SOUL (PRESTIGE)

COLEMAN HAWKINS (1958/11/7)

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【パーソネル】

COLEMAN HAWKINS (ts) KENNY BURRELL (g)
RAY BRYANT (p) WENDELL MARSHALL (b) OSIE JOHNSON (ds)
【収録曲】

(01-04) SOUL BLUES / I HADN'T ANYONE TILL YOU / GROOVIN' / GREENSLEEVES
(05-07) SUNDAY MORNIN' / UNTIL THE REAL THING COMES ALONG / SWEETNIN'
【解説】 ( 2021年11月28日更新 / 連載 1,467回 )

 そーっすねぇ。 …ということで、今日は 「ソース」 について考えてみたいと思います。 が、ソースだけで1回分の原稿を賄えるとは思えないので、とりあえず 「みりん」 から話を進めてみたいと思います。 そこから味噌、醤油へと話を進めて、最終的にソースまで辿り着かずに乗り切ることが出来れば、言うことないんっすが、さ、頑張りましょう。 ということで、みりん。 いいっすよね、ファンタのパチモンみたいで。 …って、それはミリンダ。 懐かしいっすなぁ。 ペプシが出してるファンタのパチモンみたいなジュースっすよね。 これ 。 おお、これこれ。 こんな瓶でしたよね。 子供の頃の僕の心のジュース屋さんランキングは

  コカコーラ > ペプシ > チェリオ > サンガリア > オリエンタル >>>>>> 鈴木鉱泉 = 伊藤鉱泉

 こんな感じだったりするんっすが、チェリオ > サンガリア > オリエンタル。 この並びは、ほぼ横並びだったりするんっすけど。 オリエンタルの地位が低すぎなんじゃないか? チェリオよりも上やろ? そんな意見もあるだろうし、オリエンタルって、何? そういう人も多数いるのではないかと思われるんっすが、 これ 。 このコーナーで何度も取り上げたことがある動画んっすが、何度見ても、幼女が可愛ぇぇ♪ で、何度見ても、お姉さんが微妙…。 で、「グァバ」 単体で言えば、僕の心のジュース・ランキングで、間違いなくベスト9位くらいには入るかも知れないくらいの実力の持ち主なんっすが、それ以外のラインナップが、あまりにも魅力薄なんっすよね。 コーヒー、オレンジ。 まるでインパクトがありません。 ジュース屋さんとして総合的に見ると、サンガリアの後塵を拝するのもやむを得ないんっすが、それはそうと、ダイドーがないじゃん。 そこに気付かれた人もいるかも知れません。 そーっす。 入れるのを忘れておりました。 ダイドードリンクじゃなくて、ダイドードリンコなところが、ジブラルタル生命じゃなくてジブラルタ生命なのと同じくらい、生理的に受け付けなくて、無意識のうちに忌諱しちゃったのかも知れません。 何や、ドリンコって? …という疑問は、 ここ を見れば一目瞭然。 こういうノリ、個人的に嫌いではないんっすが、何か、 “ダイドーねた” だけで1回分を乗り切れるかも知れない。 そんな希望が湧いてきましたな。 ちなみに僕が小学校の低学年だった頃、ダイドーって、まだなかったような気がします。 それが小学校の中学年くらいになって、突如として湧いてきた印象だったりするんっすが、 ちなみに僕が小学校の低学年くらいだった頃、さば家の隣は東芝の電気屋さんでありました。 電池とか電球とかが切れた時、すぐに買いにいけて、めっちゃ便利だった記憶があるんっすが、ある日、この電気屋は店を畳んで、隣人はどこかへ引っ越してしまいました。 後に、この空き家から火が出て、さば家に燃え移るという悲劇が発生するんっすが、その空き家の隣の家が溶接屋でありました。 スチール製の棚とかが破断した時、すぐ直して貰えて、とっても便利だった記憶はまったくなかったりするんっすが、小学生にとっては、まったく何の役にも立たない、クソしょうもない店。 そんなイメージしかなかったりするんっすが、ある日、その溶接屋の店先に自動販売機が設置されたんっすよね。 おお、マジか? めっちゃ嬉しい♪ で、その自販機というのがですね、ダイドーだったんっすよね。

 というのが僕の記憶なんっすが、これで合ってますかね? んーと、 ダイドードリンコの歴史1977年、ダイドードリンコをはじめとする清涼飲料メーカーにとって大きな転機が訪れます。それは温かい飲料と冷たい飲料を同時に販売できるホット&コールド自販機の登場によるもので、日本全国で飲料販売自販機が爆発的な伸びを見せ始めます。 あー、この流れに乗って、うちの近所の溶接屋の前にも設置されたんっすかね? 1977年というと、さば少年は9歳くらい。 小学校の中学年くらいになって突如として湧いてきたという、先ほどの話と合致しますな。 で、ダイドーの自販機で記憶に残っているのが 「つぶつぶオレンジ」 。 普通のオレンジジュースに “つぶつぶ” が入っているという画期的な商品でありました。 “つぶつぶ” が入ってない普通のオレンジジュースしか売っていなかったオリエンタルに、格の違いを見せつけた形でありますな。 で、唐突に思い出したんっすが、不二家も入ってないやん! 大好きなんっすよね、不二家のネクター。 オリエンタル 「グァバ」 の、癖のないバージョン。 そんな位置づけだったんっすが、桃とかっすからね。 無難っすっよね、不二家のネクター。 というか、オリエンタルの 「グァバ」 が、当時としては攻めすぎだった気もするんっすが、 『天才クイズ』 か 『どんぐり音楽会』 か、その辺りの賞品でしたよね。 「ハワイの飲み物、グァバ」 。 そんなふうに紹介されておりまた。 で、 こんなブログ も。 缶の上のほうに書かれているオリエンタルのマーク、ええんか? …という問題は、とりあえず置いといて、はぁ? オリエンタルグァバと言えば? んなもん、「夢中夢中よ、トロピカル〜」 一択やろ? 何や、 「WE 缶 DO」 って? で、氷を入れて飲んだら、さわやか、おいしい。もっと、ヌメっとしていた思い出もあったのですが、それはきっと、常温で飲んだ記憶があったからですね。 はぁ? グァバに氷を入れて飲んだ? 正気か? グァバに氷なんか入れて飲むから、 “ヌメっとしていた思い出” が、薄れたんやろが! 何なら5倍濃縮のグァバを作って貰って、それを3倍くらいにしか薄めずに飲みたいくらいなんっすが、で、一方、 不二家のネクター 。 グァバが 「ハワイの飲み物」 であるのに対して、ネクターは 「ギリシャの飲み物」 だったんっすな。 へぇー。 そんなイメージ、まったくないんっすけどね。 ギリシャ人って、オリーブの実にストローをぶっ刺して、チューチュー吸ってるイメージしかなかったんっすが、うわっ、何か、考えただけでも胸焼けしそう…。

 で、僕の心のジュース屋ランキングで、ぶっちぎりの最下位を独走している鈴木鉱泉 と伊藤鉱泉。 これは桑名のローカル・ジュース屋でありますな。 どっちがどっちか忘れましたが、 「銀矢サイダー」 とか、作ってたんっすよね。 近所のクソガキ共の間でも極めて不評で、 「桑名のジュース屋はアカンな…」 と、ディスられておりました。 鈴木鉱泉のほうは近年、 スマック が再評価されているみたいなんっすが、ライバルの伊藤鉱泉も 「ヤポネソーダ」 というパチモンを作っていた模様。 んーと、 ここ 参照。 あ、スマックは伊勢の五十鈴鉱泉というところでも作っていたんっすな。 で、同じく五十鈴鉱泉の 「ユニエース」 とかいうやつ、これ、 「レモンレスカ」 ちゃうんけ? あ、でも、350mlと書いてありますな。 「レモンレスカ」 は、そんなに量が多くなかったような? で、これの 岐阜県編 。 あ、レモンレスカ、こっちにあるやん! そういえば、こんなデザインでしたよね。 ユニエースとは似て非なるものでありましたが、どれもこれも、めっちゃ不味そう…。 写真の撮り方に問題がある気がするんっすが、同じ 「イズミ」 でも、 こっちのほう は、まだマシだし。 …と思ったら、え? こっちのほうが古いん? コーヒー牛乳みたいな色をしているほうが正解? 古くなると、濁ったり、とごったりするイメージなんっすが、逆もあり得るん? ま、アリエールという液体洗剤があるくらいなので、そういうことも、あり得ーるのかも知れませんが、で、ミリンダ。

 「これは “みりん” である。」 ということを断言する時に、「これは、 “みりん” だ。」 そういう言い方をされると、ちょっとカチンと来ますよね。 何かこう、冷たいというか、小馬鹿にされた感じがするというか。 「これは “みりん” なんだけど、君、そんなことも分からないの?」 言外に、そういう意味が込められているような? 「いやいや、こちらは全然、そんな気はないんだけど。 君、ちょっと被害妄想なんじゃない?」 そんなふうに思われるかも知れませんが、だって、そんなふうに聞こえるし…。 ミリンダを飲む度に、 「みりんだ!」 と、東京の人に叱られてる気分になって、落ち込んでしまうんっすが、そこはやはり、 「みりんや!」 と言って欲しいっすよね。 これなら、ボケに対する正しい突っ込みという感じで、Win-Winの関係を築くことが出来るのではないかと。 「ミリンダ」 を 「ミリンヤ」 に改名すれば、関西地区で 「何やこれ?」 と興味を持って貰え、 「ミリンヤ? いらんわ!」 と、売り上げの増加にはまったく繋がらなかったりして、アカンやん!

 ということで、みりん。 料理の基本は 「さしすせそ」 。 そんな言葉がありますよね。 砂糖・塩・酢・醤油(せうゆ)・味噌。 この順番で味付けをするといいという。 醤油(せうゆ)って、ここで急に旧仮名遣いみたいになって不自然だし、最後が味噌なら 「さしすせみ」 やんけ! そんな気がしないでもないんっすが、この中に 「みりん」 は入っていません。 「さしすせみ」 なら、最後は “みりん” でもいい筈なんっすが、味噌の “そ” だから、「さしすせそ」! そう、味噌が強引に言い張ったので、のけ者になってしまいました。 僕はそんな “みりん” が不憫でなりません。 みりん = 不憫。 わりと語呂もいいし。 尿瓶 = 不憫のほうが、もっと語呂がいいんっすが、尿瓶を正しく 「しびん」 と読んで貰えればいいんっすが、 「にょうびん」 と読まれちゃうと、ちょっと弱いんっすよね。 で、今日はそんな不憫な “みりん” にスポットを当てようと思うんっすが、ということで、 「みりんで梅酒を作ろう!」 いやそれ、法律違反だし。 詳しくは ここ 参照なんっすが、日本では許可を得ない者がアルコール度数20未満の酒類で果実酒を作ることは密造酒になり酒税法に抵触する。 ここのところが今ひとつよく分からんのっすが、梅酒って普通、ホワイトリカーとか、ブランデーとかで作りますよね。 ホワイトリカーのアルコール度数は35度、ブランデーは40〜45度。 何となく、度数が高いほうがアカンような気がするんっすが、既に “酒” になっているので、酒を造ったことにはならないっんすかね? ちなみに、みりんのアルコール度数は13〜15度らしいんっすが、それでも十分、立派な “酒” のような? で、違法か、そうでないかはともかく、みりんなんかで梅酒を造って、美味いんか? そんな素朴な疑問があったりします。 みりんって何となく、甘み + 出汁(だし)の味のイメージなんっすが、せっかくの梅酒が、梅味 + フグのひれ酒みたいになるんじゃ? 違法か、そうでないかはともかく、料理酒で梅酒を造ったほうが、まだ余計な味がしなくて、いいような? いや、もしかしたら料理酒って、酒 + 出汁みたいなものだったりするのかも知れませんが、 「日本酒」と「料理酒」と「みりん」の違いって?

 え? 日本酒って、そのまま飲むことが出来るん? …というのは、何となく分かっていたんっすが、え? 料理酒って、そのまま飲むことが出来んの? で、みりんって、そのまま飲むことが出来るん? よく、キッチンドランカーと化した主婦が、台所でこっそり、みりんを飲んでいた。 そんな怪談じみた話を聞くんっすが、アレって、日本酒がないから、仕方なく飲んでるだけちゃうん? そのまま飲むことが出来るんなら、何の問題もないやん。 ま、それとこれとは、話が違うのかも知れませんが、で、料理酒とは、調味料として用いる日本酒をいう。清酒に食塩や糖類を加えてつくる。 あ、やっぱり、味が付いちゃってるんっすな。 食塩や糖類って、甘いのか、塩辛いのか、はっきりしろ! ついでに相撲取りの高安は、高いのか、安いのか、はっきりしろ! そう、言いたくなる味になっちゃってる気がするんっすが、ま、 「甘辛(あまから)」 という味は普通に存在するわけなので、 「高安(たかやす)」 という価値観があったとしても、別にいいのかも知れません。 ググってみたら、高安右人 (たかやす みきと) という、高いのか、安いのか、右なのか、人なのか、はっきりしろ! そう、言いたくなる名前の人もいたんっすが、いや、 「右」 と 「人」 は、別に相反する要素ではないので、右であり、人でもある。 そういうことでいいかと思うんっすけど。 ちなみにこの人、医学者で高安動脈炎 (高安病) の発見者らしいっす。 で、みりん。 焼酎に米麹(こうじ)と蒸し米を加え、発酵・熟成させてつくる甘い酒である。 それってもう、普通に “酒” じゃん。 そう言っていい気がするんっすが、調味料や飲料 (正月のお屠蘇など) として使う…って、マジっすか? 妖怪・垢嘗め (あかなめ) に匹敵する、妖怪・みりん飲み。 そういう特殊な性癖なのかと思ったら、普通に飲める甘いお酒だったんっすな。 調べて見たら、みりんのカクテルというのも、たくさん出て来ました。 中には こんなの も。 ネーミングがぁぁぁ…。 あと、ポン酢がぁぁぁ…。 酢は悪くないと思うんっすが、ポンはちょっと、余計じゃないっすかね? いや、ポン酢そのものは大好きなんっすが、飲むのはちょっと…。 あ、でもこれ、ポン酢なんっすよね? ポン酢醤油じゃないんっすよね? 世間では、ポン酢醤油 = 略してポン酢だと思っている人が多いようで、無論、僕もその1人なんっすが、 「ぽん酢」 「味ぽん」 「ぽん酢醤油」 の違いとは? あ、違うんっすな。 ポン + 酢のポン酢ならカクテルに使っても、醤油の味はしないので、いいかと思うんっすが、材料写真のポン酢は、ポン酢のようにも見えるし、底の部分が黒っぽいので、やっぱりポン酢醤油のような気もするし。

 で、たとえ醤油抜きだったとしても、飲み物に “酢” というのは、ちょっとどうか? そんな懸念もあったりします。 子供の頃、牛乳 + 酢 = ヨーグルト風味のドリンク。 そんな話を真に受けて、試してみたことがあるんっすが、決してヨーグルト風味のドリンクにはなりませんでした。 こりゃ、酢が入った牛乳やな。 そんな代物になってしまって、うげぇぇぇぇ…。 普通に、酢の変わりに、ジュースとかでいいっすよね。 焼酎70cc、本みりん30cc、ポン酢と炭酸水の変わりにミリンダ100ccにして、名前は 「みりん DE ミリンダ」 で、どや? ちなみにミリンダという名前は、エスペラントで 「不思議な・素晴らしい」 を意味するミリンダ (mirinda) に由来する。 そういうアレらしいんっすが、ちなみにライバルのファンタは、ブランド名の語源はドイツ語 「Fantasie」 である。商品名を決める会議でカイトが 「想像力 (Fantasie) を使え」 (英語で 「空想」 を意味するFantasyとは意味が少し異なる) と言ったのに対して、ある出席者から 「Fanta」 との即答が返ってきたことによる。 へぇぇぇぇ。 fantastic(ファンタスティック)= 非常にすばらしい、感動的。 ここから取ったワケではないんっすな。 コカ・コーラのドイツ法人が開発したフルーツ味の炭酸飲料というのも、ちょっと意外だったんっすが、ハワイの飲み物 「グァバ」 、ギリシャの飲み物 「ネクター」 、ドイツの飲み物 「ファンタ」 、変質者の飲み物 「飲尿」 。 さ、さ、 尿瓶 で、グイッと一杯。 この形状って、ベッドの上に寝た状態でお茶とかを飲むのに重宝しそうなんっすが、どうなんすかね? …と思ったら、 こんなの もあったりするみたいなんっすが、とまあそんなこんなで、君も今すぐ、Let's Begin the 尿瓶♪

 んなことで、今週からテナーサックス編ということになるんっすが、まず手始めはコールマン・ホーキンス。 世間一般でコールマンと言えば、ランタンとか作ってそう。 そういうイメージになろうかと思いますが、ジャズ・ファンからすると、渋いテナーを吹きそう、もしくはフリーなアルトを吹きそう。 で、 『ジャズ、来たるべきもの』 とか言いそう。 その2択のイメージだったりしますよね。 コールマン・ホーキンスと、オーネット・コールマン。 何かと対照的なキャラなんっすが、で、テナー編を始めるにあたり、レスター・ヤングは、どうしよう? これ、いつも悩むんっすよね。 ジャズテナーの歴史はこの二人から始まる。 そうなんっすよね。 片方だけ取り上げるというのは、如何なものか。 イカとタコは対等に取り扱われるべきなのに、イカばかり可愛がられて、タコは無視。 軽んじられたタコの気持ちは、いかばかりか。 そういう差別は、イカン。 まことに遺憾なので、イカ = コールマン・ホーキンスばかりじゃなく、タコ = レスター・ヤングも、取り上げるべきじゃね? そう、僕の中の “良心” が告げているんっすが、レスター・ヤングの名盤となると、先ほどの記事でも紹介されている 『プレス・アンド・テディ』 という事になりますよね。 ピアノの名手テディ・ウィルソンとの共演は、大いにソソられるものがあるんっすが、ジャケ絵を書くのが面倒くさ過ぎぃ! ということで、パス。 で、他のアルバムも軽く漁ってみたんっすが、録音が古いのもあって、何か古臭いんっすよね。 で、一方、コールマン・ホーキンス。 録音が古いものはやはり、それ相応に古臭かったりするんっすが、録音が新しめの奴は、意外とモダンだったりするし、ということで今回も、ホーキンスだけで、いっかぁ…と。 カジュアルなシューズを作ってくれそうだし、宇宙にも詳しそうだし、いいっすよね、ホーキンス博士。 で、バルブとかの材質にも使われてますよね。 …って、それは砲金っす。 「 “ほーきん” のバルブ」 って、割とよく耳にするんっすが、こういう漢字を書くんっすな。 昔は砲丸とかに使われていたとか? んーと、 砲金 。 あ、砲丸じゃなくて、砲身なんっすな。 砲身に使われていた金属をバルブ如きに使っているとか、スゲぇ! で、今日はそんな凄いコールマン・砲金酢の 『ソウル』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 1958年の録音。 レスター・ヤングは1959年にお亡くなりになるんっすが、ホーキンスは1969年までは生き延びるので、まだまだ余裕。 あ、でも、この11年後にはお亡くなりになってしまったんっすな。 1904年生まれなので、65歳くらい。 で、このアルバムを吹き込んだのが55歳くらい。 ギターのケニー・バレルが入っていて、ピアノがレイ・ブライアント。 なかなか興味深い面子だったりするんっすが、んなことで、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 ということで、1曲目、 「ソウル・ブルース」 。 これはアレっす。 ブルースっす。 しかも、ソウルっす。 都会派アーバンな僕の趣向には、まったくそぐわないんっすが、ぶっちゃけ、ギターが余計っすよね。 個人的にバレルというキャラは決して嫌いではなく、1バレル = 79ドルくらいの価値はあると思うんっすが、ここでは、ダサさを無駄に助長する役割しか担っていないような? ウェンデル・マーシャルの骨太なベースのピチカートに、ブライアントのブルージーなピアノが絡むイントロは、なかなかいい雰囲気だったりするんっすが、続いて出てくるギターとテナーの絡みによるテーマが、ダサダサ。 半端なくソウルでブルースなので、作者の意図するところは存分に発揮されているんっすが、いかんせん、リスナー = さば君が求めているものと、乖離がありすぎ。 で、続いてホーキンスのソロが出てくるんっすが、ま、オッサンっすからね。 あまりヤングなプレイに期待するのは、ちょっと酷かと。 中間派っぽいスタイルなんっすが、ま、キューカンバーよりはマシだと思って、諦めるしか。 美味しいんっすけどね、キューカンバー = キュウリ。 もろキューとか、モロにキューカンバーで、たまらんっ♪ で、続くバレルのソロは、これはこれで意外と悪くなかったりするんっすが、続くブライアントのピアノ・ソロも普通によかったりするし、サイドマンは普通に頑張っているな…と。 で、その後、テナーとギターの絡みになるんっすが、古臭いながら、御大もそれなりに健闘はしているな…と。 でもって、おしまい。

 で、次。 「アイ・ハドント・エニワン・ティル・ユー」 。 レイ・ノーブルの曲みたいなんっすが、ギターとベースの絡みによるイントロが独特で、その後に出てくるテーマは普通にムーディ勝山で、続くホーキンスのソロは普通によく歌っていて、続くバレルのソロもよく歌っていて、続くピアノのソロも、以下同文。 最後はテナーとピアノの絡みで適度に盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 悪くはなかったな…と。 で、次。 「グルーヴィン」 。 ケニー・バレルの曲みたいなんっすが、タイトル通り、グルーヴィーな演奏が繰り広げられているな…と。 グルーヴィー、ドルーピー、ルーピー鳩山由紀夫。 どれも同じくらい魅力的なんっすが、ドルーピーというのはアレっす。 『トムとジェリー』 の “真ん中” に出てくる犬のキャラ。 好きなんっすよね、あれ。 ドルーピーではない “真ん中” も傑作が多かったりするんっすが、で、これ、テナーとギターのユニゾンでテーマが演奏された後、ピアノのソロが出てくるところがいいっすよね。 ブライアント、さすがっす。 続くホーキンスのソロもよく歌っているし、その後のバレルのソロもよく歌っているし、で、続いてフィーチャーされるウェンデル・マーシャルのベースのピチカート・ソロが、何ともいい雰囲気だったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、何か、次第に興が乗ってきましたなー。

 で、次。 「グリーンスリーブス」 「緑の不細工3人娘」 っすか。 もしかしたら “スリーブス” というのは、そういう意味ではなかったりするのかも知れませんが、んーと、 これ「スリーブ sleeves」 とは衣服の袖(そで)のこと。つまり曲名は「緑の袖」の意味になるが、ここではある女性の名前として用いられているようだ。 ほぉ、なるほど。 説得力、抜群。 が、その下に載っている写真のギャル、確かに緑の服を着ているんっすが、袖なし (ノースリーブ) なので、説得力は皆無。 中世・ルネッサンス期において、 「緑」 には 「不倫」 の意味があり、16世紀のイングランド王ヘンリー8世による女性遍歴を揶揄 (やゆ) した曲であるとの解釈もなされている。 へぇ〜。 小学校の音楽の授業で習う曲なのに、そんな意味が。 で、曲のほうは小学校の音楽の授業で習うので、みんな知ってるかと思うんっすが、ホーキンスはゆったりとしたテンポで、悠然とプレイしております。 バラードっす。 心に染みます。 歯にも染みます。 知覚過敏っす。 カビーン! 基本、 “臭み” がたまんらん、魅惑のムードテナー風なんっすが、アドリブらしきものはなく、淡々とお馴染みのメロディを吹いて、おしまい。 ま、箸休め的な1曲であったな…と。

 で、次。 バレルのオリジナルで、 「サンデイ・モーニン」 。 今、これを書いているのは、まさに 「日曜日の朝」 だったりするんっすが、ほぼ原稿の目処は立ったし、ジャケ絵のほうも何とかなりそうだし、わりと平穏な朝を迎えたりしております。 レスター・ヤングとテディ・ウィルソンのアルバムを選んでいたら、今頃、どよーんとした気分だったに違いありません。 そんな空気を察して、自ら身を引いてくれたレスター・ヤングには、ヤングドーナッツをあげていいと思うんっすが、いや、さすがにそれはちょっと、甘やかし過ぎっすかね? 甘い菓子で甘やかすのはよくないので、尼崎で、あんまんが先。 そういうのがいいかも知れませんが、僕は、あんまんよりも肉まんのほうが好きで、好きなものは最後まで取っておくタイプなので、必然的に、あんまんが先となります。 で、曲のほうはというと、いかにも日曜礼拝的なゴスペル・ナンバー。 都会派アーバンな僕の趣向に合致するものではないんっすが、ま、いっかぁ…と。 この人たちには、こういうのがお似合いっすよね。 ホーキンスの嬉々とした吹きっぷりは、鬼気迫る感が皆無なんっすが、ま、いっかぁ…と。 で、以下、ギター、ピアノとソロが続くんっすが、こういうのがお得意なレイ・ブライアントは、流石やな…と。 決して真っ黒ではなく、どちらかというとブルージー。 その抑えた感が、逆にイケるやん♪ …と。 で、その後、テナー・ソロが再び登場して、ゴスペルなテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「アンティル・ザ・リアル・シングス・カムズ・アロング」 。 歌物スタンダードではないかと思われるんっすが、魅惑のムードテナーで、ぐっと迫ります。 ギターはお休みっすかね? シンプル故に、奥が深くて、懐が深くて、不確定多数の胸を打つ。 そんなバラードに仕上がっているな…と。 で、ラスト。 「スウィートニン」 。 軽快にバウンスするスインガー。 そういうったアレだったりして、バレルのギター、ホーキンスのテナー、ブライアントのピアノ。 どれも快調ロプロス、空を飛べ〜♪ そういうアレだったりして、で、最後はテナーとドラムス、ギターとドラムス、ピアノとドラムスの絡みで大いに盛り上がって、でもって、今日のところは以上っす。

【総合評価】 出だしはアーシーで、ディープ過ぎて、ちょっとアレだったんっすが、そこから次第に持ち直して、尻上がりに調子がよくなって、最後はハッピーに、大団円。 よかったな♪ …と、そんな1枚でありました。 砲金酢、いいぞぉ!


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