伊勢大橋の鉄の弧に〜、いま近代を誇る都市〜♪ 三重県立桑名高等学校の校歌っすな。 みんな、歌えるかな? 僕は歌えません。 何故なら、桑高(くわこう)を受けたら、落ちた。 そんな暗い過去があるからなんっすが、よって、桑高(くわこう)の校歌の一節に、そんなフレーズがあるというのは、何となく漏れ聞いているものの、それ以外の部分は知らないし、節も知らないし、よって、歌えないし。 桑名西高校(にしこう)の校歌はずーっと昔、春の選抜高校野球大会でベスト4まで勝ち進んだ時に、何度か耳にしたことがあるような気がします。 この動画 の36分過ぎくらいから。 海にひらく、水の都、桑名〜、木曽三川の〜、デルタの上に〜♪ ん? ちょっと違くね? 木曽三川のデルタの上は、旧・長島町じゃね? これ のど真ん中の部分。 揖斐川・長良川の対岸のエリアの住民は名古屋弁を話すので、合併して新・桑名市の一員となった今でも、同じ市民とは思えなかったりするんっすが、あ、でも、ナガシマスパーランドと、なばなの里は、桑名のものだから! ジャズドリーム長島と、名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パークも、桑名のものだから! 名古屋じゃないから! 旧・長島町だった頃も桑名郡長島町だったから、当時から半分、桑名だったようなものだから! ちなみに旧・桑名郡は木曽岬町だけが独立して生き残っているんっすが、あ、木曽岬って、「きそざき」じゃなくて、「きそさき」なんっすな。 「きそざきちょう」 で変換しようとしたら、 “木曽咲き兆” としか出て来なくて、ん? あ、 「きそさきちょう」 なら、木曽岬町。 ちゃんと出ますな。 いずれにしろ、木曽川の向こう側など到底、同じ県とは思えなかったりします。 木曽岬町民も三重県人だとは微塵も思ってなくて、愛知県弥富市と合併したがってるみたいなんっすが、どうぞどうぞ。 ゴールデンランド木曽岬温泉 が閉館してしまった木曽岬には、さほどソソられるものがなかったりするし。 何なら、旧・多度町もオマケに付けまずぜ? 多度豆 が桑名のものでなくなっちゃうのは、ちょっと残念なんっすが、多度祭りの上げ馬神事は動物虐待! …と騒がれて、イメージが悪かったりするし。 で、桑名市の境界でひとつ気になるのが この地図 の ↑ここの部分 。 赤? 緑? 赤緑色弱だから、よく分からん! …の点線が桑名市と他の市町との境界線なんっすが、木曽岬町との境界は基本、木曽川の真ん中に線が引かれてますよね。 ま、そやろな。 …と、双方共に納得。 が、何故か伊勢湾岸道の橋の部分の辺りだけ、桑名市が木曽岬町を侵略しちゃってるんっすよね。 ま、桑名市民としては トゥインクル の橋2本分が、まるっと桑名のものになるので、有り難い話なんっすが、この橋、1ミリたりとも余所もんには、やらんっ! あ、でも、 拡大 してみると、ほんのちょっとだけ木曽岬に取られてるような?
で、 桑名西高等学校 。 校舎は桑名市、グラウンドの大半は四日市市に所在する。通称は桑西(くわにし)である。 あ、それ、余所者だけだから。 地元では 「にしこう」 だから。 ま、それはそうと、旧・桑名市の中では、もっとも山のほうにあったりするので、木曽三川の〜、デルタの上に〜♪ …と歌われると、ちょっと違和感があるんっすが、ちなみに木曽三川は 「きそさんせん」 と読み、地元では普通にそう呼ばれているんっすが、全国的にはそれほど浸透していないようで、 「きそさんせん」 で変換しようとすると、木曽参戦とか出て来て、直すのが面倒だったり。 木曽義仲の倶利伽羅峠の戦いを語りたいワケではないので、ちゃんと木曽三川と出てくれないと困るんっすが、「きそさんかわ」 って、そんな耳慣れない読み方で変換したくないんじゃぁぁぁぁぁ! ちなみに君は木曽三川をちゃんと3つ、言えるかな? 僕は言えます。 いび川、木曽川、長良川。 余裕っす。 ちなみに君は木曽三川をちゃんと3つ、漢字で書けるかな? そう、出題されると、ちょっと困るんっすが、えーと、揖斐川。 (パソコンを使えば) 余裕じゃん。 「揖保乃糸」の 「揖」 。 そう、覚えておけばいいんっすが、ま、 「いぼの糸」 としか書けないので、あまり意味はないんっすけど。 「揖(て・くち・みみ)に、斐(ひ・ぶん)」。 これでイケそう? で、桑名西高等学校。 出身著名人は佐久間重光(競輪選手)、水野裕都(プロ野球・中日ドラゴンズコンディショニング担当)、宮武紗里(東海テレビアナウンサー)。 さほど著名ではない気がしないでもないんっすが、その他。 桑名側の階段は建設業に就職した卒業生が製作したもので、階段の段と段の間隔が広く、不等間隔であったため後に改修工事が行われた。 建設業に就職した卒業生、駄目じゃん! ま、駄目駄目なのは間違いないんっすが、何も Wikipediaでさらし者にしなくても…。 建設業に就職した卒業生も、悪気があって、嫌がらせで階段の段と段の間隔を広く、不等間隔にしたワケじゃないだろうし。 ま、ぶっちゃけ、その就職先は、君には向いてないと言わざるを得ませんが、で、一方、三重県立桑名高等学校。 北勢線隊ナローレンジャー の蓮花寺いずみが通っている学校でありますな。 こう見えて、いずみちゃん、賢いやん! 制服(冬服バージョン) は、こちら 。 向かって左側。 この 「向かって…」 って言うん、どっちに向かってや? …というのが、よく分からなくなったりするんっすが、ラインなし白襟カバーの名古屋襟、黒スカーフのセーラー服、もう変わっちゃったんだったか。 一方、どっちかに向かって右側の星川ななは。 こちらは西校の制服っぽいっすな。 『せっかくグルメ』 にも出て来ましたよね、 西校の女子高生 。 蓮花寺いずみよりも賢そうなのに、西校なのは以外なんっすが、ま、恐らく、くわにゃんが色んな種類の制服を書いてみたかったのが要因ではなかろうかと。 自分の趣味で、当時の女子中学生の “将来” を決めるなぁぁぁぁ!
で、えーと、三重県立桑名高等学校 。 あ、今、商業科も、家政科もないんっすな。 で、校歌について触れられておりますが、窪田空穂作詞、信時潔作曲。 え? この作詞の人、何か名前を聞いたことがあるような? もしかして、けっこう有名だったりするとか? 松任谷由実の変名? それは呉田軽穂。 素行不良だった少女時代に、ホタテを食って、そのあまりの美味しさに感動して、心を入れ替えて、これからは真っ当に生きようと心に誓った。 そんな自戒の意味が、この「呉田軽穂」というペンネームに込められているワケではないんっすが、んーと、「くれだ・かるほ」 。 グレたガール…までは、すぐに思い付いたんっすが、最後の「ほ」がホタテなのは、さすがに無理がありました。 で、なるほど! 真っ当に生きようと心に誓ったから、松任谷由実なんか! …と、勝手に納得している人がいるかも知れませんが、それ、違うから! 関係ないから! 本名と旧芸名が荒井由実。 アレンジャーの松任谷正隆と結婚して、松任谷由実。 そういう流れっすよね。 へぇ〜、ユーミンの旦那って、5人組のヒーローやったんや。 勝手に納得している人がいるかも知れませんが、それ、違うから! ゴレンジャーじゃなくて、アレンジャーだから! ちなみに呉田軽穂という名前はハリウッド映画女優のグレタ・ガルボをもじったものなんだそうで。 本人はマレーネ・ディートリヒのほうが好きだったみたいなんっすが、いい漢字を思い付かなかったので、妥協した模様。 魔霊嶺泥屠悧卑でよかったような気もするんっすが、こういうのはグレた不良のほうが得意そうっすよね。 桑名の暴走族の「呪魔会(のろまかい)」とか、センス、半端ないし。 で、呉田軽穂じゃなくて、窪田空穂 。 お、やっぱ、有名っぽいじゃん。 窪田(くぼた)って、中学の時だったか、そういう名字の奴がいましたな。 久保田くんもいたので、区別する為に窪田くんのほうは 「むつかしいほうのクボタ」 と呼ばれていましたが、で、うつぼ君が書いた桑高の校歌の全貌は こちら 。 揖斐・木曽川に、抱かれて〜♪ 絶対、木曽参戦…、いや、木曽三川は読み込まれますよね。 多度に新しく出来る小中一貫校の校歌はAIに頼んでいるみたいっすが、間違いなく木曽三川は、何らかの形で出てくるのではなかろうかと。 で、揖斐・木曽川に、抱かれて〜♪ ん? 多くの人が疑問に思ったに違いありませんが、あれ? 長良川は?
木曽三川の3つの川の中で、全国的に知名度が高いのは、圧倒的に長良川っすよね。 鵜飼だったり、五木ひろしの 「長良川艶歌」 だったり。 それを差し置いて、何で、地元民しか知らないような超マイナーな、しかも地元民も漢字で書けないような「揖斐川」なんかチョイスしとんねん!? その理由(わけ)は恐らく、語呂が悪いからとしか…。 揖斐・長良川に、抱かれて〜♪ 歌いにくいじゃん! じゃ、揖斐と長良に、抱かれて〜♪ にすれば、いいじゃん。 そんな気がしないでもないんっすが、木曽川ってあまり桑名の川という気がしないので、省いたところで地元民は何とも思わないし。 が、省かれるなら長良川しかない。 そんな、確固たる根拠があったりします。 最初のほうに出て来た これ をよく見て下さい。 真ん中あたり、国道23号線に架かる橋は 「揖斐長良川大橋」と「木曽川大橋」 という名前だったりするんっすが、その下流に架かる橋は 「湾岸揖斐川橋」と「湾岸木曽川橋」。 揖斐川と長良川は国道1号線の少し下流辺りで合流して、ひとつの川になるんっすが、合流した先の川の名前は「揖斐川」だったりするんっすよね。 衝撃の新事実、長良川は単なる揖斐川の支流だった!! 何でや? 航空写真を見ても1:2くらいの割合で、長良川のほうが広いやんけ! データで見るなるほど木曽三川 。 流域面積も長さも、長良川のほうが揖斐川よりも上やんけ! 岐阜県在住者です。長良川と揖斐川が合流して揖斐川に川の名前が変わります。この理由は何なのでしょうか?? 岐阜県在住者も、ちょっとムカついちゃってますよね。 で、回答を読んでも、今ひとつピンと来ません。 仕方がないので、次の質問。 揖斐川は伊勢湾を河口とし、長良川の河口は海に面しておらず揖斐川ですが、長良川は揖斐川の支流でしょうか? で、ベストアンサー。 いいえ違います。 いや、違わないし! 仕方がないので、 次の質問 。 これのベストアンサー、
本流と支流の定義については、
@合流点より上流が長い方が本流
A合流点での河床面が低い方が本流
のどちらかが採用されるようです。
揖斐川と長良川の場合 (中略) Aの定義が採用されているのだろうとおもいます。
これが正解かと。 合流点での河床面が低い方が本流っすか。 深いっすな、川の世界も。 ちなみに、長良川が揖斐川に流れ込む直前、国道1号線の揖斐・長良川に架かる橋が 伊勢大橋 なんっすが、供用開始:1934年(昭和9年)、延長:1,105.8m。 当時は “東洋一” だったらしいっすぜ。 伊勢大橋の鉄の弧に〜、いま近代を誇る都市〜♪ 桑高生が誇らしげに歌うのも、ま、しゃあないかぁ。 …と。 今、架替工事が進められようとして、あまり進んでいなかったりするんっすが、完成予想図は こちら 。 は? 何じゃこの、つまらん橋は? 桑名が誇る “鉄の弧” は? ちなみに僕はずっと、伊勢大橋の鉄の狐に〜♪ だと思い込んでいて、何で鉄のキツネ? 歌いにくいし! …と、不信と不満で一杯だったんっすが、 “鉄の弧(こ)” だったんっすな。 アーチの事かぁ♪ 目から鱗。 で、( 前回 までの粗筋) 日光山輪王寺と日光東照宮を散策した。 「眠り猫」 の流れで200段の階段を上らされて、もう、いいっ! …という気分になったので、早々と日光東照宮を後にした。 この日は13時から昼飯の予約を入れていたんっすが、早々と日光東照宮を後にした結果、1時間以上も時間が余ってしまいました。 仕方なく 「神橋」 を見たりして、暇を潰すことにしたんっすが、ほとんど書くことがないので、同じ “橋” つながりということで、 “伊勢大橋” で、出来る限り引っ張ってみた…と。
んなことで、「神橋」。 西参道入口からバスに乗ろうと思っていたんっすが、待てど暮らせどバスがやってこないので、歩いて行くことにしました。 時間は有り余ってるし。 で、到着〜。 渡れるのかと思ったら、渡れないんっすな。 道のこっち側の入口は閉鎖されておりました。 が、渡っている人がいたので、「?」 …と思ったら、向こうのほうに回って300円払えば、渡れるようになっているんっすな。 なんて、がめつい! ま、課金しましたけどね。 暇だったし。 渡橋料金300円は・・・ 。 ま、言いたいことは分かります。 300円あれば、東武ワールドスクウェアで 「阿波踊り」 を3回分動かすことが出来るし。 ま、それよりも遙かにマシだと考えれば、諦めもつくんっすが、ちなみにこの、ま、それなりに写真映えするものの、割と普通に見えてしまうこの橋は 「日本三奇橋」 に選定されているみたいっす。 山口県岩国市の錦帯橋、山梨県大月市の猿橋は「確定」、3つめは富山県黒部市の愛本橋だったみたいなんっすが、現存しないので、じゃ、日光の神橋、もしくは祖谷のかずら橋、あるいは、その他ということで。 適当っすな。 で、個人的には、祖谷のかずら橋やろ? …と。 現存するものは金属製ワイヤーで吊された “なんちゃって” なんっすが、それでも日光の神橋よりは “奇” やろ? …と。 こういう形状の赤い橋って、パチモンくさいのなら、桑名の九華公園にだってありそうだし。 えーと、Wikipedia 。 乳の木(ちのき)と呼ばれる橋桁を両岸の土中または岩盤中に埋め込み、斜め上向きに刎ね出し、その先端を石製の橋脚で支持するという珍しい工法でできており、重要文化財指定を受けた橋の中では唯一採用されている工法である。 あ、一応、珍しい工法ではあるんっすな。 でもそんなん、言われなければ分からないし! 言われても分からないし! 渡ってしまえば、余計に分からないし! 二荒山神社 神橋の構造図 。 透視してみたところで、やっぱり分からなかったし!
んなことで、神橋は以上っす。 後は、お土産屋さんを覗いたり、レモン牛乳を飲んだり、その辺のベンチに座ったりして、ようやくソレっぽい時間になったところで、本日の昼飯タイム。 ここの日帰りプラン を予約しておきました。 メニューは予算や好みに合わせて5つの中から選ぶことが出来、それぞれ、日帰り温泉の有無を選ぶことが出来ます。 じゃらんの日帰り・デイユースプラン からも予約可能なんっすが、オフィシャルサイトからだと、霧降高原牛ステーキ丼に、オプションで 「引き上げ湯波」 を付けたりすることも可能。 この、自分で引き上げる「引き上げ湯波」、引き上げた後は “にがり” を加えて豆腐にする奴が面白そうなので、これは外せないんっすが、「湯波御膳」 3,520円だと、ちょっと物足りなさそうなので、それに天麩羅なんかが追加される、真ん中のランクの「あざみ膳」 4,180円にしてみました。 んなことで、
とまあそんなことで、今日はジョー・パスだじょー。 ジャズ・ギターの巨匠っすよね。 何故、そのように呼ばれているのかというと、『ヴァーチュオーゾ』 というアルバムを出して、それが売れちゃったからなんっすが、Virtuoso ヴィルトゥオーソとは、音楽演奏において格別な技巧や能力によって名人、達人の域に達した人物を指す。 〈イタリア語〉〔音楽の〕名演奏家、名手、巨匠。 Virtuoso、英語っぽく読むと、ヴァーチュオーゾ。 んーと、 これ 。 あ、ギターのソロなんっすな。 じゃ、パス。 ジョー・パスは、パス。 んなことで、これまでずっと毛嫌いしていたんっすが、無論、ソロではないアルバムも出しているので、そっちのほうは、ま、許すかぁ…と。 んなことで、 『キャッチ・ミー!』 私を捕まえてごらん、ウフフ♪ いや、捕まえたくねーよ、こんな頭髪の不自由なオッサン。 そう、言いたくなるところを、グッと堪えて。 1963年のパシフィック・ジャズ盤。 あ、いいっすな。 個人的に西海岸の白人モノと、ジャズ・ギターと、頭髪の不自由なオッサンは、あまりタイプではなかったりするんっすが、パシ・ジャズは例外。 都会派アーバンな僕の趣向にぴったりなレーベルだったりするので、これは期待♪ で、これ、ピアノのクレア・フィッシャーが入っているんっすな。 クレアと言えば、シチュー作りの名人として知られているので、期待が持たれるんっすが、それ、違うおばさんじゃね? そう言われると、そんな気がしないでもありません。あ、でも、ピアノとシチューは違うから! ということで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。
まずは1曲目、 「フォーリング・イン・ラブ・ウィズ・ラブ」 。 いいっすよね。 いい感じに韻を踏んでいて。 日本ではもっぱら 「恋に恋して」 という、おじさんが口にするには、ちょっと恥ずかしい邦題で知られているんっすが、「金メダルに恋した14歳!」 とか、よく人前で言えますよね。 おじさんだと、人前で松山千春の 「恋」 を絶唱するくらいが限界なんっすが、限界ということなら段田男の 「玄界灘」 もアリかと。 「 “だんだだん” って!」 名前だけでウケを狙えるんっすが、いざ歌が始まると、「 “兄弟船” のパクリじゃん。」 …と、盛り下がってしまうのが難点なんっすけど。 で、「恋恋(コイコイ)」。 個人的には好きでも嫌いでもない曲なんっすが、ここでのジョー・パスはミディアム・テンポでシンプルに。 ベースとドラムスだけをバックに、淡々とシングル・トーンでテーマを弾いた後、そのままギター・ソロに入るという流れでありますな。 可もなく、不可もなく。 鴨とフカなら、個人的には鴨なんっすが、フカヒレのスープとか、言うほど美味くはなかったりするし。 そのうち、背後にオルガンの音が聞こえるようになるんっすが、クレア・フィッシャーがピアノじゃなくて、オルガンを弾いてるんっすな。 それがレアなのかどうかは不明なんっすが、オルガンに触発されたのか、この辺りからジョー・パスのソロが次第にグルーヴ感を増していきます。 テンポも速くなって、フカから鴨へ。 いいと思います。 で、続いてベースのピチカート・ソロ。 ベースもドラムスも、それぞれ2人の名前がクレジットされていて、どっちの人なのかは不明なんすが、いいソロだと思います。 いいソロ〜、進路は東へ、いいソロ〜、夕陽が西に沈む前に、いいソロ〜、確かな人生(みち)を、いいソロ〜、俺たちの船を出す〜♪ カラオケで長渕剛の 「Captain of the ship」 を熱唱するのは、迷惑なのでやめて欲しいと思います。 とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。
で、次。 「サマータイム」 。 超有名で、日本でも人気のある曲っすよね。 ここでのジョー・パスは時折、和音? …を織り交ぜて、グルーヴ感満点なプレイをカマしてくれちゃってます。 今まで馬鹿にしていた…というか、眼中になかったんっすが、悪くないじゃん、ジョー・パス。 ソロ・パートは前曲と同じく、シングル・トーン中心の構成なんっすが、ホーン・ライクなホーン筒って感じ? その昔、配管の保温工事を頼んで、材料検収の写真を撮るのに、「これ、何て言う名前なんっすか?」 と、職人さんに聞いたところ、「ほーんとう」という回答だったので、ほーん。 そういう名前なのかぁ。 で、工事黒板に 「ホーン筒」 と書いたところ ( ← 筒状の物体だったので、 “何とか筒” なのは察した。) 黙ってチョークを取り上げられて、「保温筒」と書き直されてしまったんっすが、そんな苦い思い出がふと蘇ったところで、続いてはクレア・フィッシャーのピアノ・ソロ。 いわゆるビル・エバンス派に属するキャラみたいなんっすが、途中からピアノの和音にギターの和音が絡んで、混雑しているイオンのレジ周辺みたいになって、でもって、ブルージーなテーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。
ここまで2曲、わりと真面目に解説してしまったんっすが、まだまだこの先は長いので、ここからは適当に片付けたいと思うんっすが、3曲目、 「ムード・インディゴ」 。 とってもムーディな藍といった感じのナンバーなんっすが、冷静に考えてみると、ムード・インディゴって、何や? エリントン楽団でム−ドインデイゴという曲がありますがタイトルの意味が分かる人教えてください 1950より前みたいです tbscから始まります お願いします tbscから始まるって、何や? 質問の意味がよく分からんのっすが、意味は 「ブルーな気分を超えるような死にたくなる気分」 に例えてブルーより濃い色のインディゴ(藍色)と表現したのです。 おお、なるほど! 目から鱗。 世の中、こんなに役に立つ Yahoo!知恵袋も存在するんっすな。 意外っす。 ま、tbscから始まるの意味は、よく分からないままなんっすが、で、演奏のほうはというと、インディゴな気分とまではいかなくて、適度にブルーな雰囲気。 ピアノ・トリオでテーマが演奏された後、ソロ・パートに入ってジョー・パスが出てくるという流れなんっすが、シンプルなシングル・トーンがいいと思います。 途中、いい感じのピアノ・ソロを挟んで、ギターが再登場して、明確にはテーマに戻らずに、おしまい。 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「キャッチ・ミー」 。 ジョー・パスのオリジナルらしいんっすが、キャッチーなメロディを持った、なかなかの佳曲。 頭髪の不自由なオッサン、やるやん♪ オクターブ奏法? …っぽいギターと、ドラムスの掛け合いみたいな感じでテーマが演奏されるんすが、アップ・テンポで勢いがあって、で、そのままギターのソロへと突入。 やるやん♪ その後、ちょっぴり小難しいベースのソロを挟んで、躍動するジョーのソロ、再び。 ちなみに、背後のクレアはオルガンなんっすが、それが地味に効いていて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 3分11秒という短い演奏なんっすが、アルバムのタイトルに選ばれたのも、納得! …な、1曲でありました。
で、次。 「ジャスト・フレンズ」 。 勇気を出して告白したものの、「あなたとは “いい友達” でいたいの。」 そう、遠回しにお断りされた立場の人が “JUST FRIENDS” である。 …というのが僕の解釈なんっすが、それで合ってますかね? よくお世話になる ヤニーちゃんのブログ 。 ま、概ね、見解が一致したかな? …と。 念の為、 koinoike13(敬称略)の意見も。 ほぼ同じ。 が、演奏する側としては、歌詞の意味などあまり深く考えないで、純粋にアドリブの素材としか思ってないような気がしないでもないんっすが、アップ・テンポでスインギーに料理されることが多いっすよね。 ここでのジョー・パスも例外ではなく、気分は上々な弾きっぷり。 オクターブ奏法? …っぽい感じが、ちょっぴりウエス・モンゴメリーっぽくて、いいな♪ …っと。 いや、このオッサン、ギターが上手っすな。 ちょっと感心してしまいます。 ちなみに、ここでもクレアはオルガンなんっすが、ダグラス・クレア・フィッシャー (1928年10月22日 - 2012年1月26日の) はアメリカのキーボード奏者、作曲者、編曲者、およびバンドリーダーでした。 ピアニストではなく、キーボード奏者なんっすな。 なら、ヒロシともうまくやっていけそうなんっすが、んなことで、次。 「ウォーキン・アップ」 。 どこかで聞いたことがあるような? …と思ったら、ビル・エバンスの曲だったんっすが、これ 。 ちょっと小難しい系なんっすが、ここでのジョー・パスは、ギターとピアノのユニゾンでテーマを演奏しております。 で、ギター → ピアノの順で各自のソロがフィーチャーされ、最後はギターとドラムスの4バースで盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 曲が曲だからか、クレアのピアノがめっちゃエバンスっぽいのが、ツボ。 そんなアレでありました。
で、次。 「バット・ビューティフル」 。 ギターという楽器の “優しさ” がモロに出たバラードで、いいな♪ …っと。 で、次。 「ノー・カバー・ノー・ミニマム」 。 これもエバンスの曲らしいっす。 んーと、これ 。地味系なんっすが、ここでのジョー・パスは地味に演奏しております。 ギター → ピアノ → ベースの順で各自のソロがフィーチャーされ、中でもベースの人は地味の極みで、でもって、テーマに戻って、おしまい。うーん、まあ…。 ということで、ラストっす。 「ユー・ステップド・アウト・オブ・ア・ドリーム」 。 「夢から醒めて」 という邦題があったかと思うんっすが、詳しくは だるまさんの日記 を参照。 ナシオ・ハープ・ブラウン作曲、ガス・カーン作詞っすか。 いいっすよね、ガス・カーン。 水道の工事で使う管に ガス管 というのがあって、水なのに、 何故、ガス管? …と、いつも不思議に思うんっすが、ま、ガスが漏れないなら、水も漏れないだろうから、エエかぁ…と。 それくらいガス管はいいんっすが、ミディアム・ファストのスインギーな演奏となっていて、切れ味鋭いジョー・パスと、呉汁ブシャーなクレア・フィッシャーのソロがフィーチャーされて、あ、呉汁って、呉汁(くれじる)じゃなくて、呉汁(ごじる)って読むんっすか。 だと、言うほどクレア汁っぽくはないんっすが、で、テーマに戻って、今日のところは、以上っす。
【総合評価】 見た目、ちょっと頭髪が不自由だからと言って、毛嫌いして、すまんかった。 そう、ジョー・パスに謝りたくなるような1枚でありました。 クレ・フィシャのピアノとオルガンの出来もよくて、オススメ☆