THE ONE (RAGMANIA)

土 岐 英 史 (2008)

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【パーソネル】

土 岐 英 史 (as) 大 石 学 (p) 椎 名 豊 (p) 坂 井 紅 介 (b) 江 藤 良 人 (ds)
【収録曲】

(01-04) C MINOR / AFTERNOON / MY IDEAL / PICASO'S HOLIDAY
(05-08) ETO / WHEN I FALL IN LOVE / THE RIGHT TIME / ONE MORE QUESTION
【解説】 ( 2021年11月14日更新 / 連載 1,465回 )

 仙人というのがいますよね。 何人くらいいるのかというと、千人。 他に何かの業務を兼任しているのかというと、そうではなく、仙人に専任しているみたいなんっすが、で、自分で仙人を自認すればいいのかと思ったら、そうではなく、仙人に選任されないと駄目みたいです。 仙人の世界も、いろいろとルールがあるんっすなぁ。 で、この仙人の千人という数字が適切なのかというと、多いような気もするし、少ないような気もするし、どちらも言えないような気もするし。 今、世界の人口って78億7500万人くらいでしたっけ? 仙人が棲息しているエリアがどの辺りなのかはよく知らないんっすが、欧米には、いなさそう。 南半球にも、いなさそう。 赤道直下の島国とかにも、いなさそう。 日本、中国、インド、韓国、北朝鮮くらいっすかね、仙人がいそうなのって。 となると、仙人棲息エリアの総人口は30億人くらいっすかね? そのうちの千人が仙人ということになると、3億人あたり100人、3000万人あたり10人、300万人あたり1人。 横浜市と大阪市と名古屋市に、各1人ずつの配分ということになりますか。 河村たかし相当のレア度でありますな。 ちなみに、2015年に確認されたジャイアントパンダの数は1,864頭。 意外と多いっすよね。 それよりも数が少ないっすな、仙人。 絶滅危惧種に指定して、保護したほうがいいような気もするんっすが、でも大丈夫。 不老不死らしいっすからね、仙人。 この先、一般人が修行して仙人に選任されて数が増えることはあっても、死なないので数が減ることはなく、常に千人以上の仙人が保証されるワケで、ま、放っておいても、絶滅する心配はないな…と。 あ、でも、死なないとしても、仙人を解任されたりすることはないんっすかね? 自己または第三者の利益を図る目的で任務に背く行為をし、会社に財産上の損害を与えて特別背任に問われる仙人とかがいたら、どうするんっすかね? 仙人というのは終身名誉仙人みたいに、死ぬまで仙人でいられるものなのか、というか、死なないので、一生、仙人のままでいられるものなのか、さすがに犯罪行為に手を染めたら、解任されちゃうものなのか。 パンダは懐妊すると数が増える可能性があるんっすが、仙人が解任されると数は減りますよね。 そもそも、仙人が不老不死というのは眉唾物だという意見もあるし、でもまあ、仙人は眉毛が長いので、唾(つば)を少し付けたくらいでは、びくともしない気がするし、ていうか、仙人ってそもそも、老人じゃね? そんな気もしますよね。 既に老いているのに 「不老」 というのは、ちょっと設定に無理があるような? 「それ以上は老いないということだし! で、もし老いたとしても、死ななければ、それでいいじゃん!」 そう、ムキになって反論されちゃいそうなんっすが、そんな仙人が酔ってしまうような美しい島があるそうで。 どこにあるのかというと、( 前回 までの粗筋 ) 鞆の浦を散策した。 ここの対岸。 この船 に乗れば5分で行けるようなので、行ってみました。


< 仙酔島散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 坂本龍馬が率いる海援隊が乗り込んだ蒸気船 「いろは丸」 を模した船 「平成いろは丸」 っすかぁ。 子供の頃、ハマったんっすよね、坂本龍一。 子供の頃、流行ったんっすよね、 スペースインベーダー 。 あまりにも流行りすぎて、インベーダーにお小遣いを注ぎ込み、破産。 インベーダーやりたさに、親の金をくすねる。 親にバレて、めっちゃ叱られて、現金の管理が厳重になって、簡単に金を盗れなくなった結果、気が弱そうな同級生や下級生から、カツアゲ。 いろいろな問題が発生しました。 僕はカツアゲこそしなかったんっすが、駄菓子屋でカツを揚げたお菓子=ビッグカツを買うのを諦めて、そのお金をインベーダーに注ぎ込むくらいにはハマりました。 社会問題になって、インベーダー禁止令が出されたりしたんっすが、うちの近くの 「いもや」 は裏の倉庫を改造して、闇インベーダー屋をやっておりました。 バレたら何らかの刑事罰は免れないところなんっすが、そんなリスクを犯してまで、お菓子屋が青少年のニーズに応えてくれたワケで、感謝しても感謝しきれません。 ま、お菓子屋というか、駄菓子も売ってるオモチャ屋という感じだったんっすが、 「ジョカリ」 とか、ここで買いましたなぁ。 が、買ってすぐ、家が火事になって、燃えちゃったんっすよね。 仕方なく、親の金をくすねて、新しいのを買うことにしたんっすが、いもやのオッチャンが覚えていて、「あれ? これ、前にも買わへんかった?」 家が火事で燃えて、焼失してしまった旨を述べたところ、めっちゃ同情して、お菓子をたくさん恵んでくれました。 いいオッチャンでした。 で、インベーダー以外にも、ケビイシが大活躍する 「平安京エイリアン」 なんてのもあったりしたんっすが、それらのゲームを再現したYMOの これ を聞いて、ハマっちゃったんすよね、坂本龍一。 おお、めっちゃ懐かしい♪ その一方、坂本龍馬にハマったのは、もう少し後のことなんっすが、高校3年生の時、高知大学を受験するために、高知に行くことになったんっすよね。 で、その翌年にも高知に行くことになりました。 何故かというと、前の年、高知大学に落ちたからなんっすが、2年続けて高知に行くからには、坂本龍馬について勉強しておいたほうが、より楽しめるかな? …と。 めっちゃ勉強熱心っすからね、僕。 ま、今から思えば、そんなものより、もうちょっと化学の勉強をしておくべきであったな…と。 化学系の学科を受けたんっすが、2年続けて落ちちゃいましたからね。 ま、当時はそうなるとも知らずに司馬遼太郎の 『竜馬がゆく』 を買ったんっすが、全8巻のうち、とりあえず2冊。 が、期待した以上に面白くて、あっという間に読み終えてしまいました。 この年から国公立大学を2つ受けられることになって、高知大学と鳥取大学を受けることしたんっすが、その移動の道すがら、高知の本屋で3巻と4巻、高松の本屋で5巻と6巻、鳥取の本屋で最後の7巻と8巻を買って、すべて読破したのが、いい思い出。 ま、鳥取大学も落ちたので、結果的にまったく何の意味も無い “旅” になっちゃったんっすけどね。

 とまあ、そんな龍馬ゆかりの 「いろは丸」 というので、大いに期待していたんっすが、思ってたよりもずっと小さい、チンケな船でありました。 鞆の浦の沖で沈没しちゃうんっすよね、龍馬の「いろは丸」 。 そんな縁起の悪い船を、模すな! そう、言いたくなってしまうんっすが、ま、こんなチンケな船なら、紀州藩の船と衝突して沈んじゃうのも当然かな…と。 「平成いろは丸」 が、原寸大で作られたものなのかどうかは知りませんが、仙酔島まで片道5分ほど、料金は大人240円(往復)、7:10〜21:30まで、18時台までは概ね20分に1本のペースで出ているので、とってもお手軽に 「プチ船旅」 を楽しむことが出来ます。 途中、(写真・いちばん上)(写真・上から2番目) 参照の 弁天島 の横を通ったりするんっすが、ある航海者が海中に家宝の太刀を落とし、うんぬん。 すると、海の中からザバァァァっと女神様が出て来て、「あなたが落としたのはこの金の太刀ですか? それともこの銀の太刀ですか?」 そういう展開なのなと思ったら、取りに行った勇敢な若者がサメにやられて落命。 まったく、何の救いもない話だったんっすが、その落とした太刀が太刀魚になった。 そんな後日譚もなかったりするし。 何を伝えたかったんすかね? 大金(カネ)に釣られて、無謀なことをしてはいけない。 そんな戒めだったりするとか? …とか言ってるうちに、仙酔島に到着〜。 詳しくは ここ 参照。 地球のエネルギースポットとか、何とも胡散臭いものがあるんっすが、でもまあ、オッサン臭かったり、ウンコ臭かったりするよりは、マシかと。 化学系の大学を卒業して、化学系の企業に就職して、白衣を着て化学の研究をするつもりだったのに、どこでどう間違えたのか、作業着を着て、マンホールポンプ (通称・うんこポンプ) の点検整備とかをやらされる事になってしまったんっすが、マジでウンコ臭かったりしますからね、うんこポンプ。 それに比べれば胡散臭いくらい、何でもなかったりするんっすが、パワースポットとか、そういうのとは関係なしに、普通にいいところだったし。 (写真・下から2枚目) のような岩のトンネルがあったり、 (写真・いちばん下) のような綺麗なビーチがあったり。


< 仙酔島散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、綺麗なビーチには (写真・いちばん上) のような幼女がいたり。 それで思い出したんっすが、昨日見た動画。 んーと、 これ 。エロい広告が出てくるので、今、これを電車の中だとか職場だとかで読んでいる人は、安易にクリックしないよう忠告しておきますが、え、何これ? 一撃必殺。 凄ぇぇぇぇぇ! 残念ながら仙酔島のビーチに、この草は走ってなかったんっすが、あ、でもこの島には 五色岩 があるから! 化学が好きで、物理は嫌い。 生物と地学には、興味なし。 そんな僕にとって、まったくソソられるものがなかったりするんっすが、 (写真・上から2番目)(写真・いちばん下) 参照の遊歩道、岩がどうのこうのは抜きにして、普通によかったっす。 で、遊歩といえば、遊歩人 。 本物の “Walkman” は高くて、手が出せなかったんっすよね。 親の金をくすねるのも、さすがに 「ジョカリ」 くらいが限界だったし。 めっちゃ安っぽくて惨めな気持ちになるので、遊歩人でピンクレディの「UFO」を聞いたりするのはお薦めしませんが、で、この遊歩道、満潮だったり、高潮だったり、風が強かったりすると、ちょっとヤバそうっすよね。 備後カメラ部のブログにも、波がザバザバな動画がありましたが、このスリル感はとてもドキドキします! …というレベルじゃねぇ! 真夏に海パン一丁でウロウロしたり、真冬にフリチンで徘徊する変態なら問題ないのかも知れませんが、ま、地球のエネルギーを体感できるスポットではありますな。 で、この遊歩道、どこまで続いているのか分からなくて、 「もう、いっかぁ…。」 という気分になったところで適当に引き返して、んなことで、2日目は以上っす。

 で、最終日、どこに行こうかな? …と。 家に帰る方面で、途中で立ち寄るとしたら岡山市が無難なんっすが、松山 → 福山 → 岡山で、ちゃんと韻も踏めるし。 が、岡山城の天守閣は大規模改修で休館中みたいだし、後楽園も新型コロナウィルスの影響でお休みだし、となると、見るとこねぇな…と。 じゃ、ちょっと足を伸ばして、倉敷にでも行ってみるかぁ…と。 前に一度、行ったことがあるし、観光の目玉の大原美術館は新型コロナウィルスの影響でお休みだし、でもまあ、美観地区は駅から手軽に歩ける距離だったりするし、 「駅弁とりおきサービス問題」 も解決出来るし、ネットで予約出来る、よさげなランチの店も確保出来そうだし、倉敷ってちょっぴりピロシキに似ているし、ま、いっかぁ…と。 ちなみに「駅弁とりおきサービス」 というのは、 これ 。 駅弁を取って置いといてくれる、とっても便利なサービスでありますな。 最終日、家に帰ってから晩飯に食う用途として、駅弁を買うことにしたんっすが、もし、お目当ての駅弁が売り切れていたりすると、テンション下がるなぁ…と。 で、これの 岡山駅版 を利用することにしたんっすが、頼んでしまってから、 「しまったぁ…」 と。 お取り置き場所が 「岡山駅2F在来線 (おみやげ街道) 」 になってるやん…。 岡山駅の構内がどういう構造になっているのか知りませんが、岡山市内を散策して、岡山駅から新幹線に乗って帰ろうとすると、もしかして 在来線 (おみやげ街道) には行けなかったりするとか? まず在来線の改札を通って、その後、新幹線の改札を通る二重構造のような気がしないでもないんっすが、新幹線直通の改札口があったりするかも知れず、間違えてそこから入ってしまった場合、在来線 (おみやげ街道)には、どうやって行けばエエんや?

  システムがよくわからん → オロオロする → 手間取る → 間違える → 更に焦る → 衆目に晒される → とんだ恥さらし

 プライドの高い僕としては、こういう最悪の事態だけは避けたいところ。 システムがよくわからんのなら、誰かに聞けばいいじゃん。 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」 という諺もあるし。 そう思われるかも知れませんが、それが出来るくらいなら、コミュ障やってないって! 恥をかかないためには、自分の力で自衛策を考えなければならないんっすが、

  倉敷を散策する → 倉敷で昼飯を食う → 倉敷から在来線で岡山駅に移動 → 弁当を受け取る → 新幹線に乗り換える

 これで完璧っすよね。 ということで、


< 倉敷散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 美観地区 。 そうそう、こんな感じ。 前に来た時から、何も変わっておりません。 ただ、前に来た時は雨が降ってたんっすよね。 今回は天気もよくて、何より。 で、前回はこの川沿いのエリアを散策して、 アイビースクエア で昼飯を食って、大原美術館 に行く。 そういう流れだったんっすが、今回、美術館はお休みなので、川沿いのエリアを散策して、美観地区の入口に戻って、その辺りで昼飯を食べて、時間が余ったので、再び散策。 そんな流れになったんっすが、昼飯に関してはまた後から書くとして、散策 (2回目) 。 同じところを歩いても仕方がないので、ちょっと裏のほうまで足を延ばしてみることにしたんっすが、すると (写真・いちばん下) のような階段が。 鞆の浦にも何か、似たようなのがありましたよね。 あっちのほうは上ってみたら城跡があったんっすが、こっちのほうはというと、


< 倉敷散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 寺〜。 観龍寺 というんっすな。 まずは、石段を登ったところにある山門 (中略) 左側の小門の上の鴨居部分が見どころです。 (中略) このときに奇兵隊員が槍で山門を傷をつけた跡なのです。 え、マジっすか? 『竜馬がゆく』 でお勉強したので、奇兵隊とか、めっちゃ興味があるんっすけど。 そういうことは、行く前に教えて欲しかったっすなぁ…。 でもまあ、このお姉さん、個人的にタイプなので、許してあげるとして、で、その後、 (写真・上から2枚目) のようなところを歩いていたら、アイビースクアエのところに出たので、サクッと散策。 で、美観地区の入口のほうに戻ったら、 (写真・いちばん下) のような、絵になるレトロなスクーターが。 普通に近隣の住民が日常で使っているものなのか、観光客向けのお飾りなのかは分かりませんが、んなことで、ランチ。 ここ を押さえました。 倉敷ランチ 2,200円というのにしました。

 【小 鉢】季節の物
 【造 里】入荷魚 二種盛り
 【炊合せ】信田巻き 南京 海老 小芋
 【蒸し物】茶碗蒸し
 【焼 物】鶏の照り焼き あしらい
 【揚げ物】鯵フライ 野菜 タルタルソース
 【酢の物】蛸 帆立 胡瓜 土佐酢ジュレ 黄身酢
 【食 事】岡山県産コシヒカリ
 【香の物】
 【赤出汁】黄韮 玉子 葱
 【水の物】季節の物
 【飲み物】コーヒーまたは紅茶
 
 こういった内容。 よさそうじゃん♪ で、届きました。

倉敷ランチ (本体)♪

 あ、順番に持って来てくれるワケではなくて、一気出しなんっすな。 ま、ランチだし、2,200円だし、こんなもんっすよね。 勝手に期待度を高めて、ワクワクしまくっていたので、ちょっと物足りなく思えてしまったんっすが、

倉敷ランチ (デザート&コーヒー)♪

 最後の “水の物” はよかったし、アジア系っぽい店の兄ちゃんに、 「オクチニ、アイマシタカ?」 と聞かれたら、ニタッと笑って、 「はい」 と答えるしかないっすよね。 とまあそんなことで、倉敷から在来線で岡山駅に移動して、無事に弁当を受け取って、新幹線に乗り換えて、今回の旅は、おしまい☆

 んなことで、今日は土岐英史なんっすが、いいっすよね、土岐。 多治見のライバルという感じで。 岐阜県の東濃だか、中濃だかに土岐市と多治見市という隣接する町があるんっすが、この2つは何だか仲が悪そうな感じがします。 かつて、合併の計画があったみたいなんっすが、多治見側の道路に 「核の町と一緒になるの?」 みたいな看板がデカデカと出ていたし。 土岐には 核融合科学研究所 というのがあるんっすよね。 核と言っても分裂するワケではなく、融合させるだけなので、ぜんぜん安全だと思うんっすが、ここ、本社に勤務していた頃に発電機の点検で言ったことがあるんっすよね。 元請けは東芝で、現場所長がめっちゃ横柄だったんっすが、核融合研そのものに、特に悪い印象はありません。 で、東海環状道の土岐南多治見インターチェンジ。 無駄に長ったらしい名前なんっすが、おそらく、土岐か多治見か、どちらかの住民が、「ウチの名前も入れろ!」 とゴネた結果、こうなってしまったのではなかろうかと。 Wikipedia にも記載がありますな。 あ、多治見がゴネたんっすな。 ちなみに僕は土岐と多治見、どちらに肩入れするのかというと、断然、土岐のほうを支持します。 夏の最高気温ランキングで、桑名はいつも多治見に抜かれて悔しい思いをしているので、 「敵の敵は味方」 の理論で、そういうことになります。 とまあそんなことで、 土岐英史。 何となく、名前だけは聞いたことがあるような気がするので、今回、ネタ用に1枚仕入れてみました。 名前が多治見のライバルっぽいということ以外、何も知らなかったんっすが、んーと、 これ 。 あ、「とき・ひでし(?)」 じゃなくて 「ひでふみ」 なんっすな。 で、わりと最近、お亡くなりになられた模様。 じゃ、追悼の意味を込めて…という事で。 で、山下達郎のバッキング・メンバーの一人としても有名で、1977年から2011年まで山下のツアーに参加していた。 ほぉ、それは知りませんでした。 この経歴を見ると、ちょっと色物っぽく思われるかも知れませんが、でも大丈夫。 今日は適当に買った 『ザ・ワン』 というアルバムを取り上げようかと思うんっすが、んーと、 これ芳醇のジャズ、至高の味わい っすぜ。 日本のジャズマンって、バックにギターを入れたがるんっすが、本作はピアノ・トリオをバックにしたシンプルなカルテット編成みたいだし、日本人ウケしそうなスタンダード・ナンバーもいくつか散見されるし、JAZZサックス奏者・坂田明も褒めてるみたいだし、で、視聴も出来るので、ま、試しに聞いてみて下さい。

 ということで、1曲目 「C・マイナー」 。 うぉぉぉぉぉぉぉ! めっちゃエエやん♪ 超・日本人好みなマイナー調のナンバーなんっすが、けれん味がなく、これぞ芳醇のジャズ、至高の味わいと言った感じ。 タイコは江藤良人という人みたいなんっすが、バシバシといい感じに決まっているし、オーソドックスなアルトのソロもスーッと耳に入ってくるし、で、続くピアノ・ソロは大石学か、椎名豊か、どちらか。 学クンなら、学ぶことは大石、いや、学ぶことは多いし、豊クンなら、魚偏に “豊” と書いて鱧 (ハモ) だし。 どちらに転んでも、いいかな? …と。 出だし、わりとあっさり目で、後半、ちょっと盛った感じで盛り上げてくれて、で、最後、ベースの坂井紅介が、ピチカート・ソロできっちり締めて、で、魅惑的なC・マイナーのテーマに戻って、おしまい。 絵に書いたような、きっちりしたハード・バップで、イケるやん♪

 で、次。 「アフタヌーン」 。 これまた、ゆったりしたテンポの、いい感じのナンバー。 で、アルト、ピアノと続くソロもいい感じで、でもって、テーマに戻って、おしまい。 きっちりしたハード・バップであったな…と。 で、次。 歌物スタンダードの 「マイ・アイデアル」 。 あまりにも書くことがないので、歌詞でも紹介しておこうかと思うんっすが、んーと、 これ 。 関係なかったっすね。 が、アイデアルと言えば真っ先にこれが頭に浮かぶので、仕方ないっすよね。 で、歌詞は こちら 。チェット・ベイカーのヴォーカルっすかぁ。 いいっすよね、オカマの囁き。 で、マイ・アイデアル = 理想の彼女なんっすな。 理想科学工業に勤めてそう。 今はもう、誰も プリントゴッコ で年賀状を作らなくなってしまいましたが、おお、この黄色、懐かしいっすなぁ。 ジョカリと同じくらい、子供の頃を思い起こさせるアイテムだったりするんっすが、やっぱり初号機は火事で燃えちゃったんっすかね? いや、小学5年生の当時、まだこんなハイテクな機器ではなく、 マイプリンター だったような気もするんっすが、で、土岐クンの 「理想の彼女」 はチェット同様、バラード仕立てでありますな。 というか、この曲をアップ・テンポで演ってるのを聞いたことがない気がするんっすが、ひとつひとつの音を噛み締めるように “理想像” を語っていて、村上 “ポンタ” 秀逸であるな…と。 村ポンも今年、お亡くなりになってしまったんっすが、アルト、ピアノ、ベースのピチカートの順で各自の秀でたソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ピカソズ・ホリディ」 。 「ピカソの休日」 って、何だかあまり気が休まらないような気がしないでもないんっすが、曲のほうはというと、わりと普通。 それなりにメロディアスなんっすが、さほどキャッチーというワケではなく、どちらかというと、アドリブの出発点といった感じなんっすが、その分、土岐クンのソロはのびのびと、よく歌っているな…と。 ちょっぴりモーダルな感じがしないでもなく、それは、次に出てくるピアノのソロで、より明確なものとなって、続いてタイコの人がドコドコドコドコなソロで大いに盛り上げて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「エト」 。 干支 (えと) なのか、江藤なのか、分かりませんが、哀愁味を帯びた、どこかで聞いたことがあるような気がしないでもないマイナー調のチューンでありますな。 テーマの後、すぐにピアノのソロが出てくるので、あるいは2人いるうちの、どちらかのピアノ弾きのオリジナルだったりするのかも知れませんが、そのピアノ・ソロも、続くアルト・ソロも、共に出来がよくて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 歌物スタンダードの 「ホエン・アイ・フォール・イン・ラブ」 。 何となく想像は付くんっすが、歌詞を載せてておくと、 これ 。 このブログも目立つところにチェット・ベイカーがいますが、で、これ、ただ甘ったるいだけのラブ・バラードなのかと思ったら、意外と重い…。 歌詞の意味を知ると、土岐クンのアルトも、より深みが感じられるような気がして、続くピアノも味わいがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「ザ・ライト・タイム」 「ザ・正しい時間」 っすか。 大切なことっすよね。 時間にルーズな奴とは、あまり付き合いたくなかったりするんっすが、でもまあ、ルーズソックスを履いてるJKなら、ちょっと時間にルーズでも、いっかぁ…と。 個人的に、あまり好きではないんっすけどね、ルーズソックス。 女子高生が履いているから、まだいいようなもの、もしオッサンがあれを履いていたら、ソックタッチで思い切り糊付けしたくなっちゃうんっすが、で、曲のほうはというと、うーん、まあまあ? ちょっと変わった感じなんっすが、そこから展開されるアルト・ソロは普通によかったりするし、続くピアノのソロは結構、攻めていたりするし、このアルバムの中では、わりとハードな部類ではないかと思うんっすが、最後はタイコの人がドコドコドコドコと盛り上げて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 ということで、ラストっす。 「ワン・モア・クエスチョン」 。 そこはかとなくファンキーなチューンで、元ヤンキーな中年も大満足で、とまあそんなこんなで、今日は以上っす。

【総合評価】 まったくもって期待薄…というか、どういう演奏をする人なのか、まったく見当が付かなかったんっすが、このアルバムを聞く限り、真っ直ぐなジャズをやるオッサンであるな…と。 特に冒頭、 「C・マイナー」 の出来が特出していて、この1曲を聞くだけでも買う価値があると言えそうなんっすが、その後も、いい感じのオリジナルと、珠玉のバラードと、惰性で、普通に最後まで乗り切ることが出来て、オススメ☆


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