BEAN BAGS (ATLANTIC)

MILT JACKSON & COLEMAN HAWKINS (1958/9/12)

BEAN BAGS


【パーソネル】

COLEMAN HAWKINS (ts) MILT JACKSON (vib) KENNY BURRELL (g)
TOMMY FLANAGAN (p) EDDIE JONES (b) CONNIE KAY (ds)
【収録曲】

(01-03) CLOSE YOUR EYES / STUFFY / DON'T TAKE YOUR LOVE FROM ME
(04-06) GET HAPPY / SANDRA'S BLUES / INDIAN BLUES
【解説】 ( 2016年09月04日更新 / 連載 1,224回 )

 甲子園へ高校野球を見に行きました。 今さら感が半端ないんですが、そもそも今年の高校野球はオリンピックと丸被りしたのもあって、今ひとつ盛り上がりませんでしたよね。 が、盛り上がろうと、モリアオガエろうと、毎年行くのが恒例になっているので、とりあえず、ま、行ってきました。 以前は夜中に出て、仮眠して、甲子園に行って、高校野球を見て、飯を食って、風呂に入って、帰る。 そんな強行日程だったんですが、何だか疲れるので、ここ数年は前泊することにしていました。 いいっすよね、前泊。 淡泊、卵白、杉田玄白と並ぶ “○○ぱく・四天王” のひとつなんですが、ちなみに、個人的にこの4つの中でいちばん駄目なのは、卵白っすな。 いや、卵の白身自体は、さほど問題が無いんですが、そこに付随してくる “カラザ” が、キモ過ぎぃ。。。 もし、この世の中に 「カラザだけが目当てだったのね。」 そんなヤツがいたとすれば、絶対に仲良くなれない気がするんですが、卵白でもいい、たくましく育って欲しい。 そんな子供も、ちょっと嫌だったりします。 それに比べて前泊のほうは、まったく問題が無かったりするんですが、前の日に泊まるだけの話ですからね。 好きとか嫌いとか、そういうアレではない気がするんですが、ただ、この高校野球の前泊には、ちょっと問題がありました。 次の日の朝、けっこう早く出発するので、そこそこ立派な普通のホテルとかに泊まるのは、何だかちょっと勿体ねぇ。。。 そこで去年は初めて、神戸のカプセルホテルに泊まってみることにしました。 ここ 。 駅近でリーズナブルな料金が魅力だし、マンガ・コーナーは種類多数で退屈しらずだし、レストルームは湯上がりにホットだし、デスクルームも完備。 もし、会社の近くにこのサウナがあったら、年度末のクソ忙しい時期は家に帰らず、ここで仮眠して書類作成に励みたいところなんですが、ただ寝るだけならカプセルでもぜんぜん問題は無かったし、こりゃ、高校野球の時の定宿にしてもいいな。 そんな気がしました。 道路を挟んだ一帯が福原というフーゾク街で、朝5時くらいに駐車場に向かって歩いていたら、フィリピンのお姉ちゃんに 「オニーサン…」 と声を掛けられたりするのがちょっとアレなんですが、 『社長秘書 KOBE HEAD OFFICE』 という店では “朝からセクハラ 7,000円OFF!” というコースもあるみたいだし、朝早くからのお勤め、お疲れ様っす!

 で、今年もここに泊まることにしたんですが、前泊して、甲子園に行って、高校野球を見て、飯を食って、風呂に入って、帰る。 このプランだと、家に帰るのがかなり遅くなって、クルマの運転がクソ眠かったりするのが、ちょっと難だったりします。 東名阪の上り線、亀山から四日市まで、いつもクソ混んでいて、2時間くらい余計に掛かっちゃうしぃ。 そこで今年は前泊をやめて、後泊。 そっちの方向で行程を組んでみることにしたんですが、夜中に出て、仮眠して、甲子園に行って、高校野球を見て、カプセルにお泊まり。 翌日、軽く観光でもしながら、早めに帰宅。 そっちのほうが楽そうっすよね。 ちなみに今回は、さば君 (←好青年)、さば兄 (←中年を超えて、既に実年の域) 、さば兄ジュニア1号 (←社会人1年生) 、同2号 (←大学生) という面子なんですが、この社会人1年生のほうがドライバーとして普通に役に立つようになったので、その点ではかなり心強かったりします。 ドライバーならクルマの運転が出来るし、ネジも回せるしで、一石二鳥なんですが、とまあそんなことで、夜中の12時過ぎに、出発〜。 桑名から、東名阪 → 新名神 → 新しくない名神と走って、西宮まで通常なら2時間くらいの距離だったりします。 ドライバーが3人いれば、1人あたり40分くらい。 超余裕っすな。 途中、吹田のサービスエリアで仮眠することにしたんですが、吹田の癖に空いてなくて混んでいたので、あまりよく眠れませんでした。 隣にエンジン掛けっぱなしのトラックとかがいたりすると、気になって寝られないんっすよね。 カミンスキーみたいに仮眠が好きではないので、後泊プランはこれがネックだったりするんですが、仮眠に便利な尼崎の 「あま湯」 は閉館しちゃったしぃ。 1年後に再開予定という話だったんですが、未だに再開してなくて、話がちゃうやん! そう、思わずにはいられませんが、で、結局、寝不足なまま朝を迎えてしまって、武庫川にある松屋で 「ソーセージエッグ定食」 ( 選べる小鉢は 「ミニ牛皿」 ) を食べました。 選べる小鉢は 「ミニ牛皿」…って、変やん! 選べる小鉢は 「ミニ牛鉢」 、もしくは選べる小皿は 「ミニ牛皿」 やん! そんな気がしないでもないんですが、他には何が選べるのかというと、 「冷やっこ」 、もしくは 「山形だし」 。 「ミニ牛皿」 以外を選んだら、損や。 そう思わずにはいられないラインアップでありますな。 ちなみに 「山形だし」 というのは、野菜を刻んで、醤油なので和えたもの。 そういったものであるようですが、 三色丼 というのにも、一色分として使われている模様です。 個人的に 「とろろ」 が好きではないので、二色はあっても、三色はねーな。 そんな気がするんですが、実食した人によると、実物は こんな感じ らしいっす。 あー、もう一色もいらないっす。 「山形だし」 だけでいいっす。

 この松屋の道路を挟んだ向こう側にネットカフェがあったんですが、えーと、 これ っすな。 ネットカフェって、利用したことがないんですが、車よりはカミンスキーに向いてるような気もするので、来年は利用してみようかと。 とまあそんなこんなで、甲子園。 今さらなので、詳しい解説は省きますが、とりあえず写真を5枚ほど。

< 高校野球 (2016-08-11) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 去年のレポは、えーと…、 これ 。 あ、桑名を舞台にしたロリ系ジャズ映画 『クハナ!』 の話が出ておりますが、偶然にもこれを書いている 9月3日(土)現在、今日から東海地方で先行公開っすぜ! 1人で見に行く勇気がなくて、どうしようかと思案しているところなんですが、この2日間は舞台挨拶とか、撮影会とか、ハイタッチお見送り会なんかもあったりする模様。 現役JS・JCに合法的にオサワリ出来る、千載一遇のチャンス♪ で、主題歌のMVも上がっていたんですが、 これ 。 おお、めっちゃええ歌やんっ♪ 映画のシーンも効果的に挟まれていて、素晴らしい出来でありますな。 そういえば、僕が行ったセントレアでの “クハナ・キッズ” のライブの動画も上がっていたんですが、 これ 。 僕が見られなかった後半のほうのセッションなんですが、そうそう、これこれ。 この曲を前半でもやってたんっすよね。 「パッション・ビート」 というタイトルなんですな。 噂によれば、石取祭のリズムを取り入れたものなんだそうですが、で、それはそうと、去年の高校野球ネタ。 福原のフーゾク街とか、フィリピンのお姉さんに声を掛けられた話とか、今日の僕とまったく同じネタが書いてあったりして、唖然、愕然、心不全…。 ま、同じ人間のやってることですからね。 こういう事も、稀によくあったりするんですが、で、去年は清宮くんフィーバーで、早々と内野席が売り切れてしまって、外野席での観戦を余儀なくされてしまいました。 が、今年は3試合日で開始時間が遅いし、どれも地味なカードばかりなので、余裕だねっ♪ そのように踏んでいたんですが、なんのなんの。 なかなかの行列ぶりで、寝不足の身には、ちょっと堪えました。 ま、無事に内野席を確保出来たので、よかったんですが、バッターはネット越しになっちゃう位置だったので、写真のほうは地味に、守備の人ばかりが写っていたりします。 で、試合のほうはというと、 「富山第一 vs 中越」 が面白かったっすな。 ずーっと0対0のまま試合が進んで、しかも中越の投手は9回裏1アウトまでノーヒット・ピッチング。 が、ここから初ヒット(2ベース)を打たれて、その後、タイムリーヒットを打たれて、サヨナラ負け。 あああああぁぁぁぁ…。

 とまあそんなこんなで、高校野球はおしまい。 この後、家に帰らなくてもいいというのは、めっちゃ気が楽でありますな。 後泊プランは正解であったな。 そのように実感した次第でありますが、ということで、サウナにチェックインして、続いては晩飯タイム。 近くにある 「や台ずし湊川町」 というところに行ってみました。 甲子園ではジャンボ焼き鳥とか、串揚げとか、鶏の唐揚げとかを食いまくるし、次の日の昼はバーベキューだから (←後述)、寿司でいっかぁ。 そういう判断だったんですが、こういう状況なら、選べる小鉢で 「山形だし」 というチョイスもアリかも知れませんな。 で、ここ、寿司も握れる大衆居酒屋という感じの店で、色々なものが食えて、よかったっす。 「寿司の部」 は、メニューが書かれた用紙に数量を記入して注文する方式で、お手軽。 「居酒屋の部」 では、タコの唐揚げだとか、ソーセージの盛り合わせとかを頼んで、結局、そういうのも食うんかい! 19時までに注文すれば酒が半額になるというサービスもあったりして、なかなかいい感じだったので、こりゃ、高校野球の時の定店にしてもいいな。 そんな気がしました。 で、サウナに戻って、風呂に浸かって、サウナに入って、カプセルに潜り込んで、就寝〜。 で、起きて、朝風呂に入って、近くのロイヤルホストで朝飯を食って、プチ観光であります。 びわ湖辺りで、ランチと温泉がセットになった所は無いかと思って探してみたところ、めっちゃいいのが見付かりました。 KKRホテルびわこ 。 いくつか日帰りプランや、法事プランがあったりするんですが、中でもこれ。 【日帰り】 5000円ポッキリ! ≪湖畔BBQ≫ + ≪ソフトドリンク1杯≫ + ≪湯めぐり≫ + ≪貸切部屋≫ 詳しくは こちら 。 和牛カルビ・豚・鶏を…200g! 野菜盛、ウインナー、サラダ、御飯、デザートも付いて、更にソフトドリンクも1杯付いて、風呂にも入れて、しかも個室でゴロゴロ出来て、5000円ポッキリ! おおっ♪ 今まで僕は、これ程まで激しくソソられる日帰りプランを見たことが無いんですが、KKR、やるやんっ! 何の略なんだか知りませんが、 “カマキリ・クワガタ・ライオネス飛鳥ホテルびわこ”(仮称) 、イケるやんっ♪ ライオネス飛鳥、翼を持つライオンの飛翔。 ということは “R” じゃなくて、 “L” なんじゃね? そんな気がしないでもないんですが、とりあえず、朝イチに出発してここに向かっても、まだ中に入れて貰えそうにはないので、その前に1箇所だけ立ち寄ってみることにしました。 浜大津に車を止めて、電車と地下鉄で蹴上まで行って、南禅寺を散策。 そんなプランを考えたんですが、途中で渋滞に巻き込まれて時間に余裕が無くなったので、手近なところで 三井寺 に行ってみることにしました。


< 三井寺 (園城寺) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、到着〜。 なかなか立派な寺でありますな。 クソ暑くて歩くのも大儀だし、そんなに時間も無かったので、ザクッと回るだけで終わってしまったんですが、三重塔や潅頂堂なんかがあって、とってもよかったな…と。 駅から寺に向かう間には琵琶湖疏水が流れていたりして、“so sweet” であったな…と。 とまあそんなことで、三井寺はおしまい。 続いて、“刈り上げ・カツアゲ・ライオネス飛鳥ホテルびわこ”(新・仮称)へと向かいます。 …って、 “L疑惑” のライオネスは、そのまんまかいっ!


< KKRホテルびわこ > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、到着〜。 まずは部屋に入って、テレビで高校野球を見るなどして、しばし休憩。 琵琶湖がよく見えて、いいっすなぁ。 で、続いてBBQ会場となるテラスに移動。 琵琶湖がよく見えて、めっちゃリゾート気分っすなぁ。 ということで、BBQ開始〜。 焼かれる具材はこんな感じです。

野菜盛&ウインナー♪ 和牛カルビ・豚・鶏を…200g♪


 和牛カルビ・豚・鶏を…200g! 写真は4人前なので、総計…800g! タウリン1000mg配合の800倍っ! “牛:豚:鶏” の比率は “2:1:1” となっていて、豚と鶏ばっかりで、ケチくさい。 そんなことは言わせないっ! そんな意気込みが感じられて、立派です。 牛、美味ぇ♪ 豚も美味ぇ♪ 鶏は鶏で、美味ぇぇぇ♪ …ということで、とても満足なBBQでありました。 こりゃ、晩飯は “うどん” か何かでいいっすな。 選べる小鉢も “冷やっこ” をチョイスしちゃうかも? で、食った後は “入浴の部” 。 ここの湯はパチモンではなく、ちゃんとした立派な温泉なんですが、そこら辺に沸いているのを汲み上げているのではなく、熱海温泉からの運び湯なんだそうで。 何故、わざわざそんな遠方から? 雄琴温泉から運んで、沸かせばエエやん。 そんな気がするんですが、何か思うところがあったんでしょうな。 内湯と露天風呂が完全に分離された形になっているんですが、露天のほうに行ってみたところ、思ったよりも狭くて小さくて、やや期待外れ。 おまけに混んでいたので諦めて、内湯のほうに行ってみることにしました。 こちらも狭くて小さめではありましたが、琵琶湖の眺めは抜群だし、他に誰もいなくて貸切状態だったので、満足♪ で、部屋に戻って、時間ぎりぎりまで、ゴロゴロしながらテレビで高校野球を見たりしながら、怠惰な時間を過ごしたんですが、これで 5,000円ポッキリ! …なら、かなりお値打ちでありますなぁ。 12時少し前に着いたので、滞在時間は2時間半ちょっとだったんですが、中途半端に三井寺なんかに行かずに、11時からここでゴロゴロしていたほうがよかったかも? ちなみに高校野球は松山聖陵 vs 北海、作新学院 vs 尽誠学園の試合を見ていたんですが、最終的にこの2校が決勝まで勝ち進みましたな。 何か、凄ぇぇぇぇ! …ような気もするし、別にどうってことないような気もするんですが、とまあそんなこんなで、今年の僕の夏は、おしまい♪

 いやあ、秋ですなぁ。 台風も近付いて来ているし、映画 『クハナ!』 は割と好評みたいだし、元・旭天鵬と現・白鵬からもお祝いの花が届いていたみたいだし。 ほれ 。 Wヒロインの1人、久志本眞子さまが相撲大好きギャルだというのは知っていたんですが、まさか横綱とお友達だったとは! ぶっちゃけ、白鵬ってぜんぜん好きではなかったんですが、これからは応援しよう! そう、心に誓った次第でありますが、夏も終わってしまったことなので、ベース編は前回で終わりということにして、今日からは “ヴァイブ編” をお届けしたいと思います。 手持ちのネタが少ないので、5回シリーズくらいで終わっちゃうんじゃないかと思いますが、まず手始めはミルト・ジャクソン。 コールマン・ホーキンスとのWリーダーで 『ビーン・バッグ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 『豆袋』 って、何や? そう、思われるかも知れませんが、ジャズ・ファンならピンと来ますよね。 ミルトのあだ名は “バグス” 、ホーキンスのあだ名は “ビーン” 。 そういう事っす。 アメリカ人のセンスって、ちょっと洒落てますよね。 だからと言って、豆がぎっしり詰まった袋をジャケットにたくさん登場させるというのは、やめて欲しかったんっすけど。 絵を書くの、面倒臭ぇ。。。 普通に こういうの でよかったのにぃ。。。 で、これ、サイドマンもなかなかアレだったりするんですが、ケニー・バレルのギターが入って、ピアノはトミー・フラナガン。 ベースがエディ・ジョーンズで、ドラムスがコニー・ケイ。 適度にファンキーで、ちょっぴりお上品。 そんなサウンドが聞こえてきそうなんですが、とまあそんなこんなで、では1曲目から聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは歌物スタンダードで、 「クローズ・ユア・アイズ」 。 このタイトルをミルト…、いや、見ると、長渕剛の例のコピペが思い出されるんですが、 これ 。 さすが、つよぽん。 カッコええ♪ で、ここで演奏されているのは、それとは別のアレだったりするんですが、ピアノ・トリオとギターによるイントロが最高にブルーで、一気にディープな世界へと引きずり込まれていきます。 続いて、ヴァイブが主導、テナーがそれに絡む形でテーマが演奏されて、で、以下、ミルト、ホーキンス、バレル、トミ・フラの順で各自のソロが披露されるんですが、どれもが甲乙付け難くて、凄ぇぇぇぇ♪ 甲イカと乙武だったら、簡単に甲乙が付けられるんですが、これだけ実力者が揃うと、伯仲しますなぁ。 でもって、省略形のテーマに戻って、おしまい。 解説はかなり適当なんですが、完璧な仕上がりだったりして、今後の展開に大いに期待♪ ということで、次。 ホーキンスのオリジナルで、 「スタッフィー」 。 バレルくん大張り切りのイントロからして、ちょっと微妙。。。 テーマそのものは、とってもスタッフィーなブルースだったりするんですが、どういう意味なんでしょうな、スタッフィー。 ググってみたら、風通しの悪い、息が詰まる、むっとする。 なるほど。 “stuffy nose” で 「鼻詰まり」 だったりするようなんですが、つまるところ、そういう息苦しさはよく表現されていると思います。 泥臭いアーシー系なので、都会派アーバンな僕の趣向にはちょっとそぐわないんですが、続いて出てくるミルトのソロは悪くありませんな。 途中、ホーキンスが絡んでくる辺り、そこそこ盛り上がっていたりするし、で、続いてはホーキンスのテナー・ソロでありますか。 ちょっぴり砲金みたいな仕上がりだったりするんですが、途中でバレルが絡んでくる辺りは、そこそこ盛り上がっていたりするし、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 うーん、まあまあっすかね?

 ということで、次。 歌物ナンバーの 「ドント・テイク・ユア・ラブ・フロム・ミー」 。 日本語ライナーで後藤誠クンが、本作のベスト・トラック。 非常に美しいバラードである。 そのように書いているんですが、ギターによるルバートのイントロの後、ヴァイヴがファースト・テーマ。(中略) ソロはテナーが前半16小節、ヴァイブが後半16小節をとる。 意表をついて倍ノリで入ってくるジャクソンのソロが感動的だが、ラスト・テーマを演奏、カデンツァによるエンディングで締めくくる。 そういったアレであるようです。 ぶっちゃけ、ちょっぴり単調な感じがしないでもですが、でもまあ、ずっぽり浣腸より、ちょっぴり単調のほうがまだマシだし、しみじみと心が安まるので、これはこれでいいかも知れません。 で、次。  「ゲット・ハッピー」 。 歌物なんですが、かなり変な曲だったりするので、個人的には、ちょっと…。 期待薄っすな。 「さるかに合戦」 に出てくる石臼と同じくらい期待薄っす。 あいつ、上からドッスンと落ちてくるだけっすからね。 何も仕事してないやん! 働いてるの、重力やん! …ということで、端から多くは期待していなかったんですが、ま、概ね、思っていた通りのアレであったな…と。 ホーキンス御大が楽しそうにテーマを吹いているところが、ちょっぴり微笑ましかったりするんですが、で、ソロ・パートはバグス君、ビーン君、ケニ・バレ君、トミ・フラ君の順。 その後、各自の絡みがあって、そこそこ盛り上がって、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 うーん、まあまあ?

 で、この後、ミルト君のオリジナル・ブルースが2つ続くんですが、まずは 「サンドラズ・ブルース」 。 名古屋では毎週日曜日に 「サンデー・ドラゴンズ」 という番組をやっていたりするんですが、ここでいう “サンドラ” というのは、それとは何の関係もなく、 “サンドラッグ” という薬屋とも、 “サンマのドライカレー” という生臭くて不味そうな食い物とも関係なく、ミルトの奥さんの名前なんだそうです。 個人的に泥臭いブルースがあまり好きではないので、あまり多くは期待していなかったんですが、サンドラちゃんは意外と都会派のギャルだったりするようで、ブルースというよりも、ブルージーなバラードといった仕上がりになったりしておりました。 ギターとピアノの絡みがイケてるイントロ、テナーとヴァイブの絡みが絶妙なテーマ、で、以下、ミルト、ホーキンス、バレル、トミ・フラの順で各自の充実したソロが繰り広げられて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 解説はかなり適当なんですが、完璧な仕上がりだったりして、今後の展開に大いに期待♪ …といっても、残りはあと1曲だけなんですが、ということで、 「インディアン・ブルース」 。 名前からして、あまり多くは期待が持てないな。 そんなふうに思ったりしていたんですが、意外にもこれが、なかなかの仕上がりだったりして、ちょっぴり得した気分。 テナーとヴァイブのユニゾンで演奏されるテーマは、それなりにインディアンだったりするんですが、インディアンって、イイんで、あ〜ん♪ …とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 1曲目が素晴らし過ぎて、期待度が高まり過ぎて、鼻詰まりな 「スタッフィー」 で、ちょっぴり落差を感じてしまったんですが、中盤以降、それなりに持ち直しましたな。 ぜんぜん知らないアルバムだったりしたんですが、世の中にはまだまだ “隠れ名盤” が隠れているカクレンジャー。 そう気付かされた1枚でありますが、カクレンジャー、忍者忍者〜♪


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