THE NEW SCENE OF KING CURTIS (NEW JAZZ)

KING CURTIS (1960/4/21)

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【パーソネル】

LITTLE BROTHER (tp) <#1,2,4,5> KING CURTIS (ts)
WYNTON KELLY (p) PAUL CHAMBERS (b) OLIVER JACKSON (ds)
【収録曲】

(01-03) DA-DUH-DAH / HAVE YOU HEARD? / WILLOW WEEP FOR ME
(04-06) LITTLE BROTHER SOUL / IN A FUNKY GROOVE
【解説】 ( 2022年09月04日更新 / 連載 1,503回 )

 あなたを追って出雲崎〜 哀しみの日本海〜 愛を見失い、岸壁の上〜 落ちる涙は積もることのない〜 まるでぇぇぇぇ、海雪ぃぃぃぃぃぃ♪ ということで、行ってきました、出雲。 で、行きませんでした、出雲崎。 出雲崎って出雲にあるのかと思ったら、違うんっすな。 え? じゃ、どこ? …と思ったら、新潟県。 桑名から行こうとすると、まるっきり反対方向なので、今回はパス。 よさ気なところなら、いつか行ってみるにヤブサカでないんっすが、んーと、 ここ 。 あなたを追って出雲崎〜 どらまちっく日本海〜 良寛さんと、夕日の町〜♪ 惜しいところで 「海雪」 の節では歌えなかったりするんっすが、で、悪くはなさそうなんっすが、岸壁とか、無さそうな? 出雲崎に岸壁なんてありましたっけ? この回答を見ても、釈然としないものがあるんっすが、北上して寺泊→岩室・巻に向かっていけばそれっぽい場所はいくつかあるそうです。 それ、もう出雲崎ちゃうがな…。 岸壁が断崖絶壁のことではなく、漁港の岸壁ということはありませんか? ないない、絶対ない。 佐渡島に伝説と認めたホウレンソウがないのと同じくらい、ない。 いいっすよね、 これ 。 で、聞いた事はあるけど歌詞の内容を覚えてないので解りませんが、うんぬん。 解らないなら解答するなって! 「解って答える」 と書いて 「解答」 なので、解らないのに解答するのはヤメて頂きたいんっすが、で、出雲崎には行かなかったんっすが、今回、出雲の 日御碕 (ひのみさき) というところに行ってきました。 何か、こっちのほうが 「海雪」 のイメージっすよね。 ちゃんと岸壁もあるので、ここなら身を投げることも可能なのではなかろうかと。 身元不明遺体に関する情報提供をお願いします。 ああ…。 釣りしていた男性が海に転落して死亡、落雷が原因か。 ああ…。 出雲の日御碕の岸壁じゃなくて、出雲崎の漁港の岸壁で釣りをしていれば、助かったかも知れないのに…。 ま、落雷と海に転落のコンボを食らうと、漁港の岸壁でもさすがに厳しいかも知れませんが、で、日御碕。 大いにソソられるものがありますな。 個人的には出雲大社よりも、こっちのほうをメインにしたいくらいなんっすが、公共交通機関を利用する場合、バスの便が少ないので、綿密にプランを練らなければなりません。 2022年8月現在だと、こんな感じ。


 日御碕というバス停の近くに 日御碕神社 というのがあって、日御碕灯台というバス停の近くに 日御碕灯台 があって、その周辺に遊歩道があったりするようで、所要時間は、ま、ざっと1時間くらいかと。 灯台に上るとなると、+20分くらい見ておいたほうがいいかと思いますが、灯台の内部には163段のらせん階段があり、うんぬん。 いや、いいっす。 高いところ、チョー苦手っすからね。 高いところと、狭いところと、暗いところは恐怖以外の何物でもなかったりするんっすが、もし、163段のらせん階段を上った先にMRI (磁気共鳴画像診断装置) があって、そこに入れ! …という拷問が課されたりしたら、僕は即座にゲロっちゃうと思います。 仕事でたまに水道の配水池に上らされることがあるんっすが、15mの高さでも、無理っ! こんな感じのヤツ なんっすが、この写真のヤツは、まだいいっす。 僕がたまに上らされる某配水池は、螺旋階段の縦の棒がこの写真のヤツの3分の1くらいの数しかなくて、スケスケで、隙間から落ちちゃいそうで、無理っ! 大丈夫な人は平気で上っていくんっすが、某電気屋の兄ちゃんは3分の1くらいまで上ったところで、「無理っ!」 と言って、登頂を断念していました。 はははっ。 情けないヤツめ。 僕なんか、3分の2くらいまでは行きましたぜ。 そこで、「無理っ!」 となって、登頂を断念して引き返したんっすが、世の中、下には下がいるものなんっすな。 お陰で、ちょっぴり優越感に浸ることが出来たんっすが、ま、大丈夫な人からすれば、「五十歩百歩やんけ!」 そういうことになろうかと思うんっすけど。 で、日御碕灯台は43.65mっすか。 無理っ! 配水池の螺旋階段と違って隙間がないので、大丈夫かも知れませんが、そこをクリアしたとしても、 “目が回る問題” が控えているんっすよね。 配水池の螺旋階段を上る時は恐怖心が勝って、目など回している場合ではなかったりするんっすが、降りる時は次第に地面に近付いて怖さが薄れる一方で、目が回っている事を自覚させられて、フラフラ。 15mでもフラフラなのに、それが43mとなると、フラフラフ…くらいになるのは間違いありません。 で、灯台に上らないとなると、所要時間は約1時間。 30分では長過ぎるし、2時間では暇を持て余すし。 となると、使えるバスの便は1日に3本しかなかったりするんっすが、どうせなら夕日も見たいなぁ…と。 出雲崎は 「良寛さんと夕日の町」 なんだそうっすが、日御碕の夕日も有名。 あっちが良寛さんなら、こっちは ヨーカンマダム だ! …と、 対抗心を燃やしたくなるんっすが、有閑マダムと掛けてあるのを解って貰えなくて、幼児の間では今ひとつ不人気だったりするんっすけど。

 で、日御碕の夕日。 8月下旬の日没時間を調べたら18時45分くらいみたいで、最終のバス (18時17分) でも無理っぽいっすな。 日御碕にある この民宿 に泊まろうかと思ったりもしたんっすが、部屋とか風呂にはあまり期待が持てないだろうし、何より飯が…。 場所:ぐるめ幸洋 (宿近隣の飲食店です) 時間:17時?19時の間にスタート メニュー:小鉢2〜3種、焼き魚、煮魚、カレイの唐揚げ、鮮魚の鍋、ご飯、汁物、漬物。 宿ではなく、灯台の近くの系列の飲食店へ食べに行くスタイルみたいなんっすが、恐らく送迎はしてくれるだろうし、散策がてら歩いていって、夕日を眺めて、19時に 「ぐるめ幸洋」 に行くようにすれば、丁度いいな…と。 が、焼き魚、煮魚、カレイの唐揚げ、鮮魚の鍋。 ・・・・・ 。 魚介類の類いがあまり好きではない僕からすると、まったくソソられるものがありません。 朝食だけのプランにして、夜は唐揚げ弁当か何かを買っていくという手もあるんっすが、せっかくの旅行なのに、それもちょっと侘しいな…と。 んなことで、1日目は出雲大社の近くの宿を押さえることにしました。 日御碕灯台18時17分発、出雲大社連絡所18時40分着のバスなら、途中、 稲佐の浜 の夕日を車中から愛でられるのではなかろうかと。 で、出雲大社の近くで2食付きのプランがある宿となると、真っ先に候補に挙がるのが 竹野屋旅館 。 竹内まりやの実家っすよね。 出雲大社の正門まで徒歩1分という抜群の立地だし、大浴場もあるし、部屋も綺麗そうだし、飯も美味そうだし、申し分がないんっすが、ただ唯一、夕食の最終開始時間が19時というのがネック。 日御碕からのバスは出雲大社の正門までは来なくて、その少し手前の出雲大社連絡所というところが終点なんっすが、そこに18時40分着となると、かなりギリギリかと。 バスがちょっと遅れたりすると、遅刻の恐れもありますよね。 「すいませーん。ちょっと遅れましたぁ。(てへぺろ)」 「時間を過ぎているので、食事は出せません!」 「えー、ちょっとくらい、エエやん。」 「規則は規則です。駄目です!」「何や、このケチ!」 「駄目なものは駄目!」 番頭と揉める恐れがあります。 そこに颯爽と竹内まりやが登場。 「喧嘩をやめて〜、2人を止めて〜、私のために争わないで〜、もうこれ以上〜♪」 アンタやない! 飯のために争ってるんや! …と、そんな事態になるかも知れなくて、それを考えると、うーん…。 個人的に 「けんかをやめて」 は、竹内まりやよりも、河合奈保子のバージョンのほうが好きだし。 番頭と揉めるのではなく、河合奈保子の乳を揉めるのなら、いいな♪ そんな気がしないでもないんっすが (←セクハラ客) 、「おっ、髪の長いネェチャンがおるやんけ!」 と、背後から近寄ったら、 山下達郎だったりして、うわっ。 夜中に魘されそう…。

 ということで、竹野屋はパス。 となると、 「いにしえの宿 佳雲」 もしくは 「お宿 月夜のうさぎ」っすか。 この2つは隣接している…というか、一部の施設は共用だったりするんっすが、 共立リゾートの宿はドリンクバーがあったり、風呂上がりのアイスや夜食の「夜鳴きそば」 のサービスがあったり、空いていれば予約なしで自由に使える貸切風呂があったりで、ソソられるものがあるんっすが、クチコミを見ると、チェックインの時に、かなり待たされた。 食事の時も待たされた。 そんな書き込みが多数。 で、実際、先日、初めて京都の嵐山の 花伝抄 (かでんしょう) というところに泊まったんっすが、やっぱりちょっと待たされました。 あと、 夕食の時間が17時30分という、早過ぎるやんけ! もしくは20時という、遅すぎるやんけ! その二択というのがちょっとアレだったりするんっすが、それ以外はとってもいい宿だったので、ちょっと悩むところ。 今回は夕食の時間が20時という、遅すぎるやんけ! …な設定なのが、むしろ好都合だったりするんっすが、出雲大社連絡所18時40分着のバスでも余裕。 ただ、そのバス停からかなり離れているのがちょっとアレだったりするんっすが、空いていれば予約なしで自由に使える貸切風呂が、ぜんぜん空いてなくて入れなかった。 そんなクチコミもよく目にするし、うーん…。 嵐山の花伝抄の貸切風呂は5箇所あるうちの3箇所に入れたので、よかったんっすけどね。

 夕日は諦めて、日御碕は2日目の “昼の部” にするかぁ。 で、1日目は松江しんじ湖温泉か、玉造温泉に泊まるかぁ。そんなプランを考えたりしたんっすが、ある日、 ここ が2食付プランを受け付けていることが発覚しました。 以前から存在は知っていたんっすが、お一人様は朝食のみのプランしかなかったので、諦めていたんっすよね。 2食付きプランは2人以上じゃないと泊めさせてやらん! そんな強気の姿勢だったのが、なかなか予約が入らなくて、ま、空室にしておくよりも、一人客でも泊まって貰ったほうがマシか。 そう、弱気になって解放したんでしょうな。 何故か、いちばん安い料理のプランしか選べないところに、宿の妙なプライドが感じられたんっすが、少しは島根和牛も出てくるみたいだし、お魚づくしの民宿よりは、全然いいな♪ …と。 ここも夕食の最終が19時なんっすが、出雲大社連絡所バス停のすぐ近くなので何とかなるだろうし、竹内まりやの実家ではないので、自己陶酔して 「けんかをやめて」 を歌われる心配はないだろうし、間違えて背後から山下達郎に襲いかかることもないだろうし。 んなことで、

 1日目 : 米子で昼飯を食う → 出雲大社に移動 → 宿にチェックイン → バスで日御碕を観光
 2日目 : 早朝から出雲大社にお参り → 島根県立古代出雲歴史博物館を見学 → 松江に移動して昼飯を食う
      → その辺を散策 → 松江しんじ湖温泉に泊まる
 3日目 : 岡山に戻って昼飯を食う → 帰る

 そんな行程が出来上がりました。 出雲までの往復に時間を取られるので、2泊3日の割は観光要素がやや希薄なんっすが、昼飯に美味いものを食って、宿で美味いものを食って、風呂に浸かってのんびりして、仕事のことを忘れてストレスから解放されるのが主眼なので、これでいっかぁ…と。 1日目、何故、米子で昼飯? …と、疑問に思われるかも知れませんが、当初、 とっとり花回廊 に行って、その日は 皆生温泉 に泊まる。 そんなプランもあったので、その名残というか。 皆生温泉泊だと出雲大社、歴史博物館、日御碕の “出雲3大スポット” を組み込むのが難しそうなので断念したんっすが、昼飯だけは当初の予定通りということで。 んなことで、出発〜。 桑名駅からJR関西線で名古屋駅へ。 名古屋へ行くのは近鉄がデフォで、(当時の) 国鉄とか、年寄りが乗るものやん! …というのが昭和の時代のヤングな桑名人の認識なんっすが、JRだと指定席特急券を含めて e5489 で、桑名から米子まで通しの切符を買うことが出来るし、新幹線への乗り換えはJR線からのほうが断然ラクなので、こういう選択もありかと。 で、新幹線で岡山まで行って、そこから 「特急やくも」 で、山陰方面へ。 この特急は この車両 を使っているんっすが、381系の自然振り子装置には欠点がある? これのお陰で、乗り物酔いをする乗客が多発。 鉄ヲタの間ではもっぱら 「特急はくも」 と呼ばれていたみたいなんっすが、ゲロを吐く「やくも」 → 「はくも」。 この辺りのネーミングセンスは、鉄ヲタ、やるな! …という感じっすよね。 このままではアカン! …と、国鉄さんサイドも考えて、座席を新しいものに変えたり、便所を洋式にしたりしてリニューアルを図り、 「ゆったりやくも」 という名前で売り出すことになるんっすが、座席を新しいものに変えたり、便所を洋式にしたところで、自然振り子式で不自然に揺れまくるのは変わらなくて、このリニューアル車両は 「ぐったりはくも」 と呼ばれることになります。 その噂を耳にしていたので、乗り物に決して強くない僕は警戒していたんっすが、大半の区間を寝て過ごしたのもあって、ぜんぜん大丈夫でした。 立って歩くのが困難なくらい、めっちゃ揺れるのは確かなんっすが、この車両も近いうちに新型に置き換わるみたいなので、 「はくも」 らしさを楽しめるのも今のうち。 で、この特急、倉敷と米子の間は伯備線 (はくびせん) というのを通るんっすが、鳥取県の西部 (旧伯耆国) と岡山県の中部(旧備中国)を結んでいるので、伯備線 (はくびせん) 。 車窓にはのどかな山村風景が広がり、頭の中には 『のんのんびより』 のエンディングテーマ が流れます。 あ、あれって伯備線(はくびせん)? タヌキなのん アライグマでしょ イタチですよ♪

 ということで、米子駅に到着〜。 ちょっと古臭い感じの駅舎で、昔の桑名駅っぽいっすな。 桑名駅はリニューアルして綺麗になって自由通路も出来たので、勝った! ちょっぴり優越感に浸れるんっすが、米子駅が変わります! もうすぐ新しい桑名駅と同じような感じになる模様。 ちなみに米子市の人口は令和4年7月31日現在で 146,324人。 桑名市が令和4年3月末現在で 139,712人なので、いい勝負っすな。 米子出身の有名人と言えば、東京オリンピック、ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈ちゃん。 全米 (←全米子市民) が泣いた! …というフレーズと、大のカエル好きで有名になったんっすが、対する桑名出身の有名人と言えば、ロサンゼルス・オリンピックの男子マラソンで14位だった瀬古利彦くん。 も…、モスクワ・オリンピックをボイコットしなければ、金メダル確実と言われていたから! そんな 「たられば」 で、桑名市民は心の平静を保とうとしたんっすが、いずれにしろ、この勝負、ちょっと分が悪い…。 で、予約したランチの時間が迫っているので、急がなければなりませんが、米子ワシントンホテルプラザの 「銀座」 と、ANAクラウンプラザホテル米子の 「カフェ・イン・ザ・パーク」 。 どちらもネットで予約可能なので悩んだんっすが、前者のランチが旅館の夕食と被るような和食であるのに大して、後者のほうはステーキフェスタ2022夏★というのをやっていて、\2,400(税込)で、ステーキが食べ放題♪ これはもう、後者っしょ? ANAクラウンプラザホテル米子は、駅からちょっと離れているのがネックなんっすが、そんなの問題にならないくらい、後者っしょ? ということで、行ってきました。 思ってたよりも駅から離れていて、予約の時間にちょっと遅れてしまったんっすが、「時間を過ぎているので、食事は出せません!」 と言われることもなく、快く受け入れてくれました。 ま、バイキングなので、ちょっと時間に遅れたところで、店側としては何の損害もないんっすが、とりあえず、ステーキ、ステーキ!


 おお、思っていたより、ぜんぜん立派じゃん。 美味そう♪ で、食ってみたら、うーん…。 ま、サイドメニューやジュースやデザートを含めて、\2,400(税込)で食べ放題っすからね。 多くを期待するほうが間違っているんっすが、歯応えがあるというか、噛めば噛むほど、じっくりと肉のうまみが出るというか。 脂身が少ないので、たくさん食べられるというメリットもあるんっすが、んなことで、とりあえずおかわり。


 写真だと、めっちゃ美味そうに見えるんっすけどね。 ま、ソースの種類がたくさんあるので飽きないし、ま、2枚食えばとりあえず、元は取れたかな…と。 で、後はデザート。


 左側の写真、プチケーキがぐちゃぐちゃになっているんっすが、黒っぽいほうを1個だけ取ろうと思ったら、コロナ対策用のビニール手袋の手首の辺りのヒラヒラが引っ掛かって、白っぽいほうのケーキが容器ごと転落。 慌てて拾い上げて皿の中に投入したんっすが、スプーンやフォークが入っている容器の上面がクリームでべたべたになってしまいました。慌てて手で拭いたんっすが、ビニール手袋だと無駄にクリームが広がるばかりで、何とも言えない惨状に。 ・・・・・・ 。 「すいませーん。 ケーキ、落としちゃいました(てへぺろ)」 と、素直に申告しようかとも思ったんっすが、163段のらせん階段を上った先にMRIがあって、そこに入れ! …と拷問されたワケではないので、ま、黙っていようかと。 しばらく様子を窺っていたんっすが、特段、騒ぎになっているワケでもなさそうなので、再びデザートコーナーに突入。 トレーに作られているプリンを掬って、プチケーキをひとつ摘まんで、あとはアイスクリームを2種類。 この赤いほうがベリーの味が濃厚で、ベリーベリー美味くて、総体的に満足♪ \2,400(税込)の価値は十分にあったな…と。 で、その時点で、鞄の中に放り込んでいた会社のスマホをチェックしてみたんっすが、朝早い時間にウチの営業の社員から着信が1件と、ショートメールが1件。 「○○工事の件ですが、三重県の書式になってしまっているので、四日市の書式で作り直して、提出して欲しいほうです。急ぎほしいみたいです。」 タイプミスしているところに営業担当者の焦りが感じられるんっすが、急ぎほしいと言われても…。 何が四日市の書式や。 四カス( ← “よんカス” 。四日市のカスの事 )の癖に生意気だぞ! そう、思わずにはいられませんが、このメールを見て、一気に現実に引き戻されてしまいました。 仕事のことを忘れてストレスから解放されるために旅に出たのに、ああん…。 飯を食う前に見なくて、よかったんっすが、見たら間違いなく、美味しくご飯を食べられなくなっちゃうところでした。 とりあえず電話したら、他の社員が作り直して、持って行ってくれることになったみたいで、よかったんっすが、 お陰で僕の中で米子というところは、嫌なメールを見て、めっちゃ気が重くなった街、しかもプチケーキを落としたし…。 そんな苦い記憶と共に刻まれることになってしまいました。 あ、でも米子って、女子 (おなご) の魅力には勝てないんっすが、イナゴよりは全然マシだと思うし! …と、最低限のフォローをしておいて、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はキング・カーティスす。 いいっすよね。 何かこう、カーティスの王様! …という感じがして。 殿様キングスほどではないんっすが、位の高さが窺えます。 過去にこのコーナーで1度だけ取り上げたことがあるんっすが、んーと、 これ 。おお、小松基地の航空祭っすか。 懐かしいっすな。 で、後半。 君はキング・カーティスを知ってるかな? 僕は知りません。 殿さまキングスなら知ってるんですけどね。 いつも同じようなことを書いておりますな。 軸がブレない。 そう、評価していいかと思うんっすが、一方、殿さまではなくてカーティスのほうのキングはと言うと、ジャズの世界よりもむしろ、あっちの世界で有名なんだそうで。 詳しくは、まあ、 Wikipedia を見て貰うとして。 世間ではもっぱら、アレサ・フランクリンなどアトランティック所属アーティストのセッションや音楽監督、プロデュースを行い、うんぬん。 この功績で知られているみたいなんっすが、1971年8月、新品の窓用エアコンを担いでの帰宅時、ニューヨークの自宅アパートメント前にて麻薬中毒者と口論になり、ナイフで刺され、そのまま搬送先の病院で死亡した。 うわ…。 めっちゃ悲惨な最期…。 窓用エアコンって、あまり冷えなくて今ひとつだったりするところが、より悲哀を増しているんっすが、「うわ、ダサっ! 窓用エアコンなんか買ってる!」 と言われて、ムカッとして揉めたんっすかね? そこに颯爽と竹内まりやが登場。 「喧嘩をやめて〜、2人を止めて〜、私のために争わないで〜♪」 アンタやない! エアコンのために争ってるんや! 火に油を注いで、最悪の結果に…。 で、今日はそんなキング・カーティスの 『ザ・ニュー・シーン・オブ・キング・カーティス』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 1960年のニュー・ジャズ盤。 プレスティッジの傍系レーベルっすな。 リトル・ブラザーという、謎のトランペッターが参加しているんっすが、ははーん。 社会生活に支障をきたすレベルのジャズ・マニアなら、ピンと来ますよね。 あー、これ、ナット・アダレイの変名じゃね? 正解っ! 他のレコード会社と専属契約を結んでいると、大っぴらには名前を出せないので、こういうバレバレの変名をクレジットすることが、たまにあります。 ナットは前に紹介した 『ソウル・ミーティング』 にも入っていたりするんっすが、そちらも変名だったのかは不明。 アレが1960年9月18日で、こっちが同年の4月21日。 ナットのほか、ピアノのウィントン・ケリーも被っているし、姉妹盤と言っていいのではなかろうかと。 あのR&B界の雄、キング・カーティスがジャズに挑戦! …というので、 『ザ・ニュー・シーン・オブ〜』 なんでしょうが、面子的にも大いに期待!

 ということで、まずは1曲目。 カーティスのオリジナルで、 「ダ・ダ・ダ」 。 英語だと 「DA-DUH-DAH」 で、どの 「ダ」 も全部違うんっすが、このニュアンスを日本語で表現するとなると、 「駄・惰・堕」? で、これ、ソウルな作風なのかと思ったら、ちょっぴりモーダルだったりして、意外なんっすが、いや、いいっすな、これ。 サビのフレーズは適度にファンキーだったりして、何とも日本人好みな仕上がり。 やるやん、キン・カー。 で、ソロ先発は “リトル・ブラザー” こと、ナット・アダレイ。 コルネットじゃなくて、トランペットなんっすかね? いずれにしろ、一聴して、ナットやんけ! …と、バレちゃうのは必至なんっすが、で、続くキン・カーのテナーは、やっぱり、かなりソウル寄り。 それが悪いというのではなく、らしくって、素敵♪ そう、評価したいところなんっすが、下卑た空気感がヒゲタ醤油っぽくて、いいな♪ …と。 ま、僕は断然、醤油はサンジルシ派だったりするんっすが、それは桑名愛によるものなので、ヒゲタ醤油がアカンというワケではありません。 で、続いてケリーのソロが登場。 ファンキーさを前面に押し出すのではなく、モーダルさを引き落とす感じだったりするんっすが、随所に 「らしさ」 は感じられて、ヨイショっと。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 これはもう、キング・カーティスの新しいシーンだ! そう、言い切って問題ない、そんな1曲でありました。

 堕、いや、惰、じゃなくて、駄。 僕は段落を意味する html の <p> というタグを 「だ」 という読み方で単語登録して、すぐに出せるようにしていたんっすが、さっきの曲名のお陰で、変な漢字が先に出てくるようになっちゃいました。 辞書の学習機能も馬鹿の一つ覚えで、融通が利かなくてアレなんっすが、馬鹿とはなんだ、馬鹿とは。 頭の弱い人って、言え! AI (人工知能) が進化して 「自己」 を持つようになると、そんなふうに反発するようになったりするんでしょうな。 競馬の世界でも 「ミカッテヨンデイイ」 とか、自分で言い出すウマが出て来ているし、いや、「ミカって呼んでいい?」 と、人がウマにお伺いを立てているんっすかね? いずれにしろ、次。 「ハブ・ユー・ハード?」 英語の曲名にはたまに、疑問形のものがあったりするんっすが、「あなたは聞きましたか?」 え、何の話? サバさん、河合奈保子の乳を揉みたいって言ったらしいで。 いや、そんな話は人に広めて貰わなくていいんっすが、作曲者として (Curtis, Herman Foster) という名前がクレジットされております。 キング・カーティスと、あのハーマン・フォスター ( ← ルー・ドナルドソンとの共演で知られる盲目のピアニスト ) の共作なんっすかね? 前曲で、意外とモーダルなカーティスの新しい一面が引き出されたんっすが、こちらは、より本質に近いと思われる、ソウル色の強い作風となっております。 ケリーの弾くピアノのイントロが 「らしさ」 全開で、続いて、スローなテンポでシンプルなブルース調のテーマが演奏される。 そういうアレなんっすが、ま、これはこれで、アレっすよね。 ソロ・パートはカーティス、ナット、ケリー、ポール・チェンバース ( ← ベースのピチカート) の順なんっすが、各自、十分に持ち味を発揮しているな…と。 でもって、ディープなテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 歌物スタンダードの 「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」 。 このアルバムの紹介で、 「柳よ泣いておくれ」 の名演で知られる …と書いてあるのを目にしたんっすが、この曲、個人的にあまり好きではなかったりするので、微妙…。 柳 ( ← その下によく幽霊が立ったりする樹木) を泣かせて、どうすんねん! 今ひとつ、趣旨がよく理解出来なかったりしますよね。 歌詞を見れば解るんっすかね? んーと、 これ 。 おお、なんとなく解りますな。 が、歌詞の意味が解ったからと言って、この鬱ソングが好きになれるワケではなくて、このカーティスのバージョンもディープ過ぎて、ちょっと…。 アイク・ケベックを彷彿させる、ちょっぴり中間派っぽいバラードであるな…と。 んなことで、次。 カーティスのオリジナルで、 「リトル・ブラザー・ソウル」 。 明らかにナット・アダレイを意識した曲名なんっすが、 何と言うか、古き良きアメリカっぽい仕上がりでありますな。 ピアノによるイントロに続いて、テナーとラッパのコール&レスポンスでテーマを演奏。 で、その後、 “リトル・ブラザー” のソロがフィーチャーされることになるんっすが、いやあ、ソウルっすな。 帝京魂が感じられます。 個人的には帝京魂よりも南京玉すだれのほうが好きなんっすが、そんな好き嫌いを超越したソウルが、ここにあります。 続くカーティスのソロもキングの貫禄を感じさせるんっすが、キングと言えば桑名駅前の “ビルキン” の跡地は、どうするんっすかね? キング観光というパチンコ屋のちょっとしたビルがあって、世間ではもっぱら “ビルキン” の愛称で親しまれていたんっすが、すぐ近くに ホームラン が出来て 客を取られちゃったのか、閉店に追い込まれました。 そのまま廃墟と化すのもアレなので、出来れば近くの 柏屋 に買い取って貰って、安永餅ビルにリニューアルして欲しいんっすが、で、その後、ケリーのピアノ・ソロがあって、続いて、チェンバースのアルコ・ソロが登場。 出たぁぁぁぁぁぁ! 少なくとも日本では、この人の弓弾きは極めて不評だったりするんっすが、本人にその認識はないようで、ドヤ顔で、ここぞとばかりに “得意技” を出してくれるんっすよね。 「チェンバースにアルコをやめさせる会」 というのが発足すれば、月200円くらいは会費を払っていいと思っているんっすが、チェンバースは既にお亡くなりになっているので、無駄金になるような気も。 今はただ、耐えてやり過ごすしか手立てはないんっすが、 ・・・・・ 。 あ、終わったぁ♪ で、コール&レスポンスなテーマに戻って、おしまい。

 んなことで、ラストっす。 これまたカーティスのオリジナルで、 「イン・ア・ファンキー・グルーヴ」 。 とってもファンキーで、グルーヴィな仕上がりなんっすが、ややソウル色が強過ぎて、個人的には、ちょっと…。 カーティスの “臭い” ブローを嫌というほど堪能出来るので、「臭いもの嗅ぎたさ」 で、どっぷり身を浸すのも御一興なんっすが、続いてナットのいい感じのソロがフィーチャーされて、で、その後、ポールが出て来て、こんにちは。 坊っちゃん、一緒にアルコ・ソロ♪ またかよ! 「死んだ後でもチェンバースにアルコをやめさせる会」 に会費を払ったほうがいいかも知れませんが、最後、ケリーのピアノで “お耳直し” をして、で、テーマに戻って、今日のところは以上っす。

【総合評価】 1曲目、予想外なモーダルな作風に 「おっ!?」 と思ったのもつかの間、2曲目以降、よくも悪くも 「らしい」 路線に戻ってしまったんっすが、ナットとケリーのプレイは期待通りだし、キング・カーティスのアルバムの中で、最も 「ジャズ」 な仕上がりであるのは間違いないので、とりあえず押さえておいて損はない気がしないでもない。 そんな1枚でありました。


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