DOIN' IT RIGHT NOW (ATLANTIC)

VON FREEMAN (1972/7)

ANGEL EYES ←click!!


【パーソネル】

VON FREEMAN (ts) JOHN YOUNG (p) SAM JONES (b) JIMMY COBB (ds)
【収録曲】

(01-03) THE FIRST TIME I EVER SAW YOUR FACE / WHITE SAND / LOST IN A FOG
(04-06) PORTRAIT OF JOHN YOUNG / DOIN' IT RIGHT NOW / CATNAP
(07-08) SWEET AND LOVELY / BROTHER GEORGE
【解説】 ( 2021年12月19日更新 / 連載 1,470回 )

 鉄板焼きと中華料理屋。 どちらのほうがハードルが高いか? 今日はこの問題について考えてみたいと思うんっすが、最初に断っておくと、僕はハードルが苦手です。 めっちゃ苦手です。 ハードルに限らず、陸上競技全般がアカンかったりするんっすが、まず、走るのが駄目。 50m走るのが駄目だし、100m走るのも駄目だし、400mは、もしかしたらイケるかも? 一瞬だけ、そんなふうに思ったりもしたんっすが、いざ実際に走ってみたら、ぜんぜん駄目でした。 中学校の陸上競技会だかで400mの選手に選ばれたんっすよね。 全員参加なので、何らかの競技に選ばれなければならないんっすが、400メートル? 一度も走ったことはなかったんっすが、ま、800メートルとか、1600メートルよりは、マシかぁ…と。 グリコ1.34粒くらいっすよね? 楽勝じゃん♪ そんなふうに舐めてかかっていたんっすが、長距離走より400mのほうがキツイとか抜かす同級生を懲らしめたい。 このクソガキと似たような考えだったんっすが、いざ走ってみたら、えっ? いきなり、そんなにとばすん? みんな、ほぼ全力で走り出すんっすよね。 最後の50メートルが勝負やな! そんな作戦を立てていた僕は、完全に出遅れてしまって、まったく何の見せ場もないまま、ゴールに倒れ込んでしまったんっすが、ハァハァハァハァハァハァ…。 死ぬわ、こんなん!

 じゃ、長距離ならイケるのかというと、これはこれで、やっぱり無理。 小学校のマラソン大会とか、後ろから数えて片手で足りるくらいの順位しか勝ち取ることが出来ませんでした。 最後の200メートルが勝負やな! そんな作戦を立てて、それなりに見せ場は作れたんっすけどね。 学校のグラウンドを出発して、江場の辺りのたんぼの周辺とかを走って、また学校に戻るというコースだったんっすが、最後のトラック勝負やな! …と。 桑名の英雄、瀬古利彦に憧れてましたからね。 このレース展開 が理想なんっすが、僕は見事にやってのけました。 学校に入るまではイカンガーくん(仮名)に負けていたんっすが、イカンガーに負けては、いかんがぁ! …と、最後の100メートルで死力を振り絞りました。 そしてゴール直前、見事に逆転しました。 うぉぉぉぉぉぉぉ! ま、後ろから数えて3番目くらいだったのが、4番目くらいになっただけの話なんっすが、 「瀬古みたいな、セコい真似をすんな!」 とか言われて、いじめられました。 いじめられっ子でしたからね、さばクン。 “いじめ” と言えば、走り幅跳びで、ハメられそうになりました。 同じく小学生の頃、周囲の小学校の児童・生徒が集結して 「陸上記録会」 というのが行われることになったんっすよね。 これは、記録が期待出来るヤツだけが選抜されるシステムだったので、間違っても選ばれることはあるまいと、すっかり油断していたんっすが、クラス会で推薦で選ぶことになって、「誰がいいと思いますかぁ?」 すると、同じクラスに嫌なヤツが、「はーい。さばくーん(仮名)!」 はぁ? 嫌がらせかよ? 担任のおばさん先生に 「さばくん(仮名)は何が得意なん?」 と聞かれて、そいつは少し沈黙した後、「幅跳びー。」 はぁ? 適当なことを言うな! 僕は短距離も長距離も、走るのはぜんぜんアカンかったんすが、幅跳びとかも、さっぱりやんけ! 担任のおばさん先生は、おばさんなので、体育の授業は他の体育会系の先生に委託していて、実態をまったく把握していなかったので、そいつの言うことを間に受けて、 「じゃあ、幅跳びの選手は、さばくん (仮名) ということで。」 はぁ? はぁ、はぁ、はぁ? この僕に、生き恥を晒せ、言うんけ? 幸い、本番前の練習の段階で、僕の幅跳びの腕前…というか、脚前? …が、お話にならないレベルであることが発覚して、無事、お役御免となったからよかったようなものの、適当なことを抜かしやがった前田の野郎、一生、許さん! 呪ってやるぅぅぅぅぅ!

 ・・・・・・・ 。 「呪いの時間」が終わったので、先に進みますが、僕はハードルが苦手。 そこまで話が進んでいたかと思います。 よって、40センチくらいの高さでも、足を引っかけて蹴倒す自信があるんっすが、鉄板焼きと中華料理屋。 どちらのほうがハードルが高いか? これは切実な問題なんっすよね。 あと2週間もすれば、年末年始のお休み。 1年間、あっという間でしたなぁ。 仕事のほうは、まあ、年が明けたら本気を出すとして、 お休み期間中、家でぼーっとしていてもアレなので、1泊2日で、どこかへ遊びに行くかぁ…と。 で、候補に挙がったのが、佐賀なんっすが、いや、何となく。 佐賀・滋賀・菅 (すが) 義偉。 「世界3大・影が薄い “○が” 」 の一角でありますが、 菅義偉くんの場合、影だけでなく、髪も薄かったっすよね。 で、佐賀と滋賀。 言うても滋賀には、それなりに魅力がありますよね。 観光スポットとしては、琵琶湖とか、平和堂とか。 食べ物のほうでも、鮒寿司とか。 が、佐賀。 言うても、何にもなさそうっすよね。 が、ちょっとソソられるホテルがあるんっすよね。 ここガーデンテラス佐賀 ホテル&マリトピア 。 名前はマリトピアなのに、言うほど、海に面しているワケではなさそうなんっすが、あ、でも、よくよく考えたら、マリントピアじゃなくて、マリトピアっすよね。 オーナーの奥さんの真理さんが、内職で 「手まりキット 満開の桃(まんかいのもも)」 を作ってフロントに飾ったりすれば、それで十分、マリトピアを名乗る資格はあるんっすが、別段、僕は真理さんの手まりに惹かれたわけではなく、この テラスツインルーム 、テラスにジャグジーがあって、めっちゃエエな♪ …と。 いいっすよね、ジャグジー。 風呂場に蛇口があっても、そんなに嬉しくはないんっすが、ジャグジーはいいと思います。 室内設備として、BOSEミュージックシステムも完備されているようで、これもめっちゃソソられます。 仕事のこととか、来週のこのコーナーのネタとか、世俗の憂いをすべて忘れて、のんびり & ゆったり、ブクブク & JAZZ三昧。 エエやん♪

 ただ、問題がひとつ。 このホテルのレストラン、鉄板焼きと中華料理屋の2択なんっすよね。 どちらもハードルが高そうで、うーん…。 言うほどハードル、高いか? 40センチくらいやん。 そんなふうに思われるかも知れませんが、それでも足を引っかけて蹴倒す自信があるし、3個くらい蹴倒したところでコケて、膝をすりむいて、血が出て、赤チンを塗って、めっちゃ染みて、ひぃぃぃぃぃぃ…。 そんな未来が容易に想像出来ます。 赤チンだけは、避けたいっす。 出来れば、マキロンで何とかしたいっす。 鉄板焼きと中華料理屋、どちらが軽微な怪我で済むか、慎重に検討しなければなりませんが、鉄板焼きの何がハードルが高いって、 「シェフとの会話を楽しみながら」。 そんなことが書いてあったりするのが、もう、無理っ! 極度のコミュ障にとっては、拷問以外の何物でもなかったりするんっすが、まだ肛門に焼け箸を突っ込まれる拷問のほうがマシ。 いや、さすがに、それよりはシェフとの会話のほうがマシっすかね? 何か聞かれても 「 ・・・・・・ 。」 と、黙っていればいいだけっすもんね。 それでは 「シェフとの会話」 とは、言えないかも知れませんが、でも、楽しめないんだから、しょうがないじゃん! そもそも、鉄板焼きというのは、シェフとの会話を楽しめなければならないものなのか? 黙々と鉄板で肉を焼いてくれれば、それで十分だと思うんっすが、試しに 「鉄板焼き シェフとの会話」 でググってみると、

 ・鉄板焼きシェフとの会話 - ヒマラヤスギ雑記
 ・シェフとの会話を楽しみながら ”鉄板焼き下野” でとちぎの味覚
 ・日本鉄板焼協会副会長が語る「鉄板焼きの楽しみ方」
 ・シェフとの会話が楽しい、ステーキハウス - 食べログ
 ・鉄板焼&シェフとの会話で倍おいしい : 梵(BON) - 食べログ

 やはり、シェフとの会話を楽しまなければならないような…。 いや、日本鉄板焼協会副会長は、会話については、この時点では何も触れていないんっすが、中身を読んでみたら、 相手を楽しませて、会話を生まれさせる。 普段会話のない夫婦が鉄板焼きを食べにくると自然に笑顔と会話が生まれる。 そんなレストランにしていきたいと思っています。 そんなことが書かれておりました。 シェフ以外に話し相手がいない、 “1人鉄板焼き” で悩んでいる僕は、どうすれば…。 答えはただひとつ。 鉄板焼きは、やめよう! 中華料理にしよう! 中華料理屋とか、言うほどハードル高いか? 鉄板焼きよりは、低いやん。 そう言われると、確かにそうなんっすが、町の中華料理屋みたいなところで、ラーメンと炒飯のセットとかを食べる分には、まったく問題はないんっすよね。 岐阜の営業所に通っていた頃、近くには町の中華料理屋しかなかったので、いつもそこに行っていたんっすが、他に誰も一緒にご飯を食べにいってくれる人がいなくても、 “1人一番楼” 、余裕でした。 “1人バーミヤン” も大丈夫っす。 バーミヤン、バーミヤン、バーミヤン、バーミヤン、きっと、あなたは戻ってくるだろう〜♪ そう、西城秀樹の 「ブーメラン・ストリート」 の節で、心の中で歌うくらいの余裕すらあったりします。 ただ、ちょっと、楽観的過ぎやしませんかね、西城秀樹。 ブーメラン、ブーメラン、ブーメラン、ブーメラン、きっと、あなたは戻ってくるだろう♪ …って、言うほど、ブーメランって、戻ってくるか? かなりテクニックがいるような気がするんっすが、少なくとも、僕が子供の頃に買って貰ったオモチャのブーメランは、戻ってきませんでした。 投げたら投げられっぱなしで、こちらから取りにいかなければなりませんでした。 小学校の低学年の頃、僕は小児喘息に苦しむ病弱な少年で、ある日、オカンに連れられて病院に行ったんっすが、その帰り道、どこかでお祭りをやっていて、屋台が出ていたんっすよね。 そこでブーメランを見つけて、めっちゃ欲しくなって、「買って、買って、買って、買ってぇぇぇぇぇ!」 と、ゴネたら、買って貰えたんっすが、その際、オカンに 「こんな子供だましな…」 と、ボソッと言われて、子供心にたいへん傷ついた記憶が…。 で、家に帰って、近所の伝馬公園に走っていって、さっそくブーメランを飛ばしてみたら、ぜんぜん戻ってこなくて、 投げたら投げられっぱなしで、こちらから取りにいかなければならなくて、マジ “子供だまし” やんけ!

 だまされた哀しい記憶が蘇ってきましたが、世の中、そんなに甘い物ではない。 そう、西城秀樹を諭したくなっちゃいますよね。 んーと、 これ 。 最後まで読んでみたんっすが、結局のところ、戻って来たのか、戻ってこなかったのかは、判然としないまま。 カリッと音がするほど小指を噛んで、痛いでしょう、痛いでしょう、忘れないでしょう♪ 痛いわ! で、忘れられへんわ! ま、言ってることは当たってるので、別にいいんっすが、で、その辺の通りにあるバーミヤン・ストリートならまだしも、ホテルの中の高級っぽい中華料理屋となると、ちょっとハードルが高いっすよね。 円卓しかない高級中華料理屋で、 “1人フカヒレ” とか、かなり不可なシチュエーションであると言わねばなりません。 不可なシチュエーションより、シチューのほうがいいかな? …と。 いや、同じ佐賀市内にある このホテル に、かなりソソられるプランがあるんっすよね。 人気メニューが胃を幸福へ導く♪コスパ最強!贅沢4種 <夕食付・男女別大浴場有> というヤツ。 この “贅沢4種” が、どれだけ贅沢な4種類なのかというと、

 ・ミディアムレア牛ステーキ
 ・コトコト3日間煮込んだ食べるビーフシチュー
 ・スパイスは秘密!オリジナルから揚げ
 ・とろっトロ磯辺揚げ卵と手打ちうどん

 おお、まじ贅沢やんけ! 食べるビーフシチューというのが、ちょっと謎なんっすが、飲むビーフシチューよりは食べ応えがありそうだし、で、このプラン、お値段はいかほどなのかというと、カプセルルーム禁煙【下段】(男性専用)なら 2,450円、セミダブルルームでも 4,700円。 しかも、楽天の 1,000円引きクーポンが使えたりします。 まじ、コスパ最強やんけ! が、せっかく旅行に行くのに、ビジネスホテルのショボい部屋というのは、ちょっと味気ない気が…。 無駄に高級な宿に泊まって、非日常感を味わいたいタイプだったりするんっすよね、僕。 マリたんホテルの部屋に、贅沢4種の夕食という組み合わせがあれば、最強なのに…。 マリたんホテルは朝食だけのプランにして、夕食は別のところで食べるという手もあるんっすが、このホテル、佐賀駅から歩ける距離ではなく、佐賀駅の隣の鍋島駅から1キロくらい離れた、微妙な場所だったりするんっすよね。 鍋島って、アレっすか? 化け猫騒動 で有名なところっすか? ある時、2代目藩主・鍋島光茂の碁の相手を務めていた家臣・龍造寺又七郎が、光茂の機嫌を損ねたため惨殺されてしまいます。 うわぁ、こんなん、 大島てる の案件やん…。 ま、別にテラスツインルームで龍造寺又七郎クンが惨殺されたワケではないと思うので、そこまで気にしなくていいかとは思うんっすが、わりと近くで「車輌事故」と 、「首つり自殺」 と、 「高校2年生の男子生徒及び女子生徒が鉄道自殺」 というのがあったくらいで。 が、近くに予約の出来る食べ物屋さんも見当たらないし、うーん…。 マリたんホテル、アルコールも飲み放題なクラブラウンジがあったり、朝食に佐賀のガレット = 「SAGAガレット」 なんてのがあったり、朝っぱらから国産牛ミニステーキや国産牛のミニカレーが食べ放題だったり、夕食が鉄板焼きと中華料理屋の2択なのと、場所が鍋島であること以外は完璧なんっすけどねぇ…。

 …とか思っていたら、めっちゃいいのを発見しました。 お部屋で鉄板焼ディナーをご堪能 「インルームダイニング」 × 「佐賀竹彩 鉄板焼ディナー」 プラン。 ん? お部屋で鉄板焼ディナー? ということは、もしかして、シェフとの会話を楽しまずに、鉄板焼だけを堪能出来るとか? うぉぉぉぉぉぉ! 超・理想的やん♪ ま、その分、お値段のほうも少々お高くなって、テラスツインルームとの組み合わせだと、サガシティホテルのカプセルルームの贅沢4種付きプランなら、30泊出来るくらいの金額になっちゃうんっすが、非日常感を味わうなら、それくらいの出費は。 冬のボーナスも出たことだし、もしかしたら、お正月にはお年玉を貰えるかも知れないし。 で、鉄板焼ディナーなので、鉄板で何かを焼いて、部屋まで持って来てくれるのは間違いないと思うんっすが、問題は何を焼いてくれるのか? そこっすよね。 鮑とか、ロブスターとかが焼かれるのであれば、個人的には台無しだったりするんっすが、鮑とか、要は貝っすよね? で、ロブスターとか、ただのザリガニっすよね? そんなものは焼かずに、キャッチしたら、そのままリリースして頂きたいところなんっすが、

 ・料理長おまかせ季節のオードブル
 ・季節のスープ
 ・メイン(魚料理)オマール海老の鉄板焼 アメリケーヌソース
 ・九州各地で採れた焼野菜
 ・メイン(肉料理) 佐賀牛ロースの鉄板焼
 ・佐賀県産さがびよりの炊きたてご飯・味噌汁
 ・季節のデザート

 おお、佐賀牛ロースっすか。 エエやん♪ で、気になる魚料理は、オマール海老。 おお、鮑でも、ザリガニでもないやん♪ オマール海老って、何か名前だけは聞いたことがあるんっすが、何か高級な海老なんっすよね、確か。 で、海老が好きか、嫌いかと言われると微妙なんっすが、身の部分は好きなんっすよね。 身の部分を揚げた海老フライとか、海老の天麩羅とかは、大好きっ♪ が、海老の身以外の部位はというと、うーん…。 海老の殻だとか、海老の頭だとか、海老のヒゲだとか、海老の脚だとか、海老の頭のところに入っている味噌だとか、海老の卵だとか、余計なものは一切合切、綺麗に除去してから調理して頂きたいんっすが、有頭海老のフライトか、余計なことをすんな感が、半端なかったり。 基本、小さな海老だと頭とか、殻とかがそのまま付随してくることが多いので、桜エビとかはちょっとアレなんっすが、特に 石松鍋 の掻き揚げ。 アレは基本、桜エビの殻しか入ってないようなものなので、それならまだ、何も入れてくれないほうが…。 あと、富山の白エビ。 名物らしいので素揚げを買って食ってみたんっすが、思っていたよりも小さな海老で、頭とか殻とかがついたまま揚げられていたので、うーん…。 が、オマール海老は大丈夫っすよね? かなり大きな海老っぽいので、殻だけが鉄板で焼かれて出てくるようなことはないっすよね? そもそも、どういう海老なのか、よく知らないのでググってみたんっすが、んーと、 これオマール海老は 「ロブスター」 とも呼ばれていますザリガニやんけ! 今までずっと、オマール海老は海老だとばかり思っていたし、もし今回これを調べなかったら、海老だと思って食べちゃうところでした。 海老とちゃうんならオマール海老とか名乗らずに、正直に “オマールザリガニ” って言えって! で、もうひとつ気になったのが、 「オマール海老の鉄板焼 アメリケーヌソース」 。 この後半の部分。 前回 、ウスターソース以外のソースについて触れるスペースがなくなってしまいました。 そんなことを書いたんっすが、この謎のソースについて検証しようという、その予告だったんっすよね。 ということで、アメリケーヌソース。 このソースが、めっちゃ美味しそうなソースだったりしたら、オマール海老がザリガニである点には、目を瞑ろうかと思うんっすが、目を瞑って食っている分には、海老だろうと、カニだろうと、ザリガニだろうと、ヤドカリだろうと、何を食っているのか、分からないだろうし。 アメリケーヌというくらいだから、アメリカンっぽい感じなんっすかね? ケチャップとか、マスタードだとか、バーベキューソースだとか。 そういう感じのものなら、鉄板で焼いたザリガニの身も、それなりに美味しく食べられそうな気もするんっすが、んーと、 これ海老の殻やんけ!!! オマール海老 (ザリガニ) の鉄板焼 アメリケーヌ (海老の殻炒め) ソース 。 そんなものを部屋に持ってこられても迷惑なだけなので、このホテルの話はなかったことに…。 ついでに、佐賀県もなかったことに…。 どうせ、特に見るものもなさそうだし。 ということで、今回は熊本まで足を伸ばそうかと思っているんっすが、久しぶりに これ を聞いたら、ちょっとだけ佐賀にも行きたくなったので、4月に改めて行くことになるかも知れないし、やっぱりやめるかも知れないし。 とりあえず佐賀のマリたんホテルは、オマール海老のアメリケーヌソースはやめて、メインの (魚料理) を、魚肉ソーセージのアメリカンドッグにしてね☆

 んなことで、今日はヴォン・フリーマンっす。 前回のジーン・アモンズ編に、アモンズは、ヴォン・フリーマンとともに、テナー・サクソフォーンのシカゴ派の開祖のひとりである。そんな一文があったんっすが、そう言えば、そんなヤツもいたなぁ…と。 んなことで、急遽取り上げることになったんっすが、本コーナー初登場。 どんなアルバムを出しているのか、まったく知らなかったんっすが、 ここ で手に入るのが2枚しかなかったので、ほぼ選択の余地はなし。 『ドゥイン・イット・ライト・ナウ』 。 こちらのほうを取り上げてみたいと思います。 もう1枚のほうもポチっておいたので、次回、ウィルス・ジャクソンのアルバムとして取り上げようかと思うんっすが、で、ヴォン・フリーマン。 日本での人気は皆無と言っていいかと思うんっすが、知名度だけは、そこそこあったりしますよね。 もっぱら、チコ・フリーマンの親父として知られているんっすが、それ以外のことは、何も知られてなかったり。少なくとも僕は何も知らないんっすが、んーと、 これ 。 ほぉ、ハード・バップ・ジャズ・テナー・サキソフォニストという認識なんっすな。 イリノイ州シカゴで誕生して、幼い子供の時のフリーマンはジャズにさらされました。 そんな記載が見られます。 「それはベストのための孵化器とその時のジャズ世界で最も明るいライトであり、音楽的なジャム・セッションは単に驚異的でした。」 そんな発言も掲載されております。 孵卵器なら、フランキーの誤訳という可能性もあるんっすが、孵化期。 よく分かりません。 結果的に、何も分からなかったんっすが、 こっちのほう が、よっぽど詳しいっすな。 初リーダ・アルバムは1972年のRoland Kirkがプロデュースした”DOIN' IT RIGHT NOW” (Atlantic) だったとは? え、これ、初リーダー作 やったん? 1972年、49歳くらいで初めて、自分名義のアルバムを出したんっすな。 過小評価もいいところ。 ナッツ界で冷遇されているカシューナッツと同じくらい、過小ナッツだったりするんっすが、これをプロデュースしたのがローランド・カークというのも、ちょっと意外。 そんな社会の役に立つ仕事が出来るようなキャラには見えなかったりするんっすけどね、カーク。 で、これ、面子はいいっすよね。 ジョン・ヤングのピアノ、サム・ジョーンズのベース、ジミー・コブのタイコ。 ハード・バップのジャズ・テナーサックス奏者と言いたくなる気持ちも分かるんっすが、で、これ、ジャケットのセンスが最悪っすよね。 何やこの、「仕事は溶接工。 週末は趣味でサックス吹いてます!」 みたいなオッサン。 後からこの絵を書かなければならないのかと思うと、今から気が重いんっすが、とりあえず演奏をほうを聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「ザ・ファースト・タイム・アイ・エバー・ソウ・ユア・フェイス」 「初めて私はあなたの顔が宋兄弟」 。 そんな意味っすかね? 瀬古利彦の視点? 翻訳ソフトに掛けてみたら 「はじめて私はこれまであなたの顔を見ました」 となって、宋兄弟は消えてしまったんっすが、 今でも僕は土木の仕事で 「早強セメント」 という単語を目にすると、宋兄弟のことを思い出してしまいます。 早強 (そうきょう) だい! …みたいな。 で、ググってみたら、 これ「愛は面影の中に」 っすかぁ。 めっちゃ詩的で素敵な邦題なんっすが、ロバータ・フラックっすか。 炉端焼きの女王として知られている人なんっすが、んーと、 これ 。 ハスキーな声がいいっすよね。 一方、ヴォン・フリのバージョンはというと、これよりちょっとだけ速めのテンポ設定だったりするんっすが、テナーの音がハスキーというか、ちょっと、しょっぱい感じというか。 この人の演奏は初めて聞くんっすが、なかなか味がありますな。 ソロ・パートの節回しなんかは、ちょっぴりジョニー・グリフィンっぽかったりして、エエやん♪ で、ピアノはジョン・ヤング。 この人 っすよね? 当時の僕は、やや辛口な評価を下しておりますが、自分ではぜんぜんピアノも弾けない癖に、偉そうな。 …という反省を踏まえ、ここでのジョン・ヤンは、なかなかいいな♪ …と。 ちょっぴりB級っぽい感じがあるんっすが、それもひとつの “味” だし、でもって、テーマに戻って、おしまい。 わりとあっさりした仕上がりだったんっすが、もっとコテコテなのを想像していたので、いい意味で予想外でありました。

 で、次。 「ホワイト・サンド」 。 ヴォン・フリのオリジナルなんっすが、ラテンのノリの軽快なナンバー。 ちょっぴり 「ナイト・アンド・デイ」 っぽい気がしないでもないんっすが、いや、パクリとか、そういうことではなくて、作曲のセンスがコール・ポーターばりに秀でているな…と。 サビのメロディはぜんぜん違って、オリジナリティも感じられるし、テナーのほうも、しょっぱいトーンに独自性があるし、で、ジョン・ヤングのソロも、変に弾けちゃっているし、サム・ジョーンズとジミー・コブのソロも聞けるし、でもって、テーマに戻って、最後、ちょっとだけフリーっぽくなって、おしまい。 典型的なハード・バップで、よかったな♪ …と。 で、次。 「ロスト・イン・ア・フォグ」 「霧に紛れて」 。 ちょっと詩的で素敵に訳そうとすると、そんな感じっすかね? 翻訳ソフトだと 「霧の中で失われます」 と出て、ま、そんなもんやろうな…と。 ジミー・マクヒューの曲らしいんっすが、 ここ にエラ・フィッツジェラルドのバージョンが。 いいっすよね、エラの歌声。 とても鰓 (えら) 呼吸しているとは思えなかったりするんっすが、いや、多分、してないと思うんっすけど。 で、ヴォン・フリーのバージョンは、似たようなテンポのバラードとなっているんっすが、やっぱ、ちょっとグリフィンっぽい? ムード満点に、泣かせに掛かってる感じなんっすが、なんともいえない “臭さ” が、いいっすよね。 鮒寿司とかも、好きな人は “臭さ” がたまらなかったりするんでしょうな。 「くさや」 というのも臭そうだし、 「臭豆腐」 というのも名前からして臭いだろうし、「草餅」 …は、ちょっと草臭いだけで、そんな嫌な臭さではなかったりするんっすが、で、演奏のほうは途中からテンポが速くなって、いい感じに盛り上がって、ジョン・ヤングのB級感丸出しなソロを挟んで、ヴォンくんがもう一踏ん張りして、スローなテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ポートレート・オブ・ジョン・ヤング」 。 ヴォン・フリがジョン・ヤンに捧げたナンバーであるものと思われますが、何となくシャンソンとか、フォルクローレなんかを思わせる、お洒落な曲調のナンバー。 ゆったりとしたテンポでテーマを演奏して、続いて、テンポを速めてテーマを再奏して、で、ミディアム・ファストなテナー・ソロへと突入。 そんな流れだったりするんっすが、いや、いいっすな。 極めて快調であるな…と。 そのように評価していいかと思うんっすが、思わぬ佳曲をプレゼントされたジョン・ヤンくんも、その恩義に応えて、見事なソロを披露しているな…と。 ちょっとした美談っすよね。 ちなみに僕は、ちょっとしたどころのレベルではない美男子だったりするので、「さばぴょんの肖像」 を、土井正三あたりに描いて貰って部屋に飾ったら、めっちゃ映えるに違いありませんが、ただの野球選手なので、そんなに絵が上手いとは思えないんすけどね、土井正三。 モデルがよすぎるだけに、勿体ねぇ…。 でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「ドゥイン・イット・ライト・ナウ」 。 ヴォン・フリーマンのオリジナルなんっすが、この人、作曲のセンスも半端ありませんな。 ちょっと 「フリチンマン」 っぽい名前なのに、生意気だぞ! そう、嫉妬心を覚えてしまう程なんっすが、アップ・テンポの調子のいいナンバーで、聴診器プレイもはかどるな♪ …っと。 いや、 「調子いい」 と 「聴診器」 で、何となく韻を踏んでいるので書いてみただけで、他意はないんっすが、 子供用聴診器 リアルな働き看護聴診器 子供のロールプレイ ドクターゲーム ブルー 。 いや、こんな子供だましのじゃなくて。 いや、十分、本格的であるように見えるんっすが、子供たちは友人と医師のゲームをプレイしたり、相互に心拍を聞いたり、うんぬん。 ま、これは分かります。 そうやって遊ぶんだろうな。 楽しいだろうな…と。 Zcaukyaキッズ聴診器は、学校のショー、演奏活動、コスプレ、テーマパーティーに最適です。 ん? コスプレ…は、まだ分かるとして、演奏活動? 学校のショー? どんなショーをするつもりなんっすかね? 男子生徒がケーシー高峰に扮したりするとか? そんなショー、まったく見たいとは思わないので、やめて欲しいんっすが、で、演奏のほうはというと、テーマに続いて、テナー、ピアノの順で、短めのソロが披露されて、で、合奏パートを挟んで、再びテナー、ピアノの順でソロがフィーチャーされる…と。 で、その後、もう1回、同じようなことが繰り返されて、おしまい。 ちょっと凝ったパンナコッタ。 そんなアレだったりして、よかったな♪ …っと。

 で、次。 同じくヴォン・オリジナルで、 「キャットナップ」 。 猫のナップの融合っすかね? ナップって、何や? …と聞かれると困るんっすが、ナップサックから袋 (サック) の要素を除外したものというか。 そういえば、ナップサックとリュックサックって、同じものなのか、違うものなのか。 個人的にはリュックのほうがしっかりしていて、ナップのほうが簡易的。 そんなイメージなんっすが、えーと、リュックサック の項目の中に、ナップサックがありますな。 日本語では小型で簡易的なリュックサックをこう呼ぶ。 おお、僕のイメージで、合ってますな。 で、キャットナップ。 調べてみたら、どうやら 「うたた寝」 という意味らしいんっすが、 これ 。 cat(猫) + nap(昼寝)。 可愛ぇぇ♪ で、曲のほうはというと、うーん、まあまあ? 悪くはないと思うんっすが、ややインパクトが弱いかな…と。 ま、1曲くらいは、そういうのもありますよね。 演奏のほうはというと、テーマの後、テナー、ピアノの順で各自のソロが披露されて、最後は ts→ds→p→ds の4バースで軽く盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 ということで、次。 歌物スタンダードの 「スイート・アンド・ラブリー」 。 ラブリーと言えば ラブリーしいな なんっすが、こわいにいさん、絵に描いたようなヤンキーっすな。 ま、天気なんて住んでいるところによって変わるので、ラブリーしいなと、こわいにいさん、どちらも正しい可能性があるんっすが、で、演奏のほいうはというと、スイート & ラブリー、そして、しいな & ロケッツ。 バラードなんっすが、ただ甘いだけでなく、BITTER SWEET LOLLIPOPS な仕上がり。 いいっすよね、松田聖子の これ 。 間奏の部分ではテナーのおっさんが張り切っているんっすが、それはそうと、神田沙也加 (享年35歳) が急逝って、マジっすか? 札幌市内のホテルから飛び降り? うわぁぁぁぁぁ…、大島てる案件…。 で、気を取り直して、話を元に戻しますが、演奏のほうはというと、テナーとベースのデュオっぽい? 攻めましたなぁ。 お陰で、ビター要素がより強くなっているんっすが、やってる本人がそれで納得しているなら、他人がとやかく言う筋合いはないな…と。

 で、ラスト。 ヴォン・フリのオリジナルで、 「ブラザー・ジョージ」 。 兄弟分である山本譲二に捧げた曲ではないかと思われますが、出来のほうは、うーん、まあまあ? ジョン・ヤングには、あんないい曲を書いたのにぃ! …と、譲二が嫉妬しそうなんっすが、ま、ヤングは若いっすからね。 明日がありますからね。 が、譲二は 「常時開」 か 「閉」 の バルブ開閉札 になるくらしか未来がないので、ま、こんなものかと。 アップ・テンポのバップっぽい曲調なので、アドリブの出発点としては申し分なく、ヴォン・フリと若いヤングの生き生きとしたソロを堪能することが出来て、最後、唐突に親父の叫び声が出て来て、おしまい。 とまあそんなこんなで、今日は以上っす。

【総合評価】 溶接工のおっさんジャケットを見た時点で、期待度は皆無。 というか、マイナス側に振り切っていたんっすが、見事に中身で挽回しました。 ヴォン・フリーマン、イケるやん♪ ピアノが若いジョン・ヤングというのも、微妙な線を突いていて、極上の “B級ハード・バップ” の隠れ名盤。そのように評価していいのではなかろうかと。 最後はちょっと息切れしちゃいましたが、5曲目くらいまでは完璧で、息子のチコちゃんに叱られない、そんな親父の晴れ姿に、乾杯☆


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