TUBBY HAYES QUARTET IN SCANDINAVIA (STORYVILLE)

TUBBY HAYES (1972/2/18)

TUBBY HAYES QUARTET IN SCANDINAVIA


【パーソネル】

TUBBY HAYES (ts) STAFFAN ABELEEN (p) NIELS PEDERSEN (b) ALEX RIEL (ds)
【収録曲】

(01-03) OFF THE WAGON / WITHOUT A SONG / VIERD BLUES
(04-06) I THOUGHT ABOUT YOU / C MINOR BIRD / RHYTHM-A-NING
【解説】 ( 2015年06月21日更新 / 連載 1,169回 )

 今月末に裏磐梯と会津若松に行こうと思っております。 そんな話を前に書いたかと思うんですが、えーと、 ここ っすか。 どうでもいい他人の旅のプランを勝手に読まされて、しかも、すぐ気が変わって、実際はぜんぜん違うところに泊まる事になったりして、まったく意味がなかったりするんですが、うんぬん。 そんな記述があるんですが、その懸念が現実のものになりました。 早い話、気が変わりました。 休みを取る予定だった月曜日に仕事が入ったというのもあるんですが、金土日に日程を変更して、最初の日は ここ に泊まることにしようかと。 いいっすよね、塩原。 塩豚バラが好きな僕としては大いにソソられるものがあるんですが、裏磐梯と組み合わせるには場所が半端なので、一度は諦めたんですよね。 塩原で不動の人気を誇る公共混浴露天風呂の 「不動の湯」 が閉鎖になっちゃったのも痛いです。 前回 も書いたんですが、約1年前から十数人の男女が集団で週末に訪れ、風紀を乱す行為をしたり、ビデオ撮影をしたりして、観光客から苦情が相次いだんだそうで。 「不動の湯」 が駄目なら、不動裕理 (←マニア好みのプロゴルファー) と混浴出来ないじゃん! …って、それは別にそれほど残念ではない気がしないでもないんですが、いや、そんな失礼なことを言ってはいけませんな。 マイノリティの意見も尊重しなければなりません。 かく言う僕も不動裕理が嫌いではなかったりするんですが、少なくとも由利徹よりは有利っすよね、裕理タン。 由利徹のフリチンは、かなり不利です。 なるだけならオッサンと同じ湯には浸かりたくないんですが、となるとやはり、奮発して露天風呂付客室に泊まりたいところでありますなぁ。

 ということで、松屋。 今しも僕は 「松屋」 で昼メシを食ってきたところなんですが、いつも券売機のいちばん上を列だけを見て 「おろしポン酢牛丼」 を頼んでいたんですよね。 で、大して美味くねーな…と。 が、今日は頭の中に塩豚バラの残像が残っていたので、初めて券売機の2段目以降もチェックして、 「豚バラ焼肉定食」 というのを頼んでみました。 結果…、美味ぇぇぇぇぇ♪ クソ安い牛より、そこそこの豚やな。 そう悟った次第でありますが、で、塩バラのほうの 「松屋」 。 いくつか部屋のタイプがあるんですが、中では ここ がいちばんソソられますな。 観月ありさ。 懐かしい響きですなぁ。 水着の観月ありさとか、ちょっとソソられますよね。 少なくとも水着の水木しげるよりはいいと思うんですが、温泉旅館が舞台となると、もしかしたら水着以上の露出が期待出来るかも? も…もしかしたら、風紀を乱す行為とかも? で、探してみました。 ありさ、ありました。 これ 。 おお、いいっすな。 露出度のほうはさっぱりだったんですが、浴衣姿というのもソソられるものがあるよね。 そう、ユカタン半島の人が言っておりましたが、僕もその意見に同感です。 いいっすよね、山川豊のユカタ姿。 いや、それは別にどうでもいいような気がするんですが、渓谷を望む内庭に張り出したウッドテラスにある開放感あふれる露天風呂。 これが何ともいい感じ。 いいっすなぁ、ウッドテラス。 悪いサバの押し寿司? それは、バッドバッテラっす。 そんなの、ちっともよくありませんが、ウッドのテラスなら大丈夫。  ウッド = 木 っすよね。 「ウッドの大木」 という言葉があるくらいだから、かなり大きな 「ビビる大木」 なのではないかと思うんですが、この特別室、平日であればお一人様でも泊まれるみたいです。 でも、お高いんでしょ? …と思ったら、閑散期で 「お料理・梅」 のプランなら、 ちょっと思いきれば、何とかならないこともないような気がしないでもないレベル。 で、 勢いにまかせて思わず予約を入れちゃったんですが、あれこれと行程を詰めていく段階で、行き先が次第に福島のほうへとシフトしていって、で、結局は 「やっぱ、やーめた!」 ということになって、キャンセルしてしまった…と。

 とまあ、そんな経緯があったりするんですが、ここに来て再び塩バラ熱が再燃してきました。 よくよく調べてみると 「不動の湯」 は駄目でも、 「岩の湯」 のほうはまだ健在みたいだし、 吊り橋や滝 がたくさんあって、散策するのが楽しそうだし、ホタルが見られるかも知れないし、とまあそんなことで、金曜日の宿は 「湯ったりの宿 松楓楼 松屋」 に決定っ♪ 残念ながら観月ありさルームには空きがなかったので、普通の露天風呂付客室になっちゃったんですが、その分、お料理のほうをちょっと奮発しちゃうことにしました。 ちなみに春の御献立は こんな感じ のようです。 お値段はそれぞれ、5,000円、7,000円、9,000円。 竹は梅に比べて何がどう違うのかと思ったら、 「旬菜」 のところに “浮草じゅん菜” というのが地味に追加されていたりします。これだけではいいとこ、差額200円といった感じ。 あと、鉄板焼の栃木和牛が那須和牛というのに変わるようなんですが、これで1,800円の元は取れるんっすかね? で、もうひとつ上の松コースはというと、前日光和牛というのに進化しております。 聞いたことのないブランドなんですが、 これ っすか。 水と餌と乳酸酵母で、そんなに肉質が変わるものなんっすかね? 牛肉って、高くなればなるほど脂が増えて、ただ無駄にクドくなるだけ。 そんな印象があったりするんですが、で、松プランの場合、 「油物」 というジャンルが追加される模様です。 脂&油。 で、更によく見ると 「止椀」 に里芋、平印元、口柚子の3品が加わっていて、こうなってくると、4,000円の差額もやむを得ない。 そんな気がしちゃいますよね。 平印元というのは、かなりレアで高級な食材であるに違いありませんが、まさか、ただの平たいインゲン豆だったりするとか、そんなことは無いっすよね? ということで、期待を込めて 「松屋の松プラン」 、いったれー!

 で、問題は土曜日の宿をどうするかなんですが、今のところ 「星野リゾート・裏磐梯ホテル」 という、身売り寸前のところを押さえてあります。 翌日は雄国沼でニッコウキスゲを愛でて、喜多方で隠れたラーメンの名店に立ち寄る。 そんなアクティビティも押さえてあるんですが、これが何だかちょっと面倒に思えてきました。 雄国沼の遊歩道って、1周20分くらいのものなんだそうで、それだけの為に半日まるまる潰すというのも、ちょっとどうかという気が。 で、 喜多方ラーメンの隠れた名店というのも、何だか怪しいっすよね。 名店とは、名高い店、有名な店のこと。 それが隠れているというのは、論理的に破綻しております。 裏磐梯ホテルと裏取引がある店。 そのように考えるのが妥当ではないかと思うんですが、楽しみにしている 「五色沼」 の景観も梅雨空の下では魅力半減だろうし、秋に京都に行く予定にしているので、その時に 「五色豆」 で手を打つというのも手ではなかろうかと。 …とまあ、何だか次第にフクシマ熱が冷めて来ちゃったんですが、とまあそんなことで、2日目の宿泊地は日光に変更。 土曜日だし、出遅れたしで、あまり選択肢がなかったんですが、とりあえず 奥日光小西ホテル というところを押さえました。 無駄に懲り過ぎて、ちょっとウザい 「ほ→むぺ→じ」 なんですが、お一人様でも和洋室に泊まれるというのが、個人的な評価ポイント。 寝るのは別にベッドでも構わないんですが、起きている時間は畳があったほうが落ち着きますよねー。 で、 「一人応援プラン」 の料理はというと、深山懐石料理12品となっておりますな。 ちなみに、一般プランのほうは こんな感じ だったりするんですが、結構あからさまな格差が見て取れたりします。 「中」 と 「上」 は選択の余地が多いのに対して、 「下」 はメイン料理だけが選択制。 「中」 と 「上」 はデザート3点盛りなのに、「下」 はマンゴープリンの1点だけ。 で、何より酷いのが香の物でありまして、 「中」 と 「上」 は浅漬け3点盛りなのに、「下」 は、ただの3点盛り。 貧乏人は古漬けを食え! そう言われているも同然でありまして、ま、それくらいの差別なら、全然いいような気もするんですけど。

 ひとつ気になるのは 「中」 の霧降高原牛石焼ステーキなんですが、グラム数が書かれておりません。 「下」 と同等の50グラムなのか、「上」 と同じ100グラムなのか、あるいはその中間の75グラムなのか。 「中」 だけ吸い物に “青味” が入らないのも、ちょっと謎っすよね。 恐らくは書き忘れなんだと思うんですが、ま、僕にとっては別にどうでもいい話だったりするんですけど。 「下」 よりも更に下層カーストの12品しか食べさせて貰えないみたいだしぃ。。。 問題はどの1品が削られるかということなんですが、まさか霧降高原牛石焼ステーキ or 鴨鍋が割愛されるとか、そういうことではないっすよね? たぶん 「凌ぎ」 だよね? 「よもぎそば」 が無いだけだよね? が、チョイスメニューについては何も触れられていないところを見ると、うーん…。 あ、でも、ビーフシチューさえあれば、ぜんぜん悔しくなんかないし、それに僕にはエシャロットがあるしぃ! どういうものなのかよく分からなかったのでググってみたら、どうやらネギ属の多年草のようですが、おお、いいっすなぁ。 実にどうでもいいっす。 あ、でも、この宿はどちらかというと温泉がウリなんだと思うし、厳選された源泉さえ楽しめたら、それで満足。 そう、自分に言い聞かせて納得するとして。 あと、 こんなイベント もやってるみたいだしぃ。 も…もしかしてこれは、浴衣姿の幼女とお友達になれる絶好のチャンスかも? が、これに一人で参加するのはかなり勇気がいりそうだし、宿の人から誘われて、モジモジしながら 「あ、僕はいいっす…。」 とお断りして、が、その場からは立ち去らず、端っこのほうからこっそり幼女の姿を眺める、そんな自分の様子がクッキリと浮かんできますな。 ロリ好きの変態だと誤解されちゃうかも知れなくて、うーん…。 何だかちょっとテンションが下がってきちゃったので、えーい、キャンセルしたれ〜!

 ということで、またまた心変わりしちゃったんですが、幸い 「松屋」 は土曜日にも空きがあったので、そちらにスライドすることにしました。 別館のほうの露天風呂付和室しか空いてなかったんですが、えーと、 これ っすか。 ま、悪くはないっすな。 ただ、土曜日だから割高になってしまって、予算の都合上、料理のほうは 「梅」 を余儀なくされました。 べ…別に脂ギトギトの前日光和牛じゃなくて栃木和牛で十分だし、油ベタベタの天麩羅はなくてもいいし、よくよくみたら 「竹」 には入ってない止椀の平印元も 「梅」 にはちゃんと入ってるしぃ。 で、金曜日は同じ奥日光の 湯元 板屋 にチェンジ。 部屋は和洋室から普通のツインにレベルダウンしちゃいましたが、べ…別に起きている時間に畳なんか無くたって、それなりに落ち着けるしぃ。 内風呂と露天風呂はあまり大きくはなさそうなんですが、厳選された源泉は楽しめそうだし、で、料理のほうは通常の会席料理にステーキが付くという、素敵なプランを押さえました。 食前酒・先付・小鉢・前菜・鍋物・お吸い物・お造り・焼物・煮物・揚物・ごはん・香の物・止め椀・デザートの堂々14品+★とちぎ霧降高原牛ヒレステーキ ←注目!! いいぢゃん♪ 2ちゃんねるの 日光スレでもえらく好評だったりするし、変な扇を投げなくてもいいし、ま、浴衣姿の幼女と仲良くなれるかどうかは未知数なんですが、朝食では豆乳にニガリを投入して煮立てて、自前で豆腐を作って遊べるみたいだし、とまあそんなこんなで、来週の更新はお休みさせて頂くことになると思いますが、んじゃ、行ってきまーす♪

 …と、その前に後半を片付けておかねばなりませんが、ということで、今日はタビー・ヘイズっす。 通称、タビ・ヘイ。 旅の前に取り上げるには最適のキャラなんですが、タビー・ヘイズ (英語: Tubby Hayes,1935年1月30日 - 1973年6月8日) は、イギリスロンドン出身のハード・バップテナー・サクソフォーンまたはヴィブラフォン奏者である。 ほぉ、ヴァイブもやるんっすかぁ。 で、かなり若くしてお亡くなりになったようですが、1973−1935 = 享年38 (さば) 歳っすかね? Wikipedia に、パワフル且つ淀みなく溢れ出るアドリブをヨーロッパ・ジャズファンに披露した。ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーンの影響が覗えたが、後期はメロディアスで明快、強力なハード・バップジャズをプレイした。 そう書かれている通り、白人には珍しく、ワイルドでパワフルなスタイルの持ち主でありまして、黒人ジャズ至上主義者の僕でも、十分に楽しめる存在だったりしております。 今日はそんなタビーの 『タビー・ヘイズ・カルテット・イン・スカンジナビア』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 前回、 『スタン・ゲッツ・イン・ストックホルム』 というのを取り上げたんですが、こちらも同じくストックホルム物。 ストックホルムと言えば、ストックホルム症候群という言葉を聞いたことがあるんですが、どういうのでしたっけ? 麻原彰晃症候群の親戚みたいなもん? で、調べてみた結果が これ なんですが、ほぉ。 犯罪系の心理用語でありましたか。 で、犯罪と言えば、 これ 。 最初、ラジオのニュースで聞いたとき、 「桑名市のレジャー施設の駐車場で…」 と言っていたので、長島スパーランドかと思ったら、ナガスパじゃなくて、ナスポのほうだったんですが、ナガスパの中の人から苦情でも来たのか、その後は 「桑名市のスポーツ施設」 と言い換えられておりましたな。 さば君の世代だと 「旧・サニーワールド」 と言ったほうが馴染みが深いんですが、熱帯植物園とかがあって、ニシキヘビが逃げ出したりしておりました。 結局、見つからず仕舞いだったんですが、「この寒さで、きっと死んじゃったに違いない。」 というので、操作は打ち切り。 ま、その後、にしきのあきらがニシキヘビに襲われたとか、そういう話も聞かないので、その判断は正しかったのかも知れませんが、ここ、家から2キロくらいの距離なんっすよね。 ま、クソ長い橋の向こうだから、あまり近所という気はしないんですが、川向こうの住民は名古屋弁を喋っていて、とても同じ人種とは思えなかったりするしぃ。 犯人が近くに潜んでいるかと思うと、迂闊にオートレストラン長島の風呂にも入っていられませんが、…とか思っていたら、で犯人が捕まって、まずは一安心でありますなぁ。

 とまあそんなことで、タビ・ヘイのストックホルム物。 ジャズクラブでのライブ物のようですが、1972年という年代もあってか、ジャケットを飾るタビー君はちょっぴり挑発的な挑発だったりして、ウゼぇ。。。 早死にしちゃった1年ちょっと前の演奏ということで、マニア的にも興味深いものとなっているんですが、共演者はすべてスカンジナビア産で揃えているのではなかろうかと。 中ではベースのニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンが群を抜いて抜群に有名なんですが、ピアノの人とかも地元ではそこそこメジャーであるらしく、まあまあ期待が持てるのではなかろうかと。 とまあそんなことで、1曲目です。  「オフ・ザ・ワゴン」 。 どこかで聞いたことがあるような気がするんですが、杉田宏樹クンという人が書いた日本語ライナーによると、67年の名作 『メキシカン・グリーン』 収録のオリジナル曲とのこと。 これ っすか。 マジ名作なんっすよね、これ。 こういう隠れた傑作を世に紹介するのが 『塩サバ通信』 の使命だと思っているんですが、CDがどこかに行ってしまって、探しても見つかりません。 カバンの中も、机の中も、探したけれど見つからないのに、まだまだ探す気ですか? それより僕と踊りませんか? そう、井上陽水におちょくられて探す意欲が削がれたまま、現在に至っております。 このジャケ絵を書くのはクソ面倒臭そうなので、ま、いっかぁ。 そんな気もしているんですが、新品が¥49,628って、マジっすか? こりゃ、何としてでも探し出さなければなりなせんが、でもまあ、中古なら¥1,399ですからね。 労力を費やす程でもない気がするんですが、で、ライブ盤のほうの出来はというと、これがまた、結構いい感じ。 アフター・アワーズ的なリラックス・ムードの曲調が心地よい。 そう、杉田クンが書いておりますが、知らない人が聞けば、ジョニー・グリフィン? …とか、思っちゃいそうな雰囲気だったりします。 ピアノの人がわりとお上品なタイプなので、アクの強さがいい感じに中和されているんですが、アドリブ・パートに入ってからも、タビー君は好調そのもの。 ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーンの影響が覗えたが、後期はメロディアスで明快、強力なハード・バップジャズをプレイした。 そう書かれている通り、70年代物にしてはオーソドックスな正統派ハード・バップと言えそうです。 途中で聞かれるピアノのソロも知的なスカンジナビアンといった感じで、こういうプレイは好かん。 そういう人はあまりいないのではなかろうかと。 で、最後はペデルセンが超絶技巧ソロで地味に締めて 、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。

 で、次です。  「ウィズアウト・ア・ソング」 。 小粋な歌物ナンバーなんですが、ここでのタビーのプレイは、コルトレーンの影響が色濃く感じ取れるものとなっております。 「ジャイアント・ステップス」 LOVE♪ …みたいな。 ジャイアンと言えば、先代の中の人@たてかべ和也がお亡くなりになられましたなぁ。 今いくよも逝っちゃったし、大山のぶ代と歌丸師匠も危ないし、気分が落ち込みがちな今日この頃、せめて歌くらいは陽気にいきたいところなんですが、で、 「ウィズアウト・ア・ソング」 。 こんな歌詞 だったりするようなんですが、何だか曲のイメージと違って、かなり重苦しいものがありますなぁ。 歌に生きる歌丸の心意気。 そういったものが感じられるんですが、ここでのタビーのブロウは屈託がなくて、ノリノリで、エネルギッシュで、雑種。 そんな雑多な魅力に溢れております。 お上品なりに張り切っているピアノの人も悪くなくて、強いて弱点を挙げるとすれば、タイコの人がちょっとバタバタしているのと、最後のテナーとの絡みが無駄に長過ぎる事くらいなんですが、ライブだから少々の事には目を瞑るとして、で、テーマに戻って、おしまい。 ということで、次。 マイルス・デイビスのオリジナルで、 「ヴァイアード・ブルース」 。 マイルスにしては珍しく、ちょっと泥臭い系のブルースだったりするんですが、タビーの持ち味とはよくマッチしていて、マッチョ好きの人には、ポンチョ。 あ、来週に備えて、Amazonでポンチョをポチったんすよね。 奥日光には梅雨がないと言われているそうですが、梅雨といえば、つゆ焼きそば。 黒石の 「つゆ焼きそば」 は、焼きそばに和風の蕎麦つゆをかけて食うそうですが、塩原には スープ入り焼そば というのがあるそうですな。 こっちは焼きそばにラーメンのスープをかけて食うみたいなんですが、ぶっちゃけ、今ひとつソソられるものがありません。 が、 食べログ を見ると、意外と評価が高かったりするので、ちょっと食いたくなってしまいました。 あと、創作系ご当地グルメで とて焼き というのもあるようですが、これも悪く無さそうですな。 「チーズチリチキンとて」 が、美味そう。 が、場所的に言うと、こばや食堂と今井屋製菓がわりと近くっぽいので、スープ入り焼きそばを食って、デザートに 「ふんわりロールとて」 というのもいいかも知れませんが、…とか言ってるうちに、演奏のほうは終わっちゃいましたな。 あまり真剣に聞いていませんでしたが、ライブの観客が大いに盛り上がっていた気がするので、いい出来だったのではなかろうかと。

 で、次。  「アイ・ソウト・アバウト・ユー」 は、しみじみバラード。 実際のライブと同じ曲順なのかどうかはサダカではありませんが、ここまで、なかなかよく練られた並びとなっております。 マイルスが 『いつか王子様が』 というクソ恥ずかしい日本語名のアルバムで取り上げておりますが、この曲はマイルスのワンホーンでやってましたっけ? あるいはハンク・モブレイかコルトレーン、どちらかのテナーが入っていたか、記憶がサダカでないんですが、ここでのタビ・ヘイはしみじみと味わい深し。 男気を感じさせますなぁ。 あ、美由堂の 「和珈琲とて」 というのも美味しそうですなぁ。 今井クンのはちょっと甘ったるそうなので、こっちのほうがいいかも知れません。 心は既に 「旅」 に飛んでしまって、タビーどころじゃねえ! そんな感じだったりするんですが、残すところあと2曲です。 さ、頑張りましょう。 ということで、次。 タビーくんのオリジナルで、 「C・マイナー・バード」 。 いいっすよね、マイナー。 短調はタンチョウ好きの探鳥会の人の心を捉えて放さないんですが、日本人なら短調っすよね。 単調になりがちな生活に潤いを与えてくれるんですが、で、この 「C・マイナーな鳥」 はというと、ま、そこそこマイナーではあったんですが、リズムがダサダサなジャズ・ロック調だったりして、ちょっと意表をつかれて、うひょー。 ま、タビー自身は好調そのものなので、まったく問題はないんですが、ということで、ラストっす。  「リズマニング」 。 アルバムの最後を飾るのがモンクの曲というのは、個人的にはちょっと残念な気がするんですが、変なのが多いっすからね、あの変人が作るオリジナル。 で、出来のほうは銅なのかというと、タビーのシーツ・オブ・サウンド的なテナー・プレイが圧巻だ。 そう、杉田クンが書いている通り、「ジャイアント・ステップス」 LOVE♪ …なブロウを堪能することが出来て、とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 白人テナーは、どうも物足りなくて、いかん。 そう、お嘆きの貴兄に激しくオススメしたい、熱血硬派な仕上がりでありました。 素性が怪しいライブ盤なんですが、音質にはまったく問題無いし、何よりその熱いプレイが圧巻。 これが重病を抱えて1年4ヶ月後に他界するミュージシャンだとはとても思えないほど、生気が漲っているのが素晴らしい。 そう、日本語ライナーの最後に書かれておりますが、生きている証しのアンドレ・アガシ。 そんな1枚でありました。


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