和歌の浦に うちいでて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ
いやあ、いいっすなぁ、万葉集。 万葉集と、三葉虫と、許永中(きょ・えいちゅう)。 僕の心の中の三大・和歌集と、古代生物と、フィクサーなんっすよね。 ジャンル、ばらばらやがな! そう、思われるかも知れませんが、フィクサーがある日、古代生物への溢れる思いを短歌に詠む。 そんな事象が絶対に起こらないとは限らないので、ま、いいじゃん!
三葉虫 アンモナイトに フデイシや フデフデ、イッシー フデイッシー、YAH! (詠み人@フィクサー)
古代生物、中でもフデイシへの熱い思いが伝わってきますよね。 ちなみにフデイシというのは、 これ 。 まんま、筆に石。 というか、石に羽根? 高校の生物の授業に出て来て、そのシンプルなフォルムが高校生だった僕の心に激しく突き刺さったんっすが、フィクサーも同じ思いだったのではなかろうかと。 ま、ぶっちゃけ、短歌としての出来は、どうか? そんな気がしないでもないんっすが、所詮はフィクサーっすからね。 本職ではない分野で結果を求めるのは、ちょっと違うような気がします。 そもそも、フィクサーって、何や? …というのが、実はあまりよく分かってなかったりするんっすが、
カメムシと スカンクまとめて 刺激して 不意、臭(くさ)、くっさー フィクサー、臭(くさ)、YAH! (詠み人@さば)
僕のイメージとしては、そんな感じ。 「不意、臭(くさ)」 や、ないやろ! そうなるのは、分かってたやろ! そんな気がしないでもないんっすが、フィクサー = いらんことしい。 …というのが僕の想像なんっすが、ま、そういう職業の人なら短歌の出来が今ひとつでも、しょうがないかな…と。 あんた、人の事、言えるんか? そう、思われるかも知れませんが、ま、確かに下の短歌は、真ん中の短歌と同レベルなんっすが、詠み人@さば = 僕の職業は現場監督兼マンホールポンプ技師っすからね。 本職ではない分野で結果を求めるというのは、ちょっと違うのではなかろうかと。 今日のジャケ絵、酷ぇぇぇ。 …というのも同様。 先行して、先週のうちに片付けておいたんっすが、我ながら、なかなかに不出来であるな…と。 あ、でも、元のジャケットも 「当たらずといえども遠からず」 のレベルで、今ひとつだから! あまりにも見た目がアレなので、取り上げるのが憚られたんっすが、ま、その話はまた後半にでも。 で、フィクサー 。 政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段・人脈を持つ人物を指す。 あ、ぜんぜん違いました。 「不意、臭(くさ)」 、関係なかったんっすな。 日本語で簡潔に説明するのが難しいんっすが、「黒幕」 が近いんっすかね? えーと、黒幕 。 欧米諸国では灰色の枢機卿という。 おお、カッコええ♪ 厨二心を激しく揺さぶるネーミングなんっすが、「今日から俺のこと “灰色の枢機卿” って呼んでや!」 うわぁ…。 黒歴史…というか、灰色歴史になっちゃいそうなんっすが、日本では 「黒」 、欧米では 「灰色」 というのが、面白いですな。 わははははははははは。 そんな、爆笑するほど面白くはないんっすが、
面白き こともなき世を おもしろく (詠み人@杉晋作)
…ということで、( 前回 までの粗筋) 萩で高杉晋作誕生地などを見学した。 …というのが去年の秋の話なんっすが、で、お正月休み。 ずーっと家にいて、ゴロゴロしているのもアレなので、1泊2日で、どこかに遊びに行こうと。 春夏秋冬、各季節ごとに旅をするのが習わしだったりします。 で、どこに行こうかと。 その前に、許永中(きょ・えいちゅう) を片付けなければなりませんが、君は許永中を知ってるかな? 僕は知りません。 何となく、名前だけは聞いたことがあるんっすが、何をした人なのかはよく分かりません。 許永中(きょ・えいちゅう)という名前からして、虚栄心の強い中国人? あ、でも、虚栄中国人という名前ではないので、もしかしたら違うかも知れませんが、どうやら 「フィクサー」 らしいというのは、何となく。 えーと、これ 。 あ、在日韓国人でしたか。 問題が解決したので、本題に入ります。 この正月休み、どこへ遊びに行こうか熟慮した結果、和歌山に行こうかと。 いや、何となく。 マリーナシティホテル に泊まって、イルミネーション を見ようかと。 何年か前の正月休みに行ったことがあるんっすが、ホテルの飯が美味かったし、イルミは綺麗だったし、 黒潮市場 でお土産に買った湯浅醤油の揚げ煎餅みたいなのが美味かったし、リピートするにやぶさかでないな…と。 その時は曇っていて夕日が見られなかったので、リベンジするか! …と。 んなことで、行ってきました。 桑名からJRで名古屋駅へ。 三重県では近鉄が圧倒的正義。 国鉄(現・JR)とか、年寄りの乗り物やん。 そんなイメージが根強いんっすが、 JR関西本線 vs 近鉄名古屋線 まさかの形勢逆転で今後ド〜なる? 動画では触れられてないけど、名古屋での新幹線への乗り継ぎを考慮すると、名古屋駅で歩く距離の面でJRが圧倒的に有利ですわな。 ※名古屋駅での関西線のりばは、新幹線ホームに程近い11番から13番ホーム。 そんなコメントがあるんっすが、そうなんっすよね。 よって、 年寄りじゃないし! ヤングな若者だし! …なんっすが、JRを利用することにしました。 名古屋から新幹線で新大阪まで。 そこから特急 「くろしお」 で和歌山駅まで。 三重県と和歌山県は隣接しているんっすが、桑名から愛知県(弥富駅)までは近鉄で6分。 岐阜県 (美濃松山駅) までは養老鉄道線で18分。 近いっす。 が、和歌山駅までは3時間くらい。 新宮駅までは特急 「南紀」 で3時間14分くらい。 遠いっす…。 で、とりあえず駅の近くで昼飯を食うことにしました。 予約しておかないと一人で店に入れない、とってもシャイな僕なので、すいません。 とりあえず謝意を示しておいて。 で、ほとんど選択肢がなかったんっすが、 ここ を押さえておきました。 2023年9月1日(金)から当面の間休業いたします。 …なんっすが、お正月だけ特別に復活していたんっすよね。 完全予約制で、ランチメニューは1種類のみ。 これ(↓)っす。
で、浦(うら)好きのヤマ・アッカー( ← 山部赤人のこと )にも愛された和歌浦。 「新和歌浦」 というところでバスを降りると、駐車場と漁港のようなものがあって、その端っこに遊歩道がありました。 これ 。 しばらく歩くと (写真・上から2枚目)、灯台のようなものがありました。 えーと、ここ 参照。 うわ…。 いちばん上の道、嫌過ぎぃ…。 2022年8月30日の放送時点では通行禁止エリアがあったっぽいんっすが、2023年05月17日の時点で、全面開通した…と。 で、謎の灯台(?)の正体は、(道マニア・鹿取茂雄さん) 「灯台が廃墟になって残っているのは珍しい。和歌の浦の名物ですね」。 裏ビデオ好きの辻本茂雄さんは未知やすえが好きという設定だったんっすが、鹿取茂雄さんは道が好きなんっすな。 で、(写真・ちょうど真ん中)。 Wakanoura Nature Resort エピカリス 。 ここのレストランもネットで予約可能だったので、候補として考えたんっすが、ギリシャ料理というのが得体が知れなさ過ぎなので、ヤメました。 エピカリスだから、海老とカリフラワーのスープとか、出そうだし。 海老は海老フライか、海老天か、海老カツか、海老寄せフライ以外は、あまり好きではないんっすよね。 カリフラワーも微妙…。 カリフラワーだから、カリッとした花? …なのかと思ったら、フニャっとした得体の知れない部位だったりするし。 で、(写真・下から2枚目) 。 この遊歩道で、一番の見所であるものと思われる “蓬莱岩” 。 大阪が “551蓬莱” なら、和歌山は “蓬莱岩” や! そんな対抗心が芽生えてくるんっすが、遠くから見て、ん? 何かちょっと違和感があったんっすが、すぐ近くまでいって、その謎が判明しました。 (写真・いちばん下) 。 穴があいているんすな。 穴あきとか、めっちゃアナーキーやん♪ よく見ると、岩の上に猛禽類っぽい鳥がいて、僕の頭の中に 「コンドルは飛んでいく」 のメロディが流れたんっすが、和歌山にコンドルとか、いるんっすかね? とりあえずこの日は、他に誰もいなくて、混んどる。 …じゃなくて、空 (す) いとるな状況だったんっすが、で、その先には
(写真・いちばん上) 。 こんな、レトロなレンガ造りの建造物が。 先ほどの、道好きな鹿取茂雄さん出演のテレビ番組によると、(ホテル・支配人) 「祖父から伝え聞いた話なんですけど、(レンガの建物は)水族館。予定だったのか運営していいたのか定かではないですが」。 へぇ〜。 昔はこの辺り、一大レジャースポットだったらしいんっすよね。 新婚旅行のメッカだったり。 が、今ではすっかり寂れてしまって、(写真・上から2番目) のような大きなホテルが廃墟になっちゃってたり。 在りし日の勇姿は こちら で。 お、 『タモリの音楽は世界だ』 やん。
個人の時計屋さんがテレビにコマーシャルを出す。 そういう時代だったんっすな。 で、0分50秒くらいからの武富士の姉ちゃん、エロいやんけ! で、新和歌浦観光ホテルは 1分41秒くらいから登場するんっすが、会議とかで儲けまくっていたんでしょうな。 が、ホテルで会議とか、勿体なくね? そんな懐疑的な意見が多くなって、寂れてしまった…と。 で、(写真・ちょうど真ん中) 。 “夢の鐘” 。 僕の将来の夢は、金持ちになることです。 そういう時代だったんっすよね。 金持ちを夢見て、 “夢の鐘” を鳴らす。 そういう目的で設置されたものではないかと思われますが、今でもちゃんと鳴らすことが出来ます。 ほれ 。 で、ここから先に進むと、鐘を鳴らした人の動画の最初に出て来た漁港があって、遊歩道はおしまい。 そこから普通の道を歩いて行くと、
ちょっとした海水浴場と公園みたいなところがあって、その先にトンネルがあって、それを抜けた先に (写真・下から2番目) のような光景が。 日本のアマルフィ と呼ばれる “雑賀崎” でありますな。 ここが日本のナントカと呼ばれる “ぞうがさき” かぁ♪ しばし感慨に耽ったんっすが、この “ナントカ” の部分が、どうしても覚えられないんっすよね。 アナ? アマ? 何だっけ? …みたいな。 アマルフィ 。 小さめのサイズで、山吹色にしたら、少しは印象に残りますかね? いや、余計に目立ちませんか。 若草色のほうがよかったっすかね? アマルフィ 。 大差ないっすな…。 これはもう、語呂合わせで覚えるほうが得策のような気がしてきましたが、マックスコーヒー、甘っ! 余る、ふぃ〜。 甘すぎて、売れ残って、余る悲哀を詠んでみたんっすが、で、どうしてここが “日本の余る、ふぃ〜” と呼ばれているのかというと、 ここ 参照。 ちなみに “ぞうがさき” じゃなくて、 “さいかざき” と読むみたいなんっすが、おお。 確かに似てるぅ♪ 何やったら “イタリアの雑賀崎” を名乗ってもエエで。 そう、上から目線でアマルフィに言いたくなっちゃいますよね。 とまあそんなこんなで、散策は以上。 近くからバスに乗って、マリーナシティに行きたいところなんっすが、最初は来る気がなかったので、バス停の位置とか、時間とか、ぜんぜん調べてなかったんっすよね。 雑賀崎というバス停があるのは分かっていたんっすが、どこにあるのかと思ったら、ちょっとした山の上。 登るのが大変でした。 こっち側を起点にして、逆ルートで散策したほうがよかったかも知れません。 (写真・いちばん下) は、バス停の近くから見下ろしたものなんっすが、ここに見えている漁港。 もう、誰も覚えていないに違いありませんが、岸田首相が襲撃された現場でありますな。 ほれ 。 あ! この漁師のオッサンが着ているワークマンの防寒ベストで思い出したぁ! あのオッサンの地元やったんか! 感慨もひとしおでありますなぁ。 で、ここからのバス、1時間に1本くらいしかないので、最悪、1時間近く待たされる恐れがあったんっすが、うまい具合に15分くらい待つだけでよかったし、今のところ、まだ雨も降ってないし、んなことで、最後に一首。
和歌の浦ゆ 早崎よ歯科で 許永中 夢の鐘鳴り 余るふぃ〜 YAH! (詠み人@さば)
ということで、この続きはまた、次回☆
ということで、今日はアル・グレイっす。 うわ…、気が進まねぇ…。 トロンボーンという楽器が持つ、ダサさ、垢抜けなさ、田舎臭さ。 そういった負の要素を全身で体現しているキャラっすよね。 都会派アーバンな僕の趣向とは、まったく相容れなかったりするんっすが、表面的なコレクションの豊富さを誇示するため、個人的な好き嫌いは捨てて、事務的に仕事をこなすことにして。 で、グレイと言えばアレっすよね。 河童っすよね。 異星人グレイの正体は河童だった!! そう、『ムー』が No.185 (1996年4月号)で断言しているんっすが、今、手元にその本があります。 わざわざバックナンバーを取り寄せました。 ネタに困った際に活用させて頂く所存なんっすが、前にも一度、書いたことがあるような気がするんっすけどね。 ま、総力特集が駄目でも、●特別企画/プエルトリコ発 吸血怪獣チュパカブラがあるし。 何なら、●特別企画/桑名発 地味銘菓 かぶら煎餅 だってあるし。 チュパカブラ VS かぶら煎餅。 勝ち目はないっすな。 血を吸われて終わりかと。 ま、かぶら煎餅に血はないので、意外と粘るかも知れませんが、で、アル・グレイ。 果たして本当に河童なのかどうかはともかく、とりあえず1枚アルバムを選んで、適当に解説しなければなりません。 何枚かネタ用に購入して聞いてみたんっすが、どれもピンとこなくて、うーん…。 そんな中、テナー奏者のジミー・フォレストと組んだ 『ナイト・トレイン・リヴィジテッド』 というのが、まだマシだったので、今日はこれでいこうかと。 ジャケットは最悪なんっすけどね。 ジミー・フォレストは出さずに、アル・グレイ1人だけにしてくれた点は評価していいかと思うんっすが、顔面黒過ぎぃ…。 写真ではなく、元も絵なんっすが、絵心のないヤツに仕事を頼んじゃましたなぁ。 ギャラ、安かったっすかね? 僕は誰からもお金を貰っていないので、くそヘタでも文句を言われる筋合いはないんっすが、中身のほうは1978年に某所で開催されたライブの実況盤である模様。 サイドマンではシャーリー・スコットの参加が売りになろうかと思うんっすが、しかもオルガンではなく、ピアノを弾いているという。 トロンボーン + テナー + オルガンだと、半端なくコテコテになっちゃうに違いないので、そこはいい選択だったと思います。 んなことで、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうか。
まずは1曲目、 「ジャンピン・ザ・ブルース」 。 「ブルースを飛び越します」 。 そういうアレなんっすっが、いいっすよね、飛び越し。 飛び越し、乗り越し、トウモロコシ。 “世界3大・○○こし” のひとつっすよね。 あ、桑名出身の人気声優、小松未可子 = みかこし。 これを忘れてました。 じゃ、「飛び越し」 は無しで。 個人的に純粋なブルースはさほど好きではなかったりするんっすが、ブルースを飛び越すのなら、いっかぁ。 そう、軽く考えていたんっすが、聞いてみたら思いのほか、重かったっす。 いや、重くはないんっすが、コテコテっす。 軽快ではあるんっすが、テナーとボントロのユニゾンで演奏されるテーマは、ダサいっすな。 垢抜けません。 妖怪 「垢なめ」 にナメナメして貰えば、少しは垢抜けると思うんっすが、本人は なめ猫 が好きらしくて、まったくその気はなさそう。 なめんなよ。 で、ソロ先発はアル・グレイ。 いや、意外と悪くないな…と。 困るんっすよね。 アル・グレイは糞ダサくて、真面目に語る気がしない。 その方向で、さっさと片付ける予定だったのに…。 ま、意外と悪くなかったとしても、さっさと片付ける方針に変わりはないんっすが、途中、「スター・アイズ」 の一節を引用したりして、ご機嫌なプレイを聞かせてくれるゾ…っと。 ノリがよくて、スピード感があって、YAH! で、続いてジミー・フォレストが登場。 地味な森やな。 そんな印象しかなかったりしたんっすが、なかなか強烈なブロウをカマしてくださっております。 途中、ちょっぴりグレイも絡んで来たりして、なんともジャンピング。 続くシャリ・スコのピアノは、線が細いながらも小粋にグルーヴィで、脂ぎった口の中を、さっぱりとお口直し。 で、最後は tb→ds→ts→ds の4バースで大いに盛り上がって、でもって、ジャンピーなテーマに戻って、おしまい。 いやあ、悪くなかったっすな。 意外…。
続く 「トゥルーリー・ワンダフル」 は、何だか小粋な仕上がり。 適度に洗練されています。 何か、話が違いますな…。 ソロ先発はアル・グレイなんっすが、グルーヴィの極みだったりして、とってもワンダフルであるな…っと。 続くフォレストのドス黒いテナーもファンクな装いで、ゴキゲンっす。 ゴキゲン、タキゲン、水谷元(ミズタニ・ゲン)。 “世界3大・ゲン” のひとつすな。 タキゲンというのは盤の扉の鍵とかを作っているメーカー。 「タキゲンの200番」 は電気工事施工業者、メンテナンス業者の必須アイテム。 で、水谷元は、元桑名市長。 お亡くなりになってしまいました。 で、続いてシャリ・スコがいい感じのソロを聞かせてくれて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 これまた悪くなかったっす。 で、次。 「アイ・キャント・ゲット・スターティッド」 。 日本ではもっぱら 「言い出しかねて」 の邦題で知られている歌物スタンダードっす。 昔のパソコンだと 「飯田市かねて」 と変換されたりしたんっすが、最近のは大丈夫っすな。 進化しましたな。 学習しましたな。 で、演奏のほうはというと、アル・グレイのトロンボーンをフィーチャーした、ほのぼのとしたバラード。 垢抜けなさは拭えないんっすが、ハート・ウォーミングな温かみがあって、これはこれで、悪くないな…と。
今のところ、悪くない3連発なんっすが、そろそろ本領を発揮して、ダサくなってくれるのではなかろうかと。 期待! …ということで、次。 「ソルティ・パパ」 。 「塩辛いお父さん」? ちなみに、うちのサイトはソルティ・サバなんっすが、『Salt SABA』 。 『塩サバ通信』 を翻訳ソフトに掛けたら、そんな答えを返されました。 サバは鯖だと認識されなかったんっすな。 マックウェル? …とか、何かそんなんっすよね。 Mackerel 。 あ、これこれ。 マケレル? このサバ、高いなぁ。 ちょっと、まけれる? そう、オバチャンに値切られそう。 ちょっと、まけてーな。 普通はそういう言い方になると思うんっすけど。 で、曲のほうはというと、なるほど。 これは塩辛いお父さんであるな…と。 シャリ・スコのピアノのイントロが何ともゴキゲンなんっすが、その後、何とも言えないダサいテーマが登場。 アル・グレイはミュートを使っているんっすが、それが何とも言えない垢抜けなさを助長しちゃっております。 ソロ・パートもそんな感じ。 途中、どこかで聞いたことがあるメロディを引用したりして、ご本人は至ってご満悦なんっすけどね。 ま、演奏が進むにつれて、テンポが速くなって、次第にノリがよくなっていくところは評価していいかと思うんっすが、で、続いてジミー・フォレストが登場。 コテコテにソウルなんっすが、ドライビングで、悪くないと思います。 途中からちょっぴりグレイも絡んで来たりして、何ともディープな世界が展開されて、で、お口直しのピアノ・ソロがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ウワ〜〜、ワ〜〜♪ ミュート、ダサいっすな。
で、次。 「ブルース・エブリホエア」 。 ここでようやく折り返し地点。 ここから加速させましょう。 「どこのブルースも」 。 そんなタイトルの通り、ディープなブルースなんっすが、もう慣れました。 アル・グレイは相変わらずダサいんっすが、それも慣れました。 続くフォレストは相変わらず森だし、優しい〜〜、森には〜〜、神話が〜〜、生きてる〜〜♪ いいっすよね、熱田神宮会館 。 宇崎竜童なんっすな、これ。 歌・作曲:宇崎竜童、作詞:阿木燿子。 何て贅沢な。 優しい森には神話が生きているんっすが、森喜朗は、そろそろヤバそう? …とか言ってる間も、ジミー森くんの豪快なブロウが続いて、で、優しいタッチのピアノのソロにスイッチして、 でもって、ベタなテーマに戻って、おしまい。 YAH! で、次。 「ナイト・トレイン」 。 アルバム・タイトルにもなっているジミー・フォレスト作の超有名なブルースなんっすが、コテコテなので、日本での人気は、あんまり…。 で、ここでの河童&森コンビは、必要以上にディープな世界に没頭しているので、日本人には、ちょっと…。 臭さが、たまらんっ! 臭いのが好きなフィクサーには、たまらん♪ …のでしょうが、個人的には、たまったものではないな…と。 アルバムの目玉が、ちょっとアレな結果に終わってしまいましたが、気を取り直して、次。 「シングス・エイント・ホワット・ゼイ・ユーズド・トゥ・ビー」 。 エリントン・ナンバーの 「昔はよかったね」 っすか。 個人的に、この年寄りの戯言みたいな曲があまり好きではなかったりするんっすが、次第に本領を発揮して、ダサくなってきてくれましたな。 いいぞぉ!
ということで、次。 ここからラスト・スパートっす。 「ボディ・アンド・ソウル」 。 超・日本人好みなスタンダードを持ってきましたな。 どう足掻いても、悪くなりようがないんっすが、ここらでひとつ、ジミー・フォレストをフィーチャーしたバラードを聞きたいな。 そう思っていたら、まさにドンピシャ。 分かってますな、グレイ。 さすがは河童だけあって、日本人の心情をよく理解しています。 で、ここでの森くん、ちょっぴり中間派っぽい感じがしないでもないんっすが、でもまあ、キューカンバよりはマシかと。 何でや? キューカンバ = キュウリのほうがエエやろ? 河童ならそう言うかも知れませんが、僕は河童ではありませんからね。 途中からどんどんテンポが速くなって、クドさも増していくんっすが、ま、これも森くんの持ち味かな…と。 で、次。 「C.B. アンド・ミー」 。 「中学生、ババァ、そして僕」? ストライクゾーン、広いっすな。 小気味のいい曲で、軽快な演奏が繰り広げられております。 んなことで、ラスト。 「マイスルトーンズ」 。 ちょっと意外な選曲なんっすが、ムラサキイガイよりはムール貝やろ? …と。 同じ貝なんっすけどね。 「まず隗(かい)より始めよ」。 昔の人はいいことを言いますよね。 貝、関係ないんっすけど。 で、演奏のほうはというと、ちょっとチンドン屋っぽかったりするんっすが、これはこれで、アリかな…と。 んなことで、今日のところは以上です。
【総合評価】 CDショップでふと手に取って、ジャケットを目にした瞬間、そっと元の棚に戻したくなるんっすが、ちょっと待ったぁ! そのアルバム、見たよりはぜんぜんマシっすぜ。 ジミー・フォレストと相性がいいのか、ライブの観客が2人を燃え上がらせたのか、とってもホットで、ファイア! …な演奏が繰り広げられております。 かなり臭くて、ちょっとネバついているんっすが、シャーリー・スコットのピアノがいい感じに中和してくれるし、臭いのが好きなフィクサーには、オススメ☆