BLUES AND NEWS (FUTURA RECORDS)

HAL SINGER (1971/5/18)

BLUES AND NEWS ←click!!


【パーソネル】

JACQUES BOLOGNESI (tb) HAL SINGER (ts) JEAN-CLAUDE ANDRE (g)
SIEGFRIED KESSLER (p,fl) PATRICE CARATINI (b) ART TAYLOR (ds) ALAIN "PACO" CHARLERY (perc)
【収録曲】

(01-03) IT'S MY THING / POUR STEPHANIE / DU BOIS
(04-06) BLUES FOR HAL / LINA / MALCOLM X
【解説】 ( 2022年09月11日更新 / 連載 1,504回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 米子で昼飯を食った。 …ということで、歩いて駅に戻ります。 鳥取県は県庁所在地の鳥取市よりも米子市のほうが都会。 そんな話を小耳に挟んだことがあるので警戒していたんっすが、もし桑名よりも都会だったりしたら、悔しいっすもんね。 もし桑名より都会でも、桑名より遙かに人口が多かったりすれば、まだ諦めも付くんっすが、例えば四日市。 三重県では断トツに都会なんっすが、ま、人口が30万人もいるから、それなりに栄えていて当然やよな…と。 僕の通っていた海星高校は四日市にあったので、四カス (よんかす = 四日市のカス) が半数くらいを占めていて、残りの半数を鈴カス (すずかす = 鈴鹿市のカス) と桑名人とで分け合うような状況だったんっすが、あ、朝日町とか、川越町とか、菰野町とか、大安町とか、員弁町とか、 “町民” は端から眼中にないので、僕たち “市民” の会話に入ってこないで欲しいんっすが、 “町民” と言えば、まだ聞こえがいいんっすが、要は “郡部 (ぐんぶ)” の人間っすからね、奴らは。 桑名の高校だと、北勢線に乗ってくる員弁郡の住民は、あからさまに侮蔑の対象にされるんっすが、選ばれた民である桑名市民も、四日市の高校に通うとなると、ちょっと分が悪い…。

  四カス 「四日市が断然、都会やで! 人口も三重県でいちばん多いし!」
  鈴カス 「鈴鹿も2番目に多いで! (←当時、多分) サーキットもあるし!」
  桑名人 「・・・・・ 。 」

 人口では四日市や鈴鹿はおろか、津 (笑) や、松阪 (笑) にも負けてるし、名産品が 「はまぐり」 、有名人がマラソンの瀬古利彦 (笑) では、アピールポイントとしては、あまりにも弱い…。

  桑名人 「あ、でも、人口密度では、桑名のほうが勝ってるし! (当時、多分) 」

 そう、反撃に出たんっすが、頭の弱い四日市人には、今ひとつ伝わらなかったようで。

  四カス 「人口密度が高かったら都会なんか? なら、オーストラリアはド田舎なんか?」

 ま、確かにオーストラリアの人口密度って、平方キロ当たり2人か3人くらいなんっすが、そんな国のレベルで語られても…。 いずれにしろ、人口密度は今ひとつ攻撃能力が低かったようなので、次の一手を出さなければなりませんが、

  桑名人 「あ、でも、桑名には新幹線が停まるし! 」
  さば君 (えっ!?)

 嘘はアカンっしょ…。 仲間内でありながら、ちょっと引いてしまったんっすが、

  四カス 「え、マジで!?」

 信じるなって!

  四カス 「いや、停まらんのは知ってるけど、線路くらいは通ってるんかな…と。」

 さすがの四カスも、そこまでアホではなかったみたいなんっすが、もし、市内に新幹線の線路が通っていたとしても、駅がなくて停まらないなら、何の都会度アピールにもならないような? が、これで四カスの弱点が分かりましたな。 けっこう動揺してましたもんね。 意外と攻撃力が高いことが判明したんっすが、となれば、次の一手はこれで決まり。

  桑名人 「桑名にはリニア中央新幹線が通るで! (停まるとは言ってない。) 」
  四カス 「ま、マジか…。」

 よし、勝った! …と思ったら、

  亀カス 「うちには停まるで!」

 思わぬ伏兵、亀カス (かめかす = 亀山のカス)、登場! そういえば、そんな市もありましたな。 すっかり忘れてました。 当時はロウソクくらいか売りが無い地味な市だったんっすが、近年は “世界の亀山モデル” で名を馳せて、更にはリニア中央新幹線の駅までも。 り…リニアが停まるって言うても、今の 「こだま」 みたいなヤツだけやから…。 中津川や亀山に停まったとしても、今の岐阜羽島みたいになるだけやから…。 動揺を隠せない桑名人@さば君でありますが、桑名は田舎だからリニアが停まらないんじゃないから! 名古屋に近すぎるからなんだから!

 …と、こんな感じで恐らく、鳥取県内では鳥取市 VS 米子市の不毛な争いが繰り広げられているのではないかと思うんっすが、で、米子市 (146,324人) 。 この人口で、桑名市 (139,712人) よりも都会だったりしたら、ちょっと悔しいんっすが、ざっと駅前を見回してみた感じ、「ふーん、まあまあ栄えているじゃん。(余裕)」 ぶっちゃけ、ビビるほどではありませんでした。 もしかしたら、 “夜の街” がめっちゃ繁華していたりするのかも知れませんが、少なくとも昼間の状況では、惨敗! …という程ではありませんでした。 とりあえず目についたのは


< 米子駅前 & 駅ナカ > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 (写真・いちばん上)鬼太郎のラッピングバス。 鬼太郎は隣の境港じゃん! そんな気がしないでもないんっすが、ま、バスっすからね。 境港のほうから走って来たのだとすれば、文句を言われる筋合いはありません。 というか、米子鬼太郎空港の連絡バスっすな、これ。 というか、米子って空港あるんか! あ、でも、米子鬼太郎空港と言いながら、所在地は境港なんっすな。 境港にあるのに米子空港という名前はちょっとどうかと思うんっすが、ま、鬼太郎の名前も付いているから、いっかぁ。 …と、境港市民はそれで納得したんっすかね? で、ラッピングバスが走っていることが都会度の指標になるかどうかは甚だ疑問なんっすが、米子が鬼太郎なら、桑名には アンパンマンのバス があるから! 「桑名駅前」 から 「長島温泉」(名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク) を結ぶ路線で、うんぬん。 桑名にあるのに名古屋アンパンマンという名前はちょっとどうかと思うんっすが、ま、揖斐・長良川の向こう側、名古屋弁を喋る、同じ市内の住民とは思えないような人たちがやったことなので、旧・桑名市民としては温かい目で見守るしか手立てがないワケでありまして。 平成の大合併で ナガシマスパーランド と、 なばなの里 と、 ジャズドリーム と、 名古屋アンパンマン が桑名のものになったのは喜ばしいんっすが、ま、もともと桑名郡長島町だったので、半分くらいは桑名のモノだったんっすけど。 が、こんな凄いのがあるなんて、郡部 (ぐんぶ) の癖に生意気だぞ! そう、思わずにはいられなくて、で、旧・多度町とも合併したお陰で、 多度大社多度豆 も桑名のモノになったんっすが、で、人口のほうも11万人くらいから14万人まで増加しました。 その反面、人口密度はガクンと下がってしまったんっすが、多度とか、無駄に広いだけで、ほとんど人が住んでないし…。 三重県|人口密度が高い街ランキング 。 ああ、四カスに負けてる…。 “郡部 (ぐんぶ) ” と蔑んでいた朝日町と川越町にも…。 何ならこの2つ、桑名市に合併してあげても構わないんっすが、ま、向こうからお断りされると思うんっすけど。 で、津 (笑) 。 県庁所在地なのに人口密度が県内10位とは、情けねぇ…。 平成の大合併で人口が16万人から28万人くらいに増えたんっすが、面積は7倍になりましたからね。 結果、 “人口相応の街” だったのが、 “人口のわりにショボい街” になってしまって、イメージ戦略的には、むしろマイナスだったような…。 ベビースターラーメンの 「おやつカンパニー」 と、吉田沙保里が津のモノになったというメリットもあるんっすが、リンスのいらないメリットに比べると、ちょっとアレな気も…。

 で、(写真・上から2枚目と3枚目) 。 楽天トラベルとか、じゃらんなんかで、米子・皆生温泉あたりのホテル・旅館を予約しようとすると、 米子ユニバーサルホテル というのが候補に出て来たりするんっすが、この右下の電車みたいなヤツ、何や? …というのが、ずっと気になってました。 ホテルのほうも、 このプラン なら 3,850円〜で、とってもお値打ちなんっすが、 朝食は26種類の和洋バイキングからお選びいただけます。 (中略) また、ご希望であれば夕食も無料サービスです。(日替定職かカレー定職をお選びいただけます。) …って、マジすか? カレー屋さんへの就職を斡旋してくれたりするんっすかね? それはまだ分かるんっすが、 「日替定職」 って、果たしてそれを “定職” と呼んでいいものだか、どうなんだか。 …という、誤字についてのツッコミはともかくとして、ホテルとか、ただ寝られればいい。 飯とか、ただ腹が膨れさえすればいい。 そういうスタンスの人なら、ぜんぜんアリかと。 快活CLUBでも一泊すれば、それくらいは取られますもんね。 ビーフカレーを食えば税込590円くらい取られちゃうし。 夕食・朝食無料&格安で有名なホテルチェーンなんっすが、米ユニ (よなゆに) のクチコミを見ると、まず駐車場代が1100円かかる、ゴミ そして無料のご飯、これはちょいマズいくらい。 食事に関しては、わりと好評な模様。 が、本当にゴミなのは部屋、コンセントがベッドの足元にあるのでベッドで横になってスマホが使えない、テレビがブラウン管、そして何より部屋でWiFiが使えない、これが1番終わっている。 そう、酷評されております。 ま、値段なりという事っすか。 テレビは液晶になってました。 そんな情報もあるし、夕食はカレーと定食が選べますが、カレーはレトルトでした。 ま、そうでしょうな。 無料 (ただ) だし。 それで、ちょいマズいくらいなら御の字なんっすが、それはそうと、この電車みたいなヤツ。 何かと思ったら、 これ 。 なるほど。 詳しいことは、わからないという事が分かったんっすが、とりあえず 「山陰鉄道発祥之地」 を記念して作られた何らかである模様っす。 米子市は否定しているようですが 「銀河鉄道999」 を連想させます。 ま、鳥取は 「水木しげる」 推しっすからね。 本当はやっぱり 「銀河鉄道999」 がモデルだったりするのかも知れませんが、肯定出来ない大人の事情があったりするのかも知れません。 「銀河鉄道999」って、メーテルと鉄郎の印象しかなかったりするんっすが、んーと、 これ 。 いや、どう見ても、これやん! これでよく否定しましたな。 もしかして、松本零士に無断で作っちゃったとか? とりあえず水木しげる先生にお伺いを立てたら、「ま、エエんちゃう?」 と、他人事のように言われたので、それでゴーサインを出しちゃったとか? 真相は闇の中でありますが、で、この米子ユニバーサルホテルは、鳥取県でいちばん高いビルだったみたいっすな。 高さ55.0m。 ちなみに桑名でいちばん高いビルは サンファーレ なんっすが、高さ67.95m。 よし、勝った! ちなみに 「桑名市 鋳物の街くわな」 と書かれた、銀河鉄道999もどきと比べると、何のインパクトもないモニュメントは取り壊されてしまったんっすが、駅前広場、絶賛、再開発 (予定) 中! …っすからね。 桑栄メイト も一向に取り壊される気配がないんっすが、で、米子ユニバーサルホテル。 鳥取県でいちばん高いビルだった…と、過去形で書いたのは、これを超える新しいビルが出来たからなんっすが、んーと、ここ 参照。 鳥取県立中央病院っ! 高さ 55.5mっ! おおっ! 微妙に超えてきましたな。 サンファーレの高さを抜かれなくて、内心、ほっとしているところなんっすが、ま、鳥取県にしては、よく頑張ったじゃん (余裕) 。

 で、続いて米子駅の中。 前回、書いたんっすが、何だか古臭くて、昔の桑名駅みたいやな…と。 が、現在、絶賛立て直し中で、自由通路も出来るみたいなので、今の桑名駅みたいになって、すぐに追いつかれちゃうかも? ま、追い越されなければそれでいいんっすが、あ、そういえば桑名駅には 「桑名の駅」 の碑がありますな。 んーと、これ 。 中原中也っすぜ。 「可愛い♪」 と、女子中学生にも大人気っすぜ。 と同時に、「汚れっちまった悲しみに」 とか、男子中学生の心をがっちり掴んでますぜ。 男子・女子共に人気があるというのは希有っすよね。 例えば田原俊彦なんかは女子中学生の絶大な人気を誇ったんっすが、男子就学生からは蛇蝎の如く嫌われておりました。同じクラスの藤田くんは 「田原俊彦もウンコするんやで!」 とか言って、純情な乙女の夢を砕こうとしておりましたが、で、桑名駅には 「桑名の駅」 の碑があるけど、米子駅にはないので、勝ったな! …と。 米子には中原中也が作った詩とか、無いやろ? …と。 が、調べたらありました。 これ 。 ああ、エエやん。 めっちゃエエやん! ぶっちゃけ 「桑名の駅」 って、桑名は田舎だとディスされているみたいで、四カスに 「桑名の駅、暗いって!カエルが鳴いとるって!」 と馬鹿にされそうで、うーん…。 中原中也対決では 「米子」 のほうに軍配が上がるかも…。 あ、でもこれ、よく考えたら米子(よねこ)、もしくは米子 (こめこ) という名前の女子 (おなご) っすよね。 米子(よなご)、関係ないやん! ということで、 (写真・下から2枚目) 。 階段にも鬼太郎が。 境港ゆき鬼太郎列車は0番のりばから出発するんっすな。 んーと、 米子駅・構内図 。 おお、マジで 「0番のりば」 とか、あるやん! ところで君は、駅のホームの番号が、どんな基準で決められているか、知ってるかな? 僕は知ってます。 JRの場合、 「駅本屋」 という駅業務を行う主要な建物に近いホームを1番線とし、そこから順に2番線、3番線…なんっすよね。 鉄ヲタなら誰でも知ってる常識なんっすが、僕は知りませんでした。 知らなかったのでググって、さっき初めて知ったんっすが、何らかの事情で1番線よりも駅本屋に近い側にホームを増設することになった場合、そこが0番線になる…と。 米子駅の場合、1番線と同じ島の反対側が0番線になっているんっすが、通常は「ゼロ番線」と呼ぶところ、ここでは「霊」に掛けて 「れい番線」 と呼んでいる模様。 霊界への入口みたいで、いいっすよね。 今回、諸般の事情で境港には行かなかったんっすが、せっかくだから。 …と思って、水木しげる先生の 「のんのんばあとオレ」 を買ってみました。 なかなか面白いんっすが、これ、電車の中で読むのはアカンっすな。 最初に Wikipedia の粗筋を読んでしまったんっすが、ある日、茂は千草という少女に出会う。彼女は肺病のため東京から境港に療養に来ていた。不治の病を嘆き拗ねていた千草だったが、茂やのんのんばあの語る不思議な世界に引き込まれ、いつしか茂と千草は仲良くなっていた。 …と、ここまではいいんっすが、(中略) 千草は病が進行して危篤に陥っていた。 茂は、千草を励ますために彼女と約束していた十万億土の絵を必死になって描き上げるが…。 うわ、これ、絶対に泣くヤツやん。 絶対に人前では読めんやん…。 で、結局、家に帰ってから読んで、泣いて、先ほど、また読み返して、泣いて、今、目を赤く腫らしながらこれを書いているんっすが、で、 (写真・いちばん下) 。 え、何これ? ちょっと見にくいかと思うんっすが、「サンライズ出雲」の絵。 え? これ、誰が書いたん? 駅員? 近所の小学生? 鉄ヲタ? あるいは水木しげる? ちょっと凄いな! …と、素直に感心してしまいました。 サンライズ出雲の実物は最終日に松江駅のホームで見て、一度乗ってみたくなったので、またいつか、 『サンライズ出雲で行く皆生温泉と境港・妖怪巡りの旅』 みたいなのを企画してみようかと。 で、今回は米子駅から 「特急やくも」 に乗って、出雲市駅に向かうことになるんっすが、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はハル・シンガーす。 地味っすな。 というか、誰? 過去にもこのコーナーで、一度だけ取り上げたことがあるんっすけどね。 んーと、 これ 。 経歴について 「コテ・デラ」 からの引用があるので、改めて調べる手間が省けてラッキーなんっすが、前半を含めて、かなり痛い作風になっているので、中身にはあまり言及しないことにして。 で、ハル・シンガー。 手持ちのネタは既出の1枚しかないので探してみたんっすが、 『ブルース・アンド・ニュース』 というのが見つかりました。 “FUTURA RECORDS” というレーベルから出ているんっすが、ぱっと見、フルタ・レコード? …かと。 フルタと言えば、セコイヤチョコレート。 チョコは表面だけで、中身はウエハースで、セコイヤチョコレートはセコいや。 そう、否定的に捉える人かいるかも知れませんが、チョコとウエハースのバランスが絶妙で、これぞ、完成された駄菓子やな…と。 「成功YEAR」 は、さすがにちょっと無理があると思うんっすが、セコイヤチョコを食べてセコイアの木のように大きく育ってほしい、という願いが込められているそうです。せこく育つのとは違います。HA-HA-HA!! イッツ・ナイス・ジャパニーズ・ジョーク! 同じブログでは、この ボインセンベリージャム というのがちょっと気になったんっすが、貧乳好きの僕としては、ちょっと…。 前回 、河合奈保子の乳を揉みたいとか言ってて、まったく説得力がなかったりするんっすが、これはそれ、これはこれ。 貧乳好きといっただけで、巨乳が嫌いとは一言も言ってないし、で、 “FUTURA RECORDS” 。 フツーラ・レコードって読むんっすかね? レーベルのイメージとしては、普通ら。 そんな凡庸な感じがするんっすが、Futura Records is a French record company and jazz record label founded in 1969 by Gerard Terrones。 おフランスなんっすな。 だからなのか、ジャケットのデザインが秀逸っすよね。 洋ロリ幼女が今ひとつ可愛くないのと、メリーゴーランドの馬の目がイッちゃってるのがちょっとアレなんっすが、僕の画力でそこまで再現するのは至難の業なので、ま、黙っていれば分からないかな…と。 面子 (メンツ) のほうは極めて渋く、アート・テイラー以外、寡聞にして、よく知らん名前が並んでいるんっすが、トロンボーンや、ギターや、パーカションなんかも入ってたりして、賑やかな演奏が繰り広げられているのではなかろうかと。 で、これ、僕は ここ のMP3版を買ったんっすが、曲順とかはCD版に従っている模様。 何が違うのかと言うと、CDオマケで別テイクが入っている…というのは、まだ許せるんっすが、オリジナルLPの曲順をいろっちゃっているっぽいんっすよね。 いろう、もしくは、 いらう 。 くわにゃんの三重弁動画にも出て来た気がするんっすが、 んーと、 これ 。 で、あのさー、曲順というのはさー、プロデューサーとかが全体のイメージを考えて、練りに練って決めたものだからさー、それを勝手に変えるというのは、ちょっと違うって思うんだよね。 …と、ちょっぴり標準語で自分の意見を述べてみたんっすが、オリジナルに敬意を表して、今回はLP準拠の曲順で話を進めてみたいと思います。

 ということで、1曲目、 「イッツ・マイ・シング」 。 ここまではCDと同じなので、特に問題はないんっすが、 「それは私の寝具だ」 。 枕が変わると寝られないという人がいるくらい、寝具というのはデリケートなものなんっすが、個人的にはマイ・寝具なんかより、JSやJCやJKが使った使用済み布団にくるまって、いい夢を見たいな…っと。 メルカリとかに無いんっすかね? んーと、 これ とか。 使用するつもりで袋からは出しましたが、一晩使用し、その後は使用せず保存しておりました。 うーん、一晩だけかぁ…。 何か、ぜんぜん熟成が足らないような気がするんっすが、あ、楽天のラクマに、 「女子高生 使用済み 枕カバー」 なんてのが。 現在高一の16歳ですが中学の時から毎日使用していました。 うぉぉぉぉぉぉ! で、商品のページに飛んでみたら、うぉぉぉぉぉ、売り切れてたぁぁぁぁぁ! 一気にヤル気がなくなってしまったので、残りのレビューは適当に片付けることにしますが、1曲を除いて、すべてハル・シンガーのオリジナル。 で、これはアレっす。 ちょっぴりジャズ・ロックっぽい、軽いタッチのおさわり。 そういったアレだったりします。 テーマはテナーとトロンボーンのユニゾンで演奏されるんっすが、サビのところがファンキーな感じで、いいな♪ …っと。 で、ソロ先発は SIEGFRIED KESSLER という人のピアノ。 読めねぇ…。 French / German pianist, flutist and composer, born 5 February 1935 in Saarbrucken, Germany, died 22 January 2007 in La Grande Motte, France. ドイツで生まれて、フランスで死んだということだけ分かったんっすが、背後でボンゴだか、コンガだかが、コンカコンカ言ってて、何とも軽快でありますな。 ピアノそのものもファンキーなフィーリングだったり。 で、続いて Jacques Bolognesi という人のトロンボーン・ソロ。 よ…、読めん。 いかにもこの楽器らしい、ほんわかとしたムードで、で、続いてハル・シンガーが登場。 ちょっと、ヘロっとした感じのトーンだったりするんっすが、シンガーだけあって、よく歌っているな…と。 十分、ハル・シンガーの真価を発揮していると思うんっすが、で、その後、Jean-Claude Andre とかいう人のギター・ソロが出て来ます。 ま、悪くないな…と。 で、その後、 Patrice Caratini という人のベース・ソロまでフィーチャーされるんっすが、ま、アルコじゃなくてピチカートなので、いっかぁ…と。 でもって、テーマに戻って、フェードアウトして、おしまい。 いきなりの総動員体制だったんっすが、なかなかよかったな。 …そんな気がします。

 で、次。 LPだと、えーと、 「プア・ステファニー」 っすか。 ピアノの何とかという人が、ここではフルートを吹いているんっすが、そう言えば French / German pianist, flutist って書いてありましたよね。 「可哀想なステファニー」 というタイトルに相応しく、哀しみに満ちた曲調だったりするんっすが、ちょっぴりラテンなリズムに乗せて、フルートと他の楽器の絡みでテーマが演奏されて、でもって、ソロ先発はフルートの人。 で、続いてギターの人が出てくるんっすが、この辺りの楽器のチョイスは、曲の雰囲気によくマッチしていて、いいな♪ …と。 続いてハル・シンガーが出て来て、かすれたようなトーンでよく歌うフレーズを連発して、続いてフルートだった人が今度はピアノの前に座って、こっちの楽器でも、いい感じのソロを披露してくれます。 多才っすよね。 こんなに多才なら、一夫多妻制を採用してもいいかな? そんな気がするんっすが、ここでのソロは、リズムのノリがかなり個性的だったりして、ちょっぴりフリーな側面を覗かせたりもします。 で、続いてベースのピチカート・ソロ。 またしても総動員っすか。 総動員、平等院、尿道イイん♪ あ、最後にちょっと個人的な性癖が出てしまいましたが、でもって、哀愁ラテンなテーマに戻って、おしまい。 いや、よかったっすな。 めっちゃ名曲・名演やんけ! そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「ドゥ・ボイス」 。 これはアレっす。 ハル・シンガーのホンカーっぽさがよく現れた作風であるな…と。 なぜホンカーはテナーばかりなのか? なかなか面白い考察だったんっすが、そういえば海星高校時代に同じクラスだった珍道くん (←本名) は、「考察」 という言葉が出てくる度に、手で首を絞める真似をしてくるヤツでありましたな。 「考察」 と 「絞殺」 を掛けているんだと思いますが、手で首を絞めるのは 「絞殺」 じゃなくて 「扼殺」 っすよね。紐状のもので首を絞めるのが 「絞殺」。 暴カニ男が父親に殺されたのは 「絞殺」 だったと思います。 んーと、 これ 。 で、演奏のほうは、テナーとボントロのユニゾンによるソウルフルなテーマに続いて、テナー、ピアノ、ドラムス&パーカッションの順で各自の充実したソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 そういうアレでありました。

 で、次。 B面の1曲目は 「ブルース・フォー・ハル」 。 LPの時代は今以上に曲順の持つ意味が大きかったんっすが、B面とは言え、その出だしには、それなりに自信があるのを持って来ている筈。 大いに期待が持たれるんっすが、ピアニスト、フルーティストである何とかという人のオリジナル。 そういえば French / German pianist, flutist and composer って書いてありましたよね。 コンポーザーなので作曲とか、荷物の梱包とかはお手の物だと思うんっすが、で、この曲の出来は、うーん、まあまあ? ま、シンプルなブルースやな…と。 演奏のほうは、テナーとボントロのユニゾンによるブルースなテーマに続いて、テナー、ピアノ、トロンボーンの順で各自の充実したソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「リナ」 。 タイトルから、里奈、莉奈、理奈、梨那、麗名。 色んなリナちゃんを想像したんっすが、アーシーでスローなブルースだったりして、リナというより、イグアナという感じ。 似たようなタイプの曲を2つ続けるのって、どうよ? そんな気がしないでもないんっすが、演奏のほうはシンプルなカルテット編成 (←多分) で、ゆったりとしたブルージーなムードの中、ハル・シンガーのフンガーなブロウがフィーチャーされております。 怪物くんエンディング 、 フンガーフンガー、フランケン♪ この 「フンガー」 って、ただの鳴き声 (?) のようなものだと思っていたんっすが、ドイツ語で 「空腹」 という意味だったんっすな。 「お腹がすいた」 はドイツ語でどう言う? おお、マジでフンガーフンガー、言うてるやん! ちょっと感動してしまったんっすが、ちなみにCDにはオマケとして、この曲の別テイクが収録されております。 本テイクはピアノがバックなんっすが、こっちのほうはオルガンになっていて、別テイクの枠を超えた貴重なオマケとなっております。 これで、曲順さえいじなければ…。

 んなことでラストっす。 「マルコム X」 。 アフリカ系アメリカ人の急進的黒人解放運動指導者に捧げられた曲ではないかと思われますが、名前がカッコいいっすよね。 これがもし 「マルコメ × (まるこめ・ばつ) 」 とかだったら、まったく厨二病の心に刺さらなかったと思うんっすが、同じような活動家でもキング牧師のほうは何か名前がダサいので、日本での人気は今ひとつだったり。 牧師って言うのが説教臭そうで、アカンっすよね。 マーティン・ルーサー・キング・ジュニアだと、またイメージが変わってくるんっすが、で、最後は暗殺されちゃったので、 「キング爆死」 とかに改名すると、人気が出るかも? で、一方、マルコム・X。 こちらのほうも暗殺されちゃったんっすが、ハル・シンガーが書いたこの鎮魂歌 (レクイエム) は、その生き様に相応しいものになっているな…と。 モーダルでクールな作風は、ほんわかしたホンカーとは一線を画すものとなっていて、ハルくんの新たな一面が見えたな…と。 ベースのピチカートにドラムスとピアノとパーカッションが絡む導入部は “魂の鼓動” のようなものを感じさせ、テナーとボントロのユニゾンによるハモリは、大地の叫び。 ソロ先発はトロンボーンで、これはちょっと牧歌的なムードだったりするんっすが、牧師だから牧歌的で、何が悪い! …と。 いや、キング牧師じゃなくて、マルコム Xなんっすけど。 続く、何とかと言う人のピアノ・ソロは、その独特のリズム感が公民権運動を彷彿させるな…と。 公民権運動って、公民館で卓球やってるイメージだったりするんっすが、僕が子供の頃は、桑名のボロい公民館に卓球台が置いてあったんっすよね。 で、その後、ハルくんが出て来て、村上春樹ライクな、ねじまき鳥クロニクルなブロウをカマし、以下、ギターの人、パーカッションの人と続いて、壮大なテーマに戻って、おしまい。んなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 あまり多くは期待していなかったんっすが、いやあ、よかったっす。 ただのホンカーではない、ハルくんの本気度が感じられ、トロンボーンの人も、ピアノ&フルートの人も、ギターの人も頑張っていて、で、やっぱり曲順はオリジナルのほうがいいな♪ …っと。 A面の3曲は完璧な仕上がり。 B面の2曲、アーシーなブルースは、都会派アーバンな僕の趣向には今ひとつ合致しなかったんっすが、最後は 「マルコム X」で、きっちり締め。 思わぬ拾い物の隠れ名盤だったりして、超オススメ☆


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