SCOTCH & SOUL (ATLANTIC)

RUFUS HARLEY (1966/4/6,29)

SCOTCH & SOUL


【パーソネル】

RUFUS HARLEY (bagpipes,fl,ss,ts) OLIVER COLLINS (p)
JAMES GLENN (b) BILLY ABNER (ds) ROBERT GOSSETT (conga)
【収録曲】

(01-03) FEELING GOOD / IF YOU COULD SEE ME NOW / TAURUS THE 20TH
(04-05) SCOTCH & SOUL / PASSING THE CUP AROUND
(06-07) A NIGHTINGALE SANG IN BERKELEY SQUARE / SUFUR
【解説】 ( 2017年08月20日更新 / 連載 1,268回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 城崎温泉に行った。 …ということで、翌日っす。 出石に行こう。 この日はそんなプランだったりするんっすが、とりあえず古い町並みを散策して、蕎麦でも食おうかと。 ということで、 ここ に予約を入れました。 前にもどこかに書いたと思うんっすが、えーと、 ここ っすか。 僕は生卵が苦手なので、それがデフォで付いてくる “出石の皿そば” には、今ひとつソソられるものがなかったりするんですが、この店は皿そば以外に “十割田舎蕎麦” というのもあるみたいなので、ナマタマを回避出来て、いいかな? …と。 オフシャルサイトは こちら なんっすが、季節限定で “梅おろし皿そば” というのもあるみたいです。 写真を見る限りナマタマは無さそうで、出石と言えば、皿そばやろ。 そんな思いと、生卵を避けたい気持ちとを両立することが出来る、素晴らしいメニューやん♪ そのように評価せざるを得ませんが、ただ、問題がひとつ。 ホットペッパーから予約する場合、お一人様で11時半からとかだと “リクエスト予約” になっちゃうんっすよね。 ※ リクエスト予約は、お店から確定連絡をもってご予約が確定します。 そういうシステムなんっすが、店からいきなり電話が掛かって来たりして、シャイで無口で、コミュニケーション能力が皆無な僕としては、ちょっと気が重くて、うーん…。 唯一、11時からなら “即座予約” で、ネットだけで完結するみたいなんっすが、それ、ちょっと時間が早過ぎじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、でもまあ、いっかぁ…と。 蕎麦なら、そんなに腹が減ってなくても食べられると思うし。 ということで、出石なんっすが、ぶっちゃけ、ここだけでは写真1ページ分くらいしか間が持たなかったので、その前に城崎温泉の写真の残りを掲載して、それで行数を稼ぐことにして…と。


< 城崎温泉 (残り物) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 残り物なので、あまり大した物はありません。 「残り物には福がある」 とか、ありゃ、どう考えても嘘っすよね。 いい物なら、売れ残らないって! そう思わずにはいられなくて、出遅れて、いい物を手にすることが出来なかった人が “酸っぱい葡萄” の心理で、自分を慰める為に負け惜しみで作った諺だとしか思えなかったりするんっすが、とまあそんなことで、 (写真・いちばん上) 。 駅前にあった飲泉場っす。 その奥に “さとの湯” があります。 何箇所か巡ってみた城崎の外湯の中では、個人的には、ここが一番エエやん! そんな感慨を持った次第でありますが、あ、それで思い出しました。 前回、とまあそんなこんなで、満足して宿に戻って、寝て、起きて、翌朝、再び外湯めぐりに、出発〜。 それだけ書いて、終わっちゃったんっすが、 外湯めぐり 。 7つのうち、朝7時からやっているのは4箇所だけなんっすが、そのうち、前の日に行けなかった “鴻の湯” というところに行ってみることにしました。 温泉街からは少し離れたロケーションで、露天風呂から見える庭が素晴らしい。 そのようなことが書かれていたので、期待していたんですが、思っていたほど素晴らしい庭ではないような気がしないでもなくて、うーん、まあまあ? 個人的には滝が見える “御所の湯” のほうが好きかも?  ということで、ハシゴして来ました。 夜と朝とでは男女が入れ替えになっていて、ちょっとよかったっす。 で、(写真・上から2番目) 。 いなば君ちのカニ看板。 僕は本名が “いなば君” だったりするので、親近感を覚えて、とりあえず撮ってみました。 ここ っすかぁ。 個人的に、カニはさほど好きではなかったりするので、まったくソソられるものは無いんっすが、カニが好きな人とか、カニすきが好きな人なら、ま、いいんじゃないっすかぁ。 焼きかに 980円、ゆでかに 750円、かにの天ぷら 850円。 意外とリーズナブルっすな。 いなば君、良心的やん! で、 (写真・ちょうど真ん中) 。 とりあえず電車…ではなく、汽車が走ってきたので、取りあえず撮ってみました。 そんな1枚です。 ちなみに、夜の花火は線路のすぐ下の橋のところで見たんっすが、そのエリアに堂々と聳えているのが、 川口屋城崎リバーサイドホテル 。 ホっテルはリバーサイド、川口リバーサイド♪ お泊まり先の候補として考えていたんっすよね、ここ。 部屋から花火が間近に見えそうで、いいかな? そんな気がしたからなんっすが、円山川の眺めも良さそうだしぃ。 が、城崎らしい温泉街の風情が味わえるエリアからはちょっと離れているし、円山川の眺めも目の前に変な建物があったりして、今ひとつっぽい? そんな気がしたので、ヤメちゃったんですが、あー、目の前、ドドーンと排水機場でありますな。 この日もゴーゴーと除塵機が唸りを上げておりまして、情緒重視だと、ちょっと躊躇っちゅね。 by 具志堅用高。 で、(写真・いちばん下) 。 これは、リバーサイドとは反対側の温泉街の外れのほうなんっすが、ここはまあまあ、風情がありました。 ということで、あまり大したことはない残り物の写真は、以上っす。

 で、出石っす。 当初、古い町並みをゆっくり散策して、豊岡から特急に乗って、この日の宿泊地の京都に向かう。 そんなプランを立てていたんっすが、せっかくなので、帰る前にもう一度、城崎の温泉に入るかぁ…と。 前の日、ランチプランで貰った入浴券が残っていて、それを無駄にしちゃうのもアレだしぃ。 この日も朝からクソ暑くて、ちょっと歩いただけで汗ダラダラだったりして、町歩きより断然、 “さとの湯” のペンギンサウナやろ? そんな気分だったんっすよね。 城崎と出石の間は直通のバスも出ているんっすが、本数が少ないので、古い町並みの散策は、時間を気にしながら、軽く。 そんな感じになっちゃいそうなんっすが、


< 出石散策 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 とまあそんなこんなで、到着〜。 で、結論から先に言ってしまうと、うーん、まあまあ? そんな感じの観光スポットでありましたな、出石。 まずは、武家屋敷。 古い城下町だと、大抵のところが常備してたりしますよね、このアイテム。 で、観光の目玉扱いされていたりするんっすが、実際に行ってみると、ま、確かに古いんだけど、武家というだけで、別に高い身分の人の家というワケではないので、普通に古い屋敷やな。 そういうアレだったりして、個人的には今ひとつな感慨を持つというのが通例なんっすが、で、この出石の武家屋敷はというと、あ、 家老屋敷 やん! わりと高い身分の人の家やん! となると、少しは期待が持てるかも知れませんが、そこに気が付いたのは、今っすからね。 散策していた当時は、ま、いつもの武家屋敷やろ。 そんなふうに軽く考えて、白亜の土塀と長屋門の写真を撮って、外からチラッと覗いてみただけで、スルーしちゃいました。 隠し階段があるとか、プチ忍者屋敷っぽくて、イケるやん! あ、でも、実際に見てみたら大したことはないに違いないので、見逃してしまって、残念でなければ、悔しくもないな…と。 で、次。 出石城 。 入口のところの橋と門が、なかなかいい感じ。 で、そこを潜ると、櫓のようなものが見えてきたんっすが、あまり深入りすると時間が無くなっちゃいそうなので、以上っす。 あ、その前に (写真・上から2番目) 。 橋と門のところの手前の右側にあったんっすが、 出石びっ蔵 という商業施設のようです。 ネーミングのセンスが素晴ら過ぎぃ…。 6つの屋根が連なった 「蔵ふうづくり」 に、いろんなお店がずらり。 パチモンもいいところなんっすが、意外と悪くない感じだったりするので、ま、いいんじゃね? …と。 で、後はまあ、ちょっと古い感じの町並みに、八百屋 (?) のオッサンがいたりだとか。 向こうのほうにはトラックも停まっちゃってるし、観光写真としては完全にボツなんっすが、個人的には、ま、こういうのもアリかな? …と。 で、後はまあ、 永楽館 くらいっすかね、めぼしい観光スポットとしては。 今回、時間が無くてパスしたったんっすが、奈落が見れたりするみたいで、悪くないかも? で、それはそうと、出石のシンボルらしい 辰鼓楼 が、どこにも見当たらないような気がするんですが、どこに行っちゃったんすかね? …とか、思っていたら、

小宿 「縁」 外観♪

 工事中かいっ! …ということで、気分を入れ替えて、蕎麦タイムっす。

入佐屋・外観♪

 外から見た感じ、わりと歴史がありそうで、いい雰囲気っすな、入佐屋。 11時なので、他に客は誰もいなくて、ぶっちゃけ、予約する必要は皆無やったな。 そういう状況ではあったんですが、シャイで無口で、コミュニケーション能力が皆無なサバくんの場合、一人で店に入る勇気がなかなか湧かなかったりするので、ふんぎりを付ける意味で有益だったりします。 で、席に着いて、メニューを眺めてみたんっすが、無いっ!  “梅おろし皿そば” というのが、どこにも見あたらん…。 季節限定ということらしいんっすが、今は “梅おろし” の季節ちゃうんかい? 次善の策として “十割田舎蕎麦” という手もあるんっすが、ちなみにこれは限定10食とかの特別メニューらしいっす。 開店直後で、他に客は誰もいないんだから、売り切れている心配は無いんっすが、特別となると作るのに時間が掛かって、待たされて、焦らされて、バスに間に合わなくなって、城崎で温泉に入れなくなっちゃうかも? それに、出石まで来て、皿そばを食べずに、十割田舎蕎麦って、桑名まで来て、焼き蛤を食べずに、コンビニで “あさり時雨” のおにぎりを買って済ませちゃうようなもんっすよね? 実際のところ、地元でハマグリを食べる桑名人というのは、皆無と言っていいかと思うんっすが、ここはもう覚悟を決めて、皿そば、いったれ〜! で、そうこうしているうちに、オッサンの一人客がやって来ました。 「皿そば1人前、プラス8皿で。」 おお、凄ぇぇぇぇ! 11時から、食い過ぎぃ! ちなみに、皿そばというのは、5皿=1人前なんっすが、1人前+3皿で8皿ではなくて、5皿+8皿で、13皿っ! もう一度、心の中で言いますが、11時から、食い過ぎぃ!! 「あ、卵は抜きで。」 あ、そういう手もあるんっすかぁ。 ま、卵アレルギーの人とか、蕎麦アレルギーの人とか、トロロを食べると、口の回りが痒くなっちゃう人とかもいるから、当然の措置っすよね。 アレルギー持ちの人にとって、出石の皿そばはちょっぴりハードルの高いメニューだったりするんっすが、僕の場合、そこまで考えが及ばなくて、普通に生卵・トロロ付きで頼んじゃいました。

出石皿そば♪

 で、到着〜♪ 皿はこういう並べ方をするんっすな。 何だかお洒落♪ 向こうの席のオッサンは、更に皿を積み上げておりましたが、で、こいつの正しい食べ方は ここ を参照。 箸を立てた高さを食べると成人男性の一人前。 あ、13皿を積み上げると、ちょうどそれくらいになるのかも? 5皿しか食わなかった僕は 0.385人前くらいでありますな。 ま、11時で、あまり腹が減ってなかったので、ちょうど適量だったんっすけど。 1皿の分量は思ったよりも少ないので、12時を過ぎていれば、余裕で10皿はイケる感じでありますな。 2皿目までは “つゆ” と薬味だけで、3皿目で思い切ってナマタマを割り入れてみることにしたんっすが、この卵、なかなかいいタマであるようで、黄身がしっかりとしていて、つゆの中に投入しても、ぐだ〜っと一体化しないで、卵の黄身としての矜持を保っているような? で、そこに蕎麦を浸すと、しっかりと絡んでくるような? で、恐る恐る口の中に入れてみると…、お、普通にイケるやん! 4皿目からは、そこに更にトロロを追加してみたんですが、すると更に雰囲気が変わって、これもイケるやん! 結果、 “出石の皿そば” は、イケる。 そんな評価を下すことが出来て、何よりでありました。 13皿のオッサンは僕よりも早く食べ終えて、颯爽と店を後にして、それに続くようにして、 「ごちそうさまでした〜♪」 接客担当のお姉さんも、蕎麦打ち担当の職人も愛想がよくて、感じがよかったし、予約特典なのか、料金も1割引きにしてくれたり、当たりの店でありましたな。 入佐屋、イケるやん♪

 ということで、バスに乗って、城崎温泉に戻って来ました。 “さとの湯” は13時開店なので、オープンまで前の足湯スペースで、待期。 10分前くらいになって、入口の前に並ぶことにしたんっすが、前には既に、男2名と女3名くらいが並んでおりますな。 男女それぞれ先着1名様に 一番札 というのが記念に渡されるんっすが、うーん、惜しい…。 朝の “鴻の湯” も2番手だったんっすよね。 2位の人には残念賞で “蓮舫札” か何かを貰えたら、それはそれで、別にぜんぜん嬉しくないような気もするんっすが、ちなみに “さとの湯” は800円。 僕の持ってる入浴券は600円の標準的な外湯にしか入れないヤツなので、自腹で200円追加する必要があります。 僕より前に入場したヤツは何だかモタモタしていて、よしっ! 風呂に入るのは、僕が一番や! 慌ててズボンを脱いで、パンツも脱ごうとして、あ、しまった。 タオルが無いっ! いつも旅館のタオルを袋に入れて持ち歩いていたので、何も気にしていなかったんっすが、自前のタオルは駅のコインロッカーに預けた大きな鞄の中だったりして、ああん…。 仕方なくズボンを履き直して、受付に戻って、タオルを買いました。 玄さんの絵が入っていて、それはそれで記念になって悪くはないんっすが、風呂に入るのが7番手くらいになってしまって、ああん…。 で、もうひとつ誤算が。 昨日と今日で、男と女で入れ替えになるんっすな、ここは。 それはそれで、違うほうに入れてラッキーなんっすが、こっちのほうには “ペンギンサウナ” がなくて、気分はすっかり7℃だったので、ちょっとガックリ。 でもまあ、7箇所ある外湯のうち、2日間で5箇所、トータルで7回入ったことになるので、これでもう、十分に城崎したな。 そう言ってもよくて、とまあそんなこんなで、心置きなく、よかったな♪ …と。 で、最後に

  【出石の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 じっくり見るには、あまりにも時間が無さ過ぎたんっすが、皿そばも食えたし、こっちのほうも、満足♪ でもって、この先、京都の写真も2ページほど掲載しようかと思っていたんっすが、ここまで、結構な行数になっちゃったので、また次回。 この旅行ネタ、あと2回は引っ張れそうな予感でありますが、とりあえず今日のところは、おしまい。

 ということで、今日から “その他の楽器編 (その他) ” となります。 よく分からん変な楽器を演奏するヤツ、複数の楽器をやるので、どれがメインなのか判然としないヤツ、双頭コンボ物、特定のリーダー名を関しないグループ、それら、いずれにも該当しないもの、etc…。 そんな奴らを適当に片付けておこうという、そういったカテゴリーでありますな。 そんな中、今回取り上げるのはルーファス・ハーレイなんっすが、こいつの主要な持ち楽器はバグパイプ。 スコットランドでタータンチェックのスカートを穿いたオッサンが演奏しているヤツでありますな。 どうしてそんなものでジャズをやろうと思ったのか、その真意を推し量ることは出来ないんっすが、何か、目立つんじゃね? そんな、不純な動機だったんでしょうな、多分。 ちなみに、バグパイプという楽器の仕組みについては ここ 参照なんっすが、で、今日はそんなルーファス君の 『スコッチ・アンド・ソウル』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 ルーファス君は “袋管” のほか、普通にフルートやサックスといった普通の楽器も吹いているようで、そこにオリバー・コリンズのピアノ、ジェームス・グレンのベース、ビリー・アブナーのドラムス、ロバート・ゴセットのコンガが加わるという、わりとシンプルな編成でありますな。 サイドマン全員、寡聞にして、よく知らなかったりするんっすが、何となく、ロバート・アブナーという人が危なそう。 そんな気配が感じられて、ちょっぴり危険な香り。 ま、いずれにしろ、名前を見る限り、あまり多くは期待が持てそうにないし、リーダーからして “色物” なので、今週も適当に片付けちゃうことにして。 そういえば先週、津田学園に大勝ちして、僕のヤル気を完全に削いでくれた済美高校は、次の試合で負けちゃいましたなぁ。 前の試合ではまったく打てる気がしなかったピッチャーがボコボコに打たれていて、あー、こりゃ、アカン…。 満塁ホームラン返しは凄かったんっすが、10回表の5点は、さすがにヤル気を削がれちゃいますよね。 今日は応援していた三本松も完敗しちゃったし、明宝ハムが好きな僕は、明豊高校にも頑張って欲しいな。 そんなふうに思っていたんっすが、天理にボコられているし、あ、でも、8月20日午後12時24分現在、9回裏の攻撃で、ノーアウト満塁。 めっちゃ、チャンスやん! でもまあ、13対3で、10点差もあるしぃ。 …とか思っていたら、いきなり満塁ホームラン打って、うぉぉぉぉぉ! ま、反撃もここまででしょうが、何でもいいけど今年の大会、ホームランが出過ぎぃ! 世間では “ 清宮球” などという噂も飛び交っているようでありますが、とりあえずまあ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、 「フィーリング・グッド」 。 まずヴァンプ8小節のイントロでピアノ(2)、バグパイプ(2)。 ファースト・テーマはA(8)−B(10)、うんぬん。 書き写すのさえ面倒になっちゃいましたが、後藤誠クンが日本語ライナーでそのように書いている、そういうアレだったりします。 ヴァンプというのは、よく分かりませんな。 バンプ・オブ・チキンというのがあるので、ニワトリの一部? …というのは何となく分かるんっすが、で、演奏のほうはアレっす。 イントロからコンガの人が目立ちまくって、何とも軽い立ち上がり。 で、そこからバグパイプが出て来て、そこそこいい感じの、フィーリング・グッドなテーマを演奏します。 まちがいなくバグパイプっすな、こりゃ。 “色物” としては、なかなか健闘してるんじゃね? そのように評価していいのではないかと思うんっすが、さすがにこの楽器で自由奔放なソロというのはちょっと無理があるようで、アドリブ・パートはちょっぴり単調な仕上がりになっちゃってます。 モーダルであるな。 そのように、前向きに捉えることも出来ようかと思うんっすが、続くピアノのソロが普通にいいだけに、ぶっちゃけ、楽器の選択ミスなんじゃね感は、ぬぐいきれなかったりします。 あ、明豊の9回裏の攻撃、6点で終わっちゃいましたな。 9回に出て来た天理の輪島というピッチャー、元・横綱の輪島の息子なんっすな。 しかし、輪島は佐藤祐に安打・本多に二塁打を浴び、吉村に四球を与え無死満塁のピンチを招くと、代打・三好に満塁本塁打を浴び4失点。結局、輪島は一死も奪えず降板となった。 アカンやん! 勝ったからいいようなものの、3点差とかで登板してこれだったら、完全に戦犯になっちゃうところでしたなぁ。 輪島好き、北の湖嫌いだった僕としては、ちょっと複雑…。

 ということで、次。 タッド・ダメロンがサラ・ボーンのために書いた名曲らしい 「イフ・フー・クッド・シー・ミー・ナウ」 。 皿盆うんぬんという話は初めて聞いた気がするんっすが、確かに名曲っすよね、これ。 駄目論の作曲センス、半端ねぇ! …と、関心すると同時に、ここでのルーファスは変な楽器に見切りを付けて、テナーサックスで勝負を賭けているんっすが、それがまた、普通に素晴らしい出来だったりしております。 ケレン味の欠片もないオーソドックスな吹きっぷりは、デクスター・ゴードンを彷彿させるものがあり、あんた、これで普通にメシが食えるんじゃね? …と。 続く 「トーラス・ザ・20th」 というオリジナル曲でもルーファスはテナーを吹いているんっすが、ジョン・コルトレーンの影響を感じさせるスピリチュアルな演奏。 そう、後藤誠クンが書いている通り、モーダルで、新主流派で、高い精神性を感じさせる、そんなプレイを展開してくれております。 オリヴァー・コリンズという人のピアノも、ちょっとだけハービー・ハンコックっぽくて、なかなかの健闘ぶり。 タイコのビリー・アブナーも危ない感じで複雑なリムズを叩いてくれているし、意外とレベルが高いっすな、この人たち。 ルーファス・ハーレイは改心して、会心の演奏を聞かせてくれるようになった。 そう、断言してもいいのではなかろうかと。

 ということで、次。 アルバム・タイトル曲の 「スコッチ・アンド・ソウル」 。 コンガが復活したジャズ・ロック調のナンバーで、ルーファスは再び、最終兵器のバグパイプを手に、勝負を賭けてきます。 アカンやん! ぜんぜん、心を入れ替えてないやん! バグパイプの音色がちょうど蝉の鳴き声のようで、猛暑に聴くと、暑苦しく感じるかもしれない。 そう、後藤誠クンも苦言(?)を呈しておりますが、日本人の感性には、今ひとつマッチしませんよね、この楽器。 無論、ジャズにもぜんぜん、合わねぇ…。 ここでもピアノの何とか君が頑張ってくれているだけに、勿体ねぇ…。 ということで、次。  「パッシング・ザ・カップ・アラウンド」 。 民族音楽っぽい旋律の作風で、ルーファス君はフルートを吹いてます。 で、こりゃ、ローランド・カーク風っすな。 後藤誠クンも、カークやラティーフに通じるフルートだ。 そんなことを書いたりしておりますが、あ、確かに。 無駄に東洋趣味に走るところなど、確かにちょっと、ユセフ・ラティーフってますよね。 個人的にはラティーフよりもラフテーのほうが好きだったりするんっすが、沖縄料理で唯一、まともな食い物だったりしますよね。 豚の角煮みたいなヤツ。 スクガラス豆腐とか、豆腐の上に変な小魚をのっけたりして、何をしたいのか、沖縄人の見識を疑いたくなるレベルだったりするんっすが、スクガラスとか、変なサカナを食わせるな! サケガシラ豆腐にしろ! そう、言いたくなっちゃいますよね。 ま、 こんな深海魚 を豆腐の上にのせられたりしたら、サケガシラ豆腐というか、嫌がらせ豆腐としか思えなかったりするんっすけど。

 ということで、次。  「ア・ナイチンゲール・サング・イン・バークレイ・スクエア」 。 日本ではもっぱら、 「バークレー広場のナイチンゲール」 という名前で知られている歌物ナンバーでありますな。 バラードで演奏されることが多いが、ここではミディアム・テンポのスウィンガー。 そう、日本語ライナーに書かれているようなアレになっております。 で、仕様楽器はソプラノサックス。 悪くはないと思うんっすが、ソプラノの音色って、何か、バグパイプと似ているような気がして、ちょっぴり不快。 これは名演である。 そのように後藤誠クンは褒めておりますが、個人的には普通にテナーで、バラードで演って欲しかったな…と。 ちなみに演奏のほうはというと、ソプラノを吹くコルトレーン風で、ま、確かにこれはこれで、アレかな? そんな気がしないでもないんっすけどね。 ということで、ラストっす。 オリジナル曲の 「スフール」 。 ほとんど民族音楽の域に達している。 そのように書かれていたので、端から身構えていたんっすが、ああ、こりゃ…。 ま、本人、バグパイプが気に入っているみたいだから、他人がとやかく言う筋合いではないよね。 そう、諦観するしかありません。 で、中盤はパーカッション祭りっすか。 やってる本人は楽しそうで、何よりですなぁ。 とまあそんなことで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 バグパイプさえ演奏しなければ、いい奴なのに。 そういうアレだったりして、色んな意味で惜しい作品でありますな。 ま、全曲、それで固めなかっただけ良心的だと思って、諦めるしかありませんが、間違いなく“その他の楽器編 (その他) ”というカテゴリーに属する作品であるな。 そんな気がして、ま、それはそれで、よかったんじゃないっすかぁ?


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