LARS GULLIN SWINGS (EAST WEST)

LARS GULLIN (1956/4)

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【パーソネル】

LARS GULLIN (bs)
GEORG VERNON (tb) ARNE DOMNERUS (as,cl) CARL-HENRIK NORIN (ts)  RUNE FALK (bs) 
RUNE OFWERMAN (p) GEORG RIEDEL (b) BERT DAHLANDER (ds) & others
【収録曲】

(01-04) JEEPERS CREEPERS / LIKE SOMEONE IN LOVE / HALF NELSON / MA
(05-08) LOVER, COME BACK TO ME / AFTER EIGHT P.M. / YESTERDAYS / ALWAYS
【解説】 ( 2023年11月05日更新 / 連載 1,557回 )

 うぉぉぉぉぉぉぉ。 文化の日ぃぃ。 ひいいい! あ、この部分は 『闇の忍者タスケ』 の、やられ役の殿(?)の断末魔の悲鳴っぽく読んで頂きたいんっすが、んーと、 これ 。 名作っすよね。 少なくとも主題歌は名曲であると言っていいと思うんっすが、ま、本編のほうはさておいて。 やられ役と書いたものの、実際にやられているのはタスケ本人だし。 自爆って、最も悔いが残る死に方っすよね。 浮かんでも浮かばれなくて、地縛霊になっちゃうのもやむなし。 あ、でも、自爆テロとか、自爆すれば救済されて、キューサイの青汁、飲み放題♪ …みたいな教えだったりするんっすよね。 いや、それだとただの罰ゲームなんっすが、 自爆すれば救済されて、天国に行けるとかなんとか。 よく分からん…。 分からんと言えば、自縄自縛という四字熟語。 そんなセルフSMプレイみたいなことをして、何が嬉しいんや? まったく理解出来ない趣向でありますが、で、「文化の日」 。 土曜日と重なって、まったく何の意味もなかった今年の 「秋分の日」 と違って、 きっちりと金曜日に持ってきました。 出来るヤツっすな。 ハッピーマンデー制度 のおかげで、土日月という3連休が増えたんっすが、金土日の3連休というのは、ちょっと新鮮かも? 『マカロニほうれん荘』 の きんどーさんも喜んでいるのではなかろうかと。 小学生の頃、同じクラスのヤツが 「めっちゃおもろい!」 と絶賛していたので、 大人になって、試しに電子コミックス特別編集版を3巻まとめて買ってみたんっすが、読んでみたら、めっちゃ微妙…。 これならまだ 『スーパーくいしん坊』 のほうがマシかも? そんなふうに思える作品に出会えたのは、ある意味、貴重な体験でありましたが、土日月の3連休と、金土日の3連休、どっちがいいかと言われると、一概にはどっちがどっちとも言えないな…と。 月曜日が休みだと、3連休が終わっても、あと4日間頑張って仕事に耐えれば、また次の休みがやってくるんっすが、金曜日が休みだと、3連休が終わったら、あと5日間頑張って仕事に耐えなければなりませんからね。 辛い…。 が、週末にこのコーナーの原稿を書いている立場からすると、今、これを書いている11月3日(金)午前10時21分現在、ぜんぜん気分が乗らなくて、ここから先、まったく進まなかったとしても、あと2日あるから、なんとかなるかぁ。 そんな気がしないでもなくて、少しは気が楽になったりします。 結構、辛いんっすよね、この原稿書きの仕事…というか、趣味…というか、苦役。 毎晩創造するってことは、死ぬほど苦しいものなんだ。 たとえそれがどんなに美しいものであっても。 映画 『ラウンド・ミッドナイト』 の中で、デクスター・ゴードンがそんなことを言っておりましたが、毎週創造するってことは、死ぬほど苦しいものなんだ。 たとえそれがチョー下らないものであっても。 by さばくん。 ちなみに、映画のほうは ここ 参照。 「 3 : 1959年パリ 」 のところに唐突に登場するアーノルド坊やが、我ながらよく分からなかったりするんっすが、コンコルドと、アーノルド。 別に韻を踏んでいるワケでもないし。 いや、微妙に踏んでますな。 んーと、コンコルド、コンコルド…。 何か、韻を踏んでる言葉、ないかな? 30分ほど悩んだ挙げ句、あ、アーノルド! これを発見した時は、小躍りする思いだったに違いありませんが、こうして苦労して考えたのって、大抵、アカンっすよね。

 で、ハッピーマンデー。 特定の日にちに特に拘りのない祝日が対象として選ばれることになったんっすが、「春分の日」 と 「秋分の日」 は、年によって日にちが変わることがあるので、対象外。 結果、今年の 「秋分の日」 のように、土曜日と重なる悲劇が発生したりするんっすが、 秋分の日はいつ? 秋分の日は、例年9月23日ごろです。秋分の日の正確な日程は、国立天文台が作成する「暦象年表」に基づいて閣議で決定されます。 そのため、必ず9月23日が秋分の日であるわけではありません。天文計算上、秋分の日は2044年まで9月23日です。(うるう年に限り9月22日) 。 へぇ。 意外と変わらないものなんっすな。 曜日のほうは毎年、1日ずつズレていくイメージだったりするんっすが、じゃ、来年 (2024年) の秋分の日はいつなのかというと、9月22日(日)。 あ、うるう年なんっすな。 で、日曜日なので翌日が振替休日になって、セーフ♪ で、2025年は 9月23日(火)で、2026年は 9月23日(水)。 しばらく土曜日と重なることは無さそうなんっすが、秋分の日が 9月21日で月曜日である場合、敬老の日と秋分の日が同じ日になります。 え、マジかよ? そんな不測の事態が…。 しかし今のところ振替休日については定義されていません。 え、マジっすか? さっさとしろ、岸田内閣! 今の臨時国会に 「敬老の日と秋分の日が同じ日になっちゃった場合は次の日を振替休日にする法」 を提出しろって! いや、内閣は行政権を持っているだけなので、そういう仕事は立法府である国会が…。 難しいことはいいから! ごちゃごちゃ言ってないで、さっさとしろって! あ、秋分の日が9月21日で月曜日になる年は、天文計算上では2876年なん? さすがにその日までは生きてないような? じゃ、どうでもいいやぁ…。

 で、文化の日 。 ハピマンの対象にならなかったということは、11月3日という日にちに、何か拘りがあるんでしょうな。 えーと、文化の日1946年11月3日の日本国憲法公布を記念して制定された。 へぇ、そうなん。 始めて知りました。 あ、でも、憲法記念日とか、そんなのが5月の連休になかったっけ? 憲法じゃなくて、建国記念日やったっけ? …と思ったら、「憲法」 で合ってました。 日本国憲法は、公布から半年後の1947年(昭和22年)5月3日に施行されたため、5月3日も憲法記念日として国民の祝日となっている。 あ、なるほど。 公布と施行、両方とも祝日になっているんっすな。 憲法、やるやん♪ そういうことなら、憲法はちゃんと守らなければアカンな。 始めて、そんな意欲が湧き上がってきたんっすが、こうなったら憲法を改正して、「憲法改正日」 も祝日にするというのはどうっすかね? ついでに金正日 (キム・ジョンイル) も。 いや、「改正日」 と書いたら、何となく 「正日 (ジョンイル) 」 の顔が浮かんでしまったんっすが、浮かんだのは本当に金正日 (キム・ジョンイル) の顔ですか? 金正恩 (キム・ジョンウン) ではないですか? あ、言われてみれば、確かに…。 で、 建国記念の日 。 あ、そっちは 2月11日でありましたか。 鎌倉幕府でさえ、1192年(いい国つくろう) なのか、1185年(いい箱つくろう) なのかで揉めているというのに、 “建国の日” とか、そんなのがピンポイントで分かるものなんっすかね? アメリカとかなら、ともかく。 ちなみに僕は断然、鎌倉幕府は1192年派だったりします。 「いい箱つくろう」 って、 新聞紙で こんなの を作ったり、そんなの、源頼朝がやる仕事じゃねぇ! 源静香でも作れるやん! 何なら 磯野藻屑源素太皆 (いそのもずくみなもとのすたみな) でも。 もずくか、藻屑(もくず)か知りませんが、くず箱を作らせたら天下一品! …って顔をしてるし。 で、建国記念の日。 日本では、建国の日が明確ではないが、建国をしのぶ日として法律に基づき 「建国記念の日」が定められた。日付は政令に基づき、建国神話(日本神話)を基に日本建国日とされていた紀元節と同じ2月11日にされた。 神話とか、そんなあやふやな日、別に祝わなくてもいいっ! …とか、余計なことを言わなくていいっす。 余計なことを言って、祝日が1日減らされたりでもしたら、目も当てられません。 紀元節、上等やん!

 で、11月は後半にも祝日がありますよね。 勤労感謝の日 。 11月23日っすか。 ハピマンの対象にならなかったということは、この日にちに何か拘りがあるものと思われるんっすが、んーと、 Wikipedia 。 日本では古くから、天皇が新穀などの収穫物を神々に供えて感謝し、自らも食する「新嘗祭」(にいなめさい) という祭事が行われてきた。 新嘗祭は、1872年 (明治5年)までは旧暦11月の二回目の卯の日に行われていた。太陽暦 (グレゴリオ暦)が導入された1873年 (明治6年)になって、旧暦11月の二回目の卯の日は新暦の翌年1月に当たり都合が悪いということで、同年11月の二回目の卯の日であった11月23日に行われた。 何か、小難しいことが書かれておりますが、この民主主義の時代に新嘗祭とか、嘗めとんのか! そんなもん、別に祝わなくてもいいっ! …とか、余計なことを言わなくていいっす。 「勤労感謝の日」が休みじゃなくなって、勤労させられる羽目になったりしたら、本末転倒もいいところっす。 本田圭佑と為末大がコケるようなものっす。 ま、それはそうと、昭和時代 (昭和23年以降) および令和時代においては1年で最後の祝日となる…って、え? え? 12月23日の 「天皇誕生日」 は? …と思って、改めてカレンダーを見直してみたら、ねぇ! 12月は1日も祝日がねぇ! もしかして、令和の時代になって、天皇陛下が変わったので、もしかして 「天皇誕生日」 も移動したとか? んーと、 Wikipedia 。 日付は、第126代天皇徳仁の誕生日である2月23日(2020年〈令和2年〉以降)。 いつの間に!? 12月23日って、クリスマスイブの前日で、おめでたかったのにぃ! ま、12月の下旬は、別に祝日が消滅しても、すぐに年末年始のお休みになるので、そこまでダメージは大きくないんっすが、昭和天皇のお誕生日である4月29日が 「昭和の日」 と名前を変えて祝日として生き残ったように、12月23日も 「平成の日」 として、お祝いさせて頂きたかったなぁ…と。 ちなみに 「昭和の日」 って、2006年 (平成18年) までは 「みどりの日」 という名前だったんっすな。 そういえばそんな祝日があったような? じゃ、12月23日は 「緑夢(ぐりむ)の日」 とかでもよかったんっすが、ついでに平成天皇だけじゃなくて、歴代天皇陛下の誕生日は、すべて祝日にしちゃったらどうっすかね? 今で第126代ということは、誕生日が被ってしまった空気の読めない天皇陛下が6組くらいいたとしても、114日くらい祝日が増えますな。 何なら天皇誕生日だけじゃなく、「将軍誕生日」 と 「殿様キングス誕生日」 も。 えーと、Wikipedia 。 「長田あつし誕生日」 9月1日、「宮路おさむ誕生日」8月30日。 いいじゃん♪ 8月31日に有給休暇を取れば3連休じゃん! 「尾田まさる誕生日」 2月14日。 いいじゃん♪ バレンタインデーが毎年祝日なら、会社で余計な義理チョコを配らなくて済むじゃん! 「多田そうべい誕生日」 11月25日。  今年の11月25日は土曜日なので、駄目じゃん! 多田そうべい、使えねぇ…。

 ちなみに今年の 「勤労感謝の日」 は木曜日なので、11月24日(金)が休みになれば、4連休になるんっすが、誰か、この日に生まれた天皇陛下とか、征夷大将軍とか、いないんっすかね? んーと、 11月24日 誕生日 。 「バールーフ・デ・スピノザ誕生日」 。 さすがに、外人の合理主義哲学者の誕生日を日本の祝日にするのは無理がありますかぁ。 スピノザ誕生日を祝日にする意義を合理的に述べよ。 …と言われても、説明出来ないしぃ…。 鍋島元茂、第7代小城藩主。 佐竹義敦、第8代久保田藩主。 前田利極、第10代大聖寺藩主。 安藤信勇、第7代磐城平藩主。 一応、殿様ではあるんっすが、殿様単独では、ちょっと弱いっすよね。 殿様とキングスの兼任じゃないと。 山本太郎、元俳優、元タレント、政治家。 おお、超大物がぁぁぁぁぁ! これはもう、お祝いしなければなりませんな。 国を挙げてお祝いするのは無理かも知れませんが、11月24日の 「山本太郎誕生日」 は個人的な祝日として、お休みさせて頂く所存ですので、そこんとこ、メロリンキュー♪

 ということで、今日はラース・ガリンっす。 誰や? …と聞かれても困ります。 僕もよく知りません。 TSUTAYA DISCAS で 「バリトンサックス」 と検索したら、この人の 『バリトンサックス』 というアルバムが出て来たので、とりあえず借りてみることにしました。 ラース・ガリンなのか、ラルス・ガリンなのか、どっちや? …なんっすが、ジャズ先進国スウェーデンが生んだバリトン・サックスの最高峰ラース・ガリンが、メトロノーム・レーベルに残した音源から選曲し、アメリカで発売されたアトランティック原盤アルバム。 そんなふうに書かれているので、ラース・ガリンなんかな? …と。 で、これ、聞いてみたら、いかにもウェスト・コーストな編曲重視のジューシーな仕上がりだったりして、個人的にはちょっと…。 というか、これ、ベスト盤みたいなものなんっすかね? このコーナー、基本的にオムニバスは除外する方向なので、別を当たってみることにして。 ということで、 『ラース・ガリン・スイング』 。  何枚か聞いてみた結果、これがいちばん小マシだったような気がするので、これにするかぁ…と。 ぶっちゃけ、あまり気乗りはしませんが、詳しくは ここ 参照。 Lars Gullin (ラルス ガリン) 。 あ、やっぱ、ラルスなんっすかね? あ、でも、パーソネルのところはラース・ガリン (bs) となっているし、よく分からん…。 サイドマンに関しては参加人数が多過ぎて、とても書く気がしないので、その他大勢に関しては & others とさせて頂きました。 ジャケットを見ると、カルテット、クインテット、セクステット、オクテット、ビッグバンドとなっていて、いろんな編成の演奏がぶち込まれている模様でありますが、後ろにいくほど人数が増えて、つまらなくなるというのが個人的な見解なので、後ろにいくほど適当な解説になってしまうのではなかろうかと。

 

 ということで、1曲目、 「ジーパーズ・クリーパーズ」 。 いいっすよね、これ。 何がいいって、曲名が韻を踏んでいるところが、たまらんっ♪ 脚韻はラップの基本っすからね。 ラップ学会では脚韻さえ踏めれば客員教授になれると言われているんっすが、 ジーパーズ・クリーパーズ。 いいっよね。 ちょっぴり、ジーパンでスリッパみたいで。 ほれ 。 「ジーパン スリッパ」 で画像検索したところ、まさに求めていたものが得られたんっすが、こんな格好で建築現場へ仕事に行ったら、めっちゃ怒られそう。 「そんな格好で仕事出来るんか? ああん?」 「出来らあっ!」 いや、さすがの スーパーくいしん坊 でも、ちょっと無理があるような…。 服装はよいか? 服装…、アカンがな! 朝イチのKYミーティングで引っ掛かるような? で、JEEPERS CREEPERS 。わっ昆虫。 翻訳ソフトに掛けてみたら、ジーパンもスリッパも関係なく、予想外の訳語が出て来たんっすが、 Jeepers Creepersの和訳おねがいします。 "Jeepers creepers"というのは神様=Jesus Christのスラング。「ああ神よ!」 という意味ですが「なんてこった!」 という感嘆詞的な意味合いで使われます。 へぇ〜。 わっ昆虫。 ぜんぜん違うとはいいませんが、どうしてこんな訳語が出て来ちゃったんだか…。 演奏のほうは特に書くことがないので、曲名で引っ張るだけ引っ張ってみましたが、で、演奏のほうはアレっす。 ワンホーン・カルテットなので、シンプルにして、分かりやすいな…と。 ミディアム・ファストで、いかにも歌物っぽい軽快なテーマが演奏されて、で、そのままバリサクのソロへと流れていきます。 バックがオーソドックスなピアノ・トリオなところも好感が持てるし、ガリンのソロもよく歌っているな…と。 で、続いてルネ・オファーマンとかいう人の小粋なピアノ・ソロがフィーチャーされて、 でもって、テーマに戻って、おしまい。 タイトル通り、よくスイングしてるじゃん♪ …と。

 で、次。 「ライク・サムワン・イン・ワン」 。 僕はイクラがそんなにライクではないんっすが、この 「ライク・サムワン〜」 は、いいな♪ …っと。 バラードでやっても、ミディアムでも、アップ・テンポでも、どう料理しても味があるんっすが、ここでのガリンはスロー・テンポで演奏しております。 バリサクのバラード、いいっすよね。 心がハートになるというか、温かさがウォームというか。 バリサクのソロに入ると、ちょっとテンポが速くなって、いい感じに歌っていて、で、続くピアノのソロもブルージーな “あおじ” って感じ。 ころんだり、ぶつけたりしたときに内出血によって生じる 「あざ」 を、三重では 「あおじ」 と言います。愛知や広島でも使うようです。 これ っすな。 いや、「あざ」とはちゃうやろー。 「あおじ」やろー。 この動画 にも登場しますよね。  ま、「あおじ」って何や? …と聞かれたら、内出血の 「あざ」 としか答えようがなかったりするんっすけど。 で、「あおじ」 なピアノ・ソロの後、再びバリサクが出て来てソロを吹いて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあここまで、快調っすな。

 で、次。 「ハーフ・ネルソン」 。 マイルスの曲でしたっけ? んーと、 これマイルスのオリジナルになるバップ・チューン。 タイトルはレスリング用語にひっかけられているが、これは初演(47年8月)のパーカー・クインテットのベース、ネルソン・ボイドのソロだけ、半コーラスだったことによる。 へぇ〜。 僕の書くネタはともかく、引用コピペはいろいろと勉強になりますなー。 で、これ、確かにバップ曲っす。 純正ビ・バップは、日本の一般的なジャズ・ファン ( ← 自分で楽器を演奏しない人) には、さほどウケがよくなかったりするんっすが、この半ネルソンはそれなりにファンキーな空気も感じられて、悪くないっす。 で、この曲から演者が増えてます。 えーと、ラース・ガリン (bs) オキ・パーション (tb) アルネ・ドムネラス (as) 。 変則の3管編成っすな。 ハーモナイズのセンスが問われるところなんっすが、イケてると思います。 ハモ、ナイっスぅ♪ …と、ウナギやアナゴから褒められそうな仕上がり。 日本食材研究所|鰻、穴子及鱧 。 中国語(?) なんっすが、言いたいことは何となく分かりますよね。 ほっぺの辺り(?)を、グッサリ刺されちゃってるお魚さん、可哀想…。 なんっすが、蒲焼きにされちゃってるお魚さん、めっちゃ美味そう♪ 美味しく生まれてしまった我が身を恨むしかありませんが、3管のハモりでテーマが演奏された後、バリサク、ボントロ、ピアノ、ベースの順で、各自のソロが披露されます。 で、その後、bs→ds→bs→ds の4バースでそれなりに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 純正ビ・バップというよりハード・バップな仕上がりで、よかったな♪ …と。

 で、次。 「マ」 。 シンプルな曲名っすな。 もしかしたら 「マー」 と伸ばしたり、「えむえい」 と読んだりするのかも知れませんが、ま、「MA」 っすな。 何管かの分厚いハモり具合が印象的なバラードなんっすが、えーと、4曲目。 ということは、ラース・ガリン、ルネ・フォーク (bs) ジョージ・ヴァーノン (tb) アルネ・ドムネラス (as, cl) カール・ヘンリク・ノリーン (ts) ルネ・オファーマン (p) + ピアノ・トリオ。 6管…んーと、ナインテット? 九重奏団という、ちょっぴり九重部屋っぽい編成っすかね? くじゅうそうだん。 普通に変換すると苦汁相談になってしまうんっすが、苦汁。 マズそうっすな。 キューサイの青汁みたいな? 多感なお年頃の多管軍団は、もっぱらテーマ部の賑やかし要因として雇われた模様で、ソロ・パートはガリン一人に絞られていて、何とも物悲しい世界が展開されることになります。 で、多管なテーマに戻って、おしまい。 参加人数の割には陰キャな雰囲気でありましたが、ま、こういう 「マ」 も、ありかな? …と。

 で、次。 「ラバー・カム・バック・トゥ・ミー」 。 日本ではもっぱら 「恋人よ我にかえれ」 という邦題で知られているんっすが、気を失っていたのが正気づく。 他に気を取られていたのが、本心に返る。 そういった状況を期待しているワケではなく、去ってしまった恋人よ、戻って来てちょーだい。 そのように切望しているのではなかろうかと。 「我に返れ」 じゃなくて「我に帰れ」 っすな。 去っていったんなら恋人じゃなくて、元カレ、若しくは元カノということになろうかと思うんっすが、歌詞は こんな感じ 。 哀しい恋の歌っすな。 が、ジャズマンの輩は原曲の世界観をまったく無視して、超アップ・テンポで演奏したりするのが通例になっております。 下のほうにコード進行が書かれているんっすが、何でも、これがめっちゃ面白いらしくて、アドリブの素材として最適なんだとか。 アカペラのおっさんカルテットの人たちはロマンチックな感じに仕上げておりますが、で、ラース・ガリンの一味はと言うと、めっちゃ賑やかなアップ・テンポのビッグ・バンド物となっております。 一言で言えば、ゴー☆ジャス (宇宙海賊) 。 やや編曲過多な嫌いが無きにしも非ずなんっすが、ガリンのソロはしっかりとフィーチャーされているし、ハモり軍団とのバランスも悪くなくて、いいな♪ …と。 で、その後、短めのピアノのソロがあって、でもって、華麗なテーマに戻って、おしまい。 冒頭、後ろにいくほど人数が増えて、つまらなくなる。 そんなふうに書いてしまったんっすが、そんなことは全然なくて、普通にいいじゃん♪ 何か、そんな気がしてきました。

 で、次。 「アフター・エイト・PM」 。 ガリンのオリジナルっすかね? 午後8時過ぎ。 『8時だョ!全員集合』 の時間っすな。 さば家は 「しつけ」 が厳しく、小学校4年生くらい当時の僕は、8時半には寝なさい! …と言われて、全員集合の後半は見させて貰えなかったんっすが、ま、体操のコーナーとか、そんなに面白くはないので、別にいいんっすけど。 が、早く寝る = おこちゃま = ダサい。 そんな認識は当時から持ち合わせていたので、あまり人には知られたくない僕の “弱み” だったんっすが、そんな過去の汚点を蘇らせる嫌なタイトルでありますな。 ラース・ガリン、嫌味か? で、曲のほうはというと、典型的な “スイング・ジャズ” の仕上がり。 後ろにいくほど人数が増えて、つまらん。 そんな感想は、この辺りから出て来たのではなかろうかと。 ま、ガリンのソロ・パートでは合奏軍団も裏に引っ込んでくれるので、別にいいんすが、で、これ、前曲の 「ラバ・カン」 とコード進行が同じように聞こえるのは、僕の気のせいっすかね? 楽理にはまったくもって疎いので、直感でしかモノを言ってないんっすが、何となくそんな気が…。 で、その後、ボントロの人と、アルトサックスの人と、ピアノの人のソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、これはこれで、アリかな? そんな気もしてきました。 で、次。 「イエスタデイズ」 。 ビートルズではなくて、複数形になっているジェローム・カーンの歌物のほう。 演奏の仕方によって、よくなったり、そうでもなかったりする楽曲なんっすが、ここでのガリンは賑やかなビッグ・バンドで料理していて、ちょっとアレかな? …と。 んなことで、ラストっす。 「オールウェイズ」 。 ビッグ・バンドではなく、八重奏団くらいの感じ? えーと、ラース・ガリン(bs) ルネ・オファーマン (p) ベント・カールソン (b) バート・ダーランダー (ds) 。 このメンバーからカールソンが抜け、オキ・パーション (tb) とジョージ・リーデル (b) が加わる。 あ、2管クインテットっすな。 トロンボーンの人がかなり目立っているんっすが、演奏そのものは、ほのぼの系。 都会派アーバンな僕の趣向には今ひとつそぐわないんっすが、ま、いっかぁ…と。 とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 後半のビッグ・バンドを許容出来るか、否か。 そこが評価の分かれ目になろうかと。 でもまあ、最後までワン・ホーンでやられても、それはそれで途中で飽きるような気がするし、個人的には1管〜3管の範囲で増減して頂ければベストだったかな? …と。 でもまあ、それは個人の好みの問題だし、演ってるほうからしてみれば、大人数のアンサンブルをバックに吹きまくるのって、この上ない快感♪ …だろうし。 演ってる本人が納得&満足しているのなら、他人がとやかく言う筋合いはないな。 そんな気がする1枚でありました。


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