ZOOT SIMS & THE GERSHWIN BROTHERS (PABLO)

ZOOT SIMS (1975/6/6)

ZOOT SIMS & THE GERSHWIN BROTHERS ←click!!


【パーソネル】

ZOOT SIMS (ts) JOE PASS (g)
OSCAR PETERSON (p) GEORGE MRAZ (b) GRADY TATE (ds)
【収録曲】

(01-03) THE MAN I LOVE / HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON? / OH, LADY BE GOOD!
(04-06) I'VE GOT A CRUSH ON YOU / I GOT RHYTHM / EMBRACEABLE YOU
(07-09) 'S WONDERFUL / SOMEONE TO WATCH OVER ME / ISN'T IT A PITY?
(10-11) SUMMERTIME / THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
【解説】 ( 2022年05月01日更新 / 連載 1,487回 )

 子供の頃、家族で伊勢志摩のほうへ海水浴へ行った…ような気がします。 はっきりとは覚えていないんっすが、そのような事象があったと、さば家で語り継がれております。 恐らく、桑名駅から近鉄に乗って賢島 (かしこじま) まで行ったのではないかと思われるんっすが、そこから船で渡った先に、めっちゃいい海水浴場があるので、そこで泳ごう! …と。 が、直前になって、幼サバ (←幼少期のサバくん) が、ゴネました。 ようサバ、おさなサバ、略して「おさサバ」、更に略して 「おサバ」 。 どう読んで貰ってもいいんっすが、とにかくゴネました。 「船、やだぁー、恐いー、沈むぅー。 やだやだぁー、ぜったいに乗らないっ!」 昔から、泣く子と地頭には勝てないと言いますからね。 結果、船に乗るのはやめて、船に乗らなくて済む、その辺のプールで泳いで帰って来たような気がするんっすが、知床の遊覧船の事故のニュースを見て、ふと、そんな事を思い出しました。 僕としては、恐い船に乗らなくて済んだし、プールで楽しく泳げたしで、何の文句もなかったんすが、さば兄は不満だった模様。 憤懣やるかたない。 あるいは、そんな心情だったかも知れませんが、でもまあ、しょうがないっすよね、船、恐いしー。 それはそうと、賢島から船に乗らないと行けない海水浴場って、どこに行くつもりだったんっすかね? そんなとこ、あったっけ? で、賢島駅の近くに子供が泳げるようなプールとか、あったっけ? 何せ、幼い頃の幼サバ期の話なので、記憶が曖昧なんっすが、もしかしたら、賢島ではなかったかも? よくよく考えたら 「天才クイズ」 で、奮闘賞すら取れなかったんっすよね。 天才でも秀才でもなく、奮闘すらしなかった、まるで賢くない 「さば兄」 が、賢島なんかに連れてって貰えるとは思えなくて、あるいは 「アホ島」 とか、そういうところだったのかも?

 で、沈む、恐い。 それ以外に、酔ってゲロゲロだったりしますよね、船。 僕はどちらかというと、酔いやすいほうなんっすよね。 頭は賢いし、顔もカッコいいし、性格もいいし、人格者だし、コミュニケーション能力も高いし、喋りもうまいし、話も面白いし、ギャルにモテモテだしで、非の打ち所がないし。 …と、ちょっぴり自分に酔いやすいところがあるんっすが、同時に乗り物にも酔いやすかったりします。 遊園地の 「ゆらゆら揺れる系」 とか、「ぐるぐる回る系」 とか、ぜんぜん駄目。 「高いところに昇る系」 とか 「絶叫系」 とかも論外だったりして、せっかく地元にナガシマスパーランドという “聖地” がありながら、ぜんぜん楽しめないという。 恐らく、三半規管が弱いんでしょうな。 普通の人の半分くらい、 “1.5半器官” しかないんじゃないかと思うんっすが、 ジャンボバイキング とか、もってのほか。 うわ…。 動画を見てるだけで、気持ち悪くなって来たんっすが、こんなん、絶対、吐きますよね。 僕はナガシマの遊園地のバイトは、お化け屋敷と、ゴーカートと、急流すべりと、スカイウッディしか担当したことがないので、平和そのものだったんっすが、バイキングの担当はゲロ掃除が大変だと聞いたことがあります。 何が悲しくて、わざわざ金を払って、こんな “ゲロ吐きマシン” に乗らなアカンのや…。 拷問には使えそうなんっすけどね。 「正直に白状しないと、ジャンボバイキングに乗せるぞ!」 そう、脅されたら、僕なら即座に吐いちゃいます。 ゲロを吐くくらいなら、ゲロっちゃったほうが遙かにマシなんっすが、そんな僕も大人になって、 「船恐怖症」 は、概ね解消しました。 さすがに海が荒れる状況では回避するんっすが、酔わなさそうであれば、旅先でよく船に乗ったりします。 とまあそんなこんなで、( 前回 までの粗筋 ) 島原城とその周辺を散策した。 で、1日目はおしまい。 このあと、宿泊先の ホテルシーサイド島原 に向かうことにします。 ホっテルはシーサイド、海沿いシーサイド、食事もシーサイド、うぉう、うぉう、うぉう、シーサイド♪ 僕のカラオケの数少ない持ち歌だったりするんっすよね、井上陽水の 「リバーサイドホテル」 。 概ね、盛り上がりません。 ごく希に、店のママが 「ちょっこれーと、ちょっこれーと♪」 と、合いの手を入れてくれたりするんっすが、基本、ぜんぜん盛り上がらないので、今後、この歌を歌うのは、やめよう…と。 そういえば一度だけ、長谷川のおっさんが 「英語の発音もバッチリやな!」 と、 褒めてくれたことがあるんっすが、英語の発音って、 「ホっテル」 とか、 「りばーさいっ♪」 の事かぁ?

 で、このホっテル、場所的には島原港の近くだったりします。 島原駅とか、島原城からはちょっと離れていて、歩いて行くのは、ちょっと無理。 電車で島原港駅まで行くか、バスで最寄りの 「東登山口」 というところに行くか。 時計を見ると、16時25分くらいだったんっすが、時刻表を調べると、島原駅発の電車が16時59分発で、島原港駅に着くのが17時07分。 バスだと16時22分の便が出てしまった後で、となると、次は17時22分っすかぁ…。 いずれも、けっこう待たなければならない上に、到着が17時を過ぎてしまいますよね。 ネットでホテルを予約した際、チェックイン時間を 「17時00分」 にしちゃったんっすよね。 やべぇ。 これはまずい…。 15分くらいの遅れなら、誤差の範囲として見逃してくれると思うんっすが、島原港駅からだと歩いて10分くらい掛かりそうなので、となると、到着予定時間は17時17分頃。 17分の遅れは、許してくれないかも? やべぇ。 これはまずい…。 ま、最悪、ホテルに電話して、「到着が30分くらい遅れまーす。」と連絡すればいいだけの話なんっすが、 “陰” の極みで、シャイで、無口で、コミュニケーション能力が皆無で、喋りが下手くそで、話もクソつまらない僕としては、それだけは避けたいところ。 それでよく、自分に酔えるなぁ。 そんな気がしないでもないんっすが、とにかく、そういう “最悪” の事態だけは避けたいところです。 で、必死になって調べた結果、16時35分発、島原病院行きというバスがあり、これだと 「東登山口」 には行けないものの、途中 「島原港」 というバス停を通ることが判明しました。 そこに到着するのが16時43分。 よし、行ける! 17時に間に合う! ということで、


< 島原港周辺 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 結果、周辺の写真を撮るくらい、余裕がありました。 島原港とか、どうせ、田舎の寂れた港やろ。 …と、馬鹿にする気、満々だったんっすが、島原港ターミナル 、めっちゃ立派やん! 熊本港へ最短約30分、大牟田にある三池港へも約30分。 意外と近いんっすよね。 下手すれば、博多から島原まで、諫早経由でJR長崎本線と島原鉄道を乗り継ぐより、大牟田経由で船に乗ったほうが早かったりするかも? で、今回、1日目がシーサイドなホっテル泊で、2日目は当初、雲仙温泉に泊まる予定で、それだと、観光の時間を持て余すかも知れないので、熊本までのフェリーに乗って往復してみようか? そんなプランを考えたりもしました。 この景色 、見てみたいっ♪ ま、結局、2日目は福岡の志賀島に泊まることにしたので、このプランは幻に終わってしまったんっすが、知床の遊覧船の事故の後だと、船に乗るのがちょっと恐かったり…。 大きなフェリーなら、ま、大丈夫かとは思うんっすが、んなことで、シーサイドなホテルに到着。 食事もシーサイド (←夕食) 、食事もシーサイド (←朝食) 、海が見える、なかなかシーサイドなレストランでのお食事だったんっすが、朝食後、外に出て (写真・ちょうど真ん中) から下の景色を眺めて、で、2日目のスタートであります。 ホテルに関して、詳しくは後日、 ここ で取り上げるとして、で、この日のメインは 雲仙温泉 っす。 中でも 雲仙地獄 がハイライトになろうかと思うんっすが、ぶっちゃけ、期待薄かな? …と。 ちょうど1年前、 別府地獄巡り をしたんっすが、あちらのほうは血の池あり、海のような青い色あり、竜巻のような間欠泉あり、坊主の頭のように熱泥がボコボコするのあり、ワニあり、熱帯魚ありで、バラエティー豊か。 対して雲仙の地獄は写真でみる限り、ただ煙が出てるだけじゃね? そんな気がしないでもなくて、でもまあ、せっかくなので、一応は押さえておこうかと。

 ホテルから雲仙に向かうには、 このバス 。 この時刻表では省略されているんっすが、ホテルの目の前の 「東登山口」 にも停車するので、とっても便利。 で、この日の午後は諫早から電車に乗って博多に向かう予定なので、その途中に立ち寄るスポットとしては、この上ないな…と。 が、ホテルを8時に出て、雲仙に着くのが8時53分。 で、次の諫早行きのバスが9時48分発。 地獄に割ける時間は1時間弱。 雲仙に到着するのが予定より遅くなっちゃうかも知れないし、バスが出る5分前までにはバス停で待機しておきたいし、となると実質45分くらい。 クチコミを見る限り、雲仙地獄の所要時間は、ざっと回って45分くらいらしいんっすが、うーん、ぎりぎり? 時間を気にしながらだと、何だか小忙 (こぜわ) しいし、かといって、2時間は絶対に暇を持て余すと思うし、うーん…。 ということで、8時53分頃に雲仙に着いて、地獄を散策した後、諫早行きのバスではなく、10時26分発の便で島原方面に戻ることにしました。 滞在時間は1時間30分。 ちょうどいい感じっすよね。 島原で前日に回れなかったエリアもあるので、そこを1時間ほど散策して、島原駅から島原鉄道で諫早に戻る。 そういうプランにしました。

 そこで登場、 島原半島周遊パス 。 しまてつの鉄道・バス・フェリーが乗り放題で、1日券なら2,500円。 え? 値上げした? 僕が買った時は2,000円だったと思うんっすが、調べてみたら2022年4月29日(祝)利用分より価格が改定されてました。 しまてつの鉄道・バス・フェリーが乗り放題で、1日券なら2,000円でとってもお得♪ …と書くつもりだったんですが、2,500円だと、ちょっと微妙。 2,000円でも、高いなぁ。 …という気がしたんっすが、東登山口から雲仙までのバス代が750円、帰り、島原駅前までが850円、島原から諫早までの電車賃が1,460円で、計3,060円だから、余裕で元が取れる計算だったんっすよね。 2,500円でも、ま、元は取れるし、いちいち小銭を用意する手間を考えると、収支がトントンでも利用する価値があるんっすが、交通系ICカードは使えなかったりするし。 ただこれ、販売所が諫早駅、本諫早駅、愛野駅、田比良駅、島原駅、島原船津駅、バスの小浜ターミナル、口之津営業所となっていて、島原港駅には売ってないんっすよね。 電車やバスの車内でも買えるようなことが書いてあるんっすが、それって、運転手に話しかけないとアカンって事っすよね? “陰” の極みで、シャイで、無口で、コミュニケーション能力が皆無で、喋りが下手くそで、話もクソつまらない僕に、それを求めるってか? 難易度、高過ぎませんかね? ま、駅でも駅員さんに話しかけないと、売って貰えないような気がするんっすが、駅員さんは切符を売るのが商売なので、断られる心配はないに違いなく、その点では、まだハードルが低いかな…と。 が、運転手は運転するのが仕事っすからね。 切符を売るのは本職ではないので、断られはしないまでも、 「えぇぇ…。」 みたいな、面倒臭そうな態度を取られるかも知れなくて、あ、じゃ、いいっす。 普通に払います。 普通に現金で払えばいいんっしょ!? 軽くブチ切れて、余計な体力を使うことに成りかねません。 とりあえずバスが来たので乗り込んだんっすが、果たしてどうしたものかと。

 で、雲仙に到着〜。 降りる際、恐る恐る運転手に声を掛けてみました。 「あの…、周遊券って、ここでも買えますかぁ?」 運転手は、一瞬、 「ん?」 という顔をしたんっすが、力強く、「買えます。」 おお♪ で、鞄の中から紙を取りだして、日付の判子を押してくれようとしたんっすが、「ん? ん? あれ?」 みたいな。 どうやら、めったに使わないのでスタンプがカピカピになって、うまく押せないみたいなんっすが、次第に苛ついて来て、 「後ろの人を先に!」 あ、叱られた…。 やっぱり面倒臭がられた…。 こんなことなら、余計なことを頼まずに、大人しく黙って現金で払えばよかった…。 あ、でも、僕の責任じゃないし! 僕がこうやって開き直る時って、80%くらいは僕の責任だったりすることが多いんっすが、今回ばかりはホントに僕の責任じゃないし! で、運転手は尚も悪戦苦闘していたんすが、ようやく、「あ、出来た!」 その成果は こちら 。 エエんか、これ? とりあえずバスの運転手は、「ま、エエやろ。」と判断して、無事に通してくれたんっすが、この先、一悶着起きそうな…。


< 雲仙温泉 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、雲仙地獄。 先述の通り、あまり多くは期待していなかったんっすが、バスを降りてちょっと歩いたところで、おおっ♪ 凄ぇぇぇぇぇぇぇ! 周りが何も見えなくなるくらい、めっちゃ凄い湯煙。 この辺り、「清七地獄」 という名前の地獄らしいんっすが、江戸幕府は、キリストの絵を人々に踏ませる 「踏み絵」 をさせて信者を見つけ出し、この雲仙で処刑しました。 キリシタンで長崎に住む清七という男が捕えられ、処刑されましたが、そのころにこの地獄が噴出したといわれ、 この名がつけられました。 【現地案内板より】 うわ…。「清七」 って、とりあえず 「清六(せいろく)」 で漢字に変換しておいてから、 “六” を “七” に変えなければならなくて面倒なので、最初から 「清六地獄」 にしておけよ。 …くらいにしか思ってなかったんっすが、そんな凄惨な歴史があったんっすな。 まさに地獄絵図。 キリストって、神様のように心が広い筈だから、本人を踏みつけるのはともかく、 「絵」 くらいなら踏んでも笑って許してくれるような気がするので、踏んじゃえ! 傍から見ている立場からすると、そんな気がするんっすが、そうもいかないんっすかね? ま、僕も細川ふみえの踏み絵を踏め! …と言われたら、ちょっと躊躇してしまうかも知れませんが、 悲しそうな顔をしながら踏み絵を踏もうとしている、江戸時代のクリスチャンの男性のイラストです。 こんなんだったら、別に踏んじゃっていいような? ていうか、 踏もうとしてるんかい! クリスチャンの風上にも置けませんな。 えーい、礼拝所不敬容疑で、しょっぴけ! で、(写真・ちょうど真ん中)「地獄 de 桜」 。綺麗っすな。  で、(写真・下から2番目)「雀地獄」 。 静止画では何も伝わりませんが、 このあたり一帯では、地下から噴き出したガスが水中ではじけて、ピチピチと小さな音をたてています。 丁度スズメがたくさん集まって鳴き騒いでいるような感じがするので、このような名前になりました。 【現地案内板より】 。 おお、可愛ぇぇ♪ が、地味な地獄っすな。 現地案内板が立ってなければ、そのまま素通りしてしまいそうなんっすが、で、 (写真・いちばん下) 。 クチコミ情報に、温泉たまごの販売所 「雲仙地獄工房」 の付近に猫がたくさんいると書いてあったので楽しみにしていたんっすが、おー、いたいた。 可愛ぇぇ♪ で、


< 雲仙温泉 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 地獄猫 (その2) 。 可愛ぇぇ♪ 人慣れしているので、モフりたい放題。 天国かよ、ここは。 で、あとはまあ、適当に地獄。 色々な名前が付けられておりますが、基本、ま、どこも似たようなものかと。 先ほどの 「雀地獄」 が、ちょっと毛色が変わっていたくらいで。 が、いい感じに遊歩道になっていて、散策には最適だし、ワニだの、熱帯魚だの、小賢 (こざか) しい客寄せ展示がなく、大自然一本で勝負しているところが清々 (きよきよ) しい by 本田圭佑っすよね。 で、入場料が無料! …というのも、ポイントが高いっす。 が、ぶっちゃけ、地獄の迫力としては、バス停から降りてすぐの 「清七地獄」 がいちばんでした。 (写真・ちょうど真ん中)「大叫喚地獄」 は、名前からして期待度マックスだったんっすが、んー、言うほどでは…。 やっぱ、処刑されたキリシタンの恨みは、半端ねぇな…と。 で、遊歩道の後半は、やや見所に欠ける嫌いがなくもなくて、で、ぐるっと回って、地獄から無事、生還。 広い車道に咲いていた桜が綺麗でした。 …と、ここまで、ざっと45分くらい? 猫との戯れタイムを除けば、8時53分着、9時48分発のプランで、ぜんぜん大丈夫だったかも? ま、猫との戯れタイムは絶対に外せないので、余裕のある行程にして正解だったんっすけど。 で、時間が余ったので、


< 雲仙温泉 (その3) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 道路の反対側のエリアも散策してみました。 旧八万地獄 というのがありました。 後から調べたら、旧ではない 八万地獄 というのもあったみたいなんっすが、見落としてましたなぁ…。 ま、他の地獄と似たようなものっぽいので、別にいいんっすが、で、旧のほう。 広場の石畳を触ると 「地熱」 でぽかぽかと暖かく、いまだに地熱だけは残っていて大地のパワーを感じることができます。 そんな岩盤浴みたいなのがあったんっすか。知らんかった…。 で、後は 温泉神社 をチラッと見て、それでもまだ時間があまったので、再び地獄猫スポットへ。 おお、いたいた。 可愛ぇぇ♪ で、先ほどはスルーしてしまったんっすが、温泉たまごの販売所がある辺りにあるのが 「お糸地獄」その昔、島原城下で、たいへん裕福な生活をしていたのに密通をしたあげく、 夫を殺してしまったお糸という女がいました。 お糸が処刑されたころにこの地獄が噴出したので、 「家庭を乱すと地獄に落ちるぞ」という戒めを込めてこの名前がつけられたと云われます。 【現地案内板より】 清七くんは、キリシタンが嫌いな僕も思わず同情してしまったんっすが、お糸ちゃんは、ま、自業自得やな…と。 んなことで、お糸地獄を最後に、雲仙からお暇(いとま)して、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はズート・シムズなんっすが、いや、気が進みませんな。 このタイミングで、この人って、どうよ? そんな思いもあったりするし。 ズート・シムズっていつも、ズート・シムズなのか、ズート・シズムだったかで迷うんっすが、もし後者だったとしたら、ずーっと沈む。 知床の遊覧船の事故の事を考えると、浮かばれないなぁ…と。 でもまあ、ズート・シムズのほうが正解らしいので、この問題は大丈夫かと思うんっすが、で、この人。 個人的にはあまりソソられるものがないんっすが、「ズート好き」というと、何だか本物っぽい感じがしますよね。 ずーっといい、ズート。 誰かがそんなことを書いてた気がするんっすが、あと、佐賀の嬉野温泉にある この旅館 。 今回も、ここに泊まろうか、どうしようかと悩んで、結局、やめてしまったんっすが、トップページにズート・シムズの 『モダン・アート』 を持ってくるあたり、ジャズに関しては本物っぽいっすよね。 もしこれがビル・エバンスの 『ワルツ・フォー・デビー』 とかだったら、にわか感、略して “にわ感” が半端なかったりするんっすが、ズート。 この若旦那、出来るな! …と。 が、よくよく調べると、この若旦那、大のビートルズ・ファンらしいんっすよね。 ジャズ好きの人って、人気のあるもの、ポピュラーなものを敵視する “こじらせた” 性格の持ち主なので、ビートルズ好きとは重なるものがないイメージなんっすが、リー・モーガンが 「イエスタデイ」 を演奏していたりすると、「堕落したな…」 と、軽蔑したり。 ビートルズと、ズートと、ずうとるび。 どれもイケるとするなら、何とも懐の深い若旦那なんっすが、とりあえず今日はズート。 個人的にはあまりソソられるものがないので、適当に1枚選んで、さっさと片付けちゃおうと思うんっすが、んなことで、 『ズート・シムズ・アンド・ザ・ガーシュイン・ブラザーズ』 。 “アンド” となっておりますが、ズートがガーシュイン兄弟と共演しているワケではなく、ガーシュイン兄弟の楽曲ばかりを取り上げた、そんな1枚でありますな。 アイラが兄貴で作詞家で、弟ジョージが作曲家。 ボーカル物ではないので、アイラの兄貴の名前は別に出さなくてもいいじゃん。 そんな気がしないでもないんっすが、アイラの作詞ではないジョージの楽曲は取り上げない。 そういうことなら、ま、いっかぁ…と。 とりあえず、取り上げている曲の大半が知ってるものなので、その点ではハードルが低いし、で、これ、サイドマンが何気に豪華。 オスカー・ピーターソンのピアノに、ジョージ・ムラーツのベース、グラディ・テイトのドラムス。 日本ではピーターソンって、何となく初心者向けのイメージで、コアなマニアからは馬鹿にされる傾向にあるんっすが、ある一線を越えると、逆張りで、ピーターソンって、意外といいじゃん。 そんなことを言い出すヤツも出て来て、結果、悪くない面子であるな…と。 ただ、ジョー・パスのギターが入っているのは、ちょっと余計かな…と。 そんな気がしないでもありません。 で、せっかくグラディ・テイトが入っているのなら、3曲くらいは自慢の 「歌」 を披露して欲しかったんっすが、そういうのはなくて、ここでの主役はあくまでもズート。 ま、いっかぁ。 …ということで、じゃ、聞いてみますかぁ。

 まずは1曲目、 「ザ・マン・アイ・ラブ」 。 ガーシュイン・ナンバーの中では、個人的にそんなに好きな楽曲ではなかったりするんっすが、ジャズマンはこぞって、この曲を取り上げますよね。 コード進行が面白いとか、何かそんな理由なんっすかね? 楽器が出来ない僕にはよく分からんのっすが、軽快なピアノのイントロに続いて、ズートが小粋にテーマを歌い上げます。 アップ・テンポで、いい調子っす。 そこにギターが絡んでくるんっすが、ま、いっかぁ…と。 で、続いてテナーのソロ。 白人系のウエストコースト・ジャズって、アレンジ重視で、頭でっかちで、スリルと熱さに欠ける…ような気がする。 僕があまり好ましく思わない要因は、そういうところにあるんっすが、ここでのズートのソロ、普通にいいっすな。 熱いやん! スリルあるやん! そもそも、ゆらゆら系、ぐるぐる系、高い高い系、絶叫系。どれも駄目な僕がスリルを求めるのが間違ってる気がするんっすが、スリリングなソロというのは、いいっすなぁ。 続くギターのソロは、ま、いいとして、その後のピーターソンは、やっぱ、いいなぁ…と。 ノリノリっすよね。 で、その後、ズートが再登場してイカしたブロウをカマしてくれて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやー、普通にエエやん♪

 で、次。 「ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン」 。 僕は ここ で MP3 のデータを買ったんっすが、タイトルが日本語表記なのが、何かダサいなぁ…と。 で、この曲は 「いつの頃」 からという邦題になっているんっすが、長ったらしい曲名が5文字で収まるのは、ま、利点かな…と。 で、演奏のほうは、しみじみとしたバラードっす。 ハート・ウォーミングっす。 ズートって顔はゴツいんっすが、心は、あたたたたたたた…。 いや、心は暖かいな…と。 で、次。 「オー・レディ・ビー・グッド」 。 ミディアム・テンポで軽快にバウンスするスインガー。 そういったアレでありますな。 しばらくオスカー・ピーターソン・トリオ + おまけ (ジョー・パス) による演奏が繰り広げられ、いい感じに場がこなれてきたところで、満を持してズートが登場。 持ち味が出ていると思います。 で、次。 全部で10曲 ( +おまけ付き) なので、駆け足で片付けなければなりませんが、 「アイブ・ゴット・ア・クラッシュ・オン・ユー」 「あなたにグシャグシャ」 みたいな意味なんっすかね? あなたに振り回されて、私の心は、かき玉汁…みたいな。 んーと、 これ っすか。 思ったほど、かき玉汁ではなく、メロメロ、ふにゃふにゃ、骨抜きなだけだったんっすが、けっ! アイラの兄貴、つまらん詞を書きやがって。(←妬み。) が、弟ジョージは、さすがっすな。 何とも小粋な楽曲に仕上がっているんっすが、ピアノの無伴奏ソロによるイントロに続いて、ズートがムーディにテーマを吹奏。 これぞ、酒場のジャズって感じっすな。 たまらんっ♪

 ということで、次。 「アイ・ガット・リズム」 。 リズムに乗った軽快な演奏が繰り広げられます。 理詰めでなく、リズミカルなところが、いいな♪ …っと。 ズートのテナー、よく歌ってます。 ジョー・パス、よく禿げ上がってます。 激しくはないんっすが、悪くはないと思います。 続くピーターソンはノリノリで、最後、ズートが再登場して、これまたノリノリなブロウを披露して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 エエやん♪ で、次。 「エンブレイサブル・ユー」 。 ガーシュイン・ナンバーの中でも、個人的にかなり好きな曲だったりするんっすが、導入部はジョー・パスのギターを大きくフィチャーしたものとなっております。 そこにピアノが絡んで来て、で、満を持してズートが登場。 いいと思います。 ま、それはそうと、ゴールデンウィークっすなぁ。 うちの会社の休みは暦通りなんっすが、とりあえず5月2日は休みを取りました。 6日も休みを取って10連休にしてもよかったんっすが、特に遊びに行く予定もないので、1日だけ出勤するかぁ…と。 が、4月29日、いきなり仕事が入りました。 マンホールポンプ、通称・マンポンが壊れました。 ま、壊れた原因の80%くらいは僕の責任なので、やむを得ないところではあるんっすが、で、4月30日、マンポンが自動で運転しない。 そんな連絡が入りました。 土日祝日に上下水道設備の点検業務を請け負っている業者から役所のほうに連絡が入ったみたいなんっすが、それが僕のほうにも流れてきました。 4個あるフロートスイッチのうち、1台運転用のが壊れているっぽい…と。 4個あるフロートスイッチのうち、2台同時運転用のは予備みたいなものなので、端子台でチョチョっと振り替えて貰えれば、とりあえず急場は凌げる ( = 連休明けでもなんとかなる) 筈なんっすが、契約には、そこまでの業務は入ってない…と。 何かあったら状況を確認して、補修業者様 ( = うち )に連絡する。 そういう業務を請け負っているそうで。 はぁ…。 結局、呼び出されて…、というか、苛 (いら) ついて、自主的に現場に行くことにしたんっすが、はぁ…。

  で、えーと、次。 「ス・ワンダフル」 「酢・素晴らしい」 。 そんな、酢を讃える歌っすよね、多分。 酢って、酸っぱいだけじゃん。 酢を吸うと、めっちゃ噎 (む) せるし、賞賛する程のものじゃないじゃん。 そんな気がしないでもないんっすが、餃子を食べる時に醤油だけあって、酢がないと、ぜんぜん駄目っすよね。 酢・素晴らしい! 今となっては、心の底から賛辞を贈れるんっすが、演奏のほうもアップ・テンポで軽快で、す、素晴らしい♪ で、次。 「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー」 。 昔はこれを 「優しき伴侶を」 と訳すのがお決まりだったんっすが、意訳が過ぎるとクレームが付いたのか、ここでは 「誰かが私を見つめてる」 という邦題になってます。 ま、いいんじゃないっすか。 少なくとも 「誰かが私を大島てる」 よりは事故物件じゃないし。 で、演奏のほうは、しみじみとしたバラードに仕上がっていて、す、素晴らしいっす。 で、次。 「イズント・イット・ア・ピティ」 。 唯一、あまりよく知らない曲だったりするんっすが、腐ってもガーシュイン。 いい感じのバラードに仕上がっております。 で、あ…。 これを書いている5月1日、またしても 「マンポンが自動で運転しない」 という電話が…。 1軒の家しか繋がっていないみたいなので、とりあえず明日まで耐えて貰うことにしたんっすが、ああ、5月2日の休みがぁぁぁぁ…。 ああああああぁぁぁぁぁぁ…。

 で、次。 「サマータイム」 。 有名な曲っす。 で、演奏のほうも、無難っす。 で、ラスト、 「ゼイ・キャント・テイク・ザット・アウェイ・フロム・ミー」 。 長ったらしいタイトルなんっすが、日本語では 「誰も奪えぬこの思い」 。 名訳っすよね。 で、演奏のほうはCDオマケ曲なので、多くは語らず、とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 白人だから、気が進まねぇ…。 そんな、謂われのない偏見を、即時に吹っ飛ばしてくれました。 ズート、やるじゃん♪ 普通にアドリブ重視のジューシーな演奏が繰り広げられていて、ま、オマケを入れて11曲というのは、ちょっと多過ぎる気がするし、3曲くらいはグラディ・テイトのボーカルを入れてくれれば完璧だったんっすが、それを差し引いても、ズート、思ってたより、ずーっとよくて、オススメ☆


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