J QUINTET FEATURING 大西順子 (SOMETHIN'ELSE)

向 井 滋 春 (1993/11/25,26)

J QUINTET FEATURING JUNKO ONISHI ←click!!


【パーソネル】

向井滋春 (tb) 山口真文 (ts)
大西順子 (p) RODNEY WHITAKER (b) GREG HUTCHINSON (ds)
【収録曲】

(01-03) ON REFLECTION / SPIRITUAL CALLING / STRETCH OUT
(04-07) SERENITY / WOMAN CHILD / MALDOROR / BERLIN
【解説】 ( 2024年04月21日更新 / 連載 1,578回 )

 いなば一族、ヤベぇぇぇ…。 このところ、「いなば」 への風当たりが日増しに強くなっているんっすが、どれくらい日増しなのかというと、ヒマシ油と同じくらいのレベル。 何かそんな油、ありましたよね。 ミシン油と同じ種類の油なのか、サラダ油と同類なのか、どういう油なのかはよく分からんのっすが、天麩羅を揚げるのに使っても大丈夫っすかね? えーと、ひまし油 。 トウダイグサ科のトウゴマの種子から採取する 植物油の一種。 ということは、ゴマ油の一種っすか。 揚げ物がカラッと揚がって、美味しそう♪ 一般の人は安易に、そう考えてしまいがちなんっすが、僕は違います。 そこそこ頭がいいし、知識も豊富だし、疑り深くもあるし。 ギシンアンキ を飲んだのび太ほどではないんっすが、ここはやはり慎重になったほうが…。 「口の両端を指で引っ張って、 “新潮文庫” って言ってみて。」 と言われて素直に従うと、「しんちょう、うんこ。」 となって、「わー、うんこ、言うた!」 と、馬鹿にされるので、新潮文庫には慎重にならざるを得ませんが、ま、角川文庫でも同じ結果になるんっすけど。 で、僕が注目するポイントは、トウダイグサ科。 この部分。 ここで言う 「トウダイ」 というのは東大ではなく、灯台っすよね? それも、 こういうタイプ の灯台。 トウダイグサって、この灯台で燃やす油が取れるから、そういう名前になったんじゃね? …と、容易に想像が付きますよね。 燃やす用の油で天麩羅なんか揚げちゃったら、腹を壊しちゃうこと必至。 高度な知識と推察力が、僕を下痢の危機から救ってくれた次第でありますが、えーと、トウダイグサトウダイグサ(燈台草)の和名は、春の草姿が昔の照明具の燈台に似ていることに由来します。  油、関係ないじゃん! となると、ヒマシ油でじゃんじゃん天麩羅を揚げても、まったく問題は無さそうなんっすが、あ、でも、ヒマシ油の用途のところを見ると、工業原料って書いてありますな。 その優れた性状と潤滑性から古くは機械油一般に用いられ、うんぬん。 ミシン油じゃん! ミシン油なんかで天麩羅を揚げたら、麻疹が出ちゃうこと必須。 あ、でも、医薬品としても使われているみたいっすな。 小腸でリパーゼにより加水分解されてリシノール酸とグリセリンとなり、生成されたリシノール酸が小腸を刺激して蠕動運動を促進させる。また、小腸内で生成されたグリセリンの潤滑作用により水様の便を排泄させる。 下痢便製造薬やん!

 えーと、何の話でしたか。 このところ、「いなば」 への風当たりが日増しに強くなっている…と。 ヒマシ油、関係なかったっすな。 で、どうして風当たりが強くなっているのかというと、いなば食品株式会社。 全てコイツに原因があるんっすが、いなば食品、想像以上にやばかった。「会長宅のあらゆる家事を従業員に命令」「会長が気に入ったイケメン社員を“我が物”にする」など、ヤバい事項が盛りだくさんの模様 。 うわ、いなば一族、最低…。 で、本名が「いなばくん」 である僕は、困惑している次第でありますが、今までこの名字には、わりと誇りを持っていたのに…。 僕が子供の頃はまだ 「食品」 のほうはメジャーではなく、「物置」 のほうが有名だったんっすが、あと、「イナバ先生デスク」 という学習机もありましたな。 先述の通り、僕はそこそこ頭がいいし、知識も豊富なので、「先生」 と呼ばれるのは悪い気がしないんっすが、で、大人になった頃、いなば食品が 「ちゅ〜る」 で、大ブレイク。  うちのオカンは同じ一族の商品なのに、名前を正しく把握してなくて、「ちゅるちゅる」 と言ったりしているんっすが、で、ウチで飼ってる野良上がりの猫は、最初は喜んで食っていたんっすが、最近はあまり興味を示さなくなってしまいました。 ブラックな企業体質を、薄々と感じ取ったのかも知れません。 ただ飽きただけなのかも知れませんけど。 とりあえず、

  いなば食品 =ちゅ〜る = ねこ大好き = ねこ好きギャルにも大人気 = いなばくん、大好き♪

 そんな公式が世の中に浸透しつつあったのに、全てが崩れ去ってしまったぁぁぁ。 あああぁぁぁぁ…。 ほんの半月前はVIP待遇だったのにぃ。 ということで、( 前回 までの粗筋 ) 長野市の善光寺と、その周辺を散策した。 ベンチの上に亀田の 「つまみ種」 が落ちていたが、聡明なサバくん (偽名) は、拾い食いしなかった。 で、善光寺の周辺からバスで長野駅に戻ったんっすが、自由通路には こんなもの が。 懐かしいっすなぁ、長野オリンピック。 今から思えばこのエンブレム、めっちゃ優秀っすよね。 何故か 智積院 のサイトに誕生秘話がありましたが、なるほど。 色々と考えられていたんっすなぁ。 佐野くんのアレ とは、えらい違い。 笑顔は素敵なんっすけどね。 一瞬、頭、寝癖? …と思ったら、パラリンピックのエンブレムと重なっていただけだったんっすが、とまあそんなこんなで、「ろくもん」 の乗車時間が迫ってまいりました。 ネットでの予約は乗車日の1週間前で締めきり。 案内状が郵送されてくるので、それを持って「しなの鉄道」の窓口に行くというシステムなんっすが、長野−軽井沢間の1日乗車券も入ってました。 今回、行程の都合で使う機会はなかったんっすが、お食事付きプランは 18,500円。 少しでも元を取ろうとするなら、意味も無く電車に乗りまくるのがいいかも知れません。 ま、意味はないんっすけど。 受付では、小諸駅でのお楽しみ引換券をくれたので、 これで少し元が取れた気がするんっすが、で、ホームで待つこと、しばし。 ろくもんくんがやって来ました。

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 躍動感、半端ねぇ! カメラの設定を間違えてブレまくっただけで、実際はゆっくりとした入線だったんっすが、客室乗務員さんが吹く法螺貝を合図に、ドア、オープン。 18,500円のうち、かなりのパーセンテージを占めると推察された 「法螺貝パフォーマンス」 なんっすが、気が付いたら始まっていて、あっという間に吹き終わってしまったので、写真とか、動画とかはありません。 ドアのところに待機していたアテンダントのお姉さんに名前を聞かれたので、「いなばです。」 と本名を告げたところ、「いなば様でございますね! お待ちしておりました!」 と、ニッコリ。 今だったら、「いなばって、あの “ボロ家ハラスメント” の!」 と、嗤われたに違いありませんが、いやあ、危なかったっす。 で、予約した席に向かうと、

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 こんな感じでお料理が用意されておりました。 ん? 数、少なくね? いや、僕はお一人様なので、1個あれば十分なんっすが、他の席には何も置かれていないんっすよね。 予約した時は

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 こんな状況だったんっすが、1号車はお食事なしのプラン、2号車と3号車がお食事付きのプランなんっすが、3号車は既に満席。 2号車のこの3席だけが空いてました。 この手の観光列車って、知らんオッサンだとか、鉄ヲタだとかと相席になっちゃうかも知れないのが嫌過ぎるんっすが、カウンター席があるのは有り難いっすな。 しかも、真ん中を選べば両隣は空席で、知らんオッサンだとか、鉄ヲタだとかとの過度な接触も避けられそう。 隣に余計な予約が入らないことを祈っていたんっすが、この分では大丈夫そうっすな。 というか、隣どころか、他に誰も乗ってくる気配がありません。 しばらくするとアテンダントのお姉さんがやってきて、「本日、この車両は、いなば様と、あちらの3名様だけの貸切となっております。」 と、ニッコリ。

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 こんな状況でした。 マジかよぉぉぉぉぉ! こちらからは、あちらの3名様の姿がほとんど見えないので、ほぼ、お姉さんと2人っきり状態。 今年は4月に入っても桜がまったく咲きそうにないので、ガッカリして大量のキャンセルが出ちゃったのか、あるいは、ネット予約でご希望の日時・便・コースが満席の場合でも、お電話での予約が可能な場合がございます …と書いてあるので、ネット予約用、電話予約用、旅行代理店用で、それぞれ枠が決まっていたのか。 いずれにしろ、これだけガラガラだと、嬉しいというより、ちょっと寂しくなってしまうんっすが、ま、知らんオッサンだとか、鉄ヲタだとかに囲まれるよりは、全然いいんっすけど。 で、出発前に、まずは献立チェック。

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 和食プランは洋食プランと違って、肉っ気が無さそうなのが懸念材料だったんっすが、おお、ローストビーフ、あるじゃん♪ 信州ハーブ鶏と、福味鶏も、あるじゃん♪ 昼飯だから、これくらいで十分っすよね。 で、しばらくすると、お姉さんがウェルカムドリンクを持って来てくれました。

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 「いなば様、こちら、ウェルカムドリンクの、ぶどうジュースでございます。」 うむ…。  「いなば様、どうぞ、お料理の蓋を取って、ご覧になってください。」 発言内容は記憶がやや曖昧なんっすが、うむ…。

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 お姉さんが一品一品、中身を説明してくれました。 さすが 18,500円だけあって、もの凄く懇切丁寧でありますな。 と同時に、お姉さんの負担、大き過ぎますよね。 満席でこれをやろうとすると大変過ぎるので、予約数を限定しているのかも知れませんが、そのほうが特別待遇感も得られるし。 「後ほど、ご飯とお味噌汁をお持ちしますので、 “弐の重” はそちらと一緒にお召し上がり下さい。」 うるせぇ! 今すぐ、食う! いちばん最初に肉、食ってやるぅ! そういう外道な輩も世の中にはいるかも知れませんが、僕は好きなものはいちばん最後まで取っておくタイプなので、大人しく、お姉さんの言いつけを守ることにしました。 “壱の重” には手を付けても大丈夫なんでしょうが、こういうのは電車が動き出してから食べるのが “礼儀” っすよね。 ・・・・・・・・・・・・・ 。 ガターン、ゴトーン。 あ、出発した。 ヨシ! 思ったよりもけっこう揺れて、乗り心地はあまりよくなかったんっすが、まずはソソられ度合いの低い野菜類を集中的に片付けて。 あ、意外と美味ぇ。 地味に美味ぇ。

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 「いなば様、茶碗蒸しをお持ちしました。 熱いので気を付けて下さいね。」 うむ…。 で、何気なく手で持って食べようとしたら、熱っ! 熱いやんけ! ああん、だから熱いので気を付けて下さいって言ったのにぃ…。 幸い、お姉さんは、あちらの3名様のほうに行っていたので、言いつけを守らなかったことはバレずに済んだんっすが、電車なのに熱々の料理が出てくるって、何気に凄いっすよね。 で、続いて

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 「いなば様、シードルをお持ちしました。」 ウェルカムドリンクの他に、選べるワンドリンクのサービスがあります。 ワイン、日本酒、ビール、りんごジュース、それにシードル。 そういうラインアップだったのではなかったかと。 シードル? 小型犬? それはプードルやがな! 心の中で一人突っ込みしながら、それを頼んでみました。 僕はアルコールに極めて弱く、そんなものを飲んだら、乗り物酔いとの相乗効果で大変なことになっちゃう気がするんっすが、 18,500円。 少しでも元を取らなければ。 そんな思いと、お姉さんに、お酒が飲めないお子様だと思われたくない。 そんな見栄が重なった三重県人が思慮を重ねた結果、出された答えが、それ。 シードルって、りんごの葡萄酒…というか、りんご酒みたいなものっしょ? アルコール度数 2〜3%とかっしょ? 大丈夫じゃね? そう、タカをくくっていたんっすが、届けられた瓶を見てみたら 9%と書かれていて、で、試しに飲んでみたら、ぜんぜん甘くなくて、こんなのちっとも、お子様向けのお飲み物じゃないっ! ま、誰もお子様向けとは言ってないのに、お子様だと思われたくない一心で、見栄で頼んでしまったんっすが、ま、乗車時間は2時間もあるので、ちびちびと飲めば…。 ちょっと飲んだだけで、すっかり酔いが回ってしまったんっすが、そうこうしているうちに、

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 「いなば様、ご飯とお味噌汁をお持ちしました。」 お姉さんからの “ゴーサイン” が届いたので、いよいよ “弐の重” 、いくぜぇ! ちなみにお味噌汁の具は、この地方の名物らしい 「さばと筍」 。 何故、信州の山奥で、さば? …というのが疑問なんっすが、「 “さば” っすかぁ。 実は僕、 “さば” というハンドルネームで、 “塩サバ通信” っていう、ほ→むぺ→じをやってるんっすよ!」 そういう余計な自己アピールに走ることなく、黙って味噌汁を啜ることにしたんっすが、あの時のお姉さん、実は僕、 “さば” というハンドルネームで、 “塩サバ通信” っていう、ほ→むぺ→じをやってるんっすよ! お姉さんのことも書いたので、よかったら、見てね! それはそうと、どうして信州の山奥で、さば? …という疑念が払拭出来ないんっすが、んーと、これ っすか。 なるほど。 サバの水煮缶の登場で、海なし県の長野県民が飛びついちゃったんっすな。 ま、そういう事情なら、しょうがないかぁ…と。 で、 “弐の重” 。 信州サーモン西京味噌焼。 僕は基本、魚貝類の類いがあまり好きではないんっすが、鮭とサバは、ま、イケるな。 中でも西京焼きというのが最強の調理法であるな。 そういう考えの持ち主だったりするので、普通に美味しく頂けました。 何とか鶏も美味しいし、で、このローストビーフ、イケるやん♪ 数ある牛肉料理の中では、ビーフカツと並ぶハズレな調理法という認識だったりするんっすが、今回のは当たり。 んなことで、全品、美味しく頂くことが出来ました。

 「いなば様、お料理は如何でしたか? お口に合いましたか?」
 「美味しかったっす。 ご馳走様でしたぁ。」
 「あ、よかったですぅ♪」

 お姉さんが心の底から喜んでくれたので、こちらまで嬉しくなりました。 そうこうしているうちに上田駅が近付いて来ました。 車窓から上田城がチラッと見えました。

 「こちら上田城は、桜の名所として知られております。」

 そうそう、そうなんっすよね。

 「…が、今年はまだ、ぜんぜん咲いてなくて…。」

 そうそう、そうなんっすよね…。

 「ソメイヨシノはまだまだですが、山桜のほうは満開となっております。」

 あ、そうなんっすね。 駐車場にはバスがたくさん止まっていたんっすが、ま、山桜だけでも咲いてて、よかったじゃん。 で、そうこうするうちに、上田駅に到着。 15分ほど停車するので、ホームに降り立つことが可能です。 停車駅の楽しみ停車中に記念ボードやろくもんと一緒に記念撮影ができます。 あ、僕、写真を撮られるのが嫌いだし、こういう陽キャのリアクションを求められるイベントが大の苦手だったりするので、パス…。 「みすず飴」 は国産果汁を使った昔懐かしいゼリーのお菓子。ろくもんデザイナー水戸岡鋭治氏がデザインした台紙入りの限定バージョンは、上田駅停車中のホームで販売しております。 こちらだけ買うことにしました。

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 おばあちゃんの家で出される謎のゼリー菓子の元祖みたいな。 謎のゼリー菓子に比べると、遙かに素朴な味なので、好き嫌いが分かれるかと。 ま、おばあちゃんの家で出される謎のゼリー菓子も、これで孫が喜んでくれるのか、はなはだ疑問だったりするんっすが、ついでに3号車の様子をチラッと見てきました。 個室料亭みたいになっていて、お一人様でなければ、こっちのほうがいいかも? 見知らぬオッサンが写り込んでしまっているんっすが、何かちょっとドラマのワンシーンみたいな。 で、続いては

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 お抹茶と、お茶菓子のサービス。 客室乗務員が自ら、車内で点(た)ててくれます。 法螺貝を習わされたり、茶道の嗜みも求められたり、アテンダントのお姉さんも大変っすなぁ…。 で、その後、

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 お口直しの、ほうじ茶? …を出してくれたり。 六文銭のお茶碗が嬉しい♪ おかわり自由なのも、嬉しい♪ で、そうこうしているうちに、小諸駅に到着。 ここでも15分ほど停車するので、軽く周辺を散策。 駅前がちょっとしたガーデンみたいになったりしてます。 長野駅で貰った 「お楽しみ券」 は、ワインのお店か、カフェか、どちらかで使えるんっすが、シードルを持て余している状況なので、大人しくカフェで。

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 「あんバターどら焼き」 を貰いました。 美味しかったっす。 で、この先、浅間山が綺麗に見えるスポットがあるらしいので、そっち側の座席に移動。 事前にお姉さんから、好きな席に移動してもいいですよぉ。 …と、言われていたんっすよね。 で、しばらくすると、

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 おお。 綺麗な浅間山がぁぁぁぁ♪ 一人でテンションを上げて喜んでいたんっすが、しばらくして、お姉さんの観光ガイドが。

 「この先、浅間山が綺麗に見える地点を通ります。 今日は綺麗に見えますでしょうか?」

 ん?

 「ああ…、雲に隠れてしまってますね…。」

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 ・・・・・ 。

 「ということで、晴れていたら、こんなふうに見えます! …という、こちらの写真で見て頂いて…」

 僕がさっき喜んで見ていたのは、浅間山ではなかったんっすかね? しなの鉄道の車窓から見える浅間山 。 似ているような? お姉さん、お仕事が忙しくて、見逃しちゃったんっすかね? あ、サマー、あ、サマー、浅間、サマサマー♪ とりあえず脳内で石川秀美 の 「恋はサマー・フィーリング」 を歌っているうちに、 ろくもんくんは終点の軽井沢駅に到着。 お疲れサマー♪

 「いなば様、 “ろくもん” はいかがでしたか?」
 「よかったっす♪」
 「また機会があれば、ご利用くださいね。」
 「はいっ♪」

 乗車時間、2時間超。 長過ぎて、暇を持て余すかと心配していたんっすが、あっという間でありました。 最後は駅でドリンクのサービス。 コーヒーか、りんごジュースか。 コーヒーを飲めないお子様だと思われてもいい。 ここは自分に忠実に。 「りんごジュースで!」

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 ろくもんラウンジ で、まったり。 いやあ、「ろくもん」 は、ろくなもんじゃないことは、全然なかったな。 そう、実感したところで、この続きはまた、次回☆

 

 ということで、今日は向井滋春っす。 本来、日本のジャズ・トロンボーン奏者と言えば、真っ先にこの人の名前が出てくる筈なんっすが、謎のブラジル人からの流れて、先に 「オバタラ」 を取り上げてしまいました。 文句があるなら、謎のブラジル人に言って貰うとして。 で、 向井滋春 。 愛知県立熱田高等学校の出身なんっすな。 桑名から 七里の渡し で、1本じゃん。 いや、船旅で4時間というのは大変なので、大人しく近鉄かJRで行ったほうがいいような気がするんっすが、1979年に約1年間ニューヨークに在住しフュージョン・ジャズに触発を受ける。 (中略) 1980年代後半には親日家であるエルヴィン・ジョーンズが日本で結成したバンド 「ジャパニーズ・ジャズ・マシーン」 に参加してエルヴィンとともに約3年間、日本中を回り演奏活動をした。エルヴィンとの演奏を通してフュージョン・ジャズからモダン・ジャズの良さを改めて再認識し、その後の演奏に大きな影響を与えた。 あ、根っからのメインストリーマーな印象だったんっすが、元々はフュージョン畑だったんっすな。 ジャパニーズ・ジャズ・マシーンでモダン・ジャズに目覚めたとなると、エルビンさまさまなんっすが、洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科発足後以来客員教授を務め、2012年からは講師も兼任している。 洗足学園の客員教授とは、なかなかご立派な経歴なんっすが、桑名には 天武天皇御足洗井跡 があるし! 前にも同じリンクを貼って、意味も無く対抗心を燃やした覚えがあるんっすが、今日はそんな 向井クンの 『J・クインテット・フィーチャリング・大西順子』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 いいっすよね、大西。 レジャーを任せておけば、大丈夫。 そんな安心感があります。 レジャーは大西に任せろ 。 任せた結果、テーマパークブームの終息と計画の甘さにより経営破綻しちゃったので、今ひとつ安心出来なかったりするんっすが、大人しくピアノを弾いてる分には、さほど社会に迷惑を掛けることもないのではなかろうかと。 「口の両端を指で引っ張って、 “大西順子” って言ってみて。」 と言われて素直に従うと、「おおにし、うんこ。」 となって、「わー、うんこ、言うた!」 と、馬鹿にされるのがネックだったりするんっすが、それは大橋純子でも一緒だし! 実際に試してみたところ、「文庫」よりも「じゅんこ」のほうが若干、ウンコになりにくいことが判明したんっすが、頑張れば 「おおにし・ずんこ」 くらいで何とか持ちこたえることが出来ます。 クインテットなので5人組なんっすが、「ずんこ」 もその中に組み込まれていて、後はテナーの日本人と、リズム隊の外人が2人。 オーソドックスなモダン・ジャズに仕上がっている予感なんっすが、果たして、どんなもんっすかね? んなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょう。

 今の時点で、1回分の原稿の分量をほぼクリアしているので、この先、軽く流させて貰うことにしますが、まずは1曲目。 向井クンのオリジナルで、 「オン・リフレクション」 。 ちょっぴりモーダルで、正統派で、王道。 そういったアレでありますな。 2管のハモりでテーマが演奏された後、向井クンのソロが登場。 めっちゃスムーズで、ある意味、あまりトロンボーンらしくなかったりするんっすが、もしかして半端ないテクニシャンだったりするとか? で、続いて出てくるテナーは山口真文という人。 僕は日本のジャズには極めて疎いので、どういうキャラなのか、寡聞にしてよく知らんのですが、えーと、山口真文 。 マブミって読むんっすな。 で、プレイを聞く限り、わりと王道っぽかったりするんっすが、で、続いては大西順子のピアノ・ソロ。 日本のジャズには極めて疎い僕でも名前を知ってるくらいメジャーなんっすが、実際の演奏を聞くのは初めてかも? ま、王道っぽいな。 そんな感じのアレだったんっすが、そんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 ま、よかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。 向井クンのオリジナルで、 「スピリチュアル・コーリング」 。 タイトル通り、 江原啓之 に呼ばれているような曲調なんっすが、月額制お悩み相談サイト。 あ、お金取るんだったら、いいっす。特に悩み、無いっす。 お祓い箱 。 いくら御託宣が付いてくるとはいえ、お高いっすなぁ…。 あ、いいっす。 別にお祓いしてくれなくても大丈夫っす。 かようにスピリチュアルというのは胡散臭いんっすが、ジャズの世界のスピリチュアルは、悪くないっすよね。 マイナーで陰気臭い曲調が日本人の心を捉えて放しません。 これなら、いかにも陽キャなリアクションを取らなくても大丈夫そうで、安心。 ホリゾンタルでモーダルなテーマが2管の絡みで演奏された後、マブミくんのソロが登場。 ちょっぴりコルトレーンっぽくて、悪くないな…と。 スピリチュアルなら、トレーンの名前を出しておけば、だいたいソレっぽくなるんっすが、続く向井クンのトロンボーンは、んーと、グレシャン・モンカー3世風? とりあえず知ってる名前を出しておけばソレっぽくなるんっすが、で、続いて何とかという外人のベースのピチカート・ソロがフィーチャーされます。 めっちゃスピリチュアルっす。 ジミー・ギャリソンっぽいっす。 地味なギャル曽根っぽい感じもあったりします。 でもって、陰気臭いテーマに戻って、おしまい。 根っからの陰キャである僕は、1曲目よりもこっちのほうが、好きっ♪

 で、次。 これまた向井クンのオリジナルで、 「ストレッチ・アウト」 。 わりとシンプルな曲調で、メロディーがどうのこうのというより、アドリブの出発点みたいな? それを受けて飛び出すマブミくんのソロは、かなり攻撃的だったりするんっすが、ピアノレスなのもあって、個人的にはちょっと辛いものがるな…と。 その後、ベースとタイコも消えて、代わりにボントロが入って、フリーな雰囲気の絡みになって、個人的にはかなり辛いな…と。 その後、リズムが復活して向井クンのソロになって、ちょっとだけ持ち直したりするんっすが、全般的にフリー色が強くて、辛いっす…。 その後、ずんこちゃんが出て来て、ちょっとだけ持ち直しはするんっすが、全般的にはやっぱりアレで、いやぁ…。 ま、1曲くらいなら何とか我慢出来るので、黙って耐えるしか…。最後はタイコの外人が頑張ってくれて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、次。 「セレニティ」 。 どこかで聞いたことがある、なかなかの佳曲なんっすが、ジョー・ヘンダーソンのオリジナルなんっすな。 このアルバム に入ってるみたいっす。 諸般の事情により、所々に無意味な半角スペースが入っている以外、初期にしては、ま、読める部類のネタだったんっすが、後半は当時の昆布青年に触発されて、読むに堪えない出来になっちゃってるんっすけど。 3曲目の「セレニティ」もジョー・ヘンのオリジナルなんですが、 過去の2曲に比べるとずいぶんオーソドックスでわかりやすいメロディとなっておりま す …と。 気になりますなぁ、無駄な半角スペー ス。 曲調のほうは、当時の僕が言ってるように、オーソドックスでわかりやすいメロディだったりして、日本人ウケすること、間違いなし。 ゆったりとしたテンポの演奏は、リラクリゼーションをもたらすこと、間違いなし。 テーマの後、最初にピアノのソロが出てくるところもよくて、あ、この時点で目安の30KBに迫りつつありますな。 先を急ぎましょう。 以下、ボントロとベースのソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ウーマン・チャイルド」 はベース弾きとして参加しているロドニー・ウィテカーのオリジナル。 やや地味なんっすが、地味なベース弾きが書いた曲なので、ま、こんなものかと。 ソロ・パートはいきなりボントロとテナーのチェイスになっているのが目新しくて、その後、ずんこが出て来て、かなりイケてるプレイをカマしてくれて、最後はベースとドラムスのチェイスで締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「マルドロール」 。 テナー吹きとして参加しているマブミくんのオリジナル。 基本、物静かなバラードなんっすが、途中、マブミくんが出てくる辺りはスピリチュアルな雰囲気に満ちあふれていて、背筋ゾクゾク。 向井クンのソロも途中から背筋ゾクゾクになって、でもって、マブミが出て来て、こんにちは。 ぼっちゃん一緒に、後テーマ。 ということで、ラストっす。 向井クンのオリジナルで、 「ベルリン」 。 言うほどドイツっぽくなければ、ソーセージ臭くもないアップ・テンポの調子のいいナンバーで、マブミくんも、向井クンも、ずんこちゃんも、タイコの外人も快調で、とまあそんなこんなで、今日は以上っす。

【総合評価】 終盤は駆け足になってしまいましたが、モダン・ジャズの良さを改めて再認識させられる、そんな1枚だったな…っと。


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