JAZZ AT MONTEREY (OMEGA RECORDS)

VIRGIL GONSALVES (1959)

JAZZ AT MONTEREY ←click!!


【パーソネル】

MICHAEL DOWNS (tp) DANNY PATIRIS (ts) VIRGIL GONSALVES (bs)
JUNIOR MANCE (p) <#1,3-5> MERRILL HOOVER (p) <#2,6-9> EDDIE KHAN (b)
BENNY BARTH (ds) <#1-5> AL RANDALL (ds) <#6-9>
BILL CATALANO (tp) <#1-5> DICKIE MILLS (tp) <#1-5> JERRY COURNOYER (tp) <#1-5> JOHN COPPOLA (tp) <#1-5>
BOB DAVIDSON (as) <#1-5> LEW WRIGHT (as) <#1-5> CHUCK PETERSON (ts) <#1-5>
【収録曲】

(01-02) STABLEMATES / A SUNDAY KIND OF LOVE
(03-05) MOMENT'S NOTICE / STERESIS / BLUE BIRD
(06-09) LITTLE MELLONAE / SHARON / OASIS / LOVER MAN
【解説】 ( 2023年11月12日更新 / 連載 1,558回 )

 うわぁぁぁぁぁ。 3連休が終わってしまったぁぁぁ。 「日本シリーズ」 も終わってしまったぁぁぁぁ。 ああああぁぁぁぁぁ…。 オリックスを応援していたので、日本一になれなくて無念…。 でもまあ、勝ったのが巨人じゃないから、ま、いっかぁ…と。 嫌いなんっすよね、巨人。 小学生の頃は純粋な巨人ファンだったんっすけどね。 巨人の野球帽とか、被っていたし。 前の部分の裏側に付いてる白い網(?)の部分を引っ張り出して、眩しさを防止したりして。 眩しさ防止付き帽子とか、画期的なアイデア商品やん! 眩しさが防止される反面、ボールがめっちゃ見にくくなるという致命的な欠点があったので、一長一短ではあったんっすが、んーと、これ 。 おお、そうそう、これこれ! “前立メッシュ” なんて、お洒落な名前が付いていたんっすな。 まえだてメッシュ? ぜんりつメッシュだと、何だかちょっと前立腺肥大みたいでアレなんっすが、具体的に何をするための部品かということが、東京帽子協会の 「東京帽子倶楽部」 に掲載されています。 ほぉほぉ、どれどれ。 それは、キャップの前立部分補強のための芯材「前立メッシュ」というものです。 帽子の前面部分の型崩れ防止、野球のチーム名など刺繍やマークが被った時に後方へ寝ないように補強しているものです。(中略) 型崩れ防止のために取り付けてある帽子の構造材なので、無理に下方へ下げたりしますと帽子の型崩れが生じてしまいますので、ご注意下さい。 マジかぁぁぁ! 当時の小学生は間違った使い方をしていたというのかぁ! 確かにアレ、鼻に掛かって、ちょっと邪魔だったんっすよね。 見た目、カッコ悪いし。 ボール、見にくいし。 白いメッシュじゃなくて、サングラスみたいにしたほうがいいんじゃね? 当時からそんな気がしていたんっすが、以前このメッシュ部分にセルメガネが付いていた帽子がありました。 セルメガネのようになったもの(古い話ですが「赤影」とかのマスク)は、帽子の中から出して使えるように、スベリの外側 (額の側) に縫い付ける形 (外に折り返してもスベリが残る形) になっています。 あ、ちゃんとそういうのもあったんっすな。 ま、東京帽子協会もアホではないので、小学生でも思いつくようなものは、ちゃんと商品化していたんっすな。

 で、「赤影」 のマスク。 これ っすな。 これ、何の意味も無くね?  目、ぜんぜん保護されて無くね? これで日蝕とか見たら、ヤバいんじゃね? これなら目出し帽を被ったほうが、まだマシなんじゃね? そんな気がするくらい、目が出てますよね。 ま、目出し帽も大概、目が出ているので、目を保護するという観点では五十歩百歩なんっすが、目出し帽は目を保護したり、眩しさを防止したりするのに使うものではなく、防寒だったり、顔を隠したりするのが目的なので、目が出ていても、さほど問題はなかったりするんっすけど。 目が出ていないと前が見えなくて危ないし、目が出ているほうが、目出度いじゃん! そう言われると、確かに。 それはそうと 「めでたい」 って、どうして 「目出度い」 って書くんっすかね? 目が出ているのって、そんなにめでたいか? 芽が出る…ならまだ、何となくめでたい気はするんっすが、目出度い。 「めでどい」 でも 「めでたびい」 でもなく、「めでたい」 。 読み方も不自然。 で、「めでたい」 と言えば、鯛。 鯛は 「めでたい」 に通じるから、目出度い。 そんなふうに言われたりしますが、 「○○たい」 って、別に 「めでたい」 に限定されるワケではないっすよね。 眠たい、死にたい、辛子めんたい。 ネガティブな言葉だって 「○○たい」 だったりします。 「辛子めんたい」 は別にネガティブじゃないじゃん。 そう、思われるかも知れませんが、辛子めんたい、そんなに好きじゃないんじゃぁぁぁぁ! 今から25年ほど前になりますか。 本社でエンジン整備の監督業に従事していた頃、浜田鉄工所と一緒に仕事をしていたんっすが、タカシとマサルの兄弟、それにマサルの息子のヒロシ。 そういう面子でありました。 で、お昼休み、「ヒロシ、弁当買ってこい!」 とマサルに言われて、ヒロシくんがパシリに走ることになったんっすが、その時に買ってきてくれたのが、ほか弁の唐揚げ弁当。 エエやん♪ が、ヒロシくん、めっちゃ余計なことをしてくれました。 「ご飯、明太子付きにしたで。」 何てことをしてくれたんじゃぁぁぁぁぁ! 明太子、そんなに好きじゃないんじゃぁぁぁぁ! ま、奢って貰う立場で文句も言えないし、明太子、食って食えないことはないので、黙って食ったんっすが、 【辛子明太子】 美味しい?まずい?どっち?

 (嫌い)57%
 (大好き)28%
 (嫌いじゃないけど)7%
 (好きかな)4%
 (普通) 4%

 あ、意外と嫌いな人、多いんっすな。 明太子嫌いは少数派だと思っていました。 (嫌いじゃないけど) とか (普通) とか、選択肢が微妙だったりするんっすが、大好き、好き、好きじゃない、嫌い、無関心。 その5択でよかったような気がするんっすが、「好き」 の反対は 「嫌い」 じゃなくて、「無関心」 。 そんな、深い言葉に配慮したほうがよかったかな? …と。 【辛子明太子】 美味しい?まずい?どっち? 回答 「無関心」 。 じゃ、回答すんな! そんな気がしないでもないんっすけど。 いずれにしろ、明太子嫌いが過半数という調査結果が出た以上、ご飯を独断で明太子付きにするのは考え直した方がいいのではないかと。 以上、ヒロシへの提言 by さばくんでありましたが、で、 「めでたい」 。 めでたいは、漢字で「目出度い」「芽出度い」と表記されるが、いずれも当て字で語源とは関係ない。 あ、そうなんっすな。 当て字なら、漢字の意味を詮索しても、何の意味もないんっすが、赤影のマスクは目が出ていて、目出度いな♪ そこまで話が進んでいたかと思います。 が、あの赤影のマスク、目が出ているので目の保護にはならないし、目の周りしかマスクされていないので、防寒の効果も薄そうだし、あれ、何の為に着用しているんっすかね? 顔を隠すという意味はありそうなんっすが、それなら目出し帽で済む話だし。 目出し帽なら100均でも売っているんっすが、赤影のアレは多分、特注品っすよね? そこまでして、あのマスクに拘る意味は? その答えはどうやら、番組のタイトルにありそうです。 『仮面の忍者 赤影』 。 あ、なるほど。 目出し帽は、仮面とは言えませんよね。 『目出し帽の忍者 赤影』 。 わ、ダサっ! くそダサっ! やめといて正解っすな、こりゃ。

 で、読売巨人軍。 ジャイアンツ。 巨人の帽子を被って喜んでいた少年が、何故アンチに転じたのかというと、 江川卓 。 アレがアカンかったっすな。 「空白の一日」 でしたっけ? あれがもし 「空腹の一日」 だったら、昨日から何も食ってなくて、腹減った〜。 フンガー! それで済む話だったんっすが、 これ 。 これはもう、憤慨せざるを得ません。 フンガー! では済みません。 それはそうと、1973年(高校3年時)のドラフト 。 え? そんな昔の話やったん? さばくん、当時5才くらい。 巨人の帽子を喜んで被っていた小学生時代の僕との整合性が取れないんっすが、あ、高校の時は 入団を拒否したんっすな。 1977年(大学4年時)のドラフト。 こっちが問題のアレっすな。 さばくん、当時9才くらい。 当時、僕はそこそこ賢い少年ではあったんっすが、江川事件に憤慨するような社会性を持っていたとはとても思えなくて、江川、関係ねぇ…。 高校生くらいになって何となく、みんなが応援しているチーム = 巨人を応援するのって、何かダサい。 そんな歪んだ自意識に目覚めて、アンチに転じたというのが実情かも知れません。 その頃から、ジャズとかを聞くようになったし。 当初はマイルスとか、コルトレーンとか、そういう、いわゆる “ジャズの巨人” を喜んで聞いていたんっすが、次第にマイナーなミュージシャンに興味が移行して、現在に至っている次第でありますが、で、巨人が嫌いになって、どこのファンになったのかと言うと、阪神タイガース。 もともと、東京よりも大阪が好きだったし、小学生の頃、天才ニワくんに次ぐ頭脳の持ち主だった僕なんっすが、東大なんか行かへん! 京大に行くんや! …とか思っていたし。 実際のところ、高知大学も、鳥取大学も受からなくて、その夢は潰えてしまったんっすが、高校野球だと東日本の高校よりも西日本の高校を応援するし、昔から “西指向” が強かったんっすよね。 ジャズに関して言えば、ウェストコースト・ジャズはつまらないからアレなんっすが、で、阪神ファンに転じた僕。 顔が 井川慶 に似ていると言われて、ちょっと嬉しかったり、 タイガースのヘルメットを模したマウス を買ったり。  あ、【レア】 って書いてあるやん! 今も手元にあれば、めっちゃ高値で売れるかも? あ、いや、\899っすかぁ…。 レアというより、アレなだけかも知れませんが、で、近年、タイガース・ファンって、何かウザい…。 そんな思いが強くなってきたので、更に西側にシフトして、広島カープのファンをやってたりします。 そんなに熱心に応援しているワケではなく、勝てば嬉しい。 負けると悔しい。 その程度の感情だったりするんっすが、お好み焼きは関西風より断然、広島風やろ? …と。 めっちゃ期待して食べると、それほどでもなかったりするんっすけどね、広島のお好み焼きも。

 で、一方、パ・リーグはというと、これはもう断然、近鉄バファローズ 。 桑名に近鉄、走ってるし! 国鉄も走ってるけど、あんなもん、年寄りが乗るものだし! 小学生の頃、オカンが木曽岬の日本ハムの工場でパートで働いていた関係で、日本ハム・ファイターズのファンクラブに入会させられたんっすが、そんなことで僕の近鉄愛は揺らがないから! 日本ハム・ファイターズのファンクラブの関連行事で、藤井寺球場へ 「近鉄 VS 日ハム」 戦を見にいくことになったんっすが、近鉄、応援するから! …と思ったら、雨で中止になっちゃったんっすが、バスで球場の近くまでは行っていたので、奈良で大仏を見て帰って来ました。 そのお陰で、今でも日本ハム = 奈良の大仏の印象が抜けずにいたりするんっすが、母さん、僕のあの木刀、どうしたんでせうね? ええ、夏、藤井寺から奈良へゆくみちで、土産物屋で買ったあの木刀ですよ。 いや、奈良で大仏を見た後で買ったんだったかも知れませんが、もう、僕の手元にはありません。 火事で燃えちゃったんだったか、あるいは燃えるゴミとして捨てちゃったんだか。 で、日本シリーズ。 近鉄ファン 兼 アンチ巨人なので、1989年、近鉄3連勝! …の後の4連敗は、茫然自失してしまいましたが、「巨人はロッテより弱い」。 あの、加藤哲郎の発言さえなければ…。 そんな近鉄バファローズは結局、一度も日本一になれないまま消滅してしまいましたが、で、今回、その流れを汲むオリックス・バファローズのほうを応援していたんっすけど。 やっぱ、岡田監督、只者じゃねぇな…と。 『中学一年コース』 にも出てましたからね。

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 このコーナーでも何度か取り上げた1980年4月号。 僕がピカピカの中学一年生だった頃に発売されたものなんっすが、 誰が活躍するか? 今年の大型ルーキー 。 左上でジャンプしているスキーの人は、葛西でも、原田でも、船木でもなく、八木。 レークプラシッド冬季オリンピックの70m級純ジャンプで銀メダルっすかぁ。 そんな冬のオリンピック、あったっけ? …というくらい影が薄いんっすが、ま、長野オリンピックまでは、銀か銅が1個取れるか? …というレベルで、日本人の活躍にはあまり期待が持てなかったりしましたからね、冬のオリンピック。 日本の冬季五輪メダリスト 。 1956年 コルティナダンペッツォ大会。 言いにくいがな! 覚えられへんがな! ローマ字かな入力しにくいがな! ま、コピペすればいいだけなんっすが、この地味な大会のアルペンスキー・回転で、 猪谷千春が銀メダル。 おお、凄ぇぇぇ! アルペン競技で日本人がメダルを取るって、半端ないっすよね。 かつて、「乗鞍高原いがや」 という地味な名前のスキー場があったんっすが、名前を付けられるのに相応しい偉業っすよね。 これはもう、サオリーナ レベル。 で、1980年のレークプラシッド大会は、やはり八木君の銀メダルが唯一だった模様でありますが、で、左下には具志堅用高西城秀樹が。 ん? ヒデキって、おでき、不出来。 そのイメージしかなくて、オリンピックで活躍した記憶がないんっすが、モスクワオリンピックの応援歌 『愛の園』 が秀樹の歌で発売されたが、日本の参加はどうなる……。 ああ、そういう。 ちなみに日本の参加はなくなりました。 ボイコットしちゃいました。 瀬古利彦くん、金メダル確実! …と言われていたんっすが、人生設計、狂いました。 ま、今でもしつこく生き延びているので、オリンピックだけが人生じゃねぇな…と。 死にそうな気がしなかったヒデキのほうが、あっさり逝っちゃったし…。 で、具志堅用高。後年 やったぜ V11挑戦者金龍ナントカを判定で下して栄光の王座を守り切り、このクラス世界タイトル防衛のタイ記録を樹立した。 金龍ナントカって、めっちゃラーメンを作るのが得意そうなヤツに勝っちゃったっすな。 具志堅くん、凄ぇぇぇぇ! が、次(?)のタイトル戦か何かで負けちゃうんっすよね。 さば家はしつけが厳しく、夜の8時半までしかテレビを見せて貰えなかったので、その試合は2階の勉強部屋の床に耳を付けて、階下の居間のテレビの音を盗み聞きしてたんっすが、負けるんなら、そこまでして聞くんじゃなかったな…と。 調べて見たら、1980年10月12日に13回目の防衛までは勝ち続けて、1981年3月8日の試合でKO負けしちゃった模様。 サバの日に王座陥落っすかぁ…。 で、右のページがプロ野球。 甲子園の星・牛島君は中日の “星” 。 牛島は活躍したんっすが、人気集中!! 97` ドカベン君。 香川はさっぱりでしたな。 後年、野球を止めて、うどんを打っていた印象しかなかったりします。 「どか麺」 とか言って。 んーと、 これ 。 名前が香川だから、讃岐でうどん? そんな “駄洒落” で成功する程、世の中、甘くないやろ? …と思ったら、案の定だったんっすが、で、若くしてお亡くなりになってしまいましたよね。 ああ、諸行無常。 で、広島の片岡は北別府以上? …と持ち上げられている広島の片岡。 その後、さほど活躍した記憶がないんっすが、プロの世界は厳しいっすなぁ…。 ま、北別府を超えるのは容易ではないんっすけどね。 別府の観光ポスターにも使われていたし。 「別府に来た、北別府」。 やってることは 「どか麺」 と大差ないんっすが、 人生の勝ち負けを如実に感じさせます。

 で、岡田彰布くん。 阪神の新しいスター岡田は一塁? 三塁にはミスター阪神・掛布がいるので、ファーストミットとグラブの両方を使って守備練習を受けている。 そういう記事なんっすが、スターとして期待されて、 Wikipedia にこれだけ詳しく書かれる人物になったんだから、大したものっすよね。 大阪府大阪市中央区出身。 大阪のど真ん中で生まれ、幼少の頃からタイガースと深い関わりを持ち、で、ドラフト会議では6球団が競合する中で、タイガースに引き当てられる。 運も半端ないっすな。 ちなみに、この年のドラフトで日本ハムが引き当てたのが 木田勇 。 入団1年目に 22勝8敗4セーブ・225奪三振・防御率2.28・勝率.733という成績で最多勝・最優秀防御率・最高勝率と当時の投手三冠タイトルを独占したことに加え、最多奪三振も記録している。 凄ぇぇぇぇぇ! ファンクラブに所属していながら、日ハムの勝敗は別にどうでもよかったんっすが、木田だけは応援しておりました。 近鉄 VS 日本ハム。 先発が木田やったら、どっちを応援しよう? 試合前からめっちゃ気を揉んだのを、今でもはっきりと覚えています。 ま、結果は奈良の大仏だったんですけど。 で、一方の岡田彰布くん。 野球の実力だけでなく、顔がアホの坂田に似ているというので大阪では人気があったっんっすが、そのご縁(?)で、 こんなCM にも。 「どんでん」 と呼ばれる所以でありますな。 今回、オリックスが負けて悔しいんっすが、ここは素直に岡田彰布くんの手腕を褒めて、今日の話は終わりにしたいと思います。 おーん。

 ということで、今日はヴァージル・ゴンサルヴェスっす。 マイルスとか、コルトレーンとか、誰でも知ってる “ジャズ・ジャイアンツ” の演奏を聞いて喜んでいるのって、何かダサいじゃん。 そんな歪んだ自意識が高じると、こういう謎キャラに辿り着いてしまうんっすが、いいっすよね、ヴァージル・ゴンサルヴェス。 馬(ば)・汁・ごん・猿・ヴェス。 名前の中に3匹の哺乳類が潜んでいます。 馬、猿、ごんぎつね。 敵に回すとやっかいなタイプっすよね。 敵も猿もの & 敵も汁物。 どちらもイケますからね。 後は食後のデザートにフルーツでもあれば完璧なんっすが、敵も果物。 その為にはヴァージル・ゴンサルカキとかに改名して貰うしかないんっすが、やめてくれぇぇぇ。 柿、そんなに好きじゃないんじゃぁぁぁぁ! なら、ヴァージル・ゴンサルモモとかに改名して貰えばいいだけの話なんっすが、あるいはヴァージル・ゴンサルアーノルド坊やとか。 敵も人気者。 もはや、何を言っているのかワケがわからないんっすが、ヴァージル・ゴンサルヴェス (Virgil Gonsalves、1931年9月5日 - 2008年10月20日) は、アメリカのジャズ・サックス奏者およびクラリネット奏者であったが、主にバリトン・サックス奏者であった。 そういったキャラである模様っす。 リーダー作は3枚くらいしかないようで、かなりのレア物と言えそうなんっすが、そんな中、今日は 『ジャズ・アット・モントレー』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。

 モントルー? モントレー? モンタレー? ボンカレー? ややこしいんっすが、いや、ボンカレーはそうでもないんっすが、ボンカレーの “ボン” って、どういう意味なんっすかね? 盆と正月の盆? ライバルのククレカレーが 「おせちもいいけど、カレーもね!」 とか言って、お正月のカレーの消費拡大を図ったのに対抗して、盆カレー? ちなみに僕は、おせち料理があまり好きではないので、おせちはよくない、カレーがいい。 何なら三が日、ずっとカレーでもいいくらいなんっすが、無論、盆カレーも。 「ボンカレー」 はフランス語で美味しいという意味の 「BON」 と英語の 「CURRY」 を組み合わせた言葉。 ボンカレーの名前には 「美味しいカレー」 という想いが込められています。 へぇ〜。 意外と単純。 一方、ククレカレーは 「クックレス(cookless)」 なんだそうで。 調理がいらないカレーという意味なんっすな。 「ククレカレーのククレって、どういう意味や?」 と掲示板に書き込んだところ、「ググレカス」 と言われて、ググった結果、クックレスであることが判明したんっすが、「ggrks」 はもはや通じないとの指摘 。 2020年8月25日の時点で、既に死語になっていたんっすな、ググレカス。 で、 『ジャズ・アット・モントレー』 。 名前だけ見ると、モントレー・ジャズ・フェスティバルのライブ盤っぽいんっすが、中身は普通のスタジオ録音でありました。 ジャケットのゴンサルくん、何やら海辺の岩の上(?)みたいなところでバリサクを吹いておりますが、モントルー? モントレー? モンタレー? モントルー (Montreux) はスイスにある。 モントレーあるいはモンタレー(Monterey)はアメリカにある。 スイスに海は無さそうなので、アメリカのほうっすかね? 「JAZZ AT MONTEREY」 っすもんね。 そのモントレーに、ジャズ・フェスに出演するために行ってみたんだけど、よく考えたら、招待されてなかった。 テヘッ♪ で、しかたなくスタジオで吹き込んだのかどうかは知りませんが、サンフランシスコの名バリトン奏者ヴァージル・ゴンサルヴェスがビッグバンドとセクステットとそれぞれの編成で豪快にバリトン・サックスをかき鳴らす! レオ・ライトとジュニア・マンスの参加も珍しいバリトン・サックス名盤! …そういうアレだそうっす。 ギターやないから、かき鳴らしはせぇへんやろ。 そんな気がしないもでないんっすが、ビッグバンドとセクステットっすかぁ…。 前回の ラース・ガリン が個人的に、後ろにいくほど人数が増えて、つまらん。 そういう仕様だったので、ガッツ一抹の不安がないワケではないんっすが、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずは1曲目、 「ステイブルメイツ」 。 ベニー・ゴルソンのオリジナルなんっすが、 スクールメイツ の 「女子メンバーがテニスルックでポンポンを持って踊るスタイル」 を彷彿させる、元気が出るナンバーっすよね。 で、ゴンサルくん、ビッグバンドで派手に演ってくれておりますな。 ウェストコースト・ジャズっぽい、頭でっかちな感じではなく、ご陽気にスイングする仕様なので、 “西” 好きなんだけど、ウェストコーストが嫌いな僕でも、十分に楽しめるな♪…っと。 “西” と言えば日本シリーズの第2戦、タイガースの先発は西勇輝でありましたな。 もう一人、西純也というピッチャーが入ってきて、そっちのほうは 「西純」 と略されたりするので、 “元祖” のほうは 「西不純」 と呼ばれたりしてますよね。 三重県三重郡菰野町出身で、高校も菰野高校。 「きつねの高校」 じゃなくて、「こもの」 。 わりと活躍しているほうなんっすが、小者感は否めません。 で、ゴージャスなテーマに続いて、西不純と同じくらい小者感が半端ないヴァー・ゴンのソロが登場。 略すとちょっぴり原始猿人バーゴンっぽいんっすが、あまり野性味が感じられない吹きっぷりで、小者やな…と。 ま、味はあるんっすけどね。 続いて出てくるラッパ(?)のソロは、バックにビッグバンドのアンサンブルが絡んだりして、 いい感じっす。 で、その後、テナーとピアノのソロも出て来て、わりとコンボっぽい感じで楽しむことが出来るんっすが、しかもピアノはジュニア・マンスっすか。 いいじゃん♪ とまあそんなこんなで、ビッグバンドなテーマに戻って、おしまい。 お馴染みの楽曲だし、存分に楽しめたな♪ …っと。

 で、次。 「ア・サンディ・カインド・オブ・ラブ」 「日曜日のような愛情」 っすか。 どんな愛情っすかね? あ〜、いいじょ〜♪ …みたいな。 日曜日、ぜんぜん関係なかったんっすが、作者として Leonard, Prima という2人の名前がクレジットされております。 レオナルド・ディカプリオとプリマハム? だとすれば豪華な共作なんっすが、ゆったりとしたテンポのメロディアスなナンバーっす。 冒頭、ややダサい感じのスイングっぽいアンサンブルが繰り広げられ、そこからヴァー・ゴンがスーッと抜け出して、テーマを吹いて、で、そのままソロ・パートへ。 ここの流れはなかなかいい感じなんっすが、それに続く管楽器が豪華にハモるパートは、ちょっと演出過多かな? …と。 凝り過ぎて、ちょっとクドくなってしまっているんっすが、続いてアルトの人(?)が出てくる辺りは悪くなくて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 んなことで、次。 「モーメンツ・ノーティス」 。 木綿とノーテンっす。 麻雀でテンパらなかったっすな。 木綿はよく分かりませんが、ハンカチーフ、もしくは豆腐ではなかろうかと。 で、コレはアレっす。 コルトレーンの曲っす。 聞けば 「ああ!」 と分かる、わりと有名なナンバーっす。 アップ・テンポの軽快なナンバーで、楽器を演奏する人にはウケがよさそう。 アドリブの素材として、よさ気な感じっす。 ビッグバンドによるゴージャスなテーマに続いて、ピアノのソロが登場。 ジュニア・マンス、いいぞぉ! で、その後、テナーの人(?)のソロがあって、最後は賑やかな管楽器の合奏パートで締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 3分34秒という短い演奏なんっすが、昆布の旨味がギュッと凝縮されたような1曲でありました。

 で、次。 「ステアシス」 。 正確な発音は不明。 作曲者は Cournoyer という人。 このバンドでラッパを吹いている人として名前が出ております。 アップ・テンポで、なかなかドラマティックな作風っす。 演奏のほうはビッグバンドでバンバンっす。 いいじゃん♪ テーマの後、ラッパのソロが出てくるんっすが、恐らくこれが作曲者特典なのではなかろうかと。 すぐに終わっちゃうんっすけどね。 で、以下、ピアノ、アルト(?)と続いて、その後、雄叫び & ラテン・パーカッションをバックに、再びピアノのソロが繰り広げられるパートが。 めっちゃ盛り上がってるじゃん。オゥオゥ♪ で、最後、タイコのソロで派手に締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 オゥオゥ♪ で、次。 「ブルーバード」 。 冒頭からしばらく、ピアノ・トリオによるグルーヴィーな演奏が繰り広げられて、この後、バーン! …と、ビッグバンドが出てくるんっすかね? さすが、ジュニア・マンスやな。 そんな感じで大いに盛り上がったところで、わりと大人しい感じでテーマが登場。 あ、これ、めっちゃよく聞く曲っすな。 言葉で説明するのは難しいんっすが、ゆったりしたテンポのシンプルなリフ・ブルース。 あまり都会派アーバンではないんっすが、黒人が教会でワーッと盛り上がる感じのヤツ。 で、演奏のほうも次第に気合いが入ってきて、いい感じに管楽器軍団が茶々を入れて、で、ソロ先発はヴァー・ゴンくん。 味はあります。 時折、管楽器軍団が盛り上げてくれたりもします。 で、ラッパの人が続いて、最後はじっくり練られたアンサンブル・パートで締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 どうやらこれ、パーカーのナンバーだったみたいなんっすが、あまりそんな感じはしなくて、でもまあ、終わってしまったから、ま、いっかぁ…と。

 で、次。 「リトル・メロネー」 。 これはアレっす。 ジャッキー・マクリーンが愛娘のメロネーちゃんに捧げたアレ。 めっちゃ変な曲なので、捧げられたメロネーちゃんはグレて、不良に走ってしまったものと思われますが、で、ここからは3管セクステットになります。 セクステットだって。 お父さん、いらやしい! ますます、娘に嫌われることになると思われますが、で、ヴァー・ゴン6重奏団による演奏はというと、やっぱり変。 変な曲はどう頑張っても、変。 テーマの後、ラッパのソロが出てくるんっすが、これは悪くないと思います。 変な曲でもアドリブでどうでもなるのがジャズの強みっすよね。 でもまあ、何かやっぱり、変。 続くテナーのソロもアレな感じ。 ビル・バロンっぽいと言えば、何となく伝わるかと思いますが、で、続いてバリサクのソロ。 楽器は違えど、何だかやっぱりビル・バロンっぽいな…と。 途中から他の管楽器が絡んで来て、で、続いてピアノのソロ。 ジュニア・マンスではなく、メリル・フーバーとかいう人に変わります。 微妙です。 で、最後は各楽器とタイコの4バースでそこそこ盛り上がって、でもって、変なテーマに戻って、おしまい。 当初、ビッグバンドよりも小編成のこっちのほうに期待していたんっすが、背かれたな…と。 誰が悪いわけでもなく、選曲が悪い。 その一言に尽きると思います。

 で、次。 「シャロン」 。 このバンドでサックスを吹いている人として名前が出ている Danny Patiris という人の曲みたいっす。 ハード・バピッシュな佳曲で、3管のハモり具合もよくて、いいじゃん♪ で、ソロ先発はテナーの人。 恐らく作曲者特権で最初に吹かせて貰ったのではないかと思われますが、演者としてもなかなかエエんじゃ? そういうアレだったりして、で、続いてラッパのミュート・ソロ。 これも悪くなくて、いい感じにヴァー・ゴンにスイッチして、リーダーもまあまあ頑張ってくれて、最後はベースのピチカート・ソロ。 地味ながら華がなくて、でもまあ、なんかいいな。 そんな気がしないでもなくて、でもって、いい感じのテーマに戻って、おしまい。 出だしでコケた小編成のほうも、ここで何とか持ち直しました。 で、次。 「オアシス」 。 ゴンサルヴェスのオリジナルみたいなんっすが、マイナー調のエキゾチックな曲調で、日本人にウケそうなこと、この上なし。 バリトン奏者としては今ひとつ華がないリーダーなんっすが、作曲では頑張りましたな。 で、ソロ先発はラッパの人。 敢えて作曲者特権を行使しなかったところに好感が持てますが、で、リーダーはいつ出てくるのかと思ったら、この次。 ここでのソロは、イケてます。 バリトン奏者としては今ひとつ華がないとか、ぜんぜん楽器を吹けないヤツに言われたくねーよ。 そんな矜持が感じられ、良好っす。 で、続いてピアノのソロが登場。 ほの暗いダーク・ブルーな雰囲気が絶妙で、やっぱ、「リトル・メロネー」 は、曲が悪かったんやな…と。 各自が名誉を挽回したところで、テーマに戻っておしまい。 いやあ、よかったっす。

 んなことで、ラストっす。 「ラバー・マン」 。 ヴァー・ゴンがワン・ホーンで切々と歌い上げるバラードっす。 地味にいいと思います。 んなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 ビッグバンドって、どうよ? …というのが懸念材料だったんっすが、全然よかったっす。 アンサンブル・パートと各自のソロ・パートのバランスは概ね良好で、ジュニア・マンスのプレイもたくさん聞けました。 で、期待していた6重奏団のほうは、出だしこそコケちゃいましたが、その後、精いっぱいやりました。 リーダーを含め、よく分からん人たちが大半なんっすが、彼らの自作曲の出来もよく、 “華” はなくても実は残せる。 そんなアレだったりして、おーん。


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