国鉄(現・JR)の駅って、街の中心ではなく、わりと端っこのほうにあったりしますよね。 例えば京都駅。 京の街の機盤になっているのは平安京。 一時期、エイリアンに乗っ取られそうになったんっすが、検非違使の活躍によって平和を取り戻しました。 ほれ 。 いや、30秒くらいで補足されてるがな! こっちが一人で孤軍奮闘しているのに、四人懸りは卑怯やがな! 最後、自分から余計なちょっかいを出しにいって、返り討ちにあってるがな! 下手くそかよ! 言いたい事はたんさんあるんっすが、平安京は こんな感じ 。 現在、いちばん栄えているのは三条から四条の辺り。 五条は、ま、東山のほうに行けば清水寺があったりするので、いいとして、六条より南は、次第に微妙になっちゃいます。 最果ての九条とか、九条ネギしか無さそう…。 で、京都駅はどこにあるのかというと、七条と八条の間くらい。 わりと端っこのほうっすよね。 特に “裏” のほうは、近年は急速に再開発が進んでいるんっすが、うらぶれた空気が漂っておりました。 名古屋駅も似たような感じで、いちばん栄えているのは 「栄(さかえ)」 の辺り。 もう、名前からして栄えているんっすが、あ、でも、桑名の桑栄(そうえい)メイトは、ぜんぜん栄えてないから! ただの廃墟だから! 映画 『アイミタガイ』 では復活した姿が見られるそうなんっすが、んーと、 ここ 参照。 登場人物と近鉄ナゴヤ線沿線図 が、思いっきり 「いらすとや」 なんっすが、桑名らしく “はまぐり” のイラストもありますな。 んーと、「はまぐり」 の検索結果 。 ん? ないやん…。 カタカナっすかね? 「ハマグリ」 の検索結果 。 こちらにも見当たりませんな。 何で、 “マグロの中落ちのイラスト” なんや? …と思ったら、よく見たら皿の端っこにハマグリらしき貝が添えられておりました。 骨についた中落ちとそれをすくうためのハマグリの貝殻のイラストです。 へぇ、マグロの中落ちって、ハマグリの貝殻で身をすくうもんやったんや! で、 “漁夫の利のイラスト” 。 ハマグリを食べようとしているシギ(鳥)を見つけた漁師が両方を捕まえる、いいとこ取りをする時に使われる諺「漁夫の利」のイラストです。 そんなエピソードやったんや! いいとこ取り…というか、第三者が利益を横取り…みたいな意味だと思うんっすが、それはそうと観光三重、どこからこのハマグリを持って来たんっすかね? 単純に 「貝」 ? ここにも見当たらなくて、謎なんっすが、ま、別にどうでもいいんっすけど。 で、名古屋駅。 街の中心ではなく、わりと端っこのほうにあったりします。 特に “裏” のほうは、近年は急速に再開発が進んでいるんっすが、うらぶれた空気が漂っておりました。 ちなみに、表のほうは 「桜通口」 、裏のほうは 「太閤通口」 。 もう、名前からしてダサいっすよね。 「桜通口」に対抗するなら、「太閤通口」 じゃなくて、「梅通口」 やろ? …と。 ま、それはそれでダサいんっすが、で、他には熊本駅とか、松山駅とか、金沢駅とか。 実は博多駅もそうだったりするんっすが、国鉄(現・JR)の駅って、街の中心ではなく、わりと端っこのほうにあったりしますよね。 …の、例。
とまあ、そんなこんなで、到着しました、広島駅。 ここも街の中心ではなく、わりと端っこのほうにあったりする国鉄(現・JR)の駅のひとつ。 今回、初日は福山駅の近くをウロウロして、鞆の浦 に泊まることにしたので、広島駅まで行く必要はなかったんっすが、昼飯を食うのにネットで予約の出来る店を探した結果、福山駅にはピンとくる店がなかったので、広島駅までいっちゃうことにしました。 で、前回 参照の ここ を押さえることにしたんっすが、呉麺屋カープロード店。 “くれめんや” じゃなくて、 “ごめんや” 。 で、カープロードって、どこや? …と思ったら、広島駅の南口からマツダスタジアムに向かう線路沿いの道だそうで。 広島駅は 2025年3月24日開業を目指して建替え中 で、路面電車が2階に乗り入れるようになるみたいなんっすが、現状、カープロードの辺りは、うらぶれた空気が漂っておりました。 11時開店で、その時間に予約を入れたんっすが、20分ほど早く着きました。 周囲には人気も無く、閑散としていて、こりゃ、予約を入れる必要は皆無であったな…と。 が、予約を入れておかないと、一人で店に入る勇気が出ないので、しょうがないじゃん! これほどまで、うらびれているとは、思わないじゃん! で、店の前でぼーっと待っていてもアレなので、とりあえずマツダスタジアムのほうへ歩いていって、適当なところで引き返すことにしました。
広島駅があるのは広島駅の南区なんっすな。 もう、区からして、街の中心ではなく、わりと端っこのほうにあったりする感が滲み出ております。 ムムム。 いや、滲むという漢字の右のほうの上側は “ムムム” やな…と。 漢字テストに出題される場合に備えて、覚えかたを考えておかなければならないんっすが、「シ・ムムム・へ・ミの反対」。 これでイケますかね? で、滲むって、魚偏にしたら、鯵 (アジ) だよね。 …と、今の今まで思い込んでいたんっすが、よく見たら違うんっすな。 ム。 鯵のほうはムが1つしかありませんでした。 「魚・ム・大・ミの反対」 っすか。 ま、この先、漢字テストを受ける予定はまったくないので、無理に覚える必要もないんっすが、工事の際に黒板にこれらの漢字を書く機会もないだろうし。 エンジンの点検で、燃料の滲みが見られたりすることがあるかも知れませんが、「燃料にじみあり」。 平仮名で大丈夫でしょう。 燃料に、地味あり? そう、見間違えられる可能性はあるんっすが、燃料に派手があるよりは、いいじゃん! で、カープロード。 線路との境のフェンスのところに、カープの選手の紹介パネルがずらーっと並んでいます。 んーと、 これ 。 2023年バージョンからは、大きく変わってないみたいなんっすが、これがなければ、ただのうらぶれた線路沿いの道という感じ。 しばらくすると、マツダスタジアムが見えてきたんっすが、そのすぐ近くには煉瓦の壁のようなものがありました。 んーと、 これ っすか。 とりあえず僕が生まれた1968年の写真を撮ってみたんっすが、監督は根本陸夫。 投手のところには外木場義郎、安仁屋宗八、野手のところには古葉竹識の名前があります。 68勝62敗4分で3位と、今ひとつ成績は振るいませんが、1967年と1969年は6位だったっぽいので、ま、健闘したと言えるのではなかろうかと。 で、そうこうしているうちに、いい時間になったので、引き返して呉麺屋へ。 お! 待ってる客がおるやん♪ いかにも地元民らしいカープの帽子を被ったオッサンなんっすが、 “道連れ” がいると、店に入りやすくて助かります。 11時になって、オッサンが中に入っていったので、その後ろから入店。 「いらっしゃいませ〜。」「あ…あの、よ…、予約した さば(仮名)っすけど…。」 こういう、明らかに、予約いらんかったやろ! …な状況で、予約した客であることを名乗るのは勇気がいるんっすが、しょうがないっすよね。 特に予約席がキープされていたワケではないっぽく、先客のオッサンが奥のほうのカウンター、僕が手前のほうのカウンターに案内されたんっすが、思ったより、こぢんまりとした店で、カウンター席が8席、4人掛けのテーブルが2つくらいな感じ。 内観は ここ を参照して貰うとして。
事前の情報によると、席にあるQRコードを読み込んで、スマホから注文するシステムらしいので、その手順を踏もうと思ったら、店のお姉さんがやってきて、「ご注文がお決まりでしたら、お伺いしまーす。」 「あ…、えと…。」 不意を突かれて、戸惑ってしまったんっすが、テーブルの上に こんなの が置かれていたので、「あ…、じゃあ、呉冷麺とチャーハンのセットで。」 何とか無事にお伺いに返答することが出来ました。 辛さを選べるっぽいんっすが、店のお姉さんからは、特にそれに関する言及はありませんでした。 バイトっぽい、金髪のギャルっぽい姉ちゃんだったんっすが、ちなみにオッサンは、「いつも決まっとるんや」 的な発言をして、普通のラーメンか何かを注文しておりましたな。 この店に来て、呉冷麺か、つけ麺を食べないとか、素人かよ! そう、思わずにはいられませんが、いかにも常連っぽいカープ帽のオッサンからすると、呉冷麺とか、観光客かよ! そう、思われたに違いありません。 店にはもうひとり、調理担当のお姉さんがいて、姿形は見えなかったんっすが、声の様子からして、金髪の姉ちゃんよりは、ご年配である模様。 で、この2人、ずーっと “ガールズ・トーク” に明け暮れておりました。 ま、喋りながら、ちゃんと飯は作ってくれているっぽいので、問題はないんっすが、辛さに言及しなかった点を含めて、ややプロ意識に欠けるな! …と、今日のさばクン、ちょっぴり辛口。 頼んだ呉冷麺も辛口…かどうかは、不明。 で、しばらくして、「セットのチャーハンでぇーす。」
んなことで、広島市内は街の中心ではない、わりと端っこのほうをウロウロしただけで、おしまい。 でもまあ、カープ一色で、十分に “らしさ” は感じられたので、いっかぁ♪ …と。 呉麺屋の先客がカープ女子ではなく、可愛くないカープおっさんだったのはちょっとアレなんっすが、で、新幹線に乗って福山に戻って、この続きはまた、次回☆
ということで、今日はオスカー・ムーアっす。 知ってるかな? 僕は知りません。 知らないんっすが、知らず知らずのうちに、演奏は聞いたことがあったりするかも知れません。 えーと、Wikipedia 。 ムーアは、1937年から1947年まで、ナット・キング・コールが率いたザ・ナット・キング・コール・トリオの一員であり、当時コールが録音したほとんどすべてのレコードで演奏をしている。 ほぉ、ナット・キング・コールっすか。 納豆菌 凍る寒さの 冬が来る 夏と金魚 氷、懐かし。 一句…じゃなくて、一首、詠んでみました。 つい、この前までクソ暑くて、かき氷とかガンガン食べていたのに、あっという間に 涼しくなりましたからね。 あの納豆菌さえ凍ってしまう厳しい冬は、もうすぐそこ…。 ナット・キング・コールは これ ぐらしか知らないんっすが、オスカー・ムーア、入ってないじゃん! 1937年から1947年まで。 このアルバムは1956年。 ま、しゃあないっすな。 となると、知らず知らずのうちに、演奏は聞いたことがあったりするかも知れなくないかも知れませんが、なんじゃこの、『AFTER MIDNIGHT』 の前半のネタは…。 当時、アーネット昆布青年とか、ディビッド鰈技師とか、エロい人達の悪影響で、不健全な路線に走っちゃってましたからね。 せっかく来てくれた貴重な読者を失望させてはいけない。 そんな思いで、意に沿わない原稿を書いていた当時の僕の心境は、いかばかりか。 肉・イカ入りのお好み焼きを頼んだのに、肉がぜんぜん入ってなくて、イカばかりやんけ! そんな哀しみに通じるものがありますよね。 で、オスカー・ムーア。 アメリカ合衆国のスウィング・ジャズ・ギタリスト…と書かれているのが懸念材料なんっすが、「モダン」 ではないんっすな。 お好み焼きに、焼きそば入ってなさそう。 焼きそば入ってない、肉もほとんど入ってなくて、イカばかり。 お好み焼きじゃなくて、イカ焼きやんけ! そんな作風であることが懸念されますよね。 ちなみに大阪で言うイカ焼きというのは こういうの ではなく、これ 。 この上なくチープなんっすが、今日はそんなオスカー・ムーアの 『ザ・ファビュラス・オスカー・ムーア・ギター』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 ジャケットを見ると 『イン・ギター』 とも書かれていて、どちらが正式なのか、よく分からなかったりするんっすが、何でもいいけどこの人、ギターの弾き方、間違ってますよね。 そこの穴は手を出す為にあるんじゃなくて…。 ていうか、よくギターの中に入れましたな。 エスパー伊東をも超える逸材なんっすが、これはそんなムーアくんが1962年に残した1枚。 1916年生まれなので、当時46歳くらい。 ナット・キング・コール・トリオのギタリストだったオスカー・ムーアが西海岸の名手達と繰り広げたスタジオ・セッション! ドライヴ感溢れるムーアのギターとカール・パーキンスの小粋なピアノが素晴らしい! ウェストコーストジャズ全盛期の明るくスウィンギーな作品! そういうアレらしいっす。 ムーアはともかく、カール・パーキンスは、ソソられますな。 ここ に詳しく経歴とかが書かれているんっすが、ピアノはまったくの独学。ただ、そこには悲しいワケがあって、実は彼の左腕は子供の頃の事故にが元で、曲がったまま元に戻らなくなってしまうんですね。 その障害を乗り越えて、独特なピアノ・スタイルを確立するも、しかし、運命とは非情なもので、すべてが順調に回り始めたその矢先に、カールは交通事故によって、帰らぬ人になってしまうんですね。享年31歳、実質的な音歴は、10年に満たないものでした。 キング・オブ・日本人好みのキャラだったりするんっすが、ジャズマンは早死にして、ナンボっすよね。 1958年にお亡くなりになられたようで、ん? これって、1962年っすよね? 化けて出た? 発売されたのが1962年で、録音はもっと前ということなのかも知れませんが、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょう。
まずは1曲目、 「アップ・テンポ」 はムーアくんのオリジナル。 めっちゃベタで、ダサくて、泥臭くて、垢抜けないナンバーっすな。 ムーアの弾きっぷりは、いかにもスウィング・ジャズ・ギタリストって感じ。 続いて出てくるカール・パーキンスのピアノがいい感じにモダンなのが救いなんっすが、ムーアくんも2回目のソロでは、まあまあ頑張ってくれていて、で、ジョー・コンフォートという人のウォーキング・ベースというか、ランニング・ベースなソロがあって、再びピアノが出て来て、 最後はパーカッションのパチェコ? …とかいう人が張り切って、でもって、糞ダサいテーマに戻って、おしまい。 曲はアレでも、演奏はまあまあ。 そんな滑り出しでありました。 で、次。 「バディ・キャン・ユー・スペア・ア・ダイム?」 ググってみたら 「Brother, Can You Spare A Dime?」 というのはたくさんヒットしたんっすが、同じ曲なんっすかね? 10セント硬貨を相棒に集(たか)るか、兄弟に集るかの違い。 んーと、これ 。 Brother というのも、本当の血の繋がった兄弟ではなく、見ず知らずの人に 「やあ兄弟、10セントわけてくれないか?」 と、集る感じっすかね? 10セント = 0.1ドルなので、2024年11月1日 午後8時35分 現在、15.238円くらい。 ま、それくらいなら…。 思わず、恵んでやりたくなるんっすが、こういう輩は一度、甘い顔を見せると、どんどんつけ上がりますからね。 そのうち、「やあ兄弟、1万ジンバブエドルわけてくれないか?」 とか、言い出すに違いありません。 えーと、1万ジンバブエドルを ここ で換算したら、4,752.33円。 え? 普通に、高っ! 1ジンバブエドルって、0.0000000000086円くらいとちゃったんか? …と思ったら、 これ 。 いつの間にか廃止されていたんっすな。 今は ジンバブエ・ゴールド ? よく分からんのっすが、で、演奏のほうはというと、ペーソスに富んだスローなバラード風で、ギターとピアノの絡みがなかなかいい感じ。 2分38秒という、ほんのちょっとした小さなプチ小品…といった感じで、派手なアドリブもなく、地味にテーマをフェイクする感じで、ま、これはこれで、アリかな? …と。
で、次。 「ゼア・ウィル・ネバー・ビー・アナザー・ユー」 。 これも有名なスタンダード・ナンバーなんっすが、いつもの ヤニちゃん 。 哀しい別れの歌だったんっすな。 インストで演奏する場合、ゆったりとしたバラードにするか、アップ・テンポでスインギーに料理するか、あるいはその中間のミディアムでやるか、どうやっても、それなりに様になるんっすが、ここでのムーアはミディアム・スローを選択。 ちょっぴりハワイアンなウクレレっぽい雰囲気もあったりして、決して様になっているとは言いがたいっすが、全般、ダサいっすな。 合間にちょっとだけ聞かれるパーキンスのピアノが救いで、そんなこんなで2分33秒。 あっという間に終わってしまいました。 小品っすな。 で、次。 「エイプリル・イン・パリ」 。 「パリの4月」 っすか。 パリは4月が素晴らしい。 そんなアレではなかったかと記憶しているんっすが、僕のヴログ 。 他人様のブログを無断で勝手に引用しておいて、ケチを付けるのもアレなんっすが、『僕のブログ』 じゃなくて、『ヴログ』 。 ちょっと捻って、お洒落っぽくしたつもりなんでしょうが、BLOG だから! 下唇を噛むところじゃないから! あ、でもまあ、和訳 : Bouquet(僕) というのは、ちょっと洒落てますな。 相当、インテリジェンスに溢れた著者であるものと思われます。 で、中身。 あぁ、4月のパリ マロニエ並木は花盛り。 お、いいじゃん♪ マロニエ並木は花盛り。 4・4・5のリズムっすな。 生麦・生米・生卵。 逃げるは恥だが、役に立つ。 ベラルルベラルル、ベララルラ、バトンをひとふり、あら不思議、ベラルルベラルル、ベララルラ、この世は魔法が、ものを言う。 やるじゃん♪ で、曲のほうはぶっちゃけ、個人的にはあまり好きではなかったりするんっすが、ここでのムーアはミディアム・ファストで、スインギーに料理しています。 やっぱり、ちょっぴりハワイアンなムードが漂っていたりするんっすが、ハワイ、嫌〜ん! そう、駄々をこねる人はそんなに多くはないので、ま、いっかぁ…と。 途中で聞かれるパーキンスのピアノが一服の清涼剤で、 そんなこんなで、2分40秒。 小品でした。
で、次。 「ワーム・アップ」 。 ムーアくんのオリジナルなんっすが、ハワイアンを脱して、ちょっぴりボサノヴァっぽい感じに仕上がっていて、個人的にはこっちのほうが、いいな♪ …と。 パチェコくんのパーカッションも軽妙洒脱だし。 世の中、筋子(すじこ)よりも、 パチェコ。 そう、声を大にして言いたいっす。 で、次。 「サムソン・アンド・デライラ・テーマ」 。 世間ではもっぱら 「デライラ」 という名前で知られ、サムソンくんは概ね、無視されちゃうのが通例なんっすが、んーと、 これ 。 こんな、ライオンと闘う活劇っぽいアレだったんっすな。 血湧き肉躍る的な。 0分55秒くらいから、よく耳にするお馴染みのメロディが登場するんっすが、そこまでが 「サムソン」 、ここからが 「デライラ」 という感じなんっすかね? そこはかとないラテンのフレーバーで演奏されることが多いんっすが、ここでのムーアはアップ・テンポで生き生きとしたプレイを披露してくれていて、ここまでで一番、いい♪ そう、断言していいのではなかろうかと。 続くパーキンスのブルージーなピアノも素晴らしく、でら、デライラだで、かんわー。 ここでいう 「かんわー」 というのは、アカンのではなく、いいという意味なんっすが、パチェコくんのパーカッションもイケてるし、最後、ムーアがちょっと、ちょーけたフレーズを弾いているのはちょっとアレなんっすが、概ね、よかったな♪ …っと。
で、次。 「ムーンライト・イン・バーモント」 。 日本でバーモントと言えば圧倒的にカレーなんっすが、アメリカでは 「バーモントの月」 が知られている模様。 そもそも、何故、カレーがバーモントなのかと思ったら、米国東部の長寿で有名なバーモント州に民間療法とし伝わるりんご酢とはちみつを使った 「バーモント健康法」 にちなんだもので、うんぬん。 へぇ〜。 りんごーと、はちみつ、とろーり、とけてる♪ …のが、バーモントだったんっすな。 で、一方、「月」 のほうはというと。 Jazzと読書の日々 。 このブログもよく、無断で勝手にリンクを貼らせて貰っているんっすが、恋愛要素が皆無な歌だったんっすな。 国道を歌いながら下る電線…というのがよく分からんのっすが、電線は歌ながら下らへんやろ〜、電線は歌ながら下ったら、国道、やかましいがな〜。 え? 春がないって? いえ、たぶん3段落目が「春風になびく電線の音」を捉えているのでしょう。 お〜、なるほど。 春風と言えば、郵便屋さんやろ? そんな気がしないでもないんっすが、ナガシマスパーランドでバイトしていた時に、一度だけ室内プールに配属されたことがあるんっすが、今ある スパキッズ じゃなく、昔あった、本当にただの室内プール。 決してキッズ向けとは言えない、地味の極みのようなスポットだったんっすが、ずーっと この歌 が流れていたんっすよね。 え? わらべ が歌ってたん? ぜんぜん知りませんでした。 ナガシマの室内プールで流れていたのは、もしかしたらパチモンだったのかも知れませんが、そして、移り変わる季節に対し、常に変わらぬものとして「月明かり」と「君と僕の仲」。そういうラブ落ちになってます。 あ、ちゃんと恋愛要素、あったんっすな。 「電力会社のCMソング」と言われているが、どうも1943年の映画 『Moonlight in Vermont』 の主題歌らしい。バーモントから出てきた田舎娘がニューヨークでミュージカル・スターを目指す話。この曲をマーガレット・ホワイトニングがレコード化し、全米ヒットチャート15位になった。珍しい6小節構成なので、インストの人たちが好んで取り上げる傾向がある。 きちんとしたブログですな。 個人的には、バーモントから出てきた田舎娘が都会 (ニューヨーク) の水に染まって、ケバくならないことを願わずにはいられませんが、ミュージカル・スターを目指す。 この時点で無理っぽいんっすけど。 で、聞いてみたら、なるほど、確かに珍しい6小節構成でありますな。 いや、聞いてもよく分からなかったんっすが、バーモントから出てきた田舎娘っぽい、素朴な感じのバラードに仕上がっていて、いいな♪ …っと。 いつも、都会派アーバンな僕の趣向がどうのこうのと言ってる割に、娘は垢抜けない素樸なブサカワ系がタイプだったり。
で、次。 「キス・ミー・アゲイン」 。 ビクター・ハーバートとかいう人が書いた曲みたいっすが、 これ っすか。 あ、「インディアン・サマー」を書いた人なんっすな。 インドの山奥で〜、修行して〜♪ それ、多分、違う歌だと思うんっすが、で、 「キス・ミー・アゲイン」 。 ミディアム・テンポの小唄っぽい仕上がりで、悪くないと思います。 パーキンスのピアノはいいと思います。 で、次。 「ディナー・フォー・ワン」 。 僕が借りたCDは曲名が 「ディナー・フォー・トゥー」 となっているんっすが、ここ だと 「Dinner For One」 。 どうせ僕は ぼっちだから、旅先のディナーは、いつもフォー・ワンだし! 「トゥー」 のほうが正解なら、 「二人でお茶を」 のディナー版ということになろうかと思いますが、書いたのは Carr という人っぽいっす。 気絶するほど悩ましい? それは Char っすか。 あなたは〜、気絶するほど、納屋橋(なやばし)、まんじゅう♪ 名古屋か、その近郊で生まれ育った昭和生まれ世代以外には分かりにくいネタでありますが、ぼっち飯の淋しさが際立つ、そんなバラードに仕上がっておりました。 若干、ハワイアンっぽいので、今日のディナーはマヒマヒっすかね? ハワイの二郎系ラーメンの店に行って、「マヒマヒ、マシマシで!」 一度は言ってみたい台詞なんっすが、とか言ってるうちに、演奏のほうは終わってしまいました。 2分32秒。 小品っすな。
んなことで、ラストっす。 ムーアくんのオリジナルで、 「ウォーキン・ホーム」 。 最後を自作曲で締めるとか、よっぽど自信がないと出来ないんすが、頼んだぞ! そんな僕の願いも空しく、ベタでダサい感じの作風だったんっすが、ギターのソロそのものは悪くなく、ピアノのソロの出来はよく、とにかく5分42秒あって、聴き応えはあったな…と。 最後はフェードアウトして、ちょっと中途半端な感じで終わっちゃったんっすが、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。
【総合評価】 最初と最後を除けば、どれも2〜3分くらいの小品揃い。 自作曲と歌物のバランスは悪くないんっすが、基本、アメリカ合衆国のスウィング・ジャズ・ギタリストやな。 …といった、古臭くてノスタルジックな側面が強く、時折、ウクレレでハワイアンっぽかったりもして、で、期待のカール・パーキンスはとてもよかったんっすが、それ目当てで買うほど前面にフィーチャーされているワケではなく、総括すると、まあまあ。 そんな1枚でありました。