WYNTON MARSALIS (CBS)

WYNTON MARSALIS (1981/7/29,30,1981/8)

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【パーソネル】

WYNTON MARSALIS (tp) BRANFORD MARSALIS (ts,ss) <#1-5,7>
KENNY KIRKLAND (p) <#1,2,7> HERBIE HANCOCK (p) <#3,5,6>
CLARENCE SEAY (b) <#1,2> RON CARTER (b) <#3-6> CHARLES FAMBROUGH (b) <#7>
JEFF WATTS (ds) <#1,2,7> TONY WILLIAMS (ds) <#3-6>
【収録曲】

(01-04) FATHER TIME / I'LL BE THERE WHEN THE TIME IS RIGHT! / RJ / HESITATION
(05-07) SISTER CHERYL / WHO CAN I TURN TO / TWILIGHT
【解説】 ( 2020年08月23日更新 / 連載 1,408回 )

 うわぁぁぁぁ、夏が終わるぅぅぅぅぅ。 あぁぁぁぁぁ…。 今年は長梅雨で、7月は毎日のように雨が降って、で、8月になってようやく、 「きょう梅雨明けたんですか! もう雨降らないんですか!」 で、それからホントに雨降らない日が続いていたんっすが、この週末は久々に雨の予想でありますな。 ヨシっ! 7月の下旬に伊豆のほうに遊びに行くつもりだったんっすが、新型コロナウィルスの影響やら何やらで延期して、この週末に行く予定だったんっすよね。 が、新コロの野郎はまったく滅びる気配が見えないし、金曜日に仕事が入りそうな予感だし、何だかんだで、うーん…。 で、結局、再延期することにしたんっすが、雨の予報なら、行かなくて正解やったな…と。 降れぇ、もっと降れぇぇぇぇ! で、日程を1ヶ月ほど先に延ばして、敬老の日&秋分の日の4連休に絡めようかと思ったら、ちょうどその時期に法事があることが判明して、うーん…。 法事とか、ほうじ茶をすすって、都饅頭を囓ったりするくらいで、さほど楽しいイベントであるとも思えず、出来ることならパスしたいんっすが、そういうワケにもいかず、あ、それで思い出しました。 6月の下旬に、 ここ で何気なくポチってしまった都饅頭ストラップとアイス饅頭キーホルダー、届いたぁぁぁぁ♪ で、それで思い出したんっすが、届いたと言えば、何となく ここ で頼んでしまった “アウトレット袋 1920-MMCB”(9,999円) というのも届きました。 ここの “福袋” は何年か前に一度、話のタネにと思って買ってみたところ、半分以上が僕にとってはゴミ相当品で、大ハズレだった記憶があるんっすが、 Ultra Quiet CPU Cooler とか、んなもん、いらねぇ…。 今年の夏はクソ暑くて、もしかして、これ、携帯用の扇風機の替わりに使えるんじゃね? …と思って、押し入れの奥から引っ張り出してみたんっすが、無駄にデカくて携帯には向かないし、充電池とかで動くワケでもなさそうだし、無駄に埃をまき散らすだけで、終わってしまいそう。 ま、埃のほうは、押し入れの奥に放置していた僕が悪いのであって、製品そのものに責任があるワケではないんっすが、これ、携帯するのは無理だとしても、部屋の中で使えるようになりませんかね? んーと、 CPUクーラーを扇風機に改造 。 あ、質問者:k24yuくんの気持ち、よく分かります。 やっぱ、扇風機に改造したくなっちゃいますよね。 電源さえ何とかしてやれば、何とかなるような気がするんっすが、ふつうのは12V駆動なので 9 〜 12V のACアダプターを繋げばそれなりに回ります。 回転中の電圧を測って14V以上だったりとか、アダプターがやけに熱くなったりとか、煙が出たりとか、燃えたりとか、そういう場合は失敗です。 あー、これはちょっとリスキーっすな。 涼しくするために扇風機を回すのに、燃えたりしたら、かえって熱くなっちゃいそうで、逆効果。 CPUクーラーのファンのほうは、フーッと息を吹きかけて回して遊ぶ 「風車ごっこ」 に使うとして、で、もうひとつの放熱パーツ。 これ、CDを立てるのに使えませんかね? 使えますよね? どう考えてもイケる気がするので、やってみました。 ほれ 。 おお、イケるやん! ジャケットもCD本体も、どちらもイケるやん! とくに本体のほうは、まるで最初からCDを立てるために設計されたようなフィット感だったりして、絶妙。 盤面がめっちゃ傷付きそうなのが、ちょっとアレなんっすが、ま、アダプターが燃えるのに比べれば、ぜんぜん大丈夫。 これでCDを46枚くらい立てられそうです。 “AKB48” のアルバムを48枚買うと、2枚ほど余ってしまうんっすが、あ、CDを立てるんじゃなくて、本体のほうを立ててやれば…?

 ほれ 。 おお、これで184枚までイケるやん! いちばん上のところは板の隙間が狭くなっていて、盤面が傷付きそう…ではなく、確実に傷付くのが目に見えたので、遠慮しておいたんっすが、上下2列を差し置いても176枚までは大丈夫。 南沙織の 「傷つく世代」 のCDなら、別に傷ついてもいい。 そんな天地真理のファンであれば、最上列に強行して貰ってもいいし、とまあそんなことで、UPCクーラーは箱に入れて、再び押し入れの奥に封印することにして。 で、あとは こんなの も。 イーサネット・スイッチ? イーサネット、いいさ! そういう人には、いいのかも知れませんが、個人的には、イーサネット、よくない…というか、よく分からん…。 $49.19っすかぁ。 今、1ドル = 105円くらい? となると、$49.19 = \5,165 くらい? まあまあ、お高いやん! そのまま眠らせておくのは勿体ないので、何か使い道があるといいんっすが、もしかして、鉛筆立てくらいにはなる? …と思って、試してみたら、さっぱりだったし、かようにハズレ率が極めて高いジャスト・システムの “福袋” なんっすが、懲りずに、また買ってしまいました。 今度のは “福袋” じゃなくて、 “アウトレット袋” だし! 福袋には “福” ではなく、“禍” がたくさん詰まっていたので、もしかしたら “アウトレット袋” には、アウトじゃなくて、セーフが詰まっている可能性も? ま、大ハズレでも、1回分のネタになれば、いいやぁ。 それくらいの感覚だったんっすが、実際に届いてみれば、ネタにするのも微妙だったりして、うーん…。 でもまあ、今回、こうして思い出してしまったので、せっかくなので1回分のネタにしてみようかと。 ちなみに、今回頼んだのは、 これ 。 届いてみれば、なるほど、このシルエットは、これやったんか! …というのが判明して、影の時点で察して、思い留まるべきであったな。 そう、猛省するというのが通例なんっすが、前回の “PCパーツ” と違って、今回は文具とか、雑貨とか、ケーブルとか、スマートフォン周辺機器とか。 別に欲しくはないんだけど、あって困るものではない。 そんな微妙な “不要品” の集合体なんじゃね? そう、踏んでいたんっすけどね。

 んなことで、届きました。 まず最初に、思っていた以上にデカい箱で届いたので、ちょっとビビりました。 が、必ずしも、大きい = 正義ではありませんからね。 むしろ、 「舌切り雀」 の教訓からすると、大きなつづら = ゴミの詰め合わせ、小さなつづら = 宝物。 その確率が高かったりするんっすが、欲を出してはいけないという、戒めっすよね。 が、今回の場合、僕が欲を出して、大きな段ボール箱をチョイスしたのではなく、勝手に向こうのほうから送りつけてきたワケなので、これで中身がゴミの詰め合わせだったら、理不尽もいいところなんっすが、このご時世、理不尽よりも、イソジンのほうが、いいな…と。 で、期待半分、不安半分で、箱を開けてみると…。

お宝(その1・その2)♪

 視界一杯に、めっちゃ馬鹿でかい紙袋が目に飛び込んで来ました。 横50cm×縦45cmくらいあります。 これも 「PC周辺機器、雑貨などが8商品以上入った」 の “商品” としてカウントされるのかどうか、現時点では定かでないんっすが、ぶっちゃけ、ゴミやな…と。 ゴミ袋として、とっても重宝しそう。 そう、前向きに捉えることも出来るんっすが、で、そのゴミ袋の上に乗っかっているのが、 「一太郎35周年プレミアム・リングメモ帳・3冊セット」 。 これが “文具” っすかぁ…。 言われてみれば、シルエットのまんまっすよね。 表紙が皮っぽくて、ちょっと豪華なんっすが、無駄に分厚くて、リング部分も大きくて、ポケットには入りそうにもなくて、不便。 横罫と方眼タイプと無地が1冊ずつという構成なんっすが、普通の横罫3冊のほうがよかったのにぃ。 こんなもの、別に欲しくはなかったんっすが、家でメモとかをするのに使えないことはなくて、ま、あって困るものではないな…と。 で、中身を隠蔽するように覆い被さっていたゴミ袋を取り除いたところ、

お宝(その3)♪

 デデーン! …と、 「流しそうめん器」 が登場。 うわぁ、めっちゃ、いらん…。 「流しそうめん」 というのは、樋 (とい) の上から流れてくるのを掬って食べるのが楽しいのであって、こういう、ただテーブルの上でぐるぐる回るだけのヤツは、何の意味もなくて、めっちゃ、いらん! 無駄にデカくて場所を取って、クソ邪魔だし、思っていた以上にデカい箱で届いた要因の80%くらいは、コイツやん! で、続いては、


お宝(その4)♪ お宝(その5)♪

 いちばん左は、 「スマホの画面を保護するヤツ」 。 こういうのって、綺麗に貼れた試しがないので、いらん…。 ただ、これ、保護シートではなくて、液体っぽい? 塗り塗りして乾いたら、膜みたいになるっぽい? それなら、わりとイケるような気もするんっすが、その反面、失敗したら、取り返しのつかないことになってしまいそうな予感が…。 いまだに試せずにいたりするんっすが、で、そのお隣は 「ジブライトのミニチュア版みたいなの」 。 いいっすよね、ジブライト。 自分のライト、ジブライト〜♪ 昔、そんなTVコマーシャルをやってたような気がします。 んーと、 これ っすかぁ。 いやあ、懐かしいっすなぁ。 僕も使ってました。 このブログのは、どうやらパチモンみたいなんっすが、僕のは本物でした。 というか、今でも現役で使ってます。 S56.4.28 と、マジックで購入日が書かれています。 さば君 13歳くらい。 中2っすな。 ジブライトとか、厨二病、真っ只中やん♪ で、このミニチュア版は、何か他の商品を買った時にもオマケで付いてきて、めっちゃ楽しみにしていたんっすが、思ってた以上に安っぽくて、ちゃちで、小さなボタン電池を3個使うという仕様も面倒で、こんなもんなら、いらんかったな…と。 そんな代物が、またしても登場。 さすがはアウトレットや! 最高や! で、右のほうの写真が 「ネックストラップみたいなの」 。 全体がシリコンで出来ていて、びよーんと伸びるヤツ。 スマホを取り付けるヤツと、カードを入れるヤツ、どちらでも使えるようになっているんっすが、特に普段から持ち歩くようなカードは持ち合わせていないし、スマホもこれ以上、首からぶら下げたくはないし。 現状、会社から支給されたスマホを首からぶら下げているんっすよね。 邪魔くさいので、あまりぶら下げたくはないんっすが、紛失を防止する為に、必ずネックストラップを装着すること。 そんな通達が出されているので、仕方なく。 その言いつけを守らなかった新入社員が速攻で落として紛失して、僕のところに始末書が回ってきたりしてたし。 現場で監督業務に勤しむ際は、工事写真の撮影用に首からカメラをぶら下げていて、それがスマホと干渉して、使い勝手が非常に悪かったりするんっすが、そこに更に個人のスマホまで首からぶら下げたりしたら、どうなることやら。 で、個人スマホはとりあえず作業服の胸のポケットに入れているんっすが、そこに一緒に役所から借りた鍵とかを入れてたら、画面に傷が付いちゃいました。 ああ、こんなことなら、画面に液体を塗り塗りしておけば…。 ちなみに、商品のシルエットからすると、この首からぶら下げるヤツが “スマートホン周辺機器” で、塗り塗りの液体は “雑貨” っぽい? 流しそうめん器こそ、雑貨の名に相応しい雑多なゴミのような気がするんっすが、ということは、あのゴミが入ってなかった人もいるんっすかね? 羨ましい…。 で、続いては

お宝(その6)♪

 「一太郎 特選テンプレート集(生活編)(ビジネス編)」 。 え? ソフトウェアって、これ? これってもしかして、 「一太郎」 本体を持ってないと、使えなかったりするとか? で、今どき、 「一太郎」 を使ってるヤツとか、いるんか? もしかして、これ、在庫処分品なんじゃね? そんな気がしないでもなくて、さすがはアウトレット、最高や! …と、ここまで、前向きに捉えれば、微妙。 はっきり言ってしまえば、ゴミ。 そんな商品ばかりだったりするんっすが、でも大丈夫。 最後の2つで挽回します。

お宝(その7)♪ お宝(その8)♪

 赤い箱のほうは、「microUSB と、Type-C の色んな長さのケーブルが入ったヤツ」 。 これは当たりっすな。 ケーブルとか、たくさんあって困るものではないし。 で、いちばんの目玉は 「ハイエンドマウス」 。 どれくらい高いエンドなのかは知りませんが、ググってみたら、 これ 。 おお、9,280円もするやん! これだけで、ほとんど元が取れたぁぁぁぁ! 最後の最後で、大逆転勝利でありますな、こりゃ。 かなり古い型みたいなんっすが、マウスなんか、そんなに進歩するものとも思えないし、 “一太郎モデル 深紅” だから、プレミアが付いてるかも知れないし、いや、ぜんぜん深紅には見えなくて、緑色のような気がしないでもないんっすが、それは多分、僕が赤緑色弱だからではないかと思われ、一般人の目には、めっちゃ鮮やかで深い紅色に見えているに違いなくて、いや、別にマウスが欲しかったワケではないんっすが、余分にあったところで、そんなに困るものでもないし! とまあそんなこんなで、都饅頭ストラップとアイス饅頭キーホルダー。 とりあえず、アイ饅のほうが欲しかったんっすが、あ、饅頭の “饅” って、これだけだと、何だか鰻 (うなぎ) っぽいっすな。 下手に “アイ饅” と略すと、 “アイうなぎ” と間違えられる恐れがあるので、やめたほうがよさそうなんっすが、で、欲しかったのはアイス饅頭のほうだったんっすが、それ1個だけ頼むのもなぁ。 そんな気がしたので、ついでに “都饅” のほうもポチっておきました。 が、大変申し訳ありませんが、都饅頭のストラップのほうが在庫切れになったままネットショップに載っておりましたので、 新しくお作り次第、来週のお届けとさせていただきます…と。 これ、 このお姉さん が、頑張って作ってるんっすよね。 もし、相手がオッサンだったら、ふざけんな! さっさと作れ! 明日までに作って、家まで持ってこい! で、お詫びの印に、安永持ちストラップも、無料 (ただ) で、よこせ! それくらいは言ってやりたいところなんっすが、お姉さんっすからね。 別にぜんぜん急いでないし。 暇なときにでも作って貰えれば、いいっすよ! そんな、甘い言葉をメールで返信しておいたんっすが、それからしばらく、音沙汰無し。 ま、実際、ぜんぜん急いでなんかないし、 “都饅” のほうは、ついでだったし、何ならアイス饅頭2個でも、よかったんっすけど。 …とか思いつつ、日々を過ごしていたら、先日、無事に届きました。 ほれ 。 ちゃんと、手書きのお詫びの文書も同封されていたし、空気を読んで、オマケのピンバッジとマグネットも付けてくれてました。 ほれ 。 非売品 (試作品) なんだそうっすが、おお! パルパルパル! 俺のビームは昔っぽい感じに変えるパル! ここ 参照、やん! 何でもいいけど、この動画、めっちゃ面白いのに、714回くらいしか視聴されてないっすな。 本人の中でも黒歴史と化しているに違いない これ は、17.2万回も再生されてるのに…。 で、オマケのつもりでポチった都饅頭ストラップなんっすが、再現度、半端ねぇ! むしろ、本命のアイス饅頭より、こっちのほうが出来がいいような? 黒ごまのつぶつぶ、囓った断面の皮の部分と、粒あん。 完璧っすな。 試しに食べたくなっちゃうレベルなんっすが、暑さ寒さも彼岸まで。 9月の4連休、法事の席で、ほうじ茶をすすって、都饅頭を囓るのを楽しみに、この厳しい残暑を何とか乗り切りたい。 かように思う、昨今なのでありました。 おしまい♪

 ということで、今日はウィントン・マルサリスっす。 有名っすよね。 大物でもあります。 が、日本での人気は、今ひとつだったりします。 今日はウィントンかぁ。 じゃ、後半は真面目に読まなくてもいいな。 そんな風に思ってしまった読者も少なくないに違いありません。 真面目に読まなくても、大丈夫っす。 僕もあまり、真面目に語る気はありません。 何か知らんけど、聞いていて、今ひとつ面白くない。 そこのところが不人気の要因ではないかと思われるんっすが、自分では何の楽器も出来ん癖に、偉そうに! …というのは、さておいて。 あ、でも、僕、楽器は出来なくても、工事写真くらいなら撮れるから! スマホで調べないと、漢字がぜんぜん分からなかったりするんっすが、工事黒板にちゃんとチョークで字が書けるし! で、ウィントンくんのアルバムは、過去に1度だけ取り上げたことがあるんっすが、んーと、 これ 。 京都の桜ネタっすかぁ。 いいっすよね。 何度でも行きたくなっちゃうんっすが、それはそうと、後半。 おお、僕がこれから書こうしていた事が、概ね網羅されておりますな。 そうそう、当時、何だか不自然なくらい、持て囃されていたんっすよね。 新伝承派の旗手 (笑) とか言われて。 この新語・流行語大賞候補の造語は、結局、 「E電」 と同じくらい定着しなかったんっすが、 『ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?』 。 中山康樹くん、こんなものを書いていたんっすな。 このオッサンが、ウィントン・マルサリスを猛烈にプッシュしていたんっすが、 「プッシュG軟膏」 も真っ青な勢いで。 それはそうと、ウィントンの兄ブランフォードをして 「日本人はジャズを理解していない」 と言わしめた、その日本人のジャズ観。 え、これ、マジっすか? 何か、いけすかない弟と違って、ブランフォード兄貴のほうには、ちょっぴり親しみを感じていたんっすが、もし、この発言が本当だとすれば、認識を改めなければなりません。 で、今日はそんなウィントン・マルサリスの 『ウィントン・マルサリス』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 記念すべき初リーダー作に、何とも安直なタイトルを付けたものでありますが、日本ではもっぱら、『ウィントン・マルサリスの肖像』 という名前で知られております。 今日から “いけすかない軍団” に入部ことが確定した兄貴のブランフォードも入っているんっすが、これ、リズム・セクションが凄いっすよね。 2つのセッションで構成されているんっすが、一方はハービー・ハンコックロン・カータートニー・ウィリアムスという、レジェンド・チーム。 もう一方は、ケニー・カークランドのピアノに、ジェフ・ワッツのドラムスという、新進気鋭チーム。 ウィントンのデビューって、何歳でしたっけ? 1961年10月18日生まれで、このアルバムの録音が1981年の7〜8月ということは、弱冠19歳。 前回 取り上げた 『BLUE GIANT』 という漫画に出てくるピアノの兄ちゃんが、「こんな18歳、おらへんやろ〜」 と言いたくなるような、いけ好かないキャラだったんっすが、ウィントンの事を思えば、あながち、想像上の人物というワケでもなさそうな? で、ピアノのケニー・カークランドは1955年生まれなので、ウィントンより6つくらい上なんっすが、1998年11月11日にお亡くなりになっているんっすよね。 43歳没って、若っ! 突然の死は、薬物のオーバードースによるとの説もあるが真偽は不明。 ウィントン同様、クソ真面目で、薬物なんかには手を出さなそうな顔のキャラだったんっすが、とまあそんなこんなで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、ウィントンのオリジナルで、 「ファーザー・タイム」 。 「父時間」 ? いや、ファーザーは 「離れた」 みたいな意味っすよね、多分。 …とか思いつつ、翻訳ソフトにかけて見たら、「父時間」 。 そのまんまか! 個人的には 「父時間」 より 「乳痴漢」 のほうが、けしからん犯罪行為だと思うんっすが、冒頭からケニー・カックンとジェフ・ワッツが躍動する、ちょっぴり小難しい新主流派風のナンバー。 新伝承派と違って、こっちのほうは普通に定着しているし、日常的に使っても、そんなに恥ずかしくはないっすよね。 ちゃんと Wikipedia にも載ってるし。 評論家アイラ・ギトラーが公式にマイルス・デイヴィスのアルバム 『マイルス・スマイルズ』 で最初に使い始めた。 さすがはアイラ・ギトラー。 中山康樹クンとは、格が違いますな。 で、演奏のほうは、短いテーマに続いて、ブランフォードとウィントンの “いけ好かない兄弟” による2管の絡みのパートがあって、その後、ウィントンのソロが登場。 え? 普通にいいじゃん! よく、 「マイルスのパクリ」 と言われるんっすが、全然そんなことはないし、無論、ありがちなハード・バップ風でもないし、弱冠19歳にして、既にスタイルが完成されておりますな。 若干、中盤以降にテクニックのひけらかしに走る傾向があるんっすが、嫌みになる前にピアノ・ソロにスイッチするので、大丈夫。 で、ケニーのカックン、やっぱ、いいっすなぁ。 少なくとも、膝カックンよりは、ピアノが弾けているのではなかろうかと。 そんなものと比較すること自体、間違ってるような気もするんっすが、 膝カックン 。 ちゃんと Wikipediaにあるんっすな。 まだ閲覧者の調べものの参照としては役立たない書きかけの項目だったりするんっすが、もしかしたら、例のとこにもあるかも? …と思って、調べてみました。 ほれ 。 おお、さすが! ま、これも、閲覧者の役に立つのかどうか、微妙だったりするんっすが、で、続いてブランフォードのテナー・ソロが登場。 かなり前衛風ではあるんっすが、難解ホークスとまではいかないし、ま、聞ける部類なのではなかろうかと。 とまあ、そんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 デビュー作の一発目としては、十分にインパクトを与えたと言えるのではなかろうかと。 そんな気がするアレでありました。

 で、2曲目。 「アイル・ビーゼア・ホエン・ザ・タイム・イズ・ライト!」 は、ハービーのオリジナルなんっすが、ピアノを弾いているのはカークランド。 出だしはスローなバラード調なんっすが、途中から、次第に気合いが乗っていく感じ。 ブランフォードの吹くソプラノ・サックスが、いい雰囲気を醸し出しているんっすが、どこまでがテーマで、どこからがソロ・パートなのか、判然としないまま演奏が進められて、でもって、おしまい。 2分32秒という、ほんのちょっとした小さなプチ小品だったんっすが、60年代マイルス・デイビス・クインテット色が強いナンバーであったな…と。 で、次。 「RJ」 。 ロン・カーターのオリジナルで、リズム・セクションもレジェンド・チームのほうになります。 マイルスのアルバムに入ってたような気がするんっすが、んーと、『E.S.P.』っすか。 かな子ちゃん がレビューしておりますな。 真っ先に榎本加奈子の顔が浮かんだんっすが、これを書いてるの、絶対、オッサンやろ? そんな気がしないでもなくて、で、ここでのウィントンはミュートでプレイしておりますな。 まんま、マイルスやんけ! …な、仕上がりなんっすが、トニー・ウィリアムスとの掛け合いが、なかなか壮絶だったりして、まったく物怖じしない19歳。 “こどおじ” している52歳と、タメを張れそうなんっすが、で、その後、ブランフォードがソプラノでイケてるなソロをカマしてくれて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 3分47秒という、これまたプチ小品な演奏時間なんっすが、中身のほうはギュッと凝縮されていて、カルピスの原液くらい濃くて、むせそう。 そういったアレでありました。 で、次。 ウィントンのオリジナルで、 「ヘシテイション」 。 タイトルは 「躊躇」 という意味らしいんっすが、演奏のほうは、かなり前衛風だったりして、ちょっと、躊躇っちゅね。 by 具志堅用高。 ピアノレスで、ベースとドラムスだけをバックに、いけ好かない兄弟が壮絶なバトルを繰り広げるという、玄人受けしそうなアレだったりして、超保守派の僕には、ツラい…。

 ということで、次。 「シスター・シェリル」 。 トニー・ウィリアムスのオリジナルらしいんっすが、口当たり…というか、耳当たりのいい、穏やかな楽曲だったりして、前曲がアレだっただけに、お耳直しに、ちょうどいいな♪ …と。 お耳直しと言えば、女郎花。 これで 「おみなえし」 と読ませるとは、ちょっと無理があるやろ? …と。 どう考えても 「じょろうばな」 っすよね。 んーと、 オミナエシ 。 秋の七草のひとつなんっすな、そう言えば。 せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草。 これが、春バージョン。 語呂の良さが半端ないんっすが、というか、語呂の良さだけで7種類を選出してますよね、これ。 で、一方、秋バージョンはというと、おみなえし、おばな、ききょう、なでしこ、ふじばかま、くず、はぎ。 もうちょっと、何とかならなかったのか…と。 終盤のクズとハギの “ヤケクソ感” は嫌いではないんっすが、オミナエシの別名の、敗醤 (はいしょう) というのも、ちょっと酷いっすな。 腐った醤油みたいな? 花を室内に挿しておくと、やがて醤油の腐敗したような匂いになっていくことに由来する…って、そのまんまやんけ! で、えーと、オミミナオシの1曲。 ラッパとソプラノのハモリに、いい感じにピアノが絡んでくるテーマ部に続いて、ソロ先発はウィントン。 よく歌う、なかなかいい感じの出来であるな…と。 で、続くピアノのソロもいいっすなぁ。 これは、ハービー? …と思ったら、正解だったんっすが、流石の出来であるな…と。 伊達に、枕元に大日如来が立つワケじゃねぇな…と。 で、その後、ブランフォードのいい感じのソプラノ・ソロがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「フー・キャン・アイ・ターン・トゥ」 。 このアルバムで唯一の歌物スタンダードなんっすが、歌物だけに、ウィントンの歌心が光っているな…と。 コハダと同じくらいの光具合。 “光り物” の代表とされておりますが、いまだかつて、コハダの寿司なんか食ったことがないような? 東京とかではメジャーなんっすかね? 少なくとも、桑名を代表する寿司の名店である桑名寿司の 「握り(並)」 には組み込まれてなかったんっすが、とり貝とかいう、変な貝は入ってたような? 近所にあるよしみで、たまに出前を頼んでいたんっすが、親父がお亡くなりになったか何かで、店もお無くなりになっちゃったんっすよね。 最近はもっぱら、アピタの中に入っている 寿司御殿 のお持ち帰りなんっすが、まあまあ美味しくて、特に問題なし。 カネ美食品がやってたんっすな、ここ。 初めて知りました。 新入社員とか、社員の家族とかが、TVコマーシャルに駆り出されるところっすよね。 これ とか。 倒産寸前の会社! …とか、1年前に、あいうえお君に言われちゃってますが、え、そうなん? 寿司御殿がなくなっちゃうと困るので、何とか生きながらえて頂きたいところでありますが、で、演奏のほうはというと、ブランフォード抜きのワンホーン・カルテット。 で、ソロの出番は与えられないんっすが、ハービーが背後で頑張ってくれていて、エエな♪ …と。

 んなことで、ラストっす。 「トワイライト」 。 ウィントンのオリジナルなんっすが、ちょっと小難しい感じで、個人的には微妙やな…と。 何か知らんけど、聞いていて、今ひとつ面白くないな…と。 そんなところが、いかにもウィントン・マルサリスで、ちょっとホットしたりもしたんっすが、とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 思っていたよりは、悪くなかったな…と。 あまり面白くない系の演奏もいくつか散見されたんっすが、件数で言うと、2件くらい? 3件に満たないくらいの散見なら、ま、許容の範囲内かな…と。 ま、初リーダー作なので、ウィントン入門には最適な気がするし、万人にオススメは、しませんが、100人乗っても大丈夫かも知れない、そんな1枚でありました。


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