SOUL'S NITE OUT (ENSAYO)

LUCKY THOMPSON (1970/5/1,2)

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【パーソネル】

LUCKY THOMPSON (ss,ts) TETE MONTOLIU (p) ERIC PETER (b) PEER WYBORIS (ds)
【収録曲】

(01-03) WHEN SUNNY IS BLUE / BODY AND SOUL / SPANYOLA
(04-06) I GOT IT BAD / SOUL CARNIVAL / BLUES 'N' BOOGIE
(07-10) SPANISH RAILS / WHAT'S NEW / SOUL'S NITE OUT / THE WORLD AWAKES

【解説】 ( 2022年07月31日更新 / 連載 1,499回 )

 嫌ぁぁぁぁぁぁ…。 サービスが終了してしまうぅぅぅぅぅ…。 あああぁぁぁぁ…。 何のサービスが終了するのかというと、 teacup の掲示板 。僕はその事実を、かれい技師のカキコで知りました。 ま、今どき 「カキコ」 と言っても、ヤングな若者には通じないくらい、ネットの “掲示板” も廃れてしまったので、サービス終了はやむを得ないところであるんっすが、日生のB級グルメ? それは カキオコ 。 日生 (にっせい) じゃなくて、日生 (ひなせ) と読むんっすな。 何かちょっと、鯔背 (いなせ) な感じなんっすが、何でもいいけど鯔背 (いなせ) って、何の背中なんっすかね? 魚偏の漢字なので、何らかの魚介類であるのは確かなんっすが、 寿司屋の湯飲み に 「鯔」 とか、載ってる? 何でもいいけど、この 509円 (税込) の湯のみ、 父の日、母の日、敬老の日のプレゼントには、ちょっと微妙じゃないっすかね? しかもこれ、湯呑みの周り一周全部に魚の名前が書いてあるわけではなく、裏側は空白…って。 「ありがとぉ♪」と手に取って、裏を見て 「・・・・・ 。」 となっちゃう父または母、もしくは祖父・祖母の姿が容易に目に浮かぶんっすが、あと305円くらい高くなってもいいので、全面バージョンにしたほうが…。 「この空白部分に寿司屋の屋号を入れられるよう、わざと空けてあるのじゃ!」 知恵者の祖父なら、そうフォローしてくれるかも知れませんが、マジックで 「スシローじいちゃんへ」とか書いてあげると、より喜んで貰えるかも知れませんな。 で、 。 ボラって読むのかぁぁぁぁ! 大して高級な魚でもなにのに、不当な高値で取引されることから、「ボラれる」という言葉が生まれた。 …というのは、僕が今、適当に思いついた “俗説” なんっすが、 ぼる/ぼられる 。 魚の鯔(ボラ)説というのは、無いっすな。 で、鯔 (ボラ) の背中って、言うほど、鯔背か? そんな気がしないでもないんっすが、 鯔背/いなせ 。 髪型から来ているんっすかぁ。 ここ に髪型一覧があるんっすが、なるほど。 確かに 「いなせ風」 は、鯔背な感じがしますよね。 少なくとも右上の 「糸ナントカ」 というヤツよりはイケてる気がします。 「疫病本多」 というのも、見た目は 「いなせ風」 なんっすが、どうしてまた、こんな名前が? 本多髷というのは、本多忠勝家中から流行した髪型なんだそうっすが、おお、こんなところに初代・桑名藩主の名前が! 本多忠勝由来となれば、疫病だろうと何だろうと、崇め奉らねばなりませんが、で、えーと、とっても鯔背 (いなせ) な、日生 (ひなせ) のカキオコ。 どんなものなのかと思ったら、牡蠣入りのお好み焼き。 お好み焼きなんだから、お好みのものを何でも入れて焼けばいいと思うんっすが、個人的に牡蠣はそんなにお好みではないので、あまりソソられませんな。 むしろ、余計なものを入れるな! …と。 漁師の奥さんたちが小さなカキや傷ついたカキをお好み焼きに入れて食べたのが始まりとされています。 小さなカキや傷ついたカキは、労 (いたわ) ったり、優しく慰めてあげたりするのが人としての道だと思うんっすが、よりによって、焼いて食うとは! 漁師の奥さんたちの非人道的な行為は、激しく糾弾されてしかるべきだと思うんっすが、で、カキオコじゃなくて、 カキコ 。 ネット死語扱いされちゃってるんっすが、25周年の節目の年に…… 1997年に提供が開始され、今年で25周年を迎えるレンタル掲示板サービス「teacup.」がサービスの終了を発表した。 1997年に提供開始っすか。 うち と同じやん! うちと〜おんなじね〜、仲良しね〜、私もサザエさん、あなたもサザエさん〜♪ いや、自分、サザエさんちゃうし! そう、ツッコミを入れずにはいられませんが、いやあ、懐かしいっすな、 火曜日のサザエさん 。 絵柄がここまで古臭くはなかった気がするんっすが、お隣が伊佐坂さんじゃなくて、浜さんなんっすよね。 娘がウキエさんじゃなくて、ミツコさん。 磯野家の隣人 を見ると、1970年8月30日〜 : 初代伊佐坂家、1978年5月〜 : 浜家、1985年3月頃〜 : 2代目伊佐坂家。 そういう流れだったみたいなんっすが、火曜日のサザエさんは浜家の時代の再放送だったんっすな。 で、teacup掲示板。 25年もの長きに渡り、数え切れないほど多くの「キリ番ゲット」のカキコを支えてきたんっすが、 これ を見る限り、少なくとも2006年頃までは、この文化か根付いていたっぽい? で、これ、あ! 50000番、踏み逃げされてるやん! ちなみに、うちのサイト、密かに4種類ほどトップページがあるうち、 ここ だけはまだカウンターが生きているんっすが、2022年07月29日13:02現在で 「185776」 でした。 100000番ゲットのカキコとか、見た記憶がないんっすが、200000番を踏んだ人は、さすがに逃げたりしませんよね? あ、でも、もしキリ番を踏んじゃったとしても、カキコする掲示板が消滅しちゃうんだよね。 そう、胸を撫で下ろしている人がいるかも知れませんが、甘ぁぁぁぁぁ〜い! 既に引っ越し先は用意してあります。 ほれ 。 旧・掲示板をブクマしている人は、直ちに変更しなければなりませんが、これ、ジャケ絵をクリックすると、別ページが開くようになってます。 で、右下のハートマークをクリックすると、「いいね♪」 の数値が増える仕組みなんっすが、前回のアイク・ケベックで 「6」 っすかぁ。 うち、2つくらいは “セルフいいね♪” なので、実質、全世界で4人くらいしか評価してくれてないみたいなんっすが、うわぁぁぁぁ…。 これを見て、ヤル気が失せたぁぁぁぁ…。 あ、でも、最初に上げたヤツは 「100」 を超えてるし、 北井農園の友章クン に負けないよう、頑張りたいと思います。

 とまあそんなことで、掲示板のほうは引っ越し先が見つかったので安泰なんっすが、 嫌ぁぁぁぁぁぁ…。 サービスが終了してしまうぅぅぅぅぅ…。 あああぁぁぁぁ…。 今度は何のサービスが終了するのかというと、 「サンリオキャラクターアドレス」 終了のお知らせ 。 え、マジすか? 僕のお気に入りの

  sabapyon@han-gyodon.jp

 が、使えなくなっちゃう? うわぁぁぁぁぁ…。 ハンギョドン、 はぴだんぶい とかで、徐々に人気が回復しているのに…。 ま、今回のこれは、ハンギョドンがどうのというより、サンリオ全般との契約を打ち切ったことによるものなんっすが、ま、かく言う僕も、最近はぜんぜんサンリオには入れ込んでなくて、完全に 「すみっコぐらし」 に移行しちゃったし。 あ、 「すみっコぐらし堂」 清水坂店 とか、あるんっすな。 今回、そっちの方面には行かなかったんっすが、しまったぁぁぁぁ…。 こんなんがあるって知っていたら、覗いてくればよかったぁぁぁぁぁ…。 とまあそんなこんなで、今後、何か、さばぴょんに伝えたいことがあれば、ハンギョドンではなく、

  sabapyon@nifty.com

 という、つまらないアドレスに送って貰うとして、で、( 前回 までの粗筋) 落柿舎と二尊院と祇王寺を散策した。 で、この日は嵐山にお泊まり。 宿に関してはそのうち、 ここ で取り上げるとして、で、翌日。 この日は このプラン を予約していたんっすが、昼飯までの時間、どうしようかと。 嵐山で一箇所、行ってみたいところがあったんっすが、営業時間が10時からなので、そこは午後に回すことにして、とりあえず 北野天満宮 へ行ってみることにしました。 あ、この 星梅鉢 、見覚えがありますな。 桑名でもよく目にするんっすが、んーと、 これ 。 そうそう、これ。 「ちんこくさん」 のマークっすよね。 桑名城跡の九華公園の端っこに鎮国守国神社というのがあって、地元ではもっぱら 「ちんこくさん」 と呼ばれているんっすが、金魚祭りなんかでよく、このマークを目にします。 天神さんのお仲間の印だったんっすな。 で、天神さんと言えば、 「通りゃんせ」 。 怖いっすよね。 「赤い靴」 に出てくる異人さんと並ぶ、 “世界2大・童謡に出てくる怖い○○さん” のひとつなんっすが、北野天満宮は嵐電の北野白梅町駅から徒歩10分くらい。 嵐山や妙心寺と絡めるには、位置的にまあまあ無難かな? そんな気がしたので、とりあえず行ってみることにしました。 ここに来るのは初めてなんっすが、


< 北野天満宮 (本体編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 2022年6月25日 (土) 茅の輪くぐりは17:30〜(祭典は非公開) 菅原道真公が誕生された日は夏越天神ともいわれ、無病息災を願って 「大茅の輪くぐり」 が楼門で行われます。 茅で作った直径5mの大茅の輪は京都最大の輪です。また、境内では天神さんの縁日が開かれ、夜は境内ライトアップも行われます。 まさにこのタイミングだったので、境内では天神さんの縁日が開かれて、大賑わい。 で、(写真・いちばん上) の 「楼門」 には、「大茅の輪くぐり」でくぐられる大きな茅の輪が設置されておりました。 僕は極めて信心浅いので適当にくぐったんっすが、「茅の輪くぐり」 でググると、略して、茅の輪ググると、ちゃんとした作法があった模様。 んーと、 これ っすな。 疫病退散っすかぁ。 茅の輪の御利益も空しく、新型コロナウィルスの感染者は過去最多を更新する勢いで増えておりますが、それもこれもみんな、 「疫病本多」 のせいっすよね。 本多クンが疫病神だとしか思えなかったりするんっすが、で、この神社、なかなかご立派でありますな。 詳しくは ここ 参照。 おお、国宝なんっすな。 もしかしたら 「ちんこくさん」 よりも立派だったりするかも知れませんが、あ、でも、「ちんこくさん」 のほうが、名前で笑いを取れるから! (←ライバル意識むき出し。) で、お祭りだからなのか、猿回しが出たりしてました。 あと、七夕が近いからか、短冊の飾りもありました。 で、今回、どうしてここに行こうと思ったのかというと、


< 北野天満宮 (御土居編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 史跡御土居 青もみじ苑公開 。これがあったからなんっすが、いいっすよね、御土居 (おどい)。 「ニオイ喰い」 っすよね。 …って、それは オドイーター 。 足臭対策っすか。 ニオイなんか喰ったら、口が足臭くなるんじゃね? …と、他人事 (ひとごと) ながら心配になっちゃいますが、でもまあ、所詮は他人事なので、別にいっかぁ…と。 で、「ーター」 が付かない御土居 (おどい)は、 ここ 参照。 ほぉ、豊臣秀吉っすかぁ。 初代桑名藩主の本多忠勝も慶長の町割りとかをやってくれて、「浣腸のカチ割り」 よりも立派やな。 そんな気がするんっすが、秀吉クンも偉いっすな。 で、ここ、紅葉の名所として有名なんっすが、紅葉の名所は、すなわち、新緑の名所ですから。 by 「そうだ京都、行こう」。 ということで、この時期にも特別解放されているっぽいので、じゃ、行ってみようか…と。 で、(写真・いちばん上) 。 ちょっぴり高い側面から見下ろす本堂 (?) 堂々とした堂であるな…と。 この 「堂々とした」 って、やっぱ、こういう堂々とした堂から来ているんっすかね? ドードー鳥 とかじゃないっすよね? あ、ドードーって、ノロマな奴って意味なんっすか。 アホウドリみたいな? アホやノロマは生き残れない。 そんな厳しい現実を突きつけられた思いでありますが、そういえば、桑名で活動していた 「呪魔会 (のろまかい) 」 という暴走族も、滅亡したんでしたっけ? このネーミング・センスはイケてると思うので、ちょっと惜しいんっすが、で、 堂々堂々の 「堂」 は、表御殿、正殿のこと。 あ、やっぱり。 で、 。 これ、漢字で書くと、ちょっと変っすよね。 赤くなくて青い葉っぱなんだから、青葉でいいじゃん。 そんな気がするんっすが、それだと京アニ放火事件の青葉真司の顔が浮かんでしまうので、 「青もみじ」 。 その表現が一般的かと。 青と言いつつ、実際は緑なので、フォント色もそれに合わせておきましたが、で、北野天満宮の御土居と言えば、(写真・ちょうど真ん中) の 「赤い橋」 。 紅葉の季節だと、赤い橋と赤い葉っぱが保護色と化して、今ひとつだったりするんっすが、今の季節なら赤と青のコントラストが、ばっちり♪ 情熱の赤、哀愁の青、いま混ぜながら、夢の世界へ、あ〜、そこから先は〜♪ そんな 「セクシャルバイオレットNo.1」 な世界が広がっております。 ま、実際は赤と緑なので、そんなでもなかったりするんっすけど。 僕は赤緑色弱で赤と緑には弱かったりするので、なおさら。 ぶっちゃけ 「青もみじ」 よりも、普通の紅葉のほうがいいな。 そんな気がしないでもないんっすが、それは言わない約束だし! でも実際、びわ湖温泉〜、ホテル青もみじぃぃぃぃ〜♪ …では、様にならない気がするんっすが、で、ググってみたら こんな動画 が。 うぉぉぉぉぉぉ。 本物やんけ。 凄ぇぇぇぇぇぇぇぇ! で、あれ、18歳の歌声だったんっすな。 歌唱力、半端ねぇ! で、ホテル紅葉が取り壊されたのは知っていたんっすが、その跡地が、デカいマンショ〜ン♪ …になっていたとは! 新たな発見だったんっすが、で、「ホテル青もみじ」 は、ま、こんなものかな…と。 回りは普通に街なのに、一歩中に入ると大自然なネイチャーで、いいな♪ …っと。 そんな気はしました。

 んなことで、北野天満宮はおしまい。 この後、妙心寺へ移動して、そこで僕は 「平家、滅亡しろ!」 と言いたくなる仕打ちを受ける事になるんっすが、その話はまた、次回☆

 ということで、今日はラッキー・トンプソンっす。 ラキ・トンと聞いて、ラッキー♪ …と思った人は極めて少数で、世間一般では、エエぇぇぇ…。 そんな微妙な反応だったものと思われますが、わりと謎キャラっすよね。 日本ではもっぱら、 このアルバム だけで知られているんっすが、ごく初期に書かれたものだけあって、ジャケ絵も中身も微妙っすな。 でもまあ、中身汁よりはマシかな…と。 ホルモン、苦手なんっすよね。 しかも、うわぁ。 めっちゃ干し椎茸で出汁とってるやん…。 干し椎茸も苦手なんっすよね。 椎茸の旨味が凝縮されていると言われますが、旨味って、あまり凝縮して濃くなり過ぎると、 「マズ味(まずみ)」 になっちゃうんやな…と。 過ぎたるは及ばざるがごとし。 そう、杉田かおるが言っておりましたが、イーライ “ラッキー” トンプソン (1924年6月16日 - 2005年7月30日)は、アメリカのジャズのテナーのソプラノのサックス奏者。 1960年代初頭にジョン・コルトレーンがソプラノ・サックスをジャズに持ち込んだと言われるが、それ以前からトンプソンとスティーヴ・レイシーはソプラノを使用していた。 ほぉ。 ラッキーというのは本名ではないんっすな。 村上 “ポンタ” 秀一のポンタ、もしくは、つのだ☆ひろの☆に相当するものだと思われますが、サウス・カロライナ州コロンビアに生まれ、少年時代にミシガン州デトロイトに引っ越す。 母親が亡くなり、弟たちの面倒を見、楽器を手に入れる前にほうきの柄でサックスの指使いを勉強した。 ほぉ。 ほうきでエアギターなら、誰もがやった事あるに違いありませんが、ほうきの柄でサックスの指使いを勉強。 貧困JKうららさんもびっくり。 お金がなくてお金がなくて、パソコンが買えなくて、 それで、お母さんが千円のキーボードだけ買ってくれて、それでブラインドタッチの練習だけしているんっすよね、うらら。 何て不憫な…。 で、ライオネル・ハンプトン楽団で演奏し、 Don Redman と共演。ディジー・ガレスピーとチャーリー・パーカーと並んでビリー・エクスタインのバンドで演奏した。 ラッキー・ミリンダー、 カウント・ベイシーとも共演。 R&Bバンドで鍛え、ケニー・クラーク、マイルス・デイヴィス、ガレスピー、ミルト・ジャクソンとともにビバップ、ハード・バップで地歩を固めた。 Ben Ratliff はトンプソンが 「スイング時代とビバップの懸け橋になり、アブストラクトなハーモニーの洗練されたアプローチでドン・バイアス、コールマン・ホーキンスから一歩前進し、チャーリー・パーカーの圧倒的な影響力に対抗した」 と書いた。 ほぉ。 日本ではあまり知られてないものの、なかなか先鋭的なキャラだった模様でありますが、音楽産業に批判的で、プロモーター・プロデューサー・レコード会社を 「寄生虫」 「ハゲワシ」 と呼んだ。 ああ、性格に難あり…。 これ、絶対に干されるタイプっすよね。 干されて、干し椎茸になっちゃう未来が見て取れるんっすが、最期はワシントン州シアトルに住んだ。 知り合いによると1990年初頭までホームレスであり、世捨て人として暮らした。 2005年7月30日、生活保護施設で死んだ。 ああ…。全然 “ラッキー” な人生ではなかった模様っすが、ま、自業自得かと。 で、今日はそんなラキ・トンの 『ソウルズ・ナイト・アウト』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、カウント・ベイシー楽団出身でヨーロッパに渡りバド・パウエルとの共演でも知られる名テナー奏者ラッキー・トンプソンが1971年スペインで若きテテ・モントリュー・トリオをバックに猛烈なブロウを聴かせる激レア作品! そんな1枚なんだそうっすが、いいっすよね、激レア。 腹、壊しそう。 が、日本ではウケがよさそう。 日本のジャズ・ヲタって、レア物 = 正義っすからね。 テテ・モン入りなところもポイント高いし、これはもしかして、期待していいかも?

 ということで、まずは1曲目。 「ホエン・サニー・イズ・ブルー」 。 どこかで聞いたことのある曲だと思ったら、 「ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー」 っすな。 んーと、 これ 。 おお、ダイナ・ミキ、歌、上手いやん! ウクレレもイケるやん! 歌詞の和訳もあって親切なんっすが、いつも太陽のように笑顔で輝く女性サニー。 恋に破れ落ち込みブルーになっている彼女を励ますという、ちょいと珍しいスタンスの歌。 僕はこの歌を利くと、一番弟子のサミーちゃんを思い出してしまうんっすが、掲示板にカキコしてくれたんっすよね。 ごく初期に書かれたものだけあって、ジャケ絵も中身も微妙な これ 、サミーちゃんが宅急便か、ペリカン便で、ペヤングソース焼きそばと、ちょっぴり下品な甘さの手作りケーキを送ってくれた状況を詠んだものではないかと思われますが、あの頃は盛況でしたな。 生活協同組合と同じくらい生協で、創○学会の機関誌と同じくらい聖教新聞だったんっすが、創○学会と公○党は政教分離に反するので、機関誌も 「聖☆教新聞」 みたいに 聖教分離したほうが? そんな気がしないでもないんっすが、で、このサニーちゃんがブルーになっちゃう曲。 トンプソンはソプラノ・サックスで演奏しております。 さすが、コルトレーンよりも先にソプラノを吹いた男なんっすが、楽器のせいもあってか、ソウル色は希薄で、意外とアーバン (都会的) な仕上がりだったり。 ミディアム・ファストくらいのテンポで、ブルー感も控えめだったりするんっすが、テーマ → ソプラノ・ソロときて、テテ・モン登場。 スペイン人っすよね。 三重の海星高校の出身者は、イラオラ神父以外のスペイン人には、あまりいい印象を持ってない筈なんっすが、テテはいいっすな。 まず、名前が可愛い♪ 見た目は言うほど、可愛くなかったりするんっすが、ピアノの実力は、ほんもん。 テテモン、ポケモン、パチモン、肛門、ドラえもん。 “世界5大・○○もん” の中で、ポケモンとドラえもんの次くらいに人気があるのも分かるんっすが、肛門とはいい勝負。 肛門には根強いマニアがいるので、なかなか手強いっすよね。 で、ハキハキした覇気に富んだピアノ・ソロの後、再びソプラノ・ソロが登場して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、悪くはなかったな…と。

 で、次。 「ボディ・アンド・ソウル」 。 日本人がプロデュースしたかのような、日本人好みのスタンダードが続くんっすが、プロモーター・プロデューサー・レコード会社を 「寄生虫」 「ハゲワシ」 と呼んだ割には、こういうのは素直に受け入れるんっすな。 ツンデレ? で、トンプソンくんは、ここでもソプラノを吹いちゃってます。 テナー編として取り上げているのに、何か微妙やん…。 ま、それはこっちの都合なので、あまり文句は言えないんっすが、ソプラノ・サックスによるバラード。 都会の夜のアンニュイさが感じられて、いいな♪ …っと。 で、特に書くこともないので、また和訳に逃げようかと思うんっすが、んーと、 これ昨日、停電がありました。真夜中に真っ暗闇に。停電になると、冷蔵庫の音が消え、蛍光灯の音が消え、テレビの待機音が消える。まったくの静寂。そこに残るのは自分の身体と、そして魂の音。 おお、何か、小綺麗なポエムに纏めましたな。 「魂の音」 って、聞いたことがないので、どういう音がするのか分かりませんが、魂(こーん♪) そんな感じっすかね? で、詞のほうはアレっす。 悲痛な叫び。自分が置かれた状況の理不尽さ。恋は渡り鳥のようにやって来て、そして去っていく。相手を責めても、自分を反省しても、修復は不可能。恋に理由などない。 またしてもポエム。 詞 (リリック) を詩 (ポエム) で語れるって、なかなかの才能だと思うんっすが、僕なんか、胃が語りかけます。痛い、痛すぎる。 → 胃カタル 。 そんなのしか語れなかったりするんっすが、トンプソンはこの “悲痛な恋” をソプラノ・サックスという楽器で語っていて、立派であるなぁ…と。

 で、次。 トンプソンはプロデューサーに言われるまま、売れ筋のスタンダードを淡々とこなす、そんな “職業ミュージシャン” ではありません。 ここで、とっておきの自作曲を出してくるんっすが、その名も 「スパニョーラ」 。スペインでの録音だから、スペインにょら? そんな意図が透けて見えるんっすが、意外と空気の読めるキャラなんっすな。 ここで 「バスク祖国と自由ョーラ」 みたいな曲を持って来たら、更に干されると同時に、「言いにくいやん!」 と、日本からも文句を言われるところだったんっすが、意外と賢いな! …っと。 で、これ、またしてもソプラノだったりするんっすが、バルセロナの風を思わせる、爽やかな作風でありますな。 スペインというより、ちょっぴりボサノヴァ風だったりするんっすが、スペインもポルトガルも、似たようなもんや! …と恫喝して、プロデューサーを黙らせたんでしょうな。 で、演奏ほうは、爽やかなテーマに続いてテテ・モンのピアノ・ソロが登場。 スパニョーラはスペイン人に任せろ! そんな心意気ではないかと思われますが、お洒落な感じで、いいな♪ …と。 続くトンプソンのソプラノも、カタルーニャを語るにゃー。 そういったアレで、よく歌っていて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 以上、ここまで3曲、隙がありません。

 で、次。 「アイ・ゴット・イット・バッド」 。 「ああ、いい! 後藤、いい!」 と、罵倒。 褒めるのか、罵 (ののし) るのか、どっちかにして欲しいんっすが、エリントンのペンによる美しいバラードっす。 で、お待たせ! トンプソンくん、ここに来て初めて、テナー・サックスを披露。 やはり、こっちの楽器だと、それなりにソウルを感じる仕上がりになるんっすが、サブトーンはわりと控えめで、クレバーな感じ。 途中で聞かれるテテのピアノも絶品で、いいな♪ …っと。 で、次。 「ソウル・カーニバル」 。 またしてもスペイン…というか、ブラジルっぽい自作曲を持って来ました。 冒頭からテテが張り切りまくっているアップ・テンポのナンバーで、続いて出てくるテーマは、わりとシンプルな感じ。 トンプソンはテナーなんっすが、ブロウというより、囁くような感じで、が、ソロが進むにつれて、次第に熱くなって、で、そこでピアノにスイッチ。 ここでのテテはクールにホット。 何か、そんな感じだったりして、で、その後、トンプソンが再登場して、気合いの入ったブロウを聞かせ、さ、ここからいよいよクライマックス! …と思ったところで、フェイドアウトして、おしまい。 オーバー・ブロウで収拾がつかなくなっちゃったのかも知れませんが、惜しい…。

 で、次。 「ブルー・ン・ブギ」 。 アルバムの記載は 「ブルース・ン・ブギ」 になっているんっすが、ま、スペイン人のやることなので、ちょっとアレなのかも知れません。 三重の海星高校にいたスペイン人も、英語、日本語とも、ちょっと怪しかったっすからね。 で、演奏のほうはアップ・テンポで気合いが入っていて、トンプソンのテナーのブロウが存分に堪能出来るぞ…っと。 で、次。 オリジナルの 「スパニッシュ・レール」 。 自作曲は徹頭徹尾 “スペイン” で攻める方針のようでありますが、ミディアム・テンポのお洒落な感じの楽曲に仕上がっております。 トンプソンくん、作曲のセンスもなかなかだったりするんっすが、で、ここではソプラノを吹いておりますな。 悪くないと思います。 で、テテもいいと思います。 ラキ・トン → テテ・モン → ラキ・トン再び…な、流れなんっすが、最後、盛り上がってきたところで、またしてもフェイドアウトしてしまって、うーん…。 こういう事をするから、 「寄生虫」 とか 「ハゲワシ」 とか言われるんや。 そんな気がしないでもないんっすが、それにしても、ちょっと言い過ぎなような。 「寄生しない虫」 とか 「禿げてないワシ」 とか、もっと他に言い方があると思うんっすよね。

 で、次。 「ホワッツ・ニュー」 。 ここでまた、日本人好みのスタンダード路線に戻りました。 そのバランスが、なかなか絶妙だと思うんっすが、で、トンプソンくんはソプラノ。 個人的には、もうちょっとテナーの割合を増やしたほうがいいと思うんっすが、聞いてみたら、都会の哀愁に満ちあふれていたので、ま、これはこれで、いっかぁ…と。 コルトレーンの吹くソプラノは民族楽器っぽかったりするんっすが、この人のは、何と言うか、素直やな…と。 性格はひねくれているみたいなんっすが、必ずしも性格が音に表れるワケではないんやな…と。 で、次。 「ソウルズ・ナイト・アウト」 。 オリジナルなんっすが、ここでスペイン要素を排除。 テナーによるブルージーなナンバーで、僕がテナーサックス (ソウル・ジャズ編) に求めていたのは、そうそう、これ。 こういうの。 ようやく、ちらっと素顔を見たような気がするんっすが、今まで、ラッキー・トンプソンの癖に、スカしてんじゃねぇ! 何となく、そんな気がしてたんっすよね。 常日頃、都会派アーバン好きを公言しているわりには、ちょっと矛盾した感情なんっすが、安っぽいジャズ・ロック調のリズムも耳に心地よく、テテのソロのソウルフルで、いいな♪ …っと。 んなことで、ラストっす。 「ザ・ワールド・アウェイクス」 。 最後も自作曲で締める所存のようでありますが、最後の最後に “とっておき” を持って来ましたな。 ちょっぴりラテンなリズム…というか、ポリリズム +哀愁味を帯びたテーマ + 都会派アーバンなソプラノ・サックス。 完璧な取り合わせ。 テテ・モンのピアノのイントロも、めっちゃいいっ♪ テーマ → ソプラノ・ソロ → ピアノ・ソロ→ ソプラノ再び 。そんな流れで、完璧だったんっすが、ああ、最後、フェイド・アウト…。 プロデューサー、滅亡しろ!

【総合評価】 ということで、最後、ちょっと残念だったんっすが、それ以外は完璧でした。 テナーサックス (ソウル・ジャズ編)で取り上げるには、ソプラノ・サックス多め、ソウル色薄めだったんっすが、そんなジャンル分けはどうでもいいっすよね。 性格がかなり屈折しているっぽいんっすが、それも別にどうでもよくて、ミュージシャンは音楽で、勝負! そして堂々と音楽で勝利を掴んだ、そんなトンプソンに、乾杯☆


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