YO HO! POOR YOU,LITTLE ME (PRESTIGE)

FRANK WESS (1963/1/24)

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【パーソネル】

THAD JONES (tp) FRANK WESS (fl,ts)
GILDO MAHONES (p) BUDDY CATLETT (b) ROY HAYNES (ds)
【収録曲】

(01-03) THE LIZARD / LITTLE ME / YO-HO
(04-06) COLD MINER / POOR YOU / THE LONG ROAD
【解説】 ( 2022年04月03日更新 / 連載 1,484回 )

 新年度、明けましておめでとうございます。 新年度なので、新しい粘土で遊ぼうか? ほんの一瞬、そう思ったりもしたんっすが、よくよく考えたら、僕はそんなに粘土遊びが好きではないし、得意でもないし、何より、そんな事している場合ではないので、やめました。 よくないっすよね、粘土。 何がよくないって、粘土臭いところがアカンと思います。 粘土が粘土臭いので、粘土遊びをすると、手の指まで粘土臭くなっちゃうところが、よくないっす。 で、粘土臭いだけでなく、面倒くさかったりもしますよね、粘土遊び。 めーん! どーう! こて、こて、こて、こて! 剣道部の奴って、面倒くさい奴が多いイメージだったりするんっすが、剣道の面が臭いので、それが移って性格のほうも面倒くさくなっちゃうんでしょうな、多分。 で、粘土。 粘土遊びをすると、手の指が粘土臭くなるので、よく手を洗わずに 「サッポロポテト・バーベQあじ」 を食べたりすると、うげ。 ほんのり、粘土味じゃん! …という事態になってしまうんっすが、 「サッポロポテト・バーベQあじ」 って、バーベQあじの粉が美味しいので、指についた粉をペロペロしたくなっちゃうんっすが、その結果、うげ! …っと。 えーと、カルビー サッポロポテト バーベQあじ味付けが濃くてのどが渇き、個人的にはあまり好きではありません。表面はチキンパウダーみたいな粉がまぶされ、手がギトつき汚れます。この粉も味付けの濃さの一因でしょうが、この味付けと指の汚れでは、子どものおやつにもしたくないと思いました。 いや、いや、いや、いや。 この味付けと指の汚れが、エエんやんけ! Booさん 30代/女性/愛知県、何にも分かってねぇ…。 Booさんへのブーイングは避けられそうにありませんが、で、次。 バーベキュー味ですが少し薄めの味だと思いました。 そしてポテトで作られていることを知り驚きました。 いや、いや、いや、いや。 サッポロポテトって書いてあるやん! 月曜日のモカさん 20代/男性/滋賀県、大丈夫か? ま、 「かっぱえびせん」 は “かっぱ” と書いてありながら、別に河童で作られているワケではないので、サッポロポテトがポテトで作られてない可能性も皆無ではないんっすが、そういえば 「かっぱえびせん」 って、どうして “かっぱ” なんっすかね? 河童説、合羽説、喝破説、ギリシア語の κ(カッパ)説、英語の copper(カッパー) 説、いろいろ考えられるんっすが、銅っすよね、copper(カッパー) 。 銅はブロンズちゃうの? そう、思われるかも知れませんが、ブロンズは青銅。 銅と青銅は、どう違うのかと言うと、堂々としているのが銅で、正々堂々としているのが青銅。 そういう違いだと思います。 銅には他にも黄銅というのがあったりして、これが銅の王道と言えそうなんっすが、あと、赤胴鈴之助というのもいますな。 鈴之助は赤胴 (あかどう) なんっすが、鈴之助ではない赤銅は “しゃくどう” と読んだりします。 赤銅色なんてのがあったりしますよね。 んーと、 これ 。 ああ、これ、苦手な色っすな。 僕は赤緑色弱なので、赤と緑には弱かったりします。 いや、赤と緑なら、何とかなるんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、赤と茶色だと、ちょっと怪しいかな? …と。 ぶっちゃけ、この赤銅色とやらも、ただの茶色なんじゃね? そんな気がしてしまいます。 前者のカラーコードが#7f2500で、後者が#8d5025。 数字としては結構違うんっすが、一緒や、こんなもん!

 で、アレです。 赤と緑なら、何とかなるんじゃね? そんな自信を打ち砕く事例がありました。 「イセット」 っす。 何じゃそれ? …と思われるかも知れませんが、ALSOKとか、SECOMとかの警備保障。 あれのローカル版。 伊勢の国にある会社だから 「イセット」 なんだと思われますが、某町の浄水場とか、水源地とか、配水池とかに、このイセットの警備するやつが備わっているんっすよね。 入場する際に、門のところにある機械にピッとするやつを近付けて、警備を解除する仕組みなんっすが、で、退場する際には、 門のところにある機械にピッとするやつを近付けて、警備を開始する…と。 が、ちょっとだけ現場から離れる時とか、「ま、いっかぁ。」 と、そのままにしちゃうこともあるし、人間だから、ピッとするのを忘れることもあるし、ん、これ、警戒中? 解除中? …というのが、分からなくことがよくあります。 でも、大丈夫。 イセットの四日市の所長 (?) は、見た目が怪しく、不審者そのものだったりするんっすが、ちゃんと顧客の立場を考えた物作りをしてくれています。 ピッ! …とされるほうの機械に小さいランプが付いていて、「警戒中」は赤色に、 「解除中」 は緑色に点灯するという。 タケナカくんなんかは、それを一目見て、「あ、今、解除中っすね!」 とか言ってるので、見る人が見れば違いが分かるのかも知れませんが、赤も緑も、一緒や、こんなもん! 充電器なんかでもあるんっすよね、充電中はランプが赤色に点灯し、充電が完了すると緑色に変わります! …みたいなの。 赤も緑も、一緒や、こんなもん! ま、充電器の場合、充電を始めた直後は充電中に違いないので、たぶん 「赤」 なんやろな。 で、一晩経ったら、充電が完了したに違いないので、たぶん 「緑」 なんやろな。 そう、何となく “当たり” が付くので、何とかなるんっすが、「警戒中」 と 「解除中」 はマジ、何とかしろって! 例えば、うちの会社の三重支店の事務所は、地元の優良企業であるイセットを差し置いて、 SECOM か ALSOK かのどちらかに警備を委託しているんっすが、ピッ! …とされるほうの機械には 「解除中」 「警戒中」 と文字が書かれたランプが付いていて、とっても色に弱い色弱な僕でも、一目で分かるようになっております。 さすが、SECOM か ALSOK かのどちらか!

 あ、でもイセットの四日市の営業所もアレっす。 所長は確かに不審者風なんっすが、イトウさんとかいうギャル (?) は、めっちゃ愛想がいいっす。 点検なんかで停電させる場合に事前に電話を入れると、よくこの人が出るんっすが、めっちゃ明るく対応してくれるので、いいな♪ …っと。 たまに変なオッサンが電話に出ることがあるんっすが、電話に出るなよ! そう、言いたくなっちゃいます。 イセットも伊勢の名門としてのプライドがあるので、SECOM か ALSOK かのどちらかと同じ、 「解除中」 「警戒中」 と文字が書かれたランプを付ける方式の真似だけはしたくねぇ! …と、意固地になっているのかも知れませんが、それならそれで独自の方式、例えば、 「かくにん」 というボタンを押すと、小保方晴子ボイスで 「解除中でぇす♪」 とか 「警戒中でぇす♪」 と教えてくれる、そんなシステムを開発して貰えませんかね? 何で小保方晴子なん? 普通に事務所にいるイトウさん(?) に吹き込んで貰えばエエやん。 そう、思った人もいるかも知れませんが、実際、塩サバ物産 (仮名) 謹製の 「3Pシステム」 、これは別にエロくて、いやらしいシステムではなく、水道施設を遠方監視するシステムなんっすが、現場 (水道施設) と、中央 (役所とか、役場とか、管理センターとか) だけでなく、オプションのノートパソコンを使えば、自宅でも施設の状況を把握出来る! …というのが売り。 3つの場所(ポジション? プレイス?) で監視できるから、3Pシステムっ! そんな意味が込められているんだそうで。 今から30年も前の話なので、ノートパソコンも白黒でありましたな。 いや、白黒ではないっすか。 ちゃんと白と黒以外の色も表示されてましたからね。 灰色とか。 白黒じゃなくて、モノクロ? いや、白黒もモノクロも、同じじゃね? 少なくともモノクロの “クロ” って、漢字で書くと 「モノ黒」 っすよね? んーと、 「モノクロ」「白黒」「グレースケール」の意味と違いとは 。 んー、分かったような、よく分からんような…。 いずれにしろ、当時は白とか、黒とか、限りなく黒に近い灰色とか、そういう色しか表示できないノートパソコンでも、非常に貴重だったりして、この会社に入れば、それを貰えるかも知れない。 そんな 「うまい話」 に釣られて、まんまと入社してしまいました。 で、自宅で監視をするにはノートパソコンの他に通信機器も必要なんっすが、当時はまだモデムなどというハイテクな機器は普及しておらず、 音響カプラ を使う方式だったような?

 で、この 「3Pシステム」 の中央側に設置する機器に “音声警報装置” というのが備わっていたんっすが、現場で何らかの不具合が発生すると、 「警報が発生しました。監視画面を見て下さい」 と、 声でお知らせしてくれるという。 ロムか何かに声を吹き込む方式だったと思うんっすが、その声が、うちの事務所に勤務している事務員の木村さんの声でありました。 声が可愛いから。 そんな理由で、この大役を任されたらしいんっすが、見た目のほうもまあまあ可愛い…というか、個人的にちょっとタイプだったので、アレでした。 ある日、その木村さんから自宅に電話が掛かって来て、え、何? 何の用? ドキドキしながら電話に出たところ、 「坂口 力 (さかぐち・ちから) って知っとるやろ? 今度の選挙、ヨロシクね!」 あー、公○党っすかぁ…。 聖なる教えを説く新聞の購読者でありましたかぁ…。 「バリバリ君」 の愛読者っかぁ…。 ま、バリバリ働いてくれれば、別にどんな漫画を愛読していようと構わないんっすが、で、 「声」 と言えば、時代が15年ほど進んで、 非常通報装置。 これも当時はロムか何かに声を吹き込む方式でありましたな。 で、下請けの電気屋のオッサンに頼んだら、オッサン自ら、自分の声を吹き込んでくれたんっすが、これが役場の担当者に、極めて不評でありました。 「オッサンの声やんか!」 ま、言いたいことは分かります。 故障の通報とか、ただでさえ気が重いのに、それを伝えてくれるのが “おっさんボイス” では気が滅入りますよね。 しかもオッサンって、基本ぼそぼそと喋るし、 吹き込む際にどうしても 「照れ」 が出ちゃうので、発声が不明瞭になって、めっちゃ聞き取りにくい代物になってしまいます。 「一回、自分で聞いてみ!」 で、試しに聞いてみたんっすが、ああ、こりゃ…。 お怒りも、ごもっとも。 結局、電気屋の会社のギャル社員 (?) に吹き込み直して貰うことにしたんっすが、そこで小保方晴子。 「かくにん」 というボタンを押すと…という話だったんっすが、やっぱ、 「かくにん」のプロ に頼むのが一番だよね。 そんな思いからの人選だったりします。 陽性かくにん、駄目じゃん! ま、これは新型コロナウィルスの話ではないので、陽性でよかったのかも知れませんが、赤と緑の小さなランプ方式は決して、 「よかった」 ではないので、改めて貰うとして。

 で、何の話でしたか。 茶色と赤銅色は、同じや! そんなところまで話が進んでいたのではなかったかと。 が、銅はどうでもよくて、粘土っすよね。 新年度なので、新しい粘土で遊ぼうかと。 が、そんな事している場合じゃねぇ! …と。 年度末だった先週は本業 (管理技術者兼マンポン修理技術者) のほうが、バタバタしてました。 が、このコーナーの更新を、おサボりさせて貰ったお陰で、何とか無事に (表面上は) 乗り切ることが出来ました。 ま、書こうと思えば、原稿を書けないこともなかったんっすけどね。 が、書こうという気になれなかったので、ま、しょうがないな…と。 土曜日は溜まっていた書類を片付けるために会社へ行って、SECOM か ALSOK だかを、ピッ! …として警報を解除して中に入って。 で、家に帰ったのが18時頃。 その日は一週間遅れのサバくん誕生日記念で、柿安でめっちゃクソ高い牛肉を買ってきて、焼いて食って。 柔らけぇ〜。 美味ぇぇぇぇぇ♪ で、缶のチューハイを1本飲んだら酔っ払って、何もする気がなくなりました。 で、日曜日は床屋に行って、買い物に行って、昼飯を食ったら昼過ぎになったので、ヤル気がなくなりました。 ま、しょうがないっすよね。 で、今日 (4月2日) も、前年度の仕事が、表面上でしか乗り切ることが出来ていないので、水面下で片付けることにして、会社へ行って、SECOM か ALSOK だかを、ピッ! …として警報を解除して中に入って。 で、書類を作って、家に帰ったのが16時頃。 ぶっちゃけ、今日もまったくヤル気はないんっすが、来週、長崎のほうへ遊びに行く予定で、またサボることになるので、さすがに3週連続でお休みというのは、ちょっとなぁ…と。 とか言ってるうちに日付が変わって、ますます追い詰められてきたんっすが、とりあえず 「かっぱえびせん」 は、どうして “かっぱ” か? この、どうでもいい問題を解決して、今日は終わりということで。 ということで、 ほれ

 清水崑っすかぁ。 市川崑、大村崑と並ぶ “世界3大・崑” のひとりっすよね。 が、他の2崑 (にこん) に比べると、知名度は落ちますよね。 2崑 (にこん) って、カメラメーカーみたいに言うな! そういう意見もあるかと思うので、清水崑も加えて3崑 (さんこん) 。 オスマン・サンコンみたいに言うな! 今度はそんな意見が出るかも知れないので、もうひとり加えて4崑 (しこん) にしたいところなんっすが、紫紺の大優勝旗とか、ありますよね。 春のセンバツ高校野球が 「紫紺の大優勝旗」 で、夏が 「深紅の大優勝旗」でしたっけ? 個人的には深紅のほうが、ちょっぴりシンクタンクっぽくて、いいな。 そんな気がするんっすが、で、4崑 (しこん) にするには、もう一人 「崑」 が必要なんっすが、有村昆。 ちょっと字が違うんっすが、ま、妥協しますかね。 で、 「かっぱ」 の由来が意外とつまらなかったので、このままでは終われないんっすが、仕方がないので話を粘土に戻しましょう。 臭くない油粘土5選! おお、こんなの、あるんっすな。 というか、あの臭い粘土は “油粘土” という粘土だったんっすか。 油臭いというよりは粘土臭い感じなので、油だとは思わなかったんっすが、 油粘土と紙粘土の違いは? そういえば、紙粘土というのもありましたな。 紙粘土は粘土臭くないので、その点では優秀なんっすが、何か今ひとつ、粘土感がなかったような? 紙じゃん! そんな質感だったような? 紙粘土は粘土臭くないことくらいしか利点がないので、もし、粘土臭くない油粘土というのが存在するなら、お役御免なんっすが、んなことで、臭くない油粘土5選。 アーテック 油ねんど 1kg (無臭) 。 これなんか、いかにも粘土臭くなさそうっすよね。 が。 無臭とうたっているものの、「無臭ではない」という声が多数。 駄目じゃん! ということで、次。 ポピー。 車にポピー (ポピー、ポピー) ♪ この イメージしかなかったりするんっすが、中部電磁器工業という、あまり粘土遊びとかしなさそうな、お堅い会社が作っている商品なんっすが、会社はお堅くても、粘土がお堅いと工作しにくくて、困りますよね。 が、気温変化による硬さの変動がなく、品質はとてもいいとのウワサあり。 おお、よさげじゃん。 で、それで思い出しました。 電気工事で配管の口を埋めたりするのに使う ネオシール という粘土みたいな奴があるんっすが、冬場は寒くて堅くて、扱いにくかったりするんすよね。 ポピー、試してみますかね? 電気工事で使っていいものなのかどうかは知りませんが、中部電磁器工業っすからね。大丈夫っしょ? で、早速、ポチろうと思って Amazon を見たら、普通の油粘土の匂いがして、苦手でだめでした…とか、娘の感想は、新しい粘土で嬉しかったけど、硬くてみんなで粘土のヘラでグサグサしたり肘でドンドンやったりした…とか書いてあって、駄目っぽいじゃん! 理想の粘土を追い求める粘土道 (ねんどどう) 、略して粘道 (ねんどう) を極めるのは、まだまだ先になりそうっすが、とりあえず新年度。 今年度も粘っこく、ネチっこく、高粘度で行きたいと思うので、ヨロシク☆

 んなことで、今日はフランク・ウエスなんっすが、微妙っすよね。 “世界3大・フランク” と言えば、フランク・シナトラ、フランク永井、フランクフルトソーセージで、フランク・ウエスは入りません。 名前をフランキー・ウエスにしておけば、ライバルはフランキー堺くらいしかいないので、 “2大” の一員に食い込めたんっすが、選択ミスっすな。 で、ウエスという名字もよくありません。 ボロ布じゃん。 僕たちの業界でウエスと言えば、 これ なんっすよね。 油拭くヤツじゃん…。 ま、名前はともかく、日本ではわりと人気があったりするんっすが、 『オパス・デ・ジャズ』 。 このアルバムの存在が大きいっすよね。 何でもいいけどこのページに飛ぼうとしたら、このページでは、アダルト商品および18歳未満の方には不適切な表現内容が含まれる商品を取り扱っています。 そんな忠告が出て来て、え? …と思ってしまったんっすが、あなたは18歳以上ですか? …で 「はい」 をクリックしたら、普通にCDでした。 「オパス・デ・ジャズ」 という名前の大人のオモチャでもあるんか? …と、一瞬、期待してしまったんっすが、このアルバムでフルートを吹いているのがフランク・ウエス。 テナーも吹いてるっぽいんっすが、フルートを吹いてるイメージしかなかったりします。 この人をテナー編で取り上げるのは、ちょっとどうか? そんな気もしたんっすが、でもまあ、テナーも吹いたりするみたいなので、ま、いっかぁ…と。 で、手持ちのネタは枯渇したので、 これ を買ってみました。 アルバム8枚分のボリュームとは言え、MP3のデーターは 6,000円っすかぁ。 高っ! CDなら 1,645円で買えちゃうんっすが、今からポチっても届くのは明日か、明後日か、ささってか、しあさって。 三重県以外なら、しあさって = 3日後なんっすが、三重県では3日後 = ささって、4日後 = しあさって…なので、そんなに待てねぇ! 今すぐ聞きてぇ! …というので、えーい、6,000円、いったれー! 後悔はしてません。 8枚のうち、すでに持っているには1枚だけなので、よりどりみどり。 中でも 『オパス・デ・ジャズ』 のパチモンっぽい 『オパス・イン・スイング』 や 『オパス・デ・ブルース』 というのに期待していたんっすが、前者のほうはギターが2本入った室内楽っぽい仕上がりだったりして、うーん…。 後者のほうはジャケ絵を書くのが面倒なので、パス。 諸般の事情を考慮した結果、 『ヨーホー! プア・ユー、リトル・ミー』 とかいうアルバムを取り上げることにしたんっすが、サド・ジョーンズが入っているっすな。 何か、微妙…。 が、ギルト・マホーネスバディ・カレットロイ・ヘインズというリズム隊は悪くなさそうだし、何より、ジャケ絵を書くのが簡単そうなところが僕の心を捉えました。 で、聞いてみたら、意外と中身も悪くなかったっす。 テナーを吹いてるナンバーが多いのも “テナー編” のネタとしては良好だし、で、この人のテナーって、今まであまり真剣に聞いたことがなかったんっすが、ちょっぴりスタンリー・タレンタインっぽくて、悪くないっすな。 というか、これ、どこかで聞いたことがあるような?

 で、何曲か聞いて、ある事実に気付きました。 あれ? そういえば、サド・ジョーンズは? 全48曲中、最後の6曲がこのアルバムの筈なんっすが、「THE LIZARD」 と書かれたヤツには確かにサド嬢っぽいラッパが入っていたんっすが、それ以降はさっぱり。 ずーっとテナーのワン・ホーンとなってます。 1曲だけゲスト参加という可能性もあるんっすが、んーと、 これ 。 あ、やっぱり2曲目以降、まったくの別物じゃん! 何らかの手違いで、別のアルバムが紛れ込んだようなんっすが、最早、フランク・ウエスですらないような? というか、タダで聞けるじゃん! YouTube のこういうのって、JASRAC、仕事しろ! そう、言いたくなっちゃうんっすが、日本人じゃないので管轄外なんっすかね? いずれにしろ、僕はタダで音楽を聞くのをヨシとしないので、買い直しましたぜ、CD版。 ポチったら翌日には届いたので、こんなことなら最初から、こっちにしておけばよかったな…と。 別に悔しくなんかないし、銭をドブに捨てたと思えば諦めもつくし、んなことで、1曲目。 「ザ・リザード」 。 サド・ジョーンズのオリジナルなんっすが、中身は先ほどの YouTube で聞いて貰えれば一目瞭然…というか、一耳瞭然なので、何も補足することはありません。 ちょっと不思議な曲調なんっすが、随所にサドらしさが滲み出ていて、鯵のような味があるな…と。 滲むという漢字はちょっぴり鯵に似ているんっすが、よく見ると右の旁 (つくり) が、ちょっと違いますよね。 鯵のほうは「参」っぽいんっすが、滲むのほうは片仮名の「ム」が2つくらい入ってます。 そういう細かいところに気がつく大人になりたいと思います。 で、ソロ先発はウエスくん。 テナーを吹いているんっすが、意外とワイルドで、悪くないっす。 テナー編で取り上げて、まったく問題ないハイなレベルなんっすが、で、ごく短い2管のハモリ・パートがあって、続いてベースのピチカート・ソロが登場。 なかなかいい感じなんっすが、曲の頭の部分もこんな雰囲気でしたよね。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 単純なハード・バップでなく、ウエスもサドもビッグ・バンドで活躍している人達なので、何かちょっと凝っていて、よかったな…と。

 で、次。 「リトル・ミー」 。 アルバム・タイトルは収録曲を適当にピックアップして、適当に並べただけのものなんっすが、そっちでは最後だったのが、ここに出て来ます。 Cy Colemanと、Carolyn Leighという人が作ったみたいなんっすが、前者は この人 っすか。 おお、代表作じゃん。 ピアノの天歳という辺り、ただの天才とはワケが違うっぽいんっすが、難しい漢字を書けるほうが、より賢いっぽいイメージがありますもんね。 よくよく考えると、天才という漢字は、そんなに頭がよくない子供でも普通に書けそうなんっすが、で、曲のほうはというと、何と言うか、小粋な感じ。 で、CD版にはちゃんとサドが入ってますな。 フルートとラッパの掛け合いみたいな感じでテーマが演奏されて、こういうところが、普通のハード・バップとは、ちょっと違うな…と。 ま、好き嫌いは分かれるかも知れませんが、「好き」 の反対は 「無関心」 っすからね。 嫌いで上等。 そんな気概が感じられるような気がしないでもなくて、で、ソロ・パートはフルート、ラッパ、ピアノの順。 サド・ジョーンズって、個人的にあまり好きではなかったりするんっすが、ここでの吹きっぷりは悪くないと思います。 で、ギルト・マホーネスのピアノも魔法を掛けられたかのように、ファンタスティック。 どんな魔法なのかというと、んーと、湯が冷めないとか。 魔法瓶、凄ぇぇぇぇ! …ということで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「ヨーホー!」 アルバム・タイトルの一部にもなっているフランク・ウエスのオリジナル。 「ヨーモー」 なら、羊の毛なんやろな。 そう、何となく意味が想像出来るんっすが、「ヨーホー」。 謎っすな。 ま、曲そのものがよければ、タイトルなんか別に何だっていいんっすが、フルートとラッパのユニゾン、もしくはハモリで演奏されるテーマは、やや捉えどころがなく、で、参加者各位が目まぐるしく、取っ替え引っ替え、前面に出てくるアドリブ・パートがちょっぴり斬新で、そんな中、ロイ・ヘインズが全般的に躍動していて、とっても、ヨー! ホー!

 で、次。 「コールド・マイナー」 。 ウエスのオリジナルなんっすが、タイトル通り、マイナー調のファンキー・チューンに仕上がっていて、日本人受けすること間違いなし。 ウエスはテナーを吹いていて、王道だし。 ちなみに黄銅 = 真鍮なんっすな。 真鍮の 「鍮」 とか、よほど賢くないと書けない漢字なので、そこそこアホでもイケそうな黄銅という別名は有り難いんっすが、真鍮 = ブラスっすよね。 トランペットとかトロンボーンがブラスで、サックスがホーン。 このアルバムのようなトランペットとサックスの王道の組み合わせは 「2ホーン」 と言ったりするので、定義はわりと適当なんっすが、2管のハモリによるテーマに続いて、トランペット、ピアノの順で、各自の充実したソロが披露されます。 で、続くウエスのソロはフルートっすな。 わざわざ持ち替えずに、テーマからのテナーで押し通して欲しかったんっすが、そんなの個人の勝手だし! …と言われると、他人がとやかく言う筋合いではなくて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 わりと王道なハード・バップだったんっすが、個人的にはこういうのが、いいな♪ …っと。 で、次。 「プア・ユー」 。 「貧しいあなた」 ではなく、 お気の毒に、かわいそうに。 そういったニュアンスみたいっすな。 Yip Harburg と Burton Laneという人が作ったみたいなんっすが、んーと、 これ 。 トロンボーンをスライドさせて、膝カックン。 そんな図柄なんっすが、おやめなさい。 右の人が諫めてますよね。 諫めるといえば来週、長崎の諫早というところに行こうと思っているんっすが、諫早の 「諫」 という字はちょっぴり、鰊 (にしん) に似てますよね。 滲むと鯵と違って、右の旁 (つくり) も同じなんっすが、で、曲のほうはアレっす。 しみじみとしたバラード。 フルートとミュート・トランペットという組み合わせなんっすが、この2管はいいっすよね。 やっぱ、フルートはバラードを吹いて、なんぼ。 そんな気がするんっすが、深窓の令嬢のイメージっすよね。 死にそうな霊場のイメージではないんっすが、死にそうというか、既に死んでそうなんっすけどね、霊場。 ということで、ラストっす。 ウエスのオリジナルで、 「ザ・ロング・ロード」 。 「ザ・長道(ながみち)」 っすか。 ちょっぴり四日市の 「なが餅」 っぽくて、不快なんっすが、三重の北部の長い餅と言えば普通、桑名の 「安永餅」 っすからね。 「ザ・プア・ロング・ロード」 = ザ・安長道 (やすながみち) と改名するべきだと思うんっすが、ま、曲そのものがよければ、タイトルなんか別に何だっていいんっけど。 ベースのピチカートの無伴奏ソロで始まり、そこにタイコが加わり、更にテナーが出て来て、即興っぽいテーマを吹き、続いてラッパが加わり、テーマらしきものが始まる。 そんな造りでありますな。 レイジーでブルージーな、ブルンジ人の玲司(れいじ)。 そんな感じなんっすが、ブルンジ人らしからぬ和風なネーミングでありますな、玲司 (れいじ) 。 で、ソロ先発はギルト・マホーネス。 出だし、やや控えめな感じなんっすが、ロイ・ヘンのタイコに煽られて、次第に熱さを増していきます。 で、続いてサド・ジョーンズが佐渡情話なソロを聞かせ、更にウエスがテナーでワイルドなブロウを噛まし、以下、ベースのピチカート、ドラムスと続いて、でもって、テーマに戻って、今日のところは以上っす。

【総合評価】 特に深い理由もなく、何となく雰囲気で毛嫌いしていたんっすが、意外と悪くなかったっすな、サド・ジョーンズ。 …というのが収穫だったんっすが、フランク・ウエスもそれなりにテナーを吹いているし、で、それが意外と黒っぽいし、フルートもバラードでは持ち味を発揮しているし、ベースの人とロイ・ヘンも張り切ってるし、とまあそんなことで、来週はまた、おサボりさせて頂く所存なので、ヨロシク☆


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