JAZZ SUR SEINE (PHILIPS)

BARNEY WILEN (1958/2/13,14)

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【パーソネル】

BARNEY WILEN (ts) MILT JACKSON (p)
PERCY HEATH (b) KENNY CLARKE (ds) GANA M'BOW (perc) <#1,11>
【収録曲】

(01-04) SWING 39 / VAMP / MENILMONTANT / JOHN'S GROOVE
(05-06) B.B.B. "BAG'S BARNEY BLUES" / SWINGIN' PARISIAN RHYTHM (JAZZ SUR SEINE)
(07-09) J'AI TA MAIN / NUAGES / LA ROUTE ENCHANTEE
(10-12) QUE RESTE-T-IL DE NOS AMOURS? / MINOR SWING / EPISTROPHY
【解説】 ( 2022年05月22日更新 / 連載 1,490回 )

 カニ、カニ、グー カニしょうぐーん お味がグー テーテテーテ、テッテッテテテテテ、テーテテーテ、テッテッテテテテテ♪ …ということで、 これ 。 いや、いつ見ても酷いっすな、千代の富士。 極悪非道、冷酷無残、悪逆無道、織田無道にして、切磋琢磨。 いや、最後のは関係なくね? そう思われるかも知れませんが、好きなんっすよね、切磋琢磨。 佐藤琢磨 (レーシングドライバー)、ジャマラディン・タクマ (ジャズ・ベーシスト) と並ぶ “世界3大・タクマ” の一人。 ここに宅麻伸 (俳優) と、宅間守 (殺人犯) を加えると “タクマ5 (ファイブ)” になるんっすが、中ではジャマラディン・タクマがずば抜けて、知名度が低かったりしますよね。 ジャマラディンを排除して “タクマ四天王” にしたほうが、よくね? そんな意見もあろうかと思いますが、個人的にジャマラディンだけは絶対に外せません。 ラズウェル細木の漫画に出てくるので、妙に名前が印象に残っているんっすよね。 “世界3大・ラズウェル細木の漫画に出てくるので、妙に名前が印象に残っているミュージシャン” の一人なんっすが、残る2人はリチャード・グルーヴ・ホルムズと、アッティラ・ゾラー。 『ときめきJAZZタイム』 は寺島靖国 (ヤックン) の諸作と並ぶジャズ・マニアの必読書なんっすが、ジャマラディンが出てくるのは、 これ (一部抜粋) 。 酷い言われようっすな。 第3話 『おサラ回しは楽じゃない』 という、ラズウェルくんが1時間くらいジャズ喫茶のお店番を頼まれる話なんっすが、で、えーと、切磋琢磨。 個人的に好きだからと言って、極悪非道、冷酷無残、悪逆無道、織田無道にして、切磋琢磨。 いや、最後のは関係なくね? …という指摘に対する反論にはならない気がするんっすが、何なら、織田無道も関係なくね? そう思われるかも知れませんが、好きなんっすよね、織田無道。 このコーナー でも、真っ先に取り上げているし。 あ、黒歴史を自ら曝 (さら) け出してしまいましたが、また見事に微妙な感じの本ばかりが並んでおりますな。 2008年04月27日を最後に更新が滞っているんっすが、特に初期の “女子高生ひなのネタ” は、 『塩サバ通信』 の黒歴史の中でも群を抜いてダークマターだったりするので、この話はなかったことにして。

 で、千代の富士っす。 千代の富士と言えば、あの例の話。 高校時代の同級生に、ちょっとヤンキーっぽい感じのヤツがいました。 が、ヤンキーっぽいキャラとは裏腹に相撲好きで、特に千代の富士の大ファンでありました。 ある日、そいつに 「千代の富士の今日の対戦相手、誰やった?」 と聞かれて、 相撲にさほど興味がない僕が、「うーん、朝潮ちゃう? 確か。」 そのように答えたんっすが、相撲好きなのに、そんなことも知らんのか? で、 相撲にさほど興味がないのに、何で答えられるんや? いろいろ、腑に落ちないところもあるんっすが、それを聞いたそいつが、「よし、勝った!」 いやいやいやいや。 確かに千代の富士は強いっす。 当時、無敵と言っていい強さを誇っておりました。 で、確かに朝潮は弱いっす。 よく、こんなんで大関になれたな。 …と思ってしまうほど、パッとしません。 が、世の中、まぐれということがありますよね。 奇跡が起こらないとも限りません。 ま、1万回やったら、9999回は負けそうなんっすが、万が一ということも考えられるし! 不細工な朝潮にちょっぴり親近感を持っていた僕は、端から朝潮を馬鹿にしたそいつの言動に、憤りを覚えずにはいられませんでした。 ま、その日、普通に負けたんっすけどね、朝潮。 奇跡なんて、そうそう起こるものではないな…と。

 とまあ、不細工には容赦なかった千代の富士なんっすが、男前にも容赦ありませんでした。 寺尾を吊り落とした一番 は有名なんっすが、不細工にも男前にも容赦ない千代の富士は、たとえ相手がカニであっても容赦しません。 冒頭に紹介した動画で分かって頂けたかと思いますが、じゃんけんではチョキしか出せないことが誰の目にも明らかなカニを相手に、 「グー」 を出して勝っちゃうとは、血も涙もねぇ…。 えーと、 改めて 。 このカニ、カニの脚ではない人間の脚の部分を見ると、かなりほっそりしているので、中身は女の人っすぜ、多分。 女の人…というか、雌のカニを容赦なく 「じゃんけん」 で打ち負かして、その戦利品として、カニからカニを奪い取って、カニの脚を力ずくで引きちぎって、身をむしり取って…。 まさに極悪非道、冷酷無残、悪逆無道、織田無道。 人としての道を踏み外していますよね。 で、この動画、カニの皿を捧げ持って、テーテテーテ、テッテッテテテテテ、テーテテーテ、テッテッテテテテテ♪ …と踊っているシーンが個人的にツボなんっすが、「俺も」 「俺も」 「俺も」 「俺も」 って、結局、何が言いたかったのかと思ったら、「俺も北海道、カニも北海道。」 ということはアレっすか。 ズワイガニじゃなくて、タラバガニ? 純粋なカニ、ちゃうやん! ヤドカリの仲間やん! 確かにこれ、よく見たらカニの脚が8本だったりしますよね。 プラス、人間の脚が2本生えていて、合計10本なので、微妙なところではあるんっすが、カニの部分はタラバガニであると判断していいのではなかろうかと。

 で、先日。 某・役所の水道課の人から電話が掛かってきました。 「取水ポンプの故障が出たんで、見て貰えますかぁ?」 ま、見るだけなら別に構わないんっすが、見た結果、アカンことが判明したとしても、僕の力では何ともなりません。 それでもいいなら、とりあえず、見るだけでも見てみるかぁ…と。 水中ポンプの故障は、すぐに直るか、何ともならないか、その二択だったりするんっすが、とりあえず見てみて、漏電ブレーカーが動作していたら、とりあえず再投入してみて、それで戻れば、直ったぁ♪ 再びブレーカーが落ちたら、アカン…。 サーマルリレーか3Eリレーが動作していたら、とりあえずリセットしてみて、それで直れば、直ったぁ♪ 再び動作すれば、アカン…。 で、今回、とりあえず見てみたら、漏電ブレーカーが動作していました。 再投入する前に絶縁抵抗を測ってみたんっすが、0MΩ。 あ、こりゃ、アカンっすな。 通常なら100MΩ以上、悪くても0.2MΩあれば、何とかならないことはないんっすが、ゼロでは問題外。 ブレーカーを再投入しても、運転しようとした瞬間、バチャンと落ちるに違いありません。 こうなったらもう、まったく技術力のない技術課の課長である僕にはどうすることも出来ず、あとはもう、優秀な部下の腕に委ねるしか。 とりあえずクレーン車を呼んで、ポンプを引き上げて、新しいのと取り替えるしかないんっすが、そこの現場は浄水場から少し離れていて、途中、幅が2mくらいしかない細い橋を渡らなければなりません。 クレーン車とか、絶対に近付けそうもないんっすが、果たしてどうしたものか…。

 とりあえず営業担当者に相談したところ、現場を見に行ってくれて、「カニクレーンなら、何とかなるんちゃう?」…と。 「あ、やっぱ、それしかないっすよねー。」 とりあえず同調して、返事だけしておいたんっすが、え? カニクレーン? 何それ? 後からこっそり調べてみました。 これ っすか。 おお、こんなん、あるんや。 凄ぇぇぇぇぇ! カニというより、蜘蛛に近いような気がするんっすが、「くもクレーン」。 今ひとつ語呂が悪いっすよね。 その点、 「かにクレーン」 なら、何となく、果肉レーン? そんな感じで納得いくので、その辺りを前田クンが考慮した上でのネーミングではないかと思うんっすが、いや、これ、使えそうっすな。 実際、カニさんのお世話になるか、あるいは別の方策があるのか、優秀な部下が検討してくれると思うので、健闘を祈る! 上司の僕は影ながらエールを送るとして、で、( 前回 までの粗筋 ) 。 西戸崎駅から “DENCHA” に乗って海ノ中道駅に向かい、周辺を散策した。 で、 海の中道海浜公園 、開園っ♪


< 海の中道海浜公園 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 海の中道海浜公園は、博多湾と玄界灘の2つの海に囲まれた砂州状の地形 「海の中道」 に位置します。東西に約6キロメートル、面積約350ヘクタールと広大な敷地を有する国営公園です。園内では四季折々の花を楽しむことができ、 「動物の森」 ではリスザルやカピバラ、カンガルーなどかわいい動物たちとふれあうことができます。 無駄にクソ広い公園やな。 …と思ったら、東西6キロもあるんすな。 JRの駅、1区間分っすからね。 で、面積で言うと350ヘクタール。 まったくピンと来ませんな。 ヘクタール (hectare、記号:ha) は、メートル法における面積の単位のひとつであり、10,000平方メートルである。 つまり、100m × 100m = 1ヘクタール。 グリコ1粒 = 300mなので、1ヘクタールの四角い広場の外縁を疾走しようとすると、3辺まで走ったところで力尽きるレベル。 それの350倍なので、ま、クソ広いっすよね。 ちなみに、日本の屋外型遊園地・テーマパークの敷地面積ランキングは

  1 ハウステンボス 1,520,000u
  2 リトルワールド 1,230,000u
  3 明治村 1,000,000u
  4 ニューレオマワールド 690,000u
  5 ナガシマスパーランド 630,000u
  6 東武動物公園 610,000u
  7 東京ディズニーランド 510,000u
  8 那須ハイランドパーク 500,000u
  8 白樺リゾートファミリーランド 500,000u
  8 富士急ハイランド 500,000u

 おお! 超・地元のナガスパ、5位入賞、おめでとぉ♪ 東京ディズニーランドや富士急ハイランドに (敷地面積では) 勝ってるんっすな。 ま、東京ディズニーランドは東京ディズニーシーと別カウントなので、厳密に勝っているかどうかは微妙なんっすが、で、うちの近くではリトルワールドと明治村がベスト3に入ってますな。 明治村はクソ広いので納得なんっすが、リトルワールドって、そんなにデカかったんっすな。 一度も行ったことはないんっすが、一度くらいはネタとして行ってみるのも、いいかも知れません。 で、レオマワールドって、 (敷地面積では) ナガスパよりも広いんっすな。 レオマ = 「レジャーは 大西に 任せろ」 の略。 任せて大正解だった模様で、やるやん、大西! で、 “うみなか” 。 ヘクタールから平方メートルへ換算。 ここで換算すると 350ヘクタール = 3,500,000u となって、断トツでトップに躍り出ました。 ま、大半が広場、もしくは未開の地だったりするので、ただ単に広ければエエちゅうものではないんっすが、ちなみに、名古屋が誇るテーマパークであるレゴランドの面積は9.3ヘクタール。 0.028海の中道海浜公園相当にしか過ぎないんっすが、ただ無駄に広ければエエちゅうものではにゃあがね! 「山椒は小粒でもぴりりと辛い」 って言うがね! その証拠に、レゴランドは入場料金が大人7,100円、子供4,600円(ピーク時・当日券)も、するがね! 中身がギュッと詰まっている証拠なんっすが、一方、 “うみなか” のほうは大人450円、中学生以下は無料。 これは中身がスカスカでも、文句は言えませんな。 で、実際、どんなものがあるのかというと、 (写真・いちばん上) の 「パンダカー」 とか。 パンダカーしかないのか…と思われるかも知れませんが、だけじゃないから! 犬カー (?) とか、ライオンカー (?) とか、他のカーもあるから! ま、これは恐らく、別料金を徴収されることになると思われるんっすが、で、小さなお子様向けのカーしかないのか…と思われるかも知れませんが、大きなお子様向けのカーもあるから! 日本の名車歴史館 というのがあるから! 主に昭和20年代から40年代にかけて国内で生産された四輪車・三輪車・二輪車を常時60台以上展示しています。ま、お子様はあまり喜ばないような気がしないでもないんっすが、入場料300円っすか。 世界のスーパーカーなら、それくらいの価値はあるかと思うんっすが、今回はパス。 で、スーパーカーと言えば、 この映像 。 おお、懐かしい♪ 長島温泉の温泉 = 千人風呂、こんな感じでしたよね。 いや、こんな噴水は無かったっすな。 というか、これ、男風呂と女風呂の仕切りがないような? 僕が物心ついた頃は、男風呂と女風呂の境は魚が泳ぐ水槽になっていて、熱心に魚を鑑賞しているフリをすれば、向こうが覗けそうな構造だったりしたんっすが、僕が更に成長して、向こう側を覗きたくなる年頃になった頃には普通の仕切りになってしまって、ま、それはともかく、温泉の中に滑り台があって、それが大変、楽しかったのを記憶しております。 で、映像 1:38〜、1977年の「スーパーカーフェスティバル」。 おおおぉぉぉぉぉ! これ、見に行きましたぜ! 桑名駅前のパルにもスーパーカーは来たんっすが、所詮はパル。 ナガシマスパーランドのほうが遙かに充実していて、満足度が高かったのを記憶しております。

 で、あとは (写真・ちょうど真ん中) のフィールドアスレチック。 いや、懐かしいっすな。 いや、ここのフィールドアスレチックは別に懐かしくないんっすが、子供の頃、子供会の行事か何かで、桑名の近くの飛島村にあるフィールドアスレチックに行ったんっすよね。 僕は極めて鈍くさい子供だったので、こういうのは大の苦手だった筈なんっすが、けっこう楽しかったことを記憶しております。 他、写真にはないんっすが、フワフワの飛び跳ねる遊具もあったりして、小学校低学年以下のお子様が楽しめそうなスポットでありますな。 で、(写真・下から2番目) の噴水と、(写真・いちばん下) のパルテノン神殿みたいなヤツ。 これは以前、会社の旅行絡みで来た時にも見た覚えがあるんっすが、この神殿がある辺りが “西口” の入口付近。 西戸崎駅からだと、こちらが最寄りとなります。 今回、開園時間の関係で、西戸崎駅から “DENCHA” に乗って、わざわざ海ノ中道駅まで行って、そっちのほうから入場したんっすが、お子様向け遊具に特に用がなく、お花目的で訪れるのであれば、西口を利用するほうが便利ではなかろうかと。 ということで、


< 海の中道海浜公園 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 お花のエリア。 まずはチューリップ。 いいっすよね、チューリップ。 チューリッヒ、チューチューマウスと並ぶ “世界3大・チュー” のひとつなんっすが、めっちゃ便利なんっすよね、 これ 。 ハムスターやん! マウスちゃうやん! ま、厳密に言えばそうなんっすが、いや、厳密に言えばそうなのかどうかは知りませんが、 ハムスターとマウスの違い 。 あ、やっぱ、ちゃうやん。 ハムスターは単独で生活をする動物のため中々人になれない性質があるが、マウスは飼い主とのコミュニケーションがとることができるほどの知能を持っているという違いがある。 え、そうなん? ハムスターのほうが懐いて、マウスのほうがアホ。 そんなイメージがあったんっすが、逆なんっすな。 それだと、 ハム太郎で盛り上がるオタ がアホみたいに思えてしまうんっすが、いいっすよね、これ。 東京オリンピックの閉会式、これにすればよかったのに。 ま、コロナ禍の状況では、ちょっと難しいかも知れませんが、そもそも、どうして肉フェスでハム太郎? もしかしてハム太郎のハムって、ハムスターのハムじゃなくて、ハム・ソーセージのハムだったりするとか? そっちのハムなら肉フェスで何の問題もないんっすが、で、(写真・上から2枚目)〜(写真・いちばん下)は、ネモフィラ。 花の色にちなんで、カラーコードを瑠璃色にしてみたんっすが、この花、最近の流行(はやり) っすよね。 萩原流行 (はぎわら ながれ) じゃなくて。 国営ひたち海浜公園がいちばん有名なんっすが、うちの近くの 「なばなの里」 でもやってたし、東員町や、いなべ市の休耕田にも咲いてました。 春はネモフィラ、秋はコスモスって感じ。 ここ、 “うみなか” のネモフィラもわりと有名で、ちょうど、僕が行くタイミングで見頃を迎えそうなので、チューリップの見頃を過ぎたっぽいハウステンボスをやめて、こっちにしたという経緯があります。 よって、綺麗に咲いていてくれていないと困るんっすが、 綺麗に咲いていてくれたので、よかったな♪ …と。 花そのものはオオイヌノフグリの大きいバージョン、いわば、オオ・オオイヌノフグリといった感じなんっすが、これだけ、びっしり咲いていると、おおっ♪ イヌの、ふぐりィィィィィィ!! そんな感じっすよね。 ふぐり、可愛いよ、ふぐり。 で、後は、


< 海の中道海浜公園 (その3) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ポピー。 頭の中に流れるBGMは当然、 これ 。 捻りがなさ過ぎぃ。 …というのであれば、プラスチックスの これ でもイケるかと。 ポピー、ポピー、会社でポピー♪ 作業服にウンコ水を付着させたマンポン修理帰りの社員がいたりするので、うちの会社には欠かせないんっすが、下手に芳香と入り交じると、オリジナルうんこ臭いよりも、更に害悪な臭いになったりするので、注意が必要かと。 で、後は再びチューリップだったり、水辺の花だったり、またまたチューリップだったり、花時計だったり。 いいっすよね、花時計。 少なくとも、 ハラハラトケー よりは、いいな♪ …と。


< 海の中道海浜公園 (その4) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、後は、綺麗なお花 (その1) だったり、 (その2)だったり、 フラワーミュージアム だったり。 このエリアはちょっぴり、花の都パリの雰囲気を楽しめる…ような気がしないでもないんっすが、とまあそんなことで、

 今日はバルネ・ウィランを取り上げてみたいと思います。 バルネ・ウィラン (Barney Wilen, 1937年3月4日−1996年5月25日) は、フランスのジャズのテナー・サックス、ソプラノ・サックス奏者、作曲家。 Barney (バルネ) とか、気取った名前を名乗っているんっすが、よく見たら、ただの Barney(バーニー)じゃん。 バーニーと言えば、ジャズの世界ではバーニー・ケッセルなんでしょうが、個人的には、まず最初にマックバーニー切開法が頭に浮かびます。 『LIFE & DEATH』 というゲームに登場するんっすよね。 え? お医者さんごっこのゲーム? 楽しそう♪ そんな軽いスケベ心で始めると、えらい目に遭う、まさに 「生と死」 が隣り合わせになった超シビアなゲームだったんっすが、んーと、 これ 。 で、マックバーニー切開法は、 これ 。 おお、めっちゃ為になる! が、こういう大切なことは、出来れば手術を始める前に教えて欲しかったなぁ…と。 とまあ、そんな切開法なんっすが、これがフランスだと、マクドバルネ切開法になるんっすかね? ちょっとお洒落な感じで、綺麗な女医さんに切られてみたい気がするんっすが、今日はそんなバルネの 『ジャズ・シュール・セーヌ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 JAZZ SUR SEINE (じゃず・さー・せいん)? 何て読むのかと思ったら、 SEINE はセーヌ川のセーヌ、SUR はシュールレアリスムとかのシュール。 「超える」 という意味らしいんっすが、日本ではシンプルに 『セーヌ川のジャズ』と訳されている模様。 いいっすなぁ、セーヌ川。 桑名には木曽三川という大きな川が3つと、町屋川という、さほどでもない川が流れているんっすが、「揖斐川のジャズ」 「木曽川のジャズ」 「長良川のジャズ」 。 やっぱ、長良川がいちばんいいっすな。 次点で 「町屋川のジャズ」 。 ただ、町屋川というのは通称で、正しくは 「員弁(いなべ)川」 。 これだとちょっとアレっすな。 都会派アーバンな雰囲気が薄れてしまいますよね。

 で、これはアレっす。 フランスを代表するモダン・ジャズ・サックス奏者バルネ・ウィランが、ジョン・ルイスの抜けたモダン・ジャズ・クァルテットと共演した代表作。 本場アメリカのミュージシャンと対等に渡り合う、若く溌剌としたバルネの姿が実に爽快です。 (帯より) そういったアレなんっすが、1958年録音ということは、バルネくん、当時20歳 (はたち) くらい。 いや、若いっすな。 そりゃ、溌剌としてますよね。 で、馬鹿な年頃でもありますよね。 20歳 (はたち) 馬鹿よね〜、お馬鹿さんよね〜♪ そう、細川たかしも歌ってましたが、恐い物知らずな年頃でもあります。 ジョン・ルイスの抜けたモダン・ジャズ・クァルテットと共演…って、なんとまあ、恐れ多い。 普通、辞退しますよね。 「僕なんて、まだまだ。」とか、謙遜して。 で、これ、ジョン・ルイスの抜けたモダン・ジャズ・クァルテット。 さらっと聞き流しそうになったんっすが、パーソネルを書き写していて、ん? ドラムスがコニー・ケイでなく、初期のケニー・クラークなのは、ま、いいとして、ん? ミルト・ジャクソン (p) ? ミルト・ジャクソン (vib) じゃなくて? ミルト・ジャクソンの抜けたモダン・ジャズ・クァルテット、ジョン・ルイス (p) の間違いでもなくて? ま、ミルトもピアノくらい、余裕で弾けちゃうのかも知れませんが、ぼ…、僕だって、カシオの 「弾けますとーん」 なら、一本指で何とか弾けるし! 鍵盤の上のランプが光るので、もぐら叩きみたいにそこを叩いてやれば、ちゃんとメロディが弾けるんっすよね。 ま、専用のROMに入っている曲しか弾けなかったりするんっすが、もしかしたらミルト・ジャクソン (弾けますとーん) だったりするのかも知れないし、とまあそんなことで、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずはジャンゴ・ラインハルト作の 「スウィング・39」 ガーナ・ム・ボウ(?)とかいう人のパーカッションも加わって、ちょっぴりラテンのリズムな、アップ・テンポの軽快なナンバー。 テーマに続いて、そのままテナーのソロになだれ込むんっすが、バルネのブロウは極めてオーソドックス。 フランス人っぽさ、パリジャンっぽさは皆無で、黒人系ハード・バッパーと言われたら、素直に信じてしまいそう。 ちなみにバルネはニース生まれらしいので、 パリジャンじゃないじゃん。 …なんっすが、本場アメリカのミュージシャンと対等に渡り合う、若く溌剌としたバルネの姿が実に爽快であるな…と。 で、続いてピアノのソロが登場。 確かにジョン・ルイスっぽくはないような? で、んーと、 これ 。 あ、元々はミルト・ジャクソン名義だったっぽい? ま、いずれにしろ、ミルトが弾いているのは 「弾けますとーん」 ではなく、ちゃんとしたピアノみたいだし、普通にちゃんと弾けているし、貴重な記録でアルコとは確かで、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ヴァンプ」 。 これまたジャンゴ・ラインハルトの曲らしいんっすが、ムードは一転。 何ともムーディなバラードなんっすが、いや、いいっすな、これ。 バルネがストレートにテーマを歌い上げているんっすが、若干20歳(はたち)の馬鹿とは思えない、円熟の味。 年長者の余裕のようなものさえ感じさせるんっすが、サブトーンの使い方も絶妙。 で、短めのテナー・ソロを挟んで、ミルトのピアノ・ソロが登場。 こちらも短めではあるんっすが、控えめなタッチが紳士的で、これなら 「おさわりバー」 に行っても、嬢に嫌われることはなさそう。 「おさわりバー」 なんやから、触らせろや! そういう高圧的な態度だと嫌われるので、見習いたいところでありますが、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。 で、次。 「メニルモンタント」 。 作曲者として Charles Trenet という名前がクレジットされているんっすが、誰? んーと、シャルル・トレネ (Charles Trenet, 1913年5月18日 - 2001年2月19日) はフランスのシャンソン歌手、作詞家、作曲家。 あ、シャンソンっすか。 新春シャンソン・ショー。 早口言葉の中でもかなり難易度が高いんっすが、しんしゅんさんしょんそー。 新春からシャンソンなんかやってんじゃねーよ! お正月は染之助・染太郎やろ? うまく言えなかった腹いせに、因縁を付けたくなってしまうんっすが、これ、ぜんぜんシャンソンっぽくない仕上がりだったりしますな。 トレネがアカンということではなく、バルネが完璧にジャズに昇華したと言っていいと思うんっすが、軽快にバウンスするスインガー。 そんな1曲に仕上がっています。 よく歌うソロは、ちょっぴりデクスター・ゴードンで、微かにチャーリー・ライズの気配も。 いずれにしろ、フラン人っぽさは希薄で、本場ニューヨークでも、十分にやっていけそう。 で、ミルトのスインギーなピアノ・ソロがあって、軽快なテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 全部で12曲もあるのに、ここまで真面目に解説しすぎたので、反省して、ここから先は流します。 「ジョンズ・グルーヴ」 。 作曲者として Raymond Fol という名前がクレジットされているんっすが、誰? んーと、Raymond Fol (April 28, 1928 in Paris ? May 1, 1979 in Paris) was a French jazz pianist. どうやらフレンチなジャズ・ピアニストっぽいっすな。 ハード・バピッシュで軽快な仕上がりで、ここでもさほどフレンチっぽさは感じられないんっすが、テナー、ピアノの順で各自の充実したソロが披露されて、最後にちょっとドラムスとの絡みがあって、で、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「B.B.B.」 "Bag's Barney Blues" の略らしいんっすが、バグスこと、ミルト・ジャクソンに捧げたバルネ作のブルースではなかろうかと。 目の下のたるみが袋に見えることから “Bags” らしいんっすが、 これ をやらんとアカンっすな。 で、曲のほうはアレっす。 ブルースっす。 冒頭、バグスのピアノをフィーチャーしたトリオ演奏がしばらく続いて、しばらくしてバルネが出てくるという、そういうアレなんっすが、ディープでアーシーな雰囲気で、個人的には、ちょっと…。 でもまあ、全部で12曲もあれば、ひとつくらいはアレだと思うので、次。 「スウィンギン・パリジャン・リズム」 。 括弧して (ジャズ・シュール・セーヌ) と書かれているので、これがアルバム・タイトル曲ということになろうかと。 「躍動的なパリっ子の律動」 という名前の通り、 「ぱりんこ」が食べたくなる軽快な仕上がりなんっすが、あ、これ、三幸製菓なんっすな。 好きな米菓メーカーだったんっすが、工場火災の件で思いっきりイメージ・ダウン。 これからは亀田の「ソフトサラダ」にしようかと思うんっすが、で、これ、言うほどパリっ子の律動ではなく、どちらかというと、アフリカンな躍動感。 ま、それでそれで、何の問題もないんっすが、バルネのテナーもよく歌ってます。 けれん味のない吹きっぷりなんっすが、ちなみに僕はスナック菓子に関して言えば、シンプルな塩味よりも、「けれん」 に溢れまくったフレーバーのほうが、好きっ♪ バーベキュー味とか、いいっすよね。 で、演奏のほうは終盤、テナーとドラムスの掛け合いなんかもあって、大いに盛り上がって、おしまい。

 で、次。 「ジャイ・タ・マイン」 。 正確な読み方は不明。 作ったのはシャルル・トレネ。 シャンソンの人っすな。 言われてみれば確かにシャンソンかもしれない、小粋で洒落た曲調だったりして、パリのエスプリを感じさせるな…と。 2分21秒の、ほんのちょっとしたプチ小品なんっすが、 ただ無駄に長ければエエちゅうものではにゃあがね! 「山椒は小粒でもぴりりと辛い」 って言うがね! で、次。 「ヌアゲス」 。 ジャンゴ・ラインハルトの曲なんっすが、あ、これ、例のアレっすか? 「雲」 とかいう奴っすか? あ、 「ヌアゲス」 じゃなくて、 「Nuages (ヌアージュ) 」 って読むんっすか? いずれにしろ、「雲」 であるには違いないんっすが、青空にたなびく白い雲のような心穏やかなバラードに仕上がっております。 いいっすよね、雲。 蜘蛛はキモいんっすけどね。 かにクレーンが蜘蛛クレーンじゃなくて、本当によかったと思うんっすが、で、次。 「ラ・ローテ・エンチャンティ」 。 正確な読み方は不明。 作ったのはシャルル・トレネ。 シャンソンの人っすな。 言われてみれば確かにシャンソンかもしれない、小粋で洒落た曲調だったりして、バリの海老チリを感じさせるな…と。 まんまコピペでは、さすがに気が引けるので、ちょっとだけ変えてみたんっすが、 バリ島のエビチリ丼に関連するお店 。 380件もあって、凄ぇ!

 で、次。 「クエ・レステ・ティル・デ・ノス・アモウス?」 また、読めんタイトルを…。 シャルル・トレネ作のシャンソンなんっすが、「しゃんしゃん総会」 を彷彿させて、爽快やな…と。 新春シャンソンしゃんしゃん総会。 難易度が上がるかと思ったら、そうでもなかったんっすが、演奏のほうは小粋で、いいな…と。 で、次。 「マイナー・スイング」 。 いかにも日本人受けしそうなタイトルなんっすが、ジャンゴ・ラインハルトのオリジナル。 で、1曲目同様、ガーナ・ム・ボウ(?)とかいう人のパーカッションが加わります。 ちょっぴりラテンのノリで軽快にスウィングするマイナー調のナンバーで、いいな♪ …と。 んなことで、ラストっす。 「エピストロフィ」 。 ここまで、ずっといい感じの選曲だったのに、最後の最後にセロニアス・モンクっすかぁ…。 ま、「エピトロ」は、そこまで変な曲ではないので、ここまでの業績を全て台無しにすることはないと思うんっすが、結果として、うーん、まあまあ? そんな気がしないでもなくて、 とまあそんなこんなで。今日のところは以上っす。

【総合評価】 フランス青年の本場のジャズに対する熱い思いと憧れを感じさせる、そんな1枚でありました。 ミルト・ジャクソンがピアノを弾いてる件に関しては、ふーん。 …といった感じで、ま、想定の範囲内だったんっすが、バルネの熱いプレイは人種や国籍の壁を越え、万国の労働者と、坂角の 「ゆかり」 を団結させる力を秘めていて、オススメ☆


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