THE KERRY DANCERS (RIVERSIDE)

JOHNNY GRIFFIN (1961/12/21,1962/1/5,29)

THE KERRY DANCERS ←click!!


【パーソネル】

JOHNNY GRIFFIN (ts) BARRY HARRIS (p) RON CARTER (b) BEN RILEY (ds)
【収録曲】

(01-02) THE KERRY DANCERS / BLACK IS THE COLOR OF MY TRUE LOVE'S HAIR
(03-05) GREEN GROW THE RUSHES / THE LONDONDERRY AIR / 251/2 DAZE
(06-08) OH, NOW I SEE / HUSH-A-BYE / BALLAD FOR MONSIEUR
【解説】 ( 2022年02月13日更新 / 連載 1,478回 )

 オリンピックっすなぁ。 ま、それはそれでいいんっすが、 “Beijing 2022” って、何や? 北京(ペキン)、ちゃうんけ? 「ベイジン」 って、そんな白金カイロの燃料みたいな名前でエエんか? オリンピックの中継を見ていて、そう、疑問に思った人は少なくないに違いありません。 個人的には、ま、エエかぁ。 そんな気がするんっすが、ベンジン、ベンゼン、ベン・ジョンソン。 この3つが “世界3大・ベン” なんっすが、みんな違って、みんないいな…と。 ベンジンは 白金カイロの燃料になるところがいいし、ベン・ジョンソンは足が速いところがいいし、ドーピングでインチキしたりするところも、いいな♪ …と。 いや、それはアカンやろ。 そんな気がしないでもないんっすが、反省して、罰として、ベン・ジョンソンが便所掃除をすれば許されるとか、そんなレベルの話ではないんすからね。 で、 ハクキンカイロ 。 子供の頃、この銀ピカの部分が全部、白金 (プラチナ) なんか。凄ぇぇぇぇ! …と、感動していたんっすが、違うんっすな。 えーと、 ここ 参照。 「火口」 という部分に使われているみたいなんっすが、ガラス繊維に当社独自の方法でプラチナ(Pt) を微粒子の状態で担持させたプラチナ触媒を使用しています。 微粒子レベルかよ! それを知って、僕のハクキンカイロ熱は、急速に冷めてしまったんっすが、早かったっすな。 24時間くらいで熱が冷めちゃいましたからね。 ま、それだけ持てば十分なんっすが、使い捨てカイロとか、使ってから捨てられるまで、10時間くらいだったりするし。 で、ハクキンカイロの場合、ベンジンさえ補給してやれば、再び燃え上がることが出来るんっすが、トップページには、ベンジンが燃えているわけではないんだって! そう、書かれておりますな。 え、そうなん? 再び、 こちら に戻って、発熱のしくみ。 ハクキンカイロはベンジン (炭化水素・CmHn) を触媒燃焼させて、その燃焼熱をカイロの熱として利用しています。 燃えてるやん! ま、炎を上げて、ボーボー燃えているワケではない。 そう、言いたいんでしょうが、 触媒を用いないで燃焼させると25ccのベンジン(炭化水素・CmHn)は、数分で燃え尽きてしまいますが、プラチナ触媒を用いると、24時間暖かさを持続することができます。 また、触媒を用いないと700〜800℃という高温が必要ですが、プラチナ触媒を用いると、130℃〜350℃という低温で炭酸ガス (CO2) と水 (H2O) に完全酸化分解させることができます。 へぇ〜。 触媒、凄ぇぇぇ! 食パンよりも、凄ぇぇぇ! 「あらやだ奥さん」 も真っ青なんっすが、ベンジンが白金・オン・ファイアーで、炭酸ガス (CO2) と水 (H2O) に分解。 一見すると、めっちゃクリーンなように思えるんっすが、全世界でハクキンカイロが使われまくると、排出される二酸化炭素が増加して、地球が温暖化して、こんなに暖かいと、「カイロなんかいらねぇや。」 となって、売り上げが低下する。 そんなジレンマを抱えていたりして、カイロ業界も大変だなぁ…と。

 で、続いて、ベンゼン。 一見するとベンジンのパチモンっぽいんっすが、べんぜん違います。 いや、ぜんぜん違います。 手につくとジンジンするのがベンジンで、ぜんぜんジンジンしないのがベンゼンなんじゃね? 漠然とそんな気がするくらい、違います。 えーと、ベンジンとベンゼン 。 前半のベンジンの部分は飛ばして、次に、「ベンゼン」 についてだが、「ベンゼン」 は分子式 C6H6 を持つ最も単純な芳香族炭化水素である。 おお、芳香族炭化水素。 高校の化学の授業で習った気がするんっすが、声に出して読みたい日本語の “理科部門” にノミネートされてますよね。 “社会科部門” だと、墾田永年私財法あたりが有力なんっすが、で、 芳香族って、どんないい匂いがするのかと思ったら、ただ防虫剤臭いだけという。 いや、芳香族炭化水素の中には、ちゃんと芳香がする奴もあるみたいなんっすが、一般的なイメージで言うと、防虫剤 = パラジクロロベンゼンっすよね。 このパラジクロロベンゼンというのも、声に出して読みたい日本語のひとつなんっすが、 「日本語か?」 と言われると、ちょっと微妙なところだったりして、ちなみにこれ、パラジ・クロロ・ベンゼンじゃなくて、 パラ・ジクロロ・ベンゼンなんっすよね。 クロロ(塩素)が2つで、ジクロロ。 それがパラの位置でベンゼン環と結合しているという。 えーと、 これ 。 あ、そうそう。 オルト・メタ・パラ。 だんだん思い出してきました。 高校生の頃、化学大好き少年だったので、このベンゼン環を見て、ハアハアしてたんっすよね。 もう、興奮のるつぼ。 学校の実験では るつぼ とか、使わなかったっすが、ん? 「るつぼ」 って、こんな形のヤツでしたっけ? 何かこう、パスツールが細菌の実験に使ってそうなガラスの器具をイメージしていたんっすが、 んーと、 ここ 参照。 あ、これは 「白鳥の首形のフラスコ」 というのが正式名称なんっすな。 これが 「るつぼ」 でないと分かって、僕の 「るつぼ熱」 は、急速に冷めてしまったんっすが、それはそうと、 教会新聞 。 今ひとつ、科学的ではなさそうなサイトなんっすが、あなたは、大工さんなしに家が出来上がると思われるでしょうか? そう言われると確かに、うーん…。 ちょっと、神様を信じそうになっている僕がいるんっすが、で、えーと、ベンゼン環。 通称 “亀の甲” と呼ばれているんっすが、亀の甲より、年の功。 昔の人は、うまいこと言いますよね。 亀の甲とか、亀甲縛りする時に参考にするくらいしか、役に立たなかったりするし。 “亀甲縛り” で画像検索したら、いちばん最初に これ が出て来て、とても不快なんっすが、あ、今これを電車の中とか、会社とかで読んでいる人がいたとしたら、とっても不適切な画像が表示されるので、リンクをクリックしないよう、忠告しておいて。 というか、よく見たらこれ、ぜんぜん “亀甲” と、ちゃうやんけ!

 キックオフ会議というのがあります。 よその会社はどうか知りませんが、うちの会社にはあります。 公共物件を無事に受注することが出来た場合、営業担当者が工事担当者と、偉いさんを呼びつけて、工事の概要等についての周知を行う。 そんな場だったりするんっすが、初めて 「キックオフ会議」 という名前を聞いたとき、ん、亀甲麩? 頭の中に亀の甲羅の形をした麩のようなものが頭に浮かびました。 ま、そんなことはどうでもよくて、北京オリンピック。 中継を見ていたら、北京の英語表記が “Beijing” だったので、めっちゃ違和感があったんっすが、あ、でも、よくよく考えたら 「北米」 と書いて、「ほくべい」 と読みますよね。 「北」 と書いて 「べい」 と読むのは、普通のような? じゃ、 北京 = Beijing で、いっかぁ…と。 ひとりで勝手に納得しそうになったんっすが、よくよく考えたら、 「北米」 で 「べい」 と読んでいるのは 「米」 のほうじゃん! 北京 = Beijing、やっぱり駄目じゃん! 危うく騙されるところでした。 あぶないところでした。 インターネットの世界には嘘やデマや妄言が蔓延しているので、注意しなければなりませんが、 これ とか。 もう一度言いますが、これ、 「亀甲縛り」 じゃねえから! 六角形になってないから! サイズ・色違い・関連商品のところは、軒並みエラーになっちゃうし、下須田部長、ヤル気あんのか? ま、こんなキモい部長にヤル気を出されたところで迷惑なだけなので、別にいいんっすが、北京 = Beijing 。 これだけは、どうにも納得いかなくて、んーと、 ここ 。 なるほど。そういうことだったのですね。ありがとうございました。 いや、前に回答したものを御参照したら、中華人民共和国のピンイン表記が確定され、それまで「Peiching」 と書いていたのを 「Beijing」 と書くことになりました。 そんなふうに書かれていて、何故 「Peiching」 が 「Beijing」になったのか、その肝心なところがよく分からなかったんっすが、分からないことは PUFFY に聞け。

 北京、ベルリン、ダブリン、リベリア♪ まったく何の解決にもなりませんでしたが、ある日突然、中国人が、「これからは “Peiching” のことを “Beijing” と書くアル!」 そんなことを言い出したんでしょうな。 じゃ、しょうがないな…と。 グルジアがジョージアになったのも、ちょっとアレなんっすが、本人の意向というのであれば、他人がとやかく言う筋合いはありません。 ただ、北京 = Beijing は、泣く泣く受け入れるとしても、僕は決して、北京を許したワケではありません。 個人的には北京よりも南京のほうが好きだったりするし。 いや、何となく。 大阪も 「キタ」 よりも 「ミナミ」 のほうが庶民的で親しみやすいイメージなんっすが、北京と南京も同様。 何が北京 (ペキン) や。 細い棒が折れるみたいな情けない名前、しやがって! 意味も無く、難癖を付けたくなっちゃいます。 いや、だから “Peiching” じゃなくて、 “Beijing” アル。 何が北京 (ベイジン) や。 白金カイロの燃料みたいな名前、しやがって! 話が元に戻りました。 で、僕が北京よりも南京に親しみを覚えるのは、日本でも馴染みがあるというのが大きいかと。 南京豆とか、南京虫とか、南京錠とか、いろいろありますよね。 「なんきん錠」 って、スーチー氏を軟禁したりするのに使うから、 「軟禁錠」 なんじゃねぇの? そう言われると、どちらの漢字が正しいのか、ちょっと自信がなくなってしまうんっすが、 南京錠の由来は? あ、普通に南京なんっすな。 軟禁、関係なかったっす。 とはいえ、軟禁に南京錠を使えないワケではないので、その点は安心なんっすが、それはそうと軟禁と監禁って、どう違うんっすかね? どちらかというと、軟禁のほうが拘束がソフトで、監禁のほうが、がんじがらめな印象があるんっすが、 「監禁」「軟禁」の意味と違い 。 社会人の教科書。 社会人ならやはり、この辺りはきちんと押さえておいたほうがいいと思うんっすが、「監禁」 と 「軟禁」 の違いは、束縛の程度にあります。後述するように、「軟禁」 には限られた自由が許されているのに対し、 「監禁」 の場合はそれよりも厳しい束縛を強いることが多くなっています。 あ、やっぱ、そうっすよね。 軟禁なら、南京豆くらいは、おやつに食べてもよさそう。 そんな緩さが感じられます。 一方、監禁のほうは、部屋に南京虫とか、ばら撒かれそう。 そんな恐怖があります。 ちなみに南京豆って、どんな虫なのかと思ったら、 これ 。 うわ、キモっ! 閲覧注意! …なので、ムシ系や発疹系が苦手な人はリンクをクリックしないよう、忠告しておきますが、こんなムシを部屋にばら撒かれたら、洗いざらい悪事を自白しちゃいそう。 すいません! 小学生の頃、 「平和の鐘」の鉛筆の料金を徴収する係に任命されて、みんなからお金を集めて、それをため込んで、担当の先生に渡すのが面倒になって、そのまま放置して、それがバレて、大問題に発展しそうになったんっすが、「この前、渡しじゃないっすか!」と、強引に言い張って、担当のフジタ先生のせいにしちゃったのは、僕です。 幸い、フジタ先生がちょっとボケかけていたので、「あれ、そうやった?」 みたいな感じで、うやむやに誤魔化すことが出来たんっすが、あ、別に部屋に南京虫をばら撒かれたわけでもないのに、想像しただけでビビって、思わず過去の悪事を自白してしまいました。 ま、この話は前にも書いたことがあるので、別にいいんっすが、で、南京と言えば、こんな歌 も。 「ばとこ京南」 。 子代美山平 (こよみ・やまへい) というオッサンではなく、平山美代子が歌う 「南京ことば」 。 その昔、 「南京町御苑」 だかのコマーシャルで流れていた気がするんっすが、 ここ に、その話が出てますな。 で、同じ動画のリンクも貼られてます。 で、あと、南京と言えば、 「南京玉すだれ」 とか。

 僕が社会人になった頃、仕事でよく、某町の上水道管理事務所に行ってたんっすが、そこの机の引き出しの中に漫画雑誌だとか、エロい本だとかが入っていて、その中に 「南京玉すだれ」 のネタがありました。 いや、エロい本じゃなくて、漫画雑誌のほう。 いや、漫画のほうも、ちょっとエロいというか、ナンセンスな感じだったんっすが、 『ブラックジャック』 をパロディにしたような。 有名女優の男前の旦那が 「恥さらし症候群」 という奇病に罹ってしまい、日夜、自分のキ○タマをビローンと広げて、「南京玉すだれ」を踊るようになって、困る。 そんなストーリーでありました。アさて、さて、さてさてさてさて、さては南京玉ふぐり♪ あんた、「玉ふぐり」 、言いたいだけやろ? そんな漫画だったんっすが、で、 南京玉すだれ 。 え? 「なんきん」 って、こんなアクセントなん? ちょっと違和感があるんっすが、こんな、遠近(えんきん) みたいな言い方じゃなく、心筋梗塞の心筋 (しんきん) とか、いんきんたむしのインキンみたいに、平坦に発音するものだと思ってました。 で、これ、どこが “玉すだれ” なんや? …と。 ぜんぜん 「玉」 の要素がない、ただのスダレっすよね。 「南京玉すだれ どこが玉」 。 そんなキーワードでググってみたら、 これ 。 どこが 「玉(タマ)」 と 「簾 (スダレ)」 なのか。 いや、簾 (スダレ)は分かるっしょ? 全身、スダレやんけ! 問題は 「玉(タマ)」 なんっすが、タマスダレ(玉簾)/ヒガンバナ科/タマスダレ属。 こんな花、あるんっすな。 というかこれ、 「南京玉すだれ」 とちゃうやん! どこが 「玉(タマ)」 と 「簾 (スダレ)」 なのかという疑問の意味が分かったんっすが、確かにこの花、どこがスダレなんや? …と。 名前の由来を読むと、「タマスダレ」 の 「スダレ」 は 「細長い葉が簾(すだれ)のように見えるから」 とある。 おお、なるほど。 植物の名前って、どうしても花に目がいってしまうんっすが、葉っぱとか、実とかに由来するのもが多くありますもんね。 これからの季節、空き地なんかでよく見かける オオイヌノフグリ も、可愛い花だけを見ると、どこが “犬の陰嚢(ふぐり)” なんや? …と言いたくなりますが、 この実 を見れば、一目瞭然。 おお、めっちゃ犬の陰嚢(ふぐり)やんけ! ちなみに、オオイヌノフグリ。 これは別に、大きな犬の陰嚢(ふぐり)だったり、陰嚢(ふぐり)だけが異常に肥大したりするのではなく、日本古来の植物に、大きくない、普通のイヌノフグリというのがあって、それの大きいバージョン。 そういった意味のネーミングだったりします。 先ほどの写真の 元ネタ 参照。 授業でこの話をすると、男子はとても喜んでくれます。 女子は下を向きながら、笑っていたり、知らないふりをしたりといった感じです。 おお、JC、可愛ぇぇ♪ その様子を想像しただけで、ハアハアなんっすが、さて、オオイヌノフグリは外国から日本に入ってきた帰化植物です。 元来、日本には、果実が犬の陰嚢に似ていることから、「イヌノフグリ」という名前の植物がありました。 そこに、外国からオオイヌノフグリが入ってきたのですが、「イヌノフグリ」に似た果実をつけ、さらに、「イヌノフグリ」よりも大きな果実をつけるために、「オオイヌノフグリ」と名づけられたのです。 つまり、 「オオイヌノ‐フグリ」 ではなく、 「オオ‐イヌノフグリ」 というのが正しいようです。 あ、陰嚢(ふぐり)も普通に大きいんっすな。 いいことだと思います。

 …とまあ、色んな思い出やらネタを提供してくれる 「南京」 なんっすが、それに対して 「北京」 って、何かあるか? 北京ダックだけやん! そんな高級な中華料理、一度も食べたことないし、まったく親しみが持てなかったりしますよね。 あ、でも、よく考えたら、北京には ゼンジー北京 がおるやん! 中国は広島生まれ! オモロイやん♪ で、んーと、 Wikipedia「タネモシカケモ、チョトアルヨ」「ヨークミテ、チョウダイ」などの怪しげな語り口は、たまたま事務所の隣が中国料理店で、そこの店員の喋り方を真似たもの。 へぇ〜。 元々人前に立つと緊張のあまり声が出なくなる程の極度のあがり症で、新人時代はまともに舞台をこなせず苦労していたが、この会話手法を取り入れて別の人格で舞台で演じていると意識することにより、あがり症を克服したという。 へぇ、へぇ〜。 僕も極度のあがり症で、人前に立つとまともに喋れなくなったりするんっすが、チョット、中国料理屋の店員の喋り方、真似してみるアルか? 大スベリして、場の空気が凍り付く未来しか見えませんが、大滑りと言えば、男子スキーモーグルの “絶対王者” キングズベリー、王様 (キング) の滑りをする男と言われておりますが、金メダル、取れませんでしたなぁ。 で、堀島行真、銀メダルを取りましたなぁ。 この記事 を読んで、好感度がめっちゃ上がったんっすが、桑名で練習していたんっすな。 凄いやん! …とまあ、そんなこんなで、なんやかんや盛り上がっている “Beijingオリンピック” 、残りの競技も、楽しみっ♪


 んなことで、今日はジョニー・グリフィンっす。 いいっすよね、グリちゃん。 ほっぺをグリグリしたくなっちゃいます。 で、栗石(ぐりいし)をあげたくなっちゃいます。 栗石 (ぐりいし) とは : 10〜15cm程度の丸みを帯びた川石。 そんなもの貰っても、邪魔になるだけだと思うんっすが、で、このオッサン、背が小さいオッサンらしいっすな。 デクスター・ゴードンが “ロング・トール・デクスター” と呼ばれるのに対し、グリちゃんは “リトル・ジャイアント” 。 身長170センチらしいので、僕より2センチも高いじゃん! 十分じゃん! で、この体格なら普通、アルトサックスを選ぶところなんっすが、敢えてテナー。 アルトより、テナーを吹いてるほうが女にモテる! …というのが理由なんだそうっすが、日本だと、アルトのほうが繊細でカッコよくて、テナーはおっさん臭い。 そんなイメージだったりするんっすが、アメリカは、デカいのが正義、力こそパワー。 そんな価値観だったりしますからね。 で、自らのニックネームを冠した 『ザ・リトル・ジャイアント』 というアルバムがあるんっすが、 24年ほど前の僕、今と同じようなことを書いておりますな。 だって、グリフィンのネタって、これしかないから、しょうがないじゃん! ちなみに、池野めだかの替え歌、ちょっと間違ってますな。 ちっちゃな頃からちっちゃくて、15で背丈が止まったよ、ヘイ♪ これが正解っすよね。 Wikipedia のカバーのところにも書かれてます。 言うほど、カバーか? そんな気がしないでもないんっすが、このアルバムがファンキーなクソ名盤 (←最大級の褒め言葉)だったりして、これを聞いて、即座にグリフィンが好きになってしまいました。 一般的には、ゴリゴリのテナーを吹く、ちょっとクドい、ちっちゃいおっさん。 そんなイメージなんっすが、 今日はそんあグリちゃんの、ちょっと違った一面が見られるアルバムを取り上げてみたいと思います。 『ザ・ケリー・ダンサーズ』 。 詳しくは 英語版Wikipedia 参照。 ケリーダンサー (サブタイトルをつけられて、Other揺れているフォーク) は、1961年遅く、1962年の初頭に記録されて、川岸レーベルの上で解放されたジャズサクソフォーン奏者ジョニー・グリフィンによるアルバムです。 ジャズレコーディングへのペンギンガイド。 AllMusicサイト評者アレックス・ヘンダーソンは述べました : 「多くのまっすぐなバップミュージシャンは、決して、イギリス諸島から伝統的なフォークソングを録音することを考慮しないであろうけれども、それはまさに、ジョニー・グリフィンが彼の1960年代の最もよい解放の1つをすることです…」 ケリーダンサーと揺れているフォークが、シカゴっ子ができる多くのグリフィンリリースの間で、"[2]を誇りにしていることである。 そんなことが書かれているんっすが、ペンギンガイドって、何や?

 で、これ、A面はイギリス諸島から伝統的なフォークソングを中心とした選曲になっているんっすが、多くのまっすぐなバップミュージシャンが録音することを考慮しないであろう作品を敢えて取り上げたところに面白さがあって、で、これ、ケリー・ダンサーズだから、ピアノはウィントン・ケリーなのかと思ったら、バリー・ハリスなんっすな。 で、ベースがロン・カーターで、ドラムスがベン・リレイとかいう人。ベンちゃんがちょっと地味なんっすが、それ以外はなかなかソソられる面子で固めていて、イケるやん♪ そんな予感がするんっすが、とまあそんなことで、まずはアルバム・タイトル曲の 「ザ・ケリー・ダンサーズ」 。 ググってみたら、 おばさん&おっさんコーラス の動画があったんっすが、 あ、これですな。 ケリー・ダンスというのがどういうものなのか知りませんが、ほのぼのとした曲調を聞く限り、激しく蹴り倒す武闘派の舞踏というワケではなさそう。 調べて見たら kerry = ケリー牛 (アイルランド原産の小形の黒い乳牛)らしいんっすが、なるほど。 いかにもソレっぽい、牧歌的な作風っすよね。 で、ジャズにゆかりのないナンバーなのかというと、そんなことはなく、青木和富クンが書いた日本語ライナーによると、この曲のメロディは、パーカー・ファンにはよく御存知のものだと思う。 非常にひんぱんにパーカー派このメロディーをアドリブに入れていた。 …との事なんっすが、僕は別段、そんなに熱心なパーカー・ファンではないので、ふーん。 グリフィンはこの童謡っぽい曲に動揺することなく、立派なミディアム・テンポのモダン・ジャズに仕立てているんっすが、アドリブも息の長いフレーズが続きスリリングだ。 カーターのウォーキング・ベース・ソロも面白いパターンが聴かれる。 ハリスのスインギーなソロも聴かれる。 そんなアレだったりします。 どれもがスリリングで面白くてスインギーなんっすが、中でもバリー・ハリスの醸し出す “気品” が、半端ねぇ。 知的でありながらブルージーで、独特っすよね。 何でもいいけど独特と独活 (うど) って、ちょっとだけ似てますよね。 独楽 (こま) ともちょっと似てたりするんっすが、続いてグリフィンが童謡っぽいフレーズを交えたりしながら2回目のソロを取って、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、とってもアイルランド原産の小形の黒い乳牛でありました。

 で、次。 「ブラック・イズ・ザ・カラー・オブ・マイ・トゥルー・ラヴズ・ヘアー」 。 アメリカの南部の民謡で、ジャズメンが好んでとりあげる。 ニーナ・シモンの名唱もあるし、ジョー・ヘンダーソンもとりあげアルバム・タイトルにした。 そういうアレらしいっすが、ジョー・ヘンのそれは知らないっす。 で、ニーナ・シモンのほうは、 動画 がありました。 魂を揺さぶられるような歌いっぷりっすよね。 さすがはニーナ・シモン。 伊達に 「およげ!たいやきくん」 をヒットさせたワケじゃないんっすが、いや、それはまた別の子門真人っすか。 で、グリちゃんのインスト・バージョンはというと、これがまた、シモンに負けず劣らずの泣ける仕上がり。 いやぁ、バラードっすなぁ。 …と、しみじみ、その世界に浸っていると、途中からミディアム・テンポで軽快にバウンスするスインガーに転じたりするんっすが、それがまた、何とも言えず自然でナチュラルで、めっちゃいい感じ。 で、そのままソロへと入っていくんっすが、抑制が効いていて、あの下品なグリフィンとは思えないような気品に満ちていて、秀逸。 続くバリ・ハリのピアノ・ソロは言わずもがなで、その後、グリちゃんが再び出て来て、いい感じのブロウをカマしてくれて、で、ミディアム・テンポのテーマが出て来て、最後はスローに戻って、おしまい。 いやあ、構成も完璧っした。 で、次。 「グリーン・グロウ・ザ・ラッシェズ」 。 この曲はスコットランドの民謡。 あどけない曲調は 「ザ・ケリー・ダンサーズ」 と似ており、陽気なグリフィンがスイングするには、ぴったりだ。 ハリスの軽快なピアノ・タッチも美しい。 そういった演奏が展開されております。 曲そのものはちょっとアレなんっすが、グリフィンのノリノリのソロを堪能することが出来て、陽気なグリフィンがスイングするには、ぴったりだな…と。で、バリー・ハリスの軽快なピアノ・ソロも美しいな…と。 総括すると、立派なジャズに仕上がっているな…と。

 で、次。 「ザ・ロンドンデリー・エア」 。 日本では 「ダニー・ボーイ」 と呼ばれることが多い、誰もが耳にしたことのある超有名なアイルランド民謡っすな。 ダニーボーイとは、ダニの少年・・・ということでよろしいですか?? 質問も答えも滑っているんっすが、「ダニー・ボーイ」 って、ダニの少年っすよね。 …と書く前に、念のためにサイト検索しておいて、正解でした。 危うく、恥を晒すところだったんっすが、で、演奏のほうはアレっす。 しみじみとしたバラードっす。 グリフィンがしみじみとテーマを歌い上げて、で、ソロ先発はバリ・ハリのピアノ。 で、しみじみと言えばシジミなんっすが、 シジミと言えばアサリ。 熊本のアサリの産地偽装、大変なことになっておりますな。 風評被害で熊本産もハマグリも売れなくなっているんだとか。 敵失に乗じるのはどうかと思うんっすが、というか、ハマグリに関しては敵失でも何でもないんっすが、とりあえず桑名産のハマグリを大々的に売り出すチャンス! ま、桑名のハマグリも、どっかから稚貝を持って来て、その辺にばら撒いて “畜養” とかしているので、痛くもない腹を探られてもアレなんっすが、 「ハマグリご飯の素」 を全国に届けたい 。 目標金額は2,000,000円、支援者数 0人、現在の支援総額 0円。 終了〜。 何でや? 何がアカンかったんや? 社長の人相か? それ以外に敗因は思い当たらないんっすが、で、テーマに続いて出てくるピアノ・ソロ。 これが絶品。 この曲に限って言えば、グリフィンはおまけと言っていいかと思うんっすが、いや、テーマをストレートに吹いているだけで、十分に存在感を発揮しているんっすが、でもやっぱ、ハリスっすすな。 ハリスのリリカルなピアノ・ソロも聴かれる。 青木クンはそれだけしか書いてないんっすが、たまらんっ♪ …と、追加で評価しておいて。

 で、次。 「251/2 デイズ」 。 ここからは民謡は一曲もないが、ムード的にはそれほど変化は感じられないっす。 というのはフォーク・ソングをとりあげてもグリフィンの特徴にはかわりがないからだっす。 サラ・カッシーのマイナー・ブルースで、ブルースを土台にしているグリフィンだけに素晴らしいプレイが聴かれるっす。 ハリスのピアノ・ソロもよくうたっているっす。 そういうアレなんっすが、補足するとすると、サラ Cassey (1929年4月1日−1966年5月5日) はデトロイトからでした。 彼女は'50の半ばのある時ニューヨークに来ました。 彼女はピアニストであったけれども、働いているジャズピアニストではありませんでした。 彼女は全て完全に彼女の音楽を書き、通って、コード記号を持つメロディーではなく表記法の中で創作しました。 ニューヨークにいる間、彼女は川岸レコードのために働いて、従って、そのレーベルのためにレコーディングをした偉大なジャズミュージシャンの多くと会うことになりました。 ジョーンズ兄弟 (ハンク、Thad、およびエルビン)、ピアニスト トミー・フラナガン、バリー・ハリス、およびローランド・ハナとベース奏者ロン・カーターなどのデトロイトのミュージシャンの多くは、彼女が有能な作曲者であると知っていました。 そんなキャラだったりするんっすが、バリー・ハリス、ロン・カーターなどのデトロイトのミュージシャンの推薦によって、彼女の楽曲が取り上げられることになったのではないかと。 シンプルなブルースなんっすが、グリフィンの持ち味とよく合致していて、心地よい彼のソロを弾き出しているな…と。 同郷のハリスのソロもサラちゃんに敬意を表している感が伝わって来て、いいな♪ …っと。

 で、次。 「オー、ナウ・アイ・シー」 。 このアルバム唯一のグリフィンのオリジナルのバラード・チューンであり、リリカルなグリフィン節の独自の美しさが発揮されているっす。 で、次。 「ハッシャバイ」 。 日本で絶大な人気を誇るナンバーなんっすが、詳しくは ここ 参照。 グリフィンのバージョンも2つめに登場します。 あれこれ僕がごたくを並べるより、黙って演奏を聞け! …っすな。 うーん、たまらんっ♪ ということで、ラスト。 「バラード・フォー・ムッシュ」 。本アルバム2つめのサラちゃんオリジナルで、ムッシュかまやつに捧げたバラードではなかろうかと。 かまやつ ひろし、本名:釜萢 弘(かまやつ ひろし)。 めっちゃレアな名字っすよね。 全国に450人くらいはいるみたいなんっすが、あだ名は当然 「ムッシュ」 っすよね? 何だかムラムラしちゃいそうなんっすが、たんたんとした調子の中にもグリフィンの内面のデリカシーが冴えているっす。 んなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 余計なごたくはいらないっす。 ただ、黙って聞け! …っす。


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