BODY AND SOUL (MUNICH)

J.R.MONTEROSE (1970/1/31)

BODY AND SOUL ←click!!


【パーソネル】

JON EARDLEY (tp) J.R. MONTEROSE (ts)
REIN DE GRAAFF (p) HENK HAVERHOEK (b) PIERRE COURBOUIS (ds)
【収録曲】

(01-03) SHORT BRIDGE / BODY AND SOUL / HOW DEEP IS THE OCEAN
(04-06) JUST BLUES / OLD FOLKS / FOR HANK
【解説】 ( 2022年05月15日更新 / 連載 1,489回 )

 ああぁぁぁぁぁぁ…。 ゴールデンウィークが終わってしまったぁぁぁぁぁぁ…。 嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ! あまりにも会社に行くのが嫌過ぎて、月曜日の朝、何か嫌な夢を見てしまいました。 会社へ行くのは嫌でも、仕事そのものはそうでもないようで、何か、どっかの現場に直行していたっぽいんっすけどね。 下請けの電気屋のオッサンの顔もありました。 週明けの水曜日から入る予定の現場を担当しているオッサンだったんっすが、夢の中でも常に次の仕事の事を考えている、現場監督の鑑(かがみ)のような人 = サバくん。 それを如実に示すエピソードでありますな。 で、エピソードと言えば、アメリケーヌソース。 何か、いかにもアメリカンっぽいソースやな。 バーベキューソースみたいな? …とか思っていたら、違うんっすな。 主にフランス料理で使われる海老の殻を炒めて作るソース。 ええ…、そんなん、いらねぇ…。 そう思わずにはいられませんが、僕が極度の海老の殻嫌いであることを如実に示す、とっても海老ソースなエピソードでありますな。 で、えーと、サバ監督は夢の中でも次の仕事の事を考えていた…と。 実際には今まで一度も行ったことがない、よく分からない謎の現場だったんっすが、とりあえず仕事が早く片付いたので、会社に戻るかぁ…と。 夢の中とはいえ、ちょっと考え方がおかしいっすよね。 仕事が早く終わったら、適当に用事を作って時間を潰して、定時になったら現場から直帰というのが普通だと思うんっすが、何故だか僕は会社に向かって歩き出してしまいました。 歩いて帰れるくらいの至近距離だったみたいっす。 が、いつまでたっても会社にたどり着きません。 会社に行きたくねぇぇぇ…。 そんな深層心理によるものだと思われますが、どれだけ歩いても目的地に到着することが出来ず、ていうか、ここ、どこや? 周囲の景色も、まったく見覚えのないところだったり。 もしかして、方向が逆だったのかも? 僕は極度の方向音痴で、実生活でもそういう事がよくあるんっすが、スマホの地図を見ながらでも駄目だったりします。 え? これ、もしかして、逆? 歩いているうちに不安になって、来た道を引き返すと、ますます目的地から遠ざかってしまって、え? やっぱ、さっきのであってた? ナビがあってもそんな感じなのに、夢の中の僕はそんな文明の利器は持ち合わせて無く、文明の利器どころか、消臭力 (しょうしゅうりき) すらなく、ま、そんなものがあったところで、今回は何の役にも立たないんっすが、マンホールポンプの点検をしていたら汚水 = ウンコ水が作業着に付着して、臭っさー! そんな状況ではないっすからね。

 で、マンホールポンプと言えば、衝撃の事実が発覚しました。 僕は今までずっと、マンホールポンプの略称は “マンポン” だと思ってました。 うちの会社でもそのように呼んでいたんっすが、マンホールポンプを引き上げる為の小さなクレーンが付いた車 = マンポンカー みたいな。 が、先日、某町のマンホールポンプ設備の水位計センサーがマンホールポンプに巻き込まれてお亡くなりになって、それを復旧する工事を請け負って、契約書を交わしたんっすが、その工事番号が 「マンポ4-2」 になってたんっすよね。 令和4年度の2件目ということで、数字のほうは分かるんっすが、え? マンポンじゃなくて、マンポ? お役所的にはそれが正式な略称なん? じゃ、マンホールポンプを引き上げる為の小さなクレーンが付いた車 = マンポカーなん? そんな万歩計の車バージョンみたいな略称、使えるかっ! (←頑固な職人気質) が、お役所がそう決めたのであれば、受注者側としては、それを受け入れるしかなくて、工事写真帳の表紙を作成する際、泣く泣く 「マンポ(ン)4-2」 の 「ン」 を心の中に止めて、表面には出さないようにしたんっすが、 えーと、 テテ・クワシクワシは1842年に英領ゴールドコーストのアクラに近いアクアピン丘陵のマンポン村で生まれ、うんぬん。 あ、やっぱ、マンポンで合ってるやん! マンポ村生まれ、ちゃうやん! あ、でも、 日本のカナート 「マンボ」 。 農林水産省がそう言ってるところを見ると、やっぱ、お役所仕事的には、こっちなんっすかねぇ…。 あ、でも、これ、よく見たら 「マンポ」 じゃなくて、 「マンボ」 やん! 半濁点 (まる) じゃなくて、濁点 (てんてん) やん! で、どうでもいいけど半濁点 (まる)って、言うほど、濁点 (てんてん)の半分か? そんな気がしますよね。 ゛(てんてん)の半分なら、`(てん)。 こういうのが半濁点じゃね? …と。 が、`(てん) は 「アクサングラーブ、グレーブアクセント」 というのが正式な名称であるらしく、たかが `(てん) の分際で、無駄にカッコいい名前を名乗ってんじゃねーよ! そう思わずにはいられません。

 話が逸れました。 会社に帰ろうとしたが、道が分からなくなった。 が、夢の中の僕にはスマホのナビという文明の利器も、ウンコ水が付着した作業着を何とかする為の消臭力 (しょうしゅうりき)も、なかった…と。 消臭力は試したことがないんっすが、ウンコ水が付着した作業着、何とかなるんっすかね? 香水とかのいい匂いで誤魔化そうという戦術は、思い切り逆効果だったりするんすよね。 ウンコの臭いと香水の匂いが入り交じって、何とも形容しがたい吐き気を催すような悪臭になってしまって、これならまだ、純粋にウンコ臭いほうが、まだマシだった…。 そんな結果になってしまうんっすが、で、方向を間違えたかな? …という気がして引き返したところ、何だか、川のようなところに出ました。 右の端っこのフェンスとの境あたりが、ぎりぎり歩いて渡れそうなので、そこを通ったんっすが、で、その先がショッピングセンターの中みたいなところ。 そこを歩いている時に、ふと気が付いたんっすが、もしかして、今の自分、パンツを穿いてないんじゃね? ここで言うパンツと言うのは、ヤングな若者が言うところのパンツ = おじさんが言うところのズボンの事なので、ぜんぜん問題はないんっすが、正直に言うと夢の中の僕は、「もしかして、今の自分、ズボンを穿いてないんじゃね?」 …と。 ズボンとか言うと、おっさんだと思われそうなので、ちょっと見栄を張ってしまったんっすが、いずれにしろ、ズボンを穿いてない = パンツ姿で、会社に行くというのも、ちょっとなぁ…。 上半身はちゃんと作業着を着ているので、別にいいといえば、いいんっすが、僕にも一応、体面というものがあるし。 しばし悩んでしまったんっすが、あ、そういえば、会社を超えた先のところに、別の現場があるじゃん。 そこでズボンを穿いてから会社に向かえばいいじゃん! ズボンを持ち歩いているんなら、わざわざそんなところまで行かなくても、今、その場で穿けばいいだけのような気がするんっすが、何せ夢の中の話なので、状況がよく分かりません。 とりあえず、その “別の現場” とやらを目指すことにしたんっすが、なかなかそこにも辿り着く事が出来なくて、うーん…。

 進退極まった感じなんっすが、ここで、とっておきの解決策を発動。 これ、夢なんだから、目を覚ませば何とかなるんじゃね? …と。 ショッピングセンターに入った辺りから、薄々、夢だと気付いていたんっすよね。 スタイリッシュな僕がズボンを穿いてない = パンツ姿で、会社に行こうとするとか、現実ではあり得ない話だし。 実際、ここで目が覚めたんっすが、パジャマのズボン、ちゃんと穿いてるし! ま、若干、ずり落ち気味ではあったんっすが、いずれにしろ、あまり目覚めのいい朝ではなく、こうして憂鬱な1週間が始まったのでありました。 ああぁぁぁぁぁぁ…。 連休、終わってしまったぁぁぁぁぁぁ…。 とりあえず過去の思い出に浸って、現実から逃避するしかないんっすが、んなことで、( 前回 までの粗筋 ) 。 島原の湧水庭園で、まったりとした時間を過ごし、隣の喫茶店で 「かんざらし」 を食べた。 で、 「かんざらし」 というとアレっす。 今から30年くらい前、某町の上水道の管理事務所の事務室の机の引き出しの中に、エロい本と一緒に突っ込まれていた、健全な漫画雑誌に載っていた 「後発性・恥さらし症候群」 という話を思い出してしまいます。 詳しくは省きますが、キ○タマの皮をびろーんと伸ばして、「あ、サテ、あ、サテ、あ、サテサテサテサテ、サテは南京、玉ふぐり♪」 みたいな。 それ、本当に健全な漫画雑誌か? ただのエロい漫画雑誌なんちゃうか? そう言われると、ちょっと自信がないんっすが、何せ、30年くらい前の話だし。

 で、これを書いている令和4年5月14日 (土) 午前11時現在、僕はその某町の上水道の管理事務所の敷地内に建てた仮設の現場事務所にいたりします。 昨日、送水管に不断水ストッパーを取り付ける作業の監督業務の補佐をやったんっすが、掘削した鋳鉄管の押輪の部分が抜けそうになって、ビューーーーーーッ! …と、水が噴き出したんっすよね。 僕は現場代理人でも主任技術者でもない、ただの補佐役なので、オロオロしながらコトの成り行きを見守っていたんっすが、とりあえず送水管にサドル付分水栓を付けて水を逃がし、逃がし切れなくて、びゆぅぅぅぅ (←勢いは弱まった)と漏れている分に関しては、水中ポンプで排水して、急場を凌ごう…と。 が、何かの拍子に水中ポンプが止まったり、緩んだ箇所がスポーン! …と抜けて、掘削箇所が水没してたりするとアレなので、サバくん (仮名) 、土日に確認に来てくれるよな? そう、役場の人に言われてしまって、エエぇぇぇぇぇ…。 現場代理人でも主任技術者でもない、ただの補佐役である僕が、どうしてそんな重責を…。 ま、僕がいちばん現場に近いところに住んでいるので、やむを得ないんっすが、ま、朝、現場を覗いて、午前中、現場事務所で原稿 (←今のこれ) でも書けばいいかぁ…と。 で、快活CLUBで昼飯を食って、帰るかぁ…と。 で、明日はもう、別にいいっすよね? 土日と言われたような気がしないでもないんっすが、ドキッチ (←オーストラリアの女子プロテニス選手) と言っただけかも知れないし。 エレナ・ドキッチに確認に来てくれるよな? 今ひとつ意味が分からないんっすが、不測の事態に直面して、役所の人も動揺していたと思うので、多少、日本語がおかしかったりするのは、察しなければならないな…と。 で、今のこれがドキッチな気がするので、これで十分に僕は責務を果たしたことになると思うんっすが、で、2日目のお泊まり先は こちら 。 当初、ハウステンボスにでも行こうかと思っていたんっすが、チューリップの見頃が過ぎてしまったっぽいので、目的地を ここ に変更。 ここ、一度、行ったことがあるんっすけどね。 今から何年か前の、塩サバ物産 (仮名) 創立何周年記念かの九州旅行の時。 んーと、 これ 。 ここに今回、書きたかったこと、 “速水もこみち” とかも織り込まれているので、特に付け加えることもないんっすが、夏はクソ暑かったなぁ…と。 で、特段、これといった花も咲いてなくて、季節としては今ひとつだったなぁ…と。 が、4月上旬から中旬のこの時期は、ちょうどネモフィラが見頃を迎えそうだし、チューリップもイケそうだし、そんなにクソ暑くはなくて、ウンコ暖かい。 そんな、お上品な状況であるに違いなくて、楽しみ♪

 公園の散策は最終日の予定で、この日は島原から宿泊先に移動するだけで午後の部が終わってしまうんっすが、島原から島原鉄道で諫早駅、JRに乗り換えて、特急 「かもめ」 で、博多駅。 で、志賀島は島なんっすが、陸地と繋がっているので、陸路でもアクセス出来ます。 博多駅からJR鹿児島本線で香椎駅、香椎線に乗り換えて、終点の西戸崎駅。 そこまで辿り着くことが出来れば、休暇村の送迎車が迎えに来てくれます。 ちなみに、にし・とざき駅ではなく、さいとざき駅。 で、この香椎線の車輌が、ちょっと面白かったっす。 電車ではなくて、 DENCHA (でんちゃ) 。 けっこう近未来っぽいデザインで、電車 (でんちゃ) とか好きそうな人には、喜ばれそう。 とまあそんなことで、西戸崎駅に到着〜。 着いたのはいいんっすが、ちょっと早く着き過ぎました。 休暇村の送迎車が14:30 または16:45なんっすが、16時頃に着いてしまいました。 と、同時に、尿意を催しました。 尿意って、待ってくれないんっすよね。 位置について、尿意、ドン! 時に、ちょっぴりフライングしちゃうこともあるんっすが、待ち時間が45分、そこから休暇村まで15分。 無理っ! 駅に待合室はあるものの、便所は見当たらなくて、うーん…。 翌日、ホームの端っこに便所があることが分かったんっすが、その日はそうとも知らず、で、周辺に何かないかと思って調べてみたところ、 西戸崎港旅客船ターミナル なんてのが。 客船ターミナルなら便所くらいあるに違いないし、時間を持て余しているのもあったので、そこまで歩いてみることにしました。


< 西戸崎港と海の中道港 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ふぅ…。 無事、漏らさずに済んで何よりなんっすが、で、(写真・いちばん上)、そこからの眺めもなかなか。 ちなみに西戸崎駅の周辺、ローカル線の終点なので、のどかな辺境の地なのかと思ったら、マンションなんかも建っていて、意外と都会でありました。 ま、一応、ここも福岡市内っすもんね。 で、駅前に戻って、送迎車に乗って、で、宿の詳細に関しては、またそのうち、 このコーナー で取り上げるとして。 今週は、無理! …っす。 これを書いている今現在、無事に現地視察を終え、予定通り快活CLUBで昼飯を食って、家に帰って来たところっす。 で、明日はどうするかなぁ…と。 「明日の現地確認は、お願いしてもいいですか?」 と、役所の人に申し出ようかと思ったんっすが、そういう、端からサボる姿勢だと、「いや、ちゃんと見に来て貰わないと困る!」 …と、頑 (かたく) なな態度を取られる恐れがあります。 逆に 「特に問題はなさそうですが、念のため、明日の朝も確認します。」 そのように申し出れば、「いや、申し訳ないので、明日は役所(うち)のほうで確認させて頂きます。」 そういう流れになると踏んだんっすが、普通に 「よろしくお願いします。」 そんな返答が来て、うわぁぁぁぁ、作戦、大失敗…。 仕方がないので、ちょっとだけ覗いて、速攻で帰ってこようと思うんっすが、快活CLUBも毎日だと、さすがに飽きるし。 で、翌日、休暇村の送迎車で西戸崎駅まで。 8:30 または10:00出発で、8時50分くらいには着いてしまいました。 公園のオープンが9時半なんっすが、周辺に客船ターミナル以外、何もないのが分かっているので、電車…、いや、でんちゃに乗って隣の海ノ中道駅まで行って、そっちのほうにもある旅客ターミナルの周辺でも散策して、時間を潰そうかと。 んなことで、 (写真・上から2番目〜いちばん下) 。 懐かしいっすなぁ。 会社の旅行の時は 「ももち」 から船に乗って、ここに来たんっすよね。 いい感じに南国リゾートな雰囲気が漂っているんっすが、あ、写真のキャプションにある 「三、三、桟橋」 というのは、 ここ 参照。 サンビシは、桑名にある サンジルシ のライバルなので、ケッ! …という感じなんっすが、「さん、さん、サンビシ」 に対抗して、こっちのほうは 「いち、にっ、さーんのサンジルシ〜♪」 で、いちばん下の ザ・ルイガンズ 。 休暇村にしようか、こっちにしようか、迷ったんっすけどね。 が、こっちのほうは休前日だとクソ高いし、「ルイガンズ」って、意味がよく分からないし。 これがもし 「ガンズングイ」 なら、あ、 メロラップ をリスペクトしてるんやな…と、すぐに分かるんっすけど。


< マリンワールド海の中道の周辺 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、続いては マリンワールド の周辺。 時間の都合で、中には入らなかったんっすが、磯崎新の設計による貝殻をモチーフにした建物そのものがイケてるし、周囲を散策するだけでも、それなりに楽しめるな♪ …と。 ちなみに (写真・下から2枚目) 。 朝のお掃除タイムだったので、路上に竹ぼうきと熊手が立てられていて、その様子がなかなか、ゲージュツ的であるな。 そんな気がしたので、カメラに収めてみたんっすが、改めて見直してみると、どうしてこんなものを撮ろうと思ったのか、理解に苦しむものがありますな。 でもまあ、 庭好きオヤジの竹ビッグハンド 鷲掴み 細・太爪セット ミニ竹箒付 。 こんなのがあるくらいだから、ま、いっかぁ…と。 こんな写真でも、庭好きオヤジの心を鷲掴み出来るかも知れませんよね。 ま、庭好きオヤジとか、絶対に素手では触りたくないんっすけど。 マンポン、もしくはマンポの点検整備と同じく、厚手のゴム手袋が必須なんっすが、あ、触ってしまった後、即座に捨ててしまいたいので、安物のビニール手袋で十分っすか。 で、(写真・いちばん下) のような緑あふれる道を歩いて駅のほうに戻って、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はJ.R.モンテローズなんっすが、ジャック・モントローズではありません。 その昔、関サバ師匠に、J.R.モンテローズとジャック・モントローズって、別人なんっすか? そんな質問を投げかけたところ、モントローズと、モンテローズ。 「ト」 と 「テ」では、トテも違います。 そんな回答が得られて、心の底から納得したものでありますが、で、今回、ネタ要員として、ジャック・モントローズも取り上げようかと思ったんっすが、演奏を聞いてヤメました。 典型的なウエスト・コースト・サウンドで、僕の趣向に合致しないこと、この上なし。 ぜんぜん好きになれないものを、無理してレビューする必要はないっすよね。 一方、 J.R.モンテローズのほうは、ぜんぜん大丈夫。 チャールス・ミンガスの 『直立猿人』 で、バリバリにハードなプレイをしていた事からも分かるように、白人テナーという範疇や、金魚という “らんちゅう” には収まらないキャラだったりします。 銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金の真鍮には当てはまるかも知れませんが、サックスの材質は真鍮なので、ぜんぜん大丈夫っすよね。 で、この人、過去に2回取り上げたことがあるんっすが、 これこれ 。 初期のジャケ絵、めっちゃ適当っすな。 ま、当時は週5日のペースで更新していたので、これが限界だったんっすが、で、背景が青い壁紙のページ、まだ残っていたんっすな。 読みにくい! …と、極めて不評なので、出来る限り手直しした筈なんっすが、今更なので、もう、どうでもいいかぁ…と。

 で、この人、極めて寡作なので、残されたカードは多くないんっすが、そんな中、 『ボディ・アンド・ソウル』 というアルバムを見つけたので、今回、取り上げてみたいと思います。 1970年1月31日、オランダ・ワーゲニンゲン農業大学ホールでのライブらしいんっすが、 ワーゲニンゲンだから、人間のジャケットなのか。 …と思ったら、そうではなく、恐らく 「ボディ・アンド・ソウル」 なので、ボディをあしらったのではなかろうかと。 いずれにしろ、キモっ! オランダ人の趣味の悪さに戦慄を覚えるレベルなんっすが、で、モンテくん以外のサイドマンは、恐らく全員オランダ人。 あ、ピアノがレイン・デ・グラーフなんっすな。 前回の アル・コーンのやつ にも入ってましたよね。 “O.T.B.P” っすよね。 オランダのトップ・バップ・ピアニスト。 おっさん・タケノコ・バリバリ・ぱんつ♪ …も、略すと同じになるんっすが、あ、オランダは “Oranda” じゃなくて “Nederland” っすか。 じゃ、 “N.T.B.P” っすな。 ねえちゃん・タスマニア・バーミヤン・ぱんつ♪ ぱんつ以外、総取っ替えなんっすが、逆に、僕のぱんつ愛が一途なものであることを分かって頂けたかと。 で、あと、トランペットのジョン・アードレイという人も入ってます。 ジェリー・マリガン・グループで活躍した人みたいなんっすが、んーと、 これ 。 あ、オランダ人ではなく、アメリカン・ジャズ・トランペッターなんっすな。 アメリケーヌ・ジャズ・トランペッターではないので、海老の殻は煮込んでいないと信じたいんっすが、んなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、モンテローズのオリジナルで、 「ショート・ブリッジ」 「短い橋」 っすか。 桑名の住民は、橋というと、とりあえず 伊勢大橋 みたいなのが頭に浮かぶので、京都で初めて四条大橋を見た時、「短っ!」と、思ってしまったんっすが、ずーっと昔に開催された塩サバ通信の京都オフ会。 待ち合わせ場所を四条大橋に設定したんっすが、そう言えば、橋のあっち側なのか、こっち側なのかを決めておかなかったな…と。 無事に合流できるか心配だったんっすが、実際に現場に行ってみたら、橋、短っ! あっちにいなかったら、こっち。 すぐに移動出来るレベルの橋だったんっすな。 こんなの 「大橋」 じゃねぇ! せめて、長さが1キロを超えてから 「大橋」を名乗って欲しいところなんっすが、あんなの、ただの四条ショート・ブリッジっすよね。 で、これ、めっちゃいいっ♪ この ブログ に、「SHORT BRIDGE」の出だしはコルトレーンの至上の愛のような雰囲気を持っていますが、その後は少し早めのテンポの4ビートとなり、モンテローズ、ジョン・アードレイ、レインデ・グラーフのソロへと受け渡されます。 そんな記載が見られるんっすが、出だしの部分はまさしく、スピリチュアルな雰囲気が横溢。 J.R.モンテローズに新主流派なイメージはなかったので、モーダルな作風に、ちょっと度肝を抜かれました。 何でもいいけど、度肝って、どんな肝なんっすかね? 個人的に肝は好きではないんっすが、それはあくまで、肝 = レバーという公式が成り立つ場合の話であって、砂肝はレバーではないので、大丈夫なんっすよね。 もし度肝が、レバーではない類いの肝であるなら、食べてみるにヤブサカでないんっすが、度肝/度胆 (どぎも) とは。 「きも」 を強めていう語。 あ、こりゃ、レバーっすな。 しかも、強調されたレバー。 食べたらキモいに違いないので、やめておこうと思いますが、で、演奏のほうはアレっす。 2管+リズム・セクションが入り乱れて、江原啓之な世界が展開された後、その後は少し早めのテンポの4ビートとなって、モンテローズ、ジョン・アードレイ、レインデ・グラーフのソロへと受け渡されるぞ…っと。 私家録音なのか、音質が必ずしも芳しくなく、くぐもった感じなのがちょっと残念なんっすが、モンテローズのソロそのものは、力強さとパワーと、アイデアと意匠に満ちていて、極上のモンペとズロース。 そのように評価していいのではなかろかと。 それより、もっとビビったのは、続いて出てくるジョン・アードレイのラッパのソロ。 よく知らない人なので、まったく何も期待していなかったんっすが、なんやこの、新主流派ライクなイケてる吹きっぷり。 ウディ・ショウとテッド・カーソンを足して、母さんが夜なべをしたみたいな? 世の中にはまだまだ、僕の知らない逸材がいるものなんっすなぁ。 モンテローズの印象が掻き消された感っすらあるんっすが、で、続いてレイン・デ・グラーフのピアノ・ソロ。 この人の実力は前回の時点で既に明らかになっているんっすが、でもって、参加者各位が入り乱れるテーマに戻って、おしまい。 凄ぇぇぇぇぇぇ! これ1曲で、このクソ面倒臭いジャケ絵を書くことを決意させた、そんなアレでありました。

 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「ボディ・アンド・ソウル」 。 布袋、安藤藻類研究所を訪問す。 そんな俳句を詠んだことがあるんっすが、ぬのぶくろ、あんどう、もるい研究所? …と読まれてしまうと台無しなので、ちゃんと 「ほてい・あんど・そうるい」 と読んで頂ければと。 で、演奏のほうはアレっす。 無伴奏テナー・ソロを皮切りに、1分過ぎからテーマを合奏。 むせび泣くようなフレーズを入れたモンテローズの独壇場となる、ワン・ホーン・トラックだ。 そう、杉田宏樹クンが日本語ライナーに書いているようなアレだったりします。 何でもいいけど、皮切りって、これ、料理用語なんっすかね? まず皮を切ります…みたいな。 僕は鶏の皮は大好きなんっすが、鮭の皮は嫌いで残す派なので、切るとかでなく、ます最初に皮を剥いでから料理に取りかかって欲しいんっすが、カワハギとかも同じく。 で、 皮切り 。 あ、お灸用語なんっすか。 ちょっと意外。 皮が切られるような痛みって、それ、スゲぇ、嫌なんっすが、ある一線を越えると、それが快感に変わったりするんすかね? お灸をすえられたことがないので、よく分からんのっすが、で、これはアレっすな。 無伴奏テナー・ソロを皮切りに…の部分より、1分過ぎからテーマを合奏。 これ以降のほうが断然、いいっすな。 ジャズはやっぱ、ピアノとベースとドラムスのトリオがあってこそ…やなと。 で、むせび泣くようなフレーズと言えば、一時期、女子駅伝の世界で無双していたムセンビちゃん、あまり名前を聞かなくなったんっすが、どうしたんっすかね? んーと、 松望ムセンビ 。 うーん、何か、伸び悩んでいる感じ? 松望ちゃんに、高望みし過ぎたのかも知れませんが、で、むせび泣くテナーで場を独壇した後、テーマに戻って、おしまい。

 …と、ここまで、極めて順調だったんっすが、この先、ちょっと雲行きが怪しくなります。 いや、別に急に駄作になるというワケではないんっすが、 「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン」 。 これはピアノ・トリオによる演奏となります。 ま、1曲くらい、そういうのがあってもいいっすよね。 ましてやこれ、ライブだったりするワケだし。 サイドマンをフィーチャーするのは、よくある話なんっすが、で、これ、ピアノ・トリオの演奏としては極めて優秀。 レイン・デ・グラーフが実力者であるのは既知の事実だし、ピエール・クルボワとかいうドラマーの叩きっぷりも極めて良好。 途中までブラシ、テンポが速くなって以降はスティックに持ち替えて、バンドを鼓舞してスインギン。 終盤、ヘンク・ハヴァーホックとかいうベース弾きのソロもフィーチャーされるんっすが、アルコではないので、ま、我慢出来ないこともない範囲で、大丈夫かと。 で、最後はピアノとドラムスの掛け合いで大いに盛り上がって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、次。 デ・グラーフのオリジナル、 「ジャスト・ブルース」 。 まずピアノ・トリオだけで楽曲の雰囲気を醸成。 1分20秒過ぎにテナーが加わってカルテット状態になり、2分40秒でフロントがトランペットに交代する展開で、2管の掛け合いが合奏で落着する。 そういったアレなんっすが、モンテローズのソロはちょっぴりコルトレーンっぽく、ラッパのソロはちょっぴりウディ・ショウっぽく、で、ピアノのソロを挟んで、最後は2管の掛け合いで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 最初、しばらくトリオによる演奏が続いた時は、どうなることかと思いましたが、ちゃんとモンテローズとラッパの人にも見せ場が与えられていて、何より。

 で、次。 「オールド・フォークス」 。 トランペットをフィーチャーした正調バラード。 70年前後のアードレイのリーダー作では、ワン・ホーンの演奏は聴けないので、これは貴重なトラックだ…ぞっと。 モーダルなイメージの強いラッパ吹きなんっすが、ここではちょっぴりケニー・ドーハムを彷彿させる、ハート・ウォーミングな仕上がりになっていて、味わい深いっす。 ピエール・クルボワとかいうドラマーは、テーマ部ではブラシを使って、しっとりと。 で、途中でスティックに持ち替えているっぽいんっすが、あ、ブラシというのはアレです。 ミニ竹箒みたいな形状のヤツ。 んーと、 これ っすな。 棒でどつき回すよりはソフトな仕上がりになるので、バラードにはぴったり。 ということで、ラストっす。 デ・グラーフ作曲の 「フォー・ハンク」 。 異なるリズムを組み合わせたテーマのトリオ・ナンバー。 ピアノ・リードのパートにテーマの一節を挿入してアクセントとする構成が、マイルス・デイヴィス 「ジョシュア」 を想記させる。 クルボアのドラムも強力だ。 そういうアレっす。 異なるリズムのパートが目まぐるしく入れ替わる展開が、何とも言えずスリリングで、極上のピアノ・トリオであるな…と。

 とまあそんなことで、終盤、肝心要 (かなめ) のモンテローズの出番がなかったんっすが、ジャケットをよく見るとメンバー全員の名前が同じ大きさで記載されているので、別に誰がリーダーというワケでもないっぽい? ピアノのレイン・デ・グラーフがリーダー格で、フロントの2人がゲストだと考えるのが一番しっくりくる気がするんっすが、あ、でも!

【総合評価】 J.R.モンテローズに関しても、冒頭の2曲だけで、十分に元が取れるし! …ということで、ジャケットはキモくても、中身は、オススメ☆


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