MAIN STEM (PRESTIGE)

OLIVER NELSON (1961/8/25)

MAIN STEM ←click!!


【パーソネル】

JOE NEWMAN (tp) OLIVER NELSON (ts) HANK JONES (p)
GEORGE DUVIVIER (b) CHARLIE PERSIP (ds) RAY BARRETTO (congas)
【収録曲】

(01-03) MAIN STEM / J & B / HO!
(04-06) LATINO / TIPSY / TANGERINE
【解説】 ( 2022年11月20日更新 / 連載 1,513回 )

 うちのクラスの担任は昔、瀬戸渦潮という名前の演歌歌手だった。 そんな話を昔、中一コースだか、中二コースだか、中三コースだか、高一コースだか、高二コースだか、高三コースだかの読者投稿欄で見たことがあるような? “コース派” と “時代派” に分かれるんっすよね。 僕は小学生の頃から学研の 「科学」 と 「学習」 が大好きだったので、迷うことなく一直線に “コース” の道を選んだんっすが、そういう事情を差し引いても 「中一時代」 とか「中二時代」 とか、何か、ダサくないっすか? 駄作の臭いがプンプンと。 喩えて言うなら、 “コース” が山口百恵なら、 “時代” は森昌子。 何でや? 「越冬つばめ」 、名曲やんけ! ま、それは認めるんっすが、森昌子がダサいことには変わりがないっすよね。 ちなみにジミー大西は 「越冬つばめ」 が読めず、「え? えち…、えちふゆつばめ?」 とか言ってましたが、それはそうと、演歌歌手の瀬戸渦潮。 果たして、本当にそのような人物が存在したのか、単なるネタなのか、あるいは僕の記憶違いなのか。 原子力という歌手は間違いなくいたんっすけどね。 んーと、 これ 。 名前のインパクトで売ろうとして、思いきりすべった好例でありますが、で、「演歌歌手 瀬戸渦潮」 。 このキーワードでググってみても、それらしきものがヒットしないんっすが、 「吉永小百合 瀬戸のうず潮」 とか、「西村亜希子 うず潮」とか、「大津美子 瀬戸内海」 とか、そんなのしか出て来ません。 もしかして演歌歌手じゃなくて、ヒップホップ歌手だったとか? そんな可能性がゼロではないので、 「歌手 瀬戸渦潮」 に変えてみたんっすが、結果は同様。 やはり、僕の記憶違いなのか、あるいは、あまりにも売れなさすぎて、その痕跡すら残ってないとか。 売れてたら、クラスの担任なんかに転職しませんよね。 もしかして、読みは 「せとうずしお」 でも、漢字が違うとか? 「正統鵜頭死汚」 だったりするとか? そんな可能性もゼロではないんっすが、ま、それはそうと、( 前回 の粗筋) 鳴門の大塚国際美術館へ行った。 鳴門ではまったく 「鳴門巻き」 がフィーチャーされていない。 というか、アレ、7割から9割くらい、静岡の焼津で作られていたんっすな。 …という、意外な事実が発覚したんっすが、鳴門って 「鳴門巻き」 はともかく、「渦潮」 のほうは大々的にアピールしてますよね。 高松と徳島を結ぶJRの特急の名前も 「うずしお」 だし。 路線が違うので鳴門駅は通らずに終点は徳島駅なんっすが、こんな名前を名乗って、鳴門の人から文句が出ないんっすかね? 勝手に 「うずしお」 を名乗るな。 おめぇんトコは 「特急あわおどり」やろ? …みたいな。 仲が悪くて、互いのことを 「トクカス (徳島のカスの意味)」 「ナルカス (鳴門のカスの意味)」と罵り合う間柄だと、そうなるんでしょうが、実際のところどうなのか、部外者からは伺い知ることが出来ません。

 が、とりあえず、鳴門が 「うずしお」 を “激推し” しているのは間違いなくて、鳴門渦潮高校などという、通っている生徒が全員、バカそうな高校まであったりします。 あ、途中を省略し過ぎて、誤解を与えかねない失礼な言い方になってしまいました。 通っている生徒が全員、バカボンみたいに、ほっぺに渦巻き模様がありそうな高校。 そう、言いたかったんっすよね。 ま、それはそれで、普通に失礼な気がしないでもないんっすが、 バカボン 。 この “くるくるほっぺ” のお陰で、ちょっと抜けているんだけど、人柄がよくて、憎めない。 そんなキャラであることが伝わって来ます。 バカボンって少なくとも、某・不登校YouTuberの 「ゆ○ぼん」 よりはアンチが少なそうっすよね。 それもこれも、ほっぺと着物の渦巻き模様のお陰だと思われるんっすが、これ、「の」 の字とは逆向きなんっすな。 鳴門巻き の場合、 なると巻きの渦は、「の」 の字に見える方が表面とされているんっすが、駄目じゃん! ま、そう書いてある、そのすぐ上の写真が 「の」 の字とは反対だったりするんっすが、 Wikipedia によると、(前略) 「のし」 の縁起を担いでか、渦巻の部分が 「の」 の字に見える面が表とされる (ただし、実際の鳴門の渦潮では、「の」 の字の逆を描く事が多い) 。 へぇ、へぇ、へぇ〜。 バカボンの場合、本場の鳴門の渦潮に敬意を表したのか、何も考えてないのか、そのどちらかだと思うんっすが、んなことで、見にいってきましたぜ、鳴門の渦潮 。 どこへ見にいったのかというと、 渦の道 。 “渦の道” の 「の」 が渦になっているのは流石なんっすが、ここは 「の」 の逆向きというワケにはいきませんからね。 ちなみにこの 「渦の道」 というのは、アレっす。 その昔、四国新幹線というのを作る計画があって、大鳴門橋は鉄道が通れるように2階建てになっているんっすが、その計画がポシャって、無駄になった1階の一部を遊歩道として有効活用した。 そういうアレだったりします。 最近、この部分を自転車道にしよう。 そういう計画が持ち上がっているようなんっすが、で、ここ、10年ほど前にも一度、行ったことがあります。 恐らく、今回と同じような写真が上がっているものと思われますが、んーと、これトゥルリラ トゥルリラ〜 風に吹かれて 知らない町を旅してみたい〜 トゥルリラ トゥルリラ〜 ひとり静かに 愛を見つめて 平家の落人〜♪ ん? 何これ? ・・・ 。 15秒ほど考え込んでしまったんっすが、あ、松田聖子の 「野ばらのエチュード」 か! 「越冬つばめ」 の、ヒュルリー、ヒュルリーララー♪ …と、ごっちゃになってしまったんっすが、平家物語歴史館、よかったんっすけどね。 閉館しちゃったんっすよね。 で、渦の道。 前に行った時は大潮だったんっすな。 で、ここはアレです。 大鳴門橋には新幹線を走らそう! そう意気込んで2階建てにしてみたものの、鉄道構想はあえなくポシャってしまって、仕方が無いので無駄になってしまった1階部分を遊歩道として開放することにした。 そういうアレだったりします。 今回と、ほぼ同じことが書かれておりました。 で、思った通り、同じような写真が上がっていたんっすが、今回分はこちら。


< 渦 の 道 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 前回は大潮だったので、大きな渦が期待出来るし、「大塩平八郎ごっこ」 とかも、はかどるんっすが、今回は何とも中途半端な中潮。 小潮だったらショボそうなので捨てるという選択もあるんっすが、中潮かぁ…。 悩むところでありますな。 鳴門まで行って渦潮を見なかったら後悔するような気がするし、が、行っても渦が巻いてなかったらガッカリだし。 エスカヒル と、どっちにしようか悩んだんっすが、時間の都合で、どっちもというのは無し。 気持ちは8割くらいエスカヒルのほうに傾いていたんっすが、アオアヲからバスに乗って終点の鳴門公園で降りたところ、人々は皆、エスカヒルには見向きもせず、迷わず一直線に 「渦の道」 のほうへと歩いていくので、僕もその流れに乗っかることにしました。 そうそう。 僕も 「渦の道」 のほうがいいな! …と、思ってたんっすよね。 馬鹿と煙は高いところへ上ると言いますが、生憎、僕はどちらかというと賢いほうのタイプだし。 ちなみにこの日は9時10分が干潮。 「渦の道」 は9時にオープンするので、朝イチでちょうどいいタイミングだったりします。 世間一般では、干潮時は鳴門側、満潮時は淡路島側のほうが渦が大きくなると言われています。 …なんだそうで、これで大潮なら完璧だったんっすけどね。 で、行ってみたら、おおっ♪ 渦を巻いているかどうかは微妙なんっすが、潮の流れが半端ねぇ! この道は床の部分がところどころガラス張りになっていて、スケルトンで、透けとるん。 そういう構造なので、45mの高さから海面を見下ろすことが出来るんっすが、あ、僕、駄目っす。 こういうところ、無理っす。 高いところ → 落ちる → 痛い → 頭の骨とかが折れる → 血もドバドバ出る → 血を見て、血の気がひく → 貧血 → 半ケツ → ちょっといいかも? そんな状況が容易に想像出来るからアカンのっすが、高いところが平気な人は、想像力が欠如している、人としてちょっと残念な人なんじゃ? …というのが僕の持論なんっすよね。 欠如 → 半ケツだじょー → ちょっといいかも? そんなふうに、色々と想像してしまうんっすよね、僕の場合。 で、この透けとるん通路の場合、上に乗る → 割れる → 海に落ちる → 渦に巻き込まれる → ズボンが脱げる → パンツが脱げる → 半ケツ以上に期待♪ そんな展開が予想されるんっすが、ま、恐らく、海に落ちる → 溺死。 …それで終わりだと思うんっすけど。 この激しい潮流を見ていると、とてもパンツが脱げるだけで済むとは思えないんっすが、高いところから落ちて受ける衝撃は、水面もコンクリートも同じ。 そんな話を聞いたことがありますな。 となると、上に乗る → 割れる → 海に落ちる → (中略) → ちょっといいかも? この流れになりますか。 肝心のところを略しているので、何が 「ちょっといい」 のか、分からなくなっておりますが、「飛込競技」 のギネス記録はなんと高さ52.4m 。 お、イケるやん! この人の場合、渦の道から水面に落下した時点までは、まだ大丈夫で、その後、渦に巻き込まれて、溺死。 そういう経緯を辿りそうっすよね。 小潮で、満潮や干潮の時間でなければワンチャンあるかも知れませんが、僕の場合、こんなの、無理っ! 飛び込むとか、そういう以前の問題で、ハシゴを3mくらい登ろうとした時点で、無理っ! 「1mは一命取る」 (←労働災害の講習のビデオに出てくる名言。 「42Vは死にボルト」 と双璧をなす ) っすぜ? 安全帯の着用はよいか? 安全帯の着用、ヨシ! ご安全に〜。


< 鳴門公園 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 んなことで、「渦の道」 は、おしまい。 ま、行っておいて、よかったな…と。 で、後はバスの時間まで、適当にその辺を散策。 とりあえず お茶園展望台 というところに行って、展望してみました。 テンボー♪ ( ← 『トムとジェリー』 の 「ひげも使いよう」 の回に登場するペコスおじさん風に ) んーと、 これ 。 旧・日本語吹替版じゃないので、違和感が半端ないんっすが、ま、ケンボー♪ …のところは同じだし。 で、ここ、いいじゃん♪ わざわざ金を払ってエスカヒルまで行かなくたって、ここで十分じゃん。 そんな気がするところが、エスカヒルが不人気な要因だと思うんっすが、10年くらい前もこの展望台に行って、同じような写真を撮ってたみたいっすな。 んーと、 これ 。 ほとんど一緒やん! 試しに2枚を並べてみると、 これ 。 あ、こうして見ると、違いますな。 こうも明確にぜんぜん違うと、今回、わざわざここへ写真を撮りに行った甲斐があったと言えるんっすが、あっ、あっ、あっ、イミテーション・ゴールド (中略) 声が違う、年が違う、夢が違う、ほくろが違う〜♪ (中略) 癖が違う、汗が違う、愛が違う、利き腕違う〜♪ それくらい大きく違いますよね by 山口百恵。 んーと、 これ 。 「利き腕違う」 とか、難癖以外の何物でもないんっすが、彼が窓辺で話しかけるわ、流れる雲さえ季節の色だと〜♪ 何、言ってんだ、この彼氏。 ま、どっちもどっち。 そんな気がするんっすが、こんな歌、山口百恵だから許せるんっすが、森昌子だったら、「うるせぇ、イモ!」 で、終わりっすよね。 ま、イモっぽいところが、いい♪ そんな趣向はよく分かるんっすが、高梨沙羅なんかも、昔のイモっぽかった頃のほうが断然、可愛かったし。 で、ごめんね、去年の人に、まだ縛られてる〜♪ 去年の人は緊縛趣味だったんっすかね? 強い刺激に慣れて、普通のプレイでは満足出来なくなってしまったとか? 森昌子なら、手を握っただけで頬を赤らめてくれそうなんっすが、何だか、だんだん、森昌子が愛おしくなってきちゃいました。で、模造品扱いされちゃってる今年の人、カワイソス…。

 ということで、2日目の観光は以上っす。 この日は高松のハズレの 庵治温泉 というところに泊まることにしたんっすが、移動だけでけっこう時間を取られちゃうんっすよね。 鳴門駅から高松駅までは、途中、池谷というところで乗り換えれば、徳島駅を経由せずに行けるんっすが、今回、鳴門公園からバスで徳島駅まで行って、昼飯を食って、それから高松駅に向かうことにしました。 僕はシャイで、無口で、人見知りで、極度のコミュ障なので、お一人様で飲食店に入るのが苦手だったりするんっすが、店に入った瞬間、何しにきた? …みたいな顔をされる → 気まずい。 そういう展開になることが容易に想像されますからね。 店の前で入ろうか止めようか、逡巡して、やっぱ、やめよう…。 店の前から立ち去って、しばらくして、やっぱり入ろう。 …となって、引き返して、で、店の前で入ろうか止めようか、逡巡して、以下、ループ。 結局、入らずに…というか、入れずに終わってしまうんっすが、 そういう事態を防ぐ為に、可能な限り予約を入れるようにしております。 予約したけど、やっぱり入りづらい → ばっくれる → 電話が掛かってくる → 「どうして来なかったんですか?」 と詰問される → 気まずい。 そういう展開になるくらいなら、勇気を振り絞って店に入ったほうがマシやな。 そんな損得勘定が働いて、店に入れるようになるんっすよね。 掛かってきた電話なんか、無視すればエエやん。 そんなふうに思われるかも知れませんが、それが出来るんだったら、最初からウジウジしてないって! 昔、岐阜支店で働いていた頃、某・管材屋の下請けで工事を請け負ったことがあるんっすが、そこの監督から掛かってくる電話は面倒だったり、厄介だったり、気が重かったりする要件が大半だったので、掛かって来ても、なるだけ聞こえない振りをしていたんっすけどね。 下四桁が 「6464」 だったんっすが、画面を見てその番号だと、「あ、6464 (無視無視) 番号や…」 みたいな。 ふと、そんな昔の思い出が蘇ってきたんっすが、店に予約を入れておくと、何しにきた? …みたいな顔はされない → むしろ、歓迎される → 嬉しい → ご飯もおいしく感じられる。 いいことづくめです。

 ただ、ネットで予約が可能な “お一人様でも大丈夫な店” となると、選択肢が限られてしまうんっすが、ネット予約でも 「リクエスト予約」 だと、店から電話が掛かってきたりして、あたふたする → 気まずい。 そんな展開になってしまうので、「即時予約」しか駄目だし。 となると、鳴門とかにはなくて、徳島市か高松市ということになってしまいます。 鳴門もオオアヲの中の店なら大丈夫なんっすが、1日目に行っちゃいましたからね。 で、この日に泊まる宿は、夕食の量が多くて、食べきれない。 そんな噂を耳にしていたので、これはもう、徳島で昼飯を食うしかないな…と。 高松だと13時か13時半になってしまうんですが、夕食までの間隔が短い → 夕食を食べきれない → 気まずい。 そう、なっちゃいますからね。 ということで、 日本料理 藍彩 。 ここの 「週替りランチ<平日・10食限定>」 というのが、いいな♪ …っと。 この日は金曜日で平日だったし。 主菜、副菜、御飯、赤出汁、香の物、甘味、茶碗蒸し。 で、主菜と副菜が週替わりなんっすが、例えば11月の場合は これ 。 「うず潮はまち荒炊き、茄子田楽」 。 これはハズレ。 魚介類の類いが好きではない、特に煮魚が嫌い & 魚の頭とか、最悪! …な僕にとって、荒炊きとか、もってのほか。 ま、食ってみたら、意外と美味しかったりするんっすが、今回、1日目の昼にアオアヲで鯛のあら煮を食べたばかりだし。 で、「鰆幽庵焼き、鰊と南瓜」 。 ダブル魚じゃん…。 で、「国産牛すき焼き丼」 。 これは当たりなんっすが、主菜のほうに財力を傾けすぎて、副菜が 「小鉢」 というのは、ちょっとどうかと。 コバチとか、体操の鉄棒好きにしか受けませんよね。 で、「鶏唐揚げ、大根桜海老餡かけ」 。 主菜は当たりなんっすが、副菜が微妙。 桜海老、苦手なんっすよね。 特に桜海老の干したヤツの殻が、海老の殻の味がして最悪なんっすが、週によって当たり外れの差が大きいのがちょっとアレっすなぁ。 で、僕が行った時はというと、


 「鶏肉のみぞれ鍋、野菜の天麩羅」 。 大当たり♪ ま、この中身であることを確認した上で、予約を入れたんっすが、特に鶏肉のみぞれ鍋は大きな鶏肉が5個も入っていて、ボリュームがありました。 「みぞれ鍋」 なので、大根おろしのタレで食べるのかと思ったら、鶏肉に片栗粉(?)をまぶして、みぞれっぽくした具材の鍋だったんっすが、 いや、いいっすな、これ。 何なら、毎週これでいいんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、いや、それはあまり得策ではありませんか。 今のうちに、うず潮はまちとか、 鰆とか、鰊とか、桜海老とか、小鉢とかを浪費しておいて貰って、今度また僕が行く機会があれば、その時は「鶏肉のみぞれ鍋、国産牛すき焼き丼、鶏唐揚げ」 のトリプル主菜で、ヨロシク☆ ということで、特急 「うずしお」 に乗って高松に移動して、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はオリバー・ネルソンっす。 日本での知名度は、まあまあ。 人気のほうは、そこそこ。 オリバー・カーン (1990年代から2000年代に活躍した野性味のある風貌のドイツのサッカーのゴールキーパー)、 オリバーくん (1970年代に一世を風靡した野性味のある風貌のチンパンジーと人間の中間にあたる未知の生物) と並ぶ、 “世界3大・オリバー” の一人なんっすが、 世間ではもっぱら 『ブルースの真実』 の一発屋として知られております。 このアルバムは、フレディ・ハバード、エリック・ドルフィー、ビル・エバンスといった錚々たるサイドマンのお陰で人気なんっすが、リーダーそのものに関しては、おまけのような扱い。 「ストールン・モーメンツ」 のクールな響きが、新しい時代のブルースの誕生を予感させるんっすが、 「ホー・ダウン」 とか 「ヤーニン」 といったベタな曲目も入っていたり。 新主流派なのかと思ったら、そうでもなく、他のアルバムだと、けっこうソウル系な感じだったり。 そんな中、今日は 『メイン・ステム』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、ネタ用に これ を買ったんっすよね。 ケニー・ドーハムとか、レイ・ブライアントなんかが入っていて、いいじゃん♪ …と思って。 が、よくよく考えたら前半、 これ じゃん。 仕方がないので今日は、後半のほうを取り上げることにしたんっすが、ジョー・ニューマンとか、ハンク・ジョーンズとか、前半にも増して “保守派” っぽい面子が揃っておりますな。 レイ・バレットのコンガなんかも入っちゃったりして、エエんか? …と、ちょっと心配になってしまうんっすが、今さら後戻りは出来ません。 適当に聞いて、さっさと片付けるのが賢明ではないかと思われるんっすが、とまあそんなことで、さ、頑張りましょう。

 まずは1曲目、アルバム・タイトルにもなっている 「メイン・ステム」 。 ステムって、何なんっすかね? ステマならステルス・マーケティングなんっすが、ステム = 素敵な 文在寅 (ムンジェイン) ? 素敵かどうかは評価が分かれるところなんっすが、MAIN STEM = 本線。 あ、文在寅 (ムンジェイン)、関係なかったっすな。 根幹の “幹” とか、そういった意味みたいっすな、STEM。 スラングだと、とっても いやらしい意味があるみたいなんっすが、あのクソ真面目 (そうな気がしないでもない) オリバー・ネルソンが、そんな意味で使っているとは思えず、というかこれ、デューク・エリントンのナンバーなんっすな。 演奏が始まった瞬間、お、斬新系? …と思ってしまったんっすが、よくよく聞くとシンプルなリフ・ブルースだったりして、ネルソンが主導し、途中からジョー・ニューマンのラッパが絡んでくる辺り、ちょっぴり中間派っぽい雰囲気があったりもします。 ジャンプ・ナンバーと言っていいかも知れず、で、ソロ先発はニューマンっすな。 ミュートを付けているのか、ほんわかとした雰囲気で、日本の真摯な紳士には毛嫌いされるタイプのプレイを展開しております。 個人的には、ま、いいじゃん。 そんな気がするんっすが、で、続いてネルソンくんのソロ。 この人のテナーって、抑揚がなくて、のぺーっとしていて、ちょっぴり斬新と言える反面、スイング感に欠ける嫌いがあるよね。 …というのが僕の認識だったんっすが、ここではホンカーと言っていいようなホットで臭いブロウをカマしてくれていて、ちょっと意外。 で、その後、ラッパとテナーの掛け合いになるんっすが、こんな楽しそうに吹いてるネルソンって、初めて聞いたような? 丁々発止のやりとりが楽しめるんっすが、いいっすよね、丁々発止。 ちょっぴり 「蝶々夫人のハッシュドビーフ」 みたいで。 「クレアおばさんのシチュー」 みたいに売り出せば、そこそこイケる気がするんっすが、2人のバトルで大いに盛り上がったところで、ハンク・ジョーンズのソロにスイッチ。 極めて下品だった2人と、趣味のいいピアノとの対比が楽しめるんっすが、でもって、下品な2人の掛け合いによるテーマに戻って、フェードアウトして、おしまい。 いやあ、ノリノリでした。

 で、次。 ここから4曲、ネルソンくんのオリジナルが続くんっすが、手始めは 「J&B」 。 ジェームス・ブラウン? JBの空耳は、 これ が最高なんっすが、純粋に聞くと 「ファンキー・ドラマー」、めっちゃファンキーな名曲っすよね。 で、一方 「J&B」 、聞いてみた結果、「ジジィ & ババァ」 かも知れんな。 そんな気がする古臭いタイプのブルースだったんっすが、冒頭、ハンクの趣味のいいピアノのイントロに続いて、2管のハモリでディープ & アーシーなテーマが演奏される…と。 で、ソロ先発はネルソンくん。 あの、のっぺりテナーがちょっぴり戻って来た感じなんっすが、で、続くニューマンのラッパは、素朴な 「田舎あられ」 の風情。 「田舎あられ」 って、どこの田舎にもあるのかと思ったら、三重の田舎にしかないあられだったんですな。 都会の桑名でも売られていたりするんっすが、素朴過ぎて、味がなさ過ぎて、個人的には、うーん…。 これを読む限り、お茶漬けにするのが正解なんっすかね? …とか言ってるうちに、ニューマンのソロは倍テンポになって、ちょっと持ち直した感があって、で、続いてピアノのソロが出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、こういうのも、たまにはアリかな? …と。 で、次。 「ホー!」 『探偵!ナイトスクープ』 の鑑定ネタでありましたよね。 何やら由緒正しい (らしい) 掛け軸に、 「ほー」 という名前が書かれているヤツ。

  北野誠 「ここに名前が書かれているんですよ。 “ほー” って。」
  鑑定の先生 「ほぉー。 ほぉ?」

 みたいな。 このネルソンのオリジナル曲は 「ホー!」 なので、もうちょっと威勢がよさそうなんっすが、実際に聞いてみたところ、御陽気なバップって感じ? 2管の絡みで脳天気なテーマが演奏されて、短くピアノを挟んで、ソロ先発はジョー・ニューマンだじょー。 基本、日本人には微妙に思えるキャラだったりするんっすが、ここでの吹きっぷりは悪くないと思います。 で、続くネルソンも悪くないと思います。 わりとゴキゲンにスイングしています。 で、その後、ラッパとテナーの掛け合いで適度に盛り上がって、スーッとピアノ・ソロにスイッチ。 で、テーマに戻って、おしまい。 ホー! で、次。 「ラティーノ」 。 ちょっぴりラテンなフレーバーの佳曲で、レイ・バレットのコンガが効いてるな…っと。 コンガとボンゴ、どっちがどっちなのか、こんがらがったり、ぼんごらがったりするんっすが、見た目、こっちがボンゴやな。 …という気がするほうがコンガで、じゃないほうがボンゴだったりします。 んーと、 ここ 参照。 レイ・バレットが叩いているのは、樽形のボディ上面に張ったヘッドを、主に手のひらで叩いて演奏するほうのヤツ。 (congas) と複数形になっているので、大きさの違うものを並べて叩いているものと推測されます。 ぶっちゃけ、楽器がまったく出来ない僕でも、これくらいなら叩けるんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、で、ソロ先発はジョー・ニューマン。 トランペットとか、音さえ出せる気がしないので、普通に吹けるだけで尊敬してしまうんっすが、ソロがどうのこうのとか、僕の立場ではとても言及できません。 で、続いてネルソンくん。 サックスの場合、吹けば音くらいは出るような気がするんっすが、何かちょっと変なフレージングを連発しているな…っと。 でもまあ、彼が彼なりに頑張った結果なので、ま、いいんじゃないっすかぁ? ( ← 謎の上から目線) で、続いてピアノのソロ。 この楽器も鍵盤を叩けば音くらいは出ると思うんっすが、少なくともカシオの 弾けますトーン は弾けましたからね。 ランプが光ったところをモグラ叩きみたいに追いかけるのと、自由にアドリブするのとでは、求められるものがちょっと違うような気がするんっすが、 ジャズをやる人って、凄いっすよね。 あ、でも、僕だってマンホールポンプが故障したら、電気系統の簡単なヤツなら直すことが出来るし、次亜塩素酸ナトリウムの注入量だって、Excelで数字を入れれば自動で計算してくれるフォーマットを使えば答えを出せるし、その昔、『ザ・水道』 というパソコンのシミュレーション・ゲームだって作ったことがあるし! 取水ポンプを運転したり停止したり、送水ポンプを運転したり停止したり、 次亜注入ポンプを運転したり停止したりして、配水池が溢れたり、断水したり、残留塩素濃度が高くなって 「カルキ臭くなる」 のを防いだりするゲームなんっすよね。 某町の水道課からの依頼で、水道祭(?)か何かで町民に展示する何かを依頼されて、BASIC言語の知識を駆使して、頑張って作りました。 実際に町民に披露されたかどうかは不明なんっすが、楽器が出来るだけがエラいワケじゃないし! (←負けず嫌い) とか言ってるうちに、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ティプシー」 。 この人、自作曲にわりと適当な名前を付ける傾向にあるみたいなんっすが、軽快にバウンスするスインガー。 そういった感じのアレでありますな。 ミュート・トランペットとテナーのユニゾンによるテーマに続いて、ソロ先発はハンク・ジョーンズ。 日本のテレビのコマーシャルに出た外人ミュージシャンと言えば、JBの 「ミソンバ」 が有名なんっすが、ハンク・ジョーンズも何か出てましたよね。 ヤルモンダ! そう、これこれ。 で、ヤルモンダと言えば、みのもんた。 みの もんたこと御法川 法男(みのりかわ のりお、1944年8月22日 - )は、うんぬん。 「もんた」 って本名じゃなかったんっすな。 で、みのもんたと言えば、もんた&ブラザーズ。 もんた よしのり(1951年1月8日 - ) は、日本のシンガーソングライター・俳優。 出生名 門田 頼命(かどた よしのり)。 こっちの「もんた」 も本名ではないんっすな。 門田(かどた)→ もんた。 これは納得出来るし、御法川 (みのりかわ) → みの。 これも分かるんっすが、法男(のりお) → もんた。 何でや? みの のりお。 もしくは、みのりお。 これではアカンかったんか? 申年 (モンキー) 生まれだったことと当時人気だった 「モンタサン」 という競走馬にちなんで 「もんた」 と名付けられた。 そんな由来があるみたいなんっすが、で、ヤルモンダ・ジョーンズ。 なかなかお上手なピアノを弾いていて、やるもんだ…なと。 前振りが長かったわりに適当な解説なんっすが、で、その後、ニューマンと、ネルソンと、ジョージ・デュビニエのソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、ラストっす。 歌物スタンダードの 「タンジェリン」 。 血痰を、ゼラチンで固めて、痰ゼリー、ん〜♪ 別に血痰じゃなくて、普通の痰でもよかったんっすが、語呂を優先して、血を混ぜてみました。 いずれにしろ、気持ち悪い俳句を詠むな! そう、思わずにはいられませんが、ちょっぴりラテン・テイストな佳曲でありますな。 ニューマンのミュート・トランペットがいい感じにノスタルジックで、続くネルソンも、まあまあいい感じに歌っていて、ハンクのソロも悪くなくて、で、テーマに戻って、今日のところは以上っす。

【総合評価】 新主流派モード・ジャズ編で取り上げるのは、完全に場違いでありましたが、ソウル・ジャズとしては普通にイケてる1枚でありました。 喜々としてテナーを吹いているスインギーなオリバー・ネルソンは貴重で、新しい一面を見た思いでありますが、もしかしたらこれが真の姿であるのかも知れず、『ブルースの真実』 だけが真実じゃねぇ。 そう、思い知らされる傑作…とまでは言いませんが、まあまあの佳作で、 懸念されていたジョー・ニューマンも健闘しているし、ハンク・ジョーンズもヤルモンダ!


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