AMATSU−KITSUNE (ZOTT RECORDS)

梅 津 和 時 (2016/8/29-31)

AMATSU-KITSUNE ←click!!


【パーソネル】

梅 津 和 時 (as,cl) 鬼 怒 無 月 (g) 早 川 岳 晴 (b) JOE TRUMP (ds)
【収録曲】

(01-03) FROZEN AUGUST / SLEEVE OF ARMOR / AMATSU-KITSUNE
(04-06) KING'S SEVEN / EURYDIKE / ZABO
(07-08) BIRD'S HEAD MAN RUNNING / MATA HARI
【解説】 ( 2021年11月07日更新 / 連載 1,464回 )

 ポーニョ、ポニョ、ポニョ、魚の子〜♪ ということで、今日は “魚の子” について考えてみたいと思います。 最悪っすよね。 僕は魚が嫌いです。 魚貝類の類いが苦手。 色んなところに事あるごとに、同じことばかり書いているので、耳にたこが出来た。 そんな人もいるかも知れませんが、魚貝類の中でも、タコはわりと好きだったりするんっすけど。 タコ焼きとか、美味しいっすよね。 そもそも魚貝類の中に、タコは入るのか? 魚でも貝でもないじゃん。 そんな気がしないでもないんっすが、「魚貝類」 じゃなくて、「魚介類」 なら大丈夫っすかね? ただ、魚介類となると、魚の他に、三波伸介とか、いかりや長介とか、介護職員とかも含まれちゃう気がするんっすが、魚貝類と魚介類の違いとは?そもそもこの 「介」 って何? そうそう、この 「介」 というのが謎っすよね。 1.魚に含まれている栄養素とは。 いや、そんな話はどうでもいいっす。 さっさと本題に入れよ! そう、言いたくなってしまいますが、ジャズについて知りたかったのに、何故か魚の話を読まされる身にもなって欲しいっすよね。 ということで、本題。 魚介類の 「介」 は甲羅や鎧、殻という意味がある。したがって貝類だけでなく、甲羅をもつカニやエビなどが仲間に入る。そこから意味が広がり、魚介類とは、魚類や甲羅のないナマコ、タコ、イカなども含む水産物の総称となったようだ。 ほぉ。 やはり、魚介類にはタコが含まれるんっすな。 で、イカ。 僕はイカもそんなに嫌いではありません。 イカの天麩羅とか、イカフライ (短冊型のやつ) とか、イカリングフライ (輪っか状のやつ) とか、美味しいっすよね。 が、個人的にイカ焼きというのは、タコ焼きほどには好きではなかったりするんっすが、特に祭りの屋台とかで売られているイカ焼き。 アレはいけません。 めっちゃイカ臭いっすよね。 イカ臭いと言えば子供の頃、駄菓子屋に売っている 「紋次郎イカ」 とか、喜んで食っていたし、海辺のほうへ遊びに行くと、必ずと言っていいほど、お土産に 「のしいか」 を買って喜んでいたんっすが、今から思えば、どうしてあんなイカ臭いものを珍重していたんっすかね? ま、確かに珍味ではあるので、珍重しても不思議ではないんっすが、そんなに重くはないっすよね。 「珍軽」くらいにしておけばよかった…。 今さら後悔しても始まらないんっすが、タコ焼きは好き、イカ焼きはそんなでもなくて、魚介類は嫌い。 今までの話を纏めると、そういうことになろうかと。

 で、 「魚の子」 は、魚の親よりも、更に好きではなかったりします。 「魚の子」というと、まずは稚魚が頭に浮かぶと思いますが、稚魚もあまり好きではありませんな。 稚魚よりも痴女のほうがソソられます。 で、稚魚よりも更に若い、魚卵というヤツが、もうどうしようもなく最悪だったり。 ちなみに僕は魚が好きではないので、サカナクションも好きではなかったりするんっすが、いや、一度も聞いたことはないんっすけど。 食わず嫌いというか、聞かず嫌いというか。 もし、 サカナクションが 「ニクション」 という名前だったら、ちょっと聞いてみようかな? そんな気にもなるんっすが、サカナクションではなぁ…。 で、デュラン・デュラン。 僕はこのバンドがわりと好きだったりするんっすが、もしデュラン・デュランが 「ギョラン・ギョラン」 という名前だったら、聞く気がしなかったと思われるくらい、魚卵が嫌いだったりします。 具体的に言うと、タラコとか、イクラとか。 もし僕がサザエさんの子供と、タイコさんの子供を預かることになったら、間違いなく虐待することになると思うんっすが、だって、しょうがないじゃん。 嫌いなんだし。 あ、でも、よく考えたら、タラちゃんってタラオっすよね? タラコじゃないっすよね? じゃ、大丈夫かも? あ、でも、よく考えたら僕はタラコだけじゃなく、タラの親もそんなに好きではなかったり。 タラの身って、何かタラタラしてますよね。 そこがどうしても好きになれないんっすが、もしタラの身がタラタラしてなかったら? いや、それは 「タラレバ」 の話だし、僕はタラだけじゃなく、レバーも嫌いなので、 「タラレバ」 とか、もってのほかだし。

 で、数の子。 アレもアレっすよね。 子供の頃に読んだ、新聞に載っていた 「フジ三太郎」 という漫画に、 「どうしてウチのおせちには数の子が入ってないの?」と聞かれた三太郎が、 「 “カスの子” にならないように。」 と答えるネタがありましたが、一理ありますな。 桑名には 「七里の渡し」 というのがあるんっすが、 それの7分の1くらいは、一理あると思います。 おせちに数の子はいりません。 ついでに言うと、田作りもいりません。 フライパンで煎っている時点でキモい臭いが漂ってきて、オエッとなっちゃうくらい嫌いなんっすが、小学校の時にやった「田んぼでの米作り」は、わりとイケたんっすけど。

  クラス代表 「楽しかった修学旅行」
  クラス一同 「修学旅行!」
  クラス代表 「みんなで力を合わせた、お米作り」
  クラス一同 「お米作り!」

そう、卒業式で声を合わせて唱和したくなるくらい思い出に残っているんっすが、田作りはいけません。 そもそも、どうしてあの、何らかの魚の稚魚を煎った食い物を 「田作り」 と呼ぶのかというと、 「田作り」 の意味・いわれ 。 そう、肥料なんっすよね。 んなもん、天下のサバさまが喜んで食うわけ、ねぇやろ…と。 あ、そもそも、どうして魚貝類の類いが好きでもない僕が 「さば」 を名乗っているのかというと、実はこれ、魚の 「鯖(さば)」 ではなく、 これ 。 何だかよくわかんないんだけど、コ國SABA官方旗艦館だよね? …というのは嘘で、 短時間作用型β2刺激薬(SABA) …でもなくて、普通に魚の 「鯖(さば)」 から来ているんっすが、このサイトの名前を考えていたら、たまたま、その日の晩飯が塩サバだった…と。 じゃ、 『塩サバ通信』 で、いいかぁ。 そんな、投げやりな由来だったりするんっすが、 ひとつ間違えたら 『イカ焼き通信』 とかになっていたかも? そんなイカ臭い名前にならなくて、本当によかったと思うんっすが、ちなみにフランス語で 「サバ?」 は、「お元気?」 という意味らしいっすな。 そう言われると 「さば」 というハンドル名も、何となくお洒落に思えてくるんっすが、で、さば君は田作りが嫌い。 数の子も嫌い。 そんなところまで話が進んでいたと思います。 で、 「子持ち昆布」 というのがありますよね。 たまに、旅館とかで食べる前菜とかに出て来たりするんっすが、昆布って海藻なのに、こんなプチプチの卵を産むのかぁ。 凄ぇなぁ。 ぜんぜん美味くはないけど。 …とか思いながら食っていたんっすが、実はあれ、昆布の子供ではないって、マジっすか? えーと、 これその名前から 「昆布の卵?」 と思っていた方もいらっしゃるかも知れませんが、子持ち昆布は、ニシンが卵を産み付けた昆布を塩漬けにしたものです。 ニシンの卵 = 数の子やん! 食べたら 「カスの子」 になると言われているヤツやん! そんな縁起の悪い物を、前菜で食わされていたんっすな。 僕がカスな大人になってしまったのは、すべて子持ち昆布のせいであって、僕には何の責任もなかった事が判明したんっすが、ということで、 ( 前回 までの粗筋 ) 「しまなみライナー」 で今治から福山に移動して、昼飯を食った。 で、そこから路線バスに乗って、 鞆の浦 に移動。 『崖の上のポニョ』 ゆかりの地として知られているそうなんっすが、見たことないんっすよね、ポニョ。 魚の子という時点で、別にどうでもいいやぁ。 そんな、捨て鉢な気持ちになってしまうんっすが、ポーニョ、ポニョ、ポニョ、肉の子〜♪  それだと語呂が悪くて、大橋のぞみちゃんも歌いにくいに違いないので、魚の子で、やむを得ないかな? そんな気がしないでもないんっすけど。 ま、晩飯のおかずとして食べろと強要されるワケではないので、別にどうだっていいし。

 で、えーと、 ストーリー海辺の小さな町。 崖の上の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、ある日、クラゲに乗って家出したさかなの子・ポニョと出会う。 おお、宗介。 いかにも魚介類っぽいやつが登場しましたが、宗介 (そうすけ) っすよね? 名探偵・荒馬宗介(あらまそうかい) じゃ、ないっすよね? で、宗介 (そうすけ) って相当、スケベそうだらぁ? そう、三河湾のスケソウダラが言っておりましたが、スケトウダラ (介党鱈) は、タラ目タラ科に属する魚類。 スケソウダラ(介宗鱈・助惣鱈)とも呼ばれる。 スケソウ (介宗) って、宗介 (そうすけ) の逆バージョンだったんっすな。 スケソウ(助惣) という漢字のほうが、よりスケベそうな感じがして、いいかと思うんっすが、で、この 「海辺の小さな町」 のモデルが鞆の浦なのであろうな…と。 とまあそんなことで、散策開始〜。


< 鞆の浦散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

   鞆の浦というのは、どういうところなのかと思ったら、漁港と、ちょっとした山と、 (写真・いちばん上) のような狭い路地裏で構成される、そういったアレでありました。 変に観光地化されてなくて、生活感があるところがいいと思うんっすが、で、鞆の浦でいちばん有名なのが (写真・上から2番目) の “常夜灯” 。 いろんなアングルで何枚か写真を撮りたかったんっすが、無理でした。 地元の爺さん連中が5〜6人ほど、この常夜灯の根元部分に椅子を並べて座っておられて、お下品な馬鹿でかい声で、談笑なされていたんっすよね。 地元民からすれば、こんな常夜灯、別に珍しくもなんともないに違いないし、それが “生活感” じゃん。 そう、言われるかも知れませんが、ウゼぇ…。 邪魔くせぇ…。 人が写り込まないように撮ろうと思ったら、この構図しかアカンかったんっすが、ちなみにこの常夜灯、 1859年に建てられた船の出入りを誘導してきた灯台で、高さは5.5m、海中の基礎の上から宝珠まで11mあり、現存する江戸時代の常夜灯としては最大級の大きさを誇ります。 そういうアレなんだそうで、ほぉ。 1859年っすか。 なかなか歴史がありますな。 そういえば、桑名の 「七里の渡し」 の説明にも、常夜灯がどうのという記載があったような? 七里の渡しの渡船場には (中略) 安政3年(1856年)と刻まれた常夜灯が多度神社から移築されています。 おお! 古さでは、3年くらい勝ってるやん! んーと、 これ 。 ま、見た目がショボいので、古さ以外に勝ち目はまったく無かったりするんっすが、ここのシンボルは 「伊勢国、一の鳥居」 だったりするし! 伊勢の国でいちばん立派…というワケではなく、伊勢の国の、いちばん入口にあるというだけの話なんっすが、 「七里の渡し〜伊勢国一の鳥居 建て替えちゃうんだから〜ぁ♪」 (クマムシ「あったかいんだからぁ」より )。 松本伊代かと思ったら、そうではなかった パチモンの人 が取り上げてくれておりますな。 で、鞆の浦で2番目くらいに有名なスポットと言えば、 “雁木” 。 え? 雪よけの屋根? 長野の飯山にあったような? んーと、 これ 。 鞆の浦って、そんなに雪が降るん? …と思ったら、違いました。 ここでいう “雁木” というのは (写真・ちょうど真ん中) の、これ。 え? どれ? この水辺の階段状の部分は、それなんだそうで。 んーと、 これ 。石造りの階段で、 “雁” はともかく、まったく “木” の要素はないような気もするんっすが、これ、かなり干潮の時っぽいっすな。 僕が行った時は満潮に近かったんっすよね。 この辺り、日本でも有数な干満差が大きいエリアなんだそうっすが、で、 (写真・下から2番目) 。 なかなかいい雰囲気っすな。 人の映り込みや電線や電柱も、むしろ 「味」 だったりするんっすが、 (写真・いちばん下) 。 こちらは無人っすな。 澤村船具店 。 あ〜。 船具しか売ってないのかと思ってスルーしたんっすが、お土産屋さんだったんっすな。 というか、この日は開いてなかったような? 新型コロナウィルスの影響で、 ここ も土日しかやってなかったんっすよね。 翌日は土曜日だったので、行こうと思えば行けたんっすが、ま、いっかぁ…と。


< 鞆の浦散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、(写真・いちばん上) 。 こんな階段があったので、上ってみることにしました。 こういう坂の上に、坂上田村麻呂が住んでいたんでしょうな。 坂上二郎とかも。 崖という感じではなかったので、宗介 (そうすけ) は住んでなさそうなんっすが、先ほどの対潮楼が 「崖の上の」 って感じっすかね? で、上った先から見下ろしたのが (写真・上から2枚目)(写真・ちょうど真ん中) 。 この辺りは 鞆城跡 ということになるみたいなんっすが、ほぉ、箏曲の 「春の海」これ 、鞆の浦の海をイメージしたものだったんっすな。 言われて見れば確かに、そんな感じかも? ま、言われなければ分からないんっすが、で、 (写真・下から2枚目) 。 この “坂のある風景” は、ちょっぴり尾道に似ているな…と。 で、尾道ってちょっぴり、尿道に似ているな…と。 これで猫でもうろついていたら最高なんっすが、この日は見掛けませんでしたな。 コロナ自粛? で、後は平地に戻って、 (写真・いちばん下) の “防波堤” を歩いたりして、町の散策は、おしまい。 で、この後、船に乗って “仙酔島” に渡ることにしたんっすが、 平成いろは丸 と言うんっすな。 何かちょっと 「れいわ新選組」 のライバルみたいで、ワクワク♪ …ということで、今日はここまで。 このシリーズ、あと1回か2回は続くことになると思うので、ヨロシク☆

 んなことで、今日は梅津和時っす。 いいっずよね、梅津。 生姜を梅酢に漬けたヤツとか、さっぱりして美味しいっす。 「はじかみ」 って言うんっすかね? いいっすよね、はにかみながら 「はじかみ」 を囓る人妻とか。 僕はJKとか、JCとか、JSとか、幼女とかが好きなんっすが、 「はじかみ」 が似合うのは、やっぱり熟女かな? …と。 熟女の熟した感と、梅酢のさっぱり感との対比 (コントラスト) がいいんっすよね。 石取祭の定番でもありますよね。 これ 。石取も花火大会も2年続けて中止になっちゃいましたが、来年の夏こそは。 そう、フィンランド人のイカライネンさんも切望しております。 来年こそ、花火の屋台でイカ焼きを食うねん! by イカライネン。 ま、好きにして下さい。 僕は食べません。 で、同じブログには こんなネタ も。 うわ、子持ち昆布、食べてるやん…。 カスの子になるのは避けられそうにありませんが、あと 「白子」 も。 うわぁぁぁ…。 魚卵も嫌いなんっすが、「精巣」というのもアレっすよね。 ま、串揚げにしちゃえば、どちらも意外とイケるのかも知れませんが、で、梅酢…は、関係なくて、梅津和時。 有名っすよね。 RCサクセションのバックでサックスを吹いてるスキンヘッドのおっさん。 イキってる中高生とかにもウケがよさそうなキャラなんっすが、で、そこから更に変な方向に趣向をこじらせて、ジャズに走っちゃったり。 日本人のロック(笑)とか、ダサっ。 時代はやっぱ、 マンハッタン・ジャズ・クインテットっしょ? …みたいな。 うわぁぁぁぁぁ…。 まだ、小泉今日子(キョンキョン)でも聞いて喜んでいるほうが健全な気がするんっすが、 キョンキョンと言えば、千葉のほうで増殖しているらしいっすな、キョン。 どんな生き物なのかと思ったら、 これ 。 小さな鹿やん。 可愛いやん。 こんなの、奈良にこっそり持っていったら、何とかしてくれそうな気がするんっすが、で、えーと、梅津和時。 名前はよく目にするんっすが、実際に演奏を聞いたことはなく、今回、ネタ用に1枚買ってみることにしました。 よく分からないので適当に 『アマツ・キツネ』 というやつ。 キョンは見たことないんっすが、キツネならあるんっすよね。 いなべ市の田んぼに、普通にいました。 マジか? …と、目を疑ったんっすが、テンが居た。三重県いなべ市キツネ探し! 普通にいるみたいっすな。 ていうか、テンまでおるんかい! クマもいるので、テンくらいは別に余裕なのかも知れませんが、何年か前、いなべ市で捕獲したクマを滋賀県側に放逐して、問題になっておりましたな。 放逐はヤメて、チーちく (←穴の中にチーズが入った竹輪) にしておけば、問題にならなかったのに。 いなべ市で捕獲したクマを、滋賀県側にチーちく! ただの餌やりっすよね。 クマって竹輪、食うんか? …と思ってググってみたら、 こんなの が。 火鍋したり、煮湯したりすると、適合烹調しそうっすよね。 海苔巻油揚というのもいいかと思うんっすが、で、これ、サイドマンはというと、ギターが Kido Natsuki で、ベースが Hayakawa Takeharu 、ドラムスが Joe Trump 。 おお、トランプ、入ってるやん。 あのトランプ以外で、トランプという名字のアメリカ人を初めて見た気がするんっすが、で、ギターの Kido Natsuki という人。 ローマ字だと、ぜんぜん普通なんっすが、漢字だと 鬼怒無月(きど・なつき)。 こじらせてますな。 めっちゃ 「族」 っぽいセンスなんっすが、とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「フローズン・オーガスト」 。 「族」 っぽいセンスの鬼怒無月クンのオリジナルなんっすが、「きど」 と言えば昔、キドカラーというテレビがありましたな。 木戸さんちのテレビなのかと思ったら、そうではなく、希土類がどうのこうの。 そういうアレだったと思うんっすが、この愛称を用いたカラーテレビは1968年に発売された。カラーテレビの輝度を上げるため、ユウロピウムやテルビウムといった希土類元素をブラウン管内部の蛍光体材料として用いたことによる。 ほぉ。 僕と生まれた年が同じなんっすな。 で、輝度と希土類元素の両方を掛けていたとは、鬼怒くん、やるやん! 鬼怒川と書いて 「きぬがわ」 なので、鬼怒無月 (きぬ・むつき) と読んでしまいそうなんっすが、きぬごし豆腐が好きな、むっつりスケベ。 そんなイメージで、この読み方は、あまりよろしくありませんな。 で、演奏のほうはというと、冒頭から鬼怒くんのエレキなギターが、ギュインギュイン。 そこにエレベも加わって、何ともファンクな世界が展開されることになるんっすが、で、そこに梅津君のアルトが入って、テーマらしきものが演奏される…と。 なかなかイケてて、 カッコいいっす。 オーネット・コールマンのプライム・タイムを、更にロック寄りにした感じ? 日本人のロック(笑)も、悪くないじゃん。 梅津くんのぶっ飛んだソロも大きくフィーチャーされているし、ドラムスとベースとギターのソロのようなものもあるので、ジャズとしても普通にイケてる気がするし、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 ベーシスト早川岳晴くんのオリジナルで、 「スリーブ・オブ・アラモール」 。 やはりファンク系の路線なんっすが、梅津クンの吹くテーマは、けっこうメロディがはっきりしているし、エレキなギターのギュンギュンな反復フレーズがテンションを高めてくれるし、後半は梅津クンのソロがしっかりフィーチャーされているし、今回も書くことがそれしかなかったりするんっすが、悪くないな…と。 終盤はギターの鬼怒クン、大張り切りで盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 この面子は “KIKI BAND” という名前で活動しているみたいなんっすが、鬼気迫る樹木希林。 そんなアレだったりして、いいな♪ …と。 で、次。 同じく早川くんの作品で、アルバム・タイトル曲の 「アマツ・キツネ」 。 日本語では 「天狐」 と書くみたいなんっすが、これまた、なかなかカッコいい感じの曲。 キツネっぽいか? …といわれると、まあまあ、そこそこだったりするんっすが、そう言えば 「キツネ目の男」 とか、いましたよね。 キツネ目の男はいなかった 。 え、マジかよ? ま、「宝島SUGOI文庫」なので、すごい嘘っぽい話ではあるんっすが、で、他にはどんな SUGOI文庫があるのかと思ったら、 これ 。 おお、ひろゆきとか、林修とか、凄ぇぇぇぇぇぇ! すごい、どうでもいい本。 そんな気がしないでもないんっすが、で、演奏のほうはというと、テーマに続いて、アルトのソロが出てきて、またテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 鬼怒くんのオリジナルで、 「キングス・セブン」 。 ギターがギンギンにカッコいいナンバーっす。 ずっと、それしか書くことがなかったりするんっすが、ギンギンなギターと、ぶっ飛んだアルトの咆哮が、丁稚奉公を彷彿させて、いいな♪ …と。 で、次。 梅津くんのオリジナルで、 「エウリュディケー」 。 今までの空気から一転、物静かでスピリチュアルなバラードに仕上がっております。 梅津くんはアルトではなく、バスクラっぽい何かを吹いてる感じ? で、ベースの弓弾き (アルコ) が深遠なムードを醸し出して、そこにギターが絡んで、子守歌っぽい空気を感じさせたりもして、 …とか思っていると、ここで急に雰囲気が変わって、ソプラノサックス(?)で、民族音楽っぽいメロディが演奏されて、それが繰り返されるうちに次第にテンポが速くなって、続いてギターがちょっぴりジプシーっぽい雰囲気を聞かせて、で、またテンポが遅くなって、元の雰囲気に戻って。 何ともドラマティックな展開を何度か繰り返して、おしまい。

  で、次。 「ザボ」 。 これも梅津くんの作品なんっすが、 渡辺文樹監督の名作映画 『ザザンボ』 から、 「ンボ」 を取り除いた感じ? 渡邊文樹 DVD6枚セット 。 おお、これ、凄ぇぇぇぇ! \53,000 (税込) と、送料込みながら、なかなか強気な価格設定なんっすが、 「強気(ツヨキ)な文樹(フミキ)」 と、韻を踏みたい側面があったのかも知れなくて、しかも、売り切れ。 「ザザンボ」 と 「バリゾーゴン」 だけじゃなくて、 「ハラハラトケー」 も入ってますからね。 6枚セットって、この3作品以外は寡聞にして知らなかったんっすが、「御巣鷹山」 「家庭教師」 「島国根性」 と、残りは “漢字四文字シリーズ” で攻めている模様。 「ハラハラトケー」 は 「腹腹時計」 と書かれる事もあるので、こっちのシリーズに組み入れていいかも知れませんが、ハラハラするストーリー展開には定評がありますよね。 ま、どれも見たことはないので、何とも言えないんっすが、『腹腹時計』 (はらはらとけい) とは、1974年 (昭和49年) 3月発行の爆弾の製造法やゲリラ戦法などを記した教程本で、三菱重工爆破事件などの連続企業爆破事件を起こした日本の極左グループである東アジア反日武装戦線の狼班が地下出版したものである。 ほぉ。 面白そうじゃん。 あ、でも、渡辺文樹の制作した同名の映画については 「渡辺文樹」 をご覧ください。 そう書いてあるので、別物っぽいっすな。 『島国根性』 (1990年) はカンヌ国際映画祭出品、日本映画監督協会新人賞 (奨励賞) って、昔は期待の新人だったっぽいのに…。 とまあそれはそうと、 「ザボ」 。 九州方面へ修学旅行に行った高校生のサバ兄がお土産に買ってきたヤツでありますな。 …って、それは 「ザボン漬け」 。 そこから “ン漬け” を取り除いたのが「ザボ」 ではないかと思われますが、ロックっぽいカッコいいナンバーで、アルトとギターのユニゾンによるテーマが、なかなかイケていて、梅津くんのカッコいいアルト・ソロと、鬼怒くんの魂の籠もったギター・ソロを存分に堪能することが出来て、最後は参加者全員が濃厚に絡んで、半端ないグルーブ感を表出して、でもって、おしまい。

 で、次。 早川くんのオリジナルで、 「バーズ・ヘッド・マン・ランニング」 「鳥頭男、走る」 っすか。タイトルの通り、疾走感のあるナンバーで、いいな♪ …っと。 んなことで、ラスト。 「マタ・ハリ」 。 “前貼り” みたいに、股に何か貼るんっすかね? 剥がすとき、痛そう…。 鬼怒くんのオリジナルなんっすが、そこそこメロディアスな、まずまずの佳曲。 エレベとギターのソロがギュンギュンでカッコよく、後半をきっちり締める梅津くんのアルトも隙が無く、でもって、テーマに戻って、今日のところは以上っす。

【総合評価】 基本、評価の難しい作風でありましたが、ロックなギターと、ジャジーなアルトとの対比が、よかったな♪ …と。 梅津くんをあまりよく知らない人にも、梅酢が好きな人妻にも、お気楽にオススメ☆…といった仕上がりではないんっすが、事前に覚悟さえ決めておけば、それなりにはアレだし、ギュイーン♪


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