OBATALA (P-VINE RECORDS)

中 路 英 明 (1997/05)

OBATALA ←click!!


【パーソネル】

中路英明 (tb) 近藤和彦 (as,ss) 中島 徹 (p)
山田良夫 (b) 藤井 摂 (ds) KOSMAS KAPITZA (conga,perc)
【収録曲】

(01-02) EVERYTHING HAPPENS TO ME / MI TIERRA NATAL
(03-05) Y.Y.’S ESPECIAL / CANCION SIMPLE / COPPIN’ THE BOP
(06-08) ARUBA / OBATALA / SAMBA PARA ENRIQUE
【解説】 ( 2024年04月14日更新 / 連載 1,577回 )

  あ〜あ〜、8時ちょうどの〜、しなの3号で〜、私は私は、あなたから〜、旅立ちま〜す〜♪ …ということで、行ってきました長野県と群馬県。 それと、埼玉県。 最初は松本城と上田城址で桜を愛でて、別所温泉に泊まって、小諸の懐古園で桜を愛でて、群馬に移動して、草津温泉に泊まって。 そんなプランを立てていたんっすが、 前回 参照。 勢いで 「ろくもん」 を予約してしまった結果、行程を見直さなければならなくなってしまったんっすが、しかも長野県内の桜の名所、4月に入ってもまったく咲く気配がないし。 桜が咲かなきゃ、「さくらブギウギ」 を歌えないじゃん! ま、個人的にはタイトルが 「さくらブギウギ」 なのに、歌詞が 「さくら、咲いた咲いた、ブギブギ♪」 だったりするのが到底許せないので、歌えなくてもぜんぜん構わないんっすが、ブギか、ウギか、どっちかに統一しろ! そう、思わずにはいられません。 個人的には「ブギウギ」のほうが、ブギでウキウキ、ウキエさんぽくって、いいな♪ そんな気がするんっすが、いいっすよね、ウキエさん。 サザエさんのキャラの中では唯一、タイコおばさんの対抗馬さんになりうる存在っすよね。 で、「さくらブギウギ」 を歌えないのは別にどうでもいいとして、桜が咲いてないと、松本城も魅力半減。 上田城址に至っては魅力九割減くらいになってしまって、うーん…。 じゃ、どこなら咲いてるんや? …と思って調べてみたら、埼玉だったんっすが、じゃ、長野駅から 「ろくもん」 に乗って軽井沢まで行って、そこから大宮まで行って、そこにお泊まりしよう…と。 新幹線で40〜50分くらいなので、軽井沢から意外と近いんっすよね、埼玉。 さくら、咲いた咲いた、埼玉〜、チェリー、チェリー、チェリオ〜♪

 名古屋発、8時ちょうどの 「しなの3号」 が長野駅に着くのが11時02分。 「ろくもん」 の出発が13時33分。 ネットで座席を予約すると、案内状が郵便で送られてくるんっすが、そこには 12:55〜13:20 JR長野駅構内 しなの鉄道きっぷうりば へお越しください。 そのように書かれておりました。 2時間ほど猶予がありますな。 しゃあない、善光寺にでも行くかぁ…と。 善光寺は前にも一度、行ったことがあるんっすが、さほど感動しなかった記憶があるんっすよね。 何となく 鈴木善幸 の顔が浮かんで来たりもするんっすが、佐藤榮作 → 田中角榮 → 三木武夫 → 福田赳夫 → 大平正芳 → 鈴木善幸 → 中曽根康弘という流れなんっすな。 前任の大平正芳は 「あーうー」 と馬鹿にされつつ、それなりに人気があったし、後任の中曽根康弘は 「バーコード」とか 「スダレ頭」 とか馬鹿にされつつ、それなりに101歳くらいまで生きて、存在感が半端なかったんっすが、 『かみちゅ!』 にも登場してましたもんね。 んーと、 これ 。 えー、有料やん…。 ま、有料に値する優良なコンテンツであるのは間違いないんっすが、月額550円っすかぁ…。 ま、それくらいなら…。 ということで、えーい、ポチったれ! いやあ、チョロいっすな。 後先考えずに、何でもすぐに課金しちゃいますからね、僕。 いいカモなんっすが、カモられなかったみんなの為に、中曽根クンの登場シーンをお裾分け。 ほれ 。 この回、中曽根クンはぜんぜん可愛くない…というか、クソ憎たらしいんっすが、火星人ちゃんがめっちゃ可愛いので、オススメ☆ で、クソ中曽根の野郎(敬称略)もこの回以降、すっかり心を入れ替えて、ゆりえ様とお友達になったりするので、憎めなかったりするんっすが、それに比べて鈴木善幸は地味過ぎて、ネタにもなりませんよね。 鈴木善幸って、言うほど何か善行したか? そんな印象しかなかったりするんっすが、鈴木善行じゃなくて善幸なので、善行しなくてもセーフ。 鈴木全校でもないので全校集会を開かなくても大丈夫だし、善光寺にお参りしなくても罰は当たりません。 が、他に行くところも思い浮かばないので、とりあえず行ってみました。 駅から歩くのはちょっと遠いので、バスで。 アルピコ交通のバスはKURURU というICカードが使えるんっすが、それ以外のカードは使えないので、地元民以外は現金で。 地元民以外には何とも使えないカードなんっすが、あ、でも、アルピコ交通以外に、長電バスや、市営バス、長野市空白地域乗合タクシーや、七二会地区の 「新じんば号」 でも使えるから! 地元民は不便じゃないから! ま、2025年の春には全国共通の交通系ICカードが使えるようになるみたいなので、あと1年の辛抱なんっすが、んなことで、JR長野駅から善光寺までは、善光寺口バスロータリー 「1番のりば (善光寺方面行き) 」 発の路線バスをご利用して、所要時間約15分、運賃190円、善光寺大門のバス停で下車。 そこから本堂まで歩いて5分くらいなんっすが、参道の両側にはずらーっと店が建ち並んでいて、なかなか賑やかでありますな。 でもって、


< 長野善光寺 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まずは「仁王門」。 本堂正面に伸びる参道上、門前町の中に南面して建つ。三間一戸八脚門、切妻造銅板葺で、正背面に軒唐破風を付す。柱上木鼻の正面を獅子、側面を獏、妻飾を龍の彫刻で飾る。正面側の両脇間に一対の仁王像を安置する。古刹の境内入口を引き締める重厚な門…だそうっす。 軒唐バブー! いや、バブーじゃなくて、 「はふう」 っすか。 あ、「はふ」 と読むんっすな。 で、ここの部分だったんっすな。 ここの部分が実に軒唐であるな! そういった造りだったみたいなんっすが、正面しか見ていなかったので、よく分かりません。 威風堂々とした佇まいなんっすが、1752年に創建されたが、1847年の善光寺地震で焼失。 1864年に再建されたが、1891年の火災により焼失した。 現在の仁王門は、1918年に再建されたもの。 さほど歴史はありません。 仁王像の配置は、通常とは逆で、左側に阿形像、右に吽形像が置かれている。 高村光雲と米原雲海による造立。 ほぉ、高村光雲っすか。 何か、名前は聞いたことがありますな。 少なくとも高村雲胡(たかむら・うんこ)とかよりは臭くなさそうなんっすが、よって、仁王門は匂うモン♪ …ということは、ないのではなかろうかと。 で、その先には 「山門」 もしくは 「三門」 が。 山にあるワケでもないのに山門って、変じゃん。 もしくは、門がひとつしかないのに三門って、変じゃん。 どちらの漢字を使っても文句が出るんっすが、 三門と山門の違い「山門」 はお寺の門全般を指します。お寺のことをお山とか一山(いっさん)いうことが多く、寺号や院号の前に山号がつくことが一般で、うんぬん。 ちなみに善光寺の山号は 「定額山」(じょうがくさん) らしいんっすが、定額料金を払えば追加で課金をしなくてもよさそうで、そこのところが庶民の信仰を集めたのかも知れません。 …とか言いつつ、後から色々とオプション料金を取られそうな気がしないでもないんっすが、で、かたや「三門」とは「三解脱(さんげだつ)門」の略で、通常は禅宗の本山等に見られる二重門のことです。例外的に知恩院や増上寺・金戒光明寺などの浄土宗の寺院にもあります。 ほぉ。 禅宗っすか。 タラちゃんが得意なヤツっすよね。 ようするにですねー、禅宗しますですー。 それは「善処」やがな! …って、「タラちゃん、ようするに」 の回を見ていないと、ツッコミようがないボケだったんっすが、これ、どういう話なのかというと、「ようするに」 とか 「善処します」 といった言葉を覚えたタラヲが調子に乗って濫発しまくって、「何が “ようするに” だ! 子供の癖に生意気だぞ!」 と、近所のガキに凄まれて、泣く。 そういったストーリーでありました。 タラヲが糞ウザかったので、泣かされて溜飲が下がる思いでありましたが、じゃ、善光寺は禅宗だったり、例外的に浄土宗だったりするのかというと、そうではなく、じゃ、何宗なのかというと、無宗派。 日本に仏教の諸宗派が生まれる以前に創建された寺院なので、宗派を問わずに誰でもお参りできるんだそうで。 へぇ〜。 凄いじゃん♪

 最初はあまり気乗りがしなかったんっすが、実際に来てみると、なかなかイケてる寺であることが判明したんっすが、で、この山門、もしくは三門は、江戸時代中期の寛延三年(1750)に建立された由緒正しいもので、重要文化財に指定されてるみたいっす。 1847年の善光寺地震なんかで基礎が破損したり、全体の老朽化も進んだりしたので、2002年から2007年まで、5年間掛けて大修理を実施したみたいなんっすが、これはもう、早起きは山門、もしくは三門の得であるなぁ…と。 いや、この山門、もしくは三門の上に登ろうとすると、500円の損だったりするんっすけどね。 今回、そこまで時間も興味もなかったのでスルーしたんっすが、登った人のブログを見ると、 こんな感じ 。 ☆回廊から参道-境内を烏賊(イカ)? あ、いや、鳥瞰(ちょうかん)っすか。 烏賊ならちょっとイカすかも? そんな気がしたんっすが、鳥瞰なら別にいいやぁ…と。 鳥目なら、ビタミンAさえ不足すれば、誰だってなれるし。 ということで、次。 「本堂」 。 善光寺は創建以来十数度もの大火に遭いましたが、そのたびに善光寺を慕う全国の信徒らによって復興されてきました。現在の本堂は宝永四年(1707)の再建で、江戸時代中期を代表する仏教建築として昭和二十八年(1953)に国宝に指定されています。高さ約27m間口約24m奥行約54mという東日本最大級の国宝木造建築で、衆生の煩悩の数と言われる百八本の柱で造られています。  ほぉ、凄ぇじゃん! 全国的にみても東大寺大仏殿につぐ大建築らしいんっすが、ちなみにそっちは正面の幅57.5m、奥行き50.5m、棟までの高さ49.1m。 あ、東大寺大仏殿につぐと言っても、幅と高さは半分くらいなんっすな。 ショボいやん! ちなみに桑名にあるカインズホームは西日本最大級という触れ込みだったと思うんっすが、売り場面積は約1.8万u。 善光寺の本堂は1,296u、東大寺の大仏殿は2,903.75u。 勝負になりませんな。 桑名、完勝っ! ま、歴史的な木造建築物とホームセンターを比較しても、あまり意味がないような気もするんっすが、ちなみに、よく広さの指標とされる東京ドームの建築面積は46,755uだそうっす。 あ、やっぱ、デカい…。 あ、でも、歴史的なホームセンターと野球場を比較しても、ぜんぜん意味がないし!

 で、この本堂のご本尊は一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)。 絶対秘仏なので、誰も見たことがありません。 誰も見たこと、ナイナイ、ナーイナーイ、誰も触って、ナイナイ、ナーイナーイ♪ 「大きな森の小さなお家」 のような有り難い仏様なんっすが、そら、誰も見たことがないなら、誰も触ってないに決まってるやん! 子供心にもそう思わずにはいられませんでしたが、あ、でもよくよく考えたら、目隠しして、お触りとか、そういうプレイがあるやん! 大人になると、新たな発見があるものですなぁ。 で、目隠しして、お触りと言えば、善光寺には こんなイベント が。 「かいだんめぐり」 なら、桑名の 十念寺 にもあるし! 「じゅうねんじ」 じゃなくて、「じゅう・ねんじ」と発音するのがネイティブなんっすが、「じゅう」 までは平坦で、「ね」で上がる感じ? 言葉で説明するのは難しいんっすが、年に一度の七福神祭りの際に、1回10円で 「かいだんめぐり」 が出来るシステムだったような? 寺なのに、七福神かよ! …というのが謎なんっすが、ま、神仏習合ということで。 当時はまだ子供だったので漢字が分からなくて、階段? 怪談? …とか思っていたんっすが 「戒壇めぐり」 だったんっすな。 十念寺は、寺そのものがショボいので、「かいだん」 もあまり大したことがなく、あっという間に終わってしまって、子供心にも物足りなさを覚えるイベントだったんっすが、長野の善光寺にはもっと凄い「かいだんめぐり」があるらしいで! そんな噂を耳にして、心を時めかせたものでありますが、大人になって善光寺を訪れる機会があって、遂に念願の “本物” の 「かいだんめぐり」 が! いや、半端なかったっす。 十念寺のは、わざとなのか、ショぼさ故なのか、薄明かりが漏れていたんっすが、善光寺の「かいだん」は、マジ、漆黒の闇。 前にオバサン軍団がいて、ぎゃーぎゃー騒いでくれたので助かったんっすが、独りだったら泣いていたと思います。 トラウマ級だったので、今回はご遠慮させて頂くことにしたんっすが、三堂(本堂内陣、山門拝観、経蔵拝観)と史料館、さらにお戒壇巡りがセットになって1,200円という、お得なチケットもあるので、興味のある人は、是非。

 で、次。 (写真・下から2枚目) 。 このケムケムのやつ、何かありましたよね? 「この煙を吸うと、むせる」 でしたっけ? いや、そのまんまっすな。 ご利益ないし、どちらかというと害悪だし。 んーと、これ っすか。 なるほど。 要約すると、オメエら、タダで煙を浴びてんじゃねーぞ。 ちゃんと線香を買って課金しないと、ご利益なんかねーから! そういうことっすかね? ごもっともだと思います。 今回、僕は煙を浴びなかったし、線香も買わなかったので、何のご利益もないに違いありませんが、本堂内陣も、山門も、経蔵も拝観しなかったし、お戒壇は巡らなかったし、お土産も買わなかったし、買い食いもしなかったし、ただアルピコ交通に利益をもたらしただけの、シケた観光客っすからね。 先ほどのセット券にある「史料館」というのも行かなかったんっすが、(写真・いちばん下) の、ちょっぴりパチモン臭い三重塔の中にあったんっすな。 んーと、 これ 。 こういうところも隈なく回れば2時間くらいは余裕で暇を潰せそうなんっすが、 ネオ眞治 が好きなだけで、まったく信心深くない僕は、そういうところは無視して、近くにある 城山公園 というところに行ってみることにしました。 「しろやま」 じゃなくて、「じょうやま」 。 明治33年、大正天皇御慶事記念のために開設した長野市で最も古い公園です。善光寺に隣接し、城山動物園・長野県立美術館・東山魁夷館などの施設があります。園内には約470本の桜が植えられ、お花見の時期には多くの人で賑わいます。 そういうアレなんだそうっす。 美術館があるからなのか、ベンチなんかも


< 城山公園 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 アートな雰囲気だったりするんっすが、あ、こんなところにお菓子が落ちてるぅ♪ 赤いから 「かっぱえびせん」 かな? …と思ったんっすが、近寄って接写してみると、あ、亀田の 「つまみ種」 だね、こりゃ。 一昔前の、この手のおつまみセットには必ずといっていいほど “小魚スナック” みたいなのが混入していて、小魚嫌いの僕は苦々しく思っていたんっすが、内臓の部分が苦いんじゃあああああ! そういう、お子様舌の大人が増えて不評だったのか、近年は排除される傾向にあるようで、なにより。 で、この落とし物? 忘れ物? …を、どうするかが問題なんっすが、(その1) これはもう、善光寺の神様の御利益に違いないので、有り難く頂戴する。 シケた観光客である僕も一応、お賽銭で100円投資しましたからね。 つまみ種の小袋ひとつ分くらいの現世利益は得られて当然かと。 昭和40年代の大人や子供なら、何の疑問も持たずに、「あ、落ちてる。ラッキー♪」 と、拾い食いしたに違いありませんが、昭和50年代に入ってからでしたか、(その2) もしかしたら 「どくいり きけん たべたら 死ぬで」 かも知れないので、警戒する。 そういう大人や子供が増えたような気がします。 そう、今のヤングな若者は知らないかも知れませんが、「グリコ・森永事件」 というのがあったんっすよね。 あ、昭和59年から60年に起きた事件だったんっすな。 それ以前にも 「毒入りコーラ事件」 というのがあったんっすが、凄惨な事件でしたよね、青酸ソーダだけに。 「このコーラ、腐ってる」という辞世の句を残して死んじゃった高校生も悲惨なんっすが、 第3の事件 (大阪)大阪府藤井寺市に住む会社員の男性(当時39歳)が出勤途中にたばこを買うため立ち寄った酒屋の公衆電話に、中身の入ったコーラのびんが置かれているのを発見し、同僚に止められたが、大丈夫と発言し飲んだところ突然意識不明に陥り病院に運ばれた。男性が飲んだコーラのびんからは青酸反応が検出された。男性は一命を取り留めたが、退院した翌日に自宅でガス自殺した。 エエぇぇぇ…。 あと、何か自作自演の中学生とか、いませんでしたっけ?   あ、それは 「パラコート連続毒殺事件」 のほうっすか。 死者13名。 うわぁぁぁ…。 幸いにも死に至らなかったケースもあるんっすが、 自作自演中学生が、飲料を飲んで「変な味がする」と警察に訴え入院するも、後に自ら殺虫剤を混入して飲んだことが判明。「連続事件の犠牲者として入院すれば、同情したクラスメイトらが見舞いに来てくれると思った」と供述している。 哀しい…。 しかも、せっかく入院したのに、クラスメイトは誰も見舞いに来てくれなかったそうで、やりきれねぇ…。 とまあ、そんな事件の記憶があるので、聡明で賢明で賢くて頭がいい僕は、この 「つまみ種」 には手を出さず、そのまま放置して、その場から立ち去ったんっすが、今から思えばベストの選択ではなかったかも? そんな気がしてきました。 僕が去った後に幼女がやってきて、「あ、こんなところに、お菓子が落ちてるぅ♪」 と、無邪気に食べちゃう恐れもありますよね。 最悪の場合、「このうまくち豆、腐ってる…」と言い残して、お亡くなりになる恐れも。  ここはやはり、ちゃんと拾い上げて、その辺で酒盛りしているオッサンに渡して、毒味させたほうがよかったかも?

 で、今回、僕がわざわざこの公園に足を延ばしたのは、説明文の後半にあった、園内には約470本の桜が植えられ、お花見の時期には多くの人で賑わいます…の部分に期待したからなんっすが、おお、これは、めっちゃ綺麗♪ …なことでありましょうな、この桜がみんな満開になったら。 事前の情報で、まだぜんぜん咲いてないのは分かっていたので、落胆はしませんでしたが、ぶっちゃけ、桜が咲いてなければ、ただの普通の公園やな…と。 ま、一応、滝と池のようなものはあったし、幼女が無邪気に遊具で遊んでいるのも見れたし (←画像なし)、 何やかんやで善光寺とペアで1回分の原稿を賄うことが出来たし、んなことで 「ろくもん」 乗車記はまた、次回☆

 ということで、今日は中路英明っす。 トロンボーン奏者・日本人編の始まりっす。 すぐにネタが尽きると思われますが、とりあえず頑張りまっす。 前回 、ハウル・ヂ・ソウザという謎キャラのアルバムを取り上げたんっすが、中身のほうはポップでラテン系で、ちょっぴりオバタラっぽいな…と。 今から何年前になりますが、横濱ジャズ・プロムナードで演奏を聞いたんっすよね、中路英明。 会場で “オバタラ・セグンド” のCDが売られていたので、買って聞いてみたら、なかなかよかったんっすが、元オルケスタ・デラルス、現在熱帯JAZZ楽団やサルサスインゴサで活躍中のトロンボーン奏者中路英明が、1997年からオバタラ (アフリカを起源としカリブ海地域のラテン社会で信仰されている多神教サンテリアの神の一人) という名前で活動を始めたラテンジャズバンド。 メンバーチェンジに伴い2007年よりオバタラ・セグンド (第二期オバタラ) に改名。 現メンバーはギター鈴木禎久、ピアノ伊藤志宏、ベースコモブチキイチロウ、パーカッション大儀見元、ドラム岡本健太、と現代日本の音楽シーンになくてはならないオールスターキャストである。 レパートリーは熱帯JAZZ楽団やサルサスインゴサでも定評のある中路のオリジナルを中心に、メンバーのオリジナルや有名ラテンナンバーのカバー等。 近年はラテンリズムに他ジャンルをミックスさせたコンテンポラリーな演奏形態となっており、トロンボーンとギターのユニゾンによるサウンドが特徴。 今が最も旬な超絶メンバーによるインタープレイは従来のラテンバンドのイメージを大きく覆すほど斬新、圧倒的な興奮と感動を呼ぶ。 そういうアレ。 今回、その時に買った 『コンキスタドール』 でも別によかったんっすが、ジャケ絵を書くのが簡単そうな、セグンドになる前のオリジナルの 『オバタラ』 のほうを選んでみました。 オバタラって、タラタラしているオバチャンのイメージしかなかったんっすが、アフリカを起源としカリブ海地域のラテン社会で信仰されている多神教サンテリアの神の一人だったんっすな。 フグタラ ( ← フグ田タラオの略称) とは比べものにならないくらい偉い人…というか、偉い神であるに違いありません。 オバタラならきっと、クソ生意気なフグタラを泣かせてくれると期待しておりますが、初期オバタラの面子は、近藤和彦 (as,ts)、中島 徹 (p)、山田良夫 (b)、藤井 摂 (ds)、そして、外人と思しき KOSMAS KAPITZA (conga,perc) といったところ。 日本のジャズに極めて疎い僕にとっては、寡聞にしてよく知らん人達ばかりなんっすが、恐らく “セグンド” 同様、現代日本の音楽シーンになくてはならないオールスターキャスト + 外人なのではなかろうかと。 僕の持っているCDには各曲、中路英明クン本人が書いた解説が掲載されているので、それを引用するだけの簡単なお仕事でイケちゃそうなんっすが、さ、頑張りましょう。

 ということで、まずは1曲目。 「エブリシング・ハプンズ・トゥ・ミー」 。 言わずと知れた、ジャズの大スタンダード。 流れるようなバラードで演奏されることの多い曲だが、ここでは “コスマス - セツ” チームの勢いもあって弾けた仕上がりとなった。 本来の歌詞の内容からは思いも寄らないほどスインギーな演奏 〜 踊りたくなってきたでしょ? そういうアレだったりします。 ずーっと昔、イリノイ鮭師匠の練習風景を、わざわざ東京まで見にいったことがあるんっすが、鮭一味 (敬称略) も、この曲を超アップ・テンポで演奏しておりましたな。 意外とイイ♪ …んっすよね、これがまた。 本来の歌詞の内容からは思いも寄らないほどスインギーな演奏と書かれておりますが、元の歌詞も甘ったるいだけのラブ・ソングではなく、わりとウィットに富んだ感じだったような? んーと、 これ 。 ボーカルだと、チェット・ベイカーのオカマ歌唱の印象が強いんっすが、あれは正統派のバラードでありましたな。 で、このオバタラ版はというと、めっちゃラテン。 ウィットに富んだ、ちょっと間抜けな感じがトロンボーンの音色によくマッチしていると思います。 近藤和彦のアルトも入ってます。 ボントロ主導、そこにチョロっとアルトが絡む形でテーマが演奏されて、で、ソロ先発は中路英明。 持ち味がよく発揮されてます。 で、続いて近藤和彦のアルト。 気持ちよく楽器を歌わせております。 続いて、中島徹のピアノ・ソロがフィーチャーされるんっすが、持ち味がよく発揮されてます。 いや、この人の持ち味がどういうものなのか、よく知らなかったりするんっすが、で、最後、管楽器のユニゾンとコンガの絡みで盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 アップ・テンポでラテンな 「エブ・パプ」 も、これはこれで、悪くないな…と。

 で、次。 中路クンのオリジナルで、 「ミ・ティエラ・ナタル」 。 正しい読み方は不明なんっすが、「私の故郷」 という副題が付いたりしております。 5月のある晴れた爽やかな日に実家の近くを散策していたら、昔の友人や父の思い出が止めどもなく溢れてきて、当時アイデアとしてあったこの曲を、そういう内容にしようと思った。 そのため当初は京都の地名のひとつの “オトクニ” というタイトルだったが、全ての人が該当するようにと改名したのだ。 近藤和彦のソプラノ・サックスが曲想にフィットしている。 そういうアレなんっすが、これ、どこかで聞いたことがありますな。 もしかしてオバタラ・セグンドの 『コンキスタドール』 にも入ってた? えーと、8曲目 「ミ・ティエラ・ナタール」。 あ、やっぱり。 めっちゃ名曲なので、中路クンの中で、代表作になっているんでしょうな。 元が京都の地名だったとは思えない、お洒落で爽やかな曲調だったりするんっすが、確かにソプラノ・サックスの音色がよくマッチしておりますな。 トロンボーンとの絡みも絶妙で、基本、聞きやすいフュージョン系のサウンドなので、肩肘を張らずに楽しめるのではなかろうかと。 ソロ先発は近藤和彦のソプラノ・サックス。 個人的にはアルトよりも、こっちのほうが、いいな♪ …っと。 しっかりとアドリブもカマしてくれるので、ジャズとしても上出来なんっすが、続くエレピのソロがいかにも今風で、これはこれで、いいな♪ …と。 最後はそこに打楽器が絡んで、ラテンな空気を醸し出して、でもって、クールな雰囲気のテーマに戻って、おしまい。 いやあ、いいじゃん♪

 で、次。 「ワイ・ワイズ・エスペシャル」 。 関西を代表するベーシスト、山田良夫の作品。 山田良夫だから 「Y.Y.'s」 なんっすな。 彼の作る曲は、サウスオオサカ出身のファンキーな彼の性格から想像できないほど、ロマンチックな曲が多い。 ここでの演奏もスケールの大きいドラマチックな展開となった。 ライヴでも好評の1曲。 そういうアレみたいなんっすが、確かに、なかなか凝った構成の曲だったりして、で、ここでもソプラノ・サックスがなかなかいい感じ。 いや、アルトじゃね? そう言われれば、確かにそんな気がしないでもないんっすが、ま、細かいことはいいじゃん。 どっちもサックスなんだし! 折衷案として、テーマ部ではソプラノを吹いているが、ソロではアルトに持ち替えているかも知れない説…で、手を打とうかと思うんっすが、モーダルでありながら、情熱を感じさせるブロウが圧巻であるな…と。 そこにテーマの合奏パートが絡んで、大いに盛り上がったところで、今度は中路クンが登場。 敢えて、ペースを乱すようなノリの悪いソロで入って、そこから次第にヒートアップしていく、そんな手法が絶妙だったりして、とってもいいな♪ …っと。 でもって、そこにテーマの合奏パートが絡んで、大いに盛り上がったところで、ピアノの人が出て来たり、やっぱりソプラノじゃん! …の人が出て来たりして、混沌とした雰囲気のまま、おしまい。 いやあ、なかなかの熱演であったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 …と、ここまで、わりと真面目にレビューしてしまったんっすが、分量的にほぼ1回分のノルマに達したので、ここから先は流します。 「キャンシオン・シンプル」 。 ニコラス・レイノーソとかいう人の曲なんっすが、パキート・デリヴェラの演奏で気に入ってた曲で、もしボレロ (バラード) をレコーディングするならこいつで行こうと決めていた。 が、作曲者の事もどういう詞かも、全然知らずに今日に至っている。 誰か教えてください。 そういうアレみたいなんっすが、知らんがな…。 が、非常に美しい曲調で、とってもラブリーなバラードに仕上がっていたりするので、作曲者の事とか、どういう詞かとか、別にそんなの、どうでもエエがな…と。 途中で聞かれるベースのソロも、地味にいいな♪ …っと。 その後に出てくる生ピアノのソロも、めっちゃエエな♪ …と。 で、次。 「コッピン・ザ・バップ」 。 もはや中路クンの解説を書き写すのも面倒になってきたので割愛させて頂きますが、モダン・ジャズ・トロンボーンの巨人、J.J. ジョンソンの初リーダー作(1946) に収録されていた曲を今風にアレンジしたものらしいっす。 ちょっぴりセロニアス・モンクっぽい、地味に変な曲だったりするんっすが、ま、いっかぁ…と。 中路クンのソロを存分に堪能することが出来て、ジャズ的には意義が深そうだし。 で、次。 「アルーバ」 。 中路クンのオリジナルで、91年春のオルケスタ・デ・ラ・ルスの中南米ツアーの最後に待ち受けていた、天国のように美しい島 「アルーバ」 をモチーフにした曲らしいっす。 楽園のような天国感、略して楽天感がよく表現されていて、いいと思います。 ソロ・パートはソプラノ、トロンボーンの順で、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で。次。 中路クンのオリジナルで、アルバム・タイトルやグループ名? …にもなっている 「オバタラ」 。 いつぞやの横濱ジャズ・プロムナードは、あいすまんじゅうちゃんと一緒だったりして、ライブ会場で 『コンキスタドール』 を買ったのは、実は僕ではなくて、あいすまんじゅうちゃんだったりするんっすが、 『下克上球児』 で、ちょっとだけ話題になったりしましたよね、 アイスまんじゅう 。 今日(2024/04/14)は、めっちゃクソ熱くて、アイスまんじゅうが恋しかったりするんっすが、『コンキスタドール』 を購入したあいすまんじゅうちゃんは、 「オバタラ」 がいちばん好きやのに、プロローグとエピローグしか聞けやんやん。 …と、不満を漏らしておりました。 アルバムの最初と最後にテーマ部分だけがちょろっと入ってるだけなんっすよね。 そんな、あいすまんじゅうちゃんに朗報。 こっちのアルバムなら、フルで聞けまっせ! ソプラノとトロンボーンの絡みで調子のいいラテンの神様なテーマが演奏されて、この2者のソロも存分に堪能することが出来るゾ…っと。 とまあそんなこんなで、ラストっす。 「サンバ・パラ・エンリケ」 。 キューバのスーパー・ラテン・ジャズ・グループ、イラケレのレパートリーらしいっす。 そっちのグループではドラマーのエンリケ・プラがフィーチャーされるみたいなんっすが、僕が通っていた四日市・海星高校の理事長? …が、エンリケ・リベロという名前でありましたな。 エンリケ〜、あ〜あ〜、リベロ〜、エウヘニオ、あ〜あ〜、モンレアル〜、ザビエル、ザビエル、イラオラだ〜、ホセ・ルイス、ホセ・ルイス、イルズンだ〜♪ そういう歌詞の 「開星高校のスペイン人の歌」 というのを自作して、歌ったりしていたんっすが、このエンリケなサンバは最初、バラード? …と思わせておいて、途中から賑やかなサンバに転じるという、そんな趣向。 とっても賑やかで、でもって、おしまい。

【総合評価】 分かりやすくて、聞きやすくて、ラテンでノリノリで、楽しくて、万人にお薦め☆ 無論、あいすまんじゅうちゃんにも、お薦め☆ …っすぜ。


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