THE HEAVY HITTER (MUSE)

EDDIE "LOCKJAW" DAVIS (1979/1/18)

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【パーソネル】

EDDIE "LOCKJAW" DAVIS (ts) ALBERT DAILEY (p) GEORGE DUVIVIER (b) VICTOR LEWIS (ds)
【収録曲】

(01-03) WHEN YOUR LOVER HAS GONE / JUST ONE OF THOSE THINGS / OLD FOLKS 〜 OUT OF NOWHERE
(04-07) SECRET LOVE / COMIN' HOME BABY / YOU STEPPED OUT OF A DREAM / JIM DOG
【解説】 ( 2022年01月16日更新 / 連載 1,474回 )

 悪口を書くので、敢えて名前は伏せます。 心当たりがある店の関係者は内容を精査して、反省して、今後の接客態度の向上につなげて頂きたいと思うんっすが、場所はどこなのかというと、熊本市。 熊本駅のすぐ近くの “肥後ぱちモン市場(仮名)” の中にある店なんっすが、旅行1日目と2日目の昼飯、どこで何を食おうか、かなり迷ったんっすよね。 シャイで無口で人見知りで、極度のコミュ障である僕は、一人で店に入るのが、めっちゃ苦手なんっすよね。 以前に入ったことがあって、勝手が分かっている店なら、まだ何とかなるんっすが、旅先でよく分からん店に入るのは、めっちゃ勇気がいります。 予め目星を付けていた地元の名物とか、B級グルメなんかの店の前まで行って、どうしようか、入ろうか、ヤメようか、また今度にしようかと逡巡して、よし、やっぱ、ヤメよう! …と。 で、店の前を通り過ぎて、しばらくして、でもなぁ…。 せっかくだしなぁ…。 ここで諦めたら、絶対に後悔するよなぁ…。 よし、やっぱ、入ろう! で、引き返して、店の前まで来て、でもなぁ…。 やっぱなぁ…。 何かなぁ…。 勇気と陽気さがあれば大丈夫なんでしょうが、生憎と僕は陰気の極みだし、負の妖気のようなものも漂っているし、店に入った瞬間に怪しまれて、 「何しに来た?」 みたいな空気になると、いたたまれないんっすよね。 逆に、あまりにも存在感がなくて、空気過ぎて、店に入っても気付いて貰えず、そのまま放置される恐れもあったりするし、これはもう、きっぱり、やめよう! 「名物にうまいもの無し」 って言うし、B級グルメって、所詮は佐藤B作みたいなものだし、別に悔しくないし、 後悔なんかしないし! で、その辺のスーパーで 「まるごとソーセージ」を買って、その辺の公園のベンチに座って、パンをかじることになるんっすが、何か、空しい…。

 そういった事態を避けるため、僕は予約を入れることにしております。 予約さえ入れておけば、さすがに 「何しに来た?」 とは思われないだろうし、存在に気付いて貰えるだろうし、で、予約だけ入れてドタキャンというのは心が痛むので、何としてでも店に入らなければならない。 そんな思いが、逡巡する僕の背中を押してくれることになります。 ただ、予約と言っても、電話でしか受け付けてくれないところは問題外。 電話をかけた瞬間、電話線を通して負の妖気が相手に伝わって、怪しまれて、 「何の用や?」 みたいな空気になると、いたたまれないし、「はい、こちら○○です。」 「 ・・・・・・・・ 。」 ガチャン。 あまりにも存在感がなくて、空気過ぎて、いたずら電話と間違われて、切られちゃう恐れもあったりするし。 いや、何か、喋 (しゃべ) れよ! そう、思われるかも知れませんが、こちらから何か喋れるくらいなら、極度のコミュ障なんかやってないって! もし、僕が鰈 (かれい) だったら、喋るのと、鰈(かれい)は、ちょっとだけ漢字が似ているので、華麗な喋りを披露出来るかも知れませんが、生憎、僕のハンドル名は、鯖 (さば) だし。 鯖 (さば) なので、錆 (さび) とか、猜疑心の猜 (さい) とかじゃないと、無理だし。 よって、僕が入れる店 = ネットで予約の出来る店限定ということになるんっすが、となると、熊本ではあまり選択肢がなかったりします。 で、最終、次の2つに絞られたんっすけどね。

 地木悪役鮨馬浅四角(仮名)
 悪役山(仮名)

 名前を出せないので仮名にしておきましたが、分かりにくいって! 特に上のほうの意味不明さが半端ないんっすが、「地木 悪役 鮨 馬浅 四角」 という区切りになります。 “鮨” の部分だけ本名そのままなので、鮨屋なんやな。 そのように察して頂きたいんっすが、そういえば 「すし」 って、この鮨と、寿司と、2通りの記載がありますよね。 鮨のほうが、寿司よりも高級っぽいイメージがあるんっすが、魚偏に旨(うま)いと書いて、鮨(すし)。 旨そうっす。 一方、寿 (ことぶき) に司 (つかさ) と書いて、寿司 (すし) 。 おめでたい何かを司 (つかさど) りそうっす。 「寿司」 と 「鮨」 の違い、知ってる? 知らないのでググってみたんっすが、魚偏に旨(うま)いと書いて、鮨(すし)。 旨そうっす。 一方、寿 (ことぶき) に司 (つかさ) と書いて、寿司 (すし) 。 おめでたい何かを司 (つかさど) りそうっす。 そんな、僕の率直な感想で、ほぼ合ってました。 今日のサバくん、とっても冴えているんっすが、下のほうの 「悪役山」 。 何か、ヒールのプロレスラーの相撲取り版みたいな名前になっておりますが、プロレスだと、ヒールの反対はベビーフェイス。 が、今回の場合、もっと一般的な悪役の対義語(英語) + 海山商事的な変換。 これでひとつ、本名のほうは察して頂けないものかと。 で、上のほうの 「地木 悪役 鮨 馬浅 四角」 。 最後の “馬浅四角” は、元々は3文字で、船の名前にありがちなアレだったりするんっすが、で、 “馬浅” の部分には天草のほうにあるらしい地名が入ります。 あ、これで最初の “地木” の部分がバレちゃうかも知れませんが、天と地と、草と木と、牛と馬と、深いのと浅いのと、丸と四角と。 それらをすべて入れ替えるということで、ひとつ、本名のほうは察して頂けないものかと。 “悪役” の部分はどちらも同じなので、同じ系列の店だと思うんっすが、 「悪役山 (仮名)」 のほうも、同じ “肥後ぱちモン市場(仮名)” の中にあります。 こちらのほうは店の悪口を書く予定がないので、別に本名を晒しても支障はないかと思うんっすが、 ここ 。 海鮮丼がメインのお店みたいっす。

 

 海鮮丼。 世間一般では、わりと評価の高いメニューだったりするんっすが、個人的には、微妙…。 もともと、魚介類の類いがあまり好きではないんっすが、刺身は普通に好きだったりするので、だったら、海鮮丼もイケるんじゃね? そんなふうに思われるかも知れませんが、刺身 + 温かいご飯という組み合わせが、ちょっと…。 刺身、生温かくなっちゃうじゃん! あと、海鮮丼には、極めて高い確率でイクラと頭が付いたままの海老が入っているのが、ちょっと…。 普通のサカナの生の切り身は好きなんっすが、魚卵の類いと、甲殻類の頭とか、殻とか、脚とかは、ちょっと…。 グランドメニュー の6ページ目、ランチのところを見ると、ああ、やっぱり、 “HERO海鮮丼” (税抜 1,380円) には、頭が付いた海老とイクラが入ってるぅ! “特上海鮮丼” (税抜 2,480円) だと、頭が付いた海老とイクラが倍増してるぅ! 個人的には海老とイクラなしの “下の下海鮮丼” (税抜 780円) とかのほうが嬉しかったりするんっすが、あ、でも海鮮丼以外に、火の本豚のロースカツ丼とか、火の本豚の 豚バラ焼き肉丼なんてのもあるんっすな。 何なら、親父のカレーなんてのもあるし。 が、海鮮が売りの店で、豚やカレーを食うというのもなぁ…。 そんな気がしないでもないっすよね。 火の本豚というのは地元のブランドっぽいんっすが、わざわざ熊本まで来てカツ丼というのも、いかがなものかと。

 あ、でもこの店、 “郷土料理” (3ページ参照) も、あるやん。 事前の調査により、熊本の3大郷土料理が 「馬刺し」 と 「辛子蓮根」 と 「一文字ぐるぐる」 であることが判明したんっすが、懐かしいっすなぁ、辛子蓮根。 僕が子供の頃、コイツが原因の食中毒事件があったんっすよね。 子供の頃から蓮根は好きではなくて、んなもん、ぜんぜん食べる機会はないに違いないので、食中毒とか言われても、チョー他人事だったんっすが、 “辛子蓮根” って、どんな食べ物なんや? …というのが気になって、ちょっと調べてみたところ、どうやら、蓮根の穴の中にカラシを詰めて、揚げたものらしい。 そういうアレであることが判明しました。 へぇ。 揚げてあるんなら、ちょっと旨そうやん。 世の中、揚げれば何でも美味しく食べられるようになりますもんね。 あの、クソまずい学校の給食の桑名パンのパンだって、揚げパンにすれば、「鯨のノルウェー風」 と並ぶ、チョー人気メニューに♪ 「鯨のノルウェー風」というのは、鯨の竜田揚げのようなものだと記憶していて、ノルウェー人が本当に、鯨をこのような調理法で食べていたかどうかは定かではないんっすが、鯨が揚げてあって、美味しかったっす。 サバ家でも魚屋で買ってきた鯨の肉が食卓に上ることがあったんっすが、サバ母は鯨をノルウェー風にするという発想がなかったようで、普通にフライパンで焼いて、ケチャップをかけて食べる…みたいな。 これはこれで、悪くはないんっすが、やはり揚げたほうが美味しいな…と。 で、世の中、揚げれば何でも美味しく食べられるようになる。 そんなことを書いたんっすが、例外を思い出しました。 同じく小学校の給食のメニューなんっすが、 「ししゃものフリッター」 。 アレは最悪でありましたな。 ただでさえ、ししゃものような小魚は苦手なんっすが、卵がぁぁぁぁぁ…。 うわぁぁぁぁぁぁぁ…。 子持ちししゃもの “子” の部分がキモ過ぎて、揚げたくらいで誤魔化せるようなレベルではなかったんっすが、うわぁぁぁぁ、あああぁぁぁぁぁぁ、うげぇぇぇぇぇぇぇぇ…。 思い出して、気分が悪くなってきちゃいましたが、で、 からしれんこんによるボツリヌス中毒事件の概要 。 患者31名,死者9名。 うわ、そんなにお亡くなりになったんっすかぁ。 からしれんこん、怖ぇぇぇぇ…。 で、これ、真空パックの 「からしれんこん」 が、原因だったんっすな。 真空パックって、腐らなくて、めっちゃなが餅する…、いや、そんな安永餅のパチモンの四日市の餅はどうでもよくて、腐らなくて、めっちゃ長持ちするイメージなんっすが、崎陽軒のシウマイも真空パックなら製造から5ヵ月間の常温保存が可能っすよね。 そんなもので何故、食中毒が?

 …と思ったら、ボツリヌス菌。 こいつ、偏性嫌気性菌 (空気の無い環境で生育、増殖する菌) なんっすよね。 よかれと思って、真空パック = 空気の無い環境にした結果、めっちゃ生育、増殖しちゃったという。 皮肉なものっすなぁ…。 で、皮肉と言えば、馬肉。 “馬刺し” は、馬肉を刺身にしたものっすよね。 個人的に、魚肉以外の畜肉を刺身で食べるのって、何かちょっと “人の道” に反する気がして、人道的に、どうか? そんな気がしないでもないんっすが、美味しいっすよね、馬刺し。 ウマいから、ウマは生で食われても、仕方ないかぁ…と。 で、辛子蓮根も真空パックにさえしなければ大丈夫だと思うんっすが、問題はこれ。 “一文字ぐるぐる” 。 何じゃ、これ? “人文字ぐるぐる” と書いてある場合もあるので、 “いちもんじ” ではなく、 “ひともじぐるぐる” っぽいんっすが、調べて見たら、 これ 。 なるほど、要はネギをぐるぐると巻いたものなんっすな。 で、酢味噌をかけて食う…と。 ネギ嫌いでない限り、普通に無難に食べられそうな、基本、どうでもいい食べ物っぽいんっすが、旅先では、ある程度の好き嫌いを度外視して、地元の特産やB級グルメを食べてみたい派のサバくん。 この “3点セット” だけは確実に押さえておきたいところなんっすが、夜、泊まる宿の夕食に出て来そうなんっすよね。 というか、夕食にこの “3点セット” が出るところを、わざわざ選んだんっすが、いくら名物でも、イクラはちょっと…。 いや、イクラもちょっとアレなんっすが、いくら名物でも、昼も夜も、同じメニューというのは、ちょっと。 となると、この店を選ぶ理由がなくなってしまうので、じゃ、もうひとつの 「地木悪役鮨馬浅四角(仮名)」 のほうにしておくかぁ…と。 回転寿司…ではなく、回転しない寿司屋みたいなんっすが、タブレットで注文するシステムみたいなので、超コミュ障の僕でも何とかなりそうだし、それなりに地元っぽい魚も食べられそうだし。 寿司だけでは、ちょっと物足りない気がしないでもないんっすが、サイドメニューに串カツがあるみたいなので、それを1本、いっとくかぁ…と。 アンタ、わざわざ熊本まで来て、豚カツがどうの、言ってなかった? そう、思われるかも知れませんが、ま、それはそれ、これはこれ。

“肥後ぱちモン市場(仮名)” は熊本駅のすぐ近くらしいんっすが、僕は極度の方向音痴っすからね。 九州新幹線が熊本駅に到着するのが11時57分。 道に迷って、3分では目的地に辿り着けないと判断して、12時15分で予約を入れておきました。 結果、新幹線を降りて、改札を出たら、そのすぐ目の前が “ぱちモン市場(仮名)” で、迷いようがない立地であることが判明したんっすが、15分という半端な時間を指定しておいて、12時きっかりに行くというのもなぁ…。 そんな気がしたので、百均ショップなどを覗いて時間を潰して、12時06分くらいに店の前に行ってみました。 レジのところに店員の姿はなく、店の外には1組の客が並んでおりました。 やがて、店員がやってきて、その1組の客に 「お二人様ですかぁ?」 と声を掛けて、「はい。」 「しばらくお待ち下さい。」 で、その後、 「お一人様ですかぁ?」 と、声を掛けられるに違いないと身構えていたんっすが、そのまま奥のほうへ行ってしましました。 まだ予約した時間は来てないし。 …と思って、そのまま待機することにしたんっすが、カウンターも座席も空きがあって、今すぐにでも座れそうなのに…。 そうこうするうちに、12時13分。 このままでは、前に並んでいる2人組が先に案内されるかも知れない。 そんなことになったら、わざわざ予約した意味がない! 湧き上がる怒りの感情が僕に勇気を与えてくれました。 店員のお姉さんがレジのほうに歩いてきたので、 「あのぉ、予約させて貰った、さば (仮名) ですけど…」 「はぁ?」 みたいな反応をされました。 ま、この言い方だと、サバの寿司 = バッテラか何かを予約した客? …みたいに思われるかも知れませんが、実際は 「いなば(本名)ですけど…」 と、言っただけっすからね。 不審がられる筋合いはない! が、お姉さんは 「少々、お待ち下さい。」 と言い残して、奥のほうへ歩いていって、しばらくして、こっちのほうにやってきて、 「お待たせしました!」 と、 前に並んでいる2人組に声を掛けて、座席のほうに消えてしまいました。 しばらくして、ようやくカウンター席に案内されたんっすが、予約席としてキープされていたようには見えなくて、うーん…。 ま、とりあえずは座ることが出来たので、ヨシとして。

 で、果たしてこれから、どうしたものかと。 タブレットで注文する方式なのは分かっていたので、とりあえず3品ほどオーダーしてみました。 やっぱ、地物は押さえておきたいな。 …というので、牛深漁港がどうのこうのというページから “カンパチ” を。 いいっすよね、カンパチ。 僕が中学生だった頃、めっちゃ流行ったんっすよね、武田鉄矢の 『3年B組カンパチ先生』 。 あと、「栴檀は双葉よりカンパチ」 という諺とか。 中学の国語の教科書でしたか、 「子ほめ」 という落語が載っていて、そこに出て来たこのフレーズが、妙に記憶に残っていたり。 んーと、 これ 。 で、やっぱ、馬肉も押さえておきたいな。 …というので、該当のページを。 馬刺しは夜に食べるので、ちょっと毛色の変わったところで、 “馬トロ軍艦” というのを選んでみました。 で、通は醤油じゃなくて、塩で食べるんだよね。 そんな話をどこかで小耳に挟んだことがあるので、 “アオリイカ塩レモン” というのも選んでみました。 で、事前の調査によると、この店では九州特有の甘い醤油と、だし醤油の2種類が選べるとの事だったんっすが、カウンターは2席で2種類という計算なんでしょうか。 僕の席には 「だし醤油」 しかありませんでした。 コロナ対策で席間には透明なシートがぶら下がっていて、隣には手を伸ばせないし、うーん…。 で、回転寿司と違って、席には醤油皿とか、お茶とか、箸なんかが置いてありません。 席に案内されたきり、あまりにも存在感がなさ過ぎて、空気すぎて、忘れ去られてしまったのか、店員が誰も寄ってこないので、どういうシステムなのか、さっぱり分からん…。 で、そうこうするうちに、注文の3品が到着。 とりあえず、忘れられてはなかったみたいなんっすが、それで存在を思い出してくれたのか、醤油皿と箸も持ってきてくれました。 「お茶は後からお持ちします。」 ということで、んーと、どれどれ。

カンパチ・アオリイカ塩レモン・馬トロ軍艦♪

 まずはカンパチから。 ネタが大きくて豪華な感じなんっすが、というか、シャリが小さくて控えめな感じ? で、ちょっと身が硬いような? いや、僕は今までカンパチを食べたことがない気がするので、どれが正解なのか、よく分からんのっすが、新鮮 = 身が硬い、熟成 = 身が柔らかくなり、旨味も増す。 そんなイメージなので、それだけ魚が新鮮ということなのかも知れません。 新井薫子 も、納得。 いつ見ても素晴らしい動画なんっすが、で、続いては馬トロ軍艦。 ん〜。 これ、馬? ネギトロと言われたら、そうかも。 そう思ってしまうようなアレだったりして、ま、これはネタ要員ということになりますかね? ま、シャリの上に乗っているのは、ほとんどがネタということになろうかと思うんっすが、で、アオリイカ塩レモン。 おお、これは美味しい♪ 身が柔らかくて、イカの甘味と塩の塩味とレモンの酸味とのバランスも絶妙で、オラオラオラオラ! 伊達に煽っているワケではありませんな、このアオリイカ。 で、続いて、炙りの部、行ってみますかね? おお、 “炙りエビマヨ” というのがありますな。 寿司のネタとしては邪道な気もするんっすが、エビマヨという字を目にした瞬間、頭の中に 「エッビマヨマヨ、エビマヨ〜♪ エッビマヨマヨ、エビマヨ〜♪」 の歌が流れて、そこから離れなくなってしまいました。 よし、これ、いったれ〜! で、この時点でも、まだお茶はお持ちされておらず、その辺を歩いていた店員の兄ちゃんに声を掛けて、持って来て貰いました。 で、しばらくして、エッビマヨマヨも、到着〜。

炙りエビマヨ♪

 うん、普通にエビマヨ♪ で、続いてはマグロの部。 “炙りマグロの柚子胡椒” というのがあって、やっぱ、九州と言えば、柚子胡椒だよね。 で、高村光太郎と言えば、智恵子抄だよね。 そんな気がしたので、注文! …しようとして、ふと “マグロパーティー” というのが目に入りました。 いわゆる 「3点盛り」 というヤツなんっすが、くだんの “炙りマグロの柚子胡椒” のほかに、普通の赤身と、ネギトロ軍艦が盛られています。 あ、こっちのほうが、いいやぁ♪

マグロパーティー♪

  ということで、到着。 うん、キング・オブ・無難。 ネギトロ軍艦は、先ほどの馬トロ軍艦と被るので、赤身・中トロ・炙りマグロの柚子胡椒の3点のほうがよかったかな? そんな気がしないでもないんっすが、ここまでは順調でした。 そんなに待たされることもなく、いいペースで供給されて、で、続いては邪道の部。 事前の情報から、串カツを注文する自分をシミュレーションしていたんっすが、そんなメニュー、見当たらねぇ…。 あ、その変わり、 “マグロの竜田揚げ” というのがあるじゃん。 こっちのほうがいいじゃん。 やっぱ、わざわざ熊本まで来て、豚カツとか串カツっていうのもアレだしね。 というので、注文っ!

 ・・・・・・・・・・ 。 ここからが長かったっす。 めっちゃ待たされました。 マグロの竜田揚げ、ぜんぜん来ねぇ…。 見たところ、カウンターの内側で2〜3人の寿司職人が寿司を握ってくれていたんっすが、寿司職人だから、寿司職人としてのプライドがあるんでしょうな。 俺は揚げ物をする為に、ここにいるんじゃねぇ! …みたいな。 ま、その気持ち、分からんでもないんっすが、でも、寿司だけでは何かちょっと物足りないし。 揚げ物、食べたいし。 そもそも、メニューに載せている以上、つべこべ言わずにマグロ、揚げろって! 次第に苛立ちが募ってきたんっすが、新幹線の乗車時間が迫っていたりすれば、もっとイライラしたに違い有りません。 事実、店の前に並んでいたオッサンが、「いつまで待たせるんや! こっちは電車の時間があるんや!」 と、ブチ切れていたんっすが、回転寿司なら、電車の待ち時間にサクッと食べられそう。 そういう認識だと、ちょっとアレかも知れませんね。 回転寿司かと思ったら寿司は回転してなくて、客の回転も悪い。 そんな感じでありました。 で、マグロが揚げられるのを待っているうちに、近くのカウンターに新規の客がやってきたんっすが、「お会計の際は、こちらの番号札をお持ち下さいね。」 そんな声が聞こえて来ました。 そうそう。 これ、お会計はどうすんねん? …というのが、ずっと気掛かりだったんっすよね。 タブレットに 「会計」 というボタンはないし、「店員を呼ぶ」 というボタンがあるので、呼びつけて、皿をカウントして貰うシステム? …とか思っていたんっすが、番号札って、そんなものがあったんっすな。 …って、そんなもん、貰ってないし! 近くを歩いていた店員の兄ちゃんを呼びつけて、「ここ、番号札、貰ってないんっすけど!」 そのお兄ちゃん、怪訝な顔をして、「5番…、ですよね?」 タブレットにテプラだか、ネームランドだかで ”5” というシールが貼られているので、多分そうなんだと思いますが、「そうですけど。」 お兄ちゃん、どこかへ行ってしましました。 そして2度とは戻って来ませんでした。 で、しばらくして、別のお姉さんがやってきて、「お待たせしました!」

マグロの竜田揚げ♪

 マグロの竜田揚げ、到着! ま、確かにコレも待っていたんっすけど。 で、これ、美味ちい♪ とっても美味ちい♪ この寿司職人、揚げ物も普通にイケるやん。 今後は “揚げ寿司” 職人として精進して頂きたいんっすが、ちなみにうちのほうでは “いなり寿司” のことを “あげ寿司” と言ったりします。 んーと、 ここ 参照。 今のところ、あげ寿司という言葉をわかってくれたのは、三重県北部の人だけだ。 え、マジっすか? 他では通じないんっすか? …というのはさておいて、寿司 + 揚げ物のコラボで、すっかり満足。 この時点で引き上げてもよかったんっすが、最後が揚げ物というのは、ちょっとどうか? 寿司屋に来た以上、最後は寿司で締めるべきではないか? そんな気がしないでもないので、もう1品、注文しておくかぁ…と。 また待たされる恐れはあるんっすが、幸い、この日はそんなに急いでいるワケではないし。 ということで、無難なところで牛深産の “シマアジ” を注文。 そんなに待たされることもなく、到着〜。 既にカメラを鞄の中にしまっていたので、写真はないんっすが、普通に美味しかったっす。 ということで、お会計。 結局、最後まで番号札は届かなかったんっすが、「カウンターの5番」と申告すれば、何とかなるだろうと。 で、席を立って、レジのほうに歩いて行こうとして、椅子の背もたれのところに番号札が掛けられているのを発見。 うわぁ、そういう事かよ! さっきの兄ちゃん、「番号札、あるやん。 何、言うとるん、このオッサン…。」 そんなふうに思っていたんでしょうな。 馬鹿にされたー。 悔しい! それならそれで、「番号札、こちらにありますけど?」 と、教えてくれればエエやん! というか、最初にそれを教えてくれなアカンやん!

 ちなみにお会計は 2,398円(税込)でした。 回転していない分、それなりのお値段だったりします。 チープな炙りエビマヨで264円、高級な馬トロ軍艦やマグロパーティーやシマアジが396円、中間のカンパチやアオリイカが319円、マグロの竜田揚げが308円。 接客面で、やや不満が残りましたが、こうして1回分のネタになったので、ま、いっかぁ…と。 寿司のネタも普通に美味しかったし。 で、この後、熊本城に向かうことになるんっすが、この続きはまた、次回☆


 んなことで、今日はエディ “ロックジョウ” デイヴィスっす。 知名度はまずます、人気はそこそこ。 ジョニー・グリフィンとのテナー・バトルは聞いたことがあるんだけど、単独ではちょっと…。 そういうスタンスの人が多いのではなかろうかと。 個人的には、けっこう好きなんっすけどね。 まず第一に、名前がいいっす。 ただのエディ・デイヴィスなら全米に3万人いそうなんっすが、エディ “ロックジョウ” デイヴィス。 こういう、村上 “ポンタ” 秀一の真ん中みたいなヤツって、いいっすよね。 つのだ☆ひろ とか。 ポンタや☆は分かるとして、"LOCKJAW" って、何? “岩顎” とか、そんな感じっすかね? “ロック・ジョウ” は “岩のアゴ” から由来している。その名のとおり顔が大きくゴツい上に、態度もデカいテナー・サックス・プレイヤー。 イリノイ・ジャケー(ts)を筆頭とするテキサス・テナー・スタイルの一人だ。 そう、 ここ に書かれておりますが、 顔が大きくゴツいのはともかくとして、態度もデカいというのはちょっとアレっすな。 謙虚を美徳とする日本人には、受け入れられない気がします。 が、ジャズなんて、特にテナーサックスなんて、デカい音を出してナンボの世界っすからね。 力こそ、パワー。 デカい態度でグイグイと押しきって頂きたいと思うんっすが、今日はそんなロックジョウの 『ザ・ヘビー・ヒッター』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 1979年のミューズ盤なんっすが、何じゃこのジャケット。 上半身と下半身のバランスが変過ぎぃ! ま、確かにヘビー・ヒッターっぽくはあるんっすけどね。 ベビー・シッターには見えませんよね。 こんなシッターがいたら、ベビーはギャン泣きするに違いありませんが、詳しくは 英語版Wikipedia 参照。 あ、これはジャケットが別バージョンになっておりますな。 赤ん坊を泣かさないように、差し替えられたのかも知れません。 ま、こっちも十分に恐い気がするんっすが、 Allmusicは、エディ “破傷風” デイビスが1986年の彼の死の前の15年の間に多くのアルバムを録音すると述べました。 事実上すべては推奨されます。 このアルバムはピアニスト アルバート・デイリー、ベース奏者ジョージ・デュヴィヴィエ、およびドラム奏者ビクター・ルイス (詩想のためのデイビスの唯一のレコーディング) に設定されたあまり知られていないカルテットです。 破傷風は前にデイリーまたはルイスとともに一度も働いたことがなかったけれども、彼らは丈夫に調音されたテナーの通常のレパートリーを解釈するのに苦労をほとんどしていません。 そんなことが書かれているんっすが、え、破傷風? "Lockjaw" には、そんな意味があるんっすかね? 山下洋輔が子供の頃に罹ったんっすよね。 エッセイに、脊椎麻酔が地獄だっだと書かれていて、スキーでコケて脚の骨を折って、手術をすることになった際、その脊椎麻酔を打たれると分かって、愕然としてしまったんっすが、破傷風の患者は 「逆エビ反り」 みたいになってしまうので、それを 「順エビ反り」 にして脊椎に注射するのが地獄ということで、脚の骨折患者には、さほどでもありませんでした。 ま、普通に十分、嫌だったんっすが、とまあそんなことで、演奏を聞いてみることにしましょうか。

 ザ・強打者。 どんなヘヴィーな仕打ちが待ち受けているのかと思ったら、演目にはお馴染みのスタンダード・ナンバーが並んでいて、ちょっと拍子抜け。 恵体糞打 って感じ? ま、右方向の軽打とかも、それはそれで味があると思うんっすが、1曲目、 「ホエン・ユア・ラヴァー・ハズ・ゴーン」 。 ジョージ・デュヴィヴィエの骨太な無伴奏ベースのピチカートによるイントロに続いて、ロックジョウが図太く、ドス黒いトーンでテーマを吹奏。 で、そこにピアノとドラムスが入ってきて。 そんな、なかなか洒落た演出が施されているんっすが、で、そこからテナーのソロへ突入。 ミディアム・ファストで軽快にバウンスするスインガー。 そういった感じっすかね? 普通にめっちゃ、エエやん♪ で、続いてピアノのソロが登場。 アルバート・デイリーという、デイリーヤマザキでバイトしてそうな謎キャラなんっすが、んーと、 この人 。 おお、いかにもソウルフルなピアノを弾きそうな風貌でありますな。 実際は見た目よりも知的なプレイだったりして、で、再度テナーに戻って、テーマが出て来て、おしまい。

 で、次。 「ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス」 。 前曲からの流れを引き継いだ、軽快にバウンスするスインガー。 そういったアレでありますな。 いや、更にテンポが速くなって、イケイケ感が増大しておりますな。 個人的に、そんなに好きな曲ではなかったりするんっすが、アドリブの出発点としては優秀で、ロックジョウの淀みのないフレージングを堪能出来るな…っと。 その後、ドラムスとのチェイスで大いに盛り上がって、短いピアノのソロを挟んで、また “岩のアゴ” が出て来て態度のデカさを露呈して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、なかなか圧倒的でありました。 で、続いてはバラード・メドレー。 まずは 「オールド・フォークス」 。 臭みたっぷりの濃い仕上がりなんっすが、これはもう、いつもの “例のフレーズ” を使うしかありません。 むせび泣く魅惑のムード・テナー。 その極みでありますな。 中間で聞かれるデイリー山崎(仮名)の珠玉のソロも、絶品。 で、続いて登場、 「アウト・オブ・ノーホエア」 。 パーカー派のアルト奏者が速いテンポで吹いてる印象が強い曲なんっすが、スローなテナー版も、なかなか味がありますな。 下品なだけの男ではない。 そんな一面を垣間見させるカイマンワニ。 そんな仕上がりでありました。

 で、次。 「シークレット・ラブ」 。 いいっすよね、「秘密の愛」 。 シークレット・シューズを履いて、デートしたりするんでしょうな。 で、靴を脱いで上がるタイプの居酒屋に行って、バレるんでしょうな。 だからあれほど、シークレット靴下にしておけと…。 演奏のほうは、ちょっぴりラテンのノリで、テナーとピアノの軽快なソロを堪能することが出来るな…っと。 で、次。 「カミン・ホーム・ベイビー」 。 ベーシストのベン・タッカーが書いたゴキゲンなファンキー・チューンなんっすが、ブルージーなピアノのイントロに続いて、ロックジョウがお馴染みのテーマを吹いて、で、ドス黒いアドリブの海へと突入。 いや、いいっすなぁ。 続いて出てくるアルバート・デイリーの真っ黒ではないピアノも絶妙。 で、その後、テナーが再登場して、テーマに戻って、おしまい。 いやぁ、よかったっす。 で、次。 「ユー・ステップド・アウト・オブ・ア・ドリーム」 。 軽快にステップしているっす。 テナーとベースとピアノのソロが聞けるっす。 で、ラスト。 「ジム・ジョグ」 。 ジーン・アモンズのオリジナルなんっすな。 シンプルなブルース風のナンバーなんっすが、アドリブの出発点としてはいい感じで、ロックジョウのゴキゲンなソロを堪能することが出来るな…っと。 で、その後、デイリーの知的グルーヴなソロがフィーチャーさえて、テーマに戻って、でもって、今日のところは以上っす。

【総合評価】 恵体巧打。 そんな感じっすかね? デカい顔とゴツい顎から繰り出される、小粋なスタンダード。 が、決して日和ったワケではなく、ドス黒い、図太いトーンと、怒濤のように繰り出されるフレージングは健在。 アルバート・デイリーという謎のピアニストも奮闘しているし、ベースのジョージも、マジ、デュヴィヴィエ。 糞ダサいジャケットを見る限り、「いや、もう僕いいです」 「聞きたいなって気にさせない」。 そう、言いたくなってしますんっすが、中身はちゃんとしたツナマヨなので、聞いてね☆


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