STAN GETZ & BILL EVANS (VERVE)

STAN GETZ ,BILL EVANS (1964/5/5,6)

STAN GETZ & BILL EVANS ←click!!


【パーソネル】

STAN GETZ (ts) BILL EVANS (p)
RON CARTER (b) <#1-3,7,8,11> RICHARD DAVIS (b) <#4-6,9,10> ELVIN JONES (ds)
【収録曲】

(01-03) NIGHT AND DAY / BUT BEAUTIFUL / FUNKALLERO
(04-06) MY HEART STOOD STILL / MELINDA / GRANDFATHER'S WALTZ
【解説】 ( 2022年04月24日更新 / 連載 1,486回 )

 君はキリスト教が好きかな? 僕は、あんまり…。 僕の通っていた三重の海星高校はキリスト教系の学校なんっすが、スペイン人のキリスト教徒がウロウロしていて、ウザかった。 …というのが、あまり親しみを持てない大きな要因だったりします。 ちなみに長崎にも海星高校というのがあって、夏の高校野球で対戦したこともあるみたいなんっすが、三重海星と長崎海星は系列校、姉妹校ですか? 答えは。 ・・・・・・・・・・・ 。 ノォォォォォォ〜〜〜! (←天才クイズの博士風に)。 天才クイズの博士風と言われても、昔、名古屋近辺に居住していたオッサン、オバハンじゃないと分からないと思いますが、弥富駅は日本でいちばん標高が低い駅で、あ、る? はい、かぶりましょーう。 「のぉー。」 (←さば兄、力なく。) 答えは。 ・・・・・・・・・・・ 。 イェェェェェェェェス! その昔、さば兄が 「天才クイズ」 に出場して、脱落した瞬間でありますが、見事、天才賞を獲得して、賞品の天体望遠鏡を持って帰ってくるものと信じていたのにぃ! 幸い、さば兄以外のボーイズが頑張ってくれたお陰で、勝ち組賞として敷島パンの食パン10斤をゲットしたんっすが、いらねぇ…。 いや、しかし、天才賞や秀才賞はともかく、奮闘賞さえ取れないほど、アホだったとは…。 ま、奮闘賞の賞品は広辞苑なので、全然いらなかったんっすけどね。 せっかく奮闘したのに、これかよ…。 世の中、奮闘するだけ、無駄。 むしろ、奮闘しないほうが賢明。 そんな教訓を少年・少女に与えてくれる賞品のチョイスだったんっすが、それにしても、弥富駅。 桑名市民会館での収録だったので、準・地元というので、近くの駅を取り上げたんでしょうが、弥富駅が日本でいちばん標高が低い駅でもなんでもなかったら、わざわざ問題として取り上げる筈がないので、常識的に考えて、答えは、イエース! …っすよね。 千石イエスでも、そう答えるに違いありませんが、が、これ。 よくよく考えると、ちょっと引っかかっちゃうかも? そんな気がしないでもありません。 標高が低い。 この部分が引っかかるポイントなんっすが、え? 標高が低い? 標高が高いとか、標低が低いなら分かるんだけど、標高が低い。 高いのか、低いのか、はっきりしろ! ついでに相撲取りの高安 (たかやす) は、高いのか、安いのか、はっきりしろ! そう、言いたくなっちゃいますよね。 当時、高安はまだ相撲取りではなかった、というか、まだ生まれてすらいなかったかも知れませんが、で、千石イエスと言えば、 「ヘスス」 って、もしかして 「イエス」 なんじゃね疑惑。 そんなのがあったりしましたな。 何を言っているのか、よく分からないと思いますが、順を追って説明しましょう。

 三重の海星高校でウロウロしていたスペイン人のキリスト教徒。 その筆頭格が校長のエウヘニオ・モンレアルでありました。 このオッサンそのものは可もなく、不可もなく。 そんなキャラだったんっすが、このオッサンの兄貴がテロリストの親玉でありました。 その昔、法務大臣の鳩山邦夫が 「友人の友人がアルカイダ」 とか言ってましたが、校長の兄貴がテロリスト。 アルカイダではなく、「バスク、祖国と自由」 とか、何かそんなアレだったと思うんっすが、で、続いてホセ・ルイス・イルズン。 このオッサンは、顔がコンパクトでありました。 それ自体、特に問題があるワケでなく、デカい顔をされるより、よっぽどマシなんっすが、ただちょっと神経質なキャラでありました。 生徒がやかましくしていると、「やかまし!」 と、変なアクセントで注意してくるし、喋っている人が少なくないと、 「シャベッテイル人ガ、少ナクアリマセーン!」 と、機械翻訳みたいな日本語で文句を言ってくるし。 その結果、生徒は皆、スペイン人 = ウザい、キリスト教 = 悪。 そんな価値観を持つようになり、教室の黒板の上に掲げられた 「幼子を抱くマリア様」 の絵を標的に、紙を丸めたのをぶつけるなどして、迫害に当たった次第でありますが、そんな中、唯一、生徒達の間で人気があったのがザビエル・イラオラ神父。 まず、名前のインパクトが半端なかったし、全然イラオラしていない、大らかな人柄も評価のポイントでありました。 それと対照的に、具体的に何がどうアカンというワケでもないのに、何故だかあまり慕われていなかったのが、ヘスス・ラカラ神父。 「だからぁ!」 と、苛立った口調で、「ラカラぁ!」 と呼ばれていたし、教室の黒板に 「ラカラ、スペインへ帰れ!」  と落書きされたり。 「スパニッシュ、ゴー・ホーム!」 とも。 英語能力の高い生徒が多い、偏差値の高い高校でしたからね。 「ヘススって。」 その、屁のようなファースト・ネームも嘲笑の対象だったんっすが、その 「ヘスス」 って、実は 「イエス」 なんじゃね? ある日、そんな疑念が持ち上がりました。

 きっかけは、音楽の授業。 蔦 (つた) という、当時、猛威を振るっていた池田高校野球部の監督と同じ名字の日本人のオッサンだったかと思うんっすが、スペイン語で 「きよしこの夜」 を歌おう! そんな企画があったんっすよね。 のーちぇ・で・でぃおーす、のーちぇ・で・ぱーす、くらーろー・そーる、ぶりーりゃー・やー、いーろす・あーんへれす、かんたんどえすたーん、ぐろーりあ、あ・でぃおーす、ぐろーりある、れい・えてるなーる♪ 今でも歌えるんっすが、この続きの、いちばん盛り上がる部分。 どぅえるめる・にーにょ・へっすーすー、どぅえるめ・えるにーにょ・へっすーす♪ この、締めのとこに出てくるんっすよね、「へっすーす」 。 ラカラじゃん! (嘲笑) 無論、意味はさっぱりわからないんっすが、ヘススの前の 「エルニーニョ」 って、何か聞いたことがありますよね。 気象の世界でよく耳にする、エルニーニョ現象。 海水温が高くなって、どうのこうの。 キリストの誕生が、どうの。 えーと、 これ 。 あ、エルニーニョ = 神の子っすか。 ということは、アレっすよね。 もしかして、えるにーにょ・へっすーす = 神の子・イエス様〜♪ そういうアレだったりするとか? 「イエス」 をスペイン語にすると、何となく 「ヘスス」 になるっぽくね? 真偽のほどは定かでありませんが、ヘスス・ラカラ。 ラカラの分際でイエスを名乗るとは、生意気だぞ! 僕の勝手な解釈で、ますます蔑まれることになるラカラ神父、可哀想…。

 んなことで、( 前回 までの粗筋 ) 諫早公園を散策して、島原鉄道に乗って、島原駅に降り立った…と。 当初は初日に小浜温泉と雲仙に立ち寄って、島原に移動してお泊まりして、2日目に島原市内を散策する予定だったんっすが、特急 「かもめ」 の到着が遅れて、小浜行きのバスに乗れなかったので、おばまちゃんはパス。 おばまちゃんって、誰や? …という疑問は、 ここ を見て貰うとして。 いや、見たところで、何も問題は解決しないんっすが、で、雲仙は翌日に回して、この日は島原を散策することに。 で、まずは 島原藩 の歴史について、おさらい。 6.5千石っすか。ざぁこ♪ 千石イエス、6.5人分やん! 桑名藩は11万石なので、それ以下の弱小藩は見下すことにしているんっすが、「十万石まんじゅう」 とか、ざぁこ♪ で、えーと、島原は戦国時代、有馬氏が治めていた。キリシタン大名の有馬晴信は関ヶ原の戦いで東軍に与して本領を安堵されたが、うんぬん。 元々はキリシタンが統治していたんっすな。 一度に多量に食べると、体質によりお腹がゆるくなりそう。 ま、キシリトール大名ではないので、大丈夫なのかも知れませんが、お腹がゆるくなる…というか、ウンコがゆるくなりますよね。 その性質を逆手に取って、健康診断でバリウムを飲まされた後、キシリトールを多量に摂取して、下剤として有効活用することにしているんっすが、で、島原と言えば、 島原の乱島原藩主の松倉勝家が領民の生活が成り立たないほどの過酷な年貢の取り立てを行い、年貢を納められない農民、改宗を拒んだキリシタンに対し熾烈な拷問・処刑を行ったことに対する反発から発生した、江戸時代の大規模な内戦である。 ま、キリシタンを弾圧したくなる気持ちは分からんでもないんっすが、 (幕府側) 江戸幕府・ネーデルランド連邦共和国 VS (一揆軍) キリスト教徒・農民・浪人。 ファイ! 幕府側の指導者・指揮者のいちばん下のところに宮本武蔵の名前があるんっすが、マジすか? 庶民の味方というイメージだったのに、江戸幕府・ネーデルランド連邦共和国連合軍に与 (くみ) するとは、正直、ガッカリ。 ていうか、宮本武蔵って、実在の人物だったんっすか? 僕はてっきり、河童とか、天狗とか、仙人とか、ネッシーとか、チュパカブラなんかと同じ、想像上の生物、もしくはUMAの類いだとばかり思っていました。 で、ネーデルランドまで関わっていたんっすな。 岩手にある健康ランドっすよね? …って、それは ゲンデルランド 。 元気が出る = ゲンデル。 そういうアレなんっすが、次第に元気が出なくなって、廃業しちゃった模様。 で、ネーデルランド = オランダっすか。 質問です 島原 天草一揆でなぜオランダは日本と協力したのか? そんな、JC・あいかちゃんの質問に、みくちゃんが丁寧に答えてくれているんっすが、 幕府軍の拠点が島原城、一揆軍が立てこもったのが原城で、ロシア語で 「素晴らしい」 はハラショー、浜田省吾はハマショー。 で、 「島原・天草一揆」の舞台、島原城と原城 。 ここを見ると4万石となっておりますが、更に、ざっこ♪ 雑魚 (ざこ) の癖に、分不相応なクソ立派な城を造ったのが、庶民の反発を招いたようっすが、とりあえず、そんな島原城に行ってみることにしました。


< 島原城 (外側部分) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 島原城は島原駅のすぐ近く。 駅前の道を山のほうに歩いていくと、すぐに天守閣 (←パチモン) が見えてきます。 パチモンでも何でも、天守閣があると、いかにも、城っ! …という感じがして、いいっすよね。 で、更に歩いていくと (写真・上から2枚目) のような石垣が。 「島原大変 この石垣が津波を受けとめ城を救う 寛政四年 (一七九二) 」 。 そんなことが書かれておりました。 有名っすよね、 島原大変、肥後迷惑 。 いやあ、島原、大変っすなぁ。 で、肥後、迷惑でしたなぁ。 超・他人事 (ひとごと) の、適当なコメントなんっすが、 (写真・ちょうど真ん中) の、石垣の向こうに見えているのが大崩壊しちゃった眉山で、その向こうに見えているのが1991年に火砕流が発生した普賢岳ではなかろうかと。 で、島原城、でけぇ! 確かに4万石だか、6.5千石だかの、ざっこ♪ …な、弱小藩の居住地とは思えなかったりするんっすが、特に石垣が立派っすよね。 桑名城は天守閣が残ってないだけでなく、石垣もほぼ壊滅状況だったりするんっすよね。 また、築港家の稲葉三右衛門による四日市港(四日市市)の建設工事の際に、明治政府の桑名藩に対する懲罰処分として桑名城石垣の一部を転用して外洋との防波堤が建造された。 ( Wikipedia より引用) 稲葉三右衛門は、僕と名字が同じなので、今までずっと尊敬していたんっすが、何てことをしてくれたんや、三右衛門! こんな三右衛門は破門するしかないんっすが、あ、でも、桑名城はちゃんと、堀が残っているから! ちゃんと、水も溜まっているから! 島原城は石垣は立派なんっすが、堀は (写真・いちばん下) みたいに、空堀になっているんっすよね。 堀の部分を歩いて散策出来るのはいいんっすが、やっぱ、景観の点では水を湛えているほうがイケていて、その点では、勝ったな! …と。 で、続いて、天守閣を攻める前に、


< 島原@武家屋敷通り > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 島原城の北にある 武家屋敷通り へ。 城下町って城、もしくは城跡と武家屋敷がセットで見物になっているところが多いっすよね。 金沢とか、松江とか。 僕が知ってるのはその2つだけなんっすが、僕が知らないだけで、他にもたくさんあると思います。 あ、萩とかもそうっすかね? ちなみに桑名も立派な城下町なんっすが、城はなくて城跡だけだし、武家屋敷とか聞いたことがありませんな。 何かちょっと、格落ち感があるんっすが、あ、でも、武家屋敷はなくても、ナガシマスパーランドに 「お化け屋敷」 があるから! バイトしたこともあるから! 主 (ぬし) のようなご高齢女子と、可愛い若いギャル社員と一緒で、楽しい職場だったから! 主な業務としては、入口での切符切り。 ほとんどがパスポート利用なので、基本、見て素通りさせるだけの簡単なお仕事なんっすが、で、お化け屋敷の中は飲食禁止なので、ソフトクリームとか、フライドポテトとかを持ち込もうとする客を咎めて、一時預かりしたりとか。 主 (ぬし) のようなご高齢女子は、 「預かり賃や」 とか言って、勝手に客のものを食ったりしておりました。 で、僕はアレです。 男子中学生の5人組だとか、そういう集団がやってくると、中のお化けに危害を加える可能性が極めて高かったりするので、その後ろから着いていって、動向を監視する係。 ほぼ、遊びのようなものでした。 それで給料を貰えるんだから、とっても美味しいんっすが、お化け屋敷さえあれば、武家屋敷とか、いらんっすよね、別に。 逆に島原にはお化け屋敷がないので、武家屋敷で何とかするしかないんっすが、今までの経験からすると、武家屋敷って、「ふーん。」 その程度のものだったりするのが通例かと。 大名屋敷と違って、所詮は武家っすからね。 所詮は庶民の民家やな…と。 島原の武家屋敷も、ま、基本、そんな感じだったんっすが、 「武家屋敷通り」 としては、なかなかいい感じ。 いかにも火山岩っぽい石を積み上げた石垣と、通りの真ん中を流れる水路。 武家屋敷そのものも茅葺き屋根で、なかなか歴史を感じさせるものでありました。 武家屋敷ではない、普通の民家の庭には夏みかん (?) が、たわわに実っていて、そこのところはちょっぴり、萩に似ているな…と。 んなことで、 (写真・いちばん下) の売店のところで自販機のジュースを買って、喉を潤して、いざ、天守閣へ。


< 島原城 (本体部分) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 島原城の天守閣は、ちょっとした山の上にあるので、そこまで歩いて登っていくのがちょっと大変。 去年の秋、 大洲城 へ行った時にも思ったんっすが、こんなところに城を建てるなよ! …と。 海抜、ほぼゼロメートルな桑名城を見習えよ! …と。 ま、標高が高い分、上に登った時の眺めがいいので、奮闘しただけの甲斐はあると言えるんっすが、広辞苑を貰えるのと同等の対価は得られますからね。 で、島原城の天守閣、立派っすなぁ。 やや下層が広すぎて、上層が狭すぎて、全体的に三角形で、城としてはちょっとバランスが悪い気がしないでもないんっすが、でもまあ、桑名の しぐれ城 よりはマシだし! あらためて、志ぐれ城を見上げてみれば、四階建ての普通のビルの上に、何故かオフセットして屋上屋型の二層の天守が載っているというミスマッチ感溢れるあやしい城の逸品。 そう、書かれている通り、ミスマッチ感溢れるあやしい城の逸品だし! これに比べれば島原城は、実にちゃんとした城だったりするんっすが、で、事前のクチコミ情報によると、係のお姉さんがとっても明るくて、愛想がよくて、親切である…と。 で、おっ♪ いましたぜ、お姉さん。 おもてなし武将隊の 「姫」 みたいなコスプレをしているんっすが、確かに明るくて、愛想がよくて、親切でありました。 んーと、 島原城七万石武将隊 。 これっすかね? あ、天草四郎がおるやん。 敵、ちゃうんけ? ま、 「島原の乱」 の登場人物の中では、人気も知名度もダンチなので、やむを得ないところではありますが、幕府方と和解して、島原の発展の為に、強力なタッグを組むことになった。 そういうストーリーなら、納得も行くし。 全滅したと思われていた一揆軍であるが、実は天草四郎は生きていて、海を渡って、モンゴルでチンギスハンになった! …とか。 それだと源義経の立場がなくなるんっすが、ま、義経はロシアに渡ってプーチン大統領になった! …ということで。

 で、とても立派な天守閣でありますが、中に入ってしまえば、ま、普通の博物館やな…と。 (写真・上から2番目) のキリシタンっぽいヤツとか、展示内容はなかなか充実していたんっすが、ちょっと薄暗くて、寂れていて、 関ヶ原ウォーランド の宝物館 (?) を彷彿させる感じ。 時間にあまり余裕がなかったので、途中はほぼ素通りして、最上階の展望スポットへ。 おお、さすがに眺めがいいっすな。 海方向を見ると、対岸には熊本の山々が。 ああ、こりゃ、島原が大変だと、肥後は迷惑やな。 …というのが体感出来ますよね。 で、山方向を見ると、 「島原大変」 を引き起こした元凶の眉山が。 逆に、1991年の雲仙普賢岳の大噴火の際は、この山が盾になって、島原の街を火砕流から守ってくれたみたいなんっすけど。 で、後はえーと、 (写真・いちばん下)「恋・来・鯉のまち 島原」 っすか。 で、このハートの輪っかと、大正浪漫風コスプレ衣装は、何なん? 今ひとつよく分からないんっすが、とりあえず僕には関係なさそうやな…と。 で、平日の遅い時間だからなのか、周囲に誰もいなかったので、こっそりと望遠鏡に100円玉を投入して覗いてみたりして、天守閣は以上っす。 で、最後に


< 島原城 (おまけ部分) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 躑躅 (つつじ) が綺麗だったり、天草四郎だったり、「喝!」 を入れられたり、そいつの後ろ姿だったり。 この彫刻群、クチコミを見る限り、極めて不評だったりするんっすが、この 「喝!」 の後ろ姿、何か見覚えがあるような? えーと、北村西望。 あ、長崎の 平和祈念像の人っすな。 アレの後ろ姿 が、ややコイツの後ろ姿でありまして、血は争えないな…と。 チッ! 何故か、舌打ちしたくなちゃいましたが、で、(写真・いちばん下) 。 あ、この辺の堀は、ちゃんと水があるやん! 桑名城跡の唯一の優位性が失われてしまって、チッ! あ、でも大丈夫。 桑名城、無事に復元されましたぜ。 ほれ 。 うぉぉぉぉぉぉ! これで島原に勝てるかも? ま、島原は無理だとしても、豚バラが相手なら、何とかなるかも? ちょっぴり希望の光が見えて来たことろで、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はスタン・ゲッツなんっすが、今回からしばらく、白人テナー編をお届けすることになります。 うわぁ、気が進まねぇ…。 が、表面上、コレクションが充実しているように見せ掛けるためには、欠かせないコンテンツだし、ま、必要悪だと思って、諦めて貰うしか。 ま、中でゲッツはぜんぜんマシなんっすけどね。 ボサノバ系を出しておけば安パイだし、個人的に けっこう好きだったりするし、 ダンディ坂野。 スタン、ゲッツ! これ 、なかなかいい記事でありました。 毎週ゲッツ曜日 (月曜日) に頑張って更新しています。 これ、ワロタwww 「だんさか」 って、有名なんか? …と思ってググったら、サジェスト機能に 「段差解消 ステップ」 とかした出てこなかったんっすが、んーと、 これ っすか。 視聴回数、多くても282とかだったりするんっすが、あー、こりゃ、段差解消に勝てんな…と。 で、スタン・ゲッツ。 今回のネタ用に、いくつかアルバムを当たってみたんっすが、ボサノバ系に頼ったりするのは、負けやな。 何となくそんな気がするので、それ以外で。 『スタン・ゲッツ・ウィズ・ゲスト・アーティスト・ローリンド・アルメイダ』 とか、よさげなんっすけどね。 が、タイトルが無駄にクソ長いのと、ジャケ絵を書くのが地味に面倒そうなので、やっぱ、これ以外で。 んなことで、 『スタン・ゲッツ・アンド・ビル・エバンス』 。 おお、こんなのあったんっすな。 エバンスがアンドな時点で買いなんっすが、更にベースがロン・カーター、もしくはリチャード・デイビスで、ドラムスがエルビン・ジョーンズ。 どちらかというと、育ちが良さそうで、ぽちゃぽちゃっとして、頼りないね。 そんなイメージのあるゲッツなんっすが、随分と攻めた面子を集結させましたな。 ちなみに、「育ちが良さそう」 うんぬんは、魔女がトムを評したものなんっすが、ああ、 ここ には上がってねぇ…。 「空飛ぶほうき」 とか、そういうタイトルだったと思うんっすが、Wikipedia にはあるんっすけどね。 トム ( 八代駿)、ジェリー ( 藤田淑子) 。 やっぱ、このコンビじゃないと…。 仕方がないので 「南の島」 でも見るとして、で、本題。 このアルバム、録音されたのは1964年なんっすが、ゲッツ、エバンス双方からダメ出しされて、当時はお蔵入りになったのが、1973年になって、ようやく日の目を見た模様。 何が気にくわなかったのか、桑名が気に桑名かったのか、その謎は演奏を聞けば分かる筈なんっすが、とまあそんなことで、では1曲目から。

  「ナイト・アンド・デイ」 。 コール・ポーターっすな。 個人的にポーターの曲って、そんなに好きではなかったりするんっすが、演奏しているほうは、楽しんやろな。 何となく、それが気がするんっすが、日本語のタイトルは 「夜も昼も」 。 お盛んっすなぁ…。 そんな感想しか浮かんでこないんっすが、歌詞は こんな感じ 。 お、悪くないっすな。 一途 (いちず) な感じっすよね。 明るく元気に、賑やかに演奏されることが多いんっすが、このゲッツ&エバンス版も、そんな感じ。 冒頭、いかにもエルビンなタイコに導かれて、ゲッツが出て来て、ソフトなトーンで軽やかにテーマを吹いて。 ここまでは普通に、いつものゲッツなんっすが、で、その後、エバンスのソロが登場。 これも普通にエバンスで、期待を裏切らない出来なんっすが、ただ、リリカルで耽美な藤山耽美。 そういったのを期待していると、ちょっと違うかも? よくも悪くも、(リバーサイドではない) ヴァーブのエバンスでありまして、 意外と硬派だったりするんっすが、出過ぎないエルビンのタイコを背景に、気分良くピアノを弾いてくれております。 で、続いてゲッツのソロ。 育ちが良さそうで、ぽちゃぽちゃっとして、頼りないイメージがあるんっすが、ここでは頼りないなりに、それなりに武田勝頼。 そんなプレイを展開してくれております。 別に 柴田勝頼 でもよかったんっすが、そこまでメジャーではないので、やめておきました。 熊本県生まれ、三重県桑名市出身。 三重県立桑名工業高等学校時代 (中略)、後にプロレスラーとしてしのぎを削り、時には共闘することになる後藤洋央紀と初めて顔を合わせた。 いいっすな。 数少ない、桑名出身の (そこそこの) 有名人っすよね。 後藤クンのほうは 「キャプテン桑名」 とか言われて、馬鹿にされているみたいんすが、ゲッツくん、特に中盤以降は柴田勝頼ばりの頼りがいのあるブロウをかまして、で、終盤はエルビンとロン・カーターの絡みで大いに盛り上がって、そこに、ちょっと場違いな感じでゲッツが割り込んできて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いや、ゲッツとエバンスのコンビで、こんな展開になるとは。 その意外性がムラサキイガイで、いいな♪ …っと。

 で、次。 「バット・ビューティフル」 。 これはアレっす。 バラードっす。 スローなので、多くの人が頭に思い描く 「ゲッツとエバンスらしさ」 が発揮された仕上がりになっているんっすが、 「だけど、美しい」 。 歌詞は こんな感じ恋は色々あるけど結局美しい!というのがこの曲の結論です!^^ なかなか、うまくまとめましたな、 YANNIE (ヤニ) ちゃん。 で、作曲はジミー・ヴァン・ヒューゼンなので、間違いないっす。 コール・ポーターと違って、この人の曲、単純に好きなんっすよね。 地味ながら、バンバン、風前の灯火って感じ? で、演奏のほうはアレっす。 エバンスがリリカルなタッチでテーマ・メロディを弾いて、それをゲッツが追従して、そのままテナーのソロに入っていく感じ。 で、ピアノ・ソロがそれに続いて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、無難にまとめたな…と。 で、悪くなかったな…と。 で、次。 「ファンカレロ」 。 エバンスのオリジナルなんっすが、アップ・テンポのバピッシュな仕上がりだったりして、ちょっと、らしくないかな? …と。が、アドリブの素材としてはイケていて、シンプルなテーマに続いて、エバンスのノリノリなソロを堪能することが出来ます。 胆嚢に響く感じっすよね。 もう、胆汁ダラララ…みたいな。 で、続いてゲッツが登場するんっすが、エバンス以上の熱い吹きっぷりに、ちょっとビビります。 何か、悪いものでも食ったんっすかね? タロイモとか。 それはタロイモを食っただけで、悪いものとはちょっと違う気もするんっすが、イモでここまで熱くはなれませんよね。 羹(あつもの)とか、そんなものを食ったに違いありませんが、羹(あつもの)に懲りて、膾 (なます) を吹く。 僕の好きな諺 (ことわざ) だったりします。 (あつもの) に (こ) りて、(なます) を (ふ) く。 これは (ぼく) の (す) きな(ことわざ)だ。 漢字の書き取りテストには出して欲しくないんっすが、「好き」 くらいしか、書かれる気がしねぇ…。 僕 (ぼく) も怪しかったりするんっすが、で、ゲッツの羹 (あつもの) なブロウに続いて、ロン・カーターがベースのピチカート・ソロで地味に下支えして、最後、ドラムスとテナーとピアノの4バースで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、熱盛!

 で、次。 「マイ・ハート・ストゥッド・スティル」 。 ロジャース = ハートのコンビによる歌物スタンダードなんっすが、アップ・テンポのハードなプレイが展開されております。 テーマの後、テナー、ベース (ピチカート) の順でソロが披露され、そこにピアノが絡んで、最終的にそこにテナーも絡んでくる感じなんっすが、全般的にちょっと小難しくて、超保守派の僕には、ちょっと、うーん…。 ま、1曲ぐらいはハズレもありますよね。 で、最後、エルビン VS その他3者の形でチェイスが繰り広げられて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「メリンダ」 。 Burton Lane, Alan Jay Lerner。 そういう人たちが作ったアレらしいっす。 前曲がちょっとアレだったので、ここはしみじみ、バラードを聞きたい気分だったんっすが、いやあ、分かってますな。 微妙に「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー」 っぽい気がしないでもない旋律なんっすが、ま、スタンダードなんで基本、似たようなものだし。 で、演奏のほうはアレっす。 ゲッツ、エバンス、そしてゲッツ再び。 そんな順序で、リリカルで物静かなソロが披露されるんっすが、背後で控えめにサポートするエルビンのブラッシュワークが絶妙。 無神経に叩きまくるだけの野生児ではないんっすよね、エルビン。 一時期、長崎でジャズの店をやったりしてたみたいなんっすが、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。

 で、ラストっす。 「グランドファーザーズ・ワルツ」 。 エバンスでワルツと言えば、何と言っても 「ワルツ・フォー・デビー」 なんっすが、姪っ子のデビーちゃんに捧げたラブリー&キュートな名曲っすよね。 で、一方、こちらは 「祖父のワルツ」 。 幼女と比べられると、さすがに爺さんは分が悪いんっすが、なかなかどうして、お茶目な爺さんに仕上がっております。 Lasse Farnlof, Gene Lees という人たちが作ったアレらしいっすが、ちょっぴり 「わるでび」 っぽい雰囲気のピアノのイントロに続いて、ゲッツがラブリーなテーマを吹いて、そしてそのまま、スムージーなソロへ。 続いて、エバンスの “らしさ” 全開のソロがあって、で、テーマに戻って、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 ゲッツはどうにも頼りなくて、覇気が感じられなくて。 そう、お嘆きの貴兄に、ガツン! …と、この1枚。 エバンスとは、あまり仲がよくなかったのか、にも関わらず、無理やり共演させられたのか、その背景はよく分かりませんが、敵愾心(?)で、バリバリにやり合っていて、で、エルビンの煽り系ドラムにも扇動されて、いつになく熱いブロウが展開されております。 で、後から冷静になって、冷製パスタなんかを食べながら、あの時の僕は、ちょっと大人気 (おとなげ) なかったな…。 あまり大人気 (おとなげ) ないと、大人気 (だいにんき)には、ならないかも? そう反省して、世に出すのを憚ったのかも知れませんが、人間らしい感情をむき出しにした貴重な一枚を、ゲッツ!


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