I PLAY TROMBONE (BETHLEHEM)

FRANK ROSOLINO (1956/5)

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【パーソネル】

FRANK ROSOLINO (tb) SONNY CLARK (p) WILFRED MIDDLEBROOKS (b) STAN LEVEY (ds)
【収録曲】

(01-02) I MAY BE WRONG (BUT I THINK YOU'RE WONDERFUL) / THE THINGS WE DID LAST SUMMER
(03-06) FRIEDA / DOXY / MY DELUX / FLAMINGO
【解説】 ( 2024年02月11日更新 / 連載 1,570回 )

 そういえば、烏丸せつこって、いたなぁ…と。 いや、 前回 、京都駅から地下鉄に乗ったら着物姿の若い2人組のギャルがいて、ドアの上の路線図をみて、 「この “烏丸 (とりまる) ” というところで降りるみたい。 」 …とか言ってた。 可愛い♪ そんな話を書いたんっすが、 “とりまる” じゃなくて、 “からすま” っすよね。 あ、でも、烏丸せつこは “からすまるせつこ” っすよね。 で、何気なく Wikipedia を見たら、烏丸せつこ (からすま せつこ 1955年2月3日 - ) は日本の女優…と書いてあって、え、マジすか? 子供の頃からずっと、 “からすまるせつこ” だと思い込んでました。 思い込んだら〜、試練の道を〜♪ 知らんかったとはいえ、ずっと試練の道を歩んでいたんっすな。 ま、早めに気づくことが出来たのは不幸中の幸いなんっすが、で、女優だったんすな。 最近は男女を問わずに “俳優” と呼ぶようになって、個人的にはちょっとアレなんっすが、女優と言えば、ずーっと前に見た 『よしもと新喜劇』 。 山田花子に 「私、女優になりたいねん。」 と言われた内場勝則が、めっちゃビビってました。 「女優? “女に優れてる” って書いて、女優? 劣ってるやん!」  個人的にはめっちゃ好きなんっすけどね、山田花子。 僕本人が山田花子顔だったりするし。 で、烏丸せつこが “からすませつこ” なら、薬師丸ひろ子は? 薬丸裕英は? 相撲取りの武蔵丸は? 大河ドラマの真田丸は? ラグビーの五郎丸は? おじゃる丸は? 腹痛 (はらいた ) の薬の正露丸は? じゃじゃまるは? ぴっころは? ま、正露丸は “せいろがん” だし、じゃじゃまるは平仮名だし、ぴっころは関係ないし、この辺の読み方は間違ってないと思うんっすが、薬師丸ひろ子が、実は “やくしまひろこ” で、屋久島出身だったりする可能性もゼロではなかったりするとか? えーと、 Wikipedia 。 あ、さすがに大丈夫でした。 東京都港区北青山出身。 都会っ子じゃん。 で、一方、烏丸せつこは滋賀県大津市の出身。 あ、なるほど。 浜大津あたりからの京阪線って、京都市営地下鉄の東西線に乗り入れてますもんね。 高校生の頃、休みの日に電車に乗って京都へ遊びに行ったりして、京都の地下鉄の駅名に馴染みがあったんでしょうな。 うち、大きくなったら女優になるどす。 京都の地下鉄の駅名にちなんだ芸名を付けるどす。 そんな夢を抱いていたのではなかろうかと。

  路線図 を眺めつつつ、南のほうから順番に。 この辺りは線路が南北に伸びていて、どこが東西線やねん。 …と、突っ込みを入れたくなるんっすが、まずは、六地蔵せつこ。 何となく 「料理の鉄人」 に出てきそう。 道場六三郎からの連想なんっすが、 “六” しか、あってへんがな! そんな気がしないでもないんっすが、そういえば昔、道場六三郎を “どうじょうろくさぶろう” と読んじゃってました。 さすが鉄人。 料理の道場とか開いてるんやな! …と、一人で納得していました。 「どうじょうするなら、金をくれ!」 そんなドラマの台詞が流行っていたし、僕が勘違いしちゃったのも、ま、しょうがないかな…と。 日本語として、ちょっと変なんっすが、 「道場するから、金をくれ!」 それならまだ分かるんっすけど。 道場六三郎が、道場の開設資金をクラウドファンディングで募ってるんかぁ。 そんな上から目線では、誰も金を出してくれへんぞ。 …ということで、六地蔵せつこは、却下。 ということで、次。 石田せつこ。 うわ、普通。 めっちゃ普通。 個人的には、もうこれでいいかぁ。 そんな気がするんっすが、この話、まだ始まったばかりで、1回分の原稿を賄うには程遠いので、もうちょっと粘って貰わないと。 未唯 mie の 「NEVER」 を見習えよ! …と。 ねばねば、ねばえば、ねばねば、ねばえば♪ めっちゃ粘ってますよね。 ドラマ 『不良少女とよばれて』 の主題歌だったんっすな。 見ていないので、知りませんでした。 ついでに言うと、 『家なき子』 も。 あ、 「どうじょうするなら…」 って、 “道場” じゃなくて、 “同情” やったんか! さすがにそれくらいは知っていたんっすが、ということで、次。 醍醐せつこ。 メンタリストのDaiGo、もしくは、本物のほうのDAIGOっぽい。 本物のほうって、それじゃあまるで、メンタリストのDaiGoが偽物みたいじゃん。 憤りを憶えずにはいられませんが、それくらいでメンタルケアをやられていてはメンタリストとして失格なので、ここは試練だと思って耐えて貰わないと。 一泊20万円の旅館で、部屋付きの洞窟風呂 (?) に湯が溜まってなくて、湯が溜まるのに次の日の朝まで掛かって、しかも、ぬるい。 そんな仕打ちを受けたりしても、これも試練かも知れん。 そう、前向きに考えないと。 僕はとてもそんな試練には耐えられそうにないので、醍醐せつこもパス。

 で、次。 小野せつこ。 うわ、普通。 めっちゃ普通。 個人的には、もうこれでいいかぁ。 そんな気がするんっすが、そんな名前だと、何かをやらかした時に外人から 「Oh! No! 小野せつこ」 って言われるぞ? そんな屈辱に耐えられるのか? 僕はとても耐えられそうにないので、次。 椥辻せつこ。 そんな名前だと、イランの最高指導者のハメネイ師に 「読めねぇし!」 って言われるぞ? エエんか? と言うか、日本人の僕でも読めねぇし。 椥 (木偏に知る) って、こんな漢字、知らねぇし。  「不知火」 と書いて 「しらぬい」 と読むとか、知らねぇし。 関係ねぇし。  (!至急!) 京都の地名で「木知」(←一文字)「辻」;この二つでなんと読むのですか??   「なぎつじ」 「なぎのつじ」 、どっちや?  どうやら、“の” が付かないのが正解っぽいんっすが、で、次。 東野せつこ。 「ひがしの」 「とうの」 「あずまの」 、どれや?  そういえば昔、下請けの電気屋に東さんというオッサンがいて、みんな 「あずまさん」 と呼んでいたんっすが、3年ほどして、実は 「ひがしさん」 であることが判明したことがありました。 本人も訂正すればエエのに…。  「あずま」 のほうが、将来DJになった時に 「DJ AZMA」 を名乗れて、アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士。 そんな思惑でもあったんっかね?  「ひがし」 だと、そのまんま東みたいで、ダサいし。 で、次。 山科せつこ。 これ、個人的にはかなりイケてると思うんっすが、良心に恥じるところがあって気がひけたり、後ろ暗い思いがあったりすると、やましいな、山科せつこ。 そう、言われちゃう恐れがあります。 で、次。 御陵せつこ。 ああ、またハメネイ師を怒らせるような芸名を付けようとして。 イラン人に恨みでもあるんっすかね? イラン人を敵に回すと、偽造テレホンカードを売ってやらねーぞ! いや、いらねぇし。 で、御陵。 これ、何て読むんっすかね? 知恵袋にないっすかね?  京都山科区の「御陵」ってなんて読むんですか?  ありました。 「みささぎ」 。 御 (み) は分かるとして、陵 (ささぎ) 。 関係ないんっすが、 「ささげ」 という野菜? 豆? …がありますよね。 で、その昔、某・三菱重○業で働いている 「ささげさん」 という人がいました。 直接の知り合いではないんっすが、重工から、うちの会社に出向しているオッサンがよく、 「ささげさんに聞いてみるわ。」 とか言ってました。 何でもいいけど三菱重○業の人って、自分の会社のことを 「重工」 って言うんっすよね。 ただ単に 「神宮」 と言えば、伊勢神宮のことを指すように、 「重工」 と言えば、三菱重○業のことや! …みたいな。 川崎重工業の人は 「川重 (かわじゅう) 」 って、ちょっぴり “皮だけの鰻重” っぽい、割とへりくだった言い方をするのに。 で、その重工の 「ささげさん」 。 ある日、文字で書かれた状態を目にする機会があったんっすが、そこには 「捧課長」 と書かれていて、捧げるの、ささげさんやったんかぁ! …と、目からウロコ。 何となく、 「笹下」 みたいな、パンダの好物のなかでも、安物。 そんな字面を想像していたんっすよね。 ちなみに野菜だか、豆だかの 「ささげ」 は、漢字で書くと、大角豆。 “大角の旦那” っぽい豆だったんっすな。 ハイジに登場しますよね。 これ 。 アルプスの少女の癖に、アイベ ックスも知らんのかい! ま、僕も知らなかったんすが、でもまあ、僕はアルプスの少女じゃないし! ただの桑名のオッサンだし! 桑名にアイベックス、いないし!  コンベックス なら僕も持ってるんっすが、これ、そんな名前だったんっすな。

 で、御陵 (みささぎ) 。 何か、古墳っぽいっすよね。 御手洗天皇陵、略して “御陵” とか、ありそうっすよね。 ま、そんな便所みたいな天皇は実存しないので、そんな古墳はないと思うんっすが、正確は こちら 。 天智天皇やったんか! めっちゃメジャーやん! ま、僕は断然、天智よりも天武天皇派だったりするんっすが、何せ、自宅の裏に 天武天皇御足洗井跡 があったりするし。 もう、天皇の墓とか、お話にならないレベルの史跡。 天智とか、 “てんちむ” の “む” が無いバージョンみたいなもんっすよね。 ま、それでもさすがに、天皇の墓を名乗るのはちょっと、おこがましい気がするので、御陵せつこは自粛しておいたほうがいいかと。 で、次。 蹴上せつこ。 路線図を見ると分かるように、ここからようやく東西線らしくなるんっすが、近くには南禅寺やインクラインなんかがあったりするので、観光客にも割とお馴染みかと。 それにしても、凄い名前っすよね。 “蹴上 (けりあげ) ” と詠みたくなるんっすが、正確は “蹴上 (けあげ)” 。 鉄棒に “蹴上がり(けあがり) ” というのがあるので、言われれば、ま、読めるかな‥と。 問題は何を蹴り上げるかなんっすが、襟足? それは刈り上げ。 “かりあげ住宅” というと、襟足がさっぱりした住民が住んでる印象だったりするんっすが、あれ、刈り上げじゃなくて、借り上げだったんっすな。 で、 “蹴り上げ住宅” だと、家庭内暴力の温床っぽいっすよね。 床暖房? いや、そういう “温床” じゃなくて。 で、京都の蹴上では、いったい誰が暴れたのかというと、源義経。 えーと、 これ 。 エエぇぇぇ…。 蹴り上げたどころじゃなくて、斬り捨ててるやん…。 耳と鼻、削がれてるやん…。 それ以来、重治は耳なし芳一 兼 鼻なし芳一になりました。 そういう話ではないんっすが、馬が泥水を蹴り上げたから、蹴上? この地には粟田口刑場という処刑場があり、そこに向かうのを嫌がる罪人たちを、役人が後ろから蹴り上げたことから、蹴上という名前がついたと言われる説のほうが、説得力があるような? ま、いずれにしろ、よほどの女王様キャラで売り出そうとしない限り、蹴上せつこという芸名は、ないな…と。

 で、次。 東山せつこ。 東の野と、東の山、両方あるんっすな。 で、東山よりも東野のほうが山のほうにあったりします。 適当っすな。 後は野となれ、山となれ。 そんな捨て鉢さが感じられます。 で、東西線って最初にも書いたように、山科の辺りから南のほうに向かってますよね。 これは恐らく、行く手を東の山に阻まれて、仕方なく右に曲がった結果だと思うんっすが、東西線だからもうちょっと頑張って、東のほうまで伸ばそう。 そんな気概はなかったんっすかね? へたれ、いくじなし、根性なし、甲斐性なし。 そんな誹 (そし) りは免れません。 京阪京津線を見習え! …と。 ちゃんと 逢坂山隧道 とか掘って、京都までぶち抜いてますもんね。 あ、逢坂山ってアレっすか。 逢坂の関があるところなんっすか。 これはもう、蝉丸 っすな。 ちなみに蝉丸って、 “せみまる” っすよね? 実は “せみま” と読む…とか、無いっすよね? ついでに往年のスケベ女優の 豊丸 も、 “とよまる” っすよね? うちはニコニコ健全サイトなので、直接リンクを貼るのは控えさせて貰ったんっすが、日本の力士の一人飛天龍貴信の以前の四股名の豊丸 (ゆたかまる) のほうでは、ぜんぜんコーフン出来ないので、各自で本命のほうを見て貰うとして。 いずれにしろ、京都市営地下鉄は京阪電鉄を見習って頂きたいところなんっすが、よくよく考えたら東山を超えたら滋賀県なので、京都市営地下鉄は知ったこっちゃないっすよね。 右折しちゃうのも、やむを得ないかな…と。

 で、三条京阪せつこ。 滋賀県からやってきた京阪京津線は御陵駅で接続して、そこから先は純然たる京都地下鉄東西線の駅なんっすが、何故だかそんな紛らわしい名前が。 で、京都市の路線図 。 大阪のほうからやってきた京阪本線は京都駅を通らないので、観光客には今ひとつ使い勝手が悪いんっすが、地下鉄との乗換駅は 「三条駅」 という名前だったりします。難解っすな。 南海じゃないのに、難解。 で、次。 京都市役所前せつこ。 分かりやすいといえば、分かりやすいんっすが、どうせならもっと歴史のある地名を駅名にすればいいのに…。 京都市役所の住所は 京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町らしいので、「本能寺駅」で、いいのに。 で、次。 烏丸御池せつこ。 ようやく本命に近づいて来ました。 が、余計なものが付いてますな。 御池(おいけ)。 何か、はまりそう。 さあ、大変そう。 ドジョウが出て来て、コンニチハ! …とか、挨拶されそう。 日清製粉、唐揚げ粉〜♪ ちなみに観光客ではない、とっても通な地元の女子高校生は、「烏丸御池」のことを 「おいけ」 と略すようです。 以前、京都で地下鉄に乗ったらとっても通な地元民らしい女子高校生が乗っていて、烏丸御池駅に着いた時に、「あ、 “おいけ” やぁ。」 と言って降りていったので、間違いないっす。 阪急電鉄に御池ではない、ただの “烏丸駅” というのがあるので、そちらとの混同を避ける為でありましょう。 ちなみに、この “烏丸駅” と接続している京都地下鉄烏丸線の駅の名前は “四条駅” 。 難解っすな。 南海じゃないのに、難解。 で、烏丸御池せつこではなく、烏丸せつこということになると、もしかして地下鉄の駅名からじゃなくて、阪急のほうから付けたんだとか? ちなみに、地下鉄東西線が醍醐駅−二条駅間で開業したのが1997年。 エエぇぇぇ。 めっちゃ最近やん。 で、烏丸せつこが6代目クラリオンガールに選出されたのが、1979年。 これはもう間違いなく、東西線由来ではありませんな。 今まで順番に検証してきたのは、何やったんや? …と。 ま、いずれにしろ、薬師丸ひろ子も、薬丸裕英も、武蔵丸も、真田丸も、五郎丸も、おじゃる丸も、じゃじゃまるも、蝉丸も、豊丸も、 “丸” と書いて “まる” なのに、烏丸だけ “からすま” なのは、何か理由(ワケ)がありそうっすよね? その昔、蹴上の処刑場で蹴り殺された罪人の遺体を、今の烏丸御池駅の近くの御池に捨てていたところ、ドジョウ…じゃなくて、カラスがいっぱい寄ってきて、魔境みたいになったから、烏魔(からすま)。 が、 “魔” という漢字は縁起が悪いので、「丸」に置き換えて、丸くおさめた…みたいな? で、困った時の知恵袋。 烏丸を「からすまる」ではなく「からすま」と読むのは何故ですか? 「からすま」 のほうが言いやすいから。 え? そんだけ? じゃ、どうしてこの地が 「烏丸」 という地名になったのかというと、えーと、 ここ 。 もしかしたらそこは魑魅魍魎の場所でカラスが飛び回っていたんでしょうかね? そうそう。 絶対、そう思いますよね。 が、結論から言えば カラスとは全く関係ないんです! え、マジかよ?  “カラス” も “まる” も、当て字だったと。  とまあそんなことで、烏丸からすま)の話はおしまい。 次回は 「カラスミ」 について考えてみたいと思うんっすが、珍味はあまり好きではないので、考えてみないかも知れなくて、で、とりあえず今週は、おしまい☆

 ということで、今日はフランク・ロソリーノっす。 まあまあ、有名っすよね。 何となく名前は聞いたことがあるような気がする。 …という程度には、よく知られていたりします。 フランク・ロソリーノだったか、フランク・ソロリーノだったか、いつも迷ってしまうんっすが、かいけつゾロリーノっぽくないほう。 そう覚えておけば、問題は解決するかと。 労働組合に加入して、ベースアップとか要求してそう。 フランク・労組リーノ。 それでも覚えられますよね。 フランク・ロソリーノ(Frank Rosolino、1926年8月20日 - 1978年11月26日)は、アメリカのジャズ・トロンボーン奏者。 ロソリーノはアメリカ合衆国ミシガン州デトロイトで生まれ、ボブ・チェスター、グレン・グレイ、トニー・パスター、ハービー・フィールズ、ジーン・クルーパ、スタン・ケントンのビッグバンドで演奏した。ケントンと過ごした後、ロサンゼルスに定住し、ハワード・ラムゼイのライトハウス・オールスターズ (1954年-1960年) においてハモサ・ビーチで演奏した。 そういった経歴の持ち主のようで、ウエストコースト・ジャズ、及びビッグバンド系は、いまひとつウケがよろしくない日本においては、あまり馴染みのないキャラだったりするかも知れません。 写真で見る限り、ちょっとスケベそうな気のいいアンチャンという感じなんっすが、ロソリーノは私生活に大きな問題を抱えていた。彼が浮気をしていたことを知った彼の3番目の妻 (そして2人の息子の母親) は、ガレージで一酸化炭素を吸入して自殺した。彼女の死に耐え切れず、1978年11月26日、ロソリーノは眠っている息子2人を射殺した。1人は即死。もう1人は生き残ったが、目が見えなくなった。 ロソリーノは、息子を撃った直後に自らの頭を撃ち、死亡している。 うわ…。 私生活に大きな問題というレベルちゃうやん…。 1人は生き残ったのに、息子2人を射殺って、ちょっと違う気がするんっすが、いずれにしろ、悲惨過ぎぃ…。 そんな人の演奏を聞くと、気分が滅入っちゃいそうなんっすが、大丈夫。 演奏そのものは極めて御陽気で、能天気なものだったりします。 何でもいいけど 「ノーテンキ」 って、頭の中、快晴の 「脳天気」 じゃなくて、「能天気」 なんっすな。 “能” って、あの陰鬱そうな日本の伝統文化? えーと、【のうてんき】 の語源 。 あ、脳天気と書くこともあるんっすな。 で、 “能” も “脳” も、当て字である…と。 「濃恬気」と書くのが正しい…と。 エエぇぇぇ…。 それだと、「こい・かっけ」? …とか 読んでしまいそうで、まったくノーテンキな感じがしませんよね。 当て字でも 「脳天気」 が、いちばんピンとくるかな? …と。 で、今日はそんなロソリーノの 『アイ・プレイ・トロンボーン』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 『私はトロンボーンを演奏します』 。 そのまんまっすな。 1956年録音のベツレヘム盤。 シンプルなワンホーン・カルテットなんっすが、ピアノがソニー・クラークだったりするのが、最大のウリかと。 いいっすよね、ソニー・クラーク。 さば味噌煮 暗く青春 刻んでた。 そんな人名俳句でも知られております。 これ、僕が考えたんだよね。 …と、もうちょっとで手柄を横取りするところだったんっすが、調べてみたらイリノイ鮭師匠の作でありました。 んーと、ここ 。 個人的には NEXT PAGE の 、かれい技師作の、インキンは 。 これがいちばん、酷いな。 そう、思わずにはいられなかったりするんっすが、関サバ師匠の陰毛図の句は、レジェンドでありますな。 とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目。 「アイ・メイ・ビー・ロング(バット・アイ・シンク・ユア・ワンダフル)」 「私は多分、間違っている (だけど、私はあなたが素晴らしいと思う)」 っすか。 僕の英語力ではこれが精一杯なんっすが、最新のAIを搭載した翻訳ソフトなら、もっと詩的に訳してくれる筈。 で 、試してみました。 「私は、間違っている (しかし、私は、あなたがすばらしいと思います) かもしれません」 。 カッコをそこに持ってきたかぁ! ちょっと斬新なんっすが、言ってることは、ほぼ同レベル。 僕の英語力も捨てたものではないな…と。 作者として Ruskin, Sullivan、2人の名前がクレジットされているんっすが、サリバン先生? 「奇跡の人」 って、ヘレン・ケラーじゃなくて、サリバン先生の事らしいっすな。 『まんが人物伝 ヘレン・ケラー 三重苦の奇跡の人』 。 お、サリバン先生、めっちゃ美形。 で、ヘレン・ケラーちゃん、可愛ぇぇ♪ 個人的に洋ロリにはあまり興味がなかったりするんっすが、これはいいかも? で、曲のほうはというと、どこかで聞いたことがあるような、ないような…。 いかにも歌物らしい、ほのぼのとした曲調だったりするんっすが、ロソリーノがミディアム・テンポで優しく歌い上げて、で、そのままソロ・パートへと。 なかなか、達者っす。 途中で倍テンポになったりするんっすが、音程、めっちゃ安定してますな。 僕は Switchの 『トロンボーンチャンプ』 でしか、この楽器を演奏したことがないんっすが、めっちゃ難しいんっすよね。 操作は Jpy-Con の上下で音程を調整したり、カメラから距離感で演奏したりといたってシンプル。 僕は Switch Lite しか持ってないので、本体の傾きで音程を変えるしかないんっすが、ドレミファソラシドを正しく吹くだけでも、大変。 欠陥楽器やろ? そう、思わずにはいられませんが、プロの人は、こともなげに吹いていたりして、それだけでもう、尊敬。 で、続いてクラークのピアノ・ソロが登場するんっすが、これがもう、半端なく “らしく” って、たまらんっ♪ で、最後は軽くボントロとベース、ボントロとドラムスの絡みがあって、ほのぼのとしたテーマに戻って、おしまい。 毒気が皆無なんっすが、ま、たまにはこういうのもいいんじゃないっすかぁ?

で、次。 「ザ・シングス・ウイ・ディド・ラスト・サマー」 。 翻訳ソフトだと 「私達がこの前の夏にした事」 と出るんっすが、日本ではもっぱら 「去年の夏」 というシンプルな邦題で知られております。 最近は「過ぎし夏の思い出」と訳されたりすることも。 いいっすよね、これ。 個人的にめっちゃ好きなんっすよね。 曲もいいし、詞もいいし。 歌の中身はまさしく、「私達がこの前の夏にした事」 という感じなんっすが、えーと、 これ 。 個人的には、ベルの音が僕の腕力を示してくれたっけ…というところが好きなんっすが、元の英語だと、The bell I rang to prove that I was strong。 私が強かったことを証明するために、私が鳴らしたベル。 ※ アメリカ映画の遊園地シーンで見るハンマーゴングとかハンマーストライカーと呼ばれる遊戯具のことか。(大型ハンマーである部分を叩くと、てこの作用でおもりが垂直のレールを駆け上がりベルを鳴らす力試しの遊戯)。 これで見事に鐘を鳴らして、私が強かったことを証明するすると同時に、景品のキューピー人形を獲得したのではなかろうかと。 よかったじゃん。 が、あの楽しかった夏の思い出は、もう…。 「ざまぁ!」 としか思えなかったりするんっすが、力こそパワー! …みたいな脳筋系は今どき、流行らないんっすよね。 で、これ、演奏のほうはというと、スローテンポながら、ほのぼのとした仕上がりだったりして、変に湿っぽくならないところが、陽キャやな…と。 続くクラークのピアノは普通に湿っぽいんっすが、こういうところがいかにも陰キャっぽくて、日本人にウケるんやろな…と。 その二者のコントラストが絶妙で、よかったな…と。

 で、次。 「フリエダ」 。 ロソリーノのオリジナルっす。 明るくて、それでいて、ちょっぴりペーソスを感じさせるような、とっても不利な江田五月。 そういったアレでありますな。 江田五月とか、亀井静香とか、女の子なのかと思ったら、オッサンやん! …というので、日本のオッサンの間では、人気が今ひとつだったりするんっすが、逆に女の子なのにオッサンみたいだった井脇ノブ子は、人気がありましたよね。 やる気 元気 いわき というキャッチフレーズもよかったし。 僕なんか、ヤル気はないし、元気もないし、いわきでもないし、もう、さっぱりなんっすが、で、演奏のほうはというと、テーマの後、最初にピアノのソロを持って来たところが、いいな♪ …と。 それだけで気分が変わりますからね。 ここでのクラークは、ただ単に暗いだけでなく、スインギーな側面も聞かせてくれたりして、いいと思います。 で、その後、脳天気なロソリーノが出て来て、縦横無尽なソロを聞かせて、で、最後は ds→p→ds→tb の4バースで小粋に決めて、でもって、テーマに戻っておしまい。 超正統派のハード・バップという感じで、よかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「ドキシー」 。 ソニー・ロリンズの曲っすな。 ロリンズくん、13年前くらいの時点で、 こんな大変な頭 になってしまってはいるんっすが、まだご存命なんっすな。 生きてるだけで、凄ぇぇぇぇ。 で、これ、曲そのものはシンプルで、特筆すべき点はないんっすが、アドリブの素材としては、面白かったりするんっすかね? わははははははは。 僕は楽器はさっぱりなので、その辺の事情はよく分からんのっすが、クラークのご機嫌なピアノのイントロに続いて、ロソりんが出て来てテーマを吹いて、で、そのままソロ・パートへ。 この一連の流れ、みんな楽しげだったりします。 ロソりんのアドリブも、よどみがありません。 で、その後、スタン・リービーのタイコのソロがあって、続いてクラークのソロがフィーチャーされて、最後、再びロソりんが出て来てソロを吹いて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 まさか、この原稿をアップした直後に、ロリンズの訃報に接することになるとは…。 この不吉な予言が当たらないことを祈って、次。 「マイ・デラックス」 「私の豪華」 っすか。 デラックスというと、吉田くんのライバルの デラックスファイター とか、 『デラべっぴん』 というスケベ雑誌が頭に浮かぶんっすが、あれ、名古屋弁で、でら(=とっても)べっぴんだで、かんわ。 …という意味ではなく、デラックスべっぴんの略だったんっすな。 で、この 「マイ・デラ」 は、ロソりんのオリジナルなんっすが、ウォーキング・ベースで始まり、で、その後、アップテンポで、わりと軽めなテーマが演奏される。 そういうアレだったりして、で、ソロ・パートはトロンボーン、ベース、ピアノ、最後に再びベースの順。 でもって、tb→ds→tb→ds の掛け合いがあって、テーマに戻って、おしまい。 超正統派のハード・バップで、ま、悪くはなかったな…と。

 でもって、ラストっす。 「フラミンゴ」 。 フラミンゴと言えば、僕が小学生だった頃、とってもピュアなジャイアンツ・ファンだった奴が、ピンクレディの 「サウスポー」 は、王選手を馬鹿にしていて、許せん! そう、憤っておりましたが、んーと、 これ 。 フラミンゴみたいに、ひょいと一本足で〜♪  なるほど、馬鹿にしてますな。 で、 ピンク・レディー『サウスポー』のモデルは誰なのか?

  お客さん:あの頃のサウスポーといえば……江夏豊!

  マスター:それが違うんだな。モデルは、太平洋クラブライオンズの永射保(ながいたもつ)。

  お客さん:左のアンダースロー! あの永射か! そういえば振り付けもアンダースローっぽい!


 えっ? 誰? しかもアンダースローって、イメージが違う…。 で、言うほど、振り付けもアンダースローっぽいか? 改めて フリツケ を見直してみたら、うーん…。 アンダースローではない、ソフトボールの下手投げっぽかったり、サイドスローみたいだったり、スリークォーターみたいだったり。 で、えーと、永射保 。 え? サイドスローじゃん。 このマスターとお客さん、いろいろと大概なんっすが、で、「フラミンゴ」 。 米津玄師ではありません。 作者として Anderson, Grouya、2人の名前がクレジットされているんっすが、えーと、 これ 。 おお、ダイナ・ミキちゃん、いいじゃん。 ウクレレの弾き語りも絶妙なんっすが、ロソりんのボントロ版も、完璧な仕上がり。 クラークのソロも泣けるっす。 ということで、今日は以上っす。

【総合評価】 もの凄くオーソドックスで、毒気が皆無なんっすが、別段、ウエストコーストジャズ臭かったりすることもなく、普通に楽しめました。 歌物+オリジナル+ロリンズ物という構成もよく、で、ソニー・クラークも完璧。 クラーク目当てで買っても決して損はさせない、そういうアレだったりして、地味にオススメ☆


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