ORGAN OUT LOUD (MAINSTREAM)

GENE LUDWIG (1965)

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【パーソネル】

GENE LUDWIG (org)  JERRY BYRD (g) RANDY GELISPIE (ds)
【収録曲】

(01-04) COMIN' HOME BABY / TEACH ME TONIGHT / BLUES WALTZ / ELDER SMITH
(05-08) MOANIN' / SERMONETTE / THE PREACHER / GINO
【解説】 ( 2025年11月02日更新 / 連載 1,652回 )

 旅の始まりは「小倉」でした。 小倉(おぐら)ではなく、北九州の小倉(こくら)。 小倉(おぐら)だと、アンコくらいしか食べるものがなさそうなんっすが、小倉(こくら)なので、食べるものは何でもあります。 一応、焼きうどんがご当地グルメだったような気がするんっすが、焼きうどんって、焼きそばに比べるとインパクトが薄いっすよね。 麺が太い分、味が薄いような気がします。 味が薄い分、どうしてもインパクトが薄くなってしまうんっすが、 『スーパーくいしん坊』 のスパゲティみたいに麺を縦に切るといいかも知れませんな。 ここ 参照。 オッサンの顔が出てきた時点でページを閉じたくなってしまったんっすが、そこはグッと堪えて。 が、2回目の 「できらぁ!」 で、そっと閉じ。 ま、スパゲティと違って、ウドンを縦に裂くのは、さほど難しくないような気がしないでもないんっすが、そんな無駄な手間を掛けるくらいなら、最初から「冷や麦」を使ったほうが? が、「焼き冷や麦」 って、あまり聞いたことがないっすよね。  焼いた時点で冷や麦が熱くなってしまうので、物理的に無理な気がするんっすが、じゃ、「焼き熱麦(あつむぎ)」でも。 いや、焼いてから冷やせば 「焼き冷や麦」 も夢ではないんっすが、調べてみたら、普通にありました。 これ とか。 具にインゲンを入れるんっすな。 パンを踏んだ娘、リスペクト? んーと、これ 。 神様に背いたインゲン、神様に背いたインゲン〜♪ 神様に背いてしまった以上、焼き冷や麦の具にされちゃうのも、やむなしなんっすが、で、似たレシピに 「珍しい?焼麦」 というのも。 パック入りの焼きそばに入っている粉末ソースと夏に頂いて残った冷麦を使ったヤキソバ風冷麦です。冷たくないので冷をとって「焼き麦」ってことで勘弁してください。 ちょっと待ったぁぁぁぁぁ。 勘弁ならねぇ! いや、 「焼き麦」 というネーミングは理に適っているので、まったく問題ないんっすが、パック入りの焼きそばに入っている粉末ソースを 「焼き麦」 に使っちゃったら、パック入りの焼きそばのほうは、味がなくなっちゃうじゃん! ソバを犠牲にしてまで冷や麦、焼くか?   そんなん、 李夫人 の理不尽メニューじゃああああ!

 ということで、大人しくウドンを焼くことにしようかと思うんっすが、文化庁認定 100年フード 『小倉焼うどん』 。 北九州市を代表する食文化である「小倉焼うどん」、その歴史は終戦直後の昭和20年まで遡ります。鳥町食道街の「だるま堂」店主が、焼そば用のそば玉がなかったため、干しうどんを湯がき、焼いて出したところ大好評だったのが始まりとされています。 そばが無ければ、ウドンを焼けばいいじゃない。 マリー・アントワネットの理論っすな。 都会では自殺する若者が増えている〜、今朝来た新聞の片隅に書いていた〜、だけども問題は今日の雨、ソバがない〜♪ 「だるま堂」店主は井上陽水の 「傘がない」 を歌いながら、泣きながらウドンを焼いたに違いありません。 具にはイカを入れたかったみたいなんっすけどね。 イカなくちゃ、君に逢いにイカなくちゃ、君の町にイカなくちゃ♪ が、君の町にイカはなく、かくして、イカなしの焼きうどんが生まれた…と。 で、同じ北九州でも門司港となると、これはもう断然、焼きカレー。 ソバが無ければ、カレーを焼けばいいじゃない。 ちょっと屈折したマリー・アントワネットっすな。 素直なマリ・アンなら、ソバの代わりにサバを焼いたに違いないんっすが、北九州のご当地B級グルメ「門司港焼きカレー」とは? 門司港焼きカレーの発祥は諸説ありますが、一説によると、昭和30年代の門司港にあった喫茶店がはじまりと言われています。当時、余っていたカレーをドリア風にしてオーブンで焼いたところ、香ばしい風味がおいしく、お店のメニューとして提供されることになりました。 カレーが余ったら、オーブンで焼けばいいじゃない。 わりと素直な性格の喫茶店のマスターっすな。 が、焼きカレーってぶっちゃけ、ちょっと微妙なような? あつあつのごはんにカレーやチーズ、卵をのせて焼いた一品って、んなもん、美味いに決まってるやん。 期待度が半端なかったりするんっすが、いざ実際に食ってみると、ん…? 焼いてない普通のカレーと、あまり替わりないような? ま、快活CLUBでしか食べたことがないので、それで焼きカレーを語るのは、ちょっと無理があるかも知れませんが、かわいそうに、本当の焼きカレーを食べたことが無いんだな。 一週間後、門司港に来てください。 本物の焼きカレーをごちそうしますよ。 そう、 山岡士郎に言われちゃいそう。

 んなことで、行ってきました、北九州。 いや、門司港には行かなかったし、焼きカレーも食べなかったんっすけど。 少し前にこのコーナーで書いた ここ 。 【10食限定】鯛茶づけ というのを予約してみました。 小鉢/鯛のごまづけ/天ぷら (海老一本・野菜四個) /ごはん/お出汁で 2,800円(税込)。 が、諸般の事情により、ヤメました。 で、代わりに ここ を押さえました。 当初、ここは3日目の昼の予定で予約を入れていたんっすよね。 ネットの即時予約だったんっすが、店のお姉さんから電話が掛かってきました。 シャイで、無口で、極度のコミュ障で、陰キャの極みである僕は電話が大の苦手なので、人と関わらなくても済む “即時予約” の店を選ぶようにしているのに…。 どういうご用件なのかと思ったら、「13時30分からのご予約ですが、それでよろしかったですか?」 あ…、はぁ。それでよろしかったっすけど…。 「当店、お昼は14時半まで、ラストオーダーは14時までとなっております。 必ず14時までに入店されて、ご注文を決めて頂きますようにお願いします。」 こうやって書くと、ちょっとキツい印象を持たれるかも知れませんが、そんな嫌な感じではなかったっす。 「あ…、承知しましたぁ…。」 「カウンター席でご予約頂いておりますが、広いテーブル席もご用意出来ますが、如何がなされますか?」 あ、いや、ネットの即時予約ではカウンターしか選択肢がなかったので、それを選択するしかなかったんっすが、広いテーブル席をご用意して頂けるなら、そちらのほうが…。 「かしこまりました。 ではご来店、お待ちしております。」「あ…、はい…。」 あ〜、緊張したぁぁぁ。 が、何とかなったぁ♪ 無口なサバくん、ちゃんと電話でお話出来たじゃん! ま、向こうから掛かってくる分には、わりとハードルが低かったりするんっすけど。 が、その後、いろいろと行程を練り直しているうちに、3日目の昼、小倉じゃなくて、他で食うかぁ。 そんな流れになっちゃいました。 気まぐれでキャンセルするのは、お店側に申し訳ない気がしないでもないんっすが、でも、お店側だって 「シェフの気まぐれサラダ」 とか出してたりするし! ま、この店がそんなメニューを出しているワケではないし、わざわざ電話を掛けてきてくれたお姉さんにも悪い気がするし、うーん…。 しばし悩んだ挙げ句、ヨシ。 こっちの店を1日目に回して、鯛茶づけのほうをキャンセルしちゃおう! それならお姉さんの顔も立つし、初日なら12時前には行けるので、もう電話してくることもないだろうし。 席は相変わらずカウンターしか選択肢がなかったんっすが、ご要望事項として、「可能であればテーブル席でお願いしたいと思いますが、カウンター席でも構いません。」 と書いておきました。 夜更けの電話、あなたでしょ、話すことなど何もない〜、Making good things better、愛は消えたのよ、二度と掛けてこないで〜♪ 「オリビアを聴きながら」 を聞きながら、予防線もバッチリ。 いや別に、店のお姉さんへの愛が消えたワケではないんっすが、やっぱ電話、苦手なんで…。

 そして迎えた当日、11時37分頃、店に向かいました。 予約時間は11時45分。 小倉駅到着が11時13分の予定なので、11時30分でもよかったんっすが、何かのトラブルで新幹線が遅れてしまった場合、「すいません、ちょっと遅れます…。」 と、店に電話をしなければならなくなって、何の為の 「オリビアを聴きながら」 やったんや? そんな事態にならないよう、慎重の上にも慎重を期して。 慎重派っすからね、僕って。 好きな文庫は新潮文庫、好きな中国の王朝は秦朝、身長は169センチ。 あ、すいません。 ちょっとサバを読みました。 あ、でも、2センチのシークレットブーツを履けば、それくらいはあるし! 好きな諺は「石橋をたたいて渡る」、座右の銘は「羮に懲りて膾を吹く」。  結果、新幹線は定刻通り小倉駅に到着してしまって、少し時間を潰さなければならなくなりました。 店の開店は11時30分からなので、その時間に行っても席は確保されている筈なんっすが、 「じゃ、11時30分の予約にすればよかったやん!」 と、お店の人に思われてもアレなので、早過ぎないギリギリの線を狙って、11時37分。 結果、快く受け入れて貰えました。  カウンターではなく、テーブル席に案内されて、無事、ご要望も聞いて頂けた模様。 あ、でも、モノレールが見える席ではないんっすな。 この景色 、期待していたのに…。 はっきり、「モノレールが見えるテーブル席希望!!」 と、ご要望するべきでしたかね? とっても謙虚なお人柄なので、つい遠慮しちゃうんっすよね。 景色が見えない、前の席のオッサンの後頭部しか見えない、つまらないテーブル席で、ちょっとテンションが下がってしまったんっすが、いつまでも感傷に浸っている場合ではありません。 14時までにご注文を決めないと! ま、リミットまで2時間15分くらいあるので、優柔不断な僕でも、さすがに何とかなるとは思うんっすが、事前の調査であらかた候補は絞っているし。 んーと、ランチ 。 あまり選択肢はないんっすよね。 花かご御膳か、月替わり御膳か、ハンバーグランチか、鉄板焼きサガリカットステーキセットか。 ハンバーグ、悪くないっすな。 大好きなんっすよね。 ハンバーグを毎日食べられるなら、ハンブルグ市民になってもいいと思ってたりもします。 が、よくよく考えたら、日本でもその気になれば毎日ハンバーグを食べることは出来るし、さすがに毎日ハンバーグだと飽きちゃうような気もするし。 たまにはミートボールや肉団子も食いてぇ! そんな理由で、ハンブルグ市民になるのはヤメたんっすが、鉄板焼きステーキセット。 これも悪くないっすな。 ステーキ。 無敵なんっすが、ただ「サガリ」というのがちょっと…。 サガリって、お供え物のお下がりのイメージが。 都饅頭 ちゃうんけ? …と。 いや、これはこれで美味しいんっすが、ステーキの素材としては、ちょっと…。 ま、おそらく、お供え物のお下がりとは関係ない牛肉の部位なんでしょうが、んーと、牛肉の部位「サガリ」とは? サガリとは、牛の横隔膜のことです。横隔膜のなかでも、腰椎周辺にある部位を指します。横隔膜にぶら下がっている部分であることが、サガリという名称の由来と言われています。 エエぇぇぇ…。 横隔膜って痙攣すると 「しゃっくり」 が出る部位やんけ! 何か不味そう…。 ちなみに、ハラミも横隔膜なんっすな。 腹の身だとばかり思っていたんっすが、ハラミよりもサガリのほうが脂が少なくて、あっさりしているだとか。 個人的にあまり好きな部位ではなさそう…。

 じゃ、ハンバーグにするかと言われると、それもちょっと…。 ハンバーグって、本当はステーキが食べたいんだけど、高くて食べられないので挽肉で我慢している感が半端ないんっすよね。 ハンバーグが売りの店なら問題ないんっすが、 ハンバーグランチ◆平日1,900円/土・日・祝2,400円(ケーキ付)、鉄板焼きサガリカットステーキセット◆平日3,000円/土・日・祝3,500円(ケーキ付)。 この価格差を見せつけられると…。 11時45分って、半端な時間の予約だし、注文も半端なハンバーグ…略して “半端バーグ” だし、こいつ、微妙じゃね? そんなふうに店員のお姉さんに思われてもアレなので、ここは別の路線にしたほうが。 となると、花かご御膳か、月替わり御膳か。  食べログ だと、和洋松花堂膳というのもあるっぽいんっすよね。 平日2,500円/土日祝3,000円※刺身アップ。 ハンバーグとかステーキもそうなんっすが、土日祝日はケーキが付いたり、刺身がアップしたりする替わりに、お値段もお高くなる仕様。 曜日に係わらず、ケーキの有無や、刺身のアップダウンを選べるようにしてくれればいいのに、おまえら、土日祝日はちょっと贅沢しろ! そういう方針なんでしょうな。 花かご御膳は平日2,200円/土日祝2,500円※刺身アップなので、それの上位版という位置づけ。 これなら僕の体面も保たれるかな? …と。 中身は月替わりっぽいんっすが、メインのおかずを聞いてみて、イケそうだったらこれにしようかな? …と。

 が、聞かずとも、ちゃんとメニューに明記されていました。 コミュ障に優しいお店ですな。 で、気になる中身はというと、「チキンの照り焼き(タルタルソース付き)」 と 「サンマのなんちゃら(梅肉ソース)」 。 お、いいじゃん♪ 即決。 チキン、いいっすよね。 きちんとしたチキンなら、牛の横隔膜なんかより、絶対に美味い! で、サンマ…は、ぶっちゃけ、あまり好きではないんっすが、 アカンのは頭とか、尻尾とか、皮とか、骨とか、内臓とか。 特に内臓は見た目はキモいし、食べればクソ苦いし、いちいち除去するのが面倒なので、内臓は魚に内蔵するのではなく、外付けにして頂きたいところ。 が、「サンマのなんちゃら(梅肉ソース)」 なら恐らく、身の部分だけを揚げたものだと思われるし、梅肉でサカナの臭みも軽減されるだろうし、ぜんぜん大丈夫であろうと。 が、注文してしまってから、あ、しまった! ちょっと早まったかも…。 今日の晩飯、ポッポおじさんの大分からあげ やんけ! ボリューム弁当 というのを予約してあるんっすが、ササミカツ、新ムネ塩、チキン南蛮の入ったライス大盛の弁当です。 「チキンの照り焼き(タルタルソース付き)」とか、ほぼ “揚げてないチキン南蛮” やん…。 被ったかぁ…。 ま、鶏、好きだし! 昼と夜、続けてでも、ぜんぜん大丈夫だし! とまあそんなことで、

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 お、キタキタ、キター。 なかなかゴー☆ジャスっすな。 メイン2品と、刺身アップと、煮物・焼物と、小鉢と、サラダと、茶碗蒸しと、味噌汁と、御飯と、漬物。 そして、デザート。 煮物・焼物は海老と、さつま揚げと、サツマイモと、シシトウと、だし巻き卵と、魚の西京焼き。 サンマは竜田揚げみたいになっていて、内臓は内蔵されてなくて、よかったっす。 で、チキンは…。 ま、きちんとはしているんっすが、思ってたより量は少なめ。 ま、松花堂なので、こんなもんっすかね? これなら晩飯と被っても、ぜんぜん問題なし。 でもって、デザートは杏仁豆腐。 個人的に、ケーキよりも嬉しい♪ いいっすよね、杏仁。 アンアンアン、とっても大好き、ドラえもん〜♪ …と、ニンニン。 忍者ハットリ君のコラボみたいで。 んなことで、小倉を後にして、特急ソニックで大分県杵築市へ。 グリーン席を押さえていたんっすが、青いソニック でした。 座席のヘッドレストがミッ○ーマウスみたいで、ちょっと変。 個人的に、あまり好きではないんっすよね、あの糞ネズミ。 で、特急ソニックはアレっす。 博多から小倉までは鹿児島本線、小倉から大分方面へは日豊本線を走ります。 で、小倉駅で進行方向が変わります。 後ろ向きに進むのが嫌なら、座席の向きを変えなければならないんっすが、小倉から乗車する場合はどうなるんっすかね? 既に座席の向きが変えられた状態で乗り込むことになるのか、乗り込んでから自力で何とかしなければならないのか。 とりあえず乗り込んで座ってみたんっすが、発車してすぐ、「あ…、逆や…。」 グリーン車は1列+2列の構成で、僕は1列のほうの一番前に座っていたんですが、即座に一番後ろに追いやられてしまいました。 隣は白人系の中年夫婦だったんっすが、多分、座席の回転のやりかたが分からないだろうから、ここは日本人として、教えてあげなければ! そんな義務感に駆られてしまいました。 いや、僕も座席の回転のやりかた、よく分からんのっすけど…。 もし、大分方面から博多に行くことになれば、小倉駅で座席を回転するやりかたが分からなくて、あたふたして、恥をかいて、プライドが著しく傷つけられるに違いないので、新幹線に乗り換える道を選ぶと思います。

 が、今回、もしかしたら自分で何とかしなければならないかも知れないので、あたふたして、恥をかいて、プライドが著しく傷つけられる事がないよう、事前に下調べしました。 んーと、これ 。(前略)小倉駅では、特急ソニックを左から右に受け流してくれないんです! 駄目じゃん! ムーディ勝山 を見習えよ! そう、言いたくなってしまうんっすが、右からやって来た〜 僕は〜 それを左へ受け流す〜、右から 左へ 受け流す〜、左から 右へは 受け流さない〜♪ 駄目じゃん! 見習っても、意味ないじゃん! 初めて、大分から熊本にソニックと新幹線を使って向かうことになった私は《小倉駅では座席回転をする》という事実を知った時、こう決意しました。 「よし!新幹線への乗り換えは小倉駅にしよう!」 その気持ち、よーく分かります。 が、今回、そういうワケにもいかないんっすよね。 で、座席の回転方法はというと、ペダルを踏んで、クルッと回す。 あ、これ、名古屋から「しらさぎ」で福井に行った時に、米原駅でやったのと同じやん!これなら楽勝。 ペダルを踏んで、クルッ。 おお、出来た! 調子に乗って、誰もいない前の席も回転してあげました。 やるな、サバくん! で、残るは、お隣の白人夫婦なんっすが、いきなり電車が反対向きに走り出したので、戸惑っている様子。 幸い、前のほうにいた日本人の夫婦の奥さんが、外人さんに声を掛けてくれました。 あ、先を越された! 負けてはいられねぇ! 僕は即座に外人さんの席に近付いて、「ペダルを、こう! で、シートを、こうして…」 片言の英語と身振り手振り、足振りを駆使して、指南しました。 「ペダルを、こう!」 のところは手振りだけでは無理で、足振りが必要になるんっすよね。 で、外人さんの旦那のほうが座席を回し始めたんっすが、あ、奥さん、その位置に立ってると座席を回すときに挟まれて、身動きが取れなくなって…。 伝えられないもどかしさ。 どうすることも出来ないまま、旦那は座席を回転し続けて、案の定、奥さんが挟まれて、身動きが取れなくなって、「OH!」 ああ、だから言ったのにぃ。( ← 言えなかったけど。) 奥さん、こっちのほうに回り込んで、無事、座席の回転、完了。 「サンキュー!」 いえいえ、どういたしまして。 かくして特急ソニックは大分に向けて、とっても前向きに走り出したのでありました。 (次号へ続く)

 んなことで今日はジーン・ルートヴィヒっす。 知ってますか? 僕は知りません。 GENE LUDWIG(ジーン・ルートヴィヒ)って、読めねぇし。 ここ にそう書いてあるので、読み方はこれであってると思うんっすが、1960年代にパット・マルティーノとレギュラー・トリオを組んでいたオルガン奏者なんっすな。 詳しくは Wikipedia 参照。 ジーン・ルートヴィヒ (1937年9月4日 - 2010年7月14日) は、アメリカのジャズ・リズム・ブルース・オーガニストで、ソニー・スティット、アーサー・プライソック、スコット・ハミルトン、ボブ・デヴォス、レスリー・ウェストなどのリーダー兼副奏者として録音した。ハモンド・オルガン奏者として国際的に評価され、ペンシルベニア州ピッツバーグのジャズシーンで著名な人物でした。 ほぉ。 オーガニストっすか。 何かちょっと、有機(オーガニック)に目覚めた人っぽいんっすが、愛と有機だけが友達さっ♪ で、その 「人生とキャリア」 は、ルートヴィヒは、カンブリア県のツインロックスに生まれ、ピッツバーグ近郊のウィルキンスバーグとスイスヴィーナの郡で育ちました。6歳でピアノを学び始めた。 ほぉ、カンブリア県っすか。 寒ブリで有名な県でしたっけ? で、当初はピアノを弾いていたものの、彼は、オルガニストのジミー・スミスがヒル地区のハリケーンナイトクラブで演奏するのを聞き、ハモンドオルガンを取るように彼に刺激を与えましたみたいっす。 今日はそんなルートヴィヒの 『オルガン・アウト・ラウド』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、1965年のメインストリーム盤。 1937年生まれなので、当時28歳くらい。 若いっすな。 ジャケットのイラストは、何かちょっとオッサン臭いんっすが、ジェリー・バードのギターのランディ・ジェリスピーのドラムスを従えたシンプルなトリオ編成。 「モーニン」や「ザ・プリーチャー」などアーシーなファンキー・ジャズ・スタンダードをグレイヴィーにプレイするルードヴィッヒ・トリオ! そんなふうに書かれているので、期待が持てそう。 グルーヴィではなく、グレイヴィーなんっすな。 ま、アメリケーヌじゃないなら、大丈夫かと。 アメリケーヌ・ソースって、とってもアメリカンなケチャップ味のソースなのかと思ったら、フランス料理のソースの一種である。エビの殻を炒めることで、甲殻類独特の甘味とコクが堪能できる、オレンジ色のソース。 エビの殻が嫌いな僕にとっては、悪夢のようなソースだったんっすが、エビ臭いんじゃああああ! 対して、グレイビー・ソースは、調理された食肉から出る肉汁を元に作られるソースである。 肉汁じゅるじゅる、たまらんっ♪ んなことで、グレイヴィーなプレイに期待して、演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずは1曲目、 「カミン・ホーム・ベイビー」 。 Discogs だと、作者のクレジットが Mel Torme になっているんっすが、え? 違うっしょ? ベーシストのベン・タッカーっしょ? 弁が立つベン・タツが書いた畢生のヒット曲なんっすが、んーと、これ『Comin' Home Baby』は、ベン・タッカーがインストゥルメンタルとして書いた曲で、1961年にデイブ・ベイリー・クインテットがアルバム『2フィート・イン・ザ・ガッター』で初めて録音し、その直後にハービー・マンがライブアルバム『ハービー・マン・アット・ザ・ビレッジ・ゲート』で録音した。ボブ・ドローが歌詞を追加し、ボーカルバージョンは1962年に彼のアルバムComin' Home Baby!からアメリカのジャズ歌手メル・トーメのためのビルボードホット100で米国トップ40ヒットになりました。歌はそれ以来何度もカバーされています。 もしかしてメル・トーメが歌詞を付けたのか? …と思ったら、歌っただけ。 ま、ヒットさせたのはメル・トメなのかも知れませんが、手柄を横取りするような真似をするなら、メールのやりとり、やめるぞ? ま、別に僕はメル・トメのメル友ではないんっすが、ここに名前を書いたのも本人ではなく、Discogs の誰かだろうし。 そもそもディスコグスって、言い難いんじゃああああ! で、そのボーカル版は こちら 。 ほぉ。 これはこれで、悪くないっすな。 一方、ルートヴィヒのインスト版はというと、これもこれで、いいっす。 オルガン主導でお馴染みのテーマが演奏された後、ソロ先発はジェリー・バードのギター。 寡聞にしてよく知らんキャラなんっすが、この 黒いオッサン っすか。 ピッツバーグからやって来たアメリカンなジャズのギタリストである模様。 いいっすよね、ピッツバーグ。 ピザとハンバーグのコラボみたいで。 ここでは骨太でホーンライクなプレイを聞かせてくれるんっすが、で、続いてはルートヴィヒののオルガン・ソロ。 倍テンポを交えて、畳みかけるようなフレーズをカマしたかと思えば、後半は和音をうまく使って、waon! いかにもオルガンらしいグルーヴィ、いや、グレイヴィな雰囲気を醸し出し、でもって、お馴染みのテーマに戻って、おしまい。 実にオーソドックスな正統派のオルガン・トリオであったな…と。

 で、次。 「ティーチ・ミー・トゥナイト」 「今夜教えて」という邦題があったりするんっすが、何をや? 何を教えて欲しいんや? 勉強か? ほな、「べんきょう部屋」 いこか? そんな情景を詠んだ情緒的なスタンダード・ナンバーでありますな。 いかにも歌物らしい小粋な仕上がりで、オルガンの音色がとってもハート・ウォーミング。 ソロ・パートは、ピロピロピロピロピロピロピロピロ、ピロピロピロピロピロピロピロピロ、ピロピロピロピロピロピロピロピロ…という、超ピロピロで始まり、レコード盤なら、ん? 針、飛んだ? …と思ってしまうんっすが、その後、正気を取り戻して、歌心に溢れたプレイに転じます。 いいと思います。 終盤は軽くドラムスと絡む感じになって、でもって、テーマには戻らず、おしまい。 よかったっす。 で、次。 「ブルース・ワルツ」 。 どこかで聞いたことがあるような曲なんっすが、マックス・ローチのオリジナルなんっすな。 で、タイコの人が力強いっす。 ランディ・ジェリスピーでしたか。 この人 。 如何にも強いタイコを叩いてくれそうな面構えなんっすが、それに煽られて、ギターの人もオルガンの人も、イカしたソロをカマしてくれてます。 特にルートヴィヒ、張り切っちゃってますな。 ちょっと逝っちゃってるんっすが、正気に戻って、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。

 で。次。 「エルダー・スミス」 。 ルートヴィヒのオリジナルなんっすが、「スミス長老」 。 ジミー・スミスの事っすかね? 冒頭からベースが効いているんっすが、オルガン、ギター、ドラムスのトリオで、ベーシストは不在でありましたな。 これが噂のフットベースって奴? オルガンという楽器は、足でベースをやれちゃうらしいっすよね。 ペダルを、こう? ( ← 足振りで。) 両手で弾くだけでも大変なのに、足まで…。 オルガン奏者って馬鹿にされがちなんだけど、もしかして、凄いんじゃね? そんな気がしてきました。 で、両手のほうは和音が効いていて、右手の人差し指1本でしか弾けない僕には、まさに驚異の世界。 すぐにギターが出てくるので、オルガンの凄さに浸る暇がないんっすが、ギターの人はわりとすぐに引っ込むので、再び、どっぷりとオルガンのディープな世界に酔いしれることが出来ます。 うん、深いっすな。 深いんっすが、不快でなく、快感♪ よりによって、こんなオッサン臭い28歳で、オルガンに目覚めてしまいましたが、とか言ってるうちに、フェイドアウトして、おしまい。 あ、何かちょっと中途半端な…。 で、次。 「モーニン」 。 言わずと知れたジャズ・メッセンジャーズの代表的なヒット曲なんっすが、J.M. が初来日した頃は、蕎麦屋の出前持ちが口笛で 「モーニン」 吹いてたらしいっすからね。 Wikipedia にもちゃんと書いてあるんっすが、あ、由井正一先生でしたか。 そんなデマを広めたのは。 ご本人は、「これは僕が言い出したんですが、でたらめに誇張しているわけではありません」 と述べているみたいなんっすけど。 ここまで有名な曲を取り上げられると、「けっ。 モーニン(笑)かよ…」と、馬鹿にしたくなっちゃうんっすが、意に介さず、嬉々として演奏している様は好感が持てます。 ルートヴィヒ、いい奴に違いありません。 テーマ部は敢えてコール&レスポンスせず、オルガンだけで押し切って、で、ソロの始まりでギターにスイッチ。 何か、真剣味が感じられて、思わず襟を正してしまうんっすが、続くオルガンのソロも半端ない気合いが感じられます。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、熱かったっす。

 で、次。 「サーモネット」 。 これはアレっすな。 ナット・アダレイのオリジナルなんっすが、あまりにも牧歌的なアーメン・ソングなので、日本での人気は今ひとつ。 ま、オルガンという楽器にはめっちゃマッチしているんっすけど。 で、次。 「ザ・プリーチャー」 。 今度はホレス・シルバーのアーメン・ソングを持ってきましたかぁ。 これも説教臭くて、日本人にはあまりウケがよろしくない曲想だったりするんっすが、演奏のほうは非の打ち所がない出来で、ひぃぃぃぃぃぃ! んなことで、ラストっす。 「ジノ」 。 最後に自作曲を持ってきましたか。 人気曲、有名曲頼りだけじゃない。 そんな矜持を感じますな。 それで出来たのが超駄曲だったら元も子もないんっすが、聞いてみたら、うーん、まあまあ? ちょっと変な、ファンキー寄りの「ソー・ホワット」みたいな? テーマに続くギターのソロは哀愁味を帯びていて、いいと思います。 続くオルガンのソロもよく歌っていて、いいと思います。 ちょっとピロピロしているんっすが、ピロピロはルートヴィヒの生きた明石焼きみたいなものだし。 いや、焼きは関係ないっすな。 生きた証(あかし)みたいなものだし。 でもって、ちょっと変なテーマに戻って、今日のところは以上っす。

【総合評価】 まったくの謎キャラだったんっすが、期待値は大きく超えてきました。 冒頭の「カミン・ホーム・ベイビー」、よかったっす。 概して前半は、概ね良好。 けっ!…と、馬鹿にしようと思っていた「モーニン」も熱かったし、続くアーメン2曲も、演奏そのものは悪くなかったし、オルガンという楽器の奥深さを再認識させられて、見た目がちょっとオッサン臭い28歳のオーガニスト、なかなかの逸材でありました。


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