COMMENCEMENT (SOMETHIN' COOL)

敦 賀 明 子 (2014/3/16,17)

COMMENCEMENT


【パーソネル】

敦 賀 明 子 (org) JOHN HART (g) JEFF HAMILTON (ds)
【収録曲】

(01-03) BLUES FOR BANDIT / FUNKY GIRL / WHEN JOHNNY COMES MARCHING HOME
(04-06) HOW DEEP IS YOUR LOVE / GIVE ME THE SIMPLE LIFE / SPANISH FLEA
(07-09) IT'S EASY TO REMEMBER / L-O-V-E / DON'T MISUNDERSTAND
(10-11) COMMENCEMENT / TUESDAYS
【解説】 ( 2017年07月30日更新 / 連載 1,266回 )

 先週の今頃は、必至になって練習に励んでおりましたなぁ。 今となっては、ちょっぴり懐かしかったりするんっすが、無事に終わりましたぜ、第二種電気工事士技能試験。 去年は あまり練習する時間がなくて、ヤル気のほうもまったくなくて、ほぼ、ぶっつけ本番で試験に臨んだところ、時間切れで無事、玉砕した次第でありますが、今年の僕は違いました。 頑張りました。 ま、そこそこ。 会社で開催された “技能試験の練習の集い” にも、4回ほど参加しました。 そのうち半分は、僕の合格を阻止する謎の組織の陰謀としか思えない修理の呼び出しによって、途中退席を余儀なくされたんっすが、その分、家で頑張りました。 去年買って、ほとんど手付かずのまま残っていた 準備万端シリーズ の全13問分の電線セット (1回練習分) も、ほぼ使い切りました。 会社で練習した分も含めれば、全13問分をきっちり2周したので、準備は万端。 今年度用にフル解説DVDセットだけは新調して、ま、これは7枚セットのうちの2枚半くらいまで見たところで飽きちゃったんっすが、こいつはオマケの 「技能試験対策解説書」 (電子書籍版) のほうが目当てだったりするので、ま、いいとして。 でかい本を広げて練習するのは、クソ邪魔だったりするんっすが、これがあれば10インチのタブレットで見ることが出来て、超便利♪ あと、このシリーズで提案されている “3−4 (スリーフォー) 式結線術” というのは、マジで有能だったりします。 詳しくは、えーと、 ここ 参照。 残念ながらモザイク入りだったりするんっすが、通常なら “複線図” というのを書かねばならないところ、この方法を使えばそれを省略することが出来て、時間短縮に多大なる効果がありました。 (白) コン・ブ(黒) コン・スイスイッチ・ブ。 これだけで 69.2%くらいは大丈夫です。 13問中で9問はイケます。 これにプラスして上上・下下もマスターすれば、84.6%。 残りの2問は、ちょっと大丈夫では無かったりするんですが、ま、それが出ちゃった場合は運が悪かったと思って、諦めるとして。

 そまあそんなことで、試験当日です。 去年は書類の不備により、土曜日に 「津」 で受験することを余儀なくされて、それが不幸な結果をもたらすことになったんっすが、今年は大丈夫。 受験希望地として、しっかり 「愛知県」 と書いて提出して、きっちりそれが受理されました。 愛知県と言っても、いくつか会場があったようですが、僕に割り振られたのは 「TKPガーデンシティ名古屋新幹線口」 というところ。 何か、めっちゃ都会っぽいやん♪ シティボーイの僕には、ぴったりやん♪  “TKP” というのが何の略なのか知りませんが、たわけ、カス、パッパラパー。 そのように罵倒されるのも、悪くないかも? JR名古屋駅・太閤通口より徒歩5分と、交通のほうも至便です。 ちなみに、津の会場は 「メッセウイングみえ」。 津の癖に、生意気だぞ! そう、言いたくなっちゃうほど、名前だけは都会派アーバンだったりするんっすが、津新町駅からバスとか、クソ面倒だったりするんっすよね。 桑名人が選ぶべき会場ではありません。 とまあそんなことで、たわけ (中略) シティ名古屋。 何も考えずに近鉄で行ったんっすが、近鉄の名古屋駅からJRの太閤通口までは、けっこう距離がありましたなぁ。 太閤通口って、名前はダサいし、駅裏だし、ま、最近はビックカメラなんかも出来て、それなりにアレだったりするんっすが、こっちに出るならJRに乗った方ほうがよかったかな? …と。 が、近鉄 = ヤングな乗り物、国鉄 = 年寄り向け。 そんなイメージが拭いきれなかったりして、新幹線に乗り換えるとか、そういう特別な場合を除いて、どうしても近鉄をチョイスしちゃうんっすよね。 とまあそんなこんなで、とりあえず会場に到着〜。

 たわけ (中略) シティ名古屋は、小綺麗でした。 「メッセウイングみえ」 は体育館みたいなところで、収容人数が半端なく、雑然としまくっていたんっすが、こちらは、んーと…、カンファレンスホール? 落ち着いて、いい感じだったりするんっすが、が、思ったよりも机が小さいな…と。 3人がけの机の両端に座るというスタイルなんっすが、縦方向の幅が狭くて、道具を置くのに苦労しそうやな…と。 せめて、隣の席のヤツが受ける前から諦めて欠席してくれたり、急に尿道結石になって欠席してくれたりしたら、広々と机を独占することが出来るんっすが…、とか思っていたら、隣にオッサンが来てしまいました。チッ! ま、他人の結石を願うというのも、人間として、ちょっとどうか? そんな気がしないでもないので、事態を受け入れるしかありませんが、で、しばらくすると、狭い通路を挟んだ右隣の席にも出席者が着席しました。 若いギャルであります。 そういえば去年も、目の前の席が若いギャル2人だったりして、お陰でちょっぴり緊張したりして、それが不幸な結果をもたらす一因になったんっすが、ちょっぴり嫌な予感が。 去年のギャルは2人とも、見た目がややケバ系であるにも関わらず、めっちゃ電気工事が出来るギャルだったりして、試験が始まるや否や、めっちゃ素早く電線を切ったり、めっちゃ手早く被覆を向いたり、リングスリーブを圧着しまくったりしてくれて、結果、それが僕の焦りを引き出したんっすが、今年のギャルはどうっすっかね? 見た目、おっとりしているっぽいので、大丈夫そう?

 とまあ、そんなこんなで、刻一刻と試験開始時間が迫って来ました。 懸念した通り、工具を広げるのに、ちょっと苦労しそうな感じがあるんっすが、後から某インターネッツの掲示板の電気工事士スレを覗いてみたら、小さなバケツのようなものを持ち込む人もいるみたいっすな。 それで、ふと思い付いたんっすが、小学校の図工の時間に使う絵の具のバケツがあれば最強かも? えーと、 こんなの 。 こんな小汚いバケツの写真をSサイズ 108円出して欲しがる人がいるのか、甚だ疑問ではあるんっすが、便利っすよね、これ。 筆を立てるところにプラスとマイナスのドライバーが刺さりそうだし、真ん中の丸いところにリングスリーブと差込型コネクタを入れておけば、無くさなそうだし。 問題は、狭い通路を挟んだ右側に座っているギャルの冷たい視線に耐えられるかどうかなんっすが、でもまあ、これで素麺を食べたりするヤツもいるそうなので、ま、許容範囲かな…と。 今回、バケツは用意しなかったので、仕方なく工具を机の上に広げることにしたんっすが、幸い、隣の席のオッサンはさほど領土開拓のフロンティア精神はないようで、机の半分よりこっちまで侵略してくることはなく、平和なまま作業を進めることが出来そうっす。 とまあそんなこんなで、問題用紙の配布開始〜。 試験が始まるまで、中身を見てはいけないという決まりなんっすが、うっすらと透けていて、事前に問題がバレバレだという噂が…。 ちなみに、この技能試験は事前に候補問題が13個ほど公開されていて、その中からひとつが出題されるというシステムなんっすが、中には面倒なのや、出来ることなら出て欲しくないのが 4〜5問ほど混入していたりします。 “上上下下” な3路スイッチ、4路スイッチとか、 “中” のリングスリーブをガッチャンさせられるヤツとか、なんとかボックスが出てくるヤツとかは、出来れば避けたいところなんっすが、果たして…?

 が、透かして見るまでもなく、何番が出るのかが判明。 問題用紙の表紙にはこれからの “工作” で使う器具やら電線やらが明記されていて、事前に配布される材料と照合する時間が設けられるんっすが、それを見ればおおよその察しが付きます。 3路スイッチ、4路スイッチ、無し。  “中” のリングスリーブ、無し。 なんとかボックスも、無しっ♪ こ、これはもしかして、近年稀に見るサービス問題の予感。 で、配布された材料の中にはタイムスイッチの代用として使う端子台が。 これはもう、間違いなく、3番っ! アカンやん! 時間がなくて、練習問題を3番までしかやらんかった奴でも、受かってまうやん! 去年はそれよりも緩い1番だったにも関わらず、落ちちゃった僕のような前例もあるんっすが、大して努力しなかった奴が報われちゃうとか、欠陥スレスレの試験でありますなぁ…。 ただ、ちょっと注意しなければならないのが、タイムスイッチの野郎。 こいつはスイッチを名乗っておりながら、例の (白) コン・ブ(黒) コン・スイスイッチ・ブ。 この法則が、そのままでは応用出来なかったりします。  “3−4 (スリーフォー) 式結線術” の弱点を突いてくるとか、敵ながら、いやらしい性格っすなぁ…。  “コン・スイ” と、 “スイッチ・ブ” だけで乗り切ろうとした人は、ここで絶望の縁に追いやられ、恥部を吸いながら、昏睡状態で、ああん!

 …と、本来ならこの問題が出ると判明した時点で、運が悪かったと思って諦めちゃうところなんっすが、今年の僕は一味違います。 こいつが出ると、ヤバいな。 そう、事前に危機感を募らせて、理屈抜きでタイムスイッチのところの配線を丸暗記することにしたんっすよね。 それが見事に当たったワケでありますが、これでもし今年が駄目だったら、一生受かる気がしないくらいのラッキーな展開。 ふへへへへへ♪ 思わず、変な笑いがこみ上げてしまいますが、とまあ、そんなこんなで、いよいよ試験開始。 制限時間は40分。 去年の僕の感覚だと、それ、絶対に無理ゲーやろ! そう思わずにはいられなかったんっすが、実際に時間を測って練習してみた結果、意外にも30分くらいで何とかなっちゃう事が判明したので、気持ちには結構、余裕があったりします。 みんな、とりあえず複線図を書き始めるんっすが、僕はそんなものには目もくれず、めっちゃ素早く電線を切ったり、めっちゃ手早く被覆を向いたり、で、 (白) コン・ブ(黒) コン・スイスイッチ・ブで、リングスリーブを圧着しまくりぃ! まさに去年、僕の前にいたギャル達が乗り移った勢いで、ひたすら突っ走りました。 イケるやん! 余裕やん! ということで、余裕を持って完成っ♪ 歓声が僕の心の中に湧き上がりました。 うぉぉぉぉぉ! という事で、試験終了〜。 何気なく隣のオッサンに目をやると、見事なドヤ顔だったりしたんっすが、チッ! こいつも受かりやがったんかい。 つまらん…。 人の幸せほど、見ていてつまらんものは無いんっすが、ん? よく見るとこのオッサンと僕の作品とでは、スイッチとコンセントで埋込連用取付枠を取り付ける位置が違っていて、ササーっと血の気が引きました。 も…もしかして、やっちまったか…? 慌てて他の人の作品を見ると、僕と同じ式が圧倒的大多数だったので、ほっと胸をなで下ろした次第でありますが、やっちまいましたなぁ、オッサン。 施工条件をよく読まなかったんでしょうな。 ドンマイ! 不合格を告げられても、どこがアカンかったのか、まったく理解出来なくて、何でや!? そう叫んでいる顔が容易に浮かんできちゃいますが、こんな事なら最初から諦めて、試験を放棄したほうがよかったのにぃ…。 そのほうが僕も余裕で机を独占する事が出来て、よかったのにぃ…。 ま、いずれにせよ、他人の不幸ほど見ていて喜ばしいものはないので、とってもメシウマな日曜日でありましたが、そんな僕も、気付かないまま致命的なミスを犯しちゃってるかも知れなくて、1ケ月後。 何でや!? そんな一言で始まる原稿を書かずに済むことを祈って、とりあえずオッサンに、乾杯♪

 とまあそんなことで、今日は敦賀明子っす。 敦賀と言えば気比っぽくて、明子と言えば、星飛雄馬の姉ちゃん。 で、金沢明子は民謡歌手なんっすが、その左下くらいの敦賀明子はジャズ・オルガン奏者。 金沢は石川県で、敦賀は福井県っすよね。 ギャルなら普通、ピアノを選びそうなものなんっすが、わざわざオルガンに走るとは、奇矯な明子でありますな。 この人に関してはまったく何も知らなかったりするんっすが、3歳でオルガンを始め、クリスチャンの母親の影響で教会音楽に親しんだ。 そんなキャラであるようっすが、いいっすよね、母親がクリスチャン。 少なくとも、息子がイクラちゃんであるより、タイコさんではなかったりするんっすが、2001年に渡米、ニューヨークを本拠地に自分のグループで、あるいはルー・ドナルドソンのグループに加わって世界的な演奏を続けているそうで、なかなかの本格派でありますな。 で、今日はそんな明子ちゃんの 『コメンスメント』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、ネタ用にと思って、とりあえず買ってみました。 これを選んだ理由は、ただ何となく。 ギターのジョン・ハート、ドラムスのジェフ・ハミルトンという、外人2人を従えたシンプルなトリオ編成で、その点では、ちょっと、どうか? そんな懸念があったりもするんっすが、昨日は桑名の花火大会だったし、今日はマンホールポンプの不具合で呼び出されるしで、すっかり時間が無くなってしまったので、ま、適当に。

 ということで、まずは1曲目。 明子ちゃんのオリジナルで、 「ブルース・フォー・バンディート」 。 バンディートというのは飼ってる犬の名前なんだそうっすが、何だかバンドエイドみたいで、生傷が絶えなさそうなイメージが。 “bandit” の意味を調べてみたら、山賊、追いはぎ、盗賊、悪漢、無法者。 そういったアレみたいで、こちらのほうも何だかチャカ傷が絶えなさそうなイメージが。 無法者って、「むほぉ〜!」 とか言ってそうだし、犬の名前としては、ちょっとどうか? …と。 ちなみに明子ちゃん、 ここ を見ると、タイガーという猫も飼っている模様。 で、バンディート君はちょっぴり体調不良であるようで、で、曲のほうはというと、これはえーと…、ブルースっすな。 そこそこ泥臭いんっすが、ギャル系らしいお洒落な空気もちょっとだけ感じられたりして、で、オルガンのソロのほうはというと、これがまた、なかなかいい感じにグルーブしていて、いいな♪ …と。 で、続いてジョン君のギターのソロがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 シンプルで、けれん味が無くて、悪くは無かったな…と。 で、次。 これまた自作曲で、 「ファンキー・ガール」 。 明子ちゃん自身も、色んな意味でファンキーなガールであるな。 そんな気がするんっすが、で、ヤンキー・ギャルと、どっちがタイプかと言われると、どっちもいいな♪ …と。 ヤンキーって、意外と情に厚かったりして、厚かましいギャルよりは、ぜんぜんいいよな…と。 そんな気がしないでもなくて、で、曲のほうはというと、あまりにもコテコテ過ぎて、都会派アーバンな僕の趣向には今ひとつ合致しなかったりして、うーん…。 ギター、オルガンと続くソロの出来は悪くなくて、全般としては、うーん、まあまあ?

 ということで、次。  「ホエン・ジョニー・カムズ・マーチング・ホーム」 。 「ジョニーが凱旋する時」 という邦題で知られる、南北戦争の帰還兵を迎えた北軍の歌だ。 そういったアレであるようっす。 いいっすよね、凱旋。 少なくとも海鮮よりもソソられるものがあるし、疥癬よりは痒く無さそうだし。 疥癬はともかく、海鮮はぜんぜんアリなんじゃね? そんなふうに思う人は少なくないでしょうが、個人的には魚介類の類いって、あまり好きではないしぃ。 海鮮丼とか、回船問屋が食う物やろ? そんな気がしちゃうし、で、曲のほうはというと、これはアレです。 日本でも超お馴染みなメロディなので、文句の付けようがないな…と。 で、また、オルガンにはぴったりの素材であるな…と。 ジョン君のギター・ソロもいい感じだし、明子ちゃんも飽きの来ないフレーズの連発で楽しませてくれるし、コイツは当たりであるな…と。 で、次。  「ハウ・ディープ・イズ・ユア・ラブ」 。 そう、英語で言われちゃうと、あまりピンと来ないんっすが、日本名、 「愛はきらめきの中に」 。 ビージーズ 1977年の全米No.1ヒットっすな。 ビージーズって、ハゲが1人いたよな? そんな印象しかなかったりするんっすが、メロディを聞いて、あ、これかぁ♪ …と。 大衆に媚びを売りまくりな選曲ではありますが、オルガン・トリオとの相性もバッチリだったりして、これはこれで、アリやな…と。

 ということで、次。  「ギブ・ミー・ザ・シンプル・ライフ」 。 こちらは 1945年のミュージカル映画の曲なんだそうで、 美勇士の軽さがよく出ているところが、いかにもミュージカルであるな…と。 桑名正博とアン・ルイスの息子っすよね、 美勇士 (みゅうじ) くん。 ちなみにアン・ルイスの 「ラ・セゾン」 って、山口百恵の作詞だったんっすな。 結婚して引退した後なので、三浦百恵という名義なんっすが、今、ググって、初めて知りました。 で、作曲は沢田研二って、マジかよ?  ここ に 「82年8月ランキング」 というのがあるんっすが、いやあ、僕の青春、まっただ中でありますなぁ。 注目は 「大きな恋の物語」 / よせなべトリオでありますか。 イモ欽トリオの姉妹編みたいなヤツっすよね? 当時、ヤングな若者達の間で大人気だった萩本欽一が長野オリンピックの閉会式で醜態を曝したのは衝撃的でありましたが、あれ以外は最高の出来だったんっすけどね。 東京オリンピックの閉会式も 「WAになって踊ろう」 で、いいんじゃね? そんな気がするんっすが、で、えーと、 「ギブ・ミー・ザ・シンプル・ライフ」 。 小粋な仕上がりの、おい、小池! そういうアレだったりして、よかったな…と。 おい、小池! …といっても、東京都知事に呼びかけているワケではないんっすが、ということで、次。  「スパニッシュ・フリー」 。 こちらはハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスの 1966年のヒット曲。 「夜のヒットパレード」 かよ! そう、言いたくなっちゃうような選曲なんっすが、ま、これもこれで、ありかな? …と。

 で、次。  「イッツ・イージー・トゥ・リメンバー」 。 普通にジャズっぽい選曲のスタンダード・ナンバーで、1935年、ロジャース&ハートの作でありますな。 「思い出はやすし」 。 そんな邦題があったかと思うんっすが、懐かしいっすなぁ、横山やすし。 息子の木村一八を 「いっぱち」 と読んじゃってたくらい芸能の世界には疎い僕でありますが、で、この思いでのほうの 「やすし」 は、なかなか面白いアレンジが施されていて、うーん、まあまあ? で、次。 「L-O-V-E」 。 ナット・キング・コールの歌で大ヒットした、例のアレです。 こんなにスインギーな曲だったと敦賀のフット・ベースが教えてくれる。 そんなふうに日本語ライナーで行方均クンが書いておりますが、オルガン奏者の奏でるベースラインって、足で踏む説と、左手で弾く説とがあって、どちらが正しいのか、未だに真偽不明だったりします。 人によって違うんっすかね? 3歳でオルガンを始めた明子ちゃんに比べて、ちょっぴり晩稲 (オクテ) な 橋本有津子ちゃん によると、ハモンドオルガンは 元々は教会のパイプオルガンの代わりに作られたものなので足の鍵盤の立ち上がりの音が遅いんです。ベースラインを足で踏むとビート感が出 ないので、左手でベースラインを弾いています。 そのように書かれておりますな。 足はそも補助のようなもので、どこ踏んでもいいんで適当に踏んでます (笑) 。へぇ〜。 で、この明子ちゃん版の 「L-O-V-E」 はというと、確かに軽快、爽快、スインギー。 で、その一方、続く 「ドント・ミスアンダースタンド」 では、溜め息の出るような溜め池。 そんなバラードを聞かせてくれていて、水不足に悩む “うどん県” でも、安心♪ …かと。

 ということで、次。 アルバム・タイトル曲の 「コメンスメント」 。 明子ちゃんのオリジナルなんっすが、 「始まり」 。 そういった意味なんだそうっす。 はにゃ〜。 それは 「はに丸」 っすな。 ミディアム・テンポのグルーブな仕上がりだったりして、本作のオリジナルの中では、一番の出来ではなかろうか…と。 最後に 「始まり」 を持ってくるのは、なかなか憎い演出でありますなぁ。 ということで、もう1曲。 オマケとして、自作の 「チューズデイズ」 というのが入ってます。 「火曜日」 だけに、歌謡曲な仕上がりだったりして、とまあそんなこんなで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 悪くないっすな。 正直、ちょっと、どうよ? そんな気がしないでもないベタな選曲も目立つんですが、むしろ、そういったナンバーのほうが、いい意味で軽くて、聞いていて楽しいな♪ …っと。 オルガンの腕前のほうも確かで、とってもスインギーで、ファンキーで、情に厚いヤンキーな、そんな明子ちゃんなのでありました。


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