PARKER'S MOOD (ELEKTRA)

渡 辺 貞 夫 (1985/7/13)

PARKER'S MOOD ←click!!


【パーソネル】

渡 辺 貞 夫 (as) JAMES WILLIAMS (p) CHARNETT MOFFETT (b) JEFF WATTS (ds)
【収録曲】

(01-03) STELLA BY STARLIGHT / EVERYTHING HAPPENS TO ME / LAMENT
(04-06) BILLY'S BOUNCE / I THOUGHT ABOUT YOU / PARKER'S MOOD
(07-08) BIRD OF PARADISE / BEAUTIFUL LOVE
【解説】 ( 2021年10月17日更新 / 連載 1,462回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 大洲(おおず)を散策した。 で、1日目の宿は道後温泉。 大洲の観光スポットは駅から2キロくらい離れていて、行きは勢いで歩くことにしたんっすが、帰りはとてもそんな気力はないので駅までバスに乗るとして、で、伊予大洲駅から松山駅までJRで行って、そこから市電に乗り換えて道後温泉駅まで。 地味にクソ面倒でありますなぁ。 …とか思っていたんっすが、 乗換案内 で 大洲城から道後温泉までの経路を調べてみたところ、

 大洲城 ー(徒歩8分)ー 大洲本町 −(バス75分)− 道後出張所

という、え? 何これ? こんな、めっちゃ都合のいいバスがあるん? …と言いたくなるようなルートが出て来ました。 「乗換 0回」 って、マジかよ? こんなの “乗換案内” じゃないじゃん! そう、言いたくなってしまったんっすが、乗り換えなくてもいいルートを案内してくれたんだから、文句を言う筋合いはないっすよね。 むしろ、感謝の気持ちを込めて、お礼に 「筋子(すじこ)」 を贈りたくなるくらいなんっすが、個人的に 「筋子(すじこ)」 は好きではないので、そんなものを貰っても、ありがた迷惑以外の何物でもないんっすけど。 まだ 「牛すじ」 のほうがマシっすよね。 ま、 「牛すじ」 も、そんなに好きではないんっすけど。 紀文のおでんの 「牛すじ」 。 おお、牛肉じゃん! …と思って喜んで食べたら、うげっ、何じゃこれ? 牛肉じゃなくて、筋 (すじ) じゃん! そんなことがあって以来、僕は 「牛すじ」 を忌避している次第でありますが、ただ、このバスも時間が合わなければ何の意味もないっすよね。 …とか思ったら、大洲本町14時34分発で、道後出張所に着くのが15時49分。 16時には宿に入りたいと思っていたんっすが、まさにパーフェクト。 あまりにも完璧過ぎるので、何かの罠じゃないかと勘ぐってしまうんっすが、んーと、 これ 。 1日に16往復も運行しているとか、宇和島自動車、やるじゃん! 宇和島って、高校野球の宇和島東で馴染みがあるので、何となく親近感が湧くし、八百屋のひろっさん (本名・ヒロシ) は横綱の輪島に似ていたので、輪島にも何となく親近感が湧くし、宇和島(うわじま)= う + 輪島だし、ちなみに、ひろっさん = サバ父の弟 = 叔父さんなんっすが、うちの近くで 「大森屋」 という名前の八百屋をやっていたんっすよね。 子供の頃、おつかいに行くと、好きなお菓子をオマケしてくれたし、「マミー」 で世界のコインが当たる! …みたいなキャンペーンをやっていた時には、賞品のコインを横流ししてくれたし、気前のいい、ええオッサンでありました。

 ということで、大洲本町のバス停から、宇和島自動車のバスに乗車。 大洲城 → 赤煉瓦館 → 臥龍山荘 → 大洲まちの駅 「あさもや」 という流れだったんっすが、まちの駅のところには、 このバス の停留場しか見当たらなかったので、売店の兄ちゃんに聞いてみたら、「この前の道をあっち (右のほう→) に行くと、交差点があって、ファミリーマートのところなんっすけど、その道路の向かい側が本町のバス停だったと思います。」 で、あっちのほうへ行ったらちゃんと交差点があって、ファミマもあって、で、その道路の向かい側に目指すバス停がありました。 おお、合ってるやん! めっちゃ出来る兄ちゃんやん! 「快活CLUB 桑名サンシパーク店」 の受付の兄ちゃんと変わって欲しいところでありますが、まだ入ったばかりで不慣れなのか、何かめっちゃ、おどおどしているんっすよね。 快活CLUBのブースには喫煙席と禁煙席があって、それぞれ、フルフラットとリクライニングという2つのタイプがあるんっすが、「フルフラットの禁煙で!」 「ふ…フルフラットの…、禁煙でございますね。 ・・・ 。 えー、○○番をお取りしました。」 「・・・ 」 (無言で、ほんのちょっとだけ頷く。) で、指定された席に行ってみたら、ん? ここ、喫煙席ちゃうんけ? で、扉を開けたら、リクライニングやんけ! 何ひとつ合ってないやんけ! ま、面倒なので、その日はその席で妥協したんっすが、店のシステムをぜんぜん理解してなくて、適当に番号を割り振っているんっすかね? 「おぼろげながら浮かんできたんです。46という数字が。」 …みたいな。 受付でその兄ちゃんに当たると、「うわぁぁぁ…」という気分になっちゃうんっすが、ま、さすがに最近は、席を間違えることはなくなったんっすけど。 で、最近、めっちゃ美人のお姉さんが担当してくれることがあるんっすが、ぶっちゃけ、個人的に美人のお姉さんって、ちょっと苦手なんっすよね。 緊張して、ガチガチになって、ただでさえシャイで、無口で、人見知りで、極度のコミュ障で、陰の極みなのに、 「・・・ 。」  ぶさかわ系で愛嬌のあるコのほうが、俄然タイプで気が楽なんっすが、このお姉さんは美人なので愛想がよくて、「いつもありがとうございます!」 (ニコッ♪) とか言われて、え? もしかして、顔を覚えられた? しかも、惚れられたとか? 嬉しいんっすが、ちょっと気恥ずかしくて、2日連続では行けなくなってしまったんっすが、「いつもありがとうございます!」 (また来たんかよ…) と、思われたりしても嫌だし。 で、挨拶と言えば、大洲の町をウロウロしている時、地元の女子中学生が、たむろしている横を通り過ぎたことがあったんっすが、特に何の反応も示されずに、 「・・・ 。」 その後、首からカメラをぶら下げて、観光客丸出しのスタイルで歩いていたところ、向こうから自転車に乗った地元の男子中学生が何人かやってきて、「こんにちはー!」 と挨拶されて、しまった! 女子中学生の前でも、首からカメラをぶら下げて、観光客丸出しのスタイルにしておけばよかった! …と。 あるいは、もう少し不審者っぽく振る舞えばよかったのかも知れませんが、怪しい人を見掛けたら、挨拶しよう。 そんなふうに教育されているみたいっすからね。 僕が女子中学生の集団にシカトされたのは、あまりにも爽やかすぎて、まったく怪しい人に見えなかったからではないかと思うんっすが、とか言ってるうちにバスがやってきたので、乗車〜。 75分という乗車時間は長いと思われるかも知れませんが、さて、ここで問題です。 松山と和歌山。 この2つの都市の共通点を挙げて下さい。

 どちらも 「○○やま」 で、韻を踏んでいる。 これがまず1点。 どちらも県庁所在地。 これが2点目。 どちらも人口が50万人くらい。 …と思って調べてみたら、そんなにはいませんでした。 いや、松山市は51万人くらいだったんっすが、和歌山市は36万人くらい。 意外とショボいんっすな。 でもまあ、どちらも人口が36万人から51万人くらい…というので、共通点に挙げることが出来るし、で、どちらにも城がある…と。 で、どちらの街にも「○○駅」と「○○市駅」という2つの駅がある。 JR松山駅と伊予鉄道の松山市駅、JR和歌山駅と南海電鉄の和歌山市駅。 これは大きな共通点っすよね。 これで、んーと、5点っすか。 0点なんかじゃ、許さない、100点取る人、大嫌い、知っているのに、わざと間違える、65点の人が好きっ♪ 好きっ♪ 好きっ♪ そう、 松本ちえこ が歌っておりましたが、65点への道のりは、なかなか厳しいっすなぁ。 いや、1問・1点にするから あまりにもハードルが高いだけで、1問・10点にしちゃえば、かなり楽なんっすけどね。 もう、この時点で50点っすからね。 あと2つ共通点を見つければ合格ライン突破なんっすが、んーと、どちらにも有名な温泉がある。 松山市は言わずと知れた道後温泉。 和歌山市は言われても知らない花山温泉。 んなもん、ぜんぜん有名じゃないじゃん! そう、言われちゃうかも知れませんが、あとひとつ。 んーと、松山には松山英樹がいるし、和歌山には若山弦蔵がいる。 ヨシ! これで70点。 んなもん、共通点でも何でもないじゃん。 で、 「わかやま」 のほうは漢字が違うじゃん。 そう、言われちゃうかも知れませんが、もう、どうでもヨシ! が、ここで思わぬ反応が。 「65点の人が好きっ♪ …って言ってるじゃん! なーに、70点も取ってんだよ!?」 ああ…。 あ、でも、どちらも人口が36万人から51万人くらい。 これはさすがに無理があるので 「 ○(10点)」 じゃなくて 「 △(5点)」 っすよね? これできっちり65点になって、万々歳なんっすが、で、このバス、松山市駅は経由するんっすが、JRの松山駅には行きません。 差別じゃん! そう、思われるかも知れませんが、ま、しょうがないっすよね。 JRの松山駅、ショボいし。 みすぼらしい県庁所在地のJR駅 。 そう 「50代以上のblog」 で貶されても、文句は言えないレベル。 駅前で再開発っぽい工事をやっていたので、そのうち見違えるように立派になるかも知れませんが、現時点では、源氏パイにも負けてそう。 で、一方、 松山市駅 のほうは立派っす。 観覧車まであって、めっちゃ都会派アーバンなんっすが、で、道後温泉というは松山市駅からさほど遠くない、かなり都会なエリアにあったりします。 で、この宇和島自動車のバスは、微妙に道後温泉までは行ってくれなかったりします。 道後出張所というところが終点なんっすが、市電の駅で言うと、道後温泉のひとつ手前、道後公園(湯築城跡前)の辺り。 ま、そこから歩いても5分くらいの距離だし、何なら道後公園 (湯築城跡) をブラブラ散策すれば、観光と移動を両立することが出来て、むしろ好都合なんっすが、今回は脇目もふらずに宿へ直行。 何せ、1人で2泊で、10万円分のJTBの旅行券を消費するというのが、今回の命題っすからね。 1泊 55,000円くらいの宿を押さえました。 一刻も早く辿り着かないと、勿体ねぇ! ちなみに、どこにお泊まりしたのかというと、ヒ・ミ・ツ♪ ま、来週あたり、 このコーナー でお披露目することになろうかと思うんっすが、で、クソ高い宿に泊まるんだから、ずっとお籠もりしていようかと思ったんっすが、せっかくなので、軽く周辺を散策することにしますかぁ。


< 道後温泉散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まずは伊佐爾波神社 。 難しい漢字っすな。 いさ・なんとかなみ(?)神社。 読めねぇし…。 そう、イランのハメネイ師が嘆いておりましたが、イラン人の癖に漢字も読めないのか? しっかりしろ! 今日からのハメネイ師ことを、 「読めねぇ師」 と呼ぶぞ! そう、言いたくなってしまうんっすが、ま、日本人である僕も読めないんっすけど。 いさにわ神社。 それが正解なんっすな。 言われて見たら、和邇の “邇” っすよね。 琵琶湖に 和邇浜(わにはま)水泳場 とか、あります。 せっかく、水着姿のお姉さんが4人もいるのに、もうちょっと鮮明な写真はなかったんか? そう、言いたくなってしまいますが、よくよく見ると和邇の “邇” とは、ちょっと違いますな。 それの 「しんにょう」 がないバージョン。 よく見ると、 「しんにょう」 ともちょっと違うんっすが、いずれにしろ、読み方は伊佐爾波 (いさにわ) 神社。  酢多実奈 (すたみな) 太郎とか、応用が効きそうな欧陽菲菲 (オーヤン・フィーフィー) なんっすが、バス停から宿に向かう道すがら、 (写真・いちばん上) の階段が見えたので、ちょっと登ったろか! …と。 結果、まあまあ立派な神社でありました。 僕は神社に関しては素人で、神社とジンジャー(生姜)は、違う。 それくらいの知識しか無かったりするんっすが、ポーク神社ー (じんじゃー) とか、豚の生姜焼き(洋風)を祀った神社とかは、ありそうなんっすけど。 で、神社に関しては素人なのでよく分からんのっすが、 社殿 で、デデーン。 全国に三例しかない整った八幡造なんっすな、 おお、凄ぇぇぇぇ! んーと、 これ 。 おお、よく分からん…。 何となく (写真・ちょうど真ん中) みたいなのが、そうなんじゃないかと思われるんっすが、個人的には全体をぐるりと取り囲む回廊が、よかったな♪ …と。 で、何より、(写真・下から2枚目) の、上から見下ろす街の眺めが、最高やん♪ 頑張って階段を上った甲斐がありましたが、で、 (写真・いちばん下)道後温泉本館 。 現在、絶賛工事中 & 僕が行った時は新型コロナウイルスの影響で臨時休業中♪ で、外から工事現場を眺めただけなんっすが、思ってた以上に立派な建物でありました。 ま、温泉の泉質とかは、あまり大したことがなかったりするみたいで、宿の風呂に浸かれば、それで十分なんっすが、で、続いては、


< 道後温泉散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 駅前に展示されていた “坊っちゃん列車” 。 『坊っちゃん』 とか、松山をめっちゃディスっているのに、今の松山は、めっちゃ “坊っちゃん推し” っすよね。 パラリンピックの競技にもなってたし。 「坊っちゃんとボッチャは、違うぞな、もし。」 とか言われそうなんっすが、ちなみに、この駅前に展示されている奴だけじゃなく、 普通に客を乗せて走るバージョン もあったりします。 1乗車 大人 1,000円。 高ぇぇぇぇぇぇ! しかも、2021年12月1日から 1,300円に値上げ。 坊っちゃんの “坊っ” は、ぼったくりの “ぼっ” 。 そう、言わざるを得ませんが、で、続いて(写真・上から2番目) 。 駅前にある “坊っちゃんカラクリ時計” 。 これも新型コロナウイルスの影響、略して “新コロ” で休止していたんっすが、ヤル気があれば、 このような演目 が見られる模様。 おお、全体がせり上がるんっすな。 意外と大仕掛け。 が、人形が小さくて、動きがチマチマしていて、何か地味。 「酸っぱい葡萄の心理」 ではありませんが、こんなもん見られなくても、別に悔しくなんかないや! …と。 で、続いて (写真・ちょうど真ん中)(写真・下から2番目)(写真・下いちばん下) 。 僕がお泊まりした宿の前の道は、前述の通り、あっち方面にはナントカ神社への階段があったりするんっすが、そっちとは90度違った方角にも、何やら似たような階段が。 段数は半分程度だったんっすが、そこを上った先には 空の散歩道 なんてのが。 お姉ちゃん2人の動画があるんっすが、そうそう、この階段。 僕が行った時も、浴衣姿ではなかったんっすが、2人連れのギャルが僕の前を歩いておりました。 パンツが見えるような急階段ではないし、別にそんなものは見たくもないし、で、足湯。 おお♪ 個人的に足湯って、「足湯かぁ…。」といった感じで、まったく興味がなかったんっすが、実は 「パンツが見えるかも知れないスポット」 であることが発覚して、考え方が変わりました。 ま、パンツと言っても、ほぼ、幼女限定だったりするんっすが、もうちょっと熟成したギャルでも、足首やふくらはぎなら確実に。 うまくいけば、太ももの一歩手前くらいまで見えちゃったりするかも知れなくて、いや、別にそんなもの見たくはなかったりするんっすが、ただ純粋に、足を湯で温めるのって、気持ちいいな♪ …と。 ちょっぴり、足がレトルトのカレーになった気分が味わえますよね。 いや、足がレトルトのカレーになった気分なら、確実に大やけどなんっすが、で、関係のない話なんっすが、使い捨てカイロの注意書きによく、 「低温やけど注意」 と書いてあったりしますよね。 何で、関西弁なんや? …と、ずっと不思議に思っていたんっすが、低温やけど = 「低温だけど」 の関西弁バージョンではなく、低温火傷 (やけど) 。 そういう意味だったんっすな。 …とまあ、足湯にまつわる思いは尽きなかったりするんっすが、ここの足湯のも “新コロ” の影響で、休止中…。 当初の予定を2週間延期して、無事、「まん延防止なんちゃら」は解除されたんっすが、松山市独自の何とかが、どうのこうの。 ギャルのふくらはぎと、幼女のパンツを返せ! そう、言いたくなっちゃいますよね。 いや、別に見たいとは思わないんっすけど。 それは見られなくても、道後温泉本館の工事の進捗状況を俯瞰して確認することが出来たし、 湯神社 という、ちょっと勉強すれば、イランのハメネイ師でも読めねぇ事はないかも知れない神社もあったし、わざわざ、そこそこ大変な階段を上っただけの甲斐はあったな…と。 とまあそんなこんなで、本日の散策は以上。 松山城には行けなかったし、道後温泉本館も中には入れなかったんっすが、何となく街の雰囲気はつかむもとが出来たな…と。 で、次回は 『松山から福山へ』 。 そんなテーマでお届けしたいと思うので、ヨロシク☆

 んなことで、今日は渡辺貞夫っす。 うわっ、ダサっ! 日本人のジャズって、あり得ないっしょ? ジャズならやっぱ、本場のマンハッタン・ジャズ・クインテットを聞かないと。 そう、思わずにはいられませんが、僕がジャズを聞き始めたのは今から35年ほど前、高校3年生くらいの頃でありました。 筒井康隆の小説 → 山下洋輔のエッセイという流れで、ちょっと興味を持ったんっすが、で、初めて買ったアルバムが、たぶん これ 。 うわっ、ダサっ! あ、でも、 「ミスティ」 という曲が好きだったから、しょうがないじゃん! で、その後、こんなよく分からん人じゃなくて、もっと有名な人を聞いたほうがいいかな? …と。 日本でいちばん有名なジャズの人と言えば、 (たぶん) 渡辺貞夫なんっすが、何となく一番に手を出すのは負け。 そんな気がしたので、二番手な気がする日野皓正を押さえてみました。 今から思えばフュージョン系のやつだったんっすが、悪くないじゃん♪ …と。 で、やっぱり一番も聞いてみたほうがいいかな? そんな気がしたので、渡辺貞夫のアルバムも買ってみました。 今から思えばフュージョン系のやつだったんっすが、いいじゃん♪ …と。 で、何枚か集めた中に 『パーカーズ・ムード』 というのがあったんっすが、ん? 何じゃこりゃ…。 今まで聞いていたのとは毛色が違って、ワケがわからなくて、ぜんぜん面白くなくて、とんでもないハズレを引いてしまったな…と。 今から思えば、めっちゃオーソドックスな純ジャズだったりするんっすが、ピアノがジェームス・ウィリアムス、ベースがチャーネット・モフェット、ドラムスがジェフ・ワッツって、面子、めっちゃガチだし。 何でもいいけどジェフ・ワッツの 「ワッツ」 が、勝手に 「輪厚」 と変換されそうになってしまったんっすが、北海道あたりにそういう地名があるんっすかね? んーと、 これ 。 おお、あった♪ 輪厚 → わあつ → わっつ。 納得のいく読み方なんっすが、で、その後、日本人のジャズとか、ダサっ! やっぱ、本場のホンモノを聞かないと。 そんな思いに駆られて、情報収集の為に 『スイング・ジャーナル』 という雑誌を買ったら、そこで マンハッタン・ジャズ・クインテット が大絶賛されていたというワケなんっすが、あまりにも黒歴史過ぎるので、便宜上、僕が初めて買った “本物” のジャズのアルバムは、ウィントン・ケリーの 『ケリー・ブルー』 ということになっております。 で、当時、大ハズレだと思っていた 『パーカーズ・ムード』 、改めて聞き直してみたら、普通に名盤だったりしたので、今回、ナベサダ復権の意を込めて、取り上げてみたいと思うんっすが、んなことで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 ちなみにこれ、1985年、東京にある 「ブラバス・クラブ」 というところで行われたライブみたいなんっすが、いいっすよね、ブラバス・クラブ。 観客がみんな、 ブラバスのヘアリキッド で、髪の毛をガチガチに固めていそうで。 めっちゃオッサン臭そう。 そんなオトナに憧れる純真な高校生のハートを掴んで止みませんが、で、1曲目、 「ステラ・バイ・スターライト」 。 日本ではもっぱら、 「星影のステラ」 という名前で知られているんっすが、いいっすよね、ステラ。 クッキーを作るのが得意そうな、おばさんで。 いや、僕はクレアおばさんのシチューのほうに軍配を上げたい。 そういう人もいるでしょうが、ま、個人の自由っすからね。 相撲の行司でも何でも、勝手にやればいいと思うんっすが、で、この (星影のワルツ + ステラおばさん) ÷ 2 みたいな曲、ひとつ間違えたら 「ワルツおばさん」 になっちゃうところだったんっすが、ま、別に悪くはないと思うんっすけどね、ワルツおばさん。 三拍子揃っていそうで。 で、演奏のほうはというと、これはアレっす。 ガチ。 ほぼイントロなしで、いきなりテーマから始まるんっすが、バラードではなく、かなり速いテンポ設定。 ちょっぴり意表を突かれて、うひょー♪ そういった感じなんっすが、そこから、けれん味のないアドリブ・ソロへと突入していく流れは、気分爽快、掃海艇。 いや、別に、 気分爽快、 名探偵・荒馬宗介 でもよかったんっすが、今ひとつ語呂がよくないし、こんなマイナーな漫画、昭和40年代生まれで、学研の 「学習」 を定期購読していた人しか知らないし。 で、アルトのスタイルはアレっす。 チャーリー・パーカー直系のハード・バッパーと言っていいのではなかろうかと。 アルバムのタイトルも 『パーカーの気分』 だし。 ちなみに僕はパーカーよりも、プラチナ派だったんっすが、パーカーの万年筆はオッサン臭いイメージがあったし、プラチナ万年筆のインクカートリッジは、中に金属の玉が入っていて、使用後にカッターで切って取り出して、遊びに使えるところがよかったんっすよね。 と言いつつ、実はパイロットの ミューレックス を愛用していたんっすが、ま、それはちょっと大人になってからの話で、中学生の頃は 『中一コース』 の年間購読で貰ったやつを使ってましたな。 いずれにしろ、パーカー派ではなかった僕でありますが、パーカー本人も、そんなに好きではなくて、が、パーカー直系のハード・バッパーは最高にイカしていると思うし、で、渡辺貞夫もまた、しかり。 ここでのソロは実によく歌っていると思います。 で、その背後ではチャーネット・モフェットのベースが効いてます。 (チャールス・ミンガス + オーネット・コールマン) ÷ 2 = チャーネット。 それが名前の由来なんだそうっすが、ひとつ間違えたら、たむらけんじの 「チャー!」 になるところでした。 オーネットがいなかったら、危なかったっすよね。 で、続いて、ジェームス・ウイリアムスのピアノ・ソロ。 めっちゃ、張り切ってます。 タイコのジェフ・輪厚…、いや、輪厚も頑張ってます。 ライブ特有の熱気を感じさせるんっすが、イェェェェェェェェェイ! で、その後、チャーネットのピチカート・ソロが登場。 めっちゃテクニシャンっす。 でもって、最後に貞夫クンが出て来て、テーマを吹いて、おしまい。 いやあ、よかったっす。 が、当時、ジャズ = アドリブだというのを知らなかったサバ少年には、ワケがわからなくて、ぜんぜん面白くなくて、うーん…。 そんな感じだったりしたんっすけど。

 で、次。 「エブリシング・ハプンズ・トゥ・ミー」 。 いや、これはいいっすな。 バラードなんっすが、まず、ピアノのイントロからして、絶妙。 こんな顔 して、よくこんな綺麗なピアノが弾けるなぁ…と、半ば、ちょっと呆れてしまうんっすが、あ、これ、このアルバムと同じ面子のトリオなんっすな。 Amazonだと、「ご注文できません」 ではない状況だったので、思わずポチってしまったんっすが、ピアノに続いて、貞夫くんがスーッと入ってきてテーマを吹き始める瞬間が、背筋ゾクゾクものだったりして、で、以下、アルト、ピアノと続くソロも秀逸で、いやあ、完成度高いっす。 貞夫くんも悪くないんっすが、ジェームス・ウイリアムスのソロが完璧だったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 当時、ジャズ = アドリブだというのを知らなかったサバ少年にも響いたのではないかと思われますが、で、次。 「ラメント」 。 J.J.ジョンソンのオリジナルなんっすが、ああ、また何と言う “美メロ” の曲を。 深い哀しみに満ちたバラードとして演奏されるんっすが、うーん、たまらんっ♪ で、アドリブに入るとムードが一転。 軽快にバウンスするスインガー。 そういったアレになるんっすが、出だしはテーマのメロディを軽くフェイクする感じで、そこから次第に本格的なアドリブが始まって、更にテンポが速くなって、大いに盛り上がって、イェェェェェェェェェイ! そういうドラマチックな展開だったりするんっすが、その後、そこから一歩引いた感じの落ち着いたピアノのソロがフィーチャーされて、で、それも次第に熱さを増していって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 最後は、哀しみから完全に解放されたな。 そんな感じだったりするんっすが、 “lamentable” は、ラーメン食べると、消えちゃうな…と。 世の中、美味しい食い物っすよね、やっぱ。

 で、次。 「ビリーズ・バウンス」 。 ああ…。 軽快にバウンスするスインガー。 そういったアレなんっすが、 この手のパーカーのバップ曲って、日本人、特にジャズ = アドリブだというのを知らない少年にとっては、ちょっとツラいものがありますよね。 ワケがわからなくて、ぜんぜん面白くなくて、大ハズレ。 そんなふうに思ってしまった要因は、コイツにあるような気がするんっすが、 『ビリーズバウンス秘話』 。 ほぉ、そんな経緯があったんっすか。 ま、個人的には秘話よりも、卑猥な話 = 卑話のほうが好きなので、「ほーん。」 その程度の感慨しか湧かなかったりするんっすが、で、このジャズ漫画、5話で挫折しちゃったんっすな。 中身はともあれ、連載 1,462回を迎えたこのコーナーは、わりと健闘していると言えるかも知れませんが、誰か褒めてくれませんかね? いや、褒めねぇし。 そう、イランのハメネイ師に言われそうなんっすが、伊佐爾波神社が読めなくてディスられたのを、まだ根に持っているんっすかね? だとすれば、何とも器の小さい最高指導者でありますが、で、この 「ビリーズ・バウンス」 、踊りながら聞けば、それなりに楽しいな♪ …っと。 今から思えば、普通にノリのいい演奏だったりするし。 で、途後半、ベースのソロが半端なくフィーチャーされたりするんっすが、アルコではないし、チャーネットくん、半端なくテクニシャンで、サービス精神も旺盛なので、飽きることはなく、で、最後はアルトとタイコの掛け合いで盛り上がって、でもって、バウンシーなテーマに戻って、おしまい。 改めて聞き直してみると、全然つまらなくなんか、ないな…っと。

 で、次。 「アイ・ソウト・アバウト・ユー」 。 あ、これはいいっすよね。 めっちゃ日本人好みの “美メロ” なんっすが、曲名も俳句の素材として使えそう。 愛そうと…、んーと…。 その後が続かないんっすが、 「あいつ、相当アバウトよ。」  あ、仕事が適当な同僚に対する愚痴のようなものは出来ましたな。 最後の 「よ」 が、ちょっぴり 早崎よ歯科 みたいで、いいと思うんっすが、で、演奏のほうも、いいっす。 珠玉のバラードっす。 出だしはアルトの無伴奏ソロなんっすが、そこにピアノとベースとドラムスがスーッと入ってくる瞬間が、たまらんっ♪ で、アルトとピアノのソロも、たまらんっ♪ ということで、次。 アルバム・タイトル曲の 「パーカーズ・ムード」 。 「パーカーの気分」 って、パーカーが自分で作った曲に、そんな名前を付けちゃってるんっすが、そら、パーカーの気分やろ…と。 パーカーがパーカーの気分じゃなかったら、離人症の疑いがありますよね。 で、この手のディープなブルースって、日本人には今ひとつ不人気だったりするんっすが、日本人がブルース好きだというのは、幻想だと思います。 あるいは、本当のブルースを勘違いしているか。 その戦犯は淡谷のり子だと思うんっすが、窓を開ければぁぁぁぁぁ〜♪ …って、あんなの、ブルースじゃないっすよね。  換気の大切さ啓蒙ソングとしては、いい線いってると思うんっすが、で、高校生の頃に聞いて、あまり好きにはなれなかったコレ、今、改めて聞き直してみると、普通によかったりしますな。 貞夫くんのソロは、盛り上げる術 (すべ) を、よく知ってるな。 そんな感じだったりするし、続くピアノのソロも同様。 背後で煽り立てるタイコの人もよく分かっているし、もしアオリイカに転生したとしても、上手くやっていけそう。 で、終盤はチャーネットがベースのピチカート・ソロで地味に場の空気を支配して、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「バード・オブ・パラダイス」 。 これまた、今ひとつ日本人受けしないタイプの曲なんっすが、これ、 「オール・ザ・シングス・ユー・アー」 のコード進行に基づいて作られたんだよね。 そのように発言すれば、俄然、素人相手にマウントを取ることが出来るので、オススメ☆   で、演奏のほうはというと、貞夫くん、パーカー派アルト奏者の面目躍如であるな…と。 で、何でもいいけど面目躍如って、ちょっとだけ 「メンマ食うヤクザ」 と、似てますよね。 ま、しょうがないっすよね。 メンマ、美味しいし。 で、これ、「オール・ザ・シングス・ユー・アー」 のコード進行に基づいて作られたんだよね。 …というか、最初と最後以外は、普通に 「オール・ザ・シングス〜」 だったりするんっすが、んなことで、ラストっす。 「ビューティフル・ラブ」 「美しい愛」 っすか。 愛と言えば、個人的には 飯島愛 なんっすが、本名:大久保松恵って、何かめっちゃ古風で和風。 で、1993年、「ナイショ DE アイ!アイ!」 で歌手デビュー。 オリコン87位。 このCDには飯島が実際に着用したパンティを細かく裁断した生地が同梱された…って、え、マジっすか? そんな歌、聞いたことがないし、聞きたいとも思わないんっすが、そのCD、ちょっと欲しいぞ! …っと。 CDが何枚売れたのか知りませんが、まさか、1枚のパンツ (使用済み) を裁断して、すべてのCDに入れたワケじゃないっすよね? さすがに1センチ四方くらいは入ってないと困るんっすが、で、 「ビューティフル・ラブ」 はと言うと、調子がよくて、アルバムの最後を飾るに相応しい出来であるな…と。 んなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 渡辺貞夫とか言う、ダサい名前の、よく知らないオジサンのアルバムなんっすが、意外と悪くなかったっす。 というか、よかったっす。 めっちゃ、よかったっす。 日本人のジャズも、侮れないな。 そう、再認識させてくれた1枚でありました。 ア・ア・ア・アイ、Fu-Fu♪ (←結局、聞いた。)


INDEX
BACK NEXT