NE PLUS ULTRA (REVELATION)

WARNE MARSH (1969/9/14,10/25)

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【パーソネル】

WARNE MARSH (ts) GARY FOSTER (as) DAVE PARLATO (b) JOHN TIRABASSO (ds)
【収録曲】

(01-03) YOU STEPPED OUT OF A DREAM / LENNIE'S PENNIES / 317 EAST 32ND STREET
(04-06) SUBCONSCIOUS-LEE / TOUCH AND GO / BACH 2 PART INVENTION NO. 13
【解説】 ( 2022年06月05日更新 / 連載 1,492回 )

 うわぁぁぁぁぁぁ、何かいるぅぅぅぅ。 嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ! どこにいるのかというと、戸袋。 今の若いヤングな人は 「とぶくろ」 と言われても、ピンとこないかも知れませんが、 黒田俊介と小渕健太郎からなる日本の音楽デュオ? それは 「コブクロ」 。 小渕と黒田なら、 「おぶくろ」 じゃね? …と思ったら、小渕と書いて 「こぶち」 と読むんっすな。 よくよく考えたら、「小」 と書いて 「こ」 と読むより、「お」 と読ませるほうが不自然な気もするんっすが、小淵沢 (こぶちざわ) とか、小松菜(こまつな)とか、小比類巻かほる (こひるいまきかほる) とか、小金沢昇司 (こがねざわ しょうじ) とか、全部 「こ」 っすよね。 が、よくよく考えたら、小川 (おがわ) とか、小倉 (おぐら) とか、小笠原 (おがさわら) とか、小沢 (おざわ) とか、オダギリジョー (小田切譲) とか、「お」 と読ませるのも、ぜんぜん不自然ではないような気もするんっすが、「小渕」 (おぶち / こぶち) さんの名字の由来、語源、分布群馬県、長野県、長崎県。コブチも含む分布。長崎県でコブチが存在。 ほぉ。 コブクロの小渕健太郎は宮崎の出身らしいんっすが、いずれにしろ、コブクロの小渕が 「おぶち」 じゃなくて、本当によかったな…と。 もし、コブクロの小渕が 「おぶち」 なら、 「オブクロ」 という名前になっちゃうところでしたからね。 もし、コブクロがオブクロなら、オブクロという名前を目にしたり、耳にしたりする度に、オブクロさんよ、オブクロさん、空を見上げりゃ、空にある〜♪ いちいち、森進一のモノマネをしなければならないし、結婚式の定番のスピーチ 「3つの袋」 が、「4つの袋」 になっちゃうし。 結婚生活で大切なのは、「4つの袋」 と言われています。 すなわち、堪忍袋、巾着袋、お袋、オブクロです。 …みたいな。 聞いてるほうは、「はぁ?」 っすよね。

 …て言うか、これ、堪忍袋と巾着袋でしたっけ? 僕が知ってる 「3つの袋」 は、胃袋、給料袋、お袋。 この3つだったりするんっすが、ま、「袋」なら別に、何でもいいんでしょうな。 そこから、それっぽい話に持って行くことが出来れば、別に袋の種類は問わないんっすが、どうせ結婚式のスピーチとか、誰も真面目に聞いてないし。 おっさん、話が長ぇんだよ。 つまんねぇし。 さっさと終われや! 誰もがそう思っているに違いないんっすが、袋が3つから4つに増えると、スピーチ時間も1.333倍くらい長くなってしまうので、それだけは避けなければなりません。 スピーチの例文は ここ 参照なんっすが、あ、これくらいコンパクトに纏まっていれば、問題ありませんな。 強いて言うなら、私事でございますが、結婚生活15年目を迎えました。そこで、家庭を持つ先輩として、夫婦円満のアドバイスをさせていただきます。 この部分は別に、なくてもいいな…と。 オメーの私事(わたぐしごと)とか、どうでもエエねん! で、アレンジ版の 「3つの坂」 。 人生には3つの坂があります。下り坂、上り坂、そして、まさかです。 あ、これ、小泉純一郎が言うてたヤツやん。 純一郎オリジナルだとばかり思っていたんっすが、パクリやったんか! 元祖は松下幸之助という説もあるみたいっすが、いずれにしろ、語学力では息子の小泉進次郎のほうが断然、優れてますよね。 今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている。 こんな哲学的なフレーズ、そこらの凡人には思いつきませんよね。 あ、そういえば、レジ袋有料化の元凶も進次郎でしたっけ? 堪忍袋や巾着袋なんかより、よっぽど役に立つレジ袋。 令和の時代の 「3つの袋」 は、レジ袋とゴミ袋と布袋 (ほてい) に委ねるべきだと思うんっすが、レジ袋が有料化されて以降、めっきりコンビニに行かなくなっちゃいました。

  コンビニでお菓子を買う → ゴミが出る → レジ袋にゴミを入れて、別のコンビニの前のゴミ箱に捨てる→
  ゴミだけ捨てるのは申し訳ない気がする → コンビニでお菓子を買う

 そのサイクルが日本経済を底辺から支えていたんっすが、まず、店の前にゴミ箱を置かないところが増えちゃいましたよね。 コンビニの店のゴミ箱には 「家庭から出たゴミを捨てないで下さい」 と書いてあったりするんっすが、家庭から出たゴミじゃないし。 (余所の)コンビニから出たゴミだし。 ちょっぴり後ろめたさを覚えながら捨てさせて頂いていたんっすが、店の中にしかゴミ箱がなかったりすると、後ろめたさが倍増。 気の弱い僕は、ゴミを捨てられなくなってしまいました。 そこへもって、レジ袋の有料化が追い打ち。 アカンっすよね、追い打ち。 鞭打ち、セイウチと並ぶ “世界3大・○○うち” の中でも、群を抜いてよくないっす。 ま、鞭打ちもそんなによくない気がするし、この中ならセイウチの一択なんっすが、で、えーと、戸袋。 雨戸を収納する為の袋…というか、箱状の構造物っすよね。 今の若いヤングな人は 「雨戸(あまど)」 と言われても、ピンとこないかも知れませんが、 雨戸 (あまど) は、防風・防犯・遮光・目隠しといった目的のために建物の開口部に設置する建具。 窓や庭へ出る戸などの外側に立てる建具。 寝殿造の時代には無く、書院造以後、次第に用いられるようになった。日本の住宅では一般的だが、海外では日本ほど普及はしていない。日本国内でも、地域差が見られる。 ほぉ、海外では普及していないんっすか。 そういえば来日したジャズ・ピアニストのアーマッド・ジャマルが日本家屋を見て、「雨戸、邪魔アル」 と言ってましたが、日本でも最近は雨戸のない家が珍しくないそうで。 さば家は、まったく最近ではない、小学校5年生の時に火事で燃えて再建して以来の歴史的建造物なので、普通に雨戸と、それを収容する為の戸袋があるんっすが、 “事件” は先週の日曜日に起こりました。 うちでは明るい時以外は雨戸を閉めるようにしているんっすが、僕は陰の極みで性格が暗いので、部屋も暗いほうが落ち着くんっすよね。 高いところと狭いところはアカンのっすが、暗いのはぜんぜん大丈夫という。 さすがに休日の昼間は雨戸を開けているんっすが、夕方、暗くなってきたので、そろそろ雨戸を閉めるかぁ…と。 2枚の引き戸の1枚目は何の問題もなかったんっすが、2枚目を戸袋から引き出して、閉めようとしたら、ん? 何か引っ掛かる? ん? 今の若いヤングな人は戸袋から雨戸を引き出して閉めると言われても、ピンとこないかも知れませんが、んーと、 「雨戸 閉め方」 で、動画検索。 んーと、 これ …は、雨戸を開けるほうの動画なんっすが、ま、一度、締め直したりしているので、参考にはなるかな…と。 ちなみにウチのは木製ではなくアルミ製なんっすが、構造としては同じようなものかと。 これの小窓用・2枚バージョンなんっすが、2枚目を戸袋から引っ張り出そうとすると、何かに引っ掛かって、で、無理やり開けようとしたら、何やら怪しげな物体が、ぬーっ。 うわぁぁぁぁぁぁ、何かいるぅぅぅぅ。 嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 恐る恐る様子を窺ってみると、ああ…。 これはアレっすな。 鳥っすな。 どうやら鳥さんが戸袋の中で、お亡くなりになっている模様。 さっき、無理やり開けようとしたら、手羽先のようなものがぬーっを顔を覗かせたので、間違いありません。 そういえば先週あたりから家の周りを鳥がバサバサ飛び回って、ギャーギャー鳴いていたんっすよね。 戸袋の中に入り込んだのが、日曜日の朝、雨戸を開けたことによって奥の方に追いやられて、逃げられなくなって、死んだ? たった1日足らずで、死ぬか? ま、死んじゃったのは運命 (さだめ) なので、しょうがないとして、人んちの戸袋の中で死ぬなぁぁぁぁ! 死ぬなら死ぬで、ちゃんと場所を選べぇぇぇぇ! 青木ヶ原の樹海とか、東尋坊とか、死ぬのに相応しい場所があるやろがぁぁぁぁぁぁ! ま、鳥の場合、飛び降り自殺とか、投身自殺とかは難しいので、東尋坊は候補には挙がらないかも知れませんが、焼身自殺なら、いい感じに焼き鳥になったかも知れないのに…。 あ、でも、焼き鳥といっても、伏見稲荷の すずめの丸焼き みたいになっちゃいますよね。 わ、グロ注意! 閲覧注意! 舌切り雀の婆さんが許されずに、これが許される、日本人の倫理観が分かりませんが、雀の舌を切るのがアカンのなら、牛の舌を食いまくる仙台市民は裁きを受けるべきだと思うし、で、 舌切りすずめ 。 いかにも性格が悪そうな婆さんっすな。 これはもう、婆さんが全面的に悪いっすよね。 すずめたん、可哀想…。 で、「おりがみをつくろう」 のコーナーのすずめ、可愛ぇぇ♪ で、つづら、どうでもいい…。 おりがみくらぶ、もうちょっと頑張れよ! そう、言いたくなってしまいますが、しかも 「つづら (ぼーる) 」 と書いてあるのに、 クリックしたら 「ふうせん」 じゃん! こんな四角い風船、あらへんやろ。 おとなしく 「ちょくほうたい」 とかにしておけばいいのに、で、動画は上から2つめのやつがいいっすな。 素材が 「いらすとや」 なので、婆さんにまったく毒気がなくて、人が良さそうに見えちゃうところが難点なんっすが、この見た目で躊躇なく雀の舌をハサミでちょん切るとか、怖ぇぇぇぇぇ…。 ま、糊を食べてしまったスズメさんサイドにも非があるんっすが、糊をなめれば舌を切られ、米を食えば丸焼きにされる。 因果応報っすよね。

  心のやさしいおじいさん 「大丈夫だろうか? ごはんはちゃんと、食べているだろうか?」

 いや、さっき、糊、食うたがな。 十分やがな。 うちの家の戸袋に迷い込んだ謎の鳥なんて、特に何も悪いことをしていないのに、強いて言えば、ギャーギャー鳴いて、やかましくて、ちょっと迷惑だったんっすが、それくらいのことで、ご飯も食べられずに餓死 (←たぶん) しちゃったんっすぜ。

  心のやさしいおじいさん 「おーい、おーい。スズメやスズメ。舌切りスズメは、どこにいる?」

 これもちょっと、変っすよね。 舌切りスズメ…ではなく、舌切られスズメ、もしくは、舌切り婆さんじゃないと辻褄が合わないんっすが、

  心のやさしいおじいさん 「おおっ、すまなかったな。どれ、舌は大丈夫か? ・・・ああっ、よかった。これなら大丈夫だ」

 ん? 舌が大丈夫だった描写とか、ありましたっけ? 舌を切るという残虐行為は、断じて許さん! 動物保護団体からクレームが付いて、マイルドな表現に改編されたっぽいんっすが、で、その先は皆さん御存知、「小さなつづら」 と 「大きなつづら」 のくだり。 これもよくよく考えると、ちょっと変っすよね。 心のやさしいおじいさん、基本的に何もしてないし。 強いて言えば、心配はしたんっすが、心配しただけで、大判小判に宝石やサンゴ。 不当所得やんけ! スズメさんサイドは、何らかの見返りを期待しているに違いなくて、贈賄やんけ! 一方、婆さんのほうは、せっかく苦労して作った糊を食べられるという損害を被ったワケなので、その賠償を求めるのは当然の権利だと言えるんっすが、強いて問題点を挙げるとすれば、ちょっと欲を出して 「大きなつづら」 をチョイスしたことくらい。 が、よくよく考えたら、「こんな小さなつづら、いるか! もっと大きいのをよこせ!」 と、スズメを強請 (ゆす) って大きいのを強奪したワケでなく、

  すずめさん 「はい、では、大きいつづらと小さいつづら・・・」

 用意してくれた2つのつづらの中から、好きなほうを選んだだけっすよね。 「じゃ、こっち!」 と、大きいほうを選ぶとか、むしろ、可愛い♪ それに比べてスズメのほうは、 糊は盗み食いするし、大した怪我でもないのに被害者ぶるし、爺さんに賄賂は贈るし、ムカデにハチにヘビ、そして恐ろしい顔のお化けたち。 真の被害者のお婆さんに、嫌がらせはするし。 わかった。 もういい。 このスズメ、焼いて食え! で、一方、戸袋でお亡くなりになった鳥さんでありますが、ここままでは雨戸を片方、閉められなくて困るので、何とかして排除しなければなりません。 指で摘まんで、戸袋から引っ張り出すしか方法はなさそうなんっすが、そーっと手を伸ばして掴もうとしたところ、生々しい 「肉」 の感触が指に伝わってきて、うわっ、キモっ! 無理っ! 直(じか)では、とても触る気になれないので、30センチの定規を使って、それで引っ張り出そうとしたんっすが、何と言うか、箸にも棒にも掛からないというか。 無理っ! 今の段階では、雨戸を閉められなくても、特段、何らかの不具合が生じるワケではないので、とりあえずそのまま放置することにしたんっすが、このまま干からびて、ミイラみたいにカピカピになってくれれば、 「肉」 の生々しい感触が薄れて、素手でも何とかなるかも知れないし。 が、逆に、腐ってドロドロになって、腐臭を放ったり、蛆が湧いたりすると最悪なんっすが、ま、とりあえず、今日のところは、寝よう! …と。

 で、翌日の夜、こっそり様子を窺ってみると、鳥はやっぱり、そこにいました。 もしかしたら生き返って、無事に逃げているんじゃね? そんな “奇跡” に期待したんっすが、世の中、そんな甘い物ではありませんなぁ…。 で、この1日、僕はただ、無駄に手をこまねいていたワケではなく、ちゃんと対策を考えました。 素手では無理なんっすが、手袋をはめれば、何とかなるんじゃね? そんな作戦を立てました。 どこまで効果があるかは不明なんっすが、試しにやってみたら、ん? 何か、楽勝♪ 直接、指先に感触が伝わらないだけで、こんなに違うものなんっすな。 難なく、戸袋から鳥の死体を取り出すことに成功したんっすが、スズメよりも大きな鳥っすな。 後から 「戸袋 鳥」 で検索した結果、ムクドリ? 巣をつくる間もなく、お亡くなりになった模様なんっすが、で、問題は、今、手にしているムクドリ(?)の死骸を、どうするかっすよね。 僕の部屋は2階。 超優秀な手袋のお陰で、何とか手づかみすることは出来たんっすが、外に出て、近くの空き地まで運搬して、土地に埋めて、丁寧に葬る。 そんな手間は掛けたくありません。 可愛がっていたペットならともかく、勝手にウチの戸袋に入って、勝手に死んだ、まったく何の思い入れもない鳥だし。 一刻も早く、手放したい思いで一杯なんっすが、となると、そのまま窓の下に投下するしか…。

 窓の外は隣の家。 で、裏にも 「裏の家」 があるんっすが、隣の家との間は、その裏の家に出入りする為の細い通路みたいになっていて、ちょっと荒れた感じに草木が生い茂ったりしております。 暗くてよく分からないんっすが、窓の直下にある物置の屋根を避けてやれば、その生い茂った草木に紛れる感じで、うまい具合に証拠を隠滅出来そう? ということで、えいっ! で、今、改めて明るい状況で窓の下を眺めてみたところ、草とか木とか、ぜんぜん、ないやん! 綺麗にコンクリートで固められた空間が目に飛び込んで来たんっすが、裏の家のおばさん、朝、外に出ようとしたら、通路に鳥の死骸が落ちていて、ウゲっ! めっちゃビビったことでありましようなぁ。 お気の毒に…。 とまあ、そんなこんなで、不慮の死を遂げた鳥さんを手厚く葬った次第でありますが、もし、鳥さんの遺族がこれを読んでおられるなら、あ、謝礼とか、いいっす。 気にしないで下さい。 僕は 「小さなつづら」 で、十分です。 「大きなつづら」 のほうは、自宅の敷地に死骸を投棄されて、多大なる迷惑を被った裏の家のおばさんに渡して貰うとして、んなことで、報われないムクドリの話は、おしまい☆

 

 ということで、今日はウォーン・マーシュなんっすが、いやあ、気が進みませんな。 黒人だろうが、白人だろうが、フランス人だろうが、イギリス人だろうが、イカすジャズをやる野郎は少なからず、いる。 そんな真実を学んだ昨今でありますが、ウォーン・マーシュは、アカンっす。 今回、取り上げるにあたって、何枚かアルバムを聞いてみたんっすが、僕の趣向に合致するものはありませんでした。 好き嫌いは理屈ではなく、感情的なものなので、どうしようもないっすよね。 取り上げないという選択もあったんっすが、今回、敢えて取り上げた上で、適当に片付ける。 その道を選びました。 近年にない中身の薄い後半になるに違いありませんが、おっさん、話が長ぇんだよ。 つまんねぇし。 さっさと終われや! そんな読者の声を汲み取って、コンパクトに切り上げたいと思います。 で、んーと、ウォーン・マーシュ。 ウォーン・マリオン・マーシュ (1927年10月26日−1987年12月18日の) はアメリカのテナーサクソフォーン奏者でした。 ロサンゼルスで誕生して、彼が最初に遊ぶことはピアニスト レニー・トリスターノの被保護者として1950年代に目立つようになり、スーパーサックスのメンバーとして1970年代に注意をもたらしました。 そういった生涯を送ったキャラなんっすが、レニー・トリスターノ(p)に教えを受け、リー・コニッツ(as)とともに 「トリスターノ・スクールの高弟」 といわれた…と。 前半が鳥を捨てた話なので、後半はトリスターノの高弟でいくかぁ。 …というのが、ウォーン・マーシュを切り捨てないことにした要因のひとつなんっすが、「レニー、鳥、捨てたーの?」「いや、俺じゃない。 サバの野郎が捨てた。」 え? この期に及んで、人のせいかよ? ま、今回は完全に僕のせいなんっすが、「窓ガラスに激突して、死んじゃったんじゃないっすかぁ?」 もし、裏の家のおばさんに咎められたら、そのように、しらばっくれようかと。 死人に口なし…というか、死鳥に口なし。 ま、生きていても鳥は日本語を喋れないだろうから、チクられる心配はないっすよね。 インコとかオウムが目撃していたりすると、ちょっとヤバいんっすが、鳥は鳥目で暗いところはよく見えないと思うので、「え? 見間違え、ちゃいまっか?」 それで逃げられるかな…と。 ま、この原稿を読まれた時点で詰みなんっすが、で、ウォーン・マーシュ。 気が進まない諸作の中で、ある意味、振り切った 『ネ・プラス・ウルトラ』 という1枚を取り上げてみたいと思います。 最高点、極限、極地。 そういった意味らしいんっすが、ゲイリー・フォスターという謎のアルト奏者が入った、ピアノレスなカルテット編成。 ピアノレス、苦手なんっすよね。 ピアノレスより、トップレスのアリストテレスのほうが、よっぽどソソられるんっすが、 これ 。 こんなのに負けるピアノレスが、いかに魅力薄か分かって頂けたかと思うんっすが、とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「ユー・ステップド・アウト・オブ・ドリーム」 。 歌物スタンダードなので、そんな酷いことにはならないと高をくくっていたんっすが、ベースもドラムスもレスで2管が絡む導入部は極めて実験的で、これぞトリスターノ派といった仕上がり。 えーと、 トリスターノ派って、何? おお、雲りんの (あまり動かない) 動画っすな。 あ、でも、ナマケモノよりは動くし! 何でもいいけどナマケモノって、生 (なま) の獣 (けもの) っぽくて、あまり素手では触りたくないんっすが、で、なるほど。 レニー・トリスターノは平田オリザだったんっすな。 個人的には平田オリザよりも平野レミのほうが好きなので、ますますトリスターノ派が縁遠く思えてしまうんっすが、ま、そのうちにベースとドラムスが入って、それなりにジャズっぽくはなるので、それまでの我慢。 ま、耐えてみたところで、それに見合う対価が得られるワケではないんっすが、小難しいのを通り越して、中の上くらい難しい…。 師匠が余計なことを教えなければ、この弟子はもっと伸び伸びと自由に吹けたに違いないんっすが、ま、 “師ガチャ” をミスった本人の責任なので、自業自得かと。 何でもいいけど、自業自得。自分が得をするなら、いいじゃん。 そんな気がするんっすが、 自業自得 。 さすが志布志市立志布志中学校。 いいことを言いますなぁ。 それはそうと、女子生徒の写真、ないん?

 で、次。 「レニース・ペニース」 。 レニー作なんっすが、韻を踏んでいて、意外と砕けた師匠じゃん…と。 これなら、砕石を転圧させても大丈夫かな? …と。 コスパ最強!意外と知らない 「砕石敷き」 の基本 。 転圧プレート60kgクラスのレンタル料、3,000円/1日っすか。 意外とリーズナブル♪ コンクリートの上に落ちてきた鳥の死骸も、 これ で転圧してやれば、 『ど根性ガエル』 のピョン吉みたいになる…かも知れないので、一度、試してみる価値はあると思いますぜ、裏の家のおばさん。 で、師の作曲のセンスはというと、うーん、まあまあ? アップ・テンポの、意外とバップっぽい感じの仕上がりだったりするんっすが、冒頭から何とかという人のアルトが炸裂しておりますな。 炸裂、カツレツ、お下劣。 “世界3大・○○れつ” の中から2つ選ぶとするなら、カツレツと、お下劣かな? そんな気がしないでもないんっすが、炸裂って概念が抽象的過ぎて、イメージが湧きませんもんね。 が、無論、炸裂が悪いワケではなく、むしろ、トリスターノ派らしからぬ熱さが、いいな♪ …っと。 続いてマーシュが出て来て、これまた、なかなかホットなブロウが展開されて、そこにアルトも絡んで集団即興演奏っぽくなって、で、その後、フロントの2人が引っ込んで、ベースとドラムスのタイマン勝負が繰り広げられる…と。 何でもいいけど、タイマンの語源って、何? 対man? …と思ったら、 これ 。 おお。 マンツーマン(man-to-man)。 不良の癖に英語が使えて、なかなか優良なんっすが、夜露死苦! …とか、難しい漢字も書けたりするし。 で、タイマン勝負はドラマー側に軍配が上がったようで、途中からドラムスの単独ソロになり、その後、残りの3人が加わってその勝利を賞して、でもって、おしまい。 小難しいことに代わりはないんっすが、微妙にオーネット・コールマンっぽかったりもして、なかなか興味深い逸品でありました。

 で、次。 「317イースト・ 32ンド・ストリート」 。 「すりー・わん・せぶん・いーすと、すりー・せかんど・すとりーと」 っすかね? 面倒なので、 「さんいちなな東、さんじゅうにんど通り」 でいいかと思うんっすが、これもトリ師匠のオリジナル。 曲そのものも演奏も、中の上くらい難しい感じで、うーん…。 強いて聞き所を挙げるなら、先ほど、タイマン勝負で負けたベースの人に汚名挽回の機会が与えられ、ベースのソロがフィーチャーされたりするところではないかと思うんっすが、その後、ドラムスのソロも出てくるので、やっぱ、勝者は強いな…っと。 ま、全体的には、やっぱりちょっとオーネット・コールマンっぽくて、マーシュよりも何とかというアルトの人の存在感が大きかったりするんっすが、えーと、ゲイリー・フォスター。 腹の調子が悪い 「峠の我が家」 の人。 これでもう、名前を覚えましたよね。 んーと、 この人 ? ハゲとるやないかい! あ、でも、人柄は良さそうっすよね。 そんな小難しい演奏をする人には見えなかったりするんっすが、調べて見たら、秋吉敏子〜ルー・タバキン・ビッグ・バンドで長く活躍した人である模様。 ここで名前を覚えたのも何かの縁なので、 これ でもポチってみようかと思って、値段を見て、すんでのとろこで止めました。 いやあ、危なかったっす。 今回は、ご縁がなかったということで。

 で、次。 『サブコンシャス・リー』 高弟仲間であるところのリー・コニッツの曲なんっすが、タイトルの意味は、京都にある、ゼネコンの下請けなどとして、土木・建築工事の一部を受負う建設業者? それは 「サブコンどすえ」 。 前半はともかく、後半、もうちょっと何とかならなかったのか? そんな気がしないでもないんっすが、じゃ、えーと、糸状のこんにゃくが、とってもお値打ちだった? それは 「糸こん、安売りー」 。 これ 。 280g×10袋セット 2,800円っすかぁ。 安いのか、そうでもないのか、糸こんの相場がよく分からんのっすが、 「白滝」 という優美な別名もありますよね。 糸こんにゃくには白いタイプと、黒っぽいタイプがあるんっすが、黒っぽいほうは 「白滝」 とは言いませんよね? 「黒っぽい滝」 とも言わないので、黒っぽいほうは 「糸こんにゃく」 としか呼べないんっすが、厳密に言うと 「白滝」 と 「 (白い) 糸こんにゃく」 は別物なんだそうで。 んーと、 ほれ 。 なるほど。 トコロテン方式で押し出す様は、まさに 「白い滝」 っすよね。 こんにゃくを切って作る 「糸こんにゃく」 なんかと一緒にしないでくれる? プライドの高い 「白滝」 が、そう言いたくなる気持ちも分からんではないんっすが、すき焼きを作る際に、白滝と肉を接近させると、肉が硬くなっちゃうみたいだし、なかなか扱いが難しいキャラだったりするんすよね、白滝ちゃん。 が、肉と相性が悪いというのは、間違った俗説なんだそうで、「しらたきで肉が硬くなる」 誤解だった 。え、マジすか? ま、日本こんにゃく協会がそう言っているなら、間違いなさそうなんっすが、ただ、片方からの意見をそのまま鵜呑みにするのは、フェアではないっすよね。 ここはひとつ、日本肉協会の見解も聞いてみたいところなんっすが、で、曲のほうはアレっす。 小難しい系。 師匠が師匠なら、弟子も弟子やな…と。 で、演奏のほうも、何かなぁ…と。

 で、次。 「タッチ・アンド・ゴー」 。 ウォーン・マーシュの自作曲なんっすが、「おさわり、そして、逃亡」 。 犯罪やんけ! ま、おさわりの時点でアウトだし、その場に留まったら現行犯逮捕される恐れがあるので、逃亡したくなる気持ちは分からんでもないんっすが、逃げて捕まると、更に罪が重くなりますからね。 逃げない。 あるいは、それ以前の段階で、さわらずに我慢する。 又は、合法的 (?) におさわり出来る 「おさわりバー」 に行く。 もしくは、サワラの塩焼きを食べる。 いくつか選択肢があるんっすが、魚介類の類いがあまり好きではない僕としては、サワラの塩焼きは、ねぇな…と。 で、これ、15分22秒もあるぅ…。 演奏時間を見ただけで、げんなりなんっすが、げんなりと言えば、両口屋是清の 「千なり」 。 名古屋人は 「高級和菓子だぎゃ。」 と思っているみたいなんっすが、これ、東京の人には極めて評判悪いっすから。 ただの 「どら焼き」 としか思われませんから。 というかこれ、ただの 「どら焼き」 なんっすな。んーと、 Wikipedia 参照。 11代目の主人大島清治が、長崎県にある菓子店文明堂がヒットさせたどら焼き 『三笠山』 に触発され、編み出したものである。 『三笠山』 と違うのは、表面に焼印を入れた点である。 ただのパクリやんけ! パクリじゃにゃあ! ただ、触発 (インスパイア) されただけだがね! 「だがね!」 …と言えば、桑名には 「たがね」 という、オリジナル (←たぶん) な米菓があるんっすが、んーと、 これ 。 たがねって、たがねしかないと思っていたんっすが、こがねというのもあるんっすな。 タガメという水生昆虫もおるがね! いや、名古屋人はちょっと黙っていて欲しいんっすが、桑名には ヒメタイコウチ が生息しとるがね! あ、わざとらしい名古屋弁がうつってしまいましたが、こんなキモい虫、別に生息してくれなくてもいいのに。 …とかいってるうちに、演奏のほうは終わってしまいましたが、ま、ぶっちゃけ、聞くに堪えないな…と。

 んなことで、ラストっす。 「バッハ・2パート・インベンション・ナンバー13」 。 CDオマケなので、別に無視してもよかったんっすが、全部で5曲しかなく、しかもここまで、ほとんどまともに書くことがなかったので、行数稼ぎに一応、語っておくかぁ…と。 つまらんおっさんのスピーチ、やっと終わったと思ったら、まだ続くんかい! で、これはアレっすな。 バッハのインベンション第13番・第2楽章。 何か、そんなヤツっすよね。 インベンション (英語・仏語:invention インヴェンションとも) は、器楽曲の1ジャンルであり、通常は 「ビチニア」 の流れを汲む、2声体の鍵盤楽曲のことを言う。 ほぉ、なるほど。 さっぱり分からん。 で、これ、ベースとドラムス抜きの、アルトとテナーの絡みで演奏されていて、いかにもクラシックな雰囲気だったりするんっすが、0分59秒しかなくて、敢えて取り上げるほどのものでもなかったんっすが、んなことで、今日は以上っ!

【総合評価】 最後、何か、怒りがこみ上げてしまったんっすが、個人的にはハズレな1枚。 ま、「蓼食う虫も好き好き」 と言いますからね。 こういうのが好きな人も、世の中にはいるんっすかね? この部下の狼藉、師匠として、どう思うのか。ん? そう、レニー・トリスターノを詰問したくなっちゃいますが、とりあえずまあ、2曲目くらいまではまだマシなので、そこで聞くのをやめておけば、うーん、まあまあ…かな? そんな気がしないでもない1枚でありました。


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