TEMPUS FUGIT (寺島レコード)

山 本 玲 子 (2012/10/30)

TEMPUS FUGIT


【パーソネル】

山本玲子 (vib) 皆川太一 (g) 小美濃悠太 (b) 松尾明 (ds)
【収録曲】

(01-03) WORKOUT / THE MIDNIGHT SUN WILL NEVER SET / HOPES AND FEARS
(04-06) DIANE / BERNIE'S TUNE / THAT'S ALL
(07-09) 8 LBS 10 OZS / ONE-WAY / SENTIMENTAL JOURNEY
(10-12) OGE / FORTY MILES / AUTUMN LEAVES

【解説】 ( 2016年10月30日更新 / 連載 1,231回 )

 さかなクンはウザい。 そう思わずにはいられません。 あの甲高い声がウザい。 無駄にテンションが高くてハイテンションなところがウザい。 言葉の端々に 「ギョ」 とか 「ギョギョ」 とか 「ギョギョギョ」 とか付けるのがウザい。 ウザイン・ボルトもウザいんですが、それよりもウザい。 鰻の蒲焼きのザク切りとキュウリの酢のものは、ぜんぜんウザくなかったりするんですが、美味しいっすよね、うざく。 オーザックと “うざく” なら、断然、オーザックのほうがザクザクなんですが、で、えーと、さかなクンはウザいな…と。 常日頃から魚介類の類があまり好きではないと公言しているサバくんなんですが、じゃ、さかなクンも嫌いなのかというと、実はぜんぜんそんなことはなくて、けっこう好きっ♪ 凄いっすよね、さかなクン。 頭はいい、性格もいい、顔は…、ま、これは判断の分かれるところかとは思いますが、それなりにサカナっぽいルックスではありますよね。 サカナクションなんかより、断然、サカナくせぇ。 そう、評価していいのではないかと思うんですが、ウザいこと意外に欠点がないと言っていいのではなかろうかと。 嘘か本当かは知りませんが、色々なエピソードにも事欠きません。 そのひとつに、中学生の頃は吹奏楽部に属していたというのがあるんですが、何でも “水槽学部” と間違えて入っちゃったんだとか。 嘘か本当かは知りませんが、嘘くせぇ。。。 さかなクンはサカナが好きなだけで、別に水槽が好きなワケではないっすよね? その証拠に、水槽クンという名前ではなかったりするんですが、ま、きっかけはどうあれ、吹奏楽の世界でもめきめきと実力をつけたこの男、ちょっと前に東京スカパラダイスオーケストラと共演して、話題になってましたよね。 これ。 おお、カッコええ♪ しかもバリトンサックスとは、渋いっすなぁ。 …と思ったら、これ、バスサックスという楽器なんですな。 ソプラノ、アルト、テナー、バリトンと来て、さらにその下 (低音) 。 そんな楽器があったんですな。初めて知りました。 バスと言えばバス・クラリネットとか、ブラックバスとか、フットバスとか、そういうのしか知らなかったんですが、足湯で疲れをフットバス。 いいっすよね、アレ。 幼女のパンツが見えたりして。

 ということで、買ってみました、 『BAND LIFE』 。 管楽器愛好家のための季刊誌。 そういうアレであるようなんですが、ぶっちゃけ、僕にはあまり縁がない世界なので、こんな本が売られているとは、ぜんぜん知りませんでした。 季刊誌と言えば僕は子供の頃、気管支が弱い喘息少年だったりしたんですが、今ではそれも治癒いちゃったしぃ。 治癒、治癒チュチュ、夏のお嬢さん、ビキニがとっても似合うよ〜♪ そんな歌が流行った頃には治癒しちゃったんですが、で、管楽器。 これも僕には縁のない世界でありますな。 サックスやトランペットに憧れて、ヤマハの イージートランペット を買ってみたんですが、それすらまともに吹くことが出来なくて、押し入れの中に仕舞い込まれていたりします。 イージーなトランペットでさえ、いい痔 (←良性) を治すよりも難しかったりして、うーん…。 一学期、二学期、三学期、管楽器を1年間頑張っても、とても吹けそうにはないんですが、そんな僕がどうしてこんな雑誌を買ったのかというと、映画 『クハナ!』 の特集が載っている。 そんな噂を耳にしたからなんですが、そっちのほうはオマケみたいなもので、2016年・AUTUMN号の特集は 『さかなクンのギョギョギョな低音木管生活』 。 サックスが木管楽器だというのは、本木雅弘がモックンなのと違って、まったく納得がいかないんですが、で、冒頭には YUCCO MILLERというサックス吹きのギャルが登場しておりました。 若い女性に一度はやってみたいと思わせるヘアカラーやメイクで目を惹き、 「きゅるぴかー☆」 などと口走り、テレビのバラエティ番組にも果敢に出演してその名を轟かせ、うんぬん。 何それ? あかん奴やん…。 が、意外と骨太な演奏をするんだそうで、ちょっと聞いてみたくなったりもしたんですが、伊勢市の出身なんだそうで、その縁で 『クハナ!』 でヒロインを演じた松本来夢との対談が組まれておりました。 ユッコたんいわく、ワタシは桑名はイオンモール桑名くらいしか知らないんだけど (笑) …って、ちょっと無知過ぎますなぁ。 女の子はムチムチで、ちょっと無知くらいのほうが可愛い♪ そんな気はするんですが、ワタシは桑名は 「七里の渡し」 くらいしか知らないんだけど。 それくらいの知識は持ち合わせて欲しかったっすなぁ。

 で、一方、さかなクンの低音木管生活。 ここでも、 「吹奏楽」 と 「水槽学」 を勘違いして吹奏楽部に入部したのは有名な話だが (実話) 。 そう書かれているんですが、実話やったんかいっ! その部活の顧問が理科の先生だったそうで、そのおかげで楽器を吹奏することと水槽でおさかなを飼うことが両立したのだ (原文ママ) 。 いやあ、結果オーライっすなぁ。 で、さかなクンにとって低音木管というのは “底もの” みたいなものなんだそうですが、海の底のほうで暮らしているおさかなたち = 底もの。 そこには、そこはかとないロマンが感じられる。 そういうお話でありました。 おしまい♪ で、続いては 『クハナ!』 の記事。 クハナ・キッズ全員が写真付きで紹介されておりますな。 オーディションで選ばれた女子小中学生でありますが、10人中4人が楽器を触るのも初めて。 もちろんジャズは全員初めて。 それが6ヶ月くらいの練習で、立派な演奏が出来るようになったんだから、大したものでありますなぁ。 一学期、二学期、三学期、管楽器を1年間頑張っても、とても吹けそうにはない。 そんな弱音を吐いてしまった自分が、ちょっぴり可愛い♪ そう思わずにはいられませんが、ま、僕でも頑張れば、打楽器くらいなら何とか…。 僕はセントレアで生で聞いて、思っていた以上にちゃんとした演奏だったので、ちょっと感動しちゃったんですが、映画に低評価を付けている人の中には、どうせ演奏は吹き替えだろうと決めつけている人がいて、それがちょっと悔しいっす。 ド素人集団が半年くらい練習しただけで、県大会で優勝っ! …とか、ご都合主義にも程がある。 そう、保土ヶ谷の住民に思われちゃうかも知れませんが、ま、実際にそれくらい上達しちゃったワケだしぃ。

 で、この雑誌には映画で演奏されたオリジナル曲 「パッション・ビート」 の楽譜が掲載されているんですが、めっちゃ苦手なんっすよね、楽譜とか、譜面とか。 もし、目の前に譜面を出されて 「これを踏め!」 とか言われたら、躊躇なく踏んじゃうに違いなくて、譜面が踏めん。 そんな隠れキリシタン的な心情はまったく理解出来ないんですが、で、この曲はアレです。 素人がジャズをやる = どうせスイングやろ。 そんなふうに思われるのが嫌で、監督の秦建日子クンが音楽担当の立石一海クンに頼んで、敢えて難しいのを書いて貰ったんだとか。 初心者が吹くという設定は忘れて、例えば熱帯ジャズ楽団のために書くつもりでお願いします…って、なるほど、言われてみれば確かに熱帯っぽい曲調だったりしますよね。 パッションが “情熱” なのか “受難” なのか、ビートが “鼓動” なのか “砂糖大根” なのかは不明なんっすけど。 で、この映画の絡みとして、 こんなイベント が行われるみたいです。 『Kuwana M.Jumble (くわな えむ じゃんぶる)』 。 “じゃんぶる” と言えば 『ジャングル黒べえ』 なんですが、黒べえの中の人 = 肝付兼太さんがお亡くなりになってしまいましたなぁ。 『ドラえもん』 のスネ夫とか、『元祖天才バカボン』 の本官とか、『ドカベン』 の殿馬とか、『怪物くん』 のドラキュラとか、『忍者ハットリくん』 のケムマキとか、『キテレツ大百科』 の勉三さんとか、『サザエさん』 の “じゃじゃまる” とか。 最後のヤツは何なのかと思ったら、磯野家のテレビから 「にこにこぷん」 が流れていた時のみ登場した模様でありますが、それ以外はどれも、リアルタイムで見ていたものばかりだったりして、肝が嫌いで、鰻丼の高いやつに “肝吸い” が付いてきても、ぜんぜん嬉しくなかったりする僕も、肝付さんにはお世話になったなぁ…と。

 で、 “えむ じゃんぶる” のほうなんですが、各自楽器を持ち込むもよし。 当日のワークショップの手作り楽器で参加するのもよし。 鍋・やかん・手拍子で参加するのもよし。 ワークショップというのは、前にもちょっと紹介した 『桑名ほんぱく』 のプログラムでありますな。 これこれ 。 案内人がオッサンのほうは、定員10組に対して、応募は10月29日19時04分現在で、まだ4組。 開催日は明日だというのに、エエんか? 他人事ながらちょっと心配になっちゃうんですが、ま、他人事なので別にどうでもいいんっすけど。 オッサンの見た目がむさくるしいのが悪い! …と、敗因のほうもはっきりしているしぃ。 で、各自、楽器やら、鍋やら、やかんやらを持ち込んで、フィナーレは、映画クハナ!の劇中でも演奏される 「パッションビート」 をみんなでセッション!!(もちろん、ぶっつけ本番)。 おお、これは盛り上がりそうっすなぁ。 立石一海クンやクハナ・キッズも来るみたいなので、ここで一発、さかなクンばりのクールなプレイを聞かせれば、女子小中学生から尊敬されちゃうかも? しっかり演奏される方には、事前に楽譜を提供との事なんですが、あ、大丈夫っす。 「パッション・ビート」 の譜面なら、自力で用意します。 というか、譜面、読めないっす。 楽器も演奏出来ないっす。 で、これ、めっちゃ楽しそうなので、出来ればちょっと覗いてみたいところではあるんですが、一人で参加して鍋を叩いたりするとか、ちょっとハードルが高過ぎぃ。。。 そんな気がしないでもありません。 少なくとも、そういう姿を人に見られたくはありませんな。 顔さえ見られなければ大丈夫かな? そんな気がしないでもないので、譜面の替わりに、お面でもかぶっていこうかと思うんですが、やっぱり勇気が出なくて、ゴメン。。。 そういう結果に終わりそうな気がしないでもなくて、とまあそんなこんなで、アーメン。

 ということで、今日は山本玲子っす。 誰? …と聞かれても困るんですが、とりあえずネタ用に仕入れてみた日本人ジャズ・ヴァイブ奏者 (ギャル編) ということで。 その素性に関して、僕はまったく無知だったりしたんですが、実は以前、このコーナーに名前が出ていたことが判明しました。 ここ 。 おお、高松ネタでありますな。 この秋にもこの辺りに行こうと思って、あれこれとプランを考えているところなんですが、小豆島行きのフェリーに乗って夕日を見ようとか、四国村に行ってパチモンの 「かずら橋」 を渡ろうとか。 が、いろいろと考え過ぎているうちにワケが分からなくなって来て、えーい、ヤメや! そんな捨て鉢な気持ちになってしまいました。 で、結局、行き先を変更して、京都だとか兵庫だとか、そこら辺りに落ち着きそうな気配なんですが、移り気なサバくんのことでありますので、果たしてこの先、どうなることやら。 で、山本玲子の名前はどこに出てくるのかというと、後半の最初のほう。

 ちなみに “白面の貴公子” の命名者はヤーコンではなく、寺島ヤックンである模様。 最近は 寺島レコードで頑張っているようですが、ジャズ&ヴァイブラフォン界の最高峰・山本玲子、躍進のセカンドアルバムっすかぁ。 名曲美曲をさらに先鋭化させる彼女の熱き才能がここに。 このコピーが何故か 「熟女」 に見えてしまったんですが、山本玲子タン、なかなかよさそうな気がしますな。

 こんなネタ、書いた本人すら、すっかり忘れていたんですが、とまあそんなことで、 『テンパス・フュージット』 。 ラテン語で 「光陰矢のごとし」 という意味なんだよね。 …というのは、ジャズ・ヲタの間ではわりとよく知られた蘊蓄なんですが、こんなタイトルを付けておきながら、バド・パウエルの曲はアルバムには入ってなかったりします。 ひねくれているところが、いかにもヤックンらしいっすよね。 寺島靖国をヤックンと呼ぶのは、薬丸裕英がヤックンなのと同じくらい、心の底から納得がいくんですが、モックンとヤックンと、もう一人は何クンでしたっけ? イカクン? そんなイカの燻製のような奴はシブがき隊にはいなかった気がするんですが、 「喝!」 とか 「スシ食いねェ!」 とか、つまらない歌ばかり歌ってましたよね。 光GENJIの歌は、今聞いても普通に名曲揃いだったりするので、やっぱり世の中、源氏パイだよな。 そう思わずにはいられませんが、それはそうと 『テンパス・フュージット』 。 これが例の “躍進のセカンドアルバム” なのかどうかは知りませんが、ヴァイブ+トリオという、シンプルな楽器編成となっております。 ただし、トリオはピアノではなく、ギターというのがちょっとアレっすよね。 またしてもヤックンの “ひねくれ精神” が発揮された。 そのように見ることも出来るかと思うんですが、果たしてこれが吉とでるか、凶とでるか。 ということで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、 「ワークアウト」 。 ハンク・モブレイのアルバムのタイトルにもなっていたアレでありますな。 オリジナル盤にはグラント・グリーンのギターが入っていた記憶があるんですが、そのせいか、ここでのソレも特に違和感は無かったりします。 アップ・テンポの派手な演奏なんですが、ギターとヴァイブの絡みによるテーマに続いて、玲子タンのソロが登場します。 玲子という名前は冷酷でクールなギャルを想起させるんですが、普通にホットでありますな。 で、続く、皆川太一という人のギター・ソロもなかなか。 で、その後、この2人によるスリリングで、イカリングな掛け合いがあって、短いタイコのソロがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、普通にオーソドックスで、よかったっす。 で、次。  「ザ・ミッドナイト・サン・ウィル・ネバー・セット」 。 「真夜中の太陽は沈まず」 などという邦題が付いていて、何だか映画のタイトルっぽいんですが、クインシー・ジョーンズのオリジナルであるようです。 前曲から一転、クールで落ち付き払ったスロー・ムード。 そう、ライナーノートに書かれておりますが、著者はヤックンっすかね? “落ち着き払う” が正解じゃね? そんな気がしないでもないんですが、今日の前半の最後は無理矢理過ぎて、オチが付かなかったので、 “落ち付き” というのは、ちょっと違うような? それはさておき、演奏のほうはアレです。 クールなバラードっす。 白夜を思わせる神秘さと、芋を思わせるケンピさがあったりして、なかなか。 美味しいっすよね、芋けんぴ。 テーマの後、ヴァイブ、ギターの順でソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 そういったシンプルなアレだったりするんですが、なかなかよかったな…と。

 で、次。 玲子タンのオリジナルで、 「ホープス・アンド・フィアーズ」 。 希望と、何っすかね? ファブリーズなら消臭剤なんですが、フィアーズというのは初耳。 で、調べてみたら “fear” = 恐怖。 そういう意味のようですが、恐怖と言えば、大王っすよね。 1999年7の月、恐怖の大王が空からくるだろう。 そう、ノストラダムスと五島勉が言っておりましたが、 大地震が起こる予言 。 あ、こんなのがあるんですな。 2016年11月23日って、もうすぐじゃん! 南海トラフ地震が来るなら、京都だとか、兵庫だとか、言ってる場合じゃないじゃん! ノストラの野郎だけならともかく、聖徳の太子クンも何か言ってるらしいのがちょっと気になるんですが、で、これ、ヤックン訳では 「希望と不安」 となるようですな。 なるほど、確かにそのほうがしっくりくるかも? 昔からのジャズ・ファンから最近のジャズ・ファンまで、こぞっていい曲と認める一曲ではないでしょうか。 普遍的名曲。 いや作曲の名手ですよ。 楽想が豊かなのです。 ヤックンはそのように熱弁しておりますが、確かにこれは、なかなかかと。 どこかで聞いたことがあるような気がしないでもない。 そういった楽想ではあるんですが、適度にファンキー、ほのかにブルー。 ギターとヴァイブの絡み具合も絶妙だし、ウエスがモンゴメって、ミルトがジャクソると、こんな感じになりそうな気が。 最近のジャズ・ファンというよりは、昔からのジャズ・ファンに受けそうな、普通にオーソドックスな仕上がりだったりして、イケるやんっ!

 ということで、次。  「ディアンヌ」 。 古いジャズのスタンダードのようですが、ギター抜きのシンプルなトリオ編成で、堅実なプレイが展開されております。 いかにも小唄小唄した仕上がりなんですが、小美濃悠太のベース・ソロもフィーチャーされて、悠太悠太した場面もあったりします。 で、次。  「バーニーズ・チューン」 。 今度はヴァイブ抜きのギター・トリオになるんですが、皆川太一の太一太一した弾きっぷりを堪能することが出来ます。 ベースのソロも聞けます。 で、次。 歌物バラードの 「ザッツ・オール」 。 これは私の店の近くにあるディスク・ショーワの店主、松崎さんのリクエスト。 3曲目に入ったら100枚購入を宣言しておりましたが、残念ながら6曲目。 50枚頼みます。 …って、HA,HA,HA,HA,HA! さすがはヤックン、ナイスなジョーク♪ この上なくラブリィ&キュートな仕上がりで、ザッツはオール、財津は一郎。 ピアノ売って頂戴〜♪ そう言われても、ピアノレスの編成なので、それは無理な相談なんですが、それはちょっと出来ない〜相談ね〜♪ by 中森明菜。 「相談ね〜」 と言われると、 「そうでんな〜」 としか答えようがなかったりするんですが、とまあそんなことで、次。  「8バウンズ・10オンス」 は白人バイブ奏者、テリー・ギブスのオリジナル。 白人のオッサンが書いた曲なんですが、何ともファンキーな作風だったりして、日本人ウケすること、この上なし。 玲子タンの選曲なのか、ヤックンのセンスなのかは知りませんが、日本人の心を知り尽くしておりますな。 ギター、ヴァイブと続くソロは、どちらも秀でたもので、ヒゲタ醤油の味わいが感じられますな。 ベースとタイコの人も前面に押し出されて、四位一体な志位書記局長。 そういった世界が展開されております。

 で、次。 玲子くんのオリジナルで、 「ワン・ウェイ」 。 玲子タンよりも、玲子くんのほうが、冷酷なギャル感が強くなるな。 で、玲子タンよりも、牛タンのほうが、仙台っぽいな。 そんな気がしたりもするんですが、アップ・テンポが爽快ですね。 ギターとメロディで遊びたくてこの曲を作りました。 テーマでも会話したかった。 二人の一心同体的演技です。 そういうアレだったりするんですが、え、これ、ヤックンが作曲したん? 真意の程は分かりませんが、元気のいい溌溂系だったりして、カツレツ好きには、いいかも? で、次。  「センチメンタル・ジャーニー」 。 前曲から一転、クールで落ち付き払ったスロー・ムード。 ヤックン、書くのが面倒になって、この部分はコピペで済ませちゃったようですが、気怠さを前面に押し出した、そういった造りでありますな。 ちょっと、もたれ過ぎぃ。 そういった嫌いがないでもないんですが、機雷がないなら掃海艇の必要がないから爽快だし、ま、いいんじゃないっすかぁ。 僕も次第に書くのが面倒になって来ちゃったんですが、残るところあと3つです。 さ、頑張りましょう。 ということで、次。  「オジ」 。 7曲目と同じテリー・ギブスのオリジナルで、オジサンに捧げられたものではなかろうかと。 ササゲのおひたしとか、好きですもんね、おじさん。 我が国のジャズ・ファンのために作曲されたような一曲。 そんなふうに書かれておりますが、確かに、この上なく日本人ウケしそうなアレだったりして、オッサンの背中から漂ってくる哀愁が、たまらんっ♪

 で、次。 玲子様のオリジナルで、 「フォーティ・マイルス」 。 40歳のマイルスではなくて、彼女の住む埼玉から吉祥寺までの距離を表した一曲。 ヤックン、ちょこちょこと小ネタを挟んできますな。 ハッサム (←ポケットモンスターに登場するNo.212のポケモン) とは、うまくやっていけそうなんですが、パンニ・ハム・ハッサム。 明日の昼はそれ (←ハムサンド) にしよう。 ふと、そう思ったりもしたんですが、ヴァイブとギターのハモり具合を聴いて下さいとのこと。 そういうアレだったりするようですが、そこにベースも絡んできて、とまそんなこんなで、ラストっす。  「オータム・リーブス」 。 今の季節にぴったりの 「枯葉」 でありますな。 これだけCDオマケ曲のようなんですが、何故かと思ったら、ここでは玲子嬢がピアノを弾いている模様。 これがまた、余興とは思えない出来だったりするんですが、財津一郎に売るピアノがあって、よかったじゃん♪ ということで、今日は以上っす。

【総合評価】 日本人だからって、馬鹿にしたもんじゃないな。 そう、心の底から思わされました。 自作曲を含めて、選曲も完璧。 玲子りんも、太一ぴょんも実力の程は確かなようでありまして、一度、ナマで聞いてみたいな♪ そう思わせてくれる、そんな傑作でありました。 寺島のヤックン、やるやんっ☆


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