HOT BRASS (CANDID)

RICKY FORD (1991/4/30)

HOT BRASS ←click!!


【パーソネル】

LEW SOLOFF (tp) CLAUDIO RODITI (tp) STEVE TURRE (tb) RICKY FORD (ts,as)
DANILO PEREZ (p) CHRISTIAN MCBRIDE (b) CARL ALLEN (ds)
【収録曲】

(01-02) FORD VARIATIONS / BANGING, BASHING, BOWING AND BLOWING
(03-05) A NIGHT IN VALENCIA / 11/15/91 / COP OUT
(06-08) HOT BRASS / MOOD BLUES / SPEAK NOW
(09-10) CARBON 14 / IT DON'T MEAN A THING (IF IT AIN'T GOT THAT SWING)
【解説】 ( 2023年08月20日更新 / 連載 1,547回 )

 うわぁぁぁぁぁぁ…。 お盆休みが終わってしまうぅぅぅ…。 うううぅぅぅぅ…。 今年の盆休みは6連休だったんっすが、8月11日(金)は 「山の日」 。 休みたいのはヤマヤマだったんっすが、 前回 参照。 某・役所への提出期限が極めてヤバそうな書類を会社に忘れてしまったので、しかたなく津まで取りに行くことにしました。 津と言えばアレっすよね。 昔の人が金をせびるために親に送った電報。 「ツマデキタ、カネオクレ。」 これが意味するものが 「妻、出来た、金送れ」。 すなわち、結婚したから金を送れ! …と、親に金をせびっているのか、あるいは 「津まで来た、金送れ」。 すなわち、三重県の県庁所在地である 「津」 に 到着したので、金を送れ! …と、親に金をせびっているのか、どちらなのか分からなくて、日本語、駄目じゃん! そういう話っすよね。 ついでに言うと、後半のほうも 「金送れ」 なのか 「金をくれ」 なのか分からなくて、日本語、駄目じゃん! ま、どちらにしろ金をせびっているのは明白なので、この件に関しては、さほど問題ではなかったりするんっすが、これってアレっすよね。 子も子なんっすが、親もアホっすよね。 「金送れ」、もしくは 「金をくれ」 と言ってきた、その金の送金先の住所が 「三重県津市」 だったら 「津まで来た」 だし、そうではなかったら 「妻出来た」 だし、ちょっと考えれば分かる話じゃん。 ま、「津まで来たら、妻、出来た」 というレアケースが無いワケではないんっすが、現金書留で金を送れ! …と住所を言ってきたのではなく、銀行口座に金を振り込めと言ってきたのでは? それだと、津なのかどうか判断が出来ないんっすが、その場合は多分、「カネフリコメ」と言ってくると思うんっすよね。 明からさまに怪しい “振り込め詐欺” みたいなんっすが、 妻が出来たくらいで、もしくは三重県の県庁所在地・津まで来たくらいで、親に金をせびるなぁぁぁぁぁ! でも、津、鰻、美味しいじゃん。 うなふじ とか、開店前からめっちゃ行列出来てるじゃん。 それ見ると、食べたくなるじゃん。 でも、金ないじゃん。 これはもう、親に金をせびるしか。 その気持ちは分からんでもないんっすが、 カタカナの電報 。 前半のヒエログリフの話は飛ばして貰って。 非エロとか、ぜんぜん興味ないし。 エロいことしか頭の中にないんじゃぁぁぁぁ! そういう人には、どうでもいい話っすからね。 で、後半の 「カタカナの電報」 。 実家に「カネオクレタノム」 と打電したところ・・・  どう解釈しますか? 両親は 「金をくれた、飲む」 と解釈し、「ダレガクレタアマリノムナ(誰がくれた、あまり飲むな)」と返信した、というお話を読んだことがあります。 本当は「金送れ、頼む」の意だったのですが。 いやいやいやいや。 「金をくれた、飲む」 わざわざそんな事を電報で送ってくるやつ、 おらへんやろ〜。 この親、アホ?

 で、8月11日(金)の 「山の日」 。 津の会社に行ったら、某・役所への提出期限が極めてヤバそうな書類が、机の上のめっちゃ分かりやすいところに置かれていて、「こんなん、忘れていくやつ、おらへんやろ〜」 という感じだったんっすが、でもまあ、わざわざ休みの日に津まで行ったのに、探していた書類がないっ! ヤベぇぇぇぇ…。 改めて車の中を探してみたら、あ、あったぁ。 テヘッ♪ そういう事態よりは遙かにマシなので、ま、よかったな…と。 ま、そうやって、某・役所への提出期限が極めてヤバそうな書類を無事に取り戻したところで、その日はお役所もお休みなので、どうすることも出来なかったりするんっすが、でもまあ、こういうのは 「誠意」 だから! 一日でも早く何とかしようとした、その “努力” が役所の担当者の心を動かし、「ま、しゃあないかぁ。」 そんな寛大な気持ちになってくれるに違いないから! ( ← 希望的観測。) それに、とりあえず書類の所在を確認しておかないと、12日(土)と13日(日)の2日間、気になって気になって、ぜんぜん気が休まらなかったりしますからね。 心理的に追い詰められているので、今週のこのコーナーの更新はお休みさせて頂きます。 そんな事態になりかねません。 幸か不幸か、書類が見つかってしまったので、土曜日に頑張ってこのコーナーの原稿を書いて、で、13日(日)は、墓参り。 うちの父方の墓は、うちの目の前。 道路を挟んですぐのところにあるので、ベランダからでもお参りすることが可能なんっすが、母方の墓は 「いなべ市」 というところにあります。 桑名から車で山のほうに向かって走って、45分くらいのところ。 仕事でもよく行きます。 というか、 某・役所への提出期限が極めてヤバそうな書類。 それの提出先がここの役所だったりします。 墓参りのついでに、私服でふらっと立ち寄って、「ほれ、言われてた書類!」 そういう手もあるんっすが、別に私服でも問題ないっすよね。 私腹を肥やしているワケでもないし。 ま、個人的には女子中学生とか女子高校生とかは、私服よりも制服のほうが、至福♪ …だったりするんっすが、生憎、13日(日) は、お役所もお休み。 14日(月)は、個人的にはお休みなんっすが、役所は普通にやっている筈なので、一日でも早く何とかしようとした、その “努力” が役所の担当者の心を動かし、「ま、しゃあないかぁ。」 そんな寛大な気持ちになって貰うには、お休み返上で、その日に持って行くしかないな…と。 実はその日、甲子園へ高校野球を見に行く予定だったんっすが、台風接近でどうなるか分からないし、ここは仕事優先! …ということで。

 甲子園の高校野球と言えば、今年の三重代表は 「いなべ総合学園」 でありましたな。 津とか、鈴鹿とか、四日市とか、松阪とか、伊勢とか、桑名以外の学校が出場して活躍したりすると何だか悔しいので、「負けろ!」 と念じてしまう、とっても心が広いサバくんなんっすが、「いなべ」 なら田舎だから、ま、いっかぁ…と。 桑名市民は北勢線沿線の “郡部” の住民を、ちょっぴり見下していたりしますからね。 もう “郡部”じゃないから! いなべ市の “市民” だから! 元々は 「員弁郡」 だったんっすが、い…、いんべん郡? 県外の住民から正しく読んで貰えないことに嫌気が差して、合併して「市」に昇格した際に 「いなべ市」 と、平仮名になりました。 個人的には、そっちのほうが余計にダサい気がするんっすが、ま、市民がそれで納得しているなら、他人がとやかく言う筋合いはないな…と。 高校も昔は 「員弁高校」 という名前だったんっすよね。 通称 「いんこう」 。 誰もが頭の中で 「淫行」 を思い浮かべていたに違いなく、不純異性交遊とは無縁な純真な女子生徒は悔しい or 悲しい思いをしていたに違いありませんが、「いなべ総合学園」 に名前が変わって、今は 「いな総」 とか呼ばれている模様っす。 それも何かダサいような気がするんっすが、でもまあ、「いんこう」 よりはマシかと。 耳鼻咽喉科も 「淫行か?」 と思ってしまうくらい、エロいことしか頭の中になかったりしますからね。

 で、8月14日(月)、台風は予想よりも速度が遅く、この日の高校野球は無事に開催された模様でありますが、

  第1試合 鳥栖工 (佐賀) 1 − 3 日大三 (西東京)

 僕は基本、弱そうなほうを応援しているんっすが ( ← 判官贔屓、典型的な日本人)、あと、東日本よりも西日本派だったり。 関西弁らしきものしゃべる住民としての心情というか。 関西弁と名古屋弁の境界線 。 ああ、こいつ、全然わかってへん…。 お隣の鈴鹿市が東海のイントネーションなワケないやろ! 桑名市 (旧・長島町を除く) までが関西のイントネーションじゃ、ボケぇ! 関西弁がじわじわと侵食してきている…じゃねぇ! 元から関西弁じゃ、ワレ! むしろ桑名では、じわじわと名古屋弁に浸食されつつあることに危機感を抱いていたりするんっすが、

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 うるせぇ、誰がクリックするか、ボケぇ! あ、みんな、前回のジャケ絵 とか、出来は今ひとつだったりするんっすが、よろしければ右下の “はーとまーく” クリックお願いします☆ で、 いなべ市農業公園 入り口はどこよ? そこや! すぐわかるやろ? わからんのか、ああん!? あ、梅祭り終了で、閉鎖されていたみたいっすな。  よく調べない、頭が悪い、無駄に行動力がある・・・。 失敗するために生まれてきたかのような残念な男でも日々精一杯生きてます! 自虐風の自慢、やめーや! というか桑名人、ガラ悪過ぎじゃぁぁぁぁ! …ということで、鳥栖工業のほうを応援していたんっすが、負けちゃいましたな。 が、接戦でしたな。 1対3で日大三高の勝ち。 語呂はいいっすな。 で、次。


  第2試合 市和歌山 (和歌山) 1 − 11 神村学園 (鹿児島)

 どちらも西日本、どちらもそこそこ強そう。 負けているほうを応援して、奇跡の大逆転! …を願うパターンでありますな。 接戦になると予想していたんっすが、以外と大差になっちゃいましたな。 前回 参照、高校生の時に僕が甲子園へ応援に行った時の試合、

  海星 11 - 1 和歌山工

 これとまったく同じスコア。 しかも、負けたのはどちらも和歌山代表。 何か和歌山くん、可哀想…。 自分が応援しているチームの場合、何点取っても油断は出来ず、大差勝ち、上等! …なんっすが、そうではない場合、こういう試合はちょっとアレっすよね。 点差が広がる度に、見ているほうは 「あ〜あ…」 となってしまって、うーん…。 気持ちを切り換えて、次の試合は接戦になるこことに期待!

  第3試合 浜松開誠館 (静岡) 2 − 3 北海 (南北海道)

 あ、これは接戦でしたな。 やってるほうとすれば、接戦で負けるのと、大差で負けるのと、どっちが悔しいんっすかね? 負けると思った相手に僅差負けなら、充実感はあるだろうし、勝てる! …と思った相手に “舐めプ” で大差負けしたら、悔しいというか、やりきれないというか。 高校球児の心情は分かりませんが、新城 のうなぎは美味しいな♪ …っと。 津に負けるのは何か悔しいので、心情としては新城を応援したくなるんっすが、で、8月14日(月)、甲子園での高校野球観戦を捨てて、提出期限が極めてヤバそうな書類を、いなべ市役所へ持って行くことにしました。 いなべは田舎ではあるんっすが、神戸製鋼所とか、デンソーとか、トヨタ車体とか、トヨタ紡織とか、大きな工場がたくさんあって、税収ウハウハで、めっちゃ金持ちだったりします。 上水道施設で故障が発生したり、マンポンが壊れたりしても、税収ウハウハで、めっちゃ金持ちなので、見積を出す前から、「すぐに直して!」…と。 桑名市とか、税収カツカツで、めっちゃ貧乏なので、安めの見積を出しても 「予算がないからまけて」 …と。 いなばくん( ← 僕の本名) は、いなべくん( ← いなべ市の擬人化) が羨ましくてならんのですが、あ、でも、 うめぼ〜や は微妙だから! ゆめはまちゃん のほうが可愛いから! でも、税収カツカツで、めっちゃ貧乏なので、ぜんぜん有効活用出来てないから! 2017年4月7日で更新止まってるから! で、いなべ市役所。 税収ウハウハで、めっちゃ金持ちなので、数年前に めっちゃ立派な庁舎 が出来たんっすが、コクヨってノートを作っているだけじゃなく、こんな仕事もやっていたんっすな。 で、恐る恐る担当課の窓口へ行ったところ、担当者は不在でありました。 上水道とか下水道とは別の部署で、1年に1回くらいしか関わりが無くて、その担当者とも電話でやりとりをしただけなんっすが、基本、温和そうなキャラであるな…と。 が、7月5日 (←私事ながら、小学生の頃に自分の家が火事で燃えた記念日) に作業を実施、6日が予備日。 そう心に決めて、担当者に連絡していたんっすが、その前日。 7月5日は天気が微妙で、昼過ぎから雨が降り出す予想。 じゃ、6日にするかぁ。 …と思ったら、下請けの業者さんが6日は他の仕事を入れてしまったので、7日にして貰えないか? …と。 その旨を担当者に使えたところ、ブチ切れられてしまいました。 「そんな話、聞いてないし! 6日が無理なら明日、雨が降ってもやって貰わんと!」「 ・・・・・ 。」 日程には厳しい人っぽいんっすよね。 よって、提出期限が極めてヤバそうな書類を提出するのは、ちょっと気が重かったんっすが、担当者は不在でありますかぁ。 「じゃあ、これ、○○さんにお渡し下さい。」  終わったぁぁぁぁ。 この仕事、無事にミッション・コンプリート♪

 

 そのまま家に帰るのもアレなので、某町の上水道管理事務所の敷地内に設置した現場事務所に寄って、昼くらいまで他の工事の書類でも作ろうと思って車を走らせていると、担当者から電話が掛かってきました。 ドキッ! 「書類、ありがとうございました。 まさか、お盆休みに持って来て貰えるとは思ってなくて。」 おおっ。 一日でも早く何とかしようとした、その “努力” が役所の担当者の心を動かしたぁ♪ 「ま、しゃあないかぁ。」 そんな寛大な気持ちになってくれたぁ♪ 「…で、非常に申し訳ないんですが…。」 ん…? 「着手報告書を頂いたんですが、それじゃなくて、完了報告書を頂きたかったんですが…。」 おお、マジか? 確かに営業担当者から授けられた書類の中に 「完了報告書」 が見当たらなかったんっすよね。 が、前に出した書類、工事写真とか、請求書とかと一緒に出したんだっけ? …と思って、あまり気にしてなかったんっすよね。 「ま…、前に出した請求書とかと一緒に出してませんでした?」「ちょっと調べて見ますね。」 しばしの間があって、「見当たらないですね…。」 「 ……… 。」  どうやら、それがいちばん欲しかったみたいなんっすが、支店長印を押さなければならない書類なので、津の会社に行かないと、どうにもならねぇ…。 行った所で支店長印は金庫に入っていて、僕はその開け方をしらないので、どうにもならねぇ…。 お盆休みが終わらないと、何ともならねぇ…。 わざわざ 「山の日」 に津の会社まで取りに戻って、お盆休みに甲子園の高校野球観戦を捨てて役所まで持って行ったのに、何の意味もねぇ…。

 で、8月17日(木)。 この日から通常勤務なんっすが、現場に直行・家に直帰する気しかないので、会社にメールを入れて 「完了報告書」 を作って貰って、で、翌8月18日(金)。 有給休暇を取って休む気満々だったりして、果たして 「完了報告書」 を誰が役所に持って行ってくれるのか、ちょっと気になるところではあるんっすが、ま、営業担当の社員が何とかしてくれるのではなかろうかと。 お役所の担当者の機嫌を損ねると、この先、新しい仕事を貰えなくなるかも知れないので、そこは営業担当の腕の見せ所っすよね。 頑張れ〜! ま、僕もやれるだけの事はやったワケだし。 ということで、僕のお盆休みは終わってしまいましたが、今日からまた3連休。 役所から督促の電話が来るのではないか、ドキドキして今ひとつ気が休まらないんっすが、よし、 黙れ!!ケイタロー 、発動っ!

 ということで、今日はリッキー・フォードっす。 前回のリック・マーギッツアに続いて、よく分からんキャラの登場でありますが、さすがのテナーサックス編も、あと一人くらいでネタが切れそうです。 ま、その後も日本人で引っ張る予定なんっすが、リッキー・フォード (生まれながらの1954年3月4日の) はアメリカのジャズテナーサクソフォーン奏者です。 フォードはボストン、マサチューセッツにおいて生まれて、1974においてニューイングランド Conservatoryで勉強されて、彼はガンサー・シュラーと記録し、それから、彼がチャールズ・ミンガスとしたこれの後で、1974年から1976年のにマーサー・エリントンの下でデューク・エリントン・オーケストラで演奏しました。 それから、彼がまたアブドゥーラ・イブラヒムとマル・ワルドロンによってし、多くの他の名士と記録したミンガス王朝、Dannieリッチモンド、ライオネル・ハンプトン、ユーゼフ・ラティーフ、サニースティット、マッコイタイナー、フレディハバード、アミーナクロディーヌマイヤーズ、Sathima Beaベンジャミン、スティーブレーシー、およびothers を含むミュージシャン、フォードは詩想とCandidのためにリーダーとして広く記録しました。 そういった経歴のキャラである模様っす。 で、今日はそんなリックの 『ホット・ブラス』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 TSUTAYA DISCAS で見つけたので、とりあえず頼んでみたんっすが、こんなん、誰が借りるねん…。 横山ホットブラザーズのファンが間違って借りる以外に需要が見込めないような気がするんっすが、フォードは詩想とCandidのためにリーダーとして広く記録しました。 そのうちの1枚で、1991年の録音。 『熱い金管楽器』 という名前の通り、 トランペット2本とトロンボーン1本が入った変則的な4管編成なんっすが、トランペット2本のうちのひとり、ルー・ソロフってもしかして、あの マンハッタン・ジャズ・クインテット の面子っすかね? 僕が外人ジャズを聞き始めた頃、誰を聞けばよく分からなくて、とりあえず 『スイングジャーナル』を買ってみたところ、このグループが大絶賛されていたので、買ってしまったんっすよね。 元々は『スイングジャーナル』誌とキングレコードの発案によるプロジェクトで、その後も日本向けの活動を中心としている。 そりゃ、大々的に持ち上げる筈っすよね。 日本人好みの選曲、オーソドックスで分かりやすい演奏スタイル。 今から思えば、ジャズ入門として黒歴史とは言えないチョイスだった気がしないでもないんっすが、 “公式見解” では、僕の外人ジャズ・デビュー盤はウィントン・ケリーの 『ケリー・ブルー』 ということになっております。 で、それ以外だと、ベースのクリスチャン・マクブライドが僕でも名前を知ってる程度で、全般的にマニアな面子であると言えそうなんっすが、フォードくんの演奏スタイルがどういったものなのか予想が付かず、 当たりなのか、外れなのか、乞うご期待!

 ということで、まずは1曲目。 言及される所を除いたリッキー・フォードによるすべての混合物なんっすが、無理に日本語に訳すより、原文のほうが意味が分かりますな。 All compositions by Ricky Ford except where noted なんっすが、言及されてないところの 「フォード・バリエーション」 。 これはアレっす。 「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」 をアップ・テンポにして、ブラス3本のバリエーションを加えたような感じ?  アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー (ぱっぱー♪)、 アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー (ぱっぱー♪) この(ぱっぱー♪) が3管の担当で、その後は4管が絶妙にハモるパートが出て来て、アレンジにかなり詰める※、満たす※が置かれた仕上がりとなっております。 「重点」 と書こうとしたら最初に「充填」が出て来て、詰めるとか、満たすとかに置き換えさせられそうになったんっすが、A-TOKの “大きなお世話機能” 発動でありますな。「充填」は 《記:注》 なんだそうで。 「じゅうしん」 と読んじゃう人がいるからっすからね? 「充填」が 「じゅうちん」じゃないなんてことある……? その読み方をする人は始めて見た気がするんっすが、それ、「重鎮」 とゴッチャになってへん? もしくは 『天ちんの土曜レポート』 の見過ぎとか。 天野鎮雄、略して 「天ちん」 。 あ、確かに「充填(じゅうちん)」 って読んじゃうかも? で、テーマ部はアレンジに重点が置かれた仕上がりになっているんっすが、その先は普通に、各自のソロ回しとなります。 先陣を切るのはリッキー・フォードなんっすが、ちょっぴりブッカー・アービンを彷彿させる “クドさ” を感じさせるスタイルでありますな。 パワフルで、いいと思います。 で、その後はアドリブ混じりのハモりのパートみたいなのがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ハード・バップとも、モーダルな新主流派とも違う、何か独特な世界が展開されておりました。

 で、次。 「バンギング・バッシング・ボウイング・アンド・ブローイング」 。 ボウイングのところで 「棒陰具」 と変換されそうになったんっすが、普段エロいことばかり考えているから、そんな漢字が出てくるんや! いや、棒状の陰具なんか、見たくもなんともなかったりするんっすけど。 で、全体の意味としては 「強打、バッシング、おじぎ、および吹き」 という事になりますか。 棒陰具が、おじぎ? 何か色々と考えさせられますが、ニコニコ健全で、エロとは無縁なうちのサイトで、これ以上深入りするのはヤメにして。 で、これはアレっす。 何だかちょっとスイング風というか、中間派な雰囲気。 1曲目は変ではあるものの、決して悪くはなかったんっすが、2曲目にして外れの予感が…。 4管の絡みによるテーマの後、テナー・ソロ(背後で3管のハモり) → テナー・ソロ (背後のハモり退散) → テナー・ソロ (背後のハモり復活)、トロンボーン・ソロ (背後のハモりなし)。 そういう流れになるんっすが、ワウワウミュート(?)を付けたトロンボーンのソロが、わざとやってるとしか思えないようなダサさ、古くささだったりして、あ、こういうの、日本人にはウケないから。 マンハッタン・ジャズ・クインテットなら、絶対にやらないから。  ま、やってる本人が納得しているのなら、他人がとやかく言う筋合いはないんっすが、途中から背後のハモり部隊も復活して、最後はテナー・ソロ(背後で3管のハモり)が出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 外れなのに、けっこう真面目に解説してしまって、とっても無駄でした。

 が、ここでフォードを見捨ててはいけません。 「ア・ナイト・アンド・バレンシア」 。 これで再び輝きを取り戻します。 テーマ部はモーダルで、スピリチュアルで、荘厳な雰囲気。 いいと思います。 ソロ先発はリッキー・フォードなんっすが、ギアを上げて、アップ・テンポで突っ走る感じが爽快っす。 もしかしたら掃海艇より爽快かも? 水中、水底の機雷を発見して、処分。 めっちゃ神経使いそうっすもんね、掃海艇。 機雷が嫌いになりそう。 フォードくんの吹きっぷりはやはり、ちょっぴりブッカー・アービンな “クドさ” が感じされるんっすが、そこをパワーと勢いで押し切っちゃう感じ。 いいと思います。 続くトロンボーンのソロも、変なミュートを外してクールなブロウに徹しているし、スティーブ・トゥーレっすか。 名前、覚えましたぜ。 で、続くピアノのソロもなかなかいい感じなんっすが、ダニーロ・ペレスっすかね? 名前、忘れそう…。 続くラッパのソロは2人のうちのどちらなのかは不明なんっすが、溌剌とした吹きっぷりで、いいと思います。 で、テンポがゆっくりになって、スピリチュアルなムードのテーマに戻って、おしまい。 よかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「11/51/91」 。 収録曲のところ、区切りに / を使っているので、分かりにくくなってしまいましたが、11/51/91。 みんな素数っすかね? いや、51は違いますか。 3と17で割れますな。 で、91も違いますか。 7と13で割れますな。 素数、難しい…。 じゃ、「11/51/91」って、何の数字や? 1991年11月51日? 11月51日、今日は何の日? そんな日は、ねぇ! で、念の為にググってみたら、2006 Alabama Code - Section 11-51-91 ? Establishment and collection of license for conduct of business, trade or profession outside corporate limits of municipality. というのが出て来たんっすが、 アラバマコード - セクション11-51-91 地方自治体の企業の限界の外のビジネス、貿易、または職業の遂行のためのライセンスの設立とコレクション。 よく分かりませんな。 曲のほうは霊的であること、霊魂に関するさまな雰囲気のバラードで、ちょっぴりチャールス・ミンガスっぽいアレだったりして、いいと思います。 テナーに続いて、ラッパのソロが出て来ますが、2人いるうちのどちらなのかは不明っす。 クラウディッド・ロディッティ? 言いにくいので、ルー・ソロフのほうで、いっかぁ。 そんな気はします。 で、次。 「コップ・アウト」 。 エリントン・ナンバーらしいので、スイング風というか、中間派な雰囲気なんじゃね? …と、懸念していたんっすが、そんなことはなく、概ねモダンなサウンドに仕上がっておりました。 曲そのものはグルーヴィで悪くないし、シンプルなテナーのワン・ホーンで始まり、そこに何気なくブラスが追加されていく様は、なかなか様になっているな…と。 サマー、サマー、あなーた、サマサマー♪ 石川秀美の 「恋はサマー・フィーリング」 っすな。 おお、可愛ぇぇ♪ 馬鹿にしようと思っていたのに、思いのほか名曲だったし。 で、フォードくん達の演奏は、テナー・ソロの途中からブラス軍団が適度に絡んでくるところが粋だったりして、いや、いいっすな、これ。 このアルバムのベスト・バウトと言ってしまっていいかも? で、そのままの勢いで、明確にはテーマに戻らずに、おしまい。

 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「ホット・ブラス」 。 超アップテンポで、金管楽器がめっちゃ熱く燃え上がるのかと思ったら、意外にもバラード風だったんっすが、テナー・ソロに入るとテンポが速くなって、燃えます。 そこに絡んでくるブラス軍団は前面には出過ぎず、節度を弁えていて、好感が持てます。 で、え? 乾物 をお探しですか? いや、探してねぇし…。 あ、いや、なにげなくメールをチェックしたら、amazonから聞かれてしまったんっすが、以下のおすすめ商品は、お客様がこれまでに購入された商品、またはご覧になられた商品に基づいて紹介させていただいています。 何をおすすめしてくれたのかと思ったら、 これ 。 前回、アナゴさんのタラコ唇をディスるのに これ を取り上げたんっすが、それで僕が乾物を探していると思っちゃったんっすな。 探してないし! ていうか、タラコ、嫌いだし! AIもまだまだ、人の心の機微を読み取るところまでは至ってない模様でありますが、で、演奏のほうはその後、ラッパのソロ、ボントロのソロと、ブラス軍団が個人でもフィーチャーされたりして、それなりに “ホット” であったな…と。

 で、次。 「ムード・ブルース」 。 ブルースなムードの仕上がりっす。 いや、ブルースというか、「ムード・インディゴ」 なムードだったりするんっすが、テナー+4ブラスのハーモニーが分厚いっす。 で、フォードのソロが始まると、俄然ブルースなムードが高まるんっすが、根はダーク系っぽいっすな、この人。 ブッカー・アービンとジョニー・グリフィンを足して、2で割った感じといっていいかも知れません。 いいと思います。 途中で聞かれるピアノのブルージーなソロもいいと思います。 が、次に出てくるワウワウミュート(?)だかを付けたトロンボーン、オメェは駄目や! 最後に出てくるラッパの人は悪くなくて、で、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「スピーク・ナウ」 。 「スピーク・ロウ」 じゃなくて、「ナウ」。 明らかに「〜ロウ」を意識した作りだったりするんっすが、わりと王道っぽくて、いいと思います。 ソロ先発はワウワウミュートを外したトロンボーン。 普通に吹けばめっちゃいい感じなのに、どうして、おちゃらけてしまうのか…。 で、続くピアノのブルージーなソロもいい出来で、以下略。 全部で10曲。 さすがに疲れてきました。

 で、次。 「カーボン14」 。 とっても炭素な仕上がりっす。 で、ラストっす。 「イット・ドント・ミーン・ア・シング (イフ・イット・エイント・ゴット・ザット・スウィング)」 。 翻訳ソフトだと 「それは、何も(それがそのスイングを取ってこられないならば) 意味していません」 と出てしまうんっすが、これを 「スイングしなけりゃ意味ないね」 と訳してしまう人間って、やっぱり偉大っすよね。 AIも、まだまだ…。 ChatGPTで三重県のこととか聞いてみた 。 これもかなりアレだし…。 で、これ、エリントン・ナンバーなので、スイング風というか、中間派な雰囲気なんじゃね? …と、懸念していたんっすが、そんなことはなく、概ねモダンなサウンドに仕上がっておりました。 ブラス3本が絡むアレンジが、めっちゃ冴えているゾ! …っと。 とまあそんなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 どちらかというと野卑な “クドい系” のテナーと、賢そうなブラス・アンサンブルとの対比。 ハード・バップとも、モーダルな新主流派とも違う、何か独特な世界が展開されておりました。 2曲目だけが微妙だったのと、ジャケットにリッキー・フォード以外に、ハゲを含む約3名が写り込んでいて、ジャケを書くのが面倒なこと以外に欠点が見当たらない、思いがけない “当たり” で、オススメ☆


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