DRIFTING (ENJA)

WALTER NORRIS (1974/8/18)

DRIFTING


【パーソネル】

WALTER NORRIS (p) GEORGE MRAZ (b)
【収録曲】

(01-03) DRIFTING / A CHILD IS BORN / NOTA CAMBIATA
(04-06) SPACE MAKER / SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST / ROSE WALTZ
(07-09) THUMBS UP / MAPLE LEAF RAG / FALLING IN LOVE WITH LOVE
【解説】 ( 2019年01月13日更新 / 連載 1,332回 )

 新舞子に行ってきました。 いいっすよね、新舞子。 新米の舞妓さんがウロウロしていそうで。 実際のところ、京都にあるわけではないので、舞妓さんの姿は皆無だったりしたんっすが、そういえば去年の秋、嵐山にある 「舞妓飯 (まいこはん) 」 という店で、飯を食ったことがありましたな。 えーと、 ここ 参照。 元々は、この時期に 新舞子ガーデンホテル というところに泊まる予定だったんっすが、長崎への出張が決まったので、ヤメにしたんっすよね。 が、このホテルを予約した際に送迎のお願いをしたら、めっちゃ丁寧な返信が来たので、そのままキャンセルするのは、何か忍びないな…と。 そこで、日程を変更して、お正月休みを利用して泊まってみることにしたんっすが、すると今度はまったく何の返事もなかったりして、こんなことなら、そのままキャンセルしちまえばよかったなぁ…と。 でもまあ、新舞子というところにソソられるものがあったので、ま、いっかぁ…と。 ちなみに、愛知県の知多のほうにも新舞子というのがありますよね。 ほれ 。 マリンスポーツの聖地。 中でも、ウインドサーフィンのメッカとしてよく知られているんっすが、かつては僕も、そんなものに夢中になっていた時期がありましたなぁ。 ウインドサーフィンとかやってたら、ギャルからモテモテなんじゃね? そんな純粋な動機によるものだったんっすが、ウインドサーフィンをやっているからといって、別にギャルからモテるわけではない。 そう悟って、ヤメちゃいました。 スキーのほうも、コケて足の骨を折って、きっぱりと足を洗っちゃったし、トランペットでジャズを吹けたら、ギャルからモテモテなんじゃね? そんな夢も、 これ すら、まともに吹けなかった時点で、断念しちゃったし、とまあそんなことで、知多のほうの新舞子の話は、あまり触れられたくない過去の汚点だったりするんっすが、今回、僕が行くことにしたのは、兵庫県のほうの新舞子。 神戸に舞子というところがあるんっすが、それの新しいバージョンを目指そう! そんな意気込みから命名されたみたいっすな。 ちなみに、知多のほうの新舞子は、1912年に愛知電鉄 (現名古屋鉄道) が海水浴場を開設、防砂林のある砂浜一帯が兵庫県の舞子ヶ浜を連想するところから命名された。 そんな歴史があるみたいっす。 その他、福島県いわき市や千葉県富津市にも新舞子があるらしいっすが、いずれも、神戸の舞子に風景が似ているから名付けられたそうで、舞子はん、モテモテやんけ♪

 とまあそんなことで、新舞子に行くことにしたんっすが、鉄道を利用する場合、最寄りの駅は 「網干」 というところになるみたいっす。 いかにも漁師が網を干してそうなところなんっすが、で、これ、何て読むん? …と思ったら、 「あぼし」 。 何かこう、煮干し臭そう and 「北斗の拳」 に出てきそう。 で、観光スポットとしては、 「新舞子」 以外には特に何にもなさそうっす。 こりゃ、夕方にたどり着けば十分やな…と。 宿の送迎の “お迎え” が

 1便 JR網干駅14:50 山電網干駅15:10
 2便 JR網干駅16:30 山電網干駅16:45

となっているんっすが、今の時期、2便だと、宿に着く頃には日が暮れちゃってるっぽいので、1便を利用することにして、午前中は姫路でも観光するかぁ…と。 意外と近いみたいなんっすよね。 というか、網干駅そのものは姫路市内になるんっすが、えーと、 ここ 参照。 おお、桑名駅っぽい! が、駅前の状況は、桑名のほうが都会っぽいような? 姫路駅前が対戦相手なら、言うまでもなく、メイウェザー VS 那須川天心のレベルで惨敗なんっすが、姫路の端っこの網干になら、勝てるっ! そんな気がしないでもありません。 網干はJRと山陽電鉄の駅が離れているんっすが、桑名はJRも近鉄も同じ駅だし、養老鉄道線もあるし、三岐鉄道北勢線の西桑名駅というのが桑名駅のすぐ東にあるし、4つの鉄道会社が乗り入れてるって、凄ぇぇぇぇ! ま、養老線も北勢線も、もともとは近鉄の超ローカルな路線だったのが、分離されて別の会社になっちゃっただけなんっすけど。 んなことで、姫路。 姫路と言えば、姫路城だじょー。 ということで、行ってみました。 何年か前にも行ったことがあるんっすけどね。 甲子園へ高校野球を見に行く前日に寄ってみたんっすが、平成の大修理が終わってまもなくの時期だったし、お盆休みだったりもしたので、激混み。 天守閣の入場に1時間くらい掛かるというので、そっちはパスして、周囲だけの散策となりました。 んなことで、今度は天守閣に登ってみよう! …と。 姫路駅で降りて北口から出ると、真っ直ぐな広い道路があって、真正面に姫路城が見えます。 おおっ! そこから歩いて15分くらいでしょうか。 桑名駅から九華公園 (←桑名城跡) に行くのと、似たような距離っすな。 姫路が大手前通りなら、桑名には八間通りがあるし! 道幅が “八間” もあるって、凄ぇぇぇ! そんなことから命名された通りなんっすが、調べてみたら、んーと、1間 = 約1.818m。 ということは、8間 = 約14.544m。 ぜんぜん大したことがねぇ…。 ちなみに大手前通りは幅員50mなんだそうっすが、でも、網干の駅前となら、いい勝負だし!

 んなことで、姫路城に到着〜。 前にも一度、来たことがあるので、 「OH!新鮮娘」 のような新鮮さはありません。 さすがに飽きたので、動画のリンクはやめておきますが、その替わりに 「イニシャルは夏」 を。 OH! めっちゃ正統派なアイドル歌謡曲やんけ! が、これでは今ひとつブレイクしなかったので、 「大和撫子“春”咲きます」 の路線で、起死回生を図ったんでしょうな。 結果、致命傷を負って、とどめを刺された形になっちゃったんっすが、この歌に関しては、 ここ でけっこう詳しく語られていたり。 そういえば、こんなコーナーもありましたなぁ…。 太字の多用が何ともウザいんっすが、 「無料Web診断」 みたいなので、うちのサイトを分析して貰ったら、読みにくいです。 太字などを使って、インパクトを与えるようにしましょう。 そんなふうにアドバイスされたんっすよね、確か。 そんな見た目の話じゃなくて、中身をちゃんと見ろって…。 そう思わずにはいられなくて、めっちゃ不満だったんっすが、今から思えば中身のほうも、ヤマザキの 「薄皮つぶあんぱん」 と同じくらい薄いっすなぁ。 いや、 「薄皮つぶあんぱん」 は中身が薄いんじゃなくて、皮のほうが薄いんっすけど。 とまあそんなことで、姫路城の写真を総計10枚ほど。


< 姫路城だじょー (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)
 

 まずは前半。 で、姫路城に関しては、 オフィシャルサイト 参照。 詳しい説明は面倒なので省きます。 で、今回、新しく買った TOKINA AT-X 11-20 PRO DX というレンズの試写も兼ねていたんっすが、特徴は こちら 。 おお、この港と波止場と浮き輪のやつ、去年の秋に行った長崎やんけ! …という話をどこかに書いたかと思うんっすが、 “レンズだけでここまで空の青が再現できる伝統のトキナーブルー” っすか。 今回、僕が撮った写真を見て貰えば分かるように、この日はドン曇りだったので、そんなの関係ねぇ…。 1週間くらい前の時点で天気予報を見たら、前後はずーっと晴れマークなのに、僕が遊びに行く予定の土日だけが “曇り後雨” みたいな感じだったんっすよね。 その後、次第に予報が好転して、好天が期待出来そうな感じだったのに、やっぱりこの程度っすかぁ…。 ま、雨が降らないだけマシだと思って諦めるしかありませんが、で、初大天守の中身。 空いていて、待ち時間ゼロで、楽勝だったんっすが、意外と中には何にもないんやな…と。 普通、刀だとか、鎧だとか、シャチホコだとか、何か、展示してありますよね? が、天守閣そのものが本物なので、そんな余計なものは必要ない。 何も展示しなくても、十分に人を呼べるんや! そんな強気の方針なんでしょうな。 ここ を見ると、昔は何かあったっぽいんっすが、西の丸のほうに移動したみたいっす。 そっちのほうは前回見たんっすが、確かに説明パネルがたくさんありました。 で、もうひとつ。 当然と言えば当然なんっすが、上のほうの階に行くに従って、だんだんと狭くなるな…と。 最上階は思ってた以上にコンパクトだったりして、で、眺めのほうも、犬山城みたいにベランダみたいなのがあるワケではなく、窓にも格子が張られていて、思っていたよりも、今ひとつ。 写真を撮るにも、その隙間からレンズを出してやらなければなりません。 (写真・いちばん下) は広角レンズではなく、コンデジで撮ったものなんっすが、大手前通りとヤマトヤシキがよく見えておりますな。 わたし春、咲きます、見てよほら、咲きます、ヤマトヤシキ、春咲きます♪ 語呂がよくないっすな。 さすがの薫子も歌うのを拒絶するレベルなんっすが、調べてみたらこの姫路店、去年の2月28日に閉店しちゃったみたいっすな。 薫子や! 薫子が歌わんから、春に咲けないようになってまったんや! そう、難癖を付けたくなっちゃいますな。 んなことで、大天守に関しては、ま、こんなもんかぁ。 1回見ておけば、いいな…と。


< 姫路城だじょー (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 でもって、後半。 天守閣を下から見上げたり、城壁でぐるりと囲まれたところに行ってみたり、西の丸のほうまで足を延ばしたり。 構図的には (写真・いちばん下) が、いちばんイケてるな…と。 西の丸のほうから見たアレなんっすけど。 で、こちらのエリアには 百間廊下 なんてのがあったりしますな。 100間 = 約181.8m。 凄ぇぇぇぇ! 八軒通りの12.5倍やんけ! …と考えると、あまり大したことがない気もするんっすが、あっちは長さで、こっちは幅ですもんね。 で、このエリアは “千姫” 推しだったりするんっすが、千姫と言えば、桑名やろ。 何、勝手にパクってんねん? …と。 ほれ 。 「千姫が恋に落ちた出会いのまち」 っすぜ。 何も、桑名が勝手に自称しているのではなく、 Wikipedia にもちゃんと書いてあります。 わずかな期間ではあるが桑名で暮らした縁などから、うんぬん。 わずかな期間やけど、ちゃんと暮らしたんやから! とまあそんなことで、姫路城は以上っす。 で、続いては 好古園 。 建物よりも庭のほうが好きな僕としては、むしろ、こちらのほうが本題だったりするんっすが、前に行った時も、よかったな。 そんな記憶があるので、再訪してみることにしました。


< 好古園 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、着きました。 やっぱ、エエな♪ …と。 ただ、いくつか別れているエリアのうち、いちばん最初に出てくる庭がいちばんよくて、それ以降は、ま、普通やな。 そんな感じで、だんだんと盛り上がらなくなってしまうのが難点なんっすが、今回はそういうものだと分かっているので、ま、いっかぁ…と。 各エリアは塀で囲まれていて、ヘイヘイ♪ 全体として、ちょっぴり萩っぽい雰囲気の町並みになっているところも評価が高いと思います。 (写真・下から2番目) みたいな。 こういうところを超広角なレンズで撮ると、実際よりも奥行きがある感じになるので、このレンズを買って、大正解やったな! そう、自分に言い聞かせるには、最適な被写体であるような気がしないでもなくて、で、最初の庭だけじゃなく、 「流れの平庭」 というのも、悪くないやんけ! …と。 基本、水のある風景が好きなんっすよね。 水を得たサバというか、水気さえあれば、水子地蔵でも何でもいいんっすが、ということで、後半。


< 好古園 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 こっちの庭も悪くないやんけ! 特に3枚目以降、急速に天気が回復して、青空が見えてきたのが大きいっすな。 どれ、トキナーブルーとやらの実力を、見せて貰おうか。 そんな機運が一気に高まってきたんっすが、その結果のほどは、うーん、まあまあ? RAW現像で、何とでもなぶれちゃいますからなぁ。 でもまあ、 (写真・下から2枚目) とか、青い空と、白い壁と、黒い影のコントラストが鮮やかであるな。 そんな気がしないでもないし、ま、よかったな…と。 ということで、姫路の観光は、以上っす。 で、続いてはランチタイム。 いろいろ悩んだ結果、 この店 を予約してみることにしました。 「ちゃんぽん」 と言えば長崎の名物なんっすが、個人的にはさほど好きではなくて、バリバリの皿うどん派だったりするんっすが、姫路の「ちゃんぽん」 というのは、リンガーハットとかのアレとは違うんっすな。 どういうものなのかというと、 これ 。 「秘密のケンミンSHOW」 で取り上げられると、途端に胡散臭くなっちゃうんっすが、焼きそば 大好き、焼きうどん 中好きな僕としては、その “ちゃんぽん” ということになれば、悪くなろう筈がないな…と。 それにこの店、サイドメニューに “ひねぽん” もあるみたいなんっすよね。 姫路のB級グルメに関しては ここ 参照なんっすが、しめじと言えば、しめじバター、姫路と言えば、アーモンドバター。 これもめっちゃ気になるので、事前に通販で注文しておいて、で、 “ひねぽん” に関しては、下のほうに登場しております。 卵を産まなくなった雌鳥を 「ヒネ鳥」 といって、少々肉は固めだが噛めば噛むほど味が出る。 個人的には、卵を産む前の若鳥のほうが好きなんっすが、ま、ご当地の名物ということなら、食べてみるにヤブサカではないな…と。 ちゃんぽん & ひねぽん。 エエやんけ!

 ということで、店に行ってみたところ、めっちゃ大衆的な佇まいだったりして、わざわざ予約を入れてしまった自分が、ちょっぴり恥ずかしい…。 そんな雰囲気だったので、小さな声でぼそぼそと、「あ…、あのぉ、一応、予約させて貰った、そのぉ…。」 みたいな感じで入店。 店員にその声が聞き取れたのかどうか、僕の真意が伝わったのかどうか、予約客として正しく認識されたのかどうかは、甚だ疑問なんっすが、とりあえず2階のカウンター席に案内されました。 「あ…、あのぉ、ちゃんぽんと、ひ…ひねぽんを…。」 観光客、丸出しやんけ! そんな気がしないでもないんっすが、他の客もほとんどが “ちゃんぽん” を注文していたので、ま、問題はないかと。 “ひねぽん” のほうは誰も頼んでいなかったんっすが、とりあえず先にそちらが到着しました。

ひねぽん♪

 おお、確かにちょっと、少々肉は固めでありますな。 ひねてやがるな。 そう思わずにはいられませんが、噛めば噛むほど味が出ると言われれば、そんな気がしないでもなくて、ちゃんぽんが到着するまでの手持ち無沙汰を紛らわすアイテムとしては、極めて有効であったな…と。 で、そうこうしているうちに、ちゃんぽんも到着。

ちゃんぽん♪

 かなり分厚い鉄板に乗っているので、最後までアツアツ、ハフハフで食べることが出来ます。 ソースはドロっとしていて、かなり甘め。 テーブルの上に削り節とか、青海苔とか、一味とかがあるので、お好みでそれを振りかけるというスタイルでありますな。 辛口のソースと甘口のソースもあるので、自分の好みで味を調整することも出来ます。 で、これは確かに、焼きそばと、焼きうどんの “ちゃんぽん” やな! …と。 普通に美味しくて、十分に姫路した昼飯であったな…と。 そのように評価していいのではなかろうかと。 あと、先ほどのグルメのページで言うと、 「えきそば」 というのは一度くらいは食べてみたいし、 「姫路風たこ焼き」 というのは以前、明石で明石焼き (玉子焼き) を食べたとき、何個か “姫路食い” してみたんっすが、ソースを掛けてから、出汁につけて食うという、「えーっ…。」みたいな食い方。 思ったほど変ではなかったんっすが、わざわざそんな食べ方をする必然性が感じられず、そういえば 「姫路おでん」 というのもありますよね。 普通のおでんに生姜醤油をかけて食うという。 何でわざわざ、余計なことを…。 姫路おでんきレディ なんてのもいるみたいなんっすが、どうしてまた、影で “お便器レディ” とか呼ばれちゃいそうなネーミングに…。 その思考回路がよく理解出来ないんっすが、ま、姫路人(ひめじじん) の謎の解明は、暇人か肥満児にでも任せるとして、とりあえず今日のところは、以上っす。

 ということで、今日はウォルター・ノリスっす。 何となく、名前だけは聞いたことがあるような気がする。 そんな気がしないでもないキャラだったりするんっすが、例の このシリーズ にこの人のアルバムがあったので、とりあえずネタ用に仕入れてみることにしました。 『ドリフティング』 というアルバムっす。 で、買ってしまってから気が付いたんっすが、これ、ピアノとベースのデュオなんっすな。 あちゃー。 盛り上がらないこと必至で、ハズしちゃった感が半端ないんっすが、あ、でも、前回の これ 。 最初の何曲かはやはりデュオだったんっすが、まったく何の問題もなかったし! そこのところに一縷の望みを託すしかないんっすが、ちなみにお相手となるベース弾きは、ジョージ・ムラーツでありますな。 そこそこ大物なので、その点では期待していいのかも知れませんが、で、このウォルター・ノリスという人。 以前にもここで取り上げられていたことが判明しました。 ほれ 。 明けましておめでとうございました。 ずーっと昔の正月明けに書かれたものっぽいっすな。 で、読み返してみたら、変な “ひなのキャラ” が入っていて、黒歴史もいいところだったんっすが、えーと、 ウォルター・ノリスさんを悼む 。 悼まれているということは、お亡くなりになったという事ですな。 オーネット・コールマンの歴史的アルバム 『Somethin' Else!!!』 に参加したことよりも、私達にとってウォルター・ノリスは、サー・ローランド・ハナ以降のサド・メルOrch.最高のピアニストであり、ジョージ・ムラーツやアラダー・ペゲなど、超絶技巧のベーシスト達とデュオを組むことにで、一層プレイが開花する音楽的会話の達人でした。 ほぉ。 そのジョージ・ムラーツな超絶技巧のベーシストとデュオを組んだのがこれなので、ちょっぴり大丈夫だったりするのかも知れませんが、というか、このアルバムのジャケットも紹介されておりますな。 9連休で、あまりにも暇だったので、ジャケ絵のほうはすでに書いてしまっていて、その点ではめっちゃ気が楽だったりするんっすが、とまあそんなことで、曲解説のほうも、適当に片付けちゃうことにしましょうかぁ。

 ということで、まずはアルバム・タイトル曲の 「ドリフティング」 。 ど・ど・ドリフのドリフティングぅ♪ ノリスくんのオリジナルのようっすが、日本語ライナーを書いた田中英俊クンは、特にこれについては触れておりませんな。 使えねぇ…。 仕方が無いので、自力で何とかしなければなりませんが、一言で言えば、静謐。 そういった仕上がりだったりします。 透明感に溢れたピアノ。 そのように言っていいかも知れませんが、黒人ピアニストのファンキーさとは、対極にあるな…と。 先ほどの追悼記事に、アート・テイタムの流れを受け継ぐピアニストという記載がありましたが、ぜんぜん受け継いでなくね? そんな気がしないでもありません。 曲そのものは、けっこういい感じで、で、演奏のほうは、ピアノの無伴奏ソロで始まり、途中からベースが絡んできて、テンポも少し速くなる。 そんな感じのアレだったりします。 で、そこから2人のアドリブが始まるんっすが、なるほど、確かに音楽的会話が開花しているな…と。 そんな気がしないでもありません。 何度も何度も繰り返してじっくりと聞けば、イケてるような気がしないでもない、そういったアレでありました。 で、次。 「ア・チャイルド・イズ・ボーン」 。 サド・メルOrch.最高のピアニストうんうん。 そんな記載がありましたが、そのサドくんのほうの代表作でありますな。 子供が生まれたやんけ! そんな感動を曲にしたものだと思われますが、詳しくは ここ 参照。 最後のところにサド・メル版の演奏があるんっすが、ここでピアノを弾いてるの、ノリスちゃうんけ? これとほとんど同じようなのが、こっちのアルバムでも聞けるんっすが、ベースとのデュオなので、全体的には比べものにならないほど、地味なんっすけど。 これを聞くと、子供が生まれるというのは、悲哀であるな。 そんな気がしますよね。 世間では、卑猥なことをすると子供が生まれる…と。 そのように言われていたりするんっすけど。

 で、次。 「ノータ・カンタビアータ」 。 ノリスのオリジナルなんっすが、ラテンっぽいタイトルでありますな。 伊:ノータ・カンビアータ、変位音 = 派生音と同じ。 そういうアレらしいっす。 そう言われても、何のことかさっぱり分からんのっすけど。 演奏のほうは極めて静謐なバラード風だったりして、が、ソロの途中からは感情の昂ぶりが、寒ブリっぽく聞かれるようになったりして、あー、こりゃ、 “ピアノの詩人” やな…と。 キース・ジャレットの唸らないバージョンぽい? そんな気がしないでもなくて、とまあそんなこんなで、次。 「スペース・メーカー」 。 これもノリスのオリジナルなんっすが、テンポは速めで、曲調そのものは、ちょっぴりクラシカルかな? …と。 アドリブ・パートでは、けっこう頑張ってピアノを弾いてくれていて、スインギー。 そう言ってもいいかも知れないような展開だったりもして、で、情事ムラ通 (じょーじ・むらつう) クンも、よく絡んで来ておりますな。 終盤は超絶技巧なベース・ソロがフィーチャーされたりして、ちょっとアレなんっすが、人間、時には耐え抜くことも必要なんじゃね? そんな気がしないでもなくて、が、最後のほうにアルコ・ソロも出てきたりして、さすがに許容の限度をちょっと超えちゃっているな…と。 人間、ここまで無理に耐える必要はありません。 とまあそんなこんなで、最後は普通にテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト」 。 タイトルが無駄に長いねん! 片仮名で書くのが面倒やねん! 演奏のほうも、地味やねん! そんな1曲でありますな。 テーマ部では、ムラーツのピチカートがフィーチャーされていて、ま、曲そのものは、なかなか綺麗な旋律だったりするんっすけど。 ゆったりとしたバラードで、演奏時間が8分もあったりするので、それなりに覚悟も必要っすな。 ソロに入るとテンポも速くなるので、耐えられないほどではないんっすが、ま、所詮はデュオだし。 ムラーツくんのソロも聞くことが出来て、楽しいな♪ …っと。 で、次。 ノリスくんのオリジナルで、 「ローズ・ワルツ」 。 日本語ライナーには、ショパンのようなエレガントさを持つクラシカル・フィール漂うノリスの小粋な小曲だ。 そのように書かれていたりするので、ドキンちゃんには受けがいいかも? いや、ドキンちゃんが好きなのは、ショパンではなくて、 「しょくぱんまん」 っすか。 この2人…というか、この1枚と1匹は、絶対に結ばれない運命みたいっすけどね。 どきんちゃんとしょくぱんまんはけっこんしますか? そんな幼女 (?) の質問に対して、しません。所詮はパンと菌です。 そう、やなせたかし先生が明言しているし。 で、演奏のほうはというと、ま、アレっすな。

 で、次。 そうかと思えば 「サムズ・アップ」 では猛烈にスイングするピアノも聞かせてくれる。 そんなふうに田中クンが書いていたので、ちょっと期待していたんっすが、え、そっかぁ? テーマ部を聞いている限り、その意見にはまったく同意出来ないんっすが、あ、ソロに入ると、確かにそれなりにスイングしておりますな。 「もーれつ」 と呼ぶには、ア太郎が欠けているような気もするんっすが、で、次。 「メイプル・リーフ・ラグ」 。 カエデの葉っぱなラグであるな…と。 名前の通り、ラグタイムなピアノ・スタイルが御一興なんっすが、で、ラストっす。 歌物スタンダードの 「フォーリング・イン・ラブ・ウィズ・ラブ」 。 これまでと、ちょっと毛色が変わった選曲なんっすが、CDオマケなんっすな。 「サムズ・アップ」 同様、猛烈にスイングすると書かれていたんっすが、テーマ部を聞いている限り、そっかぁ? …と。 ソロに入ってからも、それなりだったりして、所詮はオマケ曲です。 そのように非情に切り捨てるのが得策ではなかろうかと。 とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 所詮はピアノとベースのデュオでありましたな。 本作はデュオ作品だが、2人のグルービーな演奏からはドラムがいない事など忘れてしまうほどリズミカルで楽しいサウンドが溢れ出ている。 日本語ライナーにはそんなふうに書いてあったんすが、田中クンの嘘つき! …というのが僕の率直な感想であるという、そんな1枚でありました。 ま、所詮はエンヤっすな。 個人的にはあまり好きではないレーベルだったりして、エンヤぁぁぁ〜〜、嫌ぁぁぁぁぁぁぁ〜♪


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