IT'S ABOUT TIME (FRESH SOUND)

TEDDY EDWARDS (1960/3/21,23,5/2)

IT'S ABOUT TIME


【パーソネル】

TEDDY EDWARDS (ts) GLORIA SMYTH (vo) <#8-11,17-19>
LES McCANN (p) <#1-11> AMOS TRICE (p) <#12-15> RONNIE BALL (p) <#16-19>
LEROY VINNEGAR (b) <#1-15> BEN TUCKER (b) <#16-19>
RON JEFFERSON (ds) <#1-11> TONY BAZLEY (ds) <#12-15> AL LEVITT (ds) <#16-19>

【収録曲】

(01-03) OUR LOVE IS HERE TO STAY / FRANKLY SPEAKING / FOOLS RUSH IN
(04-05) UNDECIDED / BEVE'S COMJUMULATIONS
(06-07) WILLOW WEEP FOR ME / LOVER COME BACK TO ME
(08-11) I'LL REMEMBER APRIL / TIME AFTER TIME / WHEN YOU'RE SMILING / IMAGINATION
(12-15) I HERE A RHAPSODY / THE NEW SYMPHONY SID / MY KINDA BLUES / TAKIN' OFF
(16-19) TEMPO DE BLUES / SITTIN' AND SIGHIN' (ORISON) / BYE BYE BLACKBIRD / BILLY
【解説】 ( 2015年05月03日更新 / 連載 1,162回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 宮島に上陸した。 …ということで、散策開始。 宮島と言えば、厳島神社っすよね。 というか、厳島神社がある島は 「厳島」 が正式名称で、 「宮島」 というは通称だったりするようなんですが、厳島と言えば、厳島神社っすよね。 で、厳島には厳島神社以外に何も無い。 そんなふうに思っている人もいるかも知れませんが、調べてみるとそれ以外にも意外と見るところがあったりします。 大元神社とか、清盛神社とか。 神社ばっかりやん! そう思われるかも知れませんが、日本中、どこに行っても神社はありますからね。 定食屋に行けばポークジンジャーがあったりするし。 こんな店 もあるようなんですが、で、宮島には神社の他に寺もあったりします。 テラ、寺まるけ…という程ではないんですが、3〜4軒はあります。 で、宮島というと、小さな島というイメージがあったりするんですが、実は意外と大きくて、 芸予諸島 の中では、上から8番目くらい。 8番目って、 「8番らーめん」 のラーメンと同じくらい微妙な感じだったりするんですが、あまり美味しくなかったりするんですよね、 8番のラーメン。 チャーハンはまあまあ美味しいらしいっすけど。 で、以外と大きい島だから、わりと立派な山があったりもするんですが、弥山・標高535メートル。 立派なものっすな。 桑名でいちばん高い山は多度山ではないかと思うんですが、標高403メートル。完敗っす。 ちなみに弥山は 「ややま」 ではなく 「みせん」 と読むんですが、手羽先、台湾ラーメン、台湾ちまき、本場の味、オイシイヨ! あの 味仙 と同じ。 そう覚えておけば安泰でしょう。 ということで、さ、登ってみましょう。


< 宮島ロープウェイ > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 当初は最終日の午前中を予定していたんですが、日曜も月曜も 「曇時々雨」 という予報。 山に登ってもまったく景色が見えなくて、こりゃアカン。 そんな予感しかしません。 弥山に関しては、ほぼ諦めモードだったんですが、2日目の午後、広島に到着した頃にはうっすらと青空が見えて来たりして、こりゃ、もしかして、イケるかも? そんな気がしないでもないので、予定を前倒しして今のうちに ロープウェイ に乗っておくことにしました。 乗り場まで、神社のところから歩いて16分ほど。 ちょっとした上り坂だったりするので、軟弱者にはちょっと辛いかと。 ナンジャタウンでも歩き疲れた軟弱な僕は、神社から徒歩6分くらいの地点から出ている無料シャトルバスに乗る気満々だったんですが、乗り場の所まで歩いていったところ、ちょうどバスが停車しているのが見えました。 天候の回復といい、このタイミングといい、今日の弥山は、オイシイヨ! …とか思っていたら 「満席ですので次の便を利用して下さーい。」 と言い残して、そのまま走り去ってしまいました。 20分待ちっすか。歩いたほうが早いっすな。。。 こんな看板 が立っていたりするんですが、ラン・ア・リトルする気力はなく、ゆっくり歩いて、何とか駅に到着〜。 ロープウェイは2種類あって、紅葉ダニ…って、そんな噛まれると赤く腫れそうな節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目の動物ではなくて、紅葉谷駅。 そこから榧谷 (かやたに) 駅というところまでは循環式。 いわゆるゴンドラと呼ばれるタイプでありますな。 4〜8人乗りくらいの小さな箱がいくつもぶら下がっていて、次から次へとやってくるタイプ。 ここのゴンドラは8人乗りなんですが、昭和を色濃く感じさせる年代モノの代物でありました。 知らないオッサンなんかと一緒に狭い個室に閉じ込められて、息苦しいこと、この上なし。 進行方向に向かって座ると視界がまったく開けなくて、閉塞感も半端ありません。 逆向きに座ると海が見えてよさげなので、後ろ向きに動いても気持ち悪くならない人なら、そっちに座るほうが得策ではなかろうかと。 基本、苦痛しか感じない10分間でありましたが、榧谷駅からは海が見下ろせて、桜も綺麗に咲いていて (写真・いちばん上) 参照。 ということで、気を取り直して、次のロープウェイに乗り継ぎ〜。

 ここから獅子岩駅までは交走式です。 いわゆる一般的な “ロープウェイ” のタイプ。 数十人から百数十名が乗れる大きな箱が2個ぶら下がっていて、中間地点ですれ違うヤツであります。 ここのヤツは30人乗りと、さほど大きくは無いんですが、乗客には外人さんも多くて華やかだし、海と島が綺麗に見えて、おおぉぉぉぉぉ♪ (写真・上から2枚目) 参照。 テンション上がりますなぁ、こりゃ。 で、弥山のてっぺんに行くには、ロープウェイの終点から更に30分くらい山を登らなければならなかったりするんですが、獅子岩駅のところの展望台からでも景色は充分に楽しめるので、ま、いいか…と。 伊藤博文クンは 「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」 と絶賛したそうですが、確かにこりゃ、いいっすなぁ。 ロープウェイの料金は大人で往復1,800円。 昭和の1000円札で言えば、1.8伊藤博文相当なんですが、それだけの価値はあると思います。 もう一頑張りして自力で山に登れば 七不思議 なんかも堪能出来るようですが、よく読むと台風の影響で立入禁止になっていたり、残念なことに伐採されていたり、枯れてしまっていたり、インチキくさかったりで、実質的には2.5不思議くらい? わざわざ、もう一頑張りするほどの価値はなさそうですな。 奇岩 のほうは、わりとイケそうな気がするんですけど。 鯨岩や舟岩と言った “見ため系” はよくあるんですが、疥癬岩というのは新ジャンルっすよね。 インキンの菌がうじゃうじゃ付着しているんでしょうな。 僕は不心得な人ではなく、千代鳳や千代丸が九重部屋なのも心得ているんですが、慇懃な人柄だけにインキンに見初められる恐れがまったく無いとは言い切れません。  君子、危うきに近寄らず。 頑張って山頂を目指したりしなくて正解でありましたが、いいっすよね、近寄らず。 アロエっすよね、医者いらず。 殺鼠剤っすよね、猫いらず。 とまあそんなことで、弥山は以上っす。


< 紅葉谷公園 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 2本のロープウェイを乗り継いで下山して、で、シャトルバスには行列が出来ていたので、歩いて戻ることにしました。 もともと、帰りは歩くつもりだったっんすよね。 下りだから楽だろうし。 この辺りは 紅葉谷公園 と呼ばれ、シーズンになると紅葉パラダイスと化す模様。 で、今の時期は…、うーん、まあまあ? 地味に (写真・いちばん上) みたいな神社があったりして、うーん、そこそこ? 観光ガイドでは赤い橋ばかりがフィーチャーされるんですが、その下のところが渓流っぽくなっていて、ちょっといい感じ。 で、こういうところを撮影する場合、(写真・下から2枚目&いちばん下) みたいに、スローシャッターで水の流れを表現するのがお約束なんですが、その設定のまま赤い橋のほうを撮ったら、真ん中の母娘だけ妙に躍動感のある仕上がりになっちゃいました。 プライバシー保護の為にモザイクを入れる手間が省けて、ま、いいか…と。 横の外人さんにはモロだったりするんですが、見た感じモロッコ人ではなさそうなので、モロでも、ま、いいかな…と。 とまあそんなことで、次です。


< 干潮時の厳島神社とその周辺 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 厳島のメイン観光スポットである厳島神社。 厳島を慈しむ。 そんな気持ちで一杯なんですが、厳島に居着くシマヘビ、It's cool! ちなみに今回は日曜日の夕方がド干潮で、翌日の昼前がド満潮。 島内にお泊まりして、その両方を愛でる。 そういう算段だったりするんですが、まずはカンチョー編。 干からびていて、あまり美しくはないので、神社の中には入らずに鳥居エリアを中心に攻めることにしたんですが、 (写真・いちばん上) のようなアングルは干潮時じゃないと撮れないっすよね。 で、 (写真・上から2番目) は、神社の裏手に回り込んで撮った反橋 (そりばし) 。 反り具合が、たまらんっ♪ 赤と黒のコントラストもスタンダールっすなぁ。 いいですよね、スタンダール。 五反田、キリシタン大名と並ぶ “世界3大タンダ” の1つでありますが、で、神社の横のあたりには、いい感じにサクラが咲いておりました。 で、後は大鳥居っすな。 干潮時は根元のところまで歩いて行けるというのが最大のウリなんですが、近くで見ると、さすがに立派っす。 桑名にも鳥居はあるんですけどね。 ほれ 。 勢州桑名に過ぎたるものは、銅の鳥居に二朱女郎。 そう歌われたそうですが、大雨や台風で倒壊したり、戦災で黒こげになったりして、いま立っているのは昭和35年製。 大した価値はなさそうですな。 高さも6.9メートルと、あまり大したことがありません。 対する厳島神社の大鳥居はというと、高さ16.6メートル。 これは奈良の大仏と同じくらいの高さらしいっす。 日本一小さい大仏とされる鎌ヶ谷大仏は1.8メートルらしいので、桑名の鳥居はコイツには楽に勝てるんですが、そんなショぼい奴に完勝しても。。。 そう、感傷的にならざるを得ません。 で、この大鳥居、地中に埋められているワケではなくて、自重だけで立っているそうなんですが、その “都市伝説” をこの目で確認すべく間近で観察した結果、うーん、よく分からん。。。 普通に地面に埋まっているようにしか見えないんですが、本人…というか、本大鳥居が自重 (じじゅう) だと言い張っている以上、根元を掘って確かめるのは自重 (じちょう) しなければなりません。 鳥居の内側は潮干狩り禁止みたいだしぃ。 …とまあそんなこんなで、干潟の散策は以上っす。 本日のお宿は こちら 。 当初は 錦水館 のほうを押さえていたんですが、シングルの部屋に魅力が無さ過ぎるので、寝返りました。 詳しくはまた別の機会に書きますが、風呂に入って、飯を食って、夜の散策に出発ー。 外に出たら雨が降っておりました。 翌日の午前中までは曇りという予報だったのに、うーん。。。 ここまでよく持ちこたえてくれていたんですが、強運もここで尽きましたか。 テンションが下がりますが、とりあえず大鳥居を目指しましょう。


< 厳島神社ライトアップ > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、到着〜。 めっちゃライトアップされてます。 数時間前はすっかり干からびていたんですが、船が鳥居をくぐれるまで満ちてるじょー♪ 城みちるだじょー♪  変にテンション上がっちゃいましたが、厳島神社も海に浮かんで見える感じになっていて、いいっ♪ ちなみに撮影には、さば君謹製ひも三脚 「東ヒモール1号改」 を使いました。 これ っすな。 効果のほどは甚だ疑問だったりするんですが、ま、無いよりはマシというか、気休めというか。 そんなには嵩張らんので、 バラン 程度の役には立つんじゃないかと思うんですが、 「人造バラン」 というのが正式な名称だったんですな、よく弁当に入っている緑色のペラペラのあれ。 両山型のほかに 海老型1号 というのもあるようですが、 2号 だと真ん中に矢印みたいな切れ目が入る模様。 他にも三枚笹とか、関所1号なんてのもあって、 「ハラン」 という植物の葉っぱを模したのが由来である筈なのに、形がばらんばらんでありますな、人造バラン。 とまあそんなこんなで、夜の散策はおしまい。 雨の中でも見に行く価値は十分にあったと思いますが、宿までの帰り道、人気 (ひとけ) のない商店街を歩いていると、鹿がぁぁぁぁぁ。 人気がないのに、鹿気はある。テラシュールっすな。 ユカタン半島に鹿タンが。 それに比べればまだ日常の風景かも知れませんが、ちょっとビビりました。 鹿の姿をシカと見届けて、とまあそんなことで、次で最終回っす♪

 ということで、今日はテディ・エドワーズなんですが、いやあ、連休っすなぁ。 うちの会社は暦どおりなので、今日が5連休の2日目です。 一月前に遊びに行ったばかりなので、特に予定もなくダラダラと過ごしているんですが、明日あたりから暇を持て余しそうなので、1日くらいはどこか手近なスポットに行ってみようかと。 とか思っていたら、家のすぐ近くで こんなイベント があることが発覚しました。 桑名ハウジングセンターという住宅展示場なんっすが、日本エレキテル連合のお笑いライブ。 まったくソソられるものがありませんな。 昨日で終わっちゃったので、別にどうでもいいんですが、桑名チアダンスパフォーマンスというのは、ちょっと見てみたかったような気も。 明日、4日は中谷健ものまねショーっすか。 森進一のものまね日本一なんだそうですが、えーと、 これ っすか。 森進伍 という人もいるようですが、こちらが森進一のものまね日本一ではないんですな。 めっちゃ名前負け。。。 で、個人的にはメジャーデビューのスーパーあきちゃん歌謡ショーも気になります。 あと、5日のイベントのキャラクターショー・ドラえもんも。 しずかちゃんのナマ入浴、あるんっすかね? あるなら、行かない手はないんですが、で、連休最終日のイベントはというと、 これ 。 小島よしお・お笑いショー (笑) 。 おお、行きてぇ! めっちゃ行きてぇ! 連休中の緊急対応で、僕は6日が 「主担当者」 だったりするんですが、そんなの関係ねぇ! 生よしおが楽しみでなりませんが、 コジログ によると、今日は木更津で、これから名古屋に移動する模様。 いわき でのエピソードが何だか心温まるんですが、スポーツセンターのプールでも水着なんかいっ! とまあそんなことで、テディ・エドワーズ。 活動拠点が西海岸だった関係で、日本での知名度はかなり低かったりするんですが、同じような経歴のハロルド・ランドに比べても、更に下。 ランドの前にブラウン=ローチ・クインテットでテナーを吹いていたのがエドワーズなんですが、この経歴もあまり知られてませんよね。 で、右翼、うるせぇぇぇ! 今日は憲法記念日だからなのか、朝から街宣車が無駄に張り切っていたりするんですが、で、今日はそんなエドワーズの 『イッツ・アバウト・タイム』 というCDを紹介したいと思います。 ピアノのレス・マッキャンと組んだ最初の7曲がオリジナルなんですが、それにちょっぴりオマケが付いて、全19曲。 詳しくは ここ を参照して貰うとして、代表作として知られる 「Sunset Eyes」 は、うちでも取り上げてたのではなかろうかと。 えーと、 これ っすな。 おお、会計検査。 今年はうちの会社が大当たりで、担当者は大変だったみたいです。 大変そうですなぁ。…と、他人事だと思って暢気に構えていたら、それで済んじゃったんですが、で、僕が過去にインキンに罹患したという話し。 今回、疥癬岩のところで書こうかどうか迷った挙げ句、体面を重んじてボツにしたんですが、ここに思いきり書いてあるやんっ! 今はもう、すっかり完治しているんだから、隠さずに書けばよかったんですが、インキンというのは掻けば掻くほど事態は悪化するので,要注意でっせ。 ということで、では1曲目から。

 まずは歌物ナンバーの 「アワ・ラブ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」 。 テナーとピアノの掛け合いによるイントロからテーマに入る流れが、なかなかよく練られているんですが、リロイ・ヴィネガーのベースも地味に効いております。 いいっすよね、ヴィネガー。 酢好きには、たまらんっ! で、テーマの後はテナーのソロになるんですが、 “西海岸のロリンズ” っすか。 的を射ているようであり、ちょっと違う気もするんですが、どちらかというとデクスター・ゴードンっぽい感じではなかろうかと。 ケレン味のないストレートな吹きっぷりは雑味がなくて、喉ごしスッキリ。 で、続いてはレス・マッキャンのピアノ・ソロ。 対照的に雑念の塊みたいなキャラだったりするんですが、小汚いヒゲを剃れよ! 剃毛フェチでなくても、そう言いたくなっちゃいますよね。 が、ここでのマッキャンは意外と知的だったりして、素敵♪ ガーランドっぽい小粋さすら感じさせたりするんですが、で、最後はテナーとドラムスの掛け合いでそこそこ盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いいスタートを切れたのではないか。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。 エドワーズのオリジナルで、 「フランクリー・スピーキング」 。 哀愁味を帯びた日本人好みのファンキー・チューンに仕上がっていて、いいっ♪ 「哀愁のカサブランカ」 とか 「哀愁でいと」 とか、日本人は哀愁モノが好きですからね。 元はどちらも洋物だったりするんですけど。 ちなみに、ばいばい哀愁でいと♪ …の元歌は これ 。 ずっとこの路線で行けばよかったのに、何故か 「NINJIN娘」 みたいな変な方向に逸れていっちゃいましたよね。改めて聞き直してみると、無駄に正統的なアメリカン・ポップスだったりするんですけど。 …とか言ってる間も、着々と演奏は進んでおりますが、ファンキーと言うよりも、グルービィ? 都会派アーシーという、絶妙なアレだったりするんですが、デクスター・ゴードンっぽいというより、スタンリー・タレンタイン? で、マッキャンはここでも好演。 ホレス・パーランとウイントン・ケリーの中間っぽい? で、最後はヴィネガーがウォーキングでビシッと締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、いいっすなぁ、こりゃ。

 で、次。  「フールズ・ラッシュ・イン」 。 作者のところには Bloom - Mercer と、2人の名前がクレジットされているんですが、誰? ググってみた結果、1940年発表のポップ・スタンダード。作詞ジョニー・マーサー・作曲 Rube Bloom 。 そういうアレであることが判明したんですが、で、演奏のほうはというと、心に染みるバラードに仕上がっていて、絶品。 テナーのソロの途中からちょっぴりテンポが速くなって、ドラマチックな盛り上がりを見せたりもして、なかなか。 以上、ここまで3曲、完璧とも言える仕上がりだったりします。 で、次。  「アンディサイディッド」 。 小粋なスイング・ナンバーっすな。 個人的な趣向で言うと、さほどタイプではない曲だったりするんですが、演奏そのものは卒がなくて、まずまず。 エドワーズは途中、 「スイングしなけりゃ意味ないね」 を引用するなどして、とってもスインギーな意味のあるソロを披露しております。 ロン・ジェファーソンとやらのタイコが、ちょっとバタバタしたバタコさん。 そういった嫌いがないでもないんですが、マッキャンのピアノは御機嫌だし、ヴィネガーのウォーキング・ソロも聞けるし、でもって、最後はテナーとドラムスの絡みで纏めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 マッキャンのオリジナルで、 「ベイブズ・コンジャムレーションズ」 。 アーシーなブルースで、都会派アーバンな僕の趣向にはそぐわないんですが、それなりにベイブズなコンジャムおじさんっす。 そんな仕上がりだったりして、うーん、まあまあ。 ところでジャムおじさんとバタコさんって、どういう関係なんっすかね? 父と娘? そのわりには年が離れているような気がするんですが、となると、祖父と孫? もしくは、ソフト麺と蝦蛄? ちょっと気になったので、ググってみました。 その答えは こちら 。 無関係なんです。 やなせたかし先生、身も蓋もねぇ。。。 「ドキンちゃんとしょくぱんまんは結婚しますか?」 という質問に対する名回答を思い出しますなぁ。 「しません。所詮はパンと菌です。」 …って、おいっ! で、演奏のほうはというと、テーマに続いて、テナー、ピアノの順でソロが披露されるですが、さすがは作曲者本人だけあって、マッキャン君が気を吐いております。 ちょっとクドくて、ウザかったりもするんですが、ゲロを吐くよりは、気を吐くほうがまだマシだと思って、大目に見てあげてください。 で、終盤にベースのソロが出てくるのは、ややマンネリな気がしないでもないんですが、これがビネガーの生きる道だし、とまあそんなこんなで、最後にテナーとピアノが少しずつフィーチャーされて、明確にはテーマに戻らない形で、おしまい。

 で、次。 歌物ナンバーの 「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」 。 「柳よ泣いておくれ」 というセンスのない邦題も相まって、個人的にはあまり好きではない曲なんですが、ディープなバラードが展開されていて、うーん、まあまあ。 で、次。 これまた歌物で、 「ラバー・カムバック・トゥ・ミー」 。 通称 「ラバ・カン」 っすな。 邦題は 「恋人よ我に返れ」 。 それだと失神プレイの果てみたいな感じになっちゃうので、 「我に帰れ」 が正解なのかも知れませんが、ジャズの世界ではこの失恋ソングを超アップ・テンポで派手派手に演奏するというのがお約束となっております。 何でもコード進行が面白くって、アドリブ職人魂を揺さぶられるんだとか。 ここでのエドワーズも揺さぶられまくって、気持ち良さげな、鼻毛。 そんなブロウをカマしてくれております。 マッキャンのソロと、そこに絡むヴィネガーも絶妙だし、タイコの何とか君も、けっこう頑張ってくれております。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 …と、ここまでがオリジナルの 『イッツ・アバウト・タイム』 。 残りの12曲はCDオマケなので、軽く流すことにして、 「アイル・リメンバー・エイプリル」 「タイム・アフター・タイム」 「ホエン・ユー・アー・スマイリング」 「イマジネーション」 。 この4つは先ほどのカルテットに、伝説の美人女性シンガーであるグロリア・スマイスとやらが加わったもの。 録音日も同一で、どういう経緯でこの2枚が吹き込まれたのか、よく分かりませんが、グロリア・スマイス。 画像検索すると、確かに美人が出てくるんですが、それはパティー・スマイスというギャルである模様。 後は 「日産グロリア対応10点セット」 とかしか出て来なくて、本当に美人なのかどうかは不明です。 歌声を聞く限りでは、ちょっとハスキー・ボイスな姉御肌。 そんなタイプに思えるんですが、歌伴ながらエドワーズやマッキャンのソロもしっかりフィーチャーされていて、なかなか中身が濃いっす。 ちなみに、アップ・テンポ → バラード → アップ・テンポ → ミディアム・テンポという流れ。 スインギーな 「ホエン・ユー・スマイリング」 では、語尾の 「りちゃ♪」 というフレーズが妙に頭に残るんですが、歌詞を調べてみたら 「with you」 なんっすな。 英語のヒアリング、難しいっす。。。 で、12〜15曲目はエドワーズ以下、アモス・トリスリロイ・ヴィネガートニー・バズレイという面子によるカルテット演奏。  「アイ・ヒア・ラプソディ」 はバラードで、 『サンセット・アイズ』 というアルバムに収録されたもの。 まったく同じものなのか、別テイクなのかは不明なんですが、2つほど飛ばして 「テイキン・オフ」 というのも同様。 飛ばした2つの 「ザ・ニュー・シンフォニー・シッド」 「マイ・キンダ・ブルース」 は、まったくのボーナス・トラックである模様。 16曲目の 「テンポ・デ・ブルース」 『サンセット・アイズ』 からのナンバーなんですが、メンバーが替わって、ロニー・ボールベン・タッカーアル・レヴィットというリズム・セクション。 もう何が何だか、よく分かりませんが、所詮はオマケと余所者です。 そんな感じで、冷たく聞き流しておけばいいのではなかろうかと。  で、最終、 「シッティン・アンド・サイン」 「バイ・バイ・ブラックバード」 「ビリー」 は、16曲目のカルテットに、美人なグロリアちゃんが追加されたもの。 悪くないと思います。 で、おしまい♪

【総合評価】 頭の3曲が飛び抜けて出来がよくて、これだけでテディ・エドワーズのファンになっちゃうこと、必至。 それ以降はちょっとインパクトが弱まるんですが、その中で 「ラバ・カン」 は傾聴に値する出来だと思います。 4勝2敗1分けと言ったところっすかね? 上出来っす。 残りのボーナスのうち、グロリアちゃん入りのヤツは十分に楽しめます。 それ以外は、ま、所詮はオマケっすな。 オマケだけど、大負けではないので、ぜんぜんイイんすけど。 レス・マッキャンも 「真っ赤、ん〜♪」 というほど燃え上がってはいないんですが、かといって、くすぶっているワケでもないし、意外と知的だったりして、ちょっぴり見直しました。 ということで、総体的に見て、オススメ♪


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