピアノのソロが出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 うーん、まあまあ? で、次。 「ウィートグラス・ショット (ストレート・トゥ・ザ・ヘッド)」 。 また、2つのトラックでは、朋友であり、作品のコプロデューサーでもあるドナルド・ブラウンの息子のラップを大フィーチャーするガチなヒップ・ホップナンバーも! そう書かれているうちの、ひとつでありますな。 コプロデューサーって、何や? …という疑問は置いといて、で、これはイケてます。 めっちゃグルーヴっす。 純ジャズとは言えないかも知れませんが、妖しげなピアノと、ヒップなラップ、そこに硬派なギャレットのアルトが絡んで、独特の世界を醸し出しております。 やっぱ、時代はヒップ・ホップっしょ? NAMIMONOGATARI(波物語)っしょ?

 で、次。 「ボッサ」 。 これはアレっす。 ボッサっす。 ブラジル音楽の心地よさ。 そう書かれているアレっす。 時代はヒップ・ホップなんっすが、ボサノバもいいっすなぁ。 どこかで聞いたことがあるような、半端なくベタな旋律なんっすが、めっちゃ心地よいっすなぁ、ブラジル音楽。 ギャレットのソロも、敢えて 「ベタ」 な展開を楽しんでるっぽくて、でもって、次。 アルバム・タイトル曲の 「ドゥ・ユア・ダンス!」  (他人がどんなスタイルで踊っていても) "自分の思うように踊ろう!" というメッセージを込めた作品…でありますな。 文字通りダンサブルな仕上がりでありまして、旦那さんぶる = ダンサブル、お兄ちゃんぶる = アンサンブル、 ダンプ松本の同志 = ブル中野。 “世界3大ブル” のひとつでありますな。 アルトのソロもノリがよく、背後ではパーカッションが効果的だったりして、万人に受け入れられるナンバーであるな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 終盤、ちょっと唐突な感じでラップが出て来たりするんっすが、ま、お慰みということで。 で、次。 「カリプソ・チャント」 。 陽気なカリプソや、うんぬん。 そう書かれているアレっす。 こうしてみると、発売・販売元 提供資料も、実はあまり大したことは書かれていなかったりするんっすが、カリプソ = カリブ海の音楽、で、チャントと言えば、チャンカワイ。 チャンカワイ & ニッチェ近藤 知られざる三重県のしくじりを解説! おお、このコ、ちょっとタイプかも? いや、チャンカワイじゃなくて、近藤くみこ。 いや、それでもかなりマニアックな趣向だと思うんっすが、ああ、でも四日市の出身かぁ。 四カス (←四日市出身のカスのこと) かぁ…。 四日市が持ち上げられて、嫉妬心に駆られそうになった時は、 JR四日市駅前 を見るといいんっすが、ああ、心が安らぐぅぅぅ…。 近鉄四日市駅のほうは敢えて見ないようにして、で、これはアレっすな。 陽気なカリプソっすな。 ちょっぴり “お間抜け感” が漂うので、日本ではボサノバに比べると、さほど人気は高くなかったりするんっすが、ま、悪くはないな…と。

 で、次。 「ワルツ (スリー・シスターズ)」 。 日本人って、ワルツも大好きだったりしますよね。 で、個人的に 「三姉妹」 とか、大好きっ♪ さすがにこれが十姉妹(ジュウシマツ)となると、小鳥やん。 そんなふうに、ちょっと醒めてしまうんっすが、三姉妹というのは最高っ♪ …すよね。 長女が僕よりもお姉さん (JK) で、次女が僕と同い年 (JC) で、三女が僕よりも年下 (JS) で。 アンタ、何歳の設定や? …とか言われてしまいそうなんっすが、で、この 「三拍子(三姉妹)」 はアレっす。 都会派アーバンなバラード調のナンバー。 ギャレットはソプラノ・サックスを吹いているんっすが、それがまた、お洒落な雰囲気を醸し出してして、エエやん♪ で、次。 「パーシアン・ステップス」 。 インドの民族楽器シュルティ・ボックスをフィーチャー、仏教的なチャントをかぶせるエスニックなナンバー。 そういったアレなんっすが、何かフルートっぽい楽器の音も聞かれますな。 パーソネルの (as,ss,vo,etc…) と、省略した部分、実は (percussion, piano, flute, shruti box) と書かれていたりしたんっすが、 シュルティ・ボックス 。 こういう、謎の箱楽器なんっすな。 で、テーマの後、ピアノの人のマッコイっぽいソロが大々的にフィーチャーされて、壮大な世界が展開されて、でもって、おしまい。

 で、ラスト。 「チェイシング・ザ・ウインド」 。 タイトルは恐らく、チャーリー・パーカーの 「チェイシン・ザ・バード」 をパクったものだと思われるんっすが、オーソドックスなジャズっぽくて、普通にいいな♪ …と。 アルト、ピアノの順で、急速調の充実したソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 スピリチュアルなナンバーあり、「サッポロポテト バーベQあじ」 あり、ヒップ・ホップあり、ボサノバあり、ダンス・チューンあり、ワルツあり、インド音楽あり、普通のジャズあり。 もう、何でもありで、最後まで飽きさせません。  が、決してコマーシャルでないのは言うまでもありません。まぎれもない "ケニー・ギャレットのケニー・ギャレット流儀による" スピリチュアル・ジャズ・ダンス・ナンバー集!に相成りました。 そういうアレだったりして、エエやん♪


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