SPACE FLIGHT (ARGO)

SAM LAZAR (1960/6/1)

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【パーソネル】

SAM LAZAR (org) GRANT GREEN (g) WILLIE DIXON (b) CHAUNCEY WILLIAMS (ds)
【収録曲】

(01-03) DIG A LITTLE DEEPER / WE DON'T KNOW / CARAMU
(04-07) RUBY / GIGI BLUES / SPACE FLIGHT / MAD LAD
(08-10) FUNKY BLUES / BIG WILLIE / MY BABE
【解説】 ( 2025年06月22日更新 / 連載 1,635回 )

 現場に向かう途中までは事態を楽観してました。 不特定多数の人と同一の契約を迅速・効率的に行うために作成された定型的な内容の取引条項? それは約款(やっかん)やがな。 自分でボケて、自分で突っ込むくらい、余裕でした。 約款(やっかん)。 難しい漢字っすよね。 約(やく)のほうは分かります。 何か、約束したんやろな。 そんな感じが伝わってきます。 問題は款(かん)。 こんな漢字、約款以外に使う機会、あるんか? 「やかんの麦茶」 の “かん” は、この字ではないっすよね? 夜中に目が覚めた時に飲む用の 「夜間の麦茶」 ではなく、これ を見る限り、「薬罐の麦茶」 。 薬罐の絵、書いてありますもんね。 何でもいいけど薬罐(やかん)。 これもまた難しい漢字っすな。 薬(やく)のほうは分かります。 何か、薬を煎じる時に使うんやろな。 そんな感じが伝わってきます。 問題は罐(かん)。 こんな漢字、薬罐以外に使う機会、あるんか? 何となく、金属製のカンカン状の何か。 そんな気配は伝わってくるんっすけどね。 で、薬罐で、何の薬を煎じるのかというと、恐らく 橋本七度煎 。 不味かったんっすよね、これ。 薬臭いんじゃああああああ! ま、薬なので、薬臭くても仕方がないんっすが、橋本七度煎の名前の由来は、初め熱湯で五度振り出し、その後二度煎じることで、都合七度まで服用できるところから来ているそうです。 七煎目くらいなら多少、薬臭さも薄まって、いいかも知れません。 ま、その分、薬効も薄そうではあるんっっすけど。 で、「薬罐」: この漢字、自信を持って読めますか? 。 詠めらあっ! やかん、やかん、やかん、やかん、やかん。 余裕っすな。 母親は? おかん。 こっちも余裕。 寒気がする? 悪寒。 余裕。 「悪寒」: この漢字、自信を持って読めますか? いきなり聞かれたら、え? あっさむ? …と、読んでしまう、インドのアッサム州出身の人もいるかも知れませんが、えーと、現場に向かう途中までは事態を約款…ではなく、楽観していた。 そこまで話が進んでいたかと思います。

 その日の前日、営業担当の大畑さん(仮名)から、ショートメールが入ったんっすよね。 「明日は何か予定が入ってますか?」 いや、なーんも。 7月の頭まで、なーんも予定がなくて、日々いかにして過ごすのが、苦慮していたんっすよね。 あ、大畑さん(仮名)の本名は、大きな畑を小さな田んぼに転換することで察して貰うとして、で、日々いかにして過ごすのが、苦慮していたところなので、面倒な仕事でなければ、お受けするにヤブサカではないかな? …と。 で、話を聞いてみると、「いや、大したことじゃないんですけど。」 某キャンプ場の自動給水装置の圧力が一定しないので、調査して欲しい…と。 エエぇぇぇ…。 何か、面倒そうな…。 僕、ポンプとか、機械モノには弱いんっすよね。 もし調査に行ったとしても、「あ〜、何か、調子悪いっすね〜。」 事実確認だけで終わっちゃいそうな…? 適当な要件をでっち上げて、お断りさせて頂こうかと思ったんっすが、「自分も行くんですけど、手が空いてるなら、カバーを外したりとか、手伝って貰えないかなと。」 あー、そういう事っすかぁ。 自動給水装置の圧力が一定しない原因を突き止めて欲しいとか、そういう頭を使いそうな事は自信がないんっすが、 “猫の手” の代わりくらいなら。 何なら痒いところだって、掻いてあげますぜ? “孫の手” の代わりも、自信あり! 14時に現場集合っすか。 了解しやした!

 さすがに家から直行するのはアレなので、朝は会社に行くことにしたんっすが、会社にいても、特にやる事がねぇ…。 いや、工事資料ファイルの整理をやらなければならないんっすが、 ヤル気がしねぇ…。 11時半に会社を出れば余裕で間に合うんっすが、果たしてそれまで、いかにして時間を潰そうか苦慮していたところ、某町から電話が。 「マンホールポンプの○○番が故障という通報が入ったので、見に行こうとしたんっすが、その通り道の△△番のマンホールポンプも、パトライトが回っていて。」 故障が出ると通報装置から電話やメールが入って、担当者に知らせるようになっているんっすが、同時に、現場の電柱には こういうの が付いていて、故障が発生するとクルクル回りながらピカピカ光って、近隣住民に周知する仕組みになっているんっすよね。 ○○番と△△盤のマンホールポンプは近接しているんっすが、同時に故障が発生したということは、何か外的な要因が考えられますな。付近一帯が停電したとか。  役場の人に見て貰ったら、どちらの機場も “ポンプ過負荷” が発生していたそうで、「あ、じゃあ、とりあえずサーマルをリセットしてみて下さい。」「サーマルって、どれですか?」 電話で説明するのは難しいんっすが、これ 。 覚えておいてね! 「あ、故障、消えました!」 万事解決。 超優秀なエンジニアさば君、凄ぇぇぇ! その現場は会社から某・キャンプ場に向かう途中にあるので、「念の為、現場、覗いておきますね!」 会社から抜け出す口実も出来て、いやあ、実にナイスなタイミングでありました。

 この時点までは事態を楽観してました。 脳内シミュレーションとしては、現場@到着 → 運転電流値測定 → 異常なし! → 現場Aに移動 → 運転電流値測定 → 異常なし! → (原因考察) 付近一帯の電気の電圧が何らかの原因で低下した → 相対的に電流値が上がった → サーマルトリップ → リセット → 電圧戻った → 異常なし → 中部電力、しっかりしろ! 「…とまあ、そういう原因なのではなかろうかと。 とりあえず様子を見て貰って、また何かあったら連絡下さい!」 → 昼飯メシを食う→ 某・キャンプ場に移動 → 大畑さん(仮名)が明晰な頭脳を駆使して、自動給水装置の圧力が一定しない原因を突き止める → 超優秀なエンジニアさば君、凄ぇぇぇ! → 家に直帰する → 今日の仕事、無事に終わったぁぁぁぁ♪ うん、完璧っすな。 が、この目論見は、かなり初期の段階で崩れました。 現場@到着。 ここに至る前に、電話が掛かって来ました。 「また故障が出たので、現場に来たんですが、何か、自動で運転する水位じゃないのに、ポンプが動いたり、止まったりします。」 「 ・・・・・・・ 。 」 しばらくして、続報が。 「もう1箇所のほうも何か変です。 手動になっているのに、ポンプが動いたり、止まったりします。」 「 ・・・・・・・ 。 」 (原因考察) 恐らくそれは、心霊現象でしょう。 (対応策) 霊媒師を呼んで、お祓いしましょう。 ご用命は日本霊媒師センター、フリーダイヤル 0120ー081−081(れいばい・れいばい)まで! 何か面倒なことになりそうなので、とりあえず 大畑さん(仮名)に電話して、助太刀は無理っぽい旨を伝え、超優秀なエンジニアさば君はマンポンの不具合対応に専念することに。 で、現場@到着 → 運転電流値測定 → 異常あり! 2台あるうちの1台は正常なんっすが、もう1台の運転電流、高っ! めっちゃ高っ! サーマルがトリップしちゃうのも納得の過電流。 何故、電流が過剰なのかは不明なんっすが、ポンプを引き上げて、見る人が見れば、原因を突き止められたり出来るんっすかね? が、そのポンプは一人で手で引き上げられるような重さではないし、もし引き上げられたとしても、見る人、いないし。 僕が見たところで、原因はよく分からないけど、とりあえず電流値が高い。 そんな事実確認だけで終わっちゃいそうな…?

 とりあえず、その機場は大丈夫なほうのポンプに頑張って貰うとして。 手動になっているのに、ポンプが動いたり、止まったり…という心霊現象は、僕が到着した時点では認められなれなかったので、とりあえず様子を見ることにして。 で、12時少し前になったので、とりあえず13時まで昼休みっすな。 車の中で弁当を食べて、うだうだしていたら12時半頃、電話が掛かってきました。 「○○番のマンホール、水位高の警報が入ったんですけど。」 え、マジっすか? じゃ、今すぐそっちに移動します。 現場Aに移動。 あ、本来なら自動でポンプが起動する水位を超えているのに、ポンプが運転していませんな。 だから 「水位高」 の警報が出ちゃったんだね! 原因判明。 で、とりあえず手動でポンプを運転してみたら、順調に水位が下がっていきました。 ポンプそのものは問題ないみたいっす。 よかった! 僕、ポンプとか、機械モノには弱いんっすよね。 もし、ポンプが悪かったら、なんともならんところでした。 電気側のトラブルなら、まだ何とかならないことはないような気がしないでもないんっすが、ま、ケース・バイ・ケースっすよね。 で、ポンプそのものに問題は無さそうなんっすが、念のため、さっきとは違うほうの号機を手動で運転してみたところ、ん? 運転電流、高ぇぇぇ…。 サーマルがトリップしちゃうかも知れない、微妙なラインの過電流。 うーん…。 ポンプが起動したり、すぐに停止したり、また起動したり、停止したり。 ガチャガチャとチャタリングした結果、サーマルが熱を持って、トリップしたんじゃね? そのように推測していたんっすが、ポンプそのものにも問題があるような? ま、1台は大丈夫そうなので、とりあえずガチャガチャとチャタリングするのを何とかすれば、とりあえず急場は凌げそうな気がするんっすが、とりあえず、水位計からの接点信号を受けているリレーを取り替えてみますかね? 今年の3月に何ヶ所か、マンホールポンプ盤を更新する工事をやったんっすが、その際、古い盤から緊急時に使えそうな部品を、いくつか取り外しておいたんっすよね。 それが役に立つかも知れない時がやってきました。  備えあれば憂いなし。 ウ〜レイホ〜♪ で、試しに取り替えて、様子を見ることにしました。 (15分後) うん、今のところ順調そう。 (15分後) 大丈夫そう。 そこそこ流入量があるマンホールなので、15〜30分ほど待機していると水位が上がってポンプが起動するんっすが、そうこうしているうちに、過電流だったほうのポンプも、何か正常な数値に落ち着いてきました。 よし、自然治癒した! 科学と技術の勝利。 で、この分だともう1ヶ所のほうも勝手に直ってんじゃね? そんな希望を持って、そっちに移動してみたんっすが、現場@到着 → 運転電流値測定 → 高っ! めっちゃ高っ! そうこうしているうちに17時になったので、今日のところはこれくらいにして。 家に直帰する → 今日の仕事、何とか無事に終わったぁぁぁぁ♪

 で、金曜日。 この日は午後から、家から車で15分くらいの現場で、ちょっとした不具合調査の立会のお仕事が入っていたんっすが、さすがに家から直行するのはアレなので、朝は会社に行こうかと。 そんなふうに思っていたんっすが、前日に発生した某町のマンホールポンプ設備の不具合。 1ヶ所は何か、よくなったような気がする。 もう1ヶ所は全然よくなった気がしないんっすが、とりあえずもう一度、様子を見にいったほうがいいよね? そんな気がしたので、朝から見にいくことにしました。 まずは全然よくなった気がしない現場@到着 → 運転電流値測定。 もしかして、僕がぐっすり寝ていた昨夜のうちに、勝手に直ってんじゃね? そんな “奇跡”に期待していたんっすが、高っ! めっちゃ高っ! この世の中に神様なんか、いねぇ! もし、自然治癒していたら、イスラム教とユダヤ教の両方に入信して、イランとイスラエルの仲を取り持つ覚悟だったんっすが、その任務、トランプ大統領に任せた! 僕は仲を取り持つのは止めて、 甲府で鳥もつ煮を食べる! いや、個人的にモツ系はあまり好きではないので、その任務は本木雅弘に委託しようと思うんっすが、モックン、モツ食う、ん〜♪ いや、喜んで貰えたみたいで、譲った僕のほうも嬉しいっす。 ま、それはそうと、何でポンプが過電流になっちゃうんっすかね? ポンプを運転すると、凄い勢いで水位が下がっていくので、羽根車は回っているっぽいんっすよね。 異物が噛み込んでいるワケでは無さそうなんっすが、じゃ、あれっすかね? オーバーロード ? 1ヶ月ほど前だかに発生した別の機場のポンプの過電流。 ポンプは新しく替えたばかりだったので、もしかして流量が出過ぎ? …と思って、吐き出し側のバルブを絞ってみたら、とりあえず何となく直っちゃったんっすが、もしかして、あのパターン? 今まで何ともなかったのに、急に流量が出過ぎるようになるとは思えないんっすが、すぐ近くの機場でポンプが故障したり、高水位の警報が発生したりしたので、その分、僕が頑張って、フォローしないと! そんなふうに考えて、無理しちゃったんっすかね? 何て健気な…。 いや、無理するなって! 壊れるなって! こっちとしては、ありがた迷惑以外の何物でもないんっすが、とりあえず役場のほうには 「やっぱ、ポンプが悪いぽいっす。 とりあえず見積を取ってみます。 で、週が明けたら、もう一度、調査をしてみようかと…。」 とりあえず解決は先送りする方向で、納得して貰いました。 で。午後から違う現場に行って、ちょっとした不具合調査の立会のお仕事を無事に成し遂げて、家に直帰する → 今週の仕事、終わったぁぁぁぁ♪

 で、土曜日の朝。 こうして、この原稿を書いているワケでありますが、いや、書くことがなくてどうしようかと思っていたんっすが、幸か不幸か、不具合が発生したお陰で、「マンポン技師日記」で、何とか乗り切れそう。 が、これを書くのって、強烈な “故障が再発して休みの日に呼び出されるフラグ” としか思えないんっすよね。 嫌な予感しかしません。 …とか思っていたら、朝の8時過ぎに電話が掛かって来ました。 某町の上下水道課からではなく、登録していない携帯電話からだったんっすが、個人の携帯から掛けてくる人もいますからね。 いずれにしろ、ろくな要件でないことは確かなんっすが、まさか、こんな朝っぱらから “嫌な予感” が的中するとは…。 おそるおそる出てみると、幸いにもマンポンの故障を知らせるものではなかったんっすが、「○○(地名)の、なんとかポンプの、某(なにがし)なんですけど。」 あ、農業用の揚水ポンプっすよね。 存じ上げております。 1ヶ月前だかにも呼び出されたんっすが、自動運転用のタイマーの表示に関する “勘違い” のような話で、大事には至らなかったんっすが、わざわざ土曜日の朝っぱらから電話を掛けてきたということは、つまり…。 そういう事っすよね。 「前に見て貰ったところとは違うポンプ場なんですけど。」 あ、そちらも存じ上げております。 4〜5年前だかに、呼び出された覚えがあります。 「しばらく使ってなくて、 昨日、久しぶりに運転したんですが、水が揚がらなくて。」 「 ・・・・・ 。 」 ま、そういうことでしょうな。 「頑張って、呼び水をして、何とか揚がるようになったんですが…。」 呼び水。 これ っすな。 呼び水をして、水が揚がるようになったんなら、よかったじゃん。 「で、昨日、ポンプを止めて、今日の朝、もう一度ポンプを運転したんですが、やっぱり揚がらなくて。」 「 ・・・・・ 。 」 「で、また頑張って、呼び水をしたら、揚がるようになったんですが、試しに10分ほどポンプを止めてみたら、また揚がらなくなって。」  何故、そこで、試しに10分ほどポンプを止めてみるとか、余計なことをしてくれちゃったんすかね? 「で、今は?」 「また呼び水したら、揚がるようになったんですけど。」 先ほどの呼び水のページに書いてありましたな。 ポンプの呼び水がなくなった場合における対処のやり方。 ・呼び水口から水を追加する。 ・空気抜きを行い、ポンプ内の空気を排除する。 ・配管内に十分な水を充填する。 それを実行した結果、とりあえず一時的にはよくなるんだけど、すぐにまたアカンくなる。 で、次の段階。 ・必要に応じて専門家に相談する。 その判断は決して間違ってはいないんっすが、相談する相手を、思いっきり間違ってます。 僕、ポンプの専門家じゃないし…。 僕、ポンプとか、機械モノには弱いんっすよね。 「餅は餅屋」 という諺がありますが、僕にポンプの不具合を相談するとか、あんころ餅を ポール・モチアン に頼むようなものっすぜ? モチアンはタイコを叩くのはめっちゃ上手なんっすが、餅と餡に関しては素人っすぜ? で、僕はタイコを叩くのもヘタだし、ポンプのことも何も分かってないっすぜ? で、依頼の内容は、「ちょっと見て貰うワケにはいきませんやろか?」「 ・・・・・・ 。 」 いや、見たところで、何の解決にもならないような…。 とにかく、土曜日の朝の時点で、今の気分は、 行きたくねぇ、行きたくねぇ、行きたくねぇ、行きたくねぇ、行きたくねぇ…。

 話を聞くと、今日(土曜日)は、夕方の4時頃までポンプを運転する…と。 試しに10分ほどポンプを止めてみる? …とか、余計なことを考えない限り、今日のところは何とかなりそう。 で、明日の朝、またポンプを運転する…と。 「その時でもいいですかぁ?」 明日ならまだ、それなりに覚悟を決められるんっすが、今日はどうしても、行きたくねぇ、行きたくねぇ、行きたくねぇ。 「大丈夫ですけど、朝早いです。 ポンプを止めることは出来るので、今から見にきて貰うワケには…。」 行きたくねぇ、行きたくねぇ、行きたくねぇ。 「いや、早くでも大丈夫です。 明日の朝、見に行きます! 何時に運転されますか?」「6時から…。」 早っ! 思った以上に早っ! 家を5時過ぎくらいに出なアカンやん…。 が、今更、後戻りは出来ません。 「分かりました! 明日の朝、6時に伺います!」 ま、とりあえず、見るだけみて、「やっぱ、ポンプ、アカンっぽいっすね!」 そんな結論を出して、週明け、もっと詳しい “餅屋” に見て貰う方向で、解決を先延ばしにするしか…。 原稿のほうは何とか、土曜日のうちにここまで書いたんっすが、ああ、行きたくねぇ、行きたくねぇ、行きたくねぇ…。

 んなことで、今日はサム・レイザーっす。 オルガン編の2人目に出すようなキャラではないんっすが、前回 のジミー・スミスが宇宙遊泳だったので、それに合わせて 『スペース・フライト』 というアルバムを選んでみました。 日本語のタイトルは 『サム・レイザーの宇宙飛行』 。 ダサっ! ま、非行に走るよりは宇宙を飛行するほうがマシだと思って、諦めるしかありませんが、で、この謎キャラ、過去に一度、このコーナーで取り上げたことがあります。 んーと、これ 。 新年度になって暇になったんっすな。 今年は5月中旬くらいまでは、年度またぎの工事があったので、それなりに仕事があったんっすが、6月に入って基本、暇になりました。 マンポンの故障は定期的に発生するんっすけどね。 で、7月以降はそれなりに忙しくなりそうなんっすが、「連休」 っすかぁ。 7月21日まで祝日がないんっすよね。 6月、クソ過ぎ…。 で、サム・レイザー。 誰? …と聞かれてもまったく答えられないレベルの、よく分からんオルガンのオッサンなんですが、ジャズ批評が出した 『コテコテ・デラックス』 では、わりと大きく取り上げられたみたいです。 この 『プレイバック』 が2枚目のリーダー作で、その後、もう1枚リーダー作を出して、ジャズ界から姿を消した模様なんっすが、『プレイバック』 が1961年、『宇宙飛行』 が1960年なので、こっちが初リーダー作なんっすな。 英語版なんっすが、Wikipedia 、ありました。 サムラーザール (1933年として誕生します) は、元来、彼が、ギター奏者グラント Green ラーザールのキャリアからの初期の仕事を含むグループに面するために最もよく知られていて、仲間のオルガン奏者 Jimmy Smith によって重く影響されたことである早い1960年代の、[1][2] におけるミュージック・シーンから消えたミズーリ州セントルイスのUnited States 神秘的な数値からのアメリカのピアニストとハモンドオルガン奏者でした。 アメリカでも概ね、謎キャラだった模様。 ギター奏者グラント Green うんぬんと書かれておりますが、ここ の内容紹介。 レイザーはまったく無名のオルガン奏者だが、グラント・グリーンが加わっていたことで、この作品は一部のファンから熱狂的に支持されてきた。彼のゴスペル・ライクなオルガン・プレイはジミー・スミスのようにアクが強くはない。そこが彼の個性となっている。 ジミー・スミスは無重力状態で変に浮かれて、歌なんか歌っちゃってましたが、こっちの宇宙飛行はオルガン、ギター、ベース、ドラムスというシンプルな編成で、地に足がついた感じ。 ま、イケてるかどうかは、また別の話なんっすが、んなことで、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「ディグ・ア・リトル・ディーパー」 。 ここ 参照で、All compositions by Sam Lazar and E. Rodney Jones; except where noted なんっすが、誰や、E. Rodney Jones …というのは置いといて、これはラーザールのデビューレコーディングとギター奏者グラント・グリーンによる2番目のレコーディングでした。 あ、グラント・グリーンにとっても、かなり初期の演奏なんっすな。 一部のファンから熱狂的に支持されちゃうのも納得なんっすが、イケてるかどうかは、また別の話として。 で、「ディグ・ア・リトル・ディーパー」 って、小さな何を掘るんっすかね? 検非違使? もしくはエイリアン? いや、これ、検非違使が穴を掘ってエイリアンを埋めるのであって、何を掘るのかというと、穴、もしくは地面ということになるんっすが、「もう少し深い発掘」 。 あ、そういう意味なんっすか。 Deeper は Deep の比較級なんっすな。 ディープ、ディーパー、ディーペスト。 が、曲のほうはアレっす。 言うほど深くはない、シンプルなリフ・ブルース。 そんな感じなんっすが、オルガン主導でテーマが演奏された後、ギターのソロが登場。 グラント・グリーンらしさの萌芽のようなものは感じられるんっすが、控えめなところが微笑ましいな…と。 続くレイザーのソロも、ほんわかとした雰囲気で、なるほど、ジミー・スミスのようにアクが強くはないな…と。 で、そこが彼の個性となっているな…と。 終盤は和音? …っぽくなって、それなりに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ウィ・ドント・ノウ」 。 俺には分からないよ、お前が何故〜 (あい・どんと・のう♪) ガラスの都会へと旅立つのか〜 (ゆー・どんと・のう♪) お前にも分からないなら、ウィ・ドント・ノウなのも当然なんっすが、サヨナラなんて、言えないよ。 バカヤロぉぉぉぉぉぉ! この魂の叫びが、カラオケで歌う時の “見せ場” っすよね、ブルージーンズメモリー 。 いや、僕はいいっす。 バックコーラス担当で。 (さーよなら、グッバイ♪) で、この筒美京平の稀代の名曲に比べると、サム・レイザーの 「俺たち、知らね」 は、 ややインパクトに欠ける嫌いがあるんっすが、シンプルなリフ物ながら、ちょっぴりファンキーな香りもあって、前曲よりは日本人のウケがよさそう。 オルガンとギターのユニゾンでテーマが演奏されて、で、ソロ先発がグリーン。 やっぱ、こっちが本当の “主役” ということなんっすかね? …と思ったら、割とあっさり終わって、オルガンのソロが登場して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 2分51秒、わりとあっさり。 で、次。 「カラム」 。 酒を飲んで、絡む。 そういう情景を曲にしたんっすかね? ちょっと嫌なんっすが、シンプルなリフ物ながら、ちょっぴりファンキーな香りもあって、この程度の軽い絡みなら、ま、いっかぁ…と。 ギターにオルガンが絡む感じでテーマが演奏されて、でもって、ソロ先発はグラント・グリーン。 わりと、らしいフレーズが聞かれて、ちょっぴり嬉しい♪ 続くレイザーのオルガンはシンプルで灰汁(あく)がなくて、が、後半は和音? …っぽくなって、それなりに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 3分41秒。 まあまあ、あっさり。

  で、次。 「ルビー」 。 作曲者として Mitchell Parish, Heinz Roemheld、2人の名前がクレジットされてます。 ミッチェル教区(生まれながらのマイケル・ハイマン Pashelinsky;1900年7月10日 - 1993年3月31日の) は特にステージとスクリーンのための歌の作家としてアメリカの叙情詩人でした。 ハインツ・ロームヘルド(1901年5月1日 - 1985年2月11日)はアメリカの作曲者でした。 そういう人たちでした。 歌物ナンバーということになろうかと思いますが、ミディアム・テンポの小粋なナンバーっすな。 テーマはオルガン・トリオで演奏され、ソロ先発もオルガンなので、ギターの人はお休み? …と思ったら、その後、ちゃんと登場したんっすが、ちょっと変化を付けてきたのは、いいことだと思います。 その後、いい感じにオルガンとギターが絡んで、でもって、テーマに戻って、おしまい。 3分56秒。 それほど長くはないんっすが、意外と充実感がありました。 これまでの中では、個人的ベストっすな。 で、次。 「ジジ・ブルース」 。 爺(じじい)のブルースっすか。 「時事放談」というテレビがあって、 「爺(じじい)が好き勝手にしゃべる番組や。」と、さば兄が言ってましたが、爺(じじい)って、ウザいっすよね。 年寄り臭いし。 ま、年寄りなので、年寄り臭いのは仕方がないんっすが、橋本七度煎が薬臭いのと同様。 で、爺(じじい)が嫌い、ブルースもあまり好きではない僕にとって、この2者のコラボは筆舌に尽くしがたいものがあるに違いありませんが、聞いてみたら意外と、言うほど、爺(じじい)ではないな…と。 どこかで聞いたことがあるような、ちょっぴりラテンなリフ・ブルースなんっすが、ちょっと 「クバノ・チャント」 っぽい? クバノって何や? …と思ったら、Cubano。 あ、キューバの。 そういう意味っすかね? それの亜種みたいなテーマに続いて、グラント・グリーンのギター・ソロが飛び出してくるんっすが、よく歌っていて、いいな♪ …と。 続いてオルガンのソロが登場するんっすが、シンプルなシングルトーンから始まり、興が乗るにつれて、次第に音数が増えていって、わりと盛り上がって、いいな♪ …と。 でもって、キューバなテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 アルバムタイトル曲の 「スペース・フライト」 。 ルー・ドナルドソンの 『ルー・テイクス・オフ』のジャケットもロケットの打ち上げなんっすが、あれは1957年。 スプートニクでしたっけ? アポロの月面着陸が1959年。 その興奮冷めやらぬ頃に作られたのが、この 「宇宙飛行」 なんっすが、ま、それなりに勢いが感じられる楽曲ではあるな…と。 シンプルなリフ・ブルースなんっすけどね。 テーマ部はギターにオルガンが派手に絡むユニゾンで演奏されて、でもって、ソロ先発はグラント。グリーン。 よく歌ってます。 らしいフレーズも随所に聞かれて、ヨイショっと。 続くレイザーのソロは最初からヤル気がみなぎっていて、世の中、ヤル気さえあれば、何でも出来るぞ…っと。 ま、そのヤル気が出ないので、何にも出来ないんっすが、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 2分39秒。 表題曲にしては短めなんっすが、十分に熱意だけは伝わりました。 で、次。 「マッド・ラッド」 「発狂した若者」 っすか。 本格翻訳10くん、もうちょっと婉曲的に訳すのかと思ったら、意外とストレートでした。 シンプルなリフ・ナンバーで、レイザーくん、作曲のほうはこのパターンばかりっすな。 ま、ジャズは “曲” ではなく、 “演奏” が命! …なので、別にいいんっすけど。 ま、その演奏のほうも似たような感じだったりするんっすが、カルテットだと、どうしてもそうなっちゃいますよね。 で、次。 「ファンキー・ブルース」 。 ファンキーとヤンキーは日本では大人気なので、期待が持てそうなんっすが、聞いてみたら、ま、サム・レイザーにしては作曲、頑張ったかな? …と。 何となくダサい雰囲気ではあるんっすが、このB級感もこの人の持ち味であると言えるのではなかろうかと。

 で、次。 「ビッグ・ウイリー」 。 Wikipediaには、originally known as "Space Flight, Part 2" と書かれているんっすが、元来「宇宙飛行、パート2」 として知られています。 タイトル曲の続編なんっすかね? 同じような曲ばかりと文句を言ったら、「続編だから!」 と、言い返された感じ? 聞いてみたら、似てるような? そうでもないような? ゾクゾクするような続編…という程でもなく、大判小判がザクザクな訳でもなく、でもまあ、傷口がジクジクしているよりはマシかと。 ジクジクしていると、忸怩たる思いに駆られてしまいますからね。 …と、ここまで土曜日のうちに片付けたら日曜日になったので、頑張って早起きして、農業用水のポンプの様子を見にいってきました。 ぶっちゃけ、昨日のうちに行っておけばよかったな…と。 如雨露で2杯ほど呼び水して、エア抜き用のホースのバルブを開けて5分ほど運転したら、普通に水が揚がるようになりました。 一度ポンプを止めてしまうと、またイチからやり直しみたいなんっすが、とりあえず月曜日からしばらく雨みたいだし、急を要する程ではないな…と。 グランドパッキン自吸弁 が悪いんじゃね? 素人が見た限り、そんな気がしないでもなかったので、「部品を取り寄せて、週明けにでも、また (誰かが、きっと) 来ます!」 と言い残して、現場から立ち去りました。 超優秀なエンジニアさば君、凄ぇぇぇ! ということで、残り、さっさと片付けちゃいましょう。 「宇宙飛行、パート2」 とやら、まあまあでした。

 んなことで、ラストっす。 「マイ・ベイブ」 。 本作にも参加しているベーシストの、ウィリー・ディクソンのオリジナルっす。 ウィリー・ディクソンなら、さっきの 「ビッグ・ウイリー」 を作曲すればよかったじゃん! そんな気がしないでもないんっすが、いや、サム・レイザーが偉大なウィリーを讃えて作った曲かも知れないので、別にいいっすか。 で、偉大なウィリーが作った曲はというと、サム・レイザーのオリジナルと、似たり寄ったりやな…と。 でもまあ、演奏のほうは、まあまあだし! ということで、今日は以上っす。

【総合評価】 全般的に、こじんまり。 あ、小 + ちんまり = なので、こぢんまりと書くのが正解なんっすかね? サム・レイザーくんはオルガン奏者としても作曲者としても、ややインパクトに欠ける嫌いがないでもないんっすが、その分、グラント・グリーンがある程度は補完してくれているので、一部の熱狂的なファンには、お薦め☆


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