FIRST CONTACT (BELLWOOD)

中 村 誠 一 (1974)

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【パーソネル】

向井滋春 (tb) 中村誠一 (ts) 田村博 (p) 福井五十雄 (b) 楠本卓司 (ds)
【収録曲】

(01-03) FRANK'N EARNEST / EVERYTHING HAPPENS TO ME / BILLIE'S BOUNCE
(04-06) MELBA'S BLUSE / JUDY'S SAMBA / CLOSING THEME FOR QUINTET
【解説】 ( 2023年09月10日更新 / 連載 1,550回 )

  童夢 赤倉、赤倉、赤倉〜 童夢 赤倉、赤倉、赤倉〜
  みょみょみょ、みょみょみょみょ、妙高〜
  みょみょみょ、みょみょみょみょ、妙高〜
  妙高〜、妙高〜、妙高〜
  みょみょみょ、みょみょみょみょ、妙高〜
  みょみょみょ、みょみょみょみょ、妙高〜
  妙高〜、妙高〜、妙高〜
  赤倉〜妙高〜、赤倉〜妙高〜、赤倉〜妙高〜、赤倉〜妙高〜 (アーウー♪)
  光を放ち(赤倉、赤倉、アー♪) 一人立ち向かう(赤倉、赤倉♪)
  移住者の〜爲石〜 それが〜(ウーウ♪) 篤史〜(妙高〜♪)

 前々回 参照、 「魔を祓う尊師の歌」 の節で歌って頂きたいんっすが、 冒頭の 「童夢」 というのはアレっす。 成田童夢。 何でや? 今井メロと成田緑夢の兄貴、関係ないやん! そう思われるかも知れませんが、確かに関係ないっす。 でも、原曲の 「オウム」 に相当する単語を他に思いつかなかったんだから、しょうがないじゃん! 「労務〜♪」とか、「業務〜♪」とか、「総務〜♪」とか歌っても、意味、わからないじゃん! ま、「童夢〜♪」と歌ったところで、意味がわからないのは変わりがないんっすが、それにしても成田緑夢って、凄いっすよね。 これ、何て読むんや? “みどりむ” は、無理がありすぎるから、 “りょくむ” ? …とか思っていたら、まさかの緑夢(ぐりむ)。 そう来たか! 相当、英語に堪能じゃないと、この発想は出て来ませんよね。 「童話か!」 とか 「マッチ売りの少女か!」 とか言われて、虐められる将来を考慮しなかったんっすかね? 「それ、アンデルセンやがな!」 と、突っ込まれるところまでがワンセットなんっすが、

 「 “かえるの王さま、あるいは鉄のハインリヒ” やろ!」
 「・・・・ 。」(ポカーン)

 えーと、グリム童話 。 14話くらいまでは聞いたことがない話ばかりで、決して順調なデビューではなかったことが窺えますが、で、第1話はどんな話なのかと思ったら、 これ 。 なるほど、 “金の玉” の話なんっすな。 これは教育上、よろしくない。 そんな判断で疎んじられたのではなかろうかと。 で、疎んじると言えば、君は 「豚汁」 は 「ぶたじる派」 かな、それとも 「とんじる派」 かな? さば家では僕が子供の頃から「ぶたじる」と言っていたので、「とんじる」 読みは違和感しかなかったりするんっすが、あ、でも 「豚汁」 を 「ぶたじる」 と読んでしまうと、疎んじるが 「うぶたじる」 になってしまって意味不明なので、「とんじる」が正解かな? …と、大人になってから、とんじる派に転じる。 そんな人生を歩んできたんっすが、で、第15話 「ヘンゼルとグレーテル」 。 これで大ブレイクしたんっすよね、グリムくん。 サイトのURLが “https://www.grimmstories.com/ja/grimm_dowa/henzeru_to_gureteru” となっていて、そんなローマ字表記でエエんか? …というのがちょっと心配ではあるんっすが、ちょっと変な少年・ヘンゼルと、非行に走ってしまった少女・グレーテルの物語でしたっけ? ヘンゼルとグレーテル。 グレているのはどっち? 国語のテストに出そうっすよね。 (回答) グレーテルは名前がグレーテルなだけで、別にグレているワケではない。 よって、「どちらもグレてない」 が、正解。 こういう、納得いかない “なぞなぞ” って、よくありますよね。 「パンはパンでも食べられないパンは、ルパン、ルパーン♪」 とか。 最早、問題の時点で意味不明なんっすが、ちなみに成田緑夢は名前が 「ぐりむ」 なだけで、キャラ的にはいちばんマトモだったり。

 問題は姉と兄でありまして、いつも姉 (今井メロ) のラップばかりが取り上げられるんっすが、兄 (成田童夢) の 「国民的行事」 も、大概…。 こんなのが全国…というか、全世界に流されたとか…。 国賊以外の何物でもありませんが、国賊と靴底って、ほんのちょっとだけ、似てるな…と。 靴底と言えば先月、東京の日本下水道事業団へ挨拶に行った際、「通勤快足」 という革靴の靴底のゴムがべろーんと剥離してしまったんっすが、その日本下水道事業団の仕事がそろそろ始まります。 で、書類のほうが、結構ヤバいっす。 で、今日、2023年9月9日(土)、とりあえず仮設工事の図面の手直しでもするかぁ。 …と思って、某町の上水道管理事務所の敷地内にある現場事務所にやってきて、こうやってパソコンに向かっている次第でありますが、仕事しないと駄目じゃん! ま、僕にとってはこの原稿書きが “仕事” のようなものなんっすが、とりえあえず “副職” のほうも適当に片付けて、帰宅。 このところ、昔の土曜日の半ドンみたいな状況が続いているんっすが、カツ丼の “どん” は、 “どんぶり” の “どん” 。 大人になって、 “豚汁” は “とんじる” でもいっかぁ。 そんなふうに思えるようになった僕でありますが、 “豚丼” は “とんどん” じゃなくて、 “ぶたどん” っすよね。 「三匹の子豚」 も “ことん” ではなく、 “こぶた” 。 これもグリム、もしくはアンデルセンの童話か何かでしたっけ? えーと、三匹の子豚 。 民間伝承によるおとぎ話の一つであるんっすな。 で、あっ。 1匹目の仔ブタ、食べられてるやん!  2匹目の仔ブタも、食べられてるやん! 「三匹の子豚」 という名前の豚カツ屋さんがあって、可愛い豚3兄弟の絵が看板に書かれていて、それを揚げて食べちゃうというのも、どうもなぁ…。 とか思っていたんっすが、元々、食べられる運命だったんっすな。 ま、しょうがないっすよね。 豚、美味しいし。 生き延びる為には、不味くなる方向で進化を遂げるべきでありましたが、えーと、何の話でしたか。 このところ、昔の土曜日の半ドンみたいな状況。 あ、それそれ。

 カツ丼の “どん” は、 “どんぶり” の “どん” 。 「欽ドン」の “どん” は、「欽ちゃんのドンとやってみよう」 の “どん”。 じゃ、半ドンの “どん” は? ちなみに僕は子供の頃、「天どん」 というのは 「麩羅うどん」 の略だと思ってました。 だって、しょうがないじゃん。 「天丼」 などという高級な料理は、ほとんど食べさせて貰えなかったし。 「天麩羅うどん」 のほうは、荒木屋とかで出前を取って、たまに食べさせて貰えたし。 で、半ドンというのは何なのかと言うと、半炒飯みたいな半分サイズの丼ものの事ではなく、 半ドンの “どん” は、 “どんたく” の “どん” 。 えーと、半ドン/はんドン 。 じゃ、 ハンギョドン の “どん” は、何や? …と言われると、よく分からなかったりするんっすが、で、冒頭の歌。 途中までは、ま、いいとして、最後のところ、

   移住者の〜爲石〜 それが〜(ウーウ♪) 篤史〜(妙高〜♪)

 これ、何や? そう思った人は少なくないに違いありません。 というか、僕を含めて全員が、何やこれ? そもそも、爲石〜( ← これ)、何て読むんや? 鶯(ウグイス)でもないし、吐瀉物の “瀉”でもないし。 柊(ひいらぎ)? それっぽい読み方を試してみたんっすが、どんどん離れていっちゃいますな。 燧(ひうち?) ちょっとだけ近付いた気がしますが、まださっぱり…。 そもそもこれ、真理の御魂 最聖 麻原彰晃尊師が作った元の詞は

  救済者の〜要石〜 それが〜(ウーウ♪) 尊師〜(しょーこー♪)

 なんっすよね。 で、 「妙高高原 石」 でググってみたところ、この記事 が出て来たので、本人には無断で、勝手に名前を使わせて貰うことにしたんっすが、ざっと読んでみても結局、「爲石」の読み方が分からなかったり。 どこかにフリガナ、ありますか? 下の名前は篤史(あつし)だと思うんっすが、尊師 (そんし) と、篤史(あつし)。 韻を踏んでいるのはラッキーだったな…と。 で、来週、土曜日は半ドンではなく、全ドンにして、3連休だから3連ドンにして、妙高のほうへ遊びに行こうと思っているんっすが、お泊まりするのは篤史くんちではなく、 赤倉観光ホテル 。 当初は日曜日に泊まる予定だったんっすが、土曜日に空きが出たので、そちらを押さえることにしました。 ただここ、山の途中に建っているので、公共交通機関だとちょっと不便。 予約しておけば、妙高高原駅まで送迎してくれるんっすが、それだと いもり池 とか、苗名滝とかと絡めにくくて、うーん…。 妙高高原スカイケーブル に乗って上まで行って、40分くらい掛けて歩いて下山すればホテルに辿り着くみたいだし、そこから20分くらい掛けて歩いて下山すれば麓のバス停に辿り着くみたいなんっすが、うーん…。 帰りの妙高高原行きのバスは恐らく、申し出れば麓のバス停あたりで下車させて貰えるんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、シャイで、無口で、人見知りで、極度のコミュ障である僕に、「申し出る」 とか、出来ると思うか? ああん!?

 んなことで、1日目。 桑名から電車を乗り継いで妙高高原駅まで行く。 バスで 「いもり池」 に行って散策する。 バスで妙高高原駅まで戻る。 黙ってホテルの送迎バスに乗る。 そういう作戦で行くことにしました。  「いもり池」 だけだと超絶、時間を持て余しそうなので、バスの時刻表と睨めっこして、まず最初に 「赤倉温泉足湯公園」 に行ってみる。 場合によっては、幼女のパンツが見えちゃったりするかも知れない( ← 不可抗力)。 あ、でもここ、ペットの足湯もあると書いてありますな。 犬がいたら嫌なので ( ← 犬、怖い。) 早々と撤収して、 滝の湯 にでも行ってみますかね?  また、夏季限定で水着で入る男女兼用の温泉プールもあります。 この施設は廃止になっちゃったっぽいので、場合によっては、スクール水着の女子小学生がが見えちゃったりするかも知れない( ← 不可抗力) のは期待出来ないかも知れませんが、下水道事業団の仕事とか、嫌な事には目を瞑って、しばし現実逃避して、のんびりと温泉に浸かってみようかと。 で、バスで 「いもり池」 に行って散策する。 バスで妙高高原駅まで戻る。 黙ってホテルの送迎バスに乗る…と。

 最初の段階、桑名から電車を乗り継いで妙高高原駅まで行く。 これを乗換案内で調べて見たら、名古屋から長野まで、特急「しなの」で3時間くらい。 そこで しなの鉄道北しなの線 というのに乗り換えれば何とかなるみたいなんっすが、長野駅 10時53分発 「軽井沢リゾート1号」 というのが出て来ました。 どういうものなのかと思ったら、 これ乗車には大人500円・小人250円(均一)の指定席料金が必要となる。 また、軽食料金1,500円を追加することで「軽食付プラン」を利用することができる。 おお、いいじゃん。 旅先の昼飯、どこで何を食べるか、いつも頭を悩ませるんっすが、目に付いたよさげな店に、ふらっと立ち寄ってみるというのが絶対に出来ない性格(タチ)っすからね。 ネット予約必須。 それなりの街なら、それなりに選択肢もあるんっすが、そうでない所だと、昼飯、諦めるかぁ…と。 ネット予約が出来る観光列車の食事付きプランなら時間も節約出来るし、まさに一石二鳥。 で、どんな軽食を食べさせて貰えるのかと思ったら、2023年7月からのメニューは こちら〇 サンドイッチ類 〇 地元イタリアンシェフ監修によるカンパーニュ 〇 季節のマリネ の3種入りセットっすかぁ。 いいっすよね、マリネ。 少なくとも、練馬よりはソソられるものがあります。 練馬とか、大根臭そう。 そんなイメージしかなかったりするんっすが、マリネなら、酸っぱそう。 全然イケますよね。 で、サンドイッチ類というのも軽食としては極めて妥当なんっすが、問題は地元イタリアンシェフ監修によるカンパーニュ。 何やそれ? 新しい乾パンっぽい何か? 調べて見たら、 フランスパンの一種で、精度の高くない小麦粉や全粒粉、ライ麦などを使って作られるのが特徴らしいんっすが、地元イタリアンシェフ監修なのに、フランスパン? ま、別にいいんっすが、パンの一種ならそうそう、当たり外れもなさそうだし。

 ということで、とりあえず押さえてみました、軽食付きプランの指定席。 全部で8席しかないんっすが、今日の時点で隣はまだ空いてます。 隣、くんな! 隣、くんな! 隣、くんな! 隣、くんな! 絶対にくんな! 誰もくんな! 近付くなぁぁぁぁぁぁ! そう、願わずにはいられませんが、あ、めっちゃ嫌なものを発見…。 先ほどの軽食メニューの写真、左上にメニューが書かれた紙が写っていますよね? パソコンだと分かりにくいんっすが、スマホで写真を拡大してやると、その中身をはっきりと読み取ることが出来ます。

  ■ 信州ミルク食パンの千曲市産杏ミルクサンド

 甘い系の、おやつっぽいサンドイッチなんっすな。 賛否が分かれるところなんっすが、個人的には嬉しい♪

  ■ 信州リンゴバター使用 季節のマリネ

 これも無問題。 大根バター使用 季節の練馬じゃなくて、本当によかったな♪ …と。 が、問題はその下。

  ■ 県産地 (謎の漢字) のカンパーニュ レバーペーストサンド

 エエぇぇぇぇぇ…。 パンの一種ならそうそう、当たり外れはないと踏んでいたのに、よりによって、レバーペーストサンド。 うわぁ…。 レバー、苦手なんっすけど? 犬と同じくらい、お近づきになって欲しくないんっすけど? めっちゃテンション、だだ下がり…。 こうなったら隣の席に、一人旅の愛想のいい、ぶさかわ系のギャルとか、来てきれませんかね? 僕は窓側の席を確保しているんっすが、「よかったら窓側の席、どうっすかぁ?」と話し掛けて、「あ、いいんですかぁ?」 それがきっかけで仲良くなって、で、

  「この、県産地 (謎の漢字) のカンパーニュ レバーペーストサンド、めっちゃ美味しそうですね♪」
  「実はレバーが苦手で…。」
  「あ、そうなんですかぁ? じゃ、私のミルクサンドと、とっかえっこしませんかぁ?」

  あ、この 「私のミルクサンド」 という発言で、急遽、一人旅の愛想のいい、ぶさかわ系のギャル。 その設定に 「巨乳」 という項目が追加されました。 シャイで、無口で、人見知りで、極度のコミュ障であるサバ君の妄想、絶賛、炸裂中! …なんっすが、この際、そんなに若くはなかったりしても、例え貧乳だったとしても、ぜんぜん大丈夫かと。 さ、今、これを読んでる レバーペースト大好き♪ …な、貴女。 今度の週末は軽井沢リゾート号に乗って、みょみょみょ、みょみょみょみょ、妙高へ、アーウー♪

 ということで、今日は中村誠一っす。 日本人のジャズマンの中では、かなり有名っすよね。 山下洋輔のエッセイがきっかけで、ジャズに興味を持つようになった僕にはお馴染みの名前なんっすが、ま、演奏を聞いたことはなかったりするんっすけど。 山下洋輔のピアノも噂でしか耳にしたことがないし、本でしか目にしたことがなかったりするんっすが、フリージャズとか超絶、つまらなさそうだし…。 エッセイの中に、ライブハウスで日本人だか、中国人だかが、ワケのわからない奴らが出て来て、ハチャメチャな演奏をやっても、ぜんぜんウケない。 デクスター・ゴードンが出て来て、バラードなんかをやったりすると、めっちゃ盛り上がる。 そんな話が出てくるんっすが、あ、僕もそっちのほうがいいっす。 保守的と言われようが、何と言われようが、分かりやすいジャズが好きっ♪ で、中村誠一の演奏は、わりと大人になってから聞きました。 横濱ジャズ・プロムナードで聞きました。 「ラテンをやるときは “ぺぺ” と名乗ってます。」 とか言ってました。 オーソドックスで、分かりやすくて、とってもよかったんっっすが、あ、妙高なんっすが、今回、苗名滝は捨てようかと。 バスの時間に縛られ過ぎて、プランニングが難しくなってしまうんっすよね。 よくよく考えたら滝とか、高いところから水が勢いよく落ちてくるだけだし、3分も見ていれば納得するというか、飽きるような気がするし。 で、2日目は朝イチで、ホテルの送迎バスで妙高高原駅に向かうことにしようかと。 それなら、勇気を振り絞って、申し出て、麓のバス停あたりで下車させて貰わなくても済むし。 で、そこから北陸新幹線で北上して、西に向かって、高岡で昼飯を食って、富山市を観光して、で、2日目は金沢に泊まろうかと。 金沢に泊まったところで、兼六園も、ひがし茶屋町も何度も行っているし、3日目、どうしようか? …というのが思案のしどころなんっすが、調べて見たら、こんなイベント が。 おお♪ 会場のひとつである いしかわ四高記念公園 も、プチ・横浜の赤レンガ倉庫っぽくて、悪くなさそう。 よし、決まり! レバーペースト大好きな貴女と一緒に楽しみたいと思いますが、石川のレバーペーストに関するお店 。 いっぱいありますぜ。 石川なら、石川佳純風のギャルでも、石川さゆり風の熟女でも、どちらでも可なんっすが、何ならタコの さゆりちゃん でも。 石川、関係なくなってるがな!

 ということで、中村誠一。 きょうは 『ファースト・コンタクト』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 山下洋輔トリオ脱退後に放った初リーダーアルバムとなる青山ロブロイでのライブ。 硬派なハードバップ "Frank'n Earnest" を皮切りに、スリリングなジャズサンバ "Judy's Samba"、グッと沁みるバラード "Everything Happens To Me" など素晴らしい好演を披露…だそうっす。 おお、青山ロブロイ。 青山口 (あおやまぐち) のブロイじゃなくて、青山の 「ロブロイ」 。 安部譲二と暮らした七年間 青山 『ロブロイ』 物語 。 テレビドラマにもなりましたよね。 主題歌は 「コルトレーンで愛して」 。 気怠い雰囲気が、たまらんっ♪ コルトレーンというチョイスも抜群っすよね。 一般人にも、そこそこ知名度がある…ような気がしないでもないし、語呂もいいし。 もう一度〜、誠一で愛して〜♪ …だと、何かダサいし。 「セイウチ?」 と聞き直されそうだし。 アウアウアウアウ。 それはオットセイやがな! …って、突っ込まれるし。 ということで、誠一。 まずは1曲目、 「フランクン・アーネスト」 。 トロンボーンとテナーの変則2管クインテット編成なんっすが、何これ? めっちゃエエやん♪ ちょっぴりファンキーな、日本人好みのキャッチーなメロディー。 そこから始まるハードでよく歌うテナー・ソロ。 フリーとは無縁な、オーソドックスで分かりやすい世界が展開されております。 誠一クンのフレージングは、本人がそれを聞いて嬉しいと思うかどうかはともかく、ちょっぴりチャーリー・ラウズみたいな? 日本では不人気なんっすよね。 もう一度〜、ラウズで愛して〜♪ …では、語呂も悪いし。 が、僕はラウズを評価します。 ラウズラウズラウズラウズラウズラウズラウズラ…と、繰り返しているうちに、いつの間にか 「ウズラ」 になってるところがいいと思います。 で、短い合奏パートを挟んで、ボントロのソロ。 これがまた、実に出来がよかったりするんっすが、誰なのかと思ったら、向井滋春。 流石っすな。 中江滋樹とはワケが違います。 やっぱり “滋” は、 “樹” よりも “春” やな…と。 中江滋樹 とか、ただの劣化版・麻原彰晃だし。 で、続くピアノのソロは田村博っすか。 平凡っすな。 いや、名前が。 演奏のほうは悪くないと思います。 で、その後、楠本卓司のタイコのソロがあって、でもって、キャッチーなテーマに戻って、おしまい。 いやあ、硬派なハードバップ "Frank'n Earnest" を皮切りに (中略)素晴らしい好演を披露という宣伝文句に偽りなし。

 で、次。 「エブリシング・ハプンズ・トゥ・ミー」 。 個人的に好きなスタンダード・ベスト30くらいには必ずランクインする名曲なんっすが、いや、いいっすな、これ。 センシティブなピアノのイントロに続いて、テナーがワン・ホーンで切々とテーマを奏でる、極上のバラード。 何の衒いも迷いもない、王道路線。 おう、どう? うん、たまらんっ♪ ライブでデクスター・ゴードンが出て来て、バラードなんかをやったりすると、めっちゃ盛り上がる。 それを再現したかのような、優しい世界。 テナーがソロを吹き終えて、すーっとピアノのソロが入ってくる、その瞬間も、たまらんっ♪ で、誠一くんが再登場して2度目のソロを披露して、でもって、リリカルなテーマに戻って、おしまい。 (前略) グッと沁みるバラード "Everything Happens To Me" など素晴らしい好演を披露。 その宣伝文句に偽りなし。 ここまで、完璧。

 で、次。 「ビリーズ・バウンス」 。 チャーリー・パーカーのナンバーっすかぁ。 バップ曲って、吹いてる本人は快感の極みなんでしょうが、浪漫を求める日本人の一般聴衆には、ややウケが悪いかと。 演奏のほうは冒頭から無伴奏で2管が絡むという、ちょっと攻めた造りだったりして、浪漫を求める日本人の一般聴衆を突き放しにかかります。 その後、リズムが入って来て、ようやく普通のバップ風になるんっすが、ま、ノリのいい曲ではあるんっすけどね。 で、その後、すぐにベースの無伴奏ソロが出て来て、せっかく盛り上がりかけたところに、水を差してくれるんっすが、ま、このアカン部分があるからこそ、この先の反転攻勢に期待が持てたりするんっすけど。 で、その後、ピアノの人が出て来て、次第にいい感じに盛り上がってきて、さ、いよいよか? …と、期待感が高まったところで、フェードアウトして、おしまい。 えっ? あ? うーん…。 気を取り直して、次。 「メルバズ・ブルース」 。 「ものもらい」 に捧げたブルースっすかね? いや、それは、めばちこ。 メルバとはちょっと違うような気もするんっすが、となると、メルバ・リストンとか? んーと、 これ 。 あ、これっすな。 歌っているのはメルバちゃんではなく、この トロンボーンを吹いてるオバハンが “めるる” なんっすが、こっちは 「ブルース・メルバ」 という名前になっておりますな。 ま、どっちにしろ、向井滋春が自分を前面に押し出される為にチョイスしたものなのではないかと思われ、渋いなぁ…と。  浪漫を求める日本人の一般聴衆には、ややウケが悪そうっすよね。 で、演奏のほうはアレっす。 ディープでアーシーなテーマは2管のユニゾンで始まり、続いて2管のハモリへと微妙な進化を遂げ、で、ソロ先発は滋くん。 狙い通りの展開っすな。 思いっきりフィーチャーされていているので、トロンボーン好きにとっては答えられません。 どんなに頼んでも、売ってくれない人のお仕事は? この、難しいなぞなぞと同じくらい、答えられません。 ヒントは 「絶対に売らないです。」 あ、わかった。 占い師! ピンポーン♪ ヒント、優し過ぎぃ! で、続いて誠一クンのソロ。 誠実という点では、一番であるな…と。 親が名前に込めた思いが体現されておりますな。 麻原彰晃、本名・松本智津夫。 英智に満ちて、三重県の県庁所在地の津に済むような夫になって欲しい。 親はそんな思いを込めたんでしょうな。 津に住んでたという実績はないんっすが、ナガシマスパーランドには遊びに来たみたいっす。 教団の慰安旅行? 遊園地のフリーパスは左の手首にはめることになっているんっすが、「左手には神が宿るから」とか何とか言って、拒否したんだとか。 ま、好きにせぇとしか…。 で、演奏のほうはソロが進むにつれて、次第に熱さを増していって、で、いい感じでピアノの人にバトンを渡して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 14分52秒。 ロブロイの観客も存分に、嫌になるくらいディープな世界に、どっぷりと身を委ねたことでありましょう。

で、次。 「ジュディズ・サンバ」 。 ジュディ・オング に捧げたサンバっすかね? 本名・帰化名:翁ジュディっすか。 おきな? 目が覚めたらすぐ部屋を綺麗にする新撰組の人は? (こたえ) 沖田総司 → 起きた、掃除。  そんな、なぞなぞを思い出してしまいましたが、おきなジュディって、寝起きが悪そう。 起きな、ジュディ! で、演奏のほうはアレっす。 サンバっす。 日本人は純正ブルースよりもラテン系のほうが好きなので、これは浪漫を求める日本人にもウケるっす。 マロンを求める栗にもウケるっす。 いや、マロンが栗やがな! で、演奏のほうはアレっす。 2管の絡みでサンバなテーマが演奏され、続いて誠一クンのソロが登場します。 めっちゃ気合い、入ってますな。 ラウズと全然ちゃいますな。 ラモス瑠偉。 それくらいの勢いを感じさせますな。 まさお、 Jリーグカレー よ。 おかわり! で、以下、ボントロ、ドラムスの順に各自のソロが披露されて、でもって、サンバなテーマに戻って、おしまい。 んなことで、ラストっす。  「クロージング・テーマ・フォー・クインテット」 。 これはアレっす。 五人組の為の締めのテーマっす。 2分40秒というオマケのような短い演奏なんっすが、きっちりテナーとピアノのソロがフィーチャーされていて、でもって、フェードアウトして、おしまい。 んなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 硬派なハードバップ "Frank'n Earnest" を皮切りに、スリリングなジャズサンバ "Judy's Samba"、グッと沁みるバラード "Everything Happens To Me" など素晴らしい好演が披露されていて、超オススメ☆ 自由(フリー)を捨てて、真人間に更生した誠一クン、いいぞぉ♪


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